[19408]スナフキんさんの書き込みに登場した「地割」。どうやら条里制と関係あるような、しかし確証がイマイチつかめないような…
で、住所に使われる「丁目番号」「番地」以外の変り種ブロック単位を探してみたのですが、こんなの発見しました。
「石川県石川郡野々市町御経塚町36街区53番地外」
某ショッピングセンターの店舗がある場所ですが、「街区」「番地外」が珍しいでしょうか。残念ながらこの住所は現存せず、今は「石川郡野々市町御経塚町2丁目91番地」となっております。
続いて、「街区」で調べているとこんな住所も発見。
「石川県河北郡津幡町北中条地区土地区画整理事業地内1街区1」
こちらもまた某ショッピングセンターの店舗の住所でしたが、やはり現存せず「河北郡津幡町北中条5-25」になっております。
これらは、区画整理の過程における仮の住所(あるいは正式かもしれませんが、とにかく過渡期のもの)と推測するところでありますが、区画整理や再開発などで土地をならしている傍らで道路を敷き、隅の方で先行的に割られた区画には早速店舗を建設する…なんて行程で整備不完了のうちに生活感が出るとこんな住所が生まれるんでしょうね。それにしても特に後者の住所のネーミングセンスには脱帽モノです。住所自身がなぜそんな名前なのかを説明し尽くしてますからねw
ちなみに、上記2例とも偶然石川県の住所ですが、この「街区」は三重県や宮崎県でも発見しました。
「三重県名張市桔梗が丘○番町××街区」
「宮崎県都城市上町○街区×号」
これらは現役の住所のようですね。
まず三重県の例より、「○番町」は東京都千代田区(1~6)や兵庫県西宮市(甲子園1~9)をはじめとして計28都道府県に分布していますが、三重県名張市には数多く見受けられ、しかもそれらは宅地として開発された新しい住所に使われています。(興味がある方は、例えば日本郵政公社サイト内の郵便番号検索機能で「住所の一部からの検索」欄の「町域名」を「番町」と設定し検索して参照してみてください。)
次に宮崎県の例。都城市内には同様に「△△町○街区×号」という住所がいくつか見られます。都城警察署の管内交番・駐在所住所一覧にて見つけたのですが、さらにそこでは「都城市△△町○号×番地☆」のように、「丁目番地」「丁目番号」とはまた異なった「号番地」というものが見受けられます。
さて、こうやって場当たりで芋づる式に発見して紹介していてもキリがないのですが、日本の住所って、意外と住居表示によらないものが多いんですね。しかも、単純に「大字小字町番地」ではない住所が多いことといったら。
都道府県市区町村の範疇よりさらに小さい単位になってしまいましたが、こういったトリッキー住所ご存知ないですか?あるいはあなたの住所はいかがですか?
蛇足ながらわたしの住所は丁目なしの「横浜市某区△△町○番地」(一桁番地)でして、住居表示未実施です。