地理とは直接関係ないのですが、地方によって違いが大きいものなので書きます。
同じ茸が土地によっては珍重されたり、見向きもされない土地があったりと奥が深い。隣県同士でA県は中毒例有り、B県は中毒例なしという茸もあります。
去年はそれまで食用とされていた「スギヒラタケ」が東北中心に大量の中毒者を出しています。
私自身はキノコ狩りの経験は乏しいのでが、その体験談を。
子どもの頃、茸採りは遊びでした。知識が無かった為、採るだけで殆ど捨ててしまいました。その山々も開発されたり、放置されて荒れてしまったりで茸の姿も見られません。
仕事で松本に2年間いた時、2シーズンだけ松本中心に信州各地でキノコ狩りを堪能しました。
慣れてくると面白いように茸が見つかって、キノコ狩りも楽しいですが…
何といっても楽しいのは、自分達で採った茸で鍋を作り、それを囲んで地酒で一杯やることです。初めて会った人とも打解け、酔いも手伝って、夜間は無人になる公営の露天風呂に女の子達も一緒に忍込んで、一晩中騒いだ事もありました。
キノコ中毒にもなりました。ホテイシメジという食用茸ですが、酒と一緒に食べると悪酔いするいうものです。不思議な酔いで自分はハイになって酒を飲みすぎたかな思っただけでした。友人2人は一晩中洗面器を抱えて嘔吐し、救急車を呼ぶ寸前までいったそうです(新聞ネタになるのを恐れて我慢したらしい)。後でその事を聞き、あれはキノコ中毒だったのだと納得しました。
信州の佐久、上田地方では毒茸
ベニテングダケを毒抜きして、うどん等のダシにするそうです。残念ながら時期が合わず食べられなかったのですが、非常に美味しいそうです。毒抜き法を聞きそびれました。文献にも載っていません。
詩人のナナオ・サカキ(知る人ぞ知る日本のヒッピーのカリスマ、欧米では有名、現在生きていれば80過ぎ)に会い、一緒にベニテングダケを生で齧ったりしました。今の私を知る者は信じられないそうですが、そっち方面に近づいた事もあったのです。
(ベニテングダケを食べるとどうなるか?2,3本なら死にません。うまくいくとハイになれますが…)
松本市の隣の四賀村(当時)に稲刈りの手伝いに行って、松茸をたらふくご馳走になった事もありました。後で知ったのですが四賀村の松茸は全国でも有名ブランドだそうです。
翌年も手伝いに行きましたが、その年は不作で去年物の塩漬を少しいただいただけでした。欲を掻くと駄目ですね。松茸山のその年の権利を三百万円で買って、2,3本しか採れず一本百万円の松茸を買ったと、笑われた人もいました。
皆さんの地方でも、その地方独特の茸があると思います。その茸や特別な調理法などがあったらお知らせください。
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