第67回奨励会三段リーグ戦の結果、新四段が3名誕生。伊藤匠(東京都世田谷区)、冨田誠也(兵庫県三田市)、古賀悠聖(福岡県福岡市)の3名です。都道府県データランキングの
プロ棋士(将棋)を更新しました。現役プロ棋士の数は、東京都が44名で抜きん出ています。神奈川県18名、大阪府15名、その後、埼玉県と11名で並んでいた兵庫県が頭一つ抜けて12名となりました。もっとも、タイトル保持者に限ると、渡辺明三冠(名人・棋王・王将)が東京都葛飾区、豊島将之二冠(竜王・叡王)が愛知県一宮市、永瀬拓矢王座が神奈川県横浜市、藤井聡太二冠(王位・棋聖)が愛知県瀬戸市で、愛知県が合計五冠でトップです。
ところで今回の新四段のうち、伊藤匠四段は、2002年10月10日生まれで、2002年7月19日生まれの藤井二冠よりも若い17歳です。藤井二冠は最年少棋士を返上することになりました。2回目の次点獲得でフリークラス入りとなった古賀悠聖四段も2001年1月1日生まれの19歳です。十代棋士が一挙に3名となりました。活躍が期待されます。
一方、今回、初の女性プロ棋士誕生が期待された西山朋佳三段(大阪府大阪狭山市)は、三段リーグ後半崩れてしまい残念な結果でした。今月から始まるリーグでの巻き返しに期待しましょう。また、嬉しいニュースとして、奨励会二段だった中七海(兵庫県神戸市)さんが規定の成績を挙げ奨励会三段に昇段しました。西山三段とともに今月から始まる三段リーグに参戦します。三人目の女性奨励会三段の誕生です。もう1名は退会した里見香奈女流四冠(島根県出雲市)です。中三段には昇段の勢いで一期抜けサプライズを演出して欲しいですね。