[22460] hmt さん
これら「南方四島」につき、青ヶ島を飛び越えたかたちで八丈町が領有権を主張し、青ヶ島村が強く反発した結果、わが国で唯一どこの市町村にも帰属しない地域として東京都八丈支庁が管理している。
「わが国で唯一どこの市町村にも帰属しない地域」というのはどうなんでしょうか。国土地理院の面積調には数多くの境界未定地があります。多くは2つの市町村間の境界がはっきりしていないと言うことで、総務省統計局は面積の推定を行っています(
[21645] ゆうさん)。それでも面積推定を行っていない陸地部分の境界未定地は、
[21667]で示したとおり、以下の6カ所(東京都は2カ所)があります。「南方四島」が唯一という何か特別の理由があるのであればぜひ教えて下さい。
東京都
○東京湾内の埋立地で所属未定地(3.65平方km)、八丈支庁に属する所属未定の、鳥島、ベヨネーズ列岩、須美寿島、孀婦岩の島嶼の面積(4.81平方km) はどの区町村にも含まれていない
愛知県
○名古屋港口の埋立地(1.14平方km)は境界未定のため、名古屋市港区、東海市、知多市、海部郡飛島村・弥富町の面積には含まれていない
三重県
○「紀伊長島町及び海山町入会地」(大島等の島嶼)の面積(0.18平方km)は所属未定のため、北牟婁郡紀伊長島町および海山町の面積には含まれていない
鹿児島県
○鷹島および津倉瀬(0.05平方km)は所属未定のため、これらの島嶼が面する川辺郡笠沙町および薩摩郡下甑村の面積には含まれていない
沖縄県
○石川市および国頭郡金武町の境界部の地先海面の埋立地(0.18平方km)は境界未定のため、石川市および国頭郡金武町の面積には含まれていない
上記の記述は、全国市町村要覧の記述に倣ったものですが、所属未定と境界未定は意味が違うのでしょうか(違いはないように思う)。どなたかご教示ください。
ところで、
[21678] ゆう さん
ところで、国土地理院に変わって面積推定しているのが総務省統計局というのも興味深いトピックです。
この統計強の推定面積のデータを統計局のHPを探したのですが見あたりません。文書しかないのかな。
蛇足気味ですが、確かこのデータも統計局の推定値を使用したと記憶してますが、今、市町村要覧が手許にないのです断定は避けます。
平成14年版の要覧には「面積」データについて次のように記述されています(一部要約)。統計局の推定値は使用していないようです。
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(1) 国土交通省国土地理院が公表した平成13年10月1日現在の「全国都道府県市区町村別面積調」による。
ただし、境界未定の市区町村の面積値については、都道府県に照会の上、便宜上の概算数値を( )書きで記載し、境界未定区域の相互関係を明らかにするために、「境界未定に関する注」を各都道府県のデータの末尾に掲げた。
(2) 境界未定に関わる一部の湖沼・埋立地等については、個々の市町村の面積からは除いた。(面積調に準拠)
(3) 各都道府県の合計面積には、「境界未定の市町村」の面積も、(1)によって加えた数値とした。なお、下記の面積は除いた。
十和田湖(青森県・秋田県)…………… 61.02km2
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当HPの市区町村プロフィールの注釈の記述も上記の「境界未定に関する注」に準じています。