はじめまして。シベと申します。
アーカイブズで町名・字名について読んだので、書き込ませてもらいます。
たまたま役場で固定資産税を担当しているもので。
町と字の違いというものの違いをはっきりと規定したモノというのは
はっきりいうと見たことがありませんが、
[6666]黒髪さんがおっしゃるように
>その市町村が「町」と言えば「町」であり,「字」と言えば「字」です。
というのが実際のところかと思われます。
要するに、町や字は「地番区域」のことと考えて差し支えないと思います。
町を名乗るか字を名乗るかはその市町村の勝手ですから、そう本質的な差はありませんし、
町と字の間に上下関係はありません(町=地番区域、字=地番区域、という意味で)。
字には大字、字、小字がありますが、大字と字または大字と小字があるところでは
大字を地番区域として、字と小字があるところでは字を地番区域とするところが
多いのではないでしょうか。混在しているのは、市町村合併の際旧市町村名を大字として
残したとか、大字が広いので絞込みのために小字(集落名)を残しているというのが現実だと思います。
大字を地番区域としていれば、小字の有無に関わらず大字の中に同じ地番は存在しません
から、正式には「大字中村字山田3番地」というべきところを「大字中村3番地」としても
変わりがないというので通常は字(小字)は省く、という習慣のある土地もあります。
町を用いているところ、「○○町×丁目」という場合は、「○○町」が大字(地番区域)で、
「×丁目」が小字と考えてほぼ間違いありません。
座標地名、「北△条西○丁目」だと「北△条西」までが大字(地番区域)になります。
(当然例外はあると思いますが)
「○丁目」というのは小字で、固有名詞ですから、正式な表記は漢数字です。
北海道の「三石町」を「3石町」などと書かないのと一緒で、縦書き・横書きにかかわらず
漢数字で表記するのが正式な表記法です。算用数字での表記が増えているのは、
漢数字と算用数字を、通常文章を書く場合ははまぜこぜにして書かないためでしょう。
住民や新聞の読者からいちいちツッコミを入れられるくらいなら、よほど厳密な表記が求められる
もの以外は漢数字・算用数字のどちらかで統一してしまえ、ということです。
みなさんも法務局で登記簿の謄抄本を取ればわかるかと思いますが、必ず住所は
「○○四条三丁目6番12号」のように表記されています。
「住居表示未実施地域では住所を地番で」という書き込みもありましたが、
住居表示はあくまで家屋の所在を表す番号ですので、住居表示実施地区にも地番は
生きていますし、地番で本籍地を表すことも可能です。
新規に住居表示法に基づく住居表示を施行する際は、確か住民票は一斉に住居表示になる
はず(この辺うろ覚え)ですが、戸籍は転籍届を出さない限りその土地の地番のままです。
なんか取り留めのない文になってきてしまったので落ちます。
最後に、蛇足になりますが、
[14784]ありがたきさんの書かれていた
神田や日本橋を冠した地名、というのは単に「神田区」「日本橋区」の名残だと思います。
東京都日本橋区室町一丁目というのが、日本橋区が中央区として統合された際、
東京都中央区日本橋室町一丁目、というふうにシフトしたんだと思います。
現在の合併で旧市町村名を残すような感覚で。
長文すいませんでした。たいしたコト書いてないですね。