[45463] 般若堂そんぴん さん
(おお,回文にしてフルハウス!)
ありがとうございます。Cool head, but warm heartですね。
かなりオフトピになってしまってますが、続けさせていただきます。
論旨を整理します。
まず私
[45434]は、
戦前の日本が、当時の人口増加(ないし版図拡大)政策を許容しうる経済力を持っていたことを
「前提」(=当たり前に成り立っている)と表現しました。
それに対し、般若堂そんぴん さん
[45443]は、
それは間違いであるとして、その根拠に「無謀な対外拡張政策を採ったこと」を挙げました。
で、それに対する私の反論
[45454]は、
国外に新たな領土を求める政策を「選択肢に持てたこと」自体が、
国力(経済力を含む)が十分にあった証だ、というつもりだったのですが、
私の表現が稚拙で伝わらなかったでしょうか。
ロシア相手にその考えは甘いとか、ABCDで打撃を受けたのは資源がない証拠だとかは
私は、この話題には全く関係ないと思っています。
基本的に,耕地面積・居住面積が不足していると考えたからこそ,「満州」に「進出」,また南米等への移民を促進したのでは?
その通りだと思います。
しかしその当時、日本は貧困にあえいでいたのですか。違いますね。
# 念のためですが、「国の総体」で考えた場合であって、貧困層が存在しなかったという意味ではありませんよ。
それなりに活発な経済活動が行われ、国として成長・発展していたからこそ、
完全に飽和して大きな問題にいたる前に、領土を増やそうという選択肢を採ったわけです。
進出できるだけの力を持っていたから、そういう手が打てたのです。
出先を間違えたとか引き際を誤ったとか、突っ込みどころはいろいろあるでしょうが、
「能力を持っていたかどうか」と、それを「どう使ったか」「結果がどうなったか」は別問題です。
# もっとも当時の欧州の主要国(本国の面積は狭いですね)は、いずれもその戦略で植民地を拡大していましたから、
# 日本がそれに倣ったこと自体は、特におかしな判断ではないと思いますが。
現在の日本だって、本土の面積は大して変わりませんが、人口は当時より増えています。
持っている国力を、かつての「領土拡大」の代わりに例えば「貿易の振興」等に振り向けることによって、
本来のキャパ以上の人口を支えているわけです。
そして「金を出すだけ」と揶揄されつつも、一応大国のひとつとして、国際的に一目置かれる立場にあります。
その「国力」の中で「軍事力」こそがその「脅威」でしょう.
当時の日本は軍備の増強に傾倒しており、その軍事力は列強でさえも脅威と感じていた、ということですね。
では、それほどの軍事力を確保するためには、何が必要だと思いますか。
強力な武器・兵器を開発・装備し、練度の高い兵士を育成・訓練し、統率された組織体制を維持運営し…
そのための原資はどこから出てくると思いますか。
当時の国家予算や、そのうち軍につぎ込んだ割合など、調べる気もありませんが、
それでも少なくとも、特に通常の国民生活を混乱させることはなかったのですから、
十分な経済力を持っていた、以外の結論が出せますか。