[5992] special-week[ヒロオ]さん
いなさんぜひ一度乗ってみてください。
昨年末に、冬休みの宿題にしますと言っておきながら、そのままになっていた件ですが・・・
ようやく心のゆとりもできまして、行ってきました(きょう、女房殿と一緒に)ので
東海道本線~城北線~中央本線~愛環線・中岡崎~名鉄線・豊橋~東海道本線の一筆書きについて
以下に報告いたします。
(1)東海交通事業・城北線
JR東海道本線・枇杷島駅から、JR中央本線・勝川駅まで、11.2kmの北回りバイパス路線なのですが
こいつには驚かされましたですねえ。なにからなにまで・・・
まず運賃ですが・・・JRで名古屋駅経由でいくと19.0kmで320円なのですが、これだと430円かかります。
切符自販機は、JRの同じ機械の中に別な表示があって、別にボタンがついていました。
やってきた車両は・・・なんと、1両だけのワンマンジーゼルカー、これには腰が抜けるほど驚いたど
走る路盤は・・・これが全線高架(あちこち跨ぐから3階建てレベルの大建造物)の複線でした。
・・・雑魚さん、ここにもありましたよ、非電化複線路線
最近の街路で、電線地中化などで空が広く見えて気持ちよい町並みがありますが、鉄道ではねえ
高架路線がず~っと見えるのに、架線も電柱もない涼しげな景観に、不可思議な違和感がありました。
ワンマンジーゼルカーが複線高架の上を走るって、ほんとに考えてもいなかった光景でした。
将来、エネルギー問題で電気が不足し、新たな燃料(たとえば水素ガス)が実用化された場合には
こういう事もあり得るのでしょうか?無公害クリーンエネルギーとか言いながら・・・
乗客はといえば・・・私と女房の他に2人の若者が枇杷島から乗っていきましたが、予想したとおり
彼らは鉄道マニアだったらしく、キョロキョロしながら終点・勝川まで乗っていきました。
他に途中から夫婦が2人のみ (結局、その列車では乗客全部で6人、運賃収入2160円でした)
終点・勝川駅ですが・・・
[5976] で雑魚さんが言われていますが
将来の配線事情に含みを残し得る準備工事の類かと拝察しているのですが。
これはもう完全にびっくり状態でして、JRは地上を・・・城北線は大げさな高架の上でブツ切れでして
(地図を見たら繋がってるように見えたのは、何だったのだと愕然。3D地図の早期出現を要望したい)
線路は全く繋がりようもありません。城北線には駅舎がないため、乗客は駅構内としての囲いの中を
200m+高架への階段を、てくてくと歩かなければならないと言う、しかも。歩いてたどり着く先は
JR中央線・勝川駅の1番ホームの上に出るという、なんともすっご~い駅でした。
東海交通事業・城北線の将来は・・・ あれじゃあ全く暗いですねえ。儲かりようがないじゃん!
朝夕には猛ラッシュになる?うっそだ~っ! 第3セクターとは言え、どうするつもりなんだろう?
もともとどういう当初計画だったんだろうかと、首をかしげる不思議な路線でありました。
(2)愛知環状鉄道
始発の高蔵寺駅はJR中央線との併設駅で、改札が地下にあるという、ハイカラな駅ですが
島式2面のホームの4番乗り場が愛知環状鉄道になっていました。途中の八草駅が2005愛知万博での
拠点駅となることから、1番乗り場の名古屋方面から直接乗り入れができるようにと、配線立体化の
工事も進んでおりました。
路盤は全線高架の複線仕様ですが、トンネルも盛土部分も全て片側余して単線が敷設されていました
トンネルは、大口径にもかかわらず、半分しか使うことなく、勿体なさを実感しました。
高規格の電化路線だからか、2両連結の車両はパワーも十分あって音も静かで極めて快適でした。
(駅間距離も、私鉄らしくなく、かなりあるからスピードは出せてると感じました)
車内には車掌さんが適度な間隔で回ってきて、切符の販売をしておりました。下車時の切符の回収は
運転手さんも一緒にやってました。
この路線は、途中の瀬戸と豊田と岡崎で名鉄線とクロスしていきますが、前述の豊田市中心部では
微妙な離れ方をしております。私が考えるには、愛環線・新豊田~四郷間と名鉄・梅坪~浄水間の
両者の交点に接続駅を設けたら、利便性は向上するであろうと・・・
(いちばん良いのは、豊田総合駅化なのに、なぜに話し合いが出来なかったのかと、残念な感じ)
複線の路盤で単線での開業だから、工事をすればいつでも複線化は可能なんだと思ってみていたら
後追いで開業した駅が、なんと本来の反対車線上にホームを造っておりました<大門駅
(これでもう、この会社は将来の拡大については自ら放棄してしまったのだと感じた次第です)
この路線は、あのままバブルが続いていれば、いわゆる東部丘陵地帯が宅地開発されていって
けっこうなルートになったのになあと、文字通り愛知県での環状運転ができる可能性もあったと
あらためて思いました。
(3)中核市・豊橋
今回のぐるっと愛知では、わざわざ行く必要のなかった豊橋ですが、西小坂井・伊奈・小坂井の
関係と、下地・船町~豊橋間の路線の使い方について、現認すべく足を延ばしました。
(その結果については、1昨日つっこみというかたちで報告しています)
ここでは、豊橋駅周辺の街の様子をレポートします。
豊橋駅は第1号の民衆駅として戦後改修されましたが、4~5年前に全面建て替えの再更新
ホテルや駅デパートを併設する橋上駅になりました。駅前はペストリアンデッキがひろがり
デッキ下には路面電車(豊橋鉄道・豊橋市内線)が乗り入れ、バスターミナルも充実しており
愛知県第2の大都会なのですが・・・
さらに豊橋港は自動車の輸出入の基地になり、国内最大の輸入港として、台数・金額ともに
全国第1位となり、内外から大きな注目を浴びている、そんな中核市にもかかわらず・・・
市街地の地盤沈下は激しく、駅前にある「西武デパート」もこの2月10日をもって撤退です。
女房どの曰く「なぜ閉店になるのか理由はよくわかった・・・」だってさ
閉店まぎわのバーゲンでさえ本当にガラガラだったんだから、どうしようもないですね。
豊橋のランドマークを目指した、地上30階・高さ120mの三河地区随一のスケールをほこる
ホテル日航豊橋を中心とする「ホリデイスクエア」には、18スクリーンのシネコンや、SC
アミューズメント施設、などができ一時は副都心?の様相すら見せたたのですが、ここが
巨額の赤字を抱えて、会社更生法適用を申請・・・もうガックリ状態になっていますし
旧繁華街のアーケード街にはゲーセンばかりが目立つ状態でありました。
いわゆる地方都市の商業は、もうダメなんじゃないのでしょうか?
お客も悪いよね~、はじめに2、3回いったらもう飽きちゃうんだもの・・・続かないわ
中核市といえども、その凋落ぶりは激しいと言えるでしょう。