[91583]の続きです。旅に出ると朝食前の散歩や近隣一回りが習慣になっており、この日も夜明け前に起床。窓から外を見ると、雨こそ降っていませんが台風の影響で雲が広がり山には霧もかかっていました。車で10分の池田湖畔へ行こうかと思っていましたが、開聞岳も雲に隠れているだろうということで朝食までグズグズ。気を取り直し朝食後出発。まずは九州で唯一と言ってもいい湖へ。池田湖畔では開聞岳は半分くらいは雲に隠れていましたが、湖面は穏やかでマリンブルーの色合いが綺麗でした。
ホテルの窓から早暁の指宿市街
マリンブルーの池田湖と開聞岳
池田湖畔を後にして次に向かったのは鏡池。池田湖の南側にある小さな火口湖です。名前の通り開聞岳を鏡のように映すということでしたが、やはり頂上付近は雲に隠れ、湖面もさざ波で山容を映すまでには至りません。
鏡池に半分映る開聞岳
午後2時に熊本空港でMasAkaさんと落ち合う予定。天気が今一つと言うこともあり、とりあえず開聞岳のふもとを回って南九州市(旧頴娃町)方面へ抜けることにしました。すると、西大山駅の看板が目に付き、そうか、JR日本最南端の駅があるんだということでちょっと寄り道。駅前に着くと鉄っちゃん鉄女らしき人がちらほら。写真を撮りながらホームに入り、一人旅の青年に列車が来るんですかと聞いたところ、28分(8時)に来ますと親切に教えてくれました(聞いた後、目の前の時刻表に気が付きましたが^^)。
JR日本最南端の駅、西大山駅にて
その青年に話を聞いてみると、つくば居住の大学生で、数日後に島原で地理関係の合宿があると言います。毎年40名前後での大合宿だそうで、詳しくは聞けませんでしたが、現地集合・現地解散、前後の旅程は自由気ままという、どこかで聞いたようなパターンでした。すかさず、当サイトを宣伝(名刺お渡し)。列車が入ってきて写真撮影に熱中。列車が出発した後、件の青年に御礼を言おうと思ったらホームには誰もいません。そうか、列車に乗って行ったんだなと変に納得し、先に声掛けしておくべきだったと後悔。
旧頴娃町の瀬平公園から開聞岳
次に向かったのは開聞岳を西側から眺望できるという瀬平公園。国道226号沿いにありました。雲は相変わらず多かったのですが、幸い雨は降らず、時折陽が差すような状況で、開聞岳ももうちょっとで頂上までだったのですが、最後まで全容は望めませんでした。いつかリベンジしましょう。この後、名前が気になっていたJR頴娃駅に立寄りました。ちなみに駅の所在地は「南九州市頴娃町郡」。頴娃町郡(えいちょうこおり)で大字になります(合併で地名の独立性と言うか品格が失われるように感じています)。
調べたところ、頴娃(えい)は、頴(えい)と読み、娃を発音しないのが正しい読み方だそうです。これは新知識。
JR指宿枕崎線の頴娃駅(南九州市頴娃町郡)
南九州を後にして、一路熊本空港へ。指宿スカイラインに入り、展望台からJX喜入石油基地を眺めたり、錦江台展望公園に立寄ったりしましたが、天候はだんだん悪化して行きます。九州道で熊本県に入るころには雨が降り出しましたので、どこにも立ち寄らず熊本空港には予定より早い午後1時過ぎに到着。MasAkaさんと合流しすぐに杖立温泉に向かいました。九州道の益城熊本空港ICの手前では、震災被害による補修工事のため片側通行となっていましたし、益城町、菊陽町、大津町を通り阿蘇市(旧阿蘇町)に向かう途中、ブルーシートの掛かった被災家屋をところどころ目にしました。先日の阿蘇山噴火もあり、被災地の方々はまだまだ大変な状況にあると思います。
阿蘇市に入りミルクロードを走ります。天気がよければ最高のドライブが楽しめたのでしょう。それでも、それほど雨は強くなく、ところどころ霧が晴れて牧草地が見渡せたりしました。ミルクロードが途中で阿蘇スカイラインと名前を変える地点で一休み。晴れていれば外輪山の上から阿蘇の絶景が見渡せる北山レストランでカフェタイム。
霧の北山レストラン(MasAkaさん撮影)
阿蘇スカイラインを快適にドライブし、大観峰入口の交差点を左折して国道212号を北上、小国方面へ。道路は広く車も少なく、南小国町、小国町へと快調に進みます。ひぜんや到着後小国散策中のEMMさんが小国ゆうステーションから路線バスに乗るという情報が入り、通りすがりにピックアップしようかと連絡を取りましたが、すでにバスに乗った後。ゆうステーションはスルーしてほどなくひぜんやに到着。EMMさんが乗るバスを追い越したようで、我々が到着したあとEMMさんもひぜんやに戻ってきました。道中、台風の影響もそれほどではなく、心配していた道路状況も快適で、これで天気がよければ最高のドライブだったのですが、まぁ、ぜいたくは言えません。
オフ会の様子については、
オフ会記録ページをご覧いただくとして、次回は三日目です。