第三のコードは、経済産業大臣が制定する 日本工業規格( JIS )です。実務は 財団法人日本規格協会が担当しています。
JIS規格名称からJISを検索 を使えば、「府県」から JIS X 0401都道府県コード、「町村」からJIS X 0402市区町村コードを探し出して閲覧することができます。
都道府県コードは2桁、市区町村コードは3桁で、両者を併用する場合、都道府県コード番号を先にした5桁の数字によって表示するとしています。
地方自治体の番号が何故に「工業標準」なのかというと、電子計算機処理用ということですね。
当初は部門C(電気・電子)でしたが、現在は部門X(情報処理)になっています。
[34275] 猫使いさん は、総務省のコードから情報処理の規格として必要な部分のみ抜粋して作成されたと推察していますが、むしろ、JISと同日の1970年4月1日に制定された「統計に用いる標準地域コード」とよく似た2桁・3桁のコードです。双子?
しかし、郡コードがなく、北海道の支庁コードも設けられていません。
このように、共通の内容を持ちながら、それぞれが別のルールを持つ3種類の地方自治体コード。
廃置分合などに伴なう改定をバラバラにやっていたら食い違う危険がありますが、そこは先輩格の「地方公共団体コード」に追随しているのだろうと想像します。
現状では
総務省HPで開示されたコード資料 は1年近く前の昨年4月現在であり、up to dateとは言えません。
しかし、自治行政部門においては、もちろんずっと前に新コードが決定されていると思います。
総務省からは「統計に用いる都道府県等の区域を示す標準コード」の改正告示がありますが、
別表2「46鹿児島県」の項中「503上屋久町 504屋久町」を「503削除 504削除 505屋久島町」に改める。
という平成20年総務省告示669号が出たのが、合併から1年2ヶ月以上も後の平成20年12月11日という遅れぶりでした。
今回
[68817]で示されたように、合併の実施よりも前に告示される例もあり、告示時期のばらつきは極端です。
4月以降は、この「統計に用いる標準地域コード」(第二のコード)が廃止されるのですね。
[68815] なも さん
[68816] にまん さん
新法の施行にあわせ4月1日に新しい告示が出る可能性
JISを使うこととして、新しい告示がされないことも十分考えられる
私としては、総務省が廃置分合告示を行なう際に、「全国地方公共団体コード」(第一のコード)の改定も盛り込めば、二重手間にならず合理的だと思います。
現行の地方自治法第七条第7項には規定されていないので、別の告示にする必要があるのかもしれませんが…
工業標準であるJIS(第三のコード)にまかせるというのは、いささか主客転倒の観もありますが、地方自治体に関係した統計処理にとり電子計算機は不可欠の存在なので、これも実際的な解決法ではあると思います。
JISの市区町村コード変更通知pdfは、廃置分合告示をフォローしているようです。
少し探しただけでは、伊佐市や南九州市に係るJIS変更通知を JSA Web Store で発見することができなかったのでしたが…