[67522] むっくん さん
■秋田県由利郡平沢村の町制施行年月日について
「総覧」「便覧」「辞典」・・・M35(1902).6.4
「幕末以降総覧」・・・M30(1897).6.4
ご紹介のM30(1897).2.18付け秋田県告示第28号に従い、M30(1897).2.18付け町制施行と判断し、
修正しました。
■福井県南条郡鹿見村→堺村の改称施行年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」「辞典」・・・M23(1890).3.6
ご紹介の福井県令第20号に従い、M23(1890).3.15付け改称と判断し、
修正しました。
■福井県南条郡 茶臼山村→神山村の改称施行年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」「辞典」・・・M23(1890).5.7
ご紹介の福井県令第38号に従い、M23(1890).6.13付け改称と判断し、
修正しました。
■福井県遠敷郡南名田村→知三村の改称施行年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」「辞典」・・・M24(1891).4.1
ご紹介の福井県告示第43号に従い、M24(1891).3.28付け改称と判断し、
修正しました。
■福井県丹生郡岡山村→豊村の改称施行年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」「辞典」・・・M24(1891).9.1
ご紹介の福井県告示第129号に従い、M24(1891).8.29付け改称と判断し、
修正しました。
■M24(1891).9.17付けで福井県丹生郡白山村の一部(大字増谷)が丹生郡宮崎村に境界変更したと思われる件について
「総覧」「便覧」「辞典」・・・記載なし
「幕末以降総覧」・・・記載なし(丹生郡増谷村は市制町村制施行時に丹生郡白山村の一部となり、そのまま武生市(現越前市)に)
増谷は、現在は
丹生郡越前町増谷で、越前市(旧武生市)にはありません。このことからは、M22.4.1に市制町村制発足時の丹生郡宮崎村に、どこかの時点で加わったものと推察します。
丹生郡町村合併協議会第6回合併協議会協議第25号
字名の取扱いについて(pdfファイル)の2/3ページでも、丹生郡宮崎村増谷が合併後は丹生郡越前町増谷になる、と示されています。
これらのことから、むっくんさんご紹介のM24(1891).9.17付け福井県告示第142号のとおり、M24(1891).9.17付けで丹生郡白山村の一部(大字増谷)を丹生郡宮崎村へ境界変更したものとすると判断します。よって
追加しました。
■福井県大野郡下穴馬村からの石徹白村の分立施行年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」「辞典」・・・M29(1896).4.1
ご紹介の福井県告示第71号に従い、M29(1896).4.8付け分立と判断し、
修正しました。
■福井県坂井郡北潟村が吉崎村から発足した経緯について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」「辞典」・・・M30(1897).2.1分立
ご紹介の資料によると、従前の吉崎村の法人格を継承したのは北潟村であり、(新)吉崎村が新たに発足した法人となります。
各種文献とは継承された法人格が異なるのですが、ご紹介の資料からはその点を明確に示していますから、ご指摘のとおり、
M30(1897).4.1付けで坂井郡吉崎村を北潟村に改称、
同日のM30(1897).4.1付けで北潟村から吉崎村が分立と修正・追加しました。
■M31(1898).4.1付けで福井県三方郡南西郷村及び北西郷村が発足した経緯について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」「辞典」・・・M31(1898).4.1分割
ご紹介の資料によると、従前の西郷村の法人格を継承したのは南西郷村であり、北西郷村が新たに発足した法人となります。
各種文献は法人格の継承の有無が異なるのですが、ご紹介の資料からはその点を明確に示していますから、ご指摘のとおり、
M31(1898).4.1付けで三方郡西郷村を南西郷村に改称、
同日のM31(1898).4.1付けで南西郷村から北西郷村が分立と修正しました。
■M39(1906)._._付けで福井県吉田郡岡保村の一部(大字増谷)が足羽郡酒生村に境界変更したと思われる件について
「総覧」「便覧」・・・記載なし
「幕末以降総覧」「辞典」・・・記載なし(足羽郡荒木村は市制町村制施行時に吉田郡岡保村の一部となり、そのまま吉田郡藤岡村を経て福井市に)
吉田郡岡保村は
吉田郡藤岡村を経て
福井市に、足羽郡酒生村は
足羽郡足羽村、
足羽郡足羽町を経て
福井市になっています。いずれにせよ、現在の
福井市荒木町付近にあたるようです。
ご紹介の資料の記載の相違の件ですが、M39・M40発行という境界変更があった当時の資料と、最近作成した資料とでは、「当時のもの」がよりリアリティがあると考えます。しかも、単に例えば足羽郡酒生村の大字数が増加しているのではなく、それと呼応して吉田郡岡保村の大字数が減少しているのですから、信憑性が高いと考えます。
よって、ご指摘のとおり、M39(1906)に福井県吉田郡岡保村の一部(大字増谷)が足羽郡酒生村に境界変更したと判断し、
追加しました。
■福井県三方郡田井村,西浦村→西田村の新設合併年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」「辞典」・・・M40(1907).7.1
ご紹介の福井県告示第134号及びいつもの信憑性が高いと思われる
郡市町村廃置分合一覧表(明治36年12月31日-明治41年12月31日)(著・出版:内閣統計局、明42)に従い、M40(1907).8.1付け新設合併と判断し、
修正しました。
■福井県坂井郡芦原村→芦原町の町制施行年月日について
「総覧」「便覧」「辞典」・・・S10(1935).2.11
「幕末以降総覧」・・・S10(1935).2.10
単なる入力ミスでした。また、ご紹介の福井県告示第43号に従い、S10(1935).2.11付け町制施行と判断し、
修正しました。
■静岡県志太郡焼津村→焼津町の町制施行年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」・・・M34(1901).6.28
ご紹介のM34(1901).7.5静岡県告示第126号に従い、M34(1901).7.5付け町制施行と判断し、
修正しました。
■M22(1889).10.1付け愛知県名古屋市市制施行の変更対象市町村について
「総覧」「便覧」・・・記載なし
「幕末以降総覧」・・・泥江町記載なし、春菴横町、敷寄屋町
★泥江町について
ご紹介の
M22(1889).6.18付け愛知県令第31号等を確認しました。市制町村制施行の僅か3箇月ほど前ですが、愛知郡広井村の一部を境界変更し、また、すでに記載済みの笹島町、西柳町、北禰宜町と同列で扱うべきことで間違いないでしょう。これら4町については、僅か3箇月ほどの間、自治体としての機能を十分持っていたか否かは実際問題としては疑念がありますが。
★春「菴」町 or 春「庵」「横」町 or 春「菴」「横」町
既入力の「春菴町」(「横」なし)は単なる誤記でした。
「新版 漢字源」(1999年4月1日改訂新版第6刷、学習研究社)によると、「庵」 (JIS句点コード1635)は「奄」+「广(いえ)」(上から屋根をかぶせた小さい家)、 「菴」(同7231)は「奄」+「艸(くさ)」ともに会意兼形成で同義のようです。悩ましいのですが、とりあえず、「幕末以降」に倣い、「菴」としました。
★「敷」寄屋町 or 「数」寄屋町
ご紹介の各文献を確認しました。むっくんさんが保留した
新旧対照市町村一覧(編著:和泉橋警察署、出版:加藤孫次郎、明22.12.)は、「敷」と読みました。漢字の左下の部分は、「女」ではなく「方」です(
近代デジタルライブラリー(国立国会図書館)の画面そのものより、いったんPDFファイルにダウンロードしたほうが明確に見える場合が多いです)。しかし、他のご紹介の諸資料により、「『数』寄屋町」であると判断しました。
これらにより、M22(1889).10.1付け愛知県名古屋市(市制町村制施行)を
修正しました。
■愛知県碧海郡安城町→安城市の市制施行年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」・・・S27(1952).5.5
単なる入力ミスでした。
官報情報検索サービスにより、S27.6.20付け総理府告示第162号も確認しました。
よって、S27(1952).5.5市制施行と
修正しました。
■京都府船井郡富庄村,本庄村→船井郡富本村の新設合併年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」・・・M27(1894).10._(日不詳)
ご紹介のM27(1894).7.23付け京都府公示第125号に従い、M27(1894).7.23付け新設合併と判断し、
修正しました。
■鳥取県日野郡根雨村,真住村→日野郡根雨町の新設合併・町制施行年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」・・・T2(1913).10.11
ご紹介の、いつもの信憑性が高いと思われる
郡市町村廃置分合表(明治42年1月1日-大正2年12月31日)(編著・出版:内閣統計局、大4)等により、T2(1913).10.17付け施行と判断し、
修正しました。
■鳥取県岩美郡三戸古村,大路村→岩美郡米里村の新設合併年月日について
「総覧」「幕末以降総覧」「便覧」・・・T7(1918).4.1
単なる入力ミスでした。
ご紹介の、いつもの信憑性が高いと思われる
郡市町村廃置分合表(大正3年1月1日-大正7年12月31日)(編著・出版:内閣統計局、大9)等により、T7(1918).4.1付け施行と判断し、
修正しました。
[67603] むっくん さん
■M22(1889).4.1付け鹿児島県鹿児島市の市制町村制施行時の変更対象町村について
「幕末以降総覧」・・・上龍尾町,下龍尾町
単なる入力ミスでした。ご指摘のとおり、誤:上龍尾村,下龍尾村、正:上龍尾町,下龍尾町 と
修正しました。
[67681] むっくん さん
美国郡美国町の二級町→一級町の根拠
M42.3.17付け
内務省告示第32号によるM42.4.1施行
浦河郡浦河町及び河西郡帯広町の二級町→一級町の根拠
T4.3.17付け内務省告示第12号によるT4.4.1施行
恥ずかしながら、これら3町の二級町→一級町の件、手元の資料でも確認のうえ整理済みでした。根拠に疑義はありません。
[67671]の投稿ミスです。失礼しました。
また、北海道の二級町村の解消の根拠も、
[67007]むっくんさんで、
M30.5.29勅令第160号北海道二級町村制は、
M35.2.22勅令第37号で改正されていることもご紹介済みでしたね。大変失礼しました。
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たくさんのご指摘、詳細な裏づけ調査をありがとうございました本当に助かっています。また、正確さが増した
市区町村変遷情報にさらに進化していることを実感いたします。明年もよろしくお願いいたします。