都道府県市区町村
落書き帳

町制施行時の改称

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[104926]2022年7月11日
白桃
[104935]2022年7月16日
グリグリ
[104939]2022年7月17日
サヌカイト
[104941]2022年7月17日
むっくん

[104926] 2022年 7月 11日(月)16:48:46【1】訂正年月日
【1】2022年 7月 11日(月)17:38:28
白桃 さん
事務連絡
オーナーグリグリさん
市区町村変遷情報において、埼玉県の吉田町(現:秩父市)が次のようになっています。
変更年月日都道府県変更種別郡名等自治体名変更対象自治体名/変更内容
1928(S3).11.10埼玉県町制秩父郡吉田町秩父郡 下吉田村
この変更種別は「町制/改称」あるいは「改称/町制」だと思いますが・・・
[104935] 2022年 7月 16日(土)16:25:58オーナー グリグリ
町制施行時の改称
[104926] 白桃さん
この変更種別は「町制/改称」あるいは「改称/町制」だと思いますが・・・
ご指摘の件、変更種別への「改称」の単なる記載漏れかと思いますが、変遷情報については88さんが丁寧に編集されていたこともあり慎重に確認作業を行いたいと思っています。また、私自身過去の経緯などすっかり失念していることもありますので、皆さんからいろいろアドバイスいただければ幸いです。

ということで、町制施行時に改称が同時に行われている事案を全て調査しました。全リストは改めて投稿するかもしれませんが、変更種別の内訳は次のとおりです。改称には名称以外に読みだけの改称もあります。

変更種別件数直近の例読みだけの改称
町制/改称258件霞ヶ浦町うち1件(三和町
改称/町制36件若美町うち2件(波方町, 与那城町
編入/町制/改称2件東宇治町
編入/改称/町制2件肥前町
町制/編入/改称1件日和佐町
改称/編入/町制1件山城町
境界変更/町制/改称1件西武町

次に、上記以外で町制施行時に名称が変化している例が白桃さんご指摘の吉田町以外にもないか調査しました。結果は次のとおりです。

変更年月日都道府県変更種別郡名等自治体名変更対象自治体名/変更内容
1928(S3).11.10埼玉県町制秩父郡吉田町秩父郡 下吉田村
1895(M28).12.12山形県町制東置賜郡高畑町東置賜郡 高畠村
1897(M30).9.16福島県町制相馬郡原町相馬郡 原町村

高畑町の事案は[99371]で一旦落とし所を決めた「高畑・高畠」問題です。当事者間(県と町村)の認識ずれによる表記の揺れに起因する正式名の変遷であると判断し、実質的な「改称」ではないと考え変更種別に「改称」は入れませんでした(私の判断)。原町も特異な例で、自治体種別名を除いた名称部分だけを見ると「原町→原」と名称が変化していますが、もともと原町が原町になったという感覚が住民や自治体にはあると思いますので、やはり変更種別に「改称」は入れなかったのだと思います(88さんの判断?)。

吉田町は過去記事なども調べたのですが、おそらく単なる記載漏れのようです。また、残りの2件についても、変遷の論理的なつながりを考慮した場合、「改称」を入れるべきかと考えています。すなわち、上記3件については次の通り修正したいと考えます。

変更年月日都道府県変更種別郡名等自治体名変更対象自治体名/変更内容
1928(S3).11.10埼玉県町制/改称秩父郡吉田町秩父郡 下吉田村
1895(M28).12.12山形県町制/改称東置賜郡高畑町東置賜郡 高畠村
1897(M30).9.16福島県町制/改称相馬郡原町相馬郡 原町村

ちなみに、原町については角川には改称の記述がありました。ご意見、アドバイスをいただければ幸いです。修正は後日行います。

なお、読みだけの改称の漏れがあるかどうかはすぐに調べる方法がなく、恐らくないだろうとしか言えません。また、市制施行時の改称についても念のため調べましたが、こちらに抜けはありません。
[104939] 2022年 7月 17日(日)11:51:02【1】訂正年月日
【1】2022年 7月 17日(日)14:11:53
サヌカイト さん
Re:区割り案
[104935]グリグリさん
原町も特異な例で、自治体種別名を除いた名称部分だけを見ると「原町→原」と名称が変化していますが、もともと原町が原町になったという感覚が住民や自治体にはあると思いますので、やはり変更種別に「改称」は入れなかったのだと思います(88さんの判断?)。
 原町単体での詳しい事情は分からないのに口をはさんで恐縮ですが、同じような経緯である町制について変遷情報検索で調べてみると、〇町村ー(町制)→〇町〇村ー(町制)→〇村町(※このうち一部、下記)といったものがありました。市制に関しては原町、十日町、大町いずれも新設合併でした。上に挙げた事例(うち原町と同じく「実質同じ」な改称かつ町制のもの)の中で、町制/改称あるいは改称/町制となっていないものは、グリグリさんが調べてくださったとおり原町のみです。もともと(88さんの作成時)がどうだったか訂正記録で確認してみても、野村→野村町[86677]むっくんさんの情報提供→[86724]グリグリさんで「町制」単体から訂正されたのみでした。このことから、基本的に改称は入っていたと考えられ、おそらく同じ事例である原町について改称を加えてもいいと思います。あくまで他に合わせれば、の話です。
 しかし、グリグリさんの言うように住民にとって原町に変わりがないのもまた事実です。そもそも昔は原町事例に限らずすべての村において、町と村は法的に区別されず、ただの「名称変更」ではないかという意見もあります([104078]白桃さん)。他に、大町に関する議論(hmtマガジン「町と村の違い」の下の方)でも、「町村制」である以上、”法的”には区別できないというのはhmtさんと白桃さんの共通認識であるように感じました。とはいえ、変更種別の改変は大きな労力を要することであり、町と村に実質的な格の区別があったのもまた事実なので、現状維持でいいと僕は思います。大町は自治体種別を表記しないとかなんとかかなりの特殊事例なので原町に応用することはできませんが、原町については仮にすべてを「名称変更」とする論に立って改修しても、町制/改称と同じく住民には違和感の残る言い方な気がします。それならば現状を維持して論理的に成り立たせるために、多少違和感はあっても、「白鳥本」町、「西分」村、「北海」道のように「原町」村から「原」町へとするべきだというのが僕の意見です(いつもながら主張が最後まで分かりにくくてすみません)。

※我ながらうまく調べたと思いますが、一部違うもの(新設町制や単なる改称町制)も残ってしまいました。ご了承ください。また、村が残るタイプに関して施行時以前の履歴情報は排除しようと努力したものの、「市制町村制施行時前の履歴情報は除外」チェックは
自治体種別と自治体名検索で設定する条件を適用する変遷情報の欄を指定
するものなので、上の項目に条件を設定しない場合、施行時以前を根本的に抽出対象から取り除いて検索することができませんでした。こちら施行時の事例についても無視してください。


別件です。グリグリさんへ
先日「都道府県の市区町村数」と「全国の市区町村数の推移」の増減の差を見比べていたところ、「全国の市区町村数の推移」において1988年に郡が1つ減っているのに、「都道府県の市区町村数」において19871988と変化していないことが見つかりました。1988/03/01に名取郡秋保町が仙台市に編入されて名取郡が消滅しているので、【「都道府県の市区町村数」の宮城県】1987年以前は15郡ではなく16郡であるかと思います。ご確認ください。ちなみにwikiによると昭和最後の郡の消滅だそうです。

※この2つのデータは明らかに村や郡の「数」が異なりますが、[99235]MIさんにあるように北方領土、振興局をまたぐ郡、市区町村コードでの分散といった集計方法の違いにより生じているものだそうです。



[104898]ただけんさん
自分の主張をしたいがためにただけんさんの記事を利用したような形となってしまい、申し訳ありません。
正直人口にしか目が向いてない区分けでもいいんじゃないか
というのは、考え方としてはありますが、法律の考え方とは異なりますので、完全にその方法を採用するわけにはいかないところです。
やはり詳しくないのに口を出すべきではありませんでしたね。
各選挙区の人口のうち、その最も多いものを最も少ないもので除して得た数が二以上とならないようにすることとし、行政区画、地勢、交通等の事情を総合的に考慮して合理的に行わなければならない。
と明確に規則が明文化されている(慣習的にあるのは分かりますが)のは知りませんでした。勉強になります。
 また、30年据え置きに関しては、
過去30年の動向から考えると現在の人口減少地域の一票の価値を低くしなければならないかと思われます。これだと改正当時は地方の声が聞こえにくくなるという反対の声が多く上がることが予想
確かにそうですね。ただでさえ、声が届かないのに実態以上に減らされてしまっては非難されるのは必至です。僕の論では参議院は「地域代表」つまり、少なくとも鳥取&島根、徳島&高知の合区解消はして各県2人(改選1)とした上に立っていますが、優越権などから衆議院に比べて参議院の方が見劣りするのも仕方のない事実だと思うので、現実的には無理ですね。30年後の人口予測も難しそうですし…。
 最後になりますが、僕の自分勝手なレスにも返事をくださってありがとうございました。もっと勉強します…。



余談 [104880]ピーくんさん
津島ノ宮駅(つしまのみやえき)は、香川県三豊市三野町大見にある、四国旅客鉄道(JR四国)予讃線の駅(臨時駅)である。臨時駅のため、駅番号は付されていない。
毎年8月4日・5日の津島ノ宮(津嶋神社)の夏季大祭開催日のみ営業する駅であり長期休止中の駅を除くと日本一営業日数の少ない駅である
 小さい頃は毎年行ってました。今年は3年ぶりとのことで、例年にも増して参拝客が多そうですね。臨時駅目的の人もいますし。最近は行ってないので分かりませんが、当日は非常に混雑するのでウチは前日に橋だけ渡りに行っていたそうです(あまり覚えていない)。
[104941] 2022年 7月 17日(日)17:05:08むっくん さん
Re:町制施行時の改称
[104935]グリグリさん

88さんの編集方針は、まずは市制町村制施行時を、現実的には明治初年まで、可能ならば近世村までを目指し、昭和、大正、明治へと遡って一つでも多くの変遷を入力すること、であったはずです([66349][67517][74238])。そして誤りがあれば、適宜修正されておられました。
明治の大合併以前は(1)「全訂 全国市町村名変遷総覧」(監修:自治省行政局振興課、編:日本加除出版株式会社出版部、出版:日本加除出版、1991.8.1)の記載の通りです。明治の大合併は(2)「幕末以降市町村名変遷系統図総覧 改訂版(1,2)(別冊)」(監修:西川治、編・著:太田孝、出版:東洋書林、2000.9.)の記載の通りで、途中からは根拠たる府令、県令をも適宜参照されておられたようです。
他に使用されておられたのは(3)「旧市町村名便覧」(編:日本加除出版株式会社出版部、出版:日本加除出版、1999.4.)、(4)「市町村名変遷辞典 三訂版」(責任編集:楠原佑介、編:地名情報資料室、出版:東京堂出版、2003.8.(3版))、(5)「消えた市町村名辞典」(責任編集:楠原佑介、編:地名情報資料室、出版:東京堂出版、2000.9.)であり、将来的に(6)「地名研究必携」(監修:谷川健一、編・著:滝澤主税、出版:日本地名研究所、2003.5.)を使用される予定でした。
このうち参考情報に載っているのは(1)、版が異なるものが載っているのが(3)(4)です。(2)(5)が掲載されていないのは問題であると思います。

さて、埼玉県秩父郡下吉田村、及び福島県相馬郡原町村ですが、(1)の記載のまま、もしくは単なる入力の誤りのいずれかだと考えています。これら2件及び山形県東置賜郡高畠村は、町制/改称へと「改称」を入れればいいのではないかと考えています
#落書き帳での「どこまでを町村の名称とすべきか」ということの初出は、[104939]サヌカイトさんにあるように、[86677]拙稿(野村→野村町)ではないかと思います。

ちなみに官報第四二八七号附録(明治三十年十月十四日)では
○廳府縣公報
○町村名稱及合併等
相馬郡原町村ヲ原町ト改稱セリ
明治三十年十月 福島縣
とありました。


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