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落書き帳から選び抜いた珠玉の記事集

分水界、川の流れに関する雑学集

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記事数=32件/更新日:2005年9月26日/編集者:YSK

多様な地形によって、多くの複雑な水系が形成されているわが国において、水の流れの態様は時として不思議な様相を呈することもあるようです。「落書き帳」においても、分水界についての発言が多いようで、せっかくなのでまとめてみようと思いました。

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★推奨します★(元祖いいね) 深海魚 たけもと ペーロケ 稲生 hmt 今川焼 いっちゃん 出石隠 らるふ eiji_t BEAN でるでる 北神 そらみつ

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[823]2002年2月8日
Issie
[826]2002年2月8日
深海魚
[828]2002年2月8日
深海魚
[832]2002年2月8日
Issie
[839]2002年2月9日
Issie
[857]2002年2月9日
Issie
[978]2002年2月26日
Issie
[979]2002年2月26日
Issie
[1057]2002年3月6日
Issie
[5617]2002年11月30日
TN
[15052]2003年5月11日
三丁目
[15062]2003年5月11日
Issie
[15069]2003年5月11日
ペーロケ
[18691]2003年7月29日
太白
[18697]2003年7月29日
千本桜
[18698]2003年7月29日
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[18701]2003年7月30日
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[30866]2004年7月22日
稲生
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[30946]2004年7月24日
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[30968]2004年7月24日
らるふ
[30972]2004年7月24日
今川焼
[30983]2004年7月24日
むじながいり
[30985]2004年7月24日
太白
[37919]2005年2月18日
作々
[37940]2005年2月19日
hmt
[37949]2005年2月20日
今川焼
[37950]2005年2月20日
般若堂そんぴん
[37961]2005年2月20日
夜鳴き寿司屋
[44397]2005年8月21日
eiji_t
[45156]2005年9月25日
いっちゃん
[45168]2005年9月26日
eiji_t

[823] 2002年 2月 8日(金)00:10:45Issie さん
Re:川の流れ
20万分の1地勢図で分水界をたどってみたら,結構ありました。

1】オホーツク海 対 太平洋
--> なし

2】オホーツク海 対 日本海
 北海道:稚内市

3】日本海 対 太平洋(津軽海峡含む)
 北海道:千歳市,有珠郡大滝村,虻田郡留寿都村・真狩村・豊浦町
 秋田県:鹿角郡小坂町,鹿角市
 山形県:米沢市
 福島県:郡山市,岩瀬郡天栄村
 群馬県:利根郡片品村,吾妻郡六合村
 長野県:南佐久郡臼田町,南牧村,塩尻市
 岐阜県:大野郡宮村,郡上郡白鳥町
 京都府:北桑田郡京北町,船井郡日吉町

4】日本海 対 瀬戸内海
 兵庫県:篠山市,氷上郡氷上町,朝来郡生野町
 広島県:比婆郡西城町,神石郡神石町,甲奴郡上下町,世羅郡世羅町
     賀茂郡豊栄町,高田郡向原町,山県郡千代田町・豊平町・芸北町
 島根県:鹿足郡六日市町
 山口県:美禰郡美東町,長門市,豊浦郡豊田町,下関市

5】大阪湾・瀬戸内海 対 太平洋
 滋賀県:坂田郡伊吹町
 三重県:一志郡美杉村
 奈良県:宇陀郡大宇陀町,吉野郡大淀町
 和歌山県:那賀郡打田町,岩出町,和歌山市
 兵庫県:洲本市,三原郡南淡町
 徳島県:鳴門市
 香川県:大川郡白鳥町・長尾町
 愛媛県:伊予三島市,上浮穴郡小田町,東宇和郡城川町・宇和町
     西宇和郡保内町・伊方町・瀬戸町・三崎町

6】九州西岸(玄海灘・東シナ海)対 九州東岸(瀬戸内海・太平洋)
 福岡県:北九州市門司区・小倉南区,田川郡赤村・添田町
 大分県:日田市,玖珠郡玖珠町・九重町,大分郡湯布院町・庄内町
     直入郡久住町
 熊本県阿蘇郡一の宮町・高森町・蘇陽町,球磨郡多良木町・上村
 宮崎県えびの市
 鹿児島県国分市,姶良郡福山町,垂水市,鹿屋市,肝属郡大根占町・佐多町

※便宜上,それぞれの海の境界は以下の地点にしました。
 オホーツク海:太平洋 --> 知床岬
 オホーツク海:日本海 --> 宗谷岬
 日本海:太平洋 --> 津軽海峡:白神岬~竜飛岬
 日本海:瀬戸内海 --> 関門海峡:JR下関駅付近
 太平洋:瀬戸内海 --> 紀淡海峡:明神崎~生石鼻;
            鳴門海峡:潮崎~鳴門市撫養地区東端
            豊後水道:佐田岬
 九州西岸:東岸 --> 関門海峡:門司崎~佐多岬
[826] 2002年 2月 8日(金)13:18:01深海魚[静岡県南葛市長] さん
>>823
期待を遥かに超越したレスを頂き、誠に有り難うございます。
結構在るものですね。中央脊梁山脈界隈で分水嶺に拠らない
境界とは、湖沼が絡む場合、水利権を意識した所産ですかね?

福島県の猪苗代湖や羽鳥湖の場合、安積疏水等の人工水路を
介して太平洋側、日本海側の双方に流水して居る訳ですね。
此れが岐阜県高鷲村の場合だと、蛭ヶ野高原で長良川源流と
(昨夜のNHKで喜多郎氏が写真を撮って居た辺りかな?)
庄川源流が自然に分流して居る箇所が在り、観光名所にも
なって居るとの事ですが、御存知でしょうか?

余談ですが、猪苗代湖の下流は日橋川で、会津若松市は直接
恩恵を受けない為、ここにも人工水路が在るとの事ですが、
飯盛山のサザエ堂脇の水路がそうだろうか?
[828] 2002年 2月 8日(金)14:10:22深海魚[静岡県南葛市長] さん
川の流れ/其の参
山間部の自治体境界線を分水嶺本位で考えると、長野県の白馬、
小谷村は、姫川下流の糸魚川市と同様新潟県に属しそうですが、
そうならないのは、険しい姫川の渓谷よりは、青木湖の北側の
佐野坂越えの方が往来し易く、白馬駅の旧称「信濃四ッ谷」に
鑑みても、古くから信濃への帰属性が高かった為と思われます。

斯かる論法だと茨城県に属しかねない福島県東白川郡(実際は
棚倉町内の久慈川、阿武隈川、両水系の分水嶺が緩やかなので、
現行県境は合理的です。)対応するのは「西白河郡」(とは言え
白河市東部の町村も含まれます。)で、「白河」と「白川」の
違いは何でしょうね?

川と言えば、島根県の簸川で大水発生時の放水路を確保する
目的で(佐蛇川は上手く機能しないのかな?)出雲市南部で
神戸川に繋がる分水路(隧道?)を作る計画が在ったそうで、
現在はどうなったのでしょうか?

以上、河川三部作でした。
[832] 2002年 2月 8日(金)18:33:43Issie さん
Re:川の流れ/其の弐
> 同様の例は他に在りますか?

北海道渡島支庁の山越郡長万部町の東端では,南の噴火湾(太平洋側)に面した海岸線から北の寿都湾(日本海側)に注ぐ朱太川水系との分水界までの直線距離がわずか250mほど,というところがあります。しかも日本海側斜面は朱太川の最上流部。
分水界を越えた朱太川水系は既に後志支庁の寿都郡黒松内町。つまりこの部分,長万部町の幅もまた250mほどしかないということです。
JRの室蘭本線では静狩駅と小幌駅との間の区間にあたります。ここから,東の胆振支庁豊浦町との境界の礼文華峠をはさんだ区間が室蘭本線にとっては最大の難所。あまりにも幅が狭いので,国道37号線は静狩から一旦分水界を越えて黒松内町に入ってから豊浦町へ抜けるというルートをとっています。
[839] 2002年 2月 9日(土)10:34:01Issie さん
水分かれ
礼文華峠のあたりは全部トンネルですから,気づけと言われても無理でしょうね。

>「北斗」関連で、千歳線沿線の分水界はどこでしょう?

美々と南千歳の間の,石勝線との合流点付近のようです。
標高はわずか20mほど。

「日本一低い中央分水界」としては兵庫県氷上町の「水分かれ公園」が有名なのですが,こちらの標高は95.5m。千歳の方がずっと低いですねぇ。
氷上町のHPには中央分水界の地図があって千歳のところをしっかりと分水界が通っているのに,「日本一低い」とはどういうことだ。気づいていないのか,知ってて無視しているのか。
ま,町にとっては大切な観光資源ですからね。
[857] 2002年 2月 9日(土)23:54:34Issie さん
氷上町のHP
>「裏日本」との表現、日本海側の方に失礼ではないのかな?

そうですねぇ…。今どきお役所が使う言葉じゃないよなぁ。同じ兵庫県だって,但馬の方では気にするだろうに。

それはともかく,
私が本州北端の分水界を津軽半島経由にしたのは,対岸の北海道の分水界をたどっていたら(渡島支庁と桧山支庁の境界を気にしつつ)白神岬に至りそのまま自然に竜飛岬に渡ってしまったのと,何より石川さゆりの例の歌のせいなのですが,もちろん大間崎から下北半島を通る手もありますよね。そうすると,上北郡あたりで分水界にまたがる町村がもう少し増えるかも。
津軽海峡に限らず,根室海峡や大阪湾,豊後水道なんかをどちらの「海」に含めるかで話は大きく変わります。
…といって,こんなもの便宜的なもんで,国土地理院が作る地図でも,その他の政府機関が作る地図でも,さらには地理学の専門家の作る地図でも,このあたりの扱いはまちまちだから,別にこだわるほどの価値もないことでしょう。
自分の好きな方にすればいいのです。

ところで,このHPの例の地図,標高100m以下の区域が黄色くなっていて,「海水面が100m上昇したら日本列島の形がずいぶん変わる」なんてやってますね。
そういえば我が家のあたりがちょうど標高100mだから,ここまで水が来るんだなぁ。
もちろん,いくら「温暖化」が進んだからと言って,ある日突然海水面がせり上がって沿海地域が水没するなどという小松左京の小説みたいなことは起こるはずないし,何百年もかけて100mも海水面が上昇する間に海岸の侵食や河川の環境変化なんかがあって,水没しないところも無事では済まないんですけどね。
[978] 2002年 2月 26日(火)21:57:08Issie さん
川の付け替え
阿賀野川の場合は,それ以前に砂丘を突っ切って人工的に開削された掘割(方水路としての機能はほとんどない)が,1731年春の融雪洪水でいっぺんに切れて本流になってしまった,ということのようです。
つまり,「付け替えた」のではなく「付け替わってしまった」ということらしい。

大河川の付け替えでは,ほかに北上川が有名ですね。
もともと真っ直ぐ南の石巻で海に注いでいた川を寛永年間に仙台藩が改修を行って東の太平洋に注ぐように付け替えた。
といっても全区間を新しく開削したわけではなく,以前からあった流路に手を加えたものですが,それでも大工事であることに変わりはありません。
この河川改修が北上川下流の平野が仙台藩の穀倉地帯となる出発点となり,同時に石巻がそこで生産される(南部藩領も含めて)米の積出港として発展する基礎にもなったわけです。
[979] 2002年 2月 26日(火)22:14:08Issie さん
もとい!北上川
…と思ったら,逆でした。

もともと北上川は宮城県内に入った後,現在の流路よりもすこし西を流れ石巻北方で二手に分かれて一方は東へ流れて太平洋へ,一方は南へ流れて石巻へ注いでいた。で,どちらが本流かといえば東へ流れる方が太かったらしい。
これを江戸時代初めに河川改修を何度か重ねて石巻ルートの方を本流にして,東に流れるルートは堤防で本流から切り離してしまった。
ところが1910年に大洪水が発生し,この対策として江戸時代の改修で放棄された旧流路をもう一回掘り直し,東へ流れるルートを再度本流として復活させることになった。で,この工事は1934年に完成。1953年には新流路の分流点で北上川の水を旧流路へ落とすことをやめて,石巻に北上川本流の水が(直接)流れ込むことはなくなった,ということだそうです。

参考:宮城県高等学校社会科教育研究会地理部会「宮城県の地誌」,2001年
[1057] 2002年 3月 6日(水)23:47:30Issie さん
分水界
>「正確な場所」の意でした。

では,位置だけ。

① 磐越東線沿線に於ける夏井川水系と阿武隈川水系
 → 神俣-菅谷 間:福島県田村郡滝根町

② 信越本線沿線に於ける信濃川水系と関川水系
 → 黒姫-妙高高原 間:長野県上水内郡信濃町(黒姫駅付近)

③ 中央本線沿線に於ける富士川水系と天竜川水系
 → 富士見-すずらんの里 間:長野県諏訪郡富士見町(富士見駅付近)

④ 芸備線沿線に於ける太田川水系と江の川水系
 → 向原駅付近:広島県高田郡向原町

⑤ 吉都線沿線に於ける大淀川水系と川内川水系
 → 西小林-えびの飯野 間:宮崎県小林市・えびの市境界

で?…
[5617] 2002年 11月 30日(土)00:25:28TN さん
コラムの時間 Vol.6
木の根橋のお話

今日は兵庫県氷上町の日本一低い分水界「水分かれ」をご案内致します。
と思ったら、過去に[839] 2002 年 2 月 9 日 (土) 10:34:01 Issie さん
 水分かれ
にてご報告されておりました。
http://green.sakura.ne.jp/~hashimoru/hyogo/river-iso.htm(ちなみに水別れとは)

そこで、お近く柏原町にあります「木の根橋」をご紹介します。なにが珍しいかと言えば、
まさに「木の根っこが川を跨いでいる」、そのまんまです。
この町に樹齢1,000年以上といわれる高さ22mの大ケヤキがあります。その太い根っこが川を跨いでいるわけですが、なにも橋として利用しているわけではありません。そこが、ちょっと惜しいです。
川幅はおよそ6mであり、お隣にはご丁寧にもコンクリート製の車道もあります。遠くから見ると根っこで出来た橋に見えなくもありません。兵庫県の天然記念物に指定されているそうですが・・・。
これだけのために行くのはなんですから、できれば、「水分かれ」とセットで訪れるのが良いかと思います。

ちなみに、こんなところです。↓
http://tbsa.cool.ne.jp/mukogawa/to-kinone.htm(木の根橋)

後記:ちょっと夜に書いてみましたが、いまいち調子が出てないですね。出てない割りに、アーカイブ入りに調子に乗っております・・・。
ほろ酔いに
>追加テーマ案、募集しています
が目に飛び込み、YSKさんメンゴです・・・。
[15052] 2003年 5月 11日(日)18:49:08三丁目 さん
太平洋側で南から北に流れる川、又は日本海側で北から南に流れる川、は?
かねてから、青梅街道、又は大久保通りを歩いたときに、なぜ、東京の川が、北に向かって流れるのだろう、と思っていました。今、ジックリと神田川の流れ方を地図で見ましたが、(それが歩いているときに見かけた、南から北へ逆流している川だったのです。)、その源流は、井の頭池、又は善福寺池であることを地図で確認しました。思わず、関東平野は構造盆地、ということを思い出しました。

このように、逆流?している川は、他にもあるのでしょうか?私がお聞きしたいのは、一般的に、太平洋側では北から南に川が流れ、日本海側では南から北に流れるのですが(両地域に住んだ者としての認識です)、そうではない流れ方をする川があるとすれば、その土地での高低差の影響を受けているはずですから、そのような例があるのかな?と思ったのです。

というのも、札幌で、北大生が、川が北から南に流れるのを初めて見た、と言ったのを聞いて、あぁ、この人は太平洋側(神奈川以西)で育ったのね、と思ったものですから。

もちろん、東北地方では、川の流れは南北というよりは、東西であることを前提にお聞きしているつもりです。それは、九州地方においても、同様ですね。

ちなみに、私の神戸に住んでいた後輩は、神戸は北が山で南が海と、わかりやすいのに、東京は何がなんだか方角がさっぱりわからん、と申しておりました。
[15062] 2003年 5月 11日(日)21:42:40【1】Issie さん
Re:太平洋側で南から北に流れる川、又は日本海側で北から南に流れる川、は?
[15052] 三丁目 さん
一般的に、太平洋側では北から南に川が流れ、日本海側では南から北に流れるのですが

いろいろなスケールの話が混じりあっていて…。
どのスケールで話をするかで変わってくるのではないかと思うのですが,神田川スケールまで下げるのであれば,このような一般化は無理だと思います。

房総半島の場合,分水界は半島南部の上総・安房国境にありますから,ここから流れ出す上総側の川,つまり小糸川・小櫃川・養老川・夷隅川は,どれも南から北へ流れています。
伊豆半島中央部北半を貫通する狩野川も同様ですね。
神田川スケールであれば武蔵野台地の分水界(ほぼ玉川上水と一致)より北側の川は当然に荒川の河谷に向かって北か東の方向へ向かって流れます。
(もっとも,黒目川や石神井川などはかつての多摩川の流路を保存しているものなので,全体では東へ流れていますが。また,「山の手」つまり武蔵野台地末端の川は中野区・新宿区界の神田川や麻布東部の古川など部分的に南北方向へ流れる区間がありますが,全体では東へ流れていると見た方がいいと思います。)

下総(北総)台地では印旛沼へ注ぐ鹿島川が北流していますし,現在は東京湾に注いでいる花見川のうち「新川」と呼ばれている八千代市内の区間は本来「勝田川」の下流で印旛沼へ向かって北へ流れていました。
横浜の大岡川や,横須賀市の追浜や汐入あたりの川も北へ流れています。

淀川水系は全体では大阪湾へ向かって流れているわけですが,野洲川をはじめ鈴鹿山系から琵琶湖へ注ぐ各河川は西ないし北へ流れていますね。木津川もそうだし,宇治川も京都盆地へ入れば北流しています。

日本海側の信濃川水系は全体で北へ流れていますが,分水界に囲まれた長野県内で千曲川・犀川に北から合流する支流は南流しています。真田町から合流する神川,松本平北半の水を合わせる高瀬川,戸隠・飯縄を源流とする裾花川などがそうです。犀川上流の梓川自体,上高地では南へ流れています。
能登半島北部で南の七尾湾に注ぐ川は,当然に南流しています(大きい川はありませんが)。島根半島で宍道湖へ注ぐ川もそうですよね。

東北地方では、川の流れは南北というよりは、東西である

これも,どのスケールで見るかで話は変わりそうですが,大きな目で見れば太平洋側の北上川は南へ,日本海側の最上川や雄物川,岩木川は北へ流れていると見て構わないと思います。阿武隈川は太平洋側でも北へ流れていますね。
もちろん,米代川や広瀬川のように,ほぼ東西方向の流れで終始するものも多いわけですが。

神戸は北が山で南が海と、わかりやすいのに、東京は何がなんだか方角がさっぱりわからん

(狭義の)横浜もわかりにくそうですね。
何しろ東京湾の西側にあるのに,関内地区では港が北側にあって市街地が南側にある。外人墓地や「港が見える丘公園」で海が見えるのは北側です。南か東に海が見える,と思い込んでいると混乱してしまうでしょうね。
[15069] 2003年 5月 11日(日)22:47:29【2】ペーロケ[utt] さん
伊予の水の流れは人生哲学なり
[15052]三丁目さん
そうではない流れ方をする川があるとすれば、その土地での高低差の影響を受けているはずですから、そのような例があるのかな?と思ったのです。
 [15062]Issieさんほどマクロな視野ではありませんが、人為的な流路変更であれば、山に向かって流れる場所は結構ありそうな気がします。

 松山市を流れる御手洗川の例を紹介します。ここの地形は南に城山、北に御幸寺山と山に挟まれた地形になっています。下記に地図を示しますが、この図域のすぐ北に御幸寺山が迫っており、そのすぐ東には「祝谷」と呼ばれる谷が南に向かっています。この地形を見れば、この周辺の川は南に向かって流れるのが自然なのかなと思うのですが、道後北代と道後樋又の間を流れる用水路、実は「南から北へ」と流れているのです。その流れる方向は面白いですよ。
 この樋又の地を東西に「御手洗(みたらい)川」が流れています。この御手洗川は石手川が道後平野に入ったところより分流し、道後温泉街をくぐり、実はこの道後北代付近で西行きの本線から、北に用水路が分流しているのです。そして、北に分流した用水路は祝谷より南下してきた御幸川と合流し、護国神社付近を西に横切り、御幸町から北へ流向を変えて山越、鴨川を通り、勝岡町付近で瀬戸内海へと注ぎます。また、道後北代でそのまま西を選んだ水は、愛大・松大の北を通り、美沢付近で南へ流路を変更し、宮前川となって松山総合公園の南淵をぐるっと回り、南斎院(みなみさや)付近より北へ流向を変更し、伊予鉄三津駅付近から三津内港へと注いでいます。この「道後北代」の運命の選択で、流れ出るところが違うのが、人生と似ていますね(苦笑)

http://www.mapion.co.jp/c/f?el=132/46/46.020&scl=10000&coco=33/51/08.560,132/47/15.036&pnf=1&sfn=all_maps_00&uc=1&grp=all&icon=mark_loc,0,,,,&nl=33/50/59.621&size=500,500&

 さて、私はこの御手洗川は農業用に引かれた用水路かなと長らく思っていましたが、「道後湯築城跡を守る県民の会」によれば、
本多古地図は足立重信の改修直前の松山の川の流れを示すもので、石手川は湯築城南端をかすめて西進し、やがて北流と南流に分かれて松山城のある勝山を挟んで流れているように描かれている。
とのことで、もともとは石手川の流路だったとの説があります。

(参考)「本多古地図」http://user.shikoku.ne.jp/kane_d/ishitegawa/honda-kochizu.html
「道後湯築城跡を守る県民の会」http://user.shikoku.ne.jp/kane_d/ishitegawa/ishitegawa01.html
[18691] 2003年 7月 29日(火)10:38:09【1】太白 さん
川の本流と支流
 こんにちは。ある川を見ていて、ふと疑問が湧いてきましたので質問させていただきます。

 私はこれまで、川の本流は、直感的に言えば、地図でみて「一番太くて長い」部分であると理解していました。例えば、仙台市内を流れる広瀬川は、より総延長が長く、流域面積も大きい名取川の支流になっています。利根川や荒川の場合、歴史的に流路変更があったわけですが、現在、一番太いものが「本流」として認識されている(荒川放水路など)わけです。

 しかし、世界有数の大河川であるミシシッピ川は、本流はアメリカ・ミネソタ州で終わっており、ミネアポリス付近では通常の都市河川の趣です。太い川幅のまま北西方向にずっと遡れるミズーリ川(源流はモンタナ州グレイシャー国立公園)の方が太さ・長さともに「本流」に見えます。

 ミシシッピ川の場合、欧米諸国間の国境画定に使われたという政治的な面や、ミズーリ川は当初(欧米人にとって)未開であったといった面が影響したと思うのですが、日本国内で、本流より支流の方が長い(または、流域面積が大きい)川の例はあるのでしょうか。もし例外があれば、どうしてそうなったのでしょうか。

P.S. 上記について、過去に話題になっているかも知れないとアーカイブスや過去ログを見たのですが、「RVW」さんと「静岡県南葛市長」さんは、某常連さんと文体が同一のようですね…。
[18697] 2003年 7月 29日(火)20:56:28千本桜[軒下提灯] さん
阿賀野川
[18691]太白さん
日本国内で、本流より支流の方が長い(または、流域面積が大きい)川の例はあるのでしょうか。もし例外があれば、どうしてそうなったのでしょうか。

実は、このことに関して以前から気になっていた川があるのです。阿賀野川です。阿賀野川の本流は田島町から流れてくる阿賀川(大川)です。でも、どう見ても支流の只見川の方が長いですよね。大川は只見川より短いのに、どうして本流なのか? この答えは解りません。私自身がそれを知りたいと思いつつ20年経ってしまいました。どなたか教えて下さい。

ところで太白さんは、太白区(長町、中田、西多賀、生出、秋保)を仙南地方の一部だと思いますか? 太白さんが普段なにげなく感じている答えを聞かせて戴けたら幸いです。
[18698] 2003年 7月 29日(火)20:59:40YSK[両毛人] さん
広瀬川
[18691]太白さん
仙台市内を流れる広瀬川は、より総延長が長く、流域面積も大きい名取川の支流になっています。
広瀬川に注目すると、本流より長い支流があります。広瀬川本流より、支流の大倉川のほうが長いですよね。
[18701] 2003年 7月 30日(水)00:05:16般若堂そんぴん さん
Re:川の本流と支流
[18691]太白さん
古い資料ですが,大日本百科事典5(小学館,1968)の「川」の項目中,[長さの測り方] の項(執筆:山本荘毅)によれば,本流ではなく幹線流路という表現が使われており,「幹線流路が明確でないときは流量または流域面積の大きいほうをとり」と記されています.「なお,河口からもっとも遠い源流までの流路を本川とみな」す場合もあるそうです.
[30866] 2004年 7月 22日(木)05:04:57【1】稲生 さん
信州クイズ
稲生です、おはようございます。

拙HPへの書き込みで知ったことですが、信濃の国には8つの水系があるそうですが、知ってましたか?

[26123]月の輪熊さん
Issieさん、じゃごたろさん、サンドルさん、ryoさんと私で「落書き帳『信濃の国』を歌う会」
上の『信濃の国』を歌う会の皆さん、答えられますでしょうか?

答えは、こちら ↓
http://www.pref.nagano.jp/doboku/kasen/keikaku/001.htm
1つ2つ難しいかと思います。自己採点してみてください。

なお、一般の方は、
「信濃の国は十州(じっしゅう)に境(さかい)連(つら)ぬる国にして・・・」
この十州を答えてみてください。(制限時間は30秒です。)

※一般部門追加
[30942] 2004年 7月 23日(金)23:50:43【1】hmt さん
山口村がうらやましい
[30910]sutekinaおじさん
南牧村の先に住む39人の生活ぶりが気になります。

タイトルで、信州臼田町ながら田口峠を隔てた馬坂・広川原地区の方の気持ちを代弁させていただきました。

「兜岩山の南面にへばり付くようにして、時には360度以上というヘアピン・カーブを作り…」という峠道に隔てられたこの地区は、行政関係を除く日常生活を完全に群馬県側に依存しているものと思われます。(引用文は[30893]Issieさんとは逆に信州から上州へと田口峠を越えた紀行です。)
この地区の住民の本心としては群馬県への越境合併希望でも、臼田町内の多数決原理の壁が厚く、話題にさえなり得ないのではないでしょうか。長野県や臼田町の領土が減るのは反対などと言わずに、このような地域は群馬県に移管するのが行政の効率化というものだと思うのですが。

地図で見ると長野・群馬県境が地形に対して不自然に曲がっているのがよくわかります。
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=36.9.29.190&el=138.36.45.405&la=1&fi=1&pref=%b7%b2%c7%cf&skey=%b7%a7%c1%d2&sc=5
田口峠の南東側斜面は、たしかに馬坂川→南牧川→鏑川→烏川→利根川と太平洋に続いています。

[30891]烏川碧碧さんが言われるように「それにしても、どうしてこのような境界になっているものか」不思議です。きっと歴史的ないきさつがあるのでしょうが、私も解明できませんでした。
古代には、諏訪・佐久・上州・奥州を結ぶ交通路の通過地点だったようで、坂上田村麻呂が奥州征討の帰路にこの道を通った記録があるとか。

「39人の生活ぶり」で、ふと 気になったのが電力。中部電力の50Hz地域[28186]を確認してみたら、この地区はありませんね。もしかすると長野県だけど東京電力管内?

分水嶺と県境がずれている有名なケースとして、[30886]N-Hさんが挙げられた野反湖と尾瀬の場合。
住民がいない尾瀬ヶ原には、信州の孤島になってしまっている39人のような問題はないでしょう。
野反湖もキャンプ場はあるが定住している人はなさそうです。
この「湖」、1956年に発電用のロックフィルダムができてからの名前だそうです。
それ以前の自然の状態で存在した水溜りは「野反池」。
語感としては池の方が人工的ですが、逆ですね。ダムで大きくなったから「池」から「湖」に出世したというわけですか。

【1】補足
[30983]むじながいりさん が紹介して下さったサイト“田口峠と県境(群馬~長野)の不思議”に「電気は群馬県から」とありました。民間企業としては当然の対応でしょう。郵便を峠越えで配達しているお役所仕事と対照的ですね。
学校のことも気になっていたのですが、「就学年齢の子供が一人もいない」とのこと。
[30946] 2004年 7月 24日(土)00:37:26中島悟 さん
峠の向こうの集落
[30942]hmtさん
地図で見ると長野・群馬県境が地形に対して不自然に曲がっているのがよくわかります。
「それにしても、どうしてこのような境界になっているものか」不思議です。きっと歴史的ないきさつがあるのでしょうが、私も解明できませんでした。
佐賀県東脊振村の小川内もよろしく
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=33.24.48.538&el=130.24.1.966&la=1&fi=1&sc=5
こちらも、ここへ行くには坂本峠を越えねばならず、村内他地区から隔絶してます。
鍋島藩の国境警備に由来するそうです。
[30968] 2004年 7月 24日(土)14:58:39らるふ さん
熊本県の県境と分水嶺
[30951] 稲生 さん
分水嶺と県境がずれているケースは、列挙していくのも面白そうですね。
熊本県はかなりずれていますよ。
筑後川、大野川、五ヶ瀬川、大淀川、川内川といった九州を代表する河川が部分的に熊本県を流れています。

九州で流域面積の大きい河川の上位は、こんな感じ。
順位河川名流域面積(単位は平方キロメートル)
1筑後川2863
2大淀川2230
3球磨川1880
4五ヶ瀬川1820
5川内川1600
6大野川1465
もちろん、球磨川は熊本県を代表する河川なので、熊本県には九州の6大水系があるということになります。
[30972] 2004年 7月 24日(土)16:44:34【1】今川焼 さん
分水嶺と市町村界レスなど
[30951] 稲生 さん
分水嶺と市町村境が異なるケース、こちらは山とあるようですね。
過去ログで
[813] 深海魚 さん [823] Issie さん あたりで話題になっていますね。

信州では、富士見町が富士川水系と天竜川水系のまさに分水嶺の上にありますし、
富士見町とよく似た立地なのが、広島県府中市の上下町で、江の川水系と芦田川水系の分水界上にありますね。(上下町って4月に府中市と合併したんでしたね、なかなかついていけない~)
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.41.18.438&el=133.7.29.802&la=1&sc=3&CE.x=257&CE.y=229

また、兵庫県氷上町の石生地区の市街地は、由良川水系と加古川水系の分水界に乗っています。
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=35.8.48.505&el=135.4.2.621&la=1&fi=1&sc=3

[30958] 稲生 さん、[30961] EMM さん、[30962] 美濃織部 さん
「越」が福井県だけを表すケースとして、「若越(じゃくえつ)=若狭+越前」という表現を福井県内の団体・施設名で目にすることがあります。
[30983] 2004年 7月 24日(土)22:00:50むじながいり さん
田口峠
田口峠周辺について詳しく書いてあるサイトを見つけましたのでご紹介します.
http://www.geocities.jp/gunmakaze/column/column6.html
[30985] 2004年 7月 24日(土)22:20:25【2】太白 さん
分水嶺と境界のズレ
[30886] N-H さん
群馬県の野反湖
尾瀬

[30942] hmt さん
信州臼田町ながら田口峠を隔てた馬坂・広川原地区

私もN-Hさんと同じく、分水嶺と自治体境界のずれを探したことがあります。
尾瀬の北、奥只見湖がある湯之谷村は杖折峠を隔てて阿賀野川水系に属しているにもかかわらず、新潟県に属しています。もっとも、福島県桧枝岐村側とも地形的に隔絶がありますが。

このほか、鬼怒川(利根川)水系と那珂川水系の境界をたどっていくと、鬼怒川温泉付近から塩谷町・氏家町・南那須町・市貝町について、町の真ん中を分水界が通っています。

また、市貝町~茂木町境は水系の境界と微妙にずれています。
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=36.34.38.036&el=140.8.56.418&la=1&fi=1&sc=4
(やや分かりにくいですが)
[37919] 2005年 2月 18日(金)22:02:17作々 さん
川内川と大淀川
どうもこんばんは。

今日の南日本新聞にはなかなか興味深い記事が載っておりました。
なんでも、川内川と大淀川が小林市で繋がっていたというじゃありませんか。正確には支流の池島川(川内川水系)と石氷川(大淀川水系)らしいんですが。
川内川は熊本県白髪岳が源流で東シナ海に流れ込む。一方の大淀川は末吉町中岳に発して太平洋に注ぐ
というわけで、単純な話、九州はこの2つの川によって南北に分断されているわけです。

そんなこんなで、横断してみたいなぁという衝動に駆られるのでした…。
[37940] 2005年 2月 19日(土)17:28:33【2】hmt さん
九州分断・本州分断の水路
[37919]作々 さん
なんでも、川内川と大淀川が小林市で繋がっていたというじゃありませんか。正確には支流の池島川(川内川水系)と石氷川(大淀川水系)らしいんですが。
単純な話、九州はこの2つの川によって南北に分断されているわけです。

yahoo地図では繋がっていませんが、ウオッちず(北緯32度0分24秒,東経130度54分35秒)では、北から延びてきた真っ直ぐな水路が石氷川に接続していますね。人工的な水路でしょうか?

【補足】
南日本新聞によると、上鬼塚、東大出水の2ヵ所共に用水路のようですね。

そこで「本州分断」の川。
日本海斜面庄川を遡ると飛騨に入り、御母衣湖を経て ひるがの高原。ここ(旧高鷲村)に「分水嶺公園」というのがあります。
写真には、日本海と太平洋を分ける水路が写っていますが、ウオッちずで北緯35度59分57秒,東経136度53分44秒付近を見ても、それらしき川は見当たりません。
たしかに、南西側には太平洋斜面木曽川水系の長良川へと通じる谷があるので、そちらに流れる水もありそうですが。
公園にあるのは観光用に作った人工分水路ではないかな。

塩尻の善知鳥(うとう)峠にも「分水嶺公園」があるようですね。

「高鷲の分水嶺公園」は900m近い標高ですが、100mにもならない低い中央分水界・「石生(いそう)の水分かれ」[839][5617]でも、本州は分断されています。yahoo地図
瀬戸内海斜面加古川水系高谷川からの水が別れて日本海斜面の由良川へと流れますが、これは自然の分流でしょうか?

外国には大陸を分断する運河がありますが、日本の島を分断する運河を考えてみました。
対馬の大船越瀬戸と万関瀬戸[18618]、小豆島の土渕海峡[6450]は島を分断していますが、四大島を分断する運河は?

「島を分断」しているとは言えませんが、中央分水嶺を くぐる 水力発電施設[36931][36954]は、地下の人工水路によって両側を繋げています。

【追加】
吉野川水系・早明浦ダム(高知県)の水は、池田ダム(徳島県)から讃岐山脈を貫いた香川用水によって瀬戸内海斜面に送られています。
この例からわかるように、人工の水路は、島を分断するのではなく、逆に結合しているのですね。
[37949] 2005年 2月 20日(日)02:29:27【1】今川焼 さん
分水界をはさんでつながる川
[37940] hmt さん
瀬戸内海斜面加古川水系高谷川からの水が別れて日本海斜面の由良川へと流れますが、これは自然の分流でしょうか?
まったく自然の状態で、分水嶺をまたいで両方向へ流れる川がつながっているということはないでしょうね。「石生の水分れ」の日本海側への分水路も、もともとは灌漑用水の取水路で、のちに石垣などの流路を整備し「←瀬戸内海へ」、「日本海へ→」という標識を建てて観光地化したものと思います。
大古の昔、由良川は福知山盆地から南に折れ現在の竹田川の流路を逆流し、水分れを抜け加古川に合流して瀬戸内海に注いでいたと言われます。それが、福知山盆地が沈降はじめたために流れを北に変え日本海に注ぐようになりました。由良川中流から上流部に見られる典型的な河岸段丘地形は福知山盆地の沈降によって浸食力を増した由良川が造ったものです。従って丹波市内の旧春日町から旧氷上町の竹田川水系上流付近では平地の広さのわりに河川流量が少なく上記の灌漑用水はそれを補う目的で造られたものでしょうね。
ちなみに、細かいことですが、「水分れ」が地元で使われる表記で、「水分かれ」「水別れ」とは表記しません。なぜか神姫バスの停留所名は「水分」ですが。

もうひとつ隣の篠山市に中央分水界ではありませんが、分水界を通して完全にまっすぐつながった河川があります。(地図)北流して加古川支流の篠山川に注ぐ川と、南流して武庫川に注ぐ川が篠山口駅付近でつながっています。これは、田松川と言って明治のはじめに物資輸送のために掘られた運河の名残の川です。結局水量が少なかったのと、まもなく鉄道が開通したためほとんど使われることはなかったようです。参考記事1参考記事2
[37950] 2005年 2月 20日(日)03:14:59般若堂そんぴん さん
Re: 分水界をはさんでつながる川
[37949]今川焼さん
まったく自然の状態で、分水嶺をまたいで両方向へ流れる川がつながっているということはないでしょうね。
海外の例ですが,アマゾン水系とオリノコ水系はつながっていますね.
パリマ山脈から北東に向かうオリノコ源流とコロンビア・ベネズエラ国境を南下してネグロ川に至るアマゾン水系のあたり.
[37961] 2005年 2月 20日(日)18:52:35【1】夜鳴き寿司屋 さん
千歳川放水路計画
[37955] 2005 年 2 月 20 日 (日) 12:14:27 Issie さん


以前,石狩川の支流の千歳川の放水路を開削して,ウトナイ湖の近くで太平洋に水を落とそう,という事業が計画されていましたね。
千歳付近の分水界の標高は非常に低いですから,この水路が開かれていたとしたら,船で北海道(島)を横断することもそれほど難しくはなかったでしょう。

で,この事業,どうなったんでしたっけ。

「千歳川放水路計画」の経緯と概要



1999年に、計画は中止になったようです。この千歳川治水対策のために全長40Kmの水路、パナマ運河建設工事の3分の2に相当する土砂の処理、工期20年から30年の長さ、建設費4800億円の巨費、そしてウトナイ湖をはじめとする環境対策への対応に加え計画への反対運動も強くクリアするのが不可能なために挫折したようです。

 まあ経済面からも環境面からも考慮しても、中止して正解だったと思いますが、戦前から「石狩勇払運河構想」としてあったのには驚きましたが、1981年に発生した水害を教訓にして翌年に計画が決定するのはあまりにも拙速だったようにおもいます。

 もっとも現在は石狩川の支流になっている千歳川も3万年前までは太平洋に注いでいたといわれており、その後火山活動によって流れが変わったので、昔に状態を戻すともいえますが、運河でありながら普段は水を流さずに幅300mの水路を設置する計画案はいくら広い北海道でも無理があったといわざるをえないと思います。

参考ホームページ
http://wwwgeo.ees.hokudai.ac.jp/~ono/envgov.htm
[44397] 2005年 8月 21日(日)18:38:51eiji_t さん
分水界 再論
[44386]稲生 さん
[44388]いっちゃん さん
私も、分水界について考えていました。アーカイブにも入っています。
ARC分水界、川の流れに関する雑学集
[823]Issie さん のリストに抜けている市があります。
[7895]深海魚[雑魚] さん
もしかしたら広島市域に江の川水系の地区があるかも、と探して見ましたが、該当個所は無さそうです。
ところが広島市は分水界が通っています。
広島市安佐北区 荒谷山 北西斜面
地図

広島市には面白い事があります。それは、
「瀬戸内海に面しているのに日本海に注ぐ川の水系に一部属している」
ということです。他に例はと探してみました。
隣の東広島市(2005.2.7に合併し、分水界が通る賀茂郡豊栄町、瀬戸内海に面している豊田郡安芸津町が一緒になったため)上の例と同じになりました。

「日本海に面しているのに瀬戸内海に注ぐ川の水系に一部属している」
山口県長門市

「太平洋に面しているのに日本海に注ぐ川の水系に一部属している」
北海道虻田郡豊浦町

2005.10.1に合併する北海道二海郡八雲町は、
[38082]wasi さん
北海道南部で太平洋側の内浦湾(通称噴火湾)に面した八雲町と、日本海に面した熊石町が25日、合併協定書に調印した。合併期日は10月1日で町名は八雲町。「全国の市町村で初めて太平洋と日本海の双方に接する町」として、新町の郡名「二海(ふたみ)郡」
熊石町・八雲町合併協議会HPに「二つの海を持つ新町の創造!」
とあり、合併後の新・八雲町の公式HPを早く見たいものです。
[24153]愛比売命 さん のいう、
「日本のパナマ」 で唯一中央分水界を持つ町になります。

悩ましいのは、2006.3.1に合併する予定の北海道伊達市の場合です。
伊達市は、太平洋に面していて、合併する有珠郡 大滝村は分水界が通っていますが、ご承知のように飛び地合併だからです。これを例に含めるかどうか、考え中です。

参考HP分水嶺辞典
[45156] 2005年 9月 25日(日)22:18:55いっちゃん さん
水系が気になる今日この頃
本日ウチにも国勢調査の係員が来ました。自分で記入するのは4回目ですが、世帯の人数が、1人('85)→2人('95)→3人('00)→4人('05)と着実に増えています(90年は親元にいたので記入せず)。これ以上増えることは無いと思いますが・・・。

[45144]らるふさん
北海道以外で「一級水系の流域が10ある県」がありました。
何県かわかります?
それは、県内に筑後川水系、矢部川水系、菊池川水系、白川水系、緑川水系、球磨川水系、川内川水系、大淀川水系、五ヶ瀬川水系、大野川水系がある「熊本県」ですね。
実は、9つまでは容易に分かったのですが、残る1つを探し出すのに苦労しました。たったの数百メートルですからね。
[45168] 2005年 9月 26日(月)19:03:09eiji_t さん
Re:水系が気になる今日この頃 矢部川
[45144]らるふさん
[45156]いっちゃんさん
[45167]らるふさん
「一級水系の流域が10ある県」「熊本県」
やはり水系が気になる私も「一級水系の多い順に一覧を作れば便利だな」と思い、検索すると有りました。部分的ですが(上位4位までと、下位3位まで)。
[42686]futsunoおじさん
しかしここでは、熊本県は水系が8で、長野県と並んで2位対でした。
futsunoおじさん は、ご自身が紹介した「週間 にっぽん川紀行」1~3巻に付録としてついてる"分水嶺がわかる日本河川全図"を参照したのでしょう。
この図の裏面の河川毎の一般的データの表には、「矢部川水系」「川内川水系」は熊本県が入っていないのです。ご自身も、
(記載事項に疑問が全くないわけではないのですが。)
と記しています。そこで熊本県HPで調べてみると…
やはり、「矢部川水系」「川内川水系」が抜けています。
2つの水系の熊本県内部分は、どこが管理しているのでしょうか?国ですかね。

また熊本県内の矢部川水系をウォッちず
で見てみると、2戸の民家らしい記号があります。また周りに水田の記号もあります。もし此処に現在も人が住んでいるとなると、以前話題になった長野県内の利根川水系「田口峠を隔てた馬坂・広川原地区」に住む39人より少ないでしょう。
ARC分水界、川の流れに関する雑学集
もし住民が住んでいたら、その人達は熊本県と福岡県の間でどのような生活をしているのでしょうか。想像が膨らみます。

水系に関しては、まだまだWonderが隠れていると思います。
らるふさん、いっちゃんさんにそのことを再認識させていただきました。

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