今日は荒れた天気となっている当地です。茨城や千葉の沿岸地域では暴風や波浪等の警報が発表され、交通機関への影響も出ているようです。ご自愛くださいますようお祈りいたします。
都道府県を覚えるか否かの議論については、
[54490]の発言について補足しようとも考えておりますが、何分少数派の意見になりそうで場を汚すだけではないかとの懸念から書き込みには至っておりません。拙サイトにも意見をまとめてお見せしようかなとも考えています。でも、その前に深谷・本庄の地域文を完成させないと!
さて、ちょっと時機を逸してしまったのですが、10月16日の上毛新聞1面にて「大合併の申し子 新地名 見直し論も浮上」とする特集記事が組まれていました。合併後も自治体名にその名が残らない旧自治体地域では、基本的に(1)大字名をそのまま大字名または町名とする、(2)旧自治体名を大字の先頭につける、の2通りが行われました。しかし、3つ以上の自治体が合併に参加した地域のうち、新自治体内ですべての地域において同じフォーマットで揃えられたのはみなかみ町と桐生市、みどり市だけで、他の自治体では旧自治体ごとに対応方法が分かれて足並みが必ずしも揃いませんでした。
新自治体名 | [大字名→町名(大字)]とした旧自治体 | [旧自治体名+大字]とした旧自治体 |
前橋市 | 大胡町、宮城村※[○○町] | 粕川村※[粕川町○○] |
高崎市 | 群馬町、榛名町※[○○町] | 箕郷町、倉渕村※[箕郷(倉渕)町○○]、 |
伊勢崎市 | 佐波郡東村、赤堀町※[○○町] | 境町※[境○○] |
太田市 | 尾島町、藪塚本町※[○○町] | 新田町※[新田○○町] |
渋川市 | 小野上村、子持村※[○○(大字)] | 伊香保町、北橘村、赤城村※[伊香保(北橘、赤城)町○○] |
※印右の[ ]内は住所地名の基本フォーマットです。
○高崎市に合併した旧新町は自治体ごと新町名[新町]となった。このあおりでもともと高崎市にあった「新町(あらまち)」が「あら町」に改称されたことは
[43069]烏川碧碧さんが書かれていますね。「北橘」の読みが「きたたちばな」から「ほっきつ」に変更となったことも
[37082]Hiro(&TOKO)さんなどがご指摘になっていますね。
なお、その他の新自治体は、桐生市は[黒保根(新里)町○○]、沼田市は[利根(白沢)町○○]、藤岡市鬼石地域は自治体名を冠せず[○○]、富岡市は[妙義町○○]、安中市は[松井田町○○]、みどり市は[笠懸(大間々、東)町○○]、神流町・みなかみ町・東吾妻町はいずれも旧自治体名を冠せず[○○]のフォーマットとなっています。上記は基本ルールで、新設町名等の若干の例外はあります。
記事には、太田市新田地域では住所地名が長すぎて地元区長会が「新田」を住所から削除するよう提案したとの内容もあります。住所地名が長くなるということのほかに、同じ自治体の中で住所のフォーマットが異なるというのも特徴的ですね。もっともこのような現象は今般の大合併が初めてではなくて、これまでも多くの地域で見られたことと思いますが・・・。