[29943]KMKZ さん
大和言葉は、本来は語頭に濁音が来ないそうなので、濁音で始まる地名については、語頭の「い」等の脱落を疑ってみることが必要かもしれません。
濁点で始まる地名。ふと考えて思いついたものですが、例えば、群馬や郡上八幡なんかは比較的自然な音として耳に聞こえるのですが、千葉県市川市の原木(ばらき)や愛知県の蒲郡(がまごおり)市なんかはそれぞれ「原=はら」「蒲=かま」と濁らない音があるのに名前の先頭の音が濁るのでちょっと不自然かもとか感じます。もしかしたら、元々は語頭に別の音があったものが脱落したのかもしれませんね。
さて、いつもの余談な付録。タイトルに関して。
これは青森県出身のタレント(おそらく伊奈かっぺい氏だったと)がテレビのトーク番組の公開収録をしたときの一節。地元青森をたてるおなじみのネタで、「都会もんは青森は訛ってると言いますが、東北6県で言葉が最も綺麗なのは、実は青森県なんです。その証拠に、県名に濁点が無いでしょ。宮城と山形は濁ってるね。残った4県にも、濁点をふれるだけふってみて。秋田は『あぎだ』、岩手は『いわで』、福島なんか最悪で『ぶぐじま』(ここで会場大爆笑)、青森はどうやっても濁らない『あおもり』ってね。(ここで会場拍手)」というもの。これを青森訛りで喋るのが可笑しいんですよね。
ここで氏が伝えたいのは、何も青森以外の県をけなす訳でも、都会に反発するわけでもなく、単純に土地土地の訛りって良いねってことでして。地元収録だけにリップサービスが過ぎたのか、特に福島には厳しい発言ですが、悪意のあってのことじゃないんですよね。
濁点って話題にふと思い出したエピソードでしたが、なんとなくあったかい気分になったのであえてタイトルに使ってみました。本文より長くなっちゃいましたね。おわり。