2日目
この日の最初のお目当ては日本一透明度が高いと言われる「摩周湖」。この日も午前中の天気は思わしくなく、小雨の中、あえて人の少ない
第3展望台へ。霧の摩周湖という代名詞があるくらいなので、湖面に霧があるのもいいかなぁなんて思ってもいたのですが、展望台に上がると実にクリアに見渡せました。普段から湖岸まで人が立ち入れないせいか、とても幻想的で厳粛な雰囲気が漂っていたように感じました。
次に立ち寄ったのは「屈斜路湖」。ただし以降の予定を優先に考えたため、南側の和琴半島を諦め、
北側(藻琴峠の手前に展望駐車場があります)からの眺めを堪能しました。阿寒湖・摩周湖と比べるとさすがにデカイなぁと・・・。ここも小雨交じりではありましたが、視界は良好でした。
つづいては、当初の予定では3日目に立ち寄る予定だったのですが、あえてこの日に立ち寄ることにしたのが、
[42409]にて稚拙さんが紹介してくれた
・北見・ピアソン記念館
・北見・ハッカ記念館
「ピアソン記念館」では、北海道におけるピアソン夫妻の布教活動の軌跡や手紙等が展示されているほか、当地に坂本龍馬が立ち寄ったとされる記録なども残されていました。そういえば、先住民のアイヌ民族がいたとはいえ、純粋な日本人が暮らすようになったのは、渡島・檜山の一部を除けば、明治以降となるわけで、道内で神社仏閣はほとんど見かけませんよね。
「ハッカ記念館」でも、館内の係りの人が丁寧に説明してくれました。飴やガムなどお菓子に使用されるペパーミントなどは海外でも作られていますが、これらのミント系植物から蒸留し抽出された液は、非常に甘みが強い代わりに結晶しないそうです。世界で唯一結晶するのが北海道産のミント系植物から抽出されたものだそうで、欧州においても薬品の材料として昔から重宝され、輸出されていたとのことです。実際に舐めてみましたが、確かに結晶はかなり苦く、甘みがないためお菓子には向かないようです。
この2つの記念館は北見駅を挟んで、車で5分くらいの距離にあり、入場も無料なので、現地に行かれる機会のある方で歴史などに興味のある方は、是非立ち寄られてみてはいかがでしょうか。
北見を出て宿泊予定の知床を目指すころには雨模様も一変し、晴れ間ものぞく様になってきました。そこで、ホテルに直行も能がないので、あえて斜里から
「根北峠」を越え、標津へ。根室海峡から国後島が望めるかと期待したのですが、約25キロ先の国後島の姿は見れませんでした。
そのまま海岸沿いを北東に進み、羅臼に着くころには、まぶしいばかりの太陽の光が降り注ぎはじめ、世界遺産に指定されたばかりの緑豊かな知床の景観を満喫しながら、
「知床峠」に向かいました。峠に近づくにつれ、西に傾き始めた光を浴びながら、目の前に雄々しく聳え立つ羅臼岳がまた素晴らしかったです。その後は一路オホーツクを望む宿泊地
「ウトロ」へ。ホテルの窓からは、ちょうどオホーツクに沈む夕日を眺める絶好のスポットであったのですが、沈む直前になって水平線に雲がもくもくと現れ、水平線を接する瞬間はまたしても残念!
3日目
この日はオホーツクを右手に見ながら、まずは小清水町の北海道遺産にも指定されている
「小清水原生花園」へ。あまり花が咲いている様子もなく、ちょっと拍子抜け(時期があまりよくなかったのか?)だったので、車窓から眺めた程度で終了。そのままオホーツク海に最も近い駅
「北浜駅」へ。駅舎の中はというと、結構有名なので知ってる方も多いと思いますが、名刺を中心に立錐の余地もない張り紙の嵐。不思議なものでこういう光景を目の当たりにすると、自分も何か残したくなる衝動に駆られ、足跡を残してまいりました。また、駅のホームから眺めるオホーツク海も結構いいですよ。予断ですが、この日はかなり多くの観光バスが目の前を通過したのですが、必ずスピードを緩め何か説明していたようです。この状況というか、この「北浜駅」を「どのように説明してるのか?」なんて非常に興味があったりして・・・。
そのまま網走市内を抜け、しばらくすると左に
「網走湖」。網走湖を離れるとこんどは右に
「能取湖」。そして北海道最大の湖「サロマ湖」へと向かいました。
道の駅「サロマ湖」に車を止め、幌岩山の展望台目指し簡易登山。30分で登れるとのことでしたが、体力がどん底まで落ちきっている現状では、それでも当然それ相応な時間をかけながらも何とか登りきると、その苦労(?)も報われるほどの素晴らしい景観を見せてくれました。なんってたって、あの広いサロマ湖全体はもちろんその先のオホーツク海まで一望できます。非常に天気がよかったことも恵まれました。みなさんも機会がありましたら是非一度どうぞ。ちなみに展望台のすぐ下まで車でも登れます。それでも、あえて一言付け加えるなら、この周辺は蜂が異常発生しており、わたしもしっかり襲撃を受けました。いまだに腕の傷が痛痒いです。(ToT;
下山の後、湧別方面へ車を走らせ、サロマ湖畔もう1つの道の駅にて遅めの昼食。ホタテフライカレーがなかなかいけると舌つづみ打ち、ここまで買い損なっていた「カニ」を求めて紋別まで足を伸ばすことに。
紋別港でお目当ての「カニ」を購入、宅配依頼を済ませ。いざ、本日の宿泊地
「層雲峡」へ。「え、カニの話が少なすぎるって?実は当人、カニがあまり好きではありません。したがって毎日のように食事にカニが出て、家族はおいしいとはしゃいでいるのに、ひとり冷めておりましたあしからず」。
あと、夕暮れ時の層雲峡も趣きがあっていいもんですね。
4日目
ホテルの出入り口には朝から観光バスがビッシリ、しかも近所のホテルも同様の有り様だったので、集客力はさすが層雲峡といったところでしょうか?
この日の最初の目的は
「旭山動物園」。大人気の動物園だけに混雑を予想して、早めに旭川に向かうも、国道39号線の上り線は観光バスのオンパレード。「目的地が同じでなければいいなぁ」なんて思いながらも、しかたがないので、のんびりついていきました。愛別までいくと開通したばかりの高速道が比布まで無料区間となっていたので利用、目的地の「旭山動物園」へは9時20分頃到着しました。9時30分の開園にもかかわらず、すでに長蛇の列ができておりました。
マスコミ報道などで、かなり有名ではありますが、やはり一番いいところは、動物と非常に身近に接することができることが大きいと思います。あんなに近くで、シロクマやアザラシやペンギン見たことなんてないですもん。それでも10代後半から20代前半と思しき女性達がペンギン館の前での「かぁ~わぁ~い~い~」連呼には、おじさんはついていけませんでしたです。ハイ。
続きましては個人的に楽しみだった「梅光軒」のらーめん。チャーシューメンをたのみ、非常においしくいただいたのですが、量が多すぎて最後は味も何もなくただ詰め込む状態。「残せばいいのに」と人には言うくせに、自分だけは昔から残すことを美徳としないポリシーも手伝って、結局完食。だから太るのですが・・・(苦笑)。
以降はひたすら札幌を目指し南下。久しぶりに懐かしの岩見沢を通過。日の出町のオートバックスがなくなっているなど、20年経つと変わるもんだなぁ・・・とひとり感慨に浸る。ただ、当時は一人暮らしだったので、お世話になった九条西のダイエーは今も健在でした。そういえば、よく一番風呂にいった美園湯は今もあるのかなぁ。
札幌市内では、大通公園近辺を1時間ほど物色(これといってやることはなかった)し、中山峠経由で宿泊地のルスツリゾートへ。到着後、甥っ子を伴い付設の遊園地へ。ジェットコースターをはしごした後、調子に乗ってパイレーツに乗ったら、船酔い(?)に襲われダウン。1日が終了。
最終日
ホテルの横で朝食の後、レストランの目の前にあるコースで、パークゴルフなるものを遊ぶ。一言でいえばゲートボールとゴルフの中間のようなもので、老若男女楽しめます。スコアはさんざんでしたが、レストラン前のホールではロングパット(本当はパットもショットもないのですが・・・(笑))を決め、チョットいいかっこができました。
ルスツを後にして、当初は支笏湖へと考えていたのですが、家族の反対に遭い、小樽へ向かうことに。小樽では寿司とジンギスカンをいただきました。
少し話題はそれますが、たまたま見ていた北海道の情報番組で紹介していたのですが、北海道は日本で一番キャラメルの需要が多く、その種類も豊富なんだそうです。で、今非常に売れてるのが
「ジンギスカンキャラメル」なるものだそうで、これがまた「激マズ」なんだとか。小樽でその「ジンギスカンキャラメル」を発見したのですが、肉汁がジワッと染み出してくるような味だという「激マズ」な「ジンギスカンキャラメル」を買う勇気は持ち合わせていませんでした。
その後は札幌経由で新千歳空港へ。やっぱ北海道は広い。こんどは十勝・日高に行ってみたいです。