少し遅くなりましたが、続編です。
[5844]と同じで、「郵政研究」No.212(1968年)からの引用です。
ただ、以前書いた事柄とダブる部分があるので、一部要約を含みます。なお、書き漏らしましたが、
[5844]の「東京が番号付定の起点となった理由」も内容を要約したものです。
=====以下、引用
*地域番号の付定の要領
地域番号の付定の要領については、各都道府県ごとに上二桁を割り振るが輸送経路による事情を鑑み、一部地域を他の都道府県に組み込むこととした。
神奈川県相模湖町→東京(19)地域へ(主に中央線経路で輸送されるため。)
島根県隠岐島→鳥取(68)地域へ(壱岐島への運送便は鳥取県境港が始点地となるため。)
長崎県壱岐・対馬→福岡(81)地域へ(壱岐・対馬への運送便は福岡が始点地となるため。)
岩手県久慈市→青森(03)地域へ(久慈地区への運送便は主として八戸経由となるため。)
静岡県佐久間地区→愛知(44)地域へ(佐久間地区への運送便は主として飯田線経由となるため。)
その他、9件
なお、全国の地域番号の付定方について付言すれば、東京に次いで関東一円と番号をつづけており、 このうち、群馬県の(37)のつぎに長野県(38,39)、山梨県(40)の順になっていますが、群馬県(37)、山梨県(38)、長野県(39,40)とつづけますと、長野県の地域番号が上一桁目が「3」と「4」との異なった数字を用いることになりますので、府県を二つ以上に分割するときでも、 上一桁目は同じ数字を使用するという考え方から、先のような地域番号としたもので、この関係は、滋賀県(52)の次に大阪府(53~59)と続けている場合も同様です。また、兵庫県(65~67)、鳥取県(68)、島根県(69)と続けているのは、中国地方はどうしても上一桁目に「6」「7」を使用せねばならないので地理的関係、運送経路から岡山県に上一桁目に「7」を与えることによって、山陽と山陰、および山陽と四国との関係をつなげるための考え方によったものです。
東京を起点として、上一桁目の関係は、東京ー門司線方面は、「1,2,4,5,6,7,8」、
東京ー青森線方面が「1,3,9,0」となっております。
*親番号(3桁番号)
この番号は地域番号が、府県を単位とするなどかなり広い地域を示しているに反し、1つの集配局
の郵便区を示すもので、たとえば、千葉県市川局内との表示は、「272]のごとく、すこぶる簡単に
表示されることになります。
各地域の中には、数多くの集配局がありますので、次の基準に基づいて、順次親番号局を選定しました
が、地域の中心的な局には、3桁目が「0」となる数字を与え、その他の親番号局は、原則として、
郵便物の流れに従い、郵便線路の下り順に定めています。
ア、普通通常郵便物の配達物数が1日6,000通以上の局
イ、配達及び継越物数があわせて6,000通以上の局
ウ、配達物数が4,000通以上の局
エ、配達及び継越物数があわせて4,000通以上の局
オ、その他の集配普通局
=====引用終わり
以降、続く。
>グリグリ様
おっしゃるように、確かに、今回私が、引用したもの以外にも、おおよそのところは同じですが、
多少、諸説あるみたいですね。
一応、出来るだけ分かりやすい、信頼出来るものを選んだつもりですが、どうもこういった話は、
正式と思われるものがあまり出回っていないせいか、伝聞によるものを文章化したものもあるようで、多少、ややっこしいことになってしまっているようですね。