夏休みに入って出かけてしまう前に今回の十番勝負の感想を。
前回よりも時間的にはゆとりがあったはずですが、それ以上に問題が難化したという印象です。第三ヒントが出るまで共通項がわからなかった問題もありましたので。今回も売り切れ直前の問三を滑り込みセーフで最後の解(自分は「逆金メダル」と暫定的に呼んでますが、もっと良い言い方はないでしょうか?)をゲットして十問完答に望みをつなぎ、そして残る9問を一発で仕留めるという前回と似たような解答パターンになりました(しかも問十の共通項を詰めきれてないという点まで一緒)。
以下、各問ごとの感想を。
問三(第91回全国高校野球選手権大会出場校の所在市):富田林市(43位)
もともと問二のほうが先になくなるのではと予想していたのですが(逆に問二は解が余った)、高校野球の試合結果がわかるにつれてあっという間に解答可能な市が根こそぎ取られていき、気づけばこれを最初に解答するハメになりました。決勝まで行かなくても解が定まる県もあれば、郡部にある高校が上位に残り、解がなくなる可能性のある県もあったなど、なかなかニクい問題でした。ところで議論になっている出題時の注意事項の第4項
問題は2009年7月の情報を基にしています
ですが、これは想定解となっているそれぞれの市ではなく、あくまで「想定解数」のみを指しているのだと解釈しました。出題時点で全ての想定解が決まっていなくても、問題に必要な5市と共通項は明確に定められるので出題自体は可能。一方、当初発表の想定解数「47市前後?」は出題時点で提供できる情報としては間違ってはおらず、何より「解答は2009年7月の情報」とは書かれていないので、こういう出題方法もアリではないかと思います。
問一(複数の衆議院小選挙区がある):熊本市(41位)
問二がすぐにひらめいた分、意外に手間取った問題。正解となっている市のうち、比較的マイナー(←あくまで自分の主観で)な市で検索をかけたら共通項発表
[71608]の参考ページとして紹介されているIssieさんのサイトにようやく行き当たって共通項の推定ができました。解答は会社の人事の都合によってはひょっとしたら経県値/認市度が「居住(5点)」になっていたかも知れない熊本市で。
問二(JRの鉄道路線名と同名):日高市(42位)
金・銀メダルの市(中央市・武蔵野市)でピンときたものがあったのでJR路線名をチェック。
ここから路線名を拾い、市名と一致するものをExcelで数え上げたらビンゴでした。後で気づいたのですが過去問にもあったんですね。しばらく答えずに放っておいたところ、その路線が同じ市名の属する都道府県すら通っていない4市のうちの1市、日高市(日高本線は北海道)が残っていたのでそれを解答。ちなみに残る3市は湖西市(湖西線は滋賀県)、奈良市(奈良線は京都府)、鹿島市(鹿島線は千葉・茨城県)です。また、路線が同じ都道府県内を通るものの、その市を通っていないのは水戸市(水戸線は笠間市)、武蔵野市(武蔵野線は府中市など)、中央市(中央本線は甲府市など)、上越市(上越線は長岡市など)の4市。残りは路線の経由地にその市が含まれます。
問四(同音異字の都道府県市区町村郡がある):対馬市(41位)
第3回採点の時点で並んだ解(大仙市~和泉市)から同名の自治体が別にあるところが多いなぁ、というところまでは何となくわかりました。あとはお題のさいたま市と仙北市から都道府県名と郡名が含まれると推察し、全想定解の洗い出し作業完了。解答は昨年のゴールデンウイークに訪れた対馬市を選択。
問五(平成の大合併以降、人口が5万人以上増加した):柏市(26位)
第二ヒント提示でようやく光明が見えた問題。笠間市や日光市が5万人も増えているというのは意外な発見でした。本問は先月のプチオフ開催地の流山市に隣接している柏市を解答。
問六(スイカの収穫がある):横須賀市(34位)
出題市の尾花沢市・富里市・山鹿市あたりから「スイカ」という共通項は浮かび上がってきたものの、これで想定解数を明確に定めるような資料などあるのか、と思っているうちに第一ヒントの提示。このアナグラムヒントとぺとぺとさんの
[70980]の書き込みからEMMさんの書いた過去記事を検索したら……。あー、大変納得しました。というわけで現住所の横浜市に隣接する横須賀市を解答。横須賀でもスイカを栽培しているんですね。小学校の社会科の勉強みたいでなかなかためになる問題でした。
問七(47都道府県の人口密度に各々一番近い):枕崎市(18位)
いわば前回の問四の類題ですが、第三ヒントが出るまで迷走してました。前回の問四はノーヒントで解けたのに、全都道府県をまぜこぜにしただけでここまで難易度が上がるなんて……。第一ヒントが出た時点で、「近い」というヒントで「位置系」の問題なら線引きの定義のため前回の問十のように該当しない市を出してくるはずとみて、数字がはっきりしている「データ系」であることは間違いないだろうというところまでは詰めていたのですが、データベース検索ページの検索対象選択で「都道府県」にチェックを入れて検索をするというところまでなかなか思い当たりませんでした。解答は一昨年の秋に実行した「JR九州最長片道きっぷの旅」のスタート地点である枕崎市を選択。
問八(夜景100選がある):小樽市(38位)
該当する市で検索をかけたらそのまま夜景100選が引っかかりました。第十七回問六の日本百名城以来、久々の100選系問題でした。ところで、夜景100選の一覧表に出ている伊豆スカイラインの所在地が「伊豆エリア」となっており、伊豆スカイラインは伊豆の国市と伊豆市の2市を通っていることから想定解数が1つ足りないのではないかと最初は思いましたが、同サイトの
夜景100選マップを見ると夜景スポットは伊豆の国市にしかないということで納得しました。解答した小樽市は先月出張で行ってきましたが、残念ながら訪れたのは真っ昼間だったので夜景は見ていません。
問九(複数の村に隣接する):飯山市(35位)
地図を眺めて一応お題の市全てに2以上の村が隣接していることから、後は解答状況をじっくりうかがって様子を見ていたところ、やはりどうもそれらしいということで比較的早く共通項にたどり着きました。隣接問題はたぶんほとんどの人が1問は出るだろうと考えて取りかかっているでしょうから、この手の問題は今後難化するかも知れませんね。解答の飯山市は一応自分の仕事に関連性があるところということで。
問十(市議会議員定数に合併特例法が適用されている):奥州市(17位)
今回唯一の見切り発車で答えた問題。第二ヒント提示後に全国市議会議長会のサイトから市議会議員定数に関する調査結果の資料を見つけており、正答となっている市がその資料中「合併特例法適用の有無」に○がついている市が多いというところまでは調べがついていました。しかしこれだけだと想定解数と一致しないのでそこから先は迷宮入りに。その後
[71447]で稲沢市が誤答とされたことでおそらく共通項はこの資料をもとに作られているのは間違いないと確信しましたが、それでも具体的な線引きがイマイチよくわからなかったので、とりあえず表の中で合併特例法適用で○のついている市から議員の数が定数より多いところを答えれば8、9割方当たるだろうという見込みからページの最初のほうで見つけた奥州市を投下。何とか無事正解しました。ちなみに、本問の誤答数38は十番勝負史上最多ではないでしょうか。想定解数が30以上ある問題で誤答数が正答数を上回るのも第十二回問八以来だと思います。
さて、今回の10問完答者の中で所要最小記事数ベスト10にランク入りする方(72記事以下)はいらっしゃいませんでした(私の174記事が最小です)。30名いる10問完答者の完答達成までの所要記事数は平均413記事。これを上位10名(EMMさん~伊豆之国さん)、中位10名(MasAka~でるでるさん)、下位10名(ヌオさん~ぺとぺとさん)と10名ずつ区切ってみると、上位10名の平均は355記事、中位10名の平均は411記事、下位10名の平均は474記事と上位ほどより速く解答しているという結果になりました。後半戦になるほど解答ラッシュに巻き込まれてより多くの記事数を要し、さらに想定解が残り少なくなり解答市を探すのが難しくなるからだと推測しているのですが、いかがでしょうか。
【1】誤字脱字等訂正