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鳴子こけしさんの記事が20件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[97408]2019年1月8日
鳴子こけし
[97382]2019年1月7日
鳴子こけし
[97357]2019年1月6日
鳴子こけし
[97352]2019年1月6日
鳴子こけし
[97127]2018年12月16日
鳴子こけし
[97118]2018年12月15日
鳴子こけし
[96976]2018年11月4日
鳴子こけし
[96912]2018年10月6日
鳴子こけし
[96739]2018年9月24日
鳴子こけし
[96695]2018年9月23日
鳴子こけし
[96681]2018年9月23日
鳴子こけし
[96667]2018年9月23日
鳴子こけし
[96600]2018年9月21日
鳴子こけし
[96593]2018年9月21日
鳴子こけし
[96571]2018年9月20日
鳴子こけし
[96550]2018年9月20日
鳴子こけし
[96539]2018年9月19日
鳴子こけし
[96528]2018年9月19日
鳴子こけし
[96520]2018年9月18日
鳴子こけし
[96425]2018年8月22日
鳴子こけし

[97408] 2019年 1月 8日(火)23:14:29鳴子こけし さん
第五十回十番勝負
問三:歌志内市
これはもっと早くに気づきたかった。
[97382] 2019年 1月 7日(月)23:41:50鳴子こけし さん
第五十回十番勝負
本当に?
問五:伊万里市
[97357] 2019年 1月 6日(日)21:43:24鳴子こけし さん
第五十回十番勝負
問四:砺波市
[97352] 2019年 1月 6日(日)17:44:17鳴子こけし さん
第五十回十番勝負
少し遅めですがあけましておめでとうございます。ようやく参戦です。

問一:伊達市(福島県)
問二:船橋市
問六:相模原市
問八:大和市
問九:美濃加茂市
問十:大和市
[97127] 2018年 12月 16日(日)01:51:45鳴子こけし さん
Re:観光経県値(御礼)
[97125]グリグリさん
迅速な念のため対応ありがとうございます。こちらの環境はOS X Yosemite + Safari 10.1.2ですが、変更前のリンク(現在「マップ表示へ」と表示されている部分と同じものでしょうか)は〔右クリック→「リンクをコピー」〕及び〔ページを遷移してアドレスバーをコピー〕のいずれとも『https:/uub……&N=鳴子こけし』と2バイト文字のままの状態でした。記事下方のリンクはこれをこのまま貼り、上方のリンクは別ツールでエンコードした上で貼ったものです。
[97118] 2018年 12月 15日(土)02:06:32【1】鳴子こけし さん
観光経県値あれこれ
観光経県値、検証にサンプル数は多いほうが良いでしょうから僕もやってみました。38点。かなり低い上に、5点の県はありませんでした。グリグリさんも仰っているように記憶が怪しくなっている所もあり、確実な場所以外は容赦なくチェックを外したので本当はもうちょっと高いとは思いますが……。
参考までに、どこへ行ったのか各エリアごとに代表的な1地点を列挙してみます。

エリア名観光地エリア名観光地
盛岡・雫石小岩井農場宮古・大船渡奇跡の一本松
花巻・遠野宮沢賢治記念館一関・平泉中尊寺
仙台光のページェント石巻・気仙沼石ノ森萬画館
塩竈・松島松島栗原・大崎石ノ森章太郎ふるさと記念館
会津若松・只見大内宿いわき・相馬スパリゾートハワイアンズ
喜多方・猪苗代野口英世記念館日光東武ワールドスクウェア
真岡・那須烏山真岡駅沼田・みなかみ土合駅
さいたま・川口鉄道博物館熊谷・行田鷲宮神社
船橋・柏東京ディズニーリゾート館山・勝浦御宿海岸
木更津・市原東京ドイツ村東京(西)東京タワー
東京(東)上野動物園八王子・立川南町田グランベリーモール
伊豆諸島・小笠原父島横浜・川崎八景島シーパラダイス
相模原・秦野宮ヶ瀬湖鎌倉・茅ヶ崎新江ノ島水族館
小田原・箱根大涌谷十日町・魚沼苗場スキー場
富士吉田・山中湖山中湖上田・諏訪蓼科
静岡・焼津焼津漁港熱海・下田道の駅伊東マリンタウン
富士・御殿場御殿場プレミアム・アウトレット一宮・犬山愛・地球博
大阪道頓堀倉敷・笠岡倉敷美観地区
広島・廿日市厳島神社松山・伊予道後温泉

観光の線引きは個人の領分と前置きした上で迷った所を。例示されている主な観光地名に「鎌倉高校前駅」があったので、駅を目的に行った真岡駅や土合駅も入れてみました。南町田と御殿場のショッピングモールも観光地かと言われると微妙かも。仙台の光のページェント、長久手の愛・地球博は期間イベントですが、これは含めても良いでしょう(仙台、結構行っている気がしていたのですが、意外と観光目的の訪問は少なくこうなりました)。

湘南地域のエリア名称については、どちらでも問題ないとは思いますが、「鎌倉・茅ヶ崎」よりは「鎌倉・藤沢」のほうがどちらかと言えばしっくり来ます。[97117]ぺとぺとさんも仰っている通り、観光という面で見た場合藤沢に大きなアドバンテージがあるのではないかと。あるいは、湘南を想起させるという意味では(南足柄を差し置いた「小田原・箱根」がアリならば)「鎌倉・大磯」というのもアリなのでは。

他のテーマ型経県値は「点」の記録を各県計算とするようですが、この観光経県値に関しては「面」の記録であるため、マップも都道府県単位ではなくエリア単位で分けて塗るのも面白いかもしれません。0か1かの塗り分けになるため見栄えが単調になる上に、エリア境界を描き入れた新たな地図を用意しなければならない(「米子・境港」エリアなどはかなり小さく、佐渡や隠岐の島などの離島に至っては現状地図上では省かれている)のが難点ですが、経県地域の塊としては見やすく分かりやすくなるのではないかと、無責任に思ったのでした。

【追記】
「観光経県値マップ」をSNSやHPから参照させる場合は、下記のリンクをご利用ください。
の下のリンクですが、名前(ニックネーム)が2バイト文字の場合URLにそのまま含まれてしまうため、そのまま貼ると名前部分が文字化けするようです(環境にも依るのかもしれません)。
[96976] 2018年 11月 4日(日)01:22:55鳴子こけし さん
何を以って『正式表記』とするか
[96969]スカンデルベクの鷲さん
また、「々」についてですが、[85055](第三十八回十番勝負 問十・問K:解説記事)では3画として扱っています。個人的には画数の話題であるため実際に書く際の筆数である3画とした方が良いような気がします。
[96970]グリグリさん
「々」については3画としてもよかったとは思いますが、正式表記の画数を採用するという方針に沿って、繰り返す漢字の画数を宛てる方が相応しいかなと考えました。

確固たる論拠を持っているわけでは無いので、一つの意見として読んで頂きたいのですが、個人的には
「々」を漢字として捉え3画とする
考えを推したいです。
確かに、一般名詞(或いは形容詞)に限って言えば「々」は同じ漢字を繰り返す記号として機能しています。これは例えば改行頭には「々」が用いられず元の漢字を置くルールであったり、辞書の見出し語では(手許の辞書を幾つか見てみましたが全て)「々」を使わずに立てられていることからも伺えます。しかしながら、地名を含む固有名詞ではどうでしょうか。
正式表記の画数を適用する
と言うからには、「本来であれば同じ漢字を重ねるところを、慣習或いは通用的に「々」を用いている」というロジックが必要だと思うのですが、ざっと観測した範囲では「『野野市市』『酒酒井町』『佐佐町』の表記が正式で、略式的に「々」を用いる表記を通用している」と思えるような根拠は見つけられませんでしたし、そもそも『野野市市』『酒酒井町』『佐佐町』表記を、「々」の無い中国語中を除けば全くと言っていいほど見受けられませんでした。むしろ「中国語には「々」が無いため、しかたなく元の漢字で代用している」ようにさえ見えます。
また、「々」のような玉虫色の文字でなくれっきとした漢字であっても、常用漢字・人名用漢字外では“正式な字体”というものは存在しないのではないでしょうか。常用漢字内の(いわゆる)新字・旧字の関係であれば、例えば『横濱市』が『横浜市』に、『金澤市』が『金沢市』に、或いは『伊豫市』が『伊予市』になったような“字体の確定”はありますし、あえて旧字にこだわり「龍」「條」を使い続ける選択(表明?)もあり得ます。しかし例えば砺波市・南砺市の「砺」の場合、常用漢字ではないため(常用漢字である「励」と同じ略し方でありながら)「砺」は「礪」の俗字・異体字という扱いとされています(拡張新字体といいます)。飽くまで“正式”なのは「礪」の字体であるため、「正式表記の画数を適用」した場合は『礪波市』『南礪市』で数えることになると思います(ちょっとイジワルな考え方ですが)。
以上のことから、「『野々市市』『酒々井町』『佐々町』の表記こそが“正式表記”である」のではないかと考えています。『飛“騨”市』や『塩“釜”市』とはわけが違うのではないかと。
また、画数には影響しませんが「ケ・ヶ」も「个」を適用するのではなく表記通りの3画であると解釈したいところです。『茅个崎』『鎌个谷』なんて表記は、『野野市』以上に見受けられませんもの。
[96912] 2018年 10月 6日(土)01:29:24鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負感想戦
今回も感想文を、解答順に。

問一
市区町村の人口ランキングで町に挟まれた市
小諸市(金メダル)
問題市に三笠市と夕張市、非該当に歌志内市が追加されたことで漸く人口に目がいき、立ち返って見ると小林市とさくら市の人口も至近。データベース検索を弄っているうちに辿り着きました。問題市の菊川・南足柄に続く人口順三番目の該当となる小諸市を解答。

問二
市区町村の読み("し","まち"などの読みも含め)の五十音順で町に挟まれた市
大洲市(銀メダル)
読み系なのは明白でしたが、市のみを五十音順に並べたところで恐らくEMMさんや桜トンネルさんが引っかかった「市の五十音順で素数番目」の誘惑をぐっと堪えていました。問一が解けてから市区町村で改めて並べてみましたが「“し”や“まち”も読む」という観点は持っておらず、市と町或いは市同士が同音だった場合の扱いが不明瞭と思い、100を超える想定解を数える気にもなれなかったので、どう転んでも間違いなさそうな(且つ、銀を穫れば盗れて、それまでの解答で多い“大○市”の流れを汲み、問一の小諸とも小と大でバランスの取れた)大洲市を解答。

問四
都道府県境で同一都道府県の2つの別の町に挟まれている市
大館市(6着)
正答が比較的集まっていた問四に着目。問一・問二で「町に挟まれている」ことがおぼろげに見えてきたので、そこからの発想で解りました。引き続き“大○市”で大館市を解答。

問五
両端が2つの別の町に挟まれている海岸線がある市
小浜市(銀メダル)
問四に問題市の敦賀市も該当し、想定解数も似通っていることから問五も類問ではないかと。やはり大小のバランスを取って小浜市を解答。

ここまで四問とも「町に挟まれる」がテーマだったため、その線で他問もあたってみましたがいずれも空振り。ここで第一ヒント。

問六
姉妹都市、友好都市など複数の町と1対1で提携している市(サミットなど複数交流は除く)
豊見城市(金メダル)
第一ヒントでテーマの町は必ずしも「挟む」ではなく「関与」でいいとわかり、そうすると自ずと浮かぶのは姉妹都市関係。想定解数にハテナがついている問六が怪しいと調べてみるとビンゴ。金で盗れる市リストから、豊見城市が該当したので解答。

問三
最初と最後の文字が同一都道府県の別々の町と共通の市
寒河江市(誤答)→上山市(誤答)→山形市(4着)
長野・中野・釧路の時点ではミスリードかとも思っていましたが、問題市(及び非該当市)が出揃うとこれはもう間違いなく名前系です。「複町関与」で考えて、最初は「市名の複数の文字が同一都道府県の別々の町で使用されている市」と考え寒河江市(河北町と大江町)を誤答。次に「最初と最後の文字が同一都道府県の別々の町で使用されている市」と考え上山市(最上町と山辺町・中山町・金山町)を誤答。このように徐々に範囲を狭めながら正しい共通項に辿り着き最終的に山形市で正答しましたが、たった25の想定解を数えることを怠ったばっかりに(もっと言うと山形市は当初から解答候補に入っていただけに)、近い所にいながらメダルを逃したのは悔しいものがあります。なまじ問六を解いた後だったので「挟まれる」という観点を忘れていたというのもあるにはありますが、首尾の文字の一致はどうにも「挟まれ」ている感覚ではないというのも正直なところです。

問九
読みに複数の町の読みが入る市(同一読み同名の町もその数だけカウントする)
守山市(5着)
第二ヒント前からバラしてみてはいたのですが、バラさない川崎が邪魔をして踏み込めずにいました。自身3度目となる(そして毎回市盗りのページで愛知県を探してしまう)守山市を解答。

問八
隣接する複数の町の人口合計が自分の市の人口よりも多い市
筑紫野市(9着)
非該当に歌志内市がある以上やっぱり一度は人口系を疑うのですが、第二ヒントの言う「負けてる」町がどこの町なのかでしばらく悩みました。該当しなくなる間近だった筑紫野市を解答。

問七
市の誕生日以降その後の合併を含め複数の町のみで構成される市
宇佐市(17着)
第二ヒントの「村はいらない」は、「そりゃ複町関与で村はいらんやろ」と思ってしまいヒントにならず。まあでも相模原市で複町が関与していることと言えば真っ先に編入・合併なので市の変遷も一応見てはいたのですが、石垣市が1町しか編入していないことに加え、非該当市筆頭(これは自治体コードの都合ですが)の釧路市も町としか合併していないこと、そしてなにより、ここまで解いた全ての問題で「関与している町」が現役の町だったことに対して、この問題だけが過去の町を対象としていることがどうにもひっかかり、それ以上の追求をやめてしまっていました。第三ヒント「誕生日以後」を受けて、ひっかかり続けながらも宇佐市を解答。マイナス石高をゼロに戻しました。

問十
ある町の駅からその市の駅(1駅以上)だけを通り別の町の駅への各駅に停まる直通列車がある市
秩父市(誤答[参考記録])→三沢市(12着)
最後まで残ったこの問題も、第三ヒントで方向性が掴めました。
(5) 問題は原則として2018年9月16日の情報を基にしています。
を鑑みて、日曜日にも西武線内から長瀞行の列車が運転されていることを確認した上で秩父市を解答したものの、判定は誤答。渾身の解答が誤答と採点されて「もうなんでもいいや」と思った時に、直近で三沢市の解答が続いていたのを見て乗っかりました。

ところでこの問題、出題日に災害で運休中だった網走市や泉佐野市が非該当なのはいいのですが、そうすると[96879](グリグリさん)で言及されているように「平日」にのみ直通列車がある八戸市も非該当となるのではないのでしょうか。同記事内の駅探のリンクも、他の例が出題日である9月16日(御所市[市尾駅→薬水駅]は何故か15日)のダイヤであるのに対し、八戸市[苫米地駅→下田駅]は祝日を挟んだ直後の平日18日。同じ日に関西空港線が復旧しているため、泉佐野市の非該当との整合性が取れていないように思います。
(ちなみに、過去にも鉄道の運転系統を扱った問題として第三回ペアシティ七番勝負問一がありましたが、このときの基準も出題日のダイヤでした。)
[96739] 2018年 9月 24日(月)22:09:48鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
ぐぬぬ
問十:三沢市
[96695] 2018年 9月 23日(日)22:54:30鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
問十:秩父市

これでフィニッシュだといいのですが…。
[96681] 2018年 9月 23日(日)21:32:27鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
思い込みで早々見限ったのがよくなかった。

問七:宇佐市
[96667] 2018年 9月 23日(日)15:10:34鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
問八:筑紫野市
[96600] 2018年 9月 21日(金)21:49:41鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
問九:守山市
[96593] 2018年 9月 21日(金)21:32:04鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
問三:山形市

三度目の正直なるか
[96571] 2018年 9月 20日(木)23:03:32鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
問三:上山市

方向性は間違ってなかったと思いたい。
[96550] 2018年 9月 20日(木)00:27:14鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
数えてないけど

問三:寒河江市
[96539] 2018年 9月 19日(水)21:59:18鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
問六:豊見城市
[96528] 2018年 9月 19日(水)18:04:47鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
とりあえずそのくらいの数にはなったのでいってみます。

問四:大館市
問五:小浜市
[96520] 2018年 9月 18日(火)23:51:39鳴子こけし さん
第四十九回十番勝負
初日から見てはいましたがどうにも手が出ずスロウスタートとなりました。

問一:小諸市
問二:大洲市
[96425] 2018年 8月 22日(水)22:25:53鳴子こけし さん
中国語の読みと台東区
[96397]ほか ekinenpyouさん
[96405]ほか faithさん
[96417] 伊豆之国さん
台東区の読み方
『台』の字が何故濁らないのか。中国の発音まで遡っての考察が続いていますが、身も蓋もなく言ってしまえばこの字に限らず中国語の発音に於ける清濁はあてになりません。というのも現代の中国語では、上海を中心に話される呉語を除き、ほとんどの地域で清濁の対立はなくなってしまっているらしいのです。もうすこし厳密な話をすると、(現代の)日本語における清濁の対立とは、音声学的には無声音/有声音の対立なのですが(「た行」は無声、「だ行」は有声)、他言語を見ると、いくつかの子音にはこれとは別に帯気する(息を含む)か否かという要素があり、無気音/有気音と呼ばれます。つまり、調音の方法が同じ子音でも無声/有声・無気/有気の組み合わせで4パターンが考えられるわけで、インド系諸言語のように4種それぞれで対立している言語もあるものの、(主に欧州の)多くの言語ではどちらか一方のみが対立し、もう一方の対立はどちらで発音しても意味に影響しません。英語を始めとして無声/有声の対立をする言語が多い中、中国語や韓国語では無気/有気が対立しています。

漢語音韻学上では「中古音」と呼ばれる発音が話されていた時代(南北朝から宋あたりとのこと)には無声音に無気/有気の区別と、無声音との対立がある有声音/そうでない有声音(日本語で言う「な行」「ま行」「ら行」は濁点は付いていませんが有声音に含まれます)の4種の対立があったようなのですが(これが漢語音韻学上の「清濁」だそうです)、3つめに挙げた「無声音との対立がある有声音」が現代では無声化してしまったため、結果的に中国語では無声音と有声音の対立が起こりうる場合はすべて無声音となってしまいました。要するに中国語には、日本語で言う濁点の付く発音は理論上存在しません。

さて、そんな中国語の標準とされる発音「普通話」をラテン文字で表記する、これまた標準とされる転写法がピンインです。前提として、ラテン文字はそもそも無声/有声の言語を表す為に使われてきた文字なので、日本語のローマ字のような同じ無声/有声の言語ならともかく、無気/有気を区別する為には工夫が必要です。「無気音はそのまま、有気音は子音にhを後置する」という方法論もありますが(先述したインド系諸言語圏の例えばダッカ(Dhaka)やカトマンズ(Kathmandu)などのhの正体は大体これです)、ピンインでは「せっかく使ってない有声音の文字があるんだからこれ使おう」という意図かはわかりませんが、無気音には有声音の文字・有気音には無声音の文字、つまり「t」の発音には「d」の文字・「th(英語のthではありませんよ)」の発音には「t」の文字を充てる方式を採りました。したがって発音をカタカナに起こして強引に差異をつけるとすれば、「台」と「呆」を例に取れば「台【tái】」は「タハイ」「呆【dāi】」は「タイ」といったところでしょうか。(参考として、Wikipedia:外来語表記法/中国語に従えば、どちらも「タイ」になります。)
ちなみに、この無気→有声・有気→無声の転写は、韓国においてハングルのラテン文字転写の標準となっている文化観光部2000年式でも採用されています(韓国語には有声音は存在するのですが、その子音が語中のどこにあるかで無声で発音されるか有声で発音されるかが自動的に決まります)。「北京」「釜山」はどちらも「ぱ行」で始まりますが、ラテン文字ではそれぞれ「Beijing」「Busan」とBで始まるのは、こういう事情に依るものなのですね。

大分(おおいた じゃないですよ)脱線しましたが、件の台東区。この最初の文字が「台」か「臺」かというような話になりかけつつもあるようですが、区名の直接の由来とされる「下谷区台東小学校」が、[96397]でekinenpyouさんが示された「下谷区史」で「臺東尋常小學校」と表記されているところを見ると、本来的には「臺」で、その略体としての「台」でほぼ間違いなさそうです。「臺」は呉音がダイ、漢音がタイとのことなので、実のところは漢音の「東(トウ)」に合わせただけというのが真相かもしれません。尤も、そうすると今度は同じ「ダイ(呉音)」「タイ(漢音)」の読みを持つ「大」の字を使った大東市の読み方が、気にはなってくるのですけれどね。


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