しばらくベタなぎ状態だったコレクションに思いがけず立て続けに情報提供をいただき、小躍りしています。
それでは情報をいただいた順にレスを。
[83520] 右左府さん
福岡県東峰村に関する情報提供ありがとうございます。
組合立東峰中学校の創立からの一連の変遷を見ると確かに学校由来の可能性が高そうですが、一方で
[58941] ふかみさんがおっしゃるように、地域一帯を指す通称名であった可能性も否定できず、これだけでは断定が難しいところです。
そこで、信頼できそうな文献にあたってみることにしました。以下文献からの引用です。
小石原村誌(平成13年3月31日 小石原村発行)P271
昭和58年6月25日中学校組合を設立し、組合議会に校地を宝珠山村大字福井2296-1番地と提案する。それ以前に学校名を決めておく必要があるため、両村民の皆さんから校名を募集することにして審査の結果、東峰即ち朝倉の東の峰から太陽が昇る様を想定して東峰中学校と定めることになった。
宝珠山村誌(平成22年6月30日 東峰村発行)P593
昭和58(1983)年2月の宝珠山村立宝珠中学校(原文まま。正しくは宝珠山中学校。)と小石原村立小石原中学校の合併合意により、新中学校の校名の公募が行われ、同年3月28日に「宝珠山小石原中学校組合立東峰中学校」と命名された。
上記によれば、学校名は公募による佳名であり、少なからず新村名に影響を及ぼしているとするのが相当と思われますので、採用させていただきます。編集作業については、しばらくお待ちください。
[83526] EMMさん
藤枝市緑の丘に関する情報提供ありがとうございます。
「JAおおいがわ」の本店住所が緑の丘1-1であることからも、町名設定にあたってJAの存在を意識したように推測されますね。
ただ、一つ気になるのは、当該地域が開発分譲地であることです。「緑の丘」っていかにも新興住宅地にありがちな名前ですから、EMMさんがおっしゃるようにもう少し深堀りが必要かと思います。
緑の丘一帯は、静岡県を地盤とする不動産・建設会社4社の共同出資により設立された「静岡ニュータウン開発(株)」が開発分譲したことまではわかったのですが、町名変更時期や分譲開始時期などそれ以上の詳細な情報がネットでは拾い切れていません。「JAおおいがわ」の本店竣工が平成17年4月、一方「静岡ニュータウン開発(株)」は、親会社の一つであるヨシコン(株)の平成18年3月期の有価証券報告書の記載から、少なくとも平成17年度には創業していたことが判明しており、開発にあたってJAを誘致した(あるいはそれが開発許可の条件だった)とみるのが自然な気がするのですが。
とりあえず有力候補としてストックしておきます。(藤枝市役所に聞いてみるのが手っ取り早いのかな…)
[83541] かすみさん
浅野総一郎関連の情報提供ありがとうございます。
ご紹介いただいた川崎市から横浜市にかけての一連の地名の由来等については、
[49240] N-Hさん、
[49270]hmtさんの記事に詳しいです。
実はこれらの地名の取扱いについては、上記記事が投稿された当時、私自身相当悩んでいたようで、手元の管理簿には未掲載の町名が保留案件として残されています。その時点では、拙稿
[49245]に記載のとおり、
当該企業と当該地名の間に直接的な関係(そこに立地していた等)がないものは除く。
という点に拘って、いくつかの提供情報について掲載を見送っておりました。
しかしながら、今改めて
[49270]hmtさんの記事を拝読すると、
[49195] ぺとぺと さん は、
横浜市鶴見区に川崎・鶴見地区の埋立事業を資金面でバックアップした安田善次郎にちなんだ安善町がありますが、こちらはその地にある企業の創業者というわけではないので非該当ということになるのでしょうね。
と発言されていますが、安田善次郎がその創立に関係している「鶴見臨港鉄道」の所在地ということで、「安善町」は「企業由来に該当する」のではないでしょうか。1926年開業のこの私鉄、はじめは貨物だけでした(1930年旅客扱開始)。
とあり、今更ながら「安善町」は掲載すべきだったのではないかと思い直しているところです。管理簿上、
[49270]は参照記事として残しているので、当時目は通したのだとは思いますが、この点について回答していないところを見ると、流し読みになってしまったのかもしれません。いずれにしても、hmtさんには申し訳ないことをしました。