わたしのアイデンティティとはなんぞや?的なお題目。激しく反応せざるを得ませんでした。冒頭引用が多くなりましたが、みなさんの意見(想い)と対比させるために大事なものだと思い、あえて長々と引用させていただいております。ご了承ください。
[28260]般若堂そんぴん さん
ふと思ったのですが,「県人」と「県民」は意味が異なるのではないでしょうか(過去ログを見ると,両者はほとんど同じ意味で使用されていますが).
[28262]ちゃっきー さん
みなさんの中で出身地というのはどのような基準であるのでしょうか??
転勤族の多さに反映されてか、最近は出身地という言葉でなく、出生地という言葉で使うところも多くなってきていますが・・・
[28265]Issie さん
私の「出生地」は,新潟県の長岡市です。
(中略)
私は,自分の出生地である長岡について,ほとんど何も知りません。
(中略)
だから,私にとって「出生地」とは,ほとんど意味がありません。
私は自分の「出身地」として,千葉県習志野市を選びたく思います。
もう少しいえば,「袖ヶ浦」。ここが,小学校入学前から中学校3年までを過ごした場所だからです。
(中略)
要するに,私にとって自らをアイデンティファイするのは,「出生地」ではなくて,「出身地」の方だと,自分では思っています。
[28266]両毛人 さん
私の場合、大学時代に家元を離れていた以外は、すべて居住地も変わらず、居住している建物さえも変わらない生活を送っております。なので、自治体を基準とすれば、出生地は群馬県太田市、その後の生活の本拠も現在に至るまでずっと群馬県太田市(しかも同じ住所)でして、出生地と出身地を明確に区別してイメージすることができないのです。
[28268]烏川碧碧 さん
今、単に「どこの県の人ですか?」と聞かれたとしたら、たぶん即答はできません。
この10年弱、東京都民のときもありましたし、埼玉県民のときもありました。今は千葉県民です。でも、いつのときも1日のほとんどの時間を東京都内で過ごしていました。
それでも東京への帰属意識は微妙なところです。
うまく表現できないのですけれど、「出生地」としての東京、母の「田舎」としての東京、そして「通い先」としての東京は、同じ存在ではないのですね。
わたしの「出生地」は東京都杉並区です。生まれて1年経つ前に仙台に引っ越しているので、東京で生活していたという記憶がまったくありません。その後、仙台市、寝屋川市、大阪市、野々市町、柏市、横須賀市と転居し、現在横浜市に住んでいるのですが、いずれの場所にも思い出がありますので確かにそこに居たという実感があるのですが、出発点である東京だけは残念ながら実感がないのです。
しかし、そんな東京ですが「出身地は?」と聞かれれば迷うことなく「東京都(杉並区)」と答えます。なぜ自分はそう答えるのか、と考えることが度々あるのですが、結論としては、そこに自分が居たという事実を自分で実感“させる”ための「回答」が出身地を東京という行為なのではないかということ。
わたしがどこで生まれようとわたしはわたしなのでしょうが、父親の生まれ育った地(厳密に言えば、父は今で言う豊島区の巣鴨生まれですが、疎開で杉並に越してきた)であり、本籍地であり、いずれはそこに眠るでしょう我が家のお墓がある多磨霊園の所在地である「東京都」を「記憶」としてないのならば「想い」として持つことで、それが自分のアイデンティファイなのだと(もしかしたらそれは錯誤なのかもしれませんが)してきました。たぶん無理矢理してきたのでしょうけど。転勤族の子供だった自分が、転々とするうちに行く先々でアイデンティティを保つため(だと思うんですが)、「東京」というキーワードを見つけ、それを失わないように、南阿佐ヶ谷(=杉並区役所)に保管されている紙という事実にこだわり続けているだけなのかなぁ?
その紙の話ですが、先日、父親が定年退職の折に手続きで必要ということで戸籍謄本を取り寄せていたのですが、それを見せてもらったら、まぁ当然なのですがわたしの名前が刻んであって、出生地として「東京都杉並区~」と書いてあったんです。実は戸籍謄本を目にしたのはこれが初めてだったのですが、ちょっと涙ぐんでしまいました。運転免許証の本籍地欄とは重みが違いましたねw。
周りの人に「出身地の定義とは?」と聞くと、ある人は「最も長く住んでいた場所」と言い、ある人は「就職する直前に住んでいた場所」と言います。もしこれに当てはめると、前者は就職直後であれば大阪府、今なら神奈川県、後者は石川県となってバラバラです。「生まれた場所」と言う人も居ますが、1年と居なかったわたしのケースだとそれは違うなとなったり。
周りはどう言おうと、「出身地は東京都」という意見には揺ぎ無いのですが、こんなわたしの考えっておかしいでしょうか?何度考えても同じ結論に行き着くものの、いつも自信がなくって凹んでしまうんですが…
「都道府県市区町村」というテーマで意見を交わしてきた皆さんでしたら、そんなわたしの考えに何かしらしっかりとした骨を付け加えてくれるんではないかと思って、このような長文書いてみました。
ちなみに、東京都にこだわるからといって、他の居住地が嫌なわけではありません。どこもステキな思い出でいっぱいですよ