[17864] まがみ さん
海栗島は、全島が自衛隊のレーダー基地になっていますが、どの単位をもって「世帯」と取り扱っているのでしょうね
総務省統計局 統計でみる県・市区町村(社会・人口統計体系)
http://www.stat.go.jp/data/ssds/
の「基礎データ項目定義集」によれば、昭和60年以降の国勢調査での定義は以下の通りです。少し長いですが抜粋します。なお年度によって多少変わることがあるようです。
一般世帯とは,次のものをいう。
1) 住居と生計を共にしている人の集まり又は一戸を構えて住んでいる単身者
ただし,これらの世帯と住居を共にする単身の住み込みの雇人については,人数に関係なく雇主の世帯に含めている。
2) 上記の世帯と住居を共にし,別に生計を維持している間借りの単身は又は下宿屋などに下宿している単身者
3) 会社・団体・商店・官公庁などの寄宿舎,独身寮などに居住している単身者施設等の世帯とは,次のものをいう。
なお,世帯の単位は,原則として下記の1)又は2)は棟ごと,3)は施設ごと,4)は中隊又は艦船ごと,5)は建物ごと,6)は一人一人としている。
1) 寮・寄宿舎の学生・生徒――学校の寮・寄宿舎で起居を共にし,通学している学生・生徒の集まり
2) 病院・療養所の入院者――病院・療養所などに,既に3か月以上入院している入院患者の集まり
3) 社会施設の入所者――老人ホーム,児童保護施設などの入所者の集まり
4) 自衛隊営舎内居住者――自衛隊の営舎内又は艦船内の居住者の集まり
5) 矯正施設の入所者――刑務所及び拘置所の収容者並びに少年院及び婦人補導院の在院者の集まり
6) その他――定まった住居を持たない単身者や陸上に生活の本拠(住所)を有しない船舶乗組員など
海栗島の人たちは、3)「単身者施設等の世帯」のなかの4)「自衛隊営舎内居住者」となります。
ネットで調べると4階建ての官舎などがあるようですが、世帯数の単位が棟ごとでも建物ごとでもなく「中隊又は艦船ごと」のため、この基地(航空自衛隊サイトでは分屯基地)全体で「1世帯」の扱いのようです。ようですと書いたのは「中隊」の定義がよくわかりませんでしたので、結果から見てそうだろうということです。(どなたかわかりましたらご教示ください。)
世帯数が極端に少ない割りに人口が多いところは、1世帯20人程度ならありえるかもしれませんが、このように「施設等の世帯」という扱いになっているとことも多いと思われます。
それにしても、病院で3ヶ月以上の入院患者が1人でもいれば、1棟ごとに1世帯になってしまうんですね。てへへの感覚では変な気がしますが数えようが無いのでしょうね。
海栗島 (長崎県上県郡上対馬町)
国土地理院 25000分の1地形図 泉
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=5229032&x=-1&y=-1
なお、上対馬町の公式サイトによれば
「本町は、九州本土とは147km離れ。一方韓国までは、49.5kmの至近距離にあり、韓国との交流を観光の目玉にしている。」とのこと、2004.3.1に合併して対馬市になりますが、その独自性は変わらないようです。
[17003]山門屋蔵之輔 さんの示された世帯数1だけの島はすべて長崎県です。
このなかでは壱岐郡勝本町の若宮島には海上自衛隊壱岐警備所があり、世帯数については海栗島と同様です。
以上、簡単なフォローでした。