[39641] 229さん
私も229さんと同じく、昔は国勢調査の人口だけ調査すればいいやって思っていました(笑)
しかし、一旦全部知ってしまうと、さらに昔はどうなっていたんだろうか?
この都市は昔はどうだったんだろうか?って更なる欲望が延々と駆り立てられるのです。
現在私は、明治中期・明治初期・江戸後期の詳しい都市人口が一番知りたいのです・・・・
そういう資料・本がなかなか無くて困ってます。
ところで、みなさん幕末期・明治維新頃の国内第4の都市は、どこだと思いますか?
いきなり答えを言ってしまうと、それは金沢なんです。当時の金沢の人口は約12万人。
江戸~明治初期までは、江戸・京都・大阪に次ぐ大都市でした。
ちなみに、当時日本第5の都市は、名古屋でした。
しかし版籍奉還により、武士に依存していた加賀百万石の経済力は急激に衰退し、
明治30(1897)年まで人口が激減することになります。
名古屋が金沢の人口を抜くのは、明治8(1875)~明治10(1877)年頃だと思われます。
明治12(1879)年の名古屋の人口は111,783人、金沢は107,876人です。
その後、明治20(1887)年には、横浜・神戸の両都市に抜かれ、
明治27(1894)年には、ついに広島にも抜かれ、国内第8の都市に転落していきます。
さらに追い討ちをかけるように、明治30(1897)年・明治31(1898)年には、仙台・長崎両都市に抜かれます。
幕末期・明治維新頃に約12万人だった人口が明治30(1897)年には人口82,378人まで
減り続けましたが、「軍都」となってようやく活力を取り戻していったのです。
再び金沢が10万都市に復帰するのは、明治37(1904)年のことです。当時国内10位。
ちなみに明治維新以後、国内の都市で人口ベスト10入りしたことのある都市は
以下のとおりです。
北から順に・・・
札幌
函館
仙台
さいたま
東京
川崎
横浜
横須賀
金沢
名古屋
京都
大阪
神戸
和歌山
広島
呉
徳島
北九州
八幡(現・北九州)
福岡
長崎
熊本