このところすっかりROMが多くなった十番勝負ですが、今回気になったのが問九の副題リンクに掲げられていた
国道8号のSV画像。たまたま今年3月、まさにこのSVに示された地点に立っていたのでここに何があるかはすぐにわかったのですが、すでに想定解は出尽くされたようでした。
そんな中、奇策として解答した高槻市は、新名神高速道路の淀川橋を意図したものでした(参考:
道路構造物ジャーナルネット2021.03.18付記事)。枚方市議会議員のブログに今年9月時点の状況写真が載っていましたが(
ばんしょう映仁公式ブログ)、すでに下部工までは完成しているようです。
※なお、
[102728]にて「おそらく形になっているであろう2年後…」と書きましたが、契約工期は令和6(2024)年までのようなので3年後が正当でした。
なお、
[102345] 出題時の【注意事項】には
(5) 問題は原則として2021年9月18日開始時点での情報を基にしています。
とあるので、淀川橋は現時点では橋として成立していない以上、これを書いてもハナから誤答なわけですが、過去には第二十三回
[70941]において
4.問題は2009年7月の情報を基にしています。
としつつも、8月にならないと想定解が全て決まらない問題(問三)があったのを思い出し(ちなみにこの問題の最後の想定解は私が決め打ちで解答
[71247])、ならば現時点で全体は出来ていなくても下部工が完成した時点ですでに上部工を造ることはほぼ間違いないのだから、フライングで解答してもバチは当たらないだろうという判断であえて投下してみた次第です。グリグリさんはお気に召さなかったようですが……。
というわけで、私のメンバー紹介文に
メダル至上主義とは一線を画す十番勝負の楽しみ方が伝わってくる。
とあるように、メダル獲得主義でも市盗り領主狙いでもない、それ以外の十番勝負の新たな個人的楽しみ方を模索する中での一つの実験として捉えていただければ幸いです。今回の副題が「コロナで変化する社会」ということで、このコロナ禍において生活様式が大きく変わったように、本来クイズは正答を目指すものなのにその真逆を行くという「大変化」を意図してみました(もちろん、デタラメではなくきちんと共通項を踏まえた上で解答するという方針は守った上で)。
さて、話をエクストラドーズド橋に戻しますが、上記で紹介した新名神高速道路淀川橋のほか、今後建設予定のものとしては、平成26(2014)年8月にJR東海から公表された中央新幹線の環境影響評価書の中で、山梨県中央市の新山梨環状道路交差部においてエクストラドーズド橋に関する記述やフォトモンタージュが見られます(参考:山梨県資料本編第8章・「
8-5 人と自然との触れ合い」の8-5-1-70~71ページ)。こちらの工事はまだ始まっておらず、影も形もない状況ですが、数年先には道路の上を越えて疾走する超電導リニア新幹線車両を見ることができるかも知れません。