筑豊と三池という、2つの非常に好対照な炭田というか炭鉱地帯があった福岡県からの書き込みです(汗)。
[72047]Issieさん
返信が遅くなりました(汗)。
筑豊。
現地の地理に詳しくない立場で遠方から眺めていると,「筑豊」というと北九州の内陸部に両国にまたがる盆地があって,そこに炭鉱が散在する(していた),なんてイメージがあるのですが,地図を見ると両国の間にはしっかり分水嶺があって,厳然と分けられるのですね。
確かに飯塚市と田川市の間には山間部があり、両市間を通る国道や鉄道も峠やトンネルがあります。ただ、田川市を含む田川地域は、旧豊前国にありながら遠賀川の支流・彦山川の流域にあたり、むしろ同じ旧豊前国にあたる北九州市や行橋市・京都郡方面との間の方が地形的には急峻だったりします。
同様に、飯塚市や直方市も、同じ旧筑前国にあたる福岡市方面とは三郡山地で隔てられています。そのため、結果的に直方を基点として飯塚・田川を含めた地域が「筑豊」と呼ばれるようになったのかも知れません。
あと、直接関係はありませんが、旧「筑前」国にあたる朝倉地域は、実際には筑後川流域にあたるので、「筑後」扱いされることがよくあります。天気予報でも筑後地方扱いだし。
ともかく炭田としては全体で1つの「筑豊」。そこは恐らく,筑前 の博多・福岡地方や 豊前 の周防灘沿岸部のいずれからも独立した地域として,いわば福岡県北部には 筑前・筑豊・豊前 の3地方が鼎立する。そして,その「筑豊」に張り巡らされた鉄道網の総本線として,原田→若松間(石炭の流れに合わせて,あえて上下を逆に表記)のルートが豊前を通過していなくても全体の代表として「筑豊本線」を名乗る。
…なんて,ストーリーを考えてみましたが,いかが?
まさしくその通りでしょう。要するに、「筑前と豊前を結ぶ路線」ではなく、「筑豊という地域を貫く(通る)路線」という意味ですね。「筑豊電鉄」も然り。
でもそうなってくると、「筑肥線」や「筑肥山地」とは若干意味合いが違うような気も‥‥。