[55149] eiji_t さん
昨日11月13日は茨城県民の日でした。今日(11月14日)は埼玉県民の日ですね。
[4864] 日和[松戸] さん
茨城県民の日も終わり・・・ 驚いたことに、明日は埼玉県民の日らしいです。一日違いだったんですね。
茨城県のプレスリリース2005/11/2 には、県民の日の由来につき次のように記されています。
1871年(明治4年)7月に廃藩置県,同年11月13日に県の統廃合が行なわれ,新治県,印旛県,茨城県の三県が置かれました。
このとき,初めて「茨城県」という県名が用いられたことにちなみ,1968年(昭和43年)に「県民の日を定める条例」 により11月13日が茨城県民の日と定められました。
埼玉県HP による由来は次の通りです。
明治4年11月14日(旧暦)、太政官布告によって、「埼玉県」の名称が生まれた。
それからちょうど100年目に当たる昭和46年に、これを記念して、11月14日を「県民の日」とした。
そのまま読めば、「茨城県」と「埼玉県」(いずれも現在の県域の一部)が生まれたのは1日違いということになります。
しかし、両県の発足は実は同日ではないかと思われ、1日違いとなった原因が気になります。
なお、明治4年11月13日にせよ14日にせよ、当時の日本で行なわれていた天保暦法(いわゆる旧暦)による日付です。1年余り後の明治6年から採用された現行太陽暦(グレゴリオ暦法)による日付に換算すると1871年12月24日と25日になります。
[21976]参照
「茨城県」や「埼玉県」が発足した日は、現実には(今で言う)年末寒波の季節でした。
しかし、人々をイベントに誘い出す「県民の日」としては、気候の良い日付を選ぶことが必要です。どっちみち、現在の県域とは違うのですから、「県」が発足した日と言ってもこじつけにすぎません。だから、あえて旧暦の日付をそのまま用いたことは納得できます。
以下、旧暦の日付で話を進めます。
明治4年7月にとりあえず藩を県に置き換えた後、主として明治4年11月に第1次府県統合が全国的に実施されました。
このうち関東伊豆ブロックでは、先行した群馬県以外の1府10県すべてが同じ日付の11月14日に設けられたと心得ていたので、茨城県と埼玉県の「県民の日」が1日違うことに疑問を感じたのです。
“関東伊豆ブロック”という言葉に釣られて脱線しますが、伊豆出身の北条氏による鎌倉政権以来、この明治初年までの長い間(♪歴史は長し七百年)、関八州と伊豆とは同じ地域ブロックを形成していました。江戸時代には伊豆韮山の江川代官所の支配する天領が関東にあり、明治初期には「韮山県」になりました。現在でも観光地としての「伊豆箱根」や、東京電力管内であることに見られるように、伊豆は関東との深い関係が続いています。
しかし、明治9年(1876)に足柄県が分割され、伊豆は行政的には関東から切り離されて静岡県に属することになりました。
[24127] Issie さん
伊豆にとっては,これが「運命の分かれ道」だったかもしれません。
道州制の区割り案を見ていると、甲州は関東ブロックに復帰しそうですが、伊豆が関東に戻る可能性は小さいようです。
本題の明治4年、「茨城県」や「埼玉県」が発足した日付に戻ります。
Isssieさんの頁(第1次府県統合にかかわる太政官布告) も、「埼玉県の生まれた頃(1)―今般関八州(中略)府県被置候事」
[36047]で参照した「目でみる埼玉百年」(埼玉県1971)掲載の太政官布告も、いずれも「十一月十四日」と記されています。
ところが、「茨城県民の日」をきっかけにして、11月13日とする説が存在することを知りました。
そこで改めて
Isssieさんの府県の変遷 を見たら、こちらの表では、茨城県も埼玉県も11月13日となっています。
出所はよくわかりませんが、「11月13日」と記された文書もどこかにあるのでしょうね。
オヤ? 群馬県も11月13日になっています。
135年も前の「日付が1日違う」ことを詮索しても、あまり実益はないと思いますが、ちょっと気になったので…
と書いたら、
TDL date-navi の “できれば避けたい混雑する特定日一覧”の中に、6/15(千葉県民の日)、6/15(栃木県民の日)、10/1(都民の日)、10/28(群馬県民の日)、11/13(茨城県民の日)、11/14(埼玉県民の日)、11/20(山梨県民の日)が並んでいました。いずれも公立校が休み&入園料割引。
茨城県民の日と埼玉県民の日の「日付が1日違う」ことは、思わぬところで混雑分散効果を及ぼしていることを知りました。
ここに列挙された「県民の日」の日付を見ると、千葉県民の日(
[28604]猫使いさん)は、明治6年(1873)6月15日に印旛県と木更津県との統合によって「千葉県」の名ができた日付です
[1644]。
栃木県民の日も同じ日付に由来します。こちらは「杤木県」が宇都宮県を統合した日です
[36081]。現在の県域プラス東毛3郡。
群馬県
[54618] [54919]と山梨県は、茨城県・埼玉県と同様に明治4年の第1次統合により、それぞれの県名が生まれた日にちなんでいます。
「都民の日」
[33692]だけは、「三市特例法廃止」によって「東京市」が自治を獲得し
[53890]、新発足した明治31年(1898年)10月1日を記念しています。東京市時代は自治記念日と呼んでいたようです。
参考までに、多くの県が採用したように「東京都」という名の生まれた時を求めると、それは1943年7月1日です。しかし、これは大戦中の国家統制が強まった時であり、「都民の日」にふさわしいものではありませんでした。参考までに、初代の「東京都長官」大達茂雄の前職は、昭南特別市(シンガポール)市長でした。
神奈川県だけは「県民の日」が制定されていないようです
[28601] N-H さん。
TDL date-naviには、6/1~6/12“神奈川県民週間”とありましたが、これは公式の存在なのでしょうか? それともTDL独自の割引期間?