[37544]は書くのに1時間ほどかかったのですが、その間に
[37542]yamadaさんの実験結果が投稿されていました。
拝見させて頂きましたところ、やはりというか大出力局が多いですね。
TBS、ニッポン放送、文化放送-100KW
北海道放送、札幌テレビ、RFラジオ日本、AFN(横田基地)、CBC、東海ラジオ、ABC、MBS、OBC、RKB毎日放送-50KW
50KWの局では九州朝日放送のみ受信出来なかったようですね。
あと、20KWではありますが全国にリスナーのいる独立ラジオ局、ラジオ関西(558KHz)もダメだったでしょうか?
外国放送の電波につぶされたかなぁ。いや、NHKか?
さて、本題に戻りますと、
[37544]に書いた理由で夜間に遠方のAMラジオが受信出来るのですが、ある程度以上の距離があればあちこちから反射波が飛んできますから、同じ周波数の全然別の地方のラジオ局が混信する可能性が高くなります。
目的とする局の電波が強ければ良いのですが、そうでなければ別の局の電波につぶされて全く聞こえないか、でなければ混信して訳がわからなくなる。
そのため、その時間帯に電波を出力している局が少なければ、目的とするラジオ局が探しやすいのです。
私が遠方のラジオ局を聞いていたのは昭和59年から平成5年ぐらいまでの間でした。
このころは夜12時になるとNHKのラジオ放送が終了してしまうため、それ以降は民放ラジオ局が非常に聞きやすくなり、後は海外放送の入りが弱いことを祈りながら聞いていました。
ところが、現在ではNHKも深夜放送をしています。
NHKは各県に放送局があり、しかも周波数がバラバラなので、各地の民放ラジオ局の周波数と重なっている場合が多く、混信の元となっているはずです。
そのため、現在では、地方による差もあるでしょうが、前出の大出力局を除くと民放の遠距離受信がしにくくなっていると思われます。
ちなみに、超短波帯(VHF)であるFMラジオではAMラジオの電波を反射する電離層では電波が反射されないため、通常は遠距離局の受信はほぼ不可能です。
(状況にもよるが隣県ぐらいまでか。例えば石川ではFM富山は受信可能で、FM石川開局前はアンテナを上げて聞いていた人が意外と多い)
しかし、夏場には気象条件によっては突発的にVHFの電波を反射出来る電離層が出来ることがあります。
(この電離層をスポラディックE層と言います。アマチュア無線の世界ではEスポと略され、、50MHz帯での遠距離交信に利用されます)
よって、夏場には突拍子もないところのFM放送が聞こえてくる可能性があります。
同様の現象はテレビのVHF局でも起きることがあります。
実際、新潟時代に秋田、福島、長野、富山のテレビが見えた事がありました。
以下は余談。と言うか余談の方が長い…
1.
全国にあまたあるAMラジオ局のうち、唯一「○○テレビ」と名乗っているのが札幌テレビ放送(STV)。
他の局は先にラジオ局があって後からテレビ放送を始めているが、STVは唯一テレビが先で後からラジオ放送を始めた局だとか。
2.
拙稿
[37544]や
[37542]yamadaさんの投稿を見て頂くとわかると思うのですが、AMラジオの周波数は9KHzおきに設定されています。
かつては10KHzおきだったのですが、ラジオ局が増えてきて周波数の割り当てが難しくなってきたため、送信する電波の帯域占有幅(戦局がダイヤル式のラジオだと、あるラジオ局にぴたっと周波数を合わせたところから少しダイヤルをズラすと音声が高くなるか低くなるかしながら音が小さくなっていき、やがて聞こえなくなりますね。この聞こえている幅のこと)を少し狭くし、9KHzおきに割り当てし直すことにより周波数不足の解消が行われました。
ちなみに、この帯域占有幅を狭くすることをナローバンド化、と言います。
現在、インターネット通信で通信速度の遅い回線のことをナローバンドと言っていますが、これは元々無線用語だったのです。
なので、ブロードバンドに対してナローバンドと言う用語が使われ始めた頃、昔からその言葉を知っていた私は非常に違和感を覚えたものです。
3.
普通、AMラジオ局はAMラジオの周波数帯(531~1602KHz)にのみ周波数が割り当てられていますが、沖縄にある琉球放送とラジオ沖縄だけはAMでの割り当てのほかにFMラジオの周波数帯にも電波が割り当てられていてびっくりしました。
なぜかと思ったら、AMでは夜間の外国からの混信が極めてひどいためだそうです。
また、大東諸島だけは中継局が無く、琉球放送・ラジオ沖縄ともに夜間の電離層反射によってでしか聞こえないとか。
また、大東諸島では沖縄のテレビ局も視聴不可能だが、代わりに小笠原諸島に向けたTBSの衛星放送が受信出来るため、そちらを見ているのだそうです。
沖縄の情報はテロップで流れるそうで…。
4.
NHKが深夜放送を始めたきっかけは、昭和天皇が重体に陥ったときに報道体制を強化するために臨時で夜間放送(通常は音楽が流れ、合間に定時ニュースや臨時ニュースを放送する)を行った際、一般聴取者から常時放送化に向けた投書が殺到したためだとか。
特に中高年層からの投書が多かったそうです。
民放の深夜放送はほとんど若者か長距離トラックの運転手向けの番組なので、それに不満足だった人たちが多くいた、と言うことです。
それを受け、数年間の試験的な放送を経て、平成4年4月から「ラジオ深夜便」の定期放送が始まったそうです。
私が遠方局のラジオを聞かなくなった時期と重なるのですが、NHKの影響と言う訳ではありません。
5.
[37523]じゃごたろさんの投稿の中でオールナイトニッポンのことが紹介されていますが、オールナイトニッポンの第1部は多くのラジオ局でネットされていたため、聞いていた人が意外と多いと思います。
特に鶴光のオールナイトニッポンは土曜日の深夜であったことと、エッチっぽい話題が多かったためか、ある年代の男性の方には非常に思い出深い番組であると思います。
私も初めて聞いたのは土曜日でしたし(^^;
高校の頃から平日も結構夜虫になってきましたので、それ以外の曜日も時々(いつもはさすがにつらかった)聞くようになっていました。
土曜以外で良く聞いていたのは月曜のデーモン木暮、金曜のサンプラザ中野・鴻上尚史です。
わたくしとじゃごたろさんは年齢が近いようですね。
6.
[37510] いっちゃんさん
ところで、今の若い人たちってラジオの深夜放送なんか聴くのかなぁ・・・?
最近は若者層のAMラジオの聴取率が極めて低いそうです。
テレビしか見ないか、聞いてもFMラジオ止まりと言う場合が多いとか。
(中高年層のリスナーの多いラジオ深夜便が深夜放送の中でも聴取率が高いようです)
勉強の友に深夜放送、というのは昔の話、なのか……??
ましてや、遠方のラジオ局の番組を聞く、何て人も少ないのかもしれません。
でも、最近はアニメ絡みの番組が多く、しかも得てして東京・関西の放送局でしかやってなかったりするので、アニメファンには遠方局受信をしている人が多いかも…。
ちなみに、若者のリスナーを増やすための企画を行っている番組もあります。
たとえば、ニッポン放送の土曜夜にやっている
福山雅治の魂のラジオと言う番組では、自分の回りにはほかにこの番組のリスナーがいない、と言う高校生リスナーの通っている学校の校内放送を乗っ取り、番組の宣伝をする、と言う企画があったりします。
7.
[37456]北の住人さん
ラジアメってラジオたんぱでもやってたんですか、知らなかった。
聞いていらっしゃったのはいつ頃なのでしょうか。
私は最初の頃は北海道放送とRKB毎日放送で聞いていましたが、やがて地元の北陸放送でネットするようになり、そちらで聞いていました。
大学時代は新潟放送。
石川県小松市でのふれあいキャンペーンにも行っています。
でも就職してからは聞かなくなってしまいました。
聞いていたのは8年間ほどですかねぇ。
平成5年頃に斉藤洋美さんから別の方にパーソナリティが交代して、平成9年頃に終了したらしいのですが、これは後から調べて知りました。
その後、数年前に大橋照子さんと鶴間政行さんがパーソナリティーで「ラジオはカプチーノ」とタイトルを変えて復活しまして、北陸放送で聞いていたのですが、半年ほどで終わってしまいました。
また、拙稿
[37444]の書き込みをする際に調べていたら、現在インターネットラジオ放送で
復活 斉藤洋美のラジオはアメリカンと言う番組をやっているのを見つけました。
でも、有料だったりして…。
#祝!書き込み300件目!
※誤字訂正、追記の6にちょっと書き足し、ほか