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白桃さんの記事が50件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[103123]2021年10月29日
白桃
[103051]2021年10月27日
白桃
[103008]2021年10月25日
白桃
[103004]2021年10月25日
白桃
[102981]2021年10月25日
白桃
[102949]2021年10月24日
白桃
[102879]2021年10月23日
白桃
[102877]2021年10月19日
白桃
[102852]2021年10月15日
白桃
[102851]2021年10月13日
白桃
[102846]2021年10月11日
白桃
[102839]2021年10月10日
白桃
[102825]2021年10月6日
白桃
[102822]2021年10月6日
白桃
[102813]2021年10月5日
白桃
[102803]2021年10月4日
白桃
[102788]2021年10月3日
白桃
[102779]2021年10月2日
白桃
[102558]2021年9月25日
白桃
[102482]2021年9月22日
白桃
[102478]2021年9月22日
白桃
[102447]2021年9月21日
白桃
[102446]2021年9月21日
白桃
[102436]2021年9月20日
白桃
[102426]2021年9月20日
白桃
[102425]2021年9月20日
白桃
[102424]2021年9月19日
白桃
[102406]2021年9月19日
白桃
[102404]2021年9月19日
白桃
[102402]2021年9月19日
白桃
[102390]2021年9月18日
白桃
[102375]2021年9月18日
白桃
[102373]2021年9月18日
白桃
[102341]2021年9月18日
白桃
[102327]2021年9月10日
白桃
[102322]2021年9月8日
白桃
[102316]2021年9月2日
白桃
[102309]2021年9月1日
白桃
[102299]2021年8月30日
白桃
[102280]2021年8月27日
白桃
[102269]2021年8月24日
白桃
[102265]2021年8月23日
白桃
[102255]2021年8月21日
白桃
[102249]2021年8月18日
白桃
[102244]2021年8月15日
白桃
[102241]2021年8月13日
白桃
[102236]2021年8月9日
白桃
[102235]2021年8月8日
白桃
[102232]2021年8月7日
白桃
[102228]2021年8月4日
白桃

[103123] 2021年 10月 29日(金)02:20:35白桃 さん
新潟雷鳥さんへ
[103106]
問九:藤井寺市
は、既に[103095]にてご自分でお答えになっております。
どういう事情か分かりませんが、[103106]は採点いたしません。
[103051] 2021年 10月 27日(水)06:48:45白桃 さん
浮気町
落書き帳では今まで話題になっていないようですが、滋賀県守山市に浮気町というのがあって「ふけ・ちょう」と読むそうです。大阪府岬町の【本源因子町】である深日町も「ふけ・ちょう」と読むのですが、「浮気町」は絶対「うわき・まち」と読みたいですね。
(注):白桃は浮気願望ではありません。
[103008] 2021年 10月 25日(月)21:28:32白桃 さん
御注進
[103005]星野彼方 さん
問九の奈良市は「問題市」となっております。
[103004] 2021年 10月 25日(月)21:10:20白桃 さん
第一回「チャレンジ!全国の市十番勝負トライアル」第二回採点
第二回の採点です。
ばなしさんに続いて未開人さんが完答されました。トライアルとは言え、お二人のヒント前誤答なしでの完答はお見事です。鳴子こけしさんがリーチ、ほとさんが8問で続いております。
[102986]ピーくん さんからアナウンスがありました(ピーくんさん、正誤の判定は実行委員の仕事です。実行委員の仕事を盗らないようにお願いします。(笑))ように、残念ながら問一は想定解が終了しました。問一の「作者」は、こんな易しく想定解の少ない問題を作ったことを、きっと反省していることでしょう。そうそう、完答された方、そして、もう共通項がお分かりの方、もし、おヒマなら十問それぞれの「作者」が誰かを当ててください。これは完答するより難しいですよ。(笑)
また、問七の銅メダルが確定し、メダルは売り切れてしまいましたが、引き続き「チャレンジ!全国の市十番勝負トライアル」をお楽しみください。(※採点漏れ、採点ミスなどありましたらご指摘ください。)

なお、明日の採点時(21時ごろ)には、第1ヒントとして(区町村ヒント)が提示される予定です。

【解答状況】
回数採点日付解答正答誤答
110/24(日)7164710109
210/25(月)48444001

【解答状況の確認ページ】
解答状況  ランキング  歴代メダリスト

お待たせいたしました。
今から、スカンデルベクの鷲さん、おがちゃんさん、ぺとぺとさん、桜トンネルさん、星野彼方さん、も解答していただくことができます。完答ができなくなりましたが、是非、実力のほどを見せつけてください。
[102981] 2021年 10月 25日(月)01:08:51白桃 さん
新潟雷鳥さんへ
はじめまして
実行委員の白桃です。
問一の近江八幡市は、[102967]で鳴子こけしさんが答えています。

以下はひとりごと・・・♪残り少ない日数を胸に
[102949] 2021年 10月 24日(日)12:47:19白桃 さん
「全国の市十番勝負トライアル」問六の問題市について
[102945]ばなしさんからご指摘がありました問六の問題市については、
[102884]のとおり
問六:名寄市、富良野市、常陸太田市、筑西市、上尾市
該当しない市:春日部市
で変更ありません。
なお、解答状況のページにつきましては、本日第一回採点時に修正いたしますので、それまで、お待ちいただきますようお願い申し上げます。
ばなしさんに御礼申し上げるとともに、参加されている皆様には実行委員一同より不手際がありましたことをお詫び申し上げます。
[102879] 2021年 10月 23日(土)01:00:22【1】白桃 さん
とてもわかりやすいクイズ
今、DIDに関連する作業をやっているのですが、作業目的が解り難いので最初から例をだして説明いたします。
2015年国勢調査によると青森市には、DID(人口集中地区)が4つあり、DID人口の多い順に青森、油川、戸山、幸畑となっております。※DIDの名称は、白桃が自信をもって適当、勝手につけました。
今、白桃が求めているDIDは、DID成立時期にかかわらず、そのDIDの場所が合併前に「町」の中心地区であったかどうか、なんです。(ただし、青森のような合併後に主たるDIDになるところは対象外です。)
まず、戸山、ここは青森市と合併する前に浜舘「村」であったので、求めているものではありません。
次の幸畑、ここは合併前に筒井「町」であったのですが、筒井町の中心地区は筒井であり、筒井地区は青森DIDの一部となっており、やはり幸畑も白桃が求めているものではありません。
そして、油川、ここは、合併前は、油川「町」であって、文字通り中心地区です。そうそう、こういう所が日本全国にどれぐらいあるか、探しているのです。

前段が長くなって申し訳ありません。で、東北地方では以下のところが白桃が求めているDIDなのです。
ここからが、クイズ。
下の表で、「合併前にDIDが存在した」あるいは「DIDが登場した1960年国勢調査時点で記載されていた」ところに◎をつけていったところ、私のお利口なPCは、Xのところでは何故か一発で◎に変換できず、ある漢字が出てきました。
それは何という漢字でしょう。メンバーのある方にとっては、とてもわかりやすいクイズでしょう。(笑)
所在市-----DID名称合併当時名称2015年DID人口-----主たるDID名称合併当時名称2015年DID人口
青森市油川油川町7,982青森青森市204,092
仙台市愛子宮城町28,312仙台市連合仙台市906,351
石巻市渡波◎渡波町15,411石巻石巻市63,648
柴田町槻木槻木町6,017船岡船岡町16,765
福島市飯坂◎飯坂町7,422福島福島市175,495
いわき市小名浜◎磐城市39,016平市69,581
常磐湯本◎常磐市12,552
四倉◎四倉町7,171
X◎X市8,784
植田植田町→X市11,259
伊達市梁川◎梁川町5,264保原保原町10,640
[102877] 2021年 10月 19日(火)03:33:37【1】白桃 さん
名邑三世代.その76(岩手県・後編)
【秀邑】(【大・昭の名邑】)
岩手県の「秀邑」は、準名邑であった大槌、”あまちゃん”で 脚光を浴びた北三陸の主邑・久慈、今や岩手県一の工業の街となっている金ケ崎の三つです。
秀邑/種別名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
二種三級大槌大槌町大槌町9,254大槌町16,342
二種三級久慈久慈市久慈町5,583久慈町10,315
二種三級金ケ崎金ケ崎町金ケ崎村6,332金ケ崎町10,437
以下は、惜しくも「秀邑」になれなかったところです。
名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
大原(一関市)大原町5,883大原町7,724
湯田西和賀町湯田村6,900湯田村12,024
種市洋野町種市村6,420種市村11,096
松尾(八幡平市)松尾村4,300松尾村17,371
甲子(釜石市)甲子村3,548甲子村19,186
松尾村は「東洋一」と言われた硫黄鉱山があり、甲子村は釜石鉱山(鉄鉱石など)があり、村とは言え、人口だけで見ると水沢クラスです。1950年国勢調査では、甲子は県内6位、松尾が8位となっています。特に甲子は、釜石躍進の下支えとなった村であり、合併前から既に市街地も釜石と連担していたようです。
※釜石線に乗ったときに気付かなかったのですが、陸中大橋駅までの「うねり」はというか「くねり」はエグい!
注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【卓邑】(【昭・平の名邑】)超
岩手県の「卓邑」は、この期に市となった大船渡、陸前高田、二戸と盛岡近郊の紫波、矢巾、そして「村」でありながら5万人超ということで「卓邑三種」となった滝沢の六つです。
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
一種二級大船渡(9)大船渡市大船渡市35,946大船渡市36,570
一種二級陸前高田(0)陸前高田市陸前高田市31,839陸前高田市25,676
一種三級二戸(7)二戸市福岡町24,710二戸市27,678
二種二級紫波(0)紫波町紫波町29,327紫波町33,038
二種三級矢巾(0)矢巾町矢巾村13,923矢巾町25,268
三種二級滝沢(3)滝沢市滝沢村11,188滝沢村51,241
参考として以下を挙げておきます。
「昭和の合併」で水膨れになったものの次第次第に水が漏れだした感じのところが目立ちます。この比喩はうまくない?ぬまくない?
名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
岩泉(0)岩泉町岩泉町27,813岩泉町12,845
大東(0)(一関市)大東町27,551大東町17,789
一戸(0)一戸町一戸町26,228一戸町16,933
岩手(0)岩手町岩手町23,230岩手町17,372
花泉(0)(一関市)花泉町22,094花泉町16,127
雫石(0)雫石町雫石町20,708雫石町19,750
胆沢(0)(奥州市)胆沢村20,778胆沢町17,651
西根(0)八幡平市西根村20,751西根町19,031
松尾(1)(八幡平市)松尾村20,553松尾村7,064
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[102852] 2021年 10月 15日(金)18:02:11白桃 さん
名邑三世代.その75(岩手県・前編)
もうかなり前のことですが、旅行会社の社員を対象に行われる「旅行業務管理者研修」のテキストである「国内旅行実務・主要観光地」の中で(岩手県の県庁所在地:岩手市)という笑うに笑えない記載がありました。でも、県土面積全国一という広いこころでもって、その程度のことは許してくれるでしょう。ところで、岩手県の面積は北海道に次いで広いというのは紛れもない事実なのでしょうけど、彼女からプレゼントされた地図帳を眺めながら白桃少年は「福島、長野、新潟は絶対、岩手県より広い」とつぶやいていたのでした。その思いは60年以上経った今でも変わりません。
【明治の名邑】
「岩手市」に県庁を奪われそうになった盛岡ですが、もちろん、岩手県唯一の「市街」であります。名邑筆頭が遠野というのは、柳田國男もビックリ、でしょうが、明治期にはヒトもカッパも多かったに違いない。水沢、一関、宮古、釜石と続く名邑上位ラインナップにはさして驚くことも無いのですが、問題はその次の黒沢尻と花巻川口。「戸口表」第一表には「黒沢尻村町分」・「黒沢尻村里分」と「里川口」「川口」の4つが現住人員3000名を超える名邑として載っているのです。黒沢クンのお尻まわりはともかくとして、「川口」の存在と消息が不明なのです。いったいどこへ行ってしまったのでしょうか?まさに♪どこへ行ったのジュ~~リーです。このことは私の頭を大いに悩ませました。これに比べれば、あのアインシュタインが「一般相対性理論」を構築するのに悩んだことはどうってことないでしょう。詳しいことは不思議のクニの名邑(マチはラビリンス)に集めた関連記事をお読み頂ければ良いのですが、結局、各々は併存しているのではなく、「黒沢尻村町分」の中に「黒沢尻村里分」が、「里川口」の中に「川口」があると言うことで、自分自身を納得させました(確証があるわけではありません)。なお、「名邑」名称は「花巻川口」となっていますが、花巻市の「本源因子町」は町村制施行と同時に町となった「里川口」であります(1897年に里川口町から花巻川口町に名称変更)。二つの不可解な名邑に続き、山田、鍬ヶ崎(くわがさき)、岩谷堂(後の江刺市の中心地区)が入り、今夜のメインディッシュは豪華に前沢(牛)といきましょう。名邑代表は、学生時代にレポートを書いたかも、そんな微かな記憶がある岩谷堂にお願いしましょう。
名邑/種別名称現自治体---1886年(人口)---1908年(人口)
市街盛岡盛岡市盛岡30,166盛岡市36,012
名邑遠野遠野市横田6,236遠野町6,388
名邑水沢奥州市水沢5,408水沢町9,598
名邑一関一関市磐井4,969一関町8,277
名邑宮古宮古市宮古4,739宮古町6,947
名邑釜石釜石市釜石4,536釜石町8,641
名邑黒沢尻北上市黒沢尻村町分4,427黒沢尻町5,896
(黒沢尻)(北上市)黒沢尻村里分3,538(黒沢尻町)
名邑花巻川口花巻市里川口3,707花巻川口町5,672
(花巻川口)(花巻市)川口3,180(花巻川口町)
名邑山田山田町山田3,645山田4,297
名邑鍬ヶ崎(宮古市)浦鍬ヶ崎3,418鍬ヶ崎町3,856
名邑岩谷堂(奥州市)岩谷堂3,341岩谷堂町6,706
名邑前沢(奥州市)前沢3,100前沢町6,417

続いて「準名邑」
岩手県の「準名邑」は以下の二つです。
名称現自治体-----1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
大槌大槌町大槌第一表2,652大槌7,868
高田陸前高田市高田第一表2,643高田町3,687
大槌は(おおづち)ではなく、陸前高田は(りくぜんたかだ)ではありません。このあたり、入試には出ませんが、十番勝負に良く出題されますので、マークしときましょう。

以下は参考です。
名称現自治体-----1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
福岡二戸市福岡第一表2,461福岡町3,525
沼宮内岩手町沼宮内第一表2,275沼宮内町3,080
一戸一戸町一戸第一表2,085一戸町3,092
花巻(花巻市)花巻 第一表1,868花巻町3,075
日詰紫波町日詰新田第一表1,853日詰町1,947
大迫(花巻市)大迫第一表1,701大迫町2,584
久慈久慈市久慈第一表1,260久慈町5,355
(大船渡市)第一表1,243盛町2,260
千厩(一関市)千厩第一表1,043千厩町3,235
大原(一関市)大原第一表1,030大原町4,943
厨川(盛岡市)下厨川第一表2,705厨川村7,277
気仙(陸前高田市)今泉第一表2,412気仙村3,864
金田一(二戸市)金田一第一表 1,306金田一村3,776
軽米軽米町軽米第一表977軽米村5,355
藤沢(一関市)藤沢 第一表779藤沢村3,602
世田米住田町世田米第一表641世田米村4,590
金ケ崎金ケ崎町西根村第三表4,172金ケ崎村5,602
大船渡大船渡市大舟渡村第三表2,072大船渡村2,552
岩泉岩泉町岩泉村第三表1,789岩泉村3,497
最上位の福岡から盛までは「生まれながらの町」です。なお、花巻市の「本源因子町」が花巻町で無いのと同様に、大船渡市の「本源因子町」は大船渡町ではありません。
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[102851] 2021年 10月 13日(水)18:59:03白桃 さん
第一回「チャレンジ!全国の市十番勝負トライアル」によせて
本題に入る前に
[102846]は三つの「町」による合併で「市」になった事例を挙げましたが、二~九まで広げ、ちょっとだけまとめてみました。
○二つの「町」による合併で「市」となった事例・・・48事例
A:市名が、どの旧町の名称ともかぶらない・・・北斗市、黒部市など22
B:市名が、旧町の名称と同一・・新宮市、田原市など26
Bの中で、田原市、那珂市、潮来市、那珂湊市、神栖市 は「編入合併」
○四つの「町」による合併で「市」となった事例・・・22事例
A:市名が、どの旧町の名称ともかぶらない・・・宍粟市、赤磐市など13
B:市名が、旧町の名称と同一・・・篠山市、朝来市など9
Bの中で、篠山市、江田島市、小城市、国東市、阿波市は「前身町」の名称と同じ。朝来市(和田山)、宇佐市(四日市)、養父市(八鹿)、坂井市(丸岡)は( )内の「前身町」の名称と異なっている。
○五つの「町」による合併で「市」となった事例・・・10事例
A:市名が、どの旧町の名称ともかぶらない・・・さぬき、宇城、紀の川、西予の4市
B:市名が、旧町の名称と同一・・・6市
注目すべきは、6市すべて「前身町」の名称と異なっている・・・甲賀(水口)、志摩(阿児)、伊達(保原)、市原(五井)、淡路(津名)、西海(西彼)
○六つ以上の「町」による合併で「市」となった事例
対馬市、安芸高田市、丹波市、京丹後市(以上が六町合併)、三豊市、雲仙市(以上が七町合併)、南島原市(八町合併)、登米市(九町合併)の8事例。登米市を除き、市名はどの旧町の名称ともかぶっていない。(登米市は「とめ」「とよま」と読みが異なる。)

さて、ここからが名目上?の本題です。
[102841]にて勿来丸さんから「チャレンジ!全国の市十番勝負トライアル」(以下、トライアルと略します)の開催案内があり、その中でトライアルの趣旨が書かれています。趣旨についてはその通りなのですが、私のネライというか期待しているところは、「鬼の居ぬまに」十番勝負完答をどれだけの方が成し遂げられるか・・・「土俵の鬼」とは初代若乃花を指して云われた言葉です。この際の「鬼」の意味は「一つのことに精魂をかたむける人」でしょう。また、「鬼のような人」って良く言われますが、「十番勝負の鬼」の「鬼」の意味は少し異なります。第一、この「鬼」は「超人類」ですからヒトではなく、まさしく「鬼」なのであります。「人間ワザ」ではない「鬼才」を発揮するのです。出身が騎西かも???
[102841]にて実行委員長からハンデが発表されましたが、このトライアルは、ハンデ戦のようでハンデ戦ではありません。競馬で言うところの別定戦に近いです。常連の方もそうですが、特に「鬼」のハンデは軽すぎます。七日目登場でもよいのじゃないか・・・。(それは無理?)
高松の近くに「鬼無」というところがあります。桃太郎の鬼退治とも関係するのですが、この地区は「盆栽」作りが盛んでした。(今はどうか知りません)。十番勝負に参加するのに「凡才」でも「天才」でも結構です。今回の問題作成者四人は、やさしい人ばかりですからオーナーのようなイジワル?な問題は作っていないだろうと思います。ですから、フレッシュな方もそうでない方も「誤答」をおそれず果敢に「鬼才」に立ち向かっていってください。(本番ではないので「市盗り」もありませんが、「領地」を失うこともありません。)
言わずもがなですが、「鬼才」には3回目の採点時(10月26日21時頃予定)から是非ご参画いただくことを熱望しております。
[102846] 2021年 10月 11日(月)19:36:04白桃 さん
三つの「町」で「市」となったところ
市制施行の際に三つの「町」に加え、いくつかの「村」が絡んだ事例は(消滅した市も含め)39あります。それはそれで吟味取り調べ?をするのは面白いのですが、今日は「村」の絡まない三つの「町」で「市」になったところを見ます。
以下は、【前身町】(合併前の国勢調査等で人口最多の町)の人口割合が高い順になっております。
※【本源因子町】欄
☆・・・「前身因子町」「最古因子町」を兼ねる(「三冠因子町」)
@・・・「前身因子町」を兼ねる
◎・・・「最古因子町」を兼ねる

市名本源因子町---前身町(人口)--二位町(人口)--三位町(人口)
館山北条☆館山北条20,547船形5,737那古4,212
木津川木津☆木津39,129加茂15,607山城8,913
潟上大久保◎天王21,687昭和8,997飯田川5,027
姶良加治木◎姶良44,671加治木22,908蒲生7,261
甲斐敷島◎竜王40,559敷島18,546双葉12,601
鴨川鴨川@鴨川18,047長狭7,063江見6,841
みやま上瀬高☆瀬高23,762高田14,219山川5,391
富士吉田下吉田☆下吉田19,721明見9,263富士上吉田7,039
志布志志布志☆志布志18,327有明11,777松山4,666
加東社☆20,732滝野11,967東条7,271
浅口寄島◎鴨方18,475金光12,341寄島6,511
瀬戸内牛窓◎邑久19,501長船12,211牛窓7,691
加西北条☆北条23,09014,051加西11,078
いすみ旭◎大原19,91714,777夷隅7,611
曽於末吉☆末吉20,405大隅13,581財部10,924
あま甚目寺☆甚目寺38,563美和23,875七宝22,869
にかほ象潟☆象潟13,288仁賀保11,951金浦5,108
東かがわ三本松☆大内16,160白鳥12,965引田8,635
海津今尾◎南濃17,534海津15,064平田8,606
米原米原◎山東13,421米原12,479伊吹5,959
由布由布院◎挾間14,524湯布院11,407庄内9,317
行方麻生☆麻生16,587玉造13,940北浦10,938
伊豆の国伊豆長岡◎韮山19,410大仁15,419伊豆長岡15,233
半田亀崎◎半田18,217亀崎15,519成岩14,078
かほく高松◎宇ノ気12,574七塚11,270高松10,826
下野石橋◎南河内20,873石橋20,494国分寺17,765
南九州川辺☆川辺14,809頴娃14,126知覧13,256
松浦志佐◎新御厨10,594調川9,830志佐9,776
清須西枇杷島◎清洲19,122新川18,556西枇杷島17,215
能美寺井野◎根上15,426寺井15,308辰口14,343
上記30市の市名を見ると、23市が旧三町の町名と重ならない名称となっています。と言っても、清須は際どい。うまく逃げたな、と思うのが木津川、富士吉田です。
7市が旧町の町名と重なっていますが、そのうち、米原(まいばら)市は米原(まいはら)町と読みを変えると言う苦肉の策。というか、単に「米原」のネームバリューを重視しただけかも。姶良、海津、加西は旧町名と郡名が同じだから仕方ないとはいえ、旧)加西町なんかは合併前の人口は最下位。志布志、鴨川は人口割合も高いので文句が出なかったのかもしれないが、半田は亀崎と成岩と拮抗していますね。
それにそても、「本源因子町」の◎は16。つまり、「前身因子町」となれなかったのが半分強・・・やはり、時代の流れを感じます。なお、鴨川市の「最古因子町」は「平成の合併」で一緒になった天津です。

※「本源因子町」等については[102175]を参照ください。(「因子町」の定義は、後日微修正する予定です)
[102839] 2021年 10月 10日(日)08:26:09白桃 さん
Re:激動の市町村
[102838]サヌカイト さん
何度も名前が変わった市町村」はどこなのかを探したい(意見を求めたい)と思って書き込みしました。具体的には5回以上名前が変わった市町村(地域)を探します。なお、施行時以降です。
いつか話題になったような気もするのですが、なかなか面白いです。
ひょっとしたら、ココが5回ではないか・・・
石川県高倉村→小木→能都→松波→内浦→能登
と思ったのですが、能都町から旧小木町の一部が松波町に編入された際、旧高倉村の区域はそのまま能都町に残ったようです。残念!

あと、香川県で3回ですが、これはどう扱いますか?(私の超地元です。)

丹生&誉水→大内(おおうち)→大内(おおち)→東かがわ

それから、老婆心ながらご忠告というか注文を。
「茶番」という言葉はあまり良い響きではないです。サヌカイトさんがやっていることは、決して「茶番」ではありません。サヌカイトさんは謙譲語的に使われていると思いますが、これを改めていただければ、第五十八回全国の市・十番勝負において、郷土の大先輩を差し置いて完答順位6位となる大変失礼な偉業を達成したことを許してあげましょう。(笑)
[102825] 2021年 10月 6日(水)23:00:15白桃 さん
ハイブリッド抗体
そうですか、未開人さんの入院は、ワクチン接種の副作用?(副反応?)でしたか!!!
未開人さんとは私の入院中に、お互いにクイズを出しあってまして、てっきり私のコロナがうつったのかな、と心配していました。(そんなワケあるはずないし、それに、入院期間がエラい短かったのでおかしいな?と思っていたのですが・・・)
そう言えば、3か月前に[102160]
ワクチンを打ってくれなかった白桃
と書き込みましたが、ようやく今週の月曜日二回目の接種を終えました。二回目もまったく接種後の発熱も無く、腕も体のどこにも痛みは無く、自分の体の健康さというか、鈍感さに感心しています。先生が「今日は、お酒を控えめにしてください。」とおっしゃったので、「エっ!!!!!、控えてではなく、控えめにするということは、少しは呑んでも良いのですね?」とこの時ばかりは敏感に反応してしまいました。(笑)・・・(注)その月曜だけは呑んでいません。
先だって、テレビで「コロナに感染したヒトがワクチンを接種したら、強力なハイブリッド抗体ができる(傾向がみられる)云云かんぬん…」って言ってました。私も鉄人28号やエ糸満(エイトマン)???のような鋼鉄の体になったのかな?
[102822] 2021年 10月 6日(水)15:41:22白桃 さん
名邑三世代.その74(茨城県・後編)
茨城県の「秀邑」と「卓邑」については、ムダ口をたたかず、サラ~といきます。
【秀邑】(【大・昭の名邑】)
秀邑/種別名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
一種二級日立日立市日立村25,263日立市56,066
二種三級高萩高萩市松原町7,635高萩町19,449
二種三級平磯(ひたちなか市)平磯町7,036平磯町10,604
二種三級龍ケ崎龍ケ崎市龍ケ崎町6,152龍ケ崎町13,848
二種三級久慈(日立市)久慈町5,685久慈町11,111
二種三級宍戸(笠間市)宍戸町5,336宍戸町11,018
二種三級磯原北茨城市北中郷村10,265磯原町13,696
二種三級波崎(神栖市)東下村7,775波崎町15,030
二種三級岩瀬桜川市西那珂村7,202岩瀬町10,935
二種三級岩間(笠間市)岩間村5,610岩間町10,098
三種三級多賀(日立市)河原子町2,822多賀町36,913
参考として
名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
真壁(桜川市)真壁町7,048真壁町9,785
取手取手市取手町3,888取手町10,780
勝田ひたちなか市中野村3,362勝田町24,033
南中郷(北茨城市)南中郷村8,976南中郷村11,493
注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【卓邑】(【昭・平の名邑】)
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
一種一級ひたちなか(9)ひたちなか市勝田市43,286ひたちなか市151,673
一種二級岩井(5)坂東市岩井町33,366岩井市43,421
一種二級取手(9)取手市取手町22,582取手市82,527
一種二級つくば(5※)つくば市谷田部町20,570つくば市165,978
一種二級鹿嶋(4)鹿嶋市鹿島町16,132鹿嶋市62,287
一種二級牛久(5)牛久市牛久町16,131牛久市73,258
二種二級大子(0)大子町大子町40,178大子町23,982
二種二級茨城(0)茨城町茨城町30,845茨城町35,296
二種二級八郷(0)(石岡市)八郷30,670八郷町30,551
二種二級那珂(0)那珂市那珂町30,556那珂町45,983
二種二級阿見(4)阿見町阿見町22,326阿見町46,922
二種二級守谷(3)守谷市守谷町11,449守谷町50,362
二種二級総和(2)(古河市)総和村20,703総和町48,007
二種二級三和(0)(古河市)三和村19,269三和町39,718
二種二級神栖(4)神栖市神栖村16,326神栖町48,575
二種三級鉾田(0)鉾田市鉾田町28,657鉾田町28,225
二種三級大宮(0)常陸大宮市大宮町24,594大宮町27,126
二種三級境(6)境町境町22,587境町27,171
二種三級真壁(0)(桜川市)真壁町21,959真壁町20,039
二種三級石下(0)(常総市)石下町19,304石下町24,230
二種三級江戸崎(0)稲敷市江戸崎町13,017江戸崎町20,456
二種三級藤代(5)(取手市)藤代町12,606藤代町33,466
※つくばのDID5回のうち2回は、つくば市成立前に桜村が記録したものです。
続いて、「準卓邑」と(参考)です。
準卓邑
名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
東海(4)東海村東海村13,978東海村34,333
美野里(0)小美玉市美野里町14,680美野里町25,040
八千代(0)八千代町八千代村24,438八千代町24,352
伊奈(0)つくばみらい市伊奈村12,010伊奈町25,569
千代田(4)かすみがうら市千代田村11,620千代田町26,660
(参考)
名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
麻生(0)行方市麻生町20,182麻生町16,587
小川(0)(小美玉市)小川町15,762小川町19,501
利根(4)利根町利根町9,279利根町19,033
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[102813] 2021年 10月 5日(火)09:01:19白桃 さん
名邑三世代.その73(茨城県・中編)
茨城県の「準名邑」は以下の6つです。
名称現自治体-----1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
北條(つくば市)北條村第一表2,675北條町3,744
真壁※(桜川市)真壁町第一表2,366真壁町7,081
平磯(ひたちなか市)平磯第二表5,839平磯町7,856
龍ヶ崎龍ヶ崎市龍ヶ崎第二表4,255龍ヶ崎町5,807
境町第二表3,497境町4,294
大津(北茨城市)大津第二表3,271大津町3,961
真壁※…「戸口表」の人口では、「準名邑」のレベルまでいってないが、明治12年の「共武政表」では3,035人となっており、「準名邑」に加えました。真壁は陣屋町にして、典型的な在郷町としてとり上げられています。

以下、「準名邑」にも届かないところを参考としてとりあげました。
○は「生まれながらの町」で、[102803]前編に記した「名邑」の12と「準名邑」の6を合わせると40になります。「生まれながらの町」の中には、1908年(明治31年)にもなって3,000人に届いてないところが目立ちます。
名称現自治体-----1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
平潟○(北茨城市)平潟村第一表1,880平潟町2,031
鹿島○鹿嶋市宮中村第一表1,803鹿島町2,479
守谷○守谷市守谷町第一表1,725守谷町2,087
鉾田○鉾田市鉾田村第一表1,426鉾田町2,225
筑波○(つくば市)筑波町第一表1,246筑波町3,285
高浜○(石岡市)高浜村第一表1,149高浜町3,276
大子大子町大子村第一表1,040大子町4,276
常磐(水戸市)常磐村第一表4,106常磐村3,361
布川○利根町布川第二表2,994布川町2,962
谷田部○つくば市谷田部第二表2,675谷田部町4,715
取手○取手市取手第二表2,416取手町3,978
江戸崎○稲敷市江戸崎第二表2,398江戸崎町2,956
玉造○(行方市)玉造第二表2,218玉造町2,626
岩井坂東市岩井第二表2,206岩井町3,961
麻生○行方市麻生第二表2,154麻生町3,907
大貫(大洗町)大貫第二表1,969大貫町2,813
豊浦○(日立市)川尻第二表1,720豊浦町3,946
柿岡○(石岡市)柿岡第二表1,709柿岡町3,277
大宮○常陸大宮市大宮第二表1,647大宮町2,607
真鍋○(土浦市)真鍋第二表1,633真鍋町3,254
小川○(小美玉市)小川第二表1,539小川町3,996
石下(常総市)本石下第二表1,169石下町※4,347
宍戸○(笠間市)平町第二表965宍戸町※5,023
松原○高萩市高萩第二表725松原町4,267
相馬○(取手市)藤代第二表595相馬町2,273
東下(神栖市)東下第二表5,103東下村6,698
高鈴(日立市)助川第二表1,667高鈴村3,639
石塚城里町石塚第二表914石塚村3,027
牛久牛久市牛久第二表859牛久村2,459
久慈(日立市)久慈村第三表2,615久慈町4,206
河原子○(日立市)河原子村第三表1,928河原子町2,907
日立日立市宮田村第三表1,143日立村2,692
関本○(筑西市)記載なし関本町4,225
石下町※…「戸口表」第二表に記載の新石下も含まれています。
宍戸町※…「戸口表」第二表に記載の太田町も含まれています。宍戸は後の友部です。
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[102803] 2021年 10月 4日(月)10:04:53白桃 さん
名邑三世代.その72(茨城県・前編)
茨城県と言えば…、水戸黄門、なっとう、稀勢の里、ここ一番にメチャクチャ弱い高安、木内監督、豊田泰光(西鉄ライオンズ)、スカンデルベクの鷲さん、県庁が水戸の街中からエライ遠い場所にある、等々いろいろ思い浮かべるものがありますが、あまり人気の無い、はっきり言って隣の栃木県と人気の無さを張り合っている県です。私は、茨城(き)と栃木(ぎ)のナマリの区別がつきませんが、結城は茨城で、下館から行く真岡がなぜか栃木であることは知っています。そう言えば、高校一年生の初めての地理の授業で、白地図に47都道府県名を漢字で書き入れる、というテストがあって、茨木県、栃城県って書いたヤツがいました。(因みに、このテストの正解者は白桃ただ一人であった、ということは母校の名誉のためマル秘にしておきましょう。 )
人気はありませんが、茨城県は北海道に次いで「農業産出額」 が高く、メロン、くり、れんこん等、収穫量日本一の野菜・果物も多いのです。立派な「農業県」でありますが、鹿島臨海工業地帯なんかもあっていろんな顔を持っています。思い起こせば40年前、白桃まかり間違えば茨城県民(牛久市民か取手市民)になっていたかもしれません。つまり、県南は完全に東京の通勤圏でありますが、袋田の滝や筑波山、ひたち海浜公園のネモフィラを見に行くと小旅行した気分になります。
以上ゴチャゴチャ書きましたが、私にとって茨城県は、「生まれながらの町」がやたらと多い県なんです。その数40は、新潟、千葉に次いで3番目(埼玉と同数)なのです。「在郷町」の多さを物語っているのかもしれませんが、「町の安売り」をした感はぬぐえません。
【明治の名邑】
「市街」の水戸は北関東唯一の「生まれながらの市」であり関東最大の石高を誇る城下町ですが、この時代の人口規模でみると、宇都宮、高崎、前橋に「劣るとも勝らない」のです。これは、水戸藩の形式上の石高(表高)より実際の石高(内高)が常に下回っていたということに関係あるのでしょうか?
「名邑」は筆頭の土浦に続いて湊(後の那珂湊)が入ります。その後は石岡(常府)、古河、結城、太田、稲荷の笠間、下館、水海道と実にシブ~いラインナップです。よりシブい?下妻の上位にくる潮来には「橋幸夫歌手生活引退記念」に「名邑代表」になってもらいましょう。渋すぎるので、19世紀枠として磯浜(「戸口表」では第二表)を加えました。この味付けに、オオワライする者はいないでしょう。人口的には他の「名邑」とまったく遜色なく、どうして第一表でなかったのか不思議です。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
市街水戸水戸市水戸19,010水戸市38,435
名邑土浦土浦市土浦町10,295土浦町12,215
名邑(ひたちなか市)湊村9,893湊町13,367
名邑石岡石岡市石岡町8,937石岡町13,780
名邑古河古河市古河町8,647古河町13,381
名邑結城結城市結城町7,999結城町12,080
名邑太田常陸太田市太田町5,474太田町8,676
名邑笠間笠間市笠間村4,991笠間町6,972
名邑下館筑西市下館町4,691下館町7,233
名邑水海道常総市水海道駅4,655水海道町5,460
名邑潮来潮来市潮来村4,330潮来町5,403
名邑下妻下妻市下妻町3,921下妻町5,397
拾玖世紀枠磯浜大洗町磯浜8,496磯浜町13,856

注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[102788] 2021年 10月 3日(日)05:20:27【2】白桃 さん
第五十八回十番勝負始末記
[102786]Nさんの感想文を読んで、その素晴らしい思考回路に驚嘆。でも、あのような早業は自分には到底無理だと落胆。
今回の始末記は、イースゥーチィ(一・四・七)のサンメンチャン(三面張)でいきます。

問七:室蘭市、山形市、魚津市、鹿島市、宮崎市
該当しない市:青森市
副題リンク:閑谷学校
(想定解数:56市)
■都道府県で市制施行日が一番古い市
久しぶりの金メダル。実は、これとホボ同じ問題(共通項、想定解数は当然同じ、お題の魚津、鹿島もいっしょ)を作成していたのです。(経緯は[102303]デスクトップ鉄さん)他に作成していた問題の中には58回十番勝負に似通ったものが出題されるのがあるかも、とは思っていましたが、まさか、コレが出るとは…とにかく♪ビックリ・仰天・有頂天、ルイジアナ・ママでした。
ですから「金」獲得は当然と言えば当然なのですが、領地獲得市を探していたため解答するのに時間がかかり、危うく(私の問題を見て知っていた)勿来丸さんに金を奪われるところでした。勿来丸さんは金を逸したことを残念がっていますが、「原作者」を差し置いて「金」なぞ南砺おこがましいことでしょうか(笑)。

問四:五所川原市、いわき市、袋井市、岡山市、沖縄市
該当しない市:川崎市、松阪市
副題リンク:今帰仁村
(想定解数:51市)
■合併により新たに海岸線をゲットした市(ルーツの市から)
以前、この落書き帳で「平成の合併」によって海に面するようになった、という話題がありましたね。それはともかく、他の何人かの方も仰っていますが、解けると爽やかな心地になる問題でした。副題SVは、進んでいくと海原に出た、という意味でしょうか?

問一:留萌市、横浜市、御殿場市、尼崎市、和歌山市
該当しない市:さいたま市
副題リンク:堀川通り
(想定解数:54市)
■同じ読みで始まる市の中で人口最多の市
思い起こすと今までの十番勝負において、問一にひっかかったり、つまずいたケースが多かったような気がします。何度か言っていますが、「十番勝負はヒントが出た瞬間に別のゲームになる」というのが私の考えですので、極力ヒント前に答えられるようにしたいのですが、それがなかなか難しいのです。今回は9問まではヒントなし(副題リンクもヒントそのものになっているが・・・)で答えることができたので、自分では「なんか好調だな」と感じていました。だけど、この問一にはマイッタさん、成田さん。
あのSVはいったい何だったのか。京都の通りの名を歌った「数え唄」みたいなものがありますが、ソレかな???
とにかく、「Go To キャンペーン」のポスターが貼られていたので、「民泊」特区かな?、いやいや、堀川は京都市電が通っていたので、廃線か?「涙の廃線投手」問題は十番勝負では絶対出ないと思いつつも、尾花沢で解答。あえなく誤答。
でも、「お」から始まる市で人口最少は尾花沢なんですよ。実に惜しかった('◇'))。因みに「ひ」から始まる市で人口最少は東かがわ市ではありません。

さて、「副題リンク」のことですが、この場合のサブ・タイトルってどういう意味なんですかね。「コロナで変化する社会」と何か関係があるのでしょうか?正直言って、今回は「副題リンク」に翻弄トイトイでした。私にとっては邪魔者以外のなにものでもなかったです。これによってNさんらの完答スピードがより速まったのは事実でしょうが、最初からヒントをだすのと同じことで、私は反対です。ヒントづくりに勤しむのはいいのですが、本末転倒にならないようお願いします。

なにはともあれ、今回も楽しくもあり、苦しくもあった十番勝負でした。ご苦労頂いたグリグリさんに御礼申し上げます。
[102779] 2021年 10月 2日(土)06:55:45白桃 さん
「変動」と「推移」
今回の十番勝負の第八ヒント
問十:人口変動千人未満
となっているのを見て、「そう言えば我が研究所?では『人口変動』という言葉をあまり使わないな。」と感じました。
じゃ、この場合、何というか…「人口増減」かな?
もちろん「人口変動」というのもよく使われますし、決して間違っているわけではありません。ただ、「変動」で終わる言葉を見ると「地殻変動」「気候変動」「社会変動」といった地球規模や全国規模で変化し、その変化をはっきり数字で表しにくいモノが多いように思います。また、「景気変動」「為替変動」「物価変動」「株価変動」といった(経済、お金に絡む)変化するのが当たりまえだのクラッカーに使われています。
将棋といえば「棒銀」でしか指さない人文社会系の私ですが、人口がらみでは「人口推移」とか「人口変遷」という使い方が多いです。

朝からワケの分らない書き込み失礼いたしました。
[102558] 2021年 9月 25日(土)05:53:03白桃 さん
十番勝負
問一:善通寺市

もう、グリグリさんって大嫌い!!!!!(笑)
血糖値があがります。
[102482] 2021年 9月 22日(水)23:09:56白桃 さん
土岐市×について
[102479]N さん
あるトコロを見ると一見該当に見えますが、あるトコロを見ると非該当なんですよね。
私も書きながら、「”あるトコロ”はああしているから、こうなっているのですよ。」という説明をオーナーからお伺いしていたのを思い出したのですが、ついつい、書き込み終了ボタンを押してしまいました。
それにしても、ぺとぺとさんは不運でしたね。それに加えて、[102481]が二重投稿になっているし。

それはそうと、Nさん五連覇おめでとうございます。もう六連覇でも七連覇でもご自由にやってください。(心の中では、どうせなら土岐市の毒饅頭はNさんのおクチに入れば良かったのに・・・なんてことは決して思っていません。)

問一考えなくっちゃ!!!
[102478] 2021年 9月 22日(水)21:54:13白桃 さん
ぺとぺとさんの「土岐市」について
オーナーグリグリさん
関係ない者がクレームをつけるのもおかしいのですが、ぺとぺとさんの「問八:土岐市」は正解なのでは。
[102447] 2021年 9月 21日(火)17:43:15白桃 さん
十番勝負
問一:尾花沢市
イマ・イチどころかイマ・ヨンぐらい自信ありませんが・・・
[102446] 2021年 9月 21日(火)08:14:29白桃 さん
十番勝負
問三:鹿児島市
迷走してしまった・・・。
[102436] 2021年 9月 20日(月)18:23:00白桃 さん
事務連絡?
オーナーグリグリさん
[102434]BEAN さんの問二に対する解答が、問三で正答になっています。???
[102426] 2021年 9月 20日(月)08:15:31白桃 さん
十番勝負
問四:倉敷市
自分の考えがあってたらのハナシですが、これは気持ちの良い問題ですね。
[102425] 2021年 9月 20日(月)06:45:10白桃 さん
十番勝負
問五:真庭市
[102424] 2021年 9月 19日(日)22:59:38白桃 さん
十番勝負
問二:南九州市

数えたら一個足りないけど、多分、見落としでしょう。
[102406] 2021年 9月 19日(日)09:01:05白桃 さん
十番勝負
問六:安中市
先頭集団はもうゴールしたか???
[102404] 2021年 9月 19日(日)08:14:53白桃 さん
十番勝負
問九:志布志市
[102402] 2021年 9月 19日(日)07:26:31白桃 さん
十番勝負
問八:那珂川市
かぱぷうさん、お早うございます。
それにしても、気が付くのが遅すぎます。
[102390] 2021年 9月 18日(土)23:31:59白桃 さん
十番勝負
問十:東御市
[102375] 2021年 9月 18日(土)22:29:24白桃 さん
ちょっとブレイク
あ~驚いた。
こんなことってあるんだ!!!
[102373] 2021年 9月 18日(土)22:24:01白桃 さん
十番勝負
問七:宇部市
[102341] 2021年 9月 18日(土)11:03:41白桃 さん
国勢調査人口上位4町今昔ものがたり
先生との進路相談を受けてないのか、台風14号クンの進路はメチャクチャですね。今夜始まる十番勝負における白桃の迷走ぶりを暗示しているのでしょうか?
さて、100年前(正確には、101年前)の第一回国勢調査の話になりますが、人口順位(町のみ)4位までの町の人口を合算してみました。なぜ、4位までにしたかと言うと、都道府県対抗リレーあるいは駅伝でもさせようと思ったからです。適当なバトン、たすき類が見つからず、また、沖縄県には糸満しか町がないので、リレーはあきらめ、単純に4町の合計人口比べに変更しました。
上位8都道府県(大会で言えば、8位入賞)は下の通りです。
道府県Total人口一位二位三位四位
1位東京府224,541渋谷西巣鴨南千住日暮里
2位大阪府179,958豊崎今宮鷺洲鶴橋
3位北海道132,441夕張野付牛網走岩見沢
4位福岡県119,588戸畑飯塚添田後藤寺
5位栃木県109,108足利足尾栃木鹿沼
6位愛知県102,139愛知一宮瀬戸呼続
7位神奈川県86,208小田原保土ケ谷川崎浦賀
8位山口県81.623山口防府徳山小野田
私には栃木県の5位が印象的でした。因みに2020年国勢調査(速報値)では、1位が愛知、2位が福岡、3位が埼玉となっており、大阪府は16位。東京都は38位にまで順位を落としています。なお、1920年第一回の最下位(46位)は山梨県(谷村、市川大門、上野原、鰍沢)で、2020年(第21回)は島根県が最下位(3町しかない大分県が欠場しているので46位)となっています。
Total人口の大会記録は、1930年に東京府チーム(荏原、西巣鴨、渋谷、滝野川)が作った450,564で、この記録は未来永劫、絶対破られないでしょう。
1920年において上位4位に入っているところの殆んどは、後に自ら市になったり、他市に吸収されたりしていますが、以下の16は今もなお町として存続しています。
1920年町名順位人口2020年町名順位人口
青森県野辺地210,240野辺地912,389
岩手県大槌39,254大槌911,013
秋田県小坂314,681小坂74,780
山形県谷地411,000河北317,649
山梨県市川大門26,047市川三郷314,710
山梨県鰍沢44,708富士川※414,225
長野県下諏訪315,608下諏訪319,171
静岡県小山417,563小山518,585
奈良県下市49,475下市155,042
和歌山県湯浅49,470湯浅811,117
鳥取県若桜36,236若桜132,868
徳島県牟岐47,774牟岐143,747
香川県多度津47,444多度津322,459
高知県伊野37,644いの121,394
福岡県添田328,569添田248,805
鹿児島県宮之城314,699さつま120,272
名前も変えず、上位に留まっている下諏訪、多度津は、”いとあはれ”であるが、大きく順位を下げた下市、若桜、牟岐、添田あたりは非常にあわれである。
※富士川の「前身因子町」は増穂であって、鰍沢ではありません。
[102327] 2021年 9月 10日(金)07:15:50【1】白桃 さん
地理の真髄は地誌にあり
小学校一年のとき、彼女(家は酒屋さん)から誕生日プレゼントで貰ったのが「地図帳」で、大学二年のときに地域調査に行った先が「智頭町」。大学で地理を学び、卒業後も学び足りなくて?専攻科(「なにもせんこうか」とも言われる)で一年間地理を探求???、旅行会社に入社(インチキ・クイズキャンペーンに応募してきたハガキを市区町村別に仕分けするのが誰よりも早く、そのことで入社以来はじめて「人間、何か取り柄があるものだ!」と上司に褒められた?)、旅行業協会(出向→移籍)では「四国は国であるから観光客から入国税を取れば良い。」と発言する会長サマの御供で各地の観光資源・地域伝統芸能を視察、そして2002年からは仕事そっちのけで「都道府県市区町村・落書き帳」という本格的?地理?に没頭している私。ですから、「地理」と関わっている時間は相当長い(少なくともお酒を飲んでいる時間よりは)と思います。
ですが、「地理」を「地理学」だと思ったことは一度もありません。
書いているうちに「学」という字にイライラしてきました。
[102325]千本桜さんがそうなるのも当然でしょう。私は、いわゆる「語学」というものは学問では無いのだから、学校教育で学ぶもの、学ばせるものではなく、「ソロバン塾」や「パソコン教室」同様、専門学校などでやれば良いと考えております。(この考えには誰も賛同してくれません('◇')ゞ)。一方、「地理学」は学問として成り立っていない、成り立つものではないのですが、「地理」は学校教育のみならず、一生気軽に学び続けた方が良いモノだと考えています。
では、私の高邁な?思想はこれぐらいにして、
スカンデルベクの鷲さんからご紹介のあった立正大学のHPでは「観光地理学」について
観光地理学は地理学のなかでは比較的新しい研究分野で、地域における観光関連産業の発達、観光地化にともなう生活や文化の変容、観光活動が地域に与える影響などについて研究します。究極的には観光地の地域性を明らかにすることが目的です。近年では、地域活性化の一手段として観光が脚光を浴びていますが、観光地理学では地域資源を活用した地域振興についても考えていきます。
とありますが、これによると、私の卒業論文「蒜山原の観光開発と地域の変容」はまさに「観光地理学」の範疇ですね。しかし、私自身、これを「観光地理(学)」と思ったことは一度もなく、下手な「蒜山地誌」だと今でも思っています。
「観光地理学」は確かに比較的新しい分野には違いないのですが、私の学生時代(50年前)から「温泉地の成立過程」に触れた書物・論文があり、このようなものを系統地理学のなかで「観光地理学」とされていました。近年、「観光学部」「環境ツーリズム学部」等と観光分野に焦点をあてた大学の学部・学科が急増していますが、このような所では、ホスピタリティ関係のカリキュラム以外に「観光地理」が教えられています。その殆どは、各観光地の説明程度に留まっているのではないでしょうか。
一方、上記(立正大学HP)で「地誌学」について
自然と人文の諸事象の相互関係を総合的に考察し、地域的性格を究明する学問です。
地誌とは何か。日本各地について記述した風土誌、あるいは特定の地域の地形や気候、名所旧跡、物産など、自然・人文の諸事象を記述した百科事典的なものというイメージがあります。しかし、学問としての地誌学は、特定地域における自然(地形・気候・水文など)と人文(都市・経済・歴史・交通など)の諸事象の相互関係を総合的に考察し、地域的性格を究明することにあります。この点で、自然や人文のテーマごとに地域を分析する系統地理学とは異なります。ただし、地誌学と系統地理学は補完関係にあります。
とありますが、これは伝統的(悪く言えば保守的)な説明です。私は地誌とは「人間集団が社会経済的活動を展開する場(地域)の性格を考察し地域像を記述する」ものだと考えています。「自然と人文の諸事象の相互関係を総合的に考察」と言うのが諸悪の根源であります。自然環境、例えば、その地域の地形・気候などは「銭湯の壁のペンキ絵」「舞台の書き割り」に過ぎないとは言いませんが、地誌においては、あくまでも人間集団を主体に置かなければならないと考えます。極論すれば、地誌は「地域における人間集団の生態」を記述するものではないでしょうか。
系統地理学の中には、経済地理学(「産業地理学」と言ったほうが適切?)、歴史地理学、交通地理学、文化地理学、集落地理学、人口地理学、政治地理学、疾病地理学…等々ありますが、どれもこれも、地理「学者」の業績は薄く、それぞれの分野の学者の成果にはとてもかなわないと思います。ましてや、地形学、気候学、水文学という「自然地理学」の分野は、地質学、地球物理学、気象学に太刀打ちできるはずも無く、「今は名のみ」残っているのではないでしょうか。
「地理の真髄は地誌にあり」とタイトルに書きましたが、系統地理学では何にもできないので、残っているのは「地誌」だけ、そういう意味ではありません。「地理」の原点は「地誌」であり、その有効性は「地誌」にしか認められないと思うからです。ただ、「地誌こそ地理の命」と言った地理学者が何人かいましたが、私の勉強不足のためでしょうが、残念ながら本格的な「地誌」にお目にかかったことはありません。現在は情報技術の進歩によって、「地誌を読む」事は殆ど無くなりましたが、死ぬまでに、地域に刻まれた歴史を踏まえた読み応えのある「地誌」にお目にかかりたいものです。
最後に、千本桜さんの質問にお答えします。
添乗員にとって、行く先々の地誌の知識が必要かどうかです。
添乗員のメインの仕事は旅程管理ですが、かつて、私も「旅程管理試験」に関わっていて、「観光地理」的というか「地誌」的問題は、試験に出題されていました。例えば、
白石市の名物は次のうちどれか
A.あーめん  B.いけめん C.うーめん
に毛が生えた程度の問題です。
パッケージツアーの場合はガイドがついていますので、添乗員は必ずしも地誌の知識は必要ありません。と言っても、国内旅行の場合なんか、バスガイドの地誌的説明には、20年前の人口が飛び出してきますので、添乗員は寝ててはいけません。そして、旅程管理上、計画通りにツアーを進行するため、A→Bまでの所要時間とか、イベント(祇園祭など)見学にかかる時間なんかは十分承知していないと時として困ったことになります。(旅程を計画した者が必ずしも「地誌」に円熟している者ではないからです。)

以上、長々と述べましたが、あくまでも白桃の「個人的所感」です。
※途中誤って記事終了ボタンを押してしまいました。
[102322] 2021年 9月 8日(水)07:42:21白桃 さん
名邑三世代.その71(石川県・後編)
現在はどうか知りませんが、「旅行業務取扱管理者」(私が関わっていた頃は「旅行業務取扱主任者」)の試験に、著名な観光地・温泉地が何県にあるか、という問題がやたら多く出されていたのですが、旅行会社の人間はともかく、旅行者は足利が栃木であろうが群馬であろうが、津和野が島根だろうが山口だろうが、そんなことは、あんまり気にしていないと思うのです。ましてや、温泉につかりながら、山中温泉のこの宿は何という市にあるのだろう、と考えている人はマズ、いないと思います。そんな事を考えていたら、お風呂から戻らないのを心配した添乗員によって発見されます。(もちろん、死体となって)
私も、温泉の大浴場でそんなことを考えることは全くありません。たとえ、ソコが杖立温泉であったとしても。というのは、温泉地に泊っても温泉に入らないことがあるし、入ったとしても、ウルトラマン同様5分以内に出なければいけないからです。
では、ソロソロ行かなくっちゃんは北海道。
[102299]の続きになります。
石川県の「準名邑」は以下の三つです。
準名邑現自治体-----1886年戸口表人口---1908年人口
宇出津能登町宇出津第二表4,401宇出津町5,877
津幡津幡町津幡第二表3,146津幡町3,540
羽咋羽咋市羽咋第二表3,137羽咋町3,950
参考としては以下の通りです。
(参考)現自治体-----1886年戸口表人口---1908年人口
安宅(小松市)安宅第二表2,081安宅町2,126
飯田(珠洲市)飯田第二表1,847飯田町2,498
高浜(志賀町)大念寺新第二表1,743高浜町2,378
穴水穴水町穴水第二表1,573穴水町6,660
高松(かほく市)高松第二表3,623高松村7,192
山中(加賀市)山中第二表2,393山中村3,617
小木(能登町)小木第二表1,679小木村5,412
富来(志賀町)富来第二表1,669富来村2,402
山代(加賀市)山代第二表1,622山代村2,373
木郎(能登町)松波第二表1,464木郎村7,040
田鶴浜(七尾市)田鶴浜第二表1,329田鶴浜村1,286
志雄(宝達志水町)子浦第二表1,290志雄村1,562
寺井野(能美市)寺井第二表1,230寺井野村5,818
櫛比(輪島市)門前第二表461櫛比村3,737
野々市野々市市野々市村第三表2,002野々市村2,051
上記うち、「準名邑」の宇出津、津幡、羽咋と、(参考)に記した安宅、飯田、高浜は”生まれながらの町”です。
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

「秀邑」の前にブレイク…小木ですが、その変遷がややこしいので注目しています。
1921年:小木町→1955年3月宇出津町などと合併し能都町に→1955年10月に小木地区が松波町に組み込まれる→1958年松波町が内浦町に改称→2005年能都町・柳田村と新設合併により能登町に
小木には悪いですけど、なんか、主体性なくウロウロしていた感ありです。
さて、大浴場から出てきたところで、この有名な温泉は何市にあるのかジックリ考えてみましょう。(笑)
一番単純温泉は
粟津温泉・・・粟津村→1940年小松町、安宅町ほかと合併して小松市に
次に
山代温泉・・・山代村→1913年山代町→1958年大聖寺町ほかと合併して加賀市に
山中温泉・・・山中村→1913年山中町→2005年加賀市と新設合併で加賀市に
少しややこしいのが、
片山津温泉・・・1942年作見村・塩津村が合併し片山津町に(温泉は両村にまたがっていた)→1958年大聖寺町ほかと合併して加賀市に
そして
和倉温泉・・・1889年端村→1934年田鶴浜村ほかと合併して和倉町に→1939年和倉地区が七尾町ほかと合併して七尾市に
※1934年の合併の際に端村の一部にすぎなかった和倉が、中心だと思われる田鶴浜を差し置いて、なぜ町名となったのか不思議です。なお、和倉地区が抜けた後の和倉町は田鶴浜町となりますが、これは単なる「改称」としてはいけないと考えます。

【秀邑】(【大・昭の名邑】)
ですが、残念ながら「秀邑」も「準秀邑」もありません。
わずかに参考として
名称現自治体---920年 (人口)---1950年(人口)
七塚(かほく市)七塚村6,692七塚町9,990
注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【卓邑】(【昭・平の名邑】)
石川県の「卓邑」は、この期に市となった珠洲、羽咋と二種二級の津幡(実質的には卓邑トップ)、四種の山中、野々市、内灘、根上(明徳に五連続敬遠された方や不適切発言の多い元首相の出身地)、能都の八つです。
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
一種三級珠洲(3)珠洲市珠洲市35,827珠洲市19,852
一種三級羽咋(9)羽咋市羽咋市29,556羽咋市25,541
二種二級津幡(5)津幡町津幡町21,836津幡町34,304
四種山中(8)(加賀市)山中町13,650山中町10,195
四種野々市(6)野々市市野々市町8,758野々市町45,581
四種内灘(6)内灘町内灘村7,290内灘町26,560
四種根上(5)能美市根上町10,470根上町15,426
四種能都(5)能登町能都町19,348能都町11,433

参考名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
高松(2)(かほく市)高松町10,639高松町10,826
現在のかほく市においては、高松も七塚も「秀邑」「卓邑」ともに逸しています。なお、かほく市の「前身因子町」は宇ノ気です。
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[102316] 2021年 9月 2日(木)05:12:30白桃 さん
♪湊町十八番地?
[102312]ピーくん さん
[102314]ぺとぺと さん
「ナゾナゾ」にお付き合い頂きありがとうございます。
私の想定解は、ぺとぺとさんがお考えになっていた通り、(A)が「港」で、(B)が「湊」です。
合併して「市」や新しい「町」になるときに、元の自治体名にくっつけたり、元の自治体名からとりはずした事例
能代港町→能代市
境町→境港町
もっとも、「湊」は小湊、湊、というのが多く、「湊」をくっつけることはあっても、「湊」をとりはずすことは難しいです。
国語的には「港」も「湊」も殆ど同じように用いられていますが、「湊」のほうが古めかしいばかりではなく、「港」はもともと、「船が進む水路」を表すのに対し、「湊」は「船が集まる場所」の意であるそうです。(※ただ、違うというか、殆ど真反対な説明をしているものもあり、「個人の感想」に留めて置きましょう。)(笑)
以下は参考のために接尾に「湊」「港」が付く「町」を挙げました。
町名現在の自治体町(名)になった年「町」時代の最高人口(調査年)
青森県(八戸市)1924年12,587(1925年)
小湊青森県平内町1928年9,790(1950年)
大湊青森県(むつ市)1928年14,861(1955年)
茨城県(ひたちなか市)1889年14,723(1935年)
那珂湊茨城県(ひたちなか市)1939年20,274(1950年)
千葉県(富津市)1889年5,197(1947年)
小湊千葉県(鴨川市)1928年4,237(1950年)
天津小湊千葉県(鴨川市)1955年12,591(1955年)
新潟県佐渡市1889年2,131(1898年)
新湊富山県射水市1889年24,330(1940年)
大湊三重県(伊勢市)1889年2,662(1940年)
2,768(1918年)
大阪府(堺市)1915年6,442(1918年)
兵庫県(南あわじ市)1927年3,195(1950年)
神湊福岡県(宗像市)1906年2,571(1950年)
長崎県島原市1889年6,355(1920年)
7,167(1913年)
土崎港秋田県(秋田市)1889年18,047(1940年)
能代港秋田県能代市1889年25,756(1935年)
船川港秋田県男鹿市1894年16,865(1950年)
境港鳥取県境港市1954年33,256(1955年)
※上表の最高人口(調査年)について
1901年に夷町と合併して両津町となった新潟県の「湊町」は、1898年「日本帝国人口統計」です。
1920年4月1日に堺市に編入された大阪府の「湊町」は1918年「日本帝国人口静態統計」です。
三重県の「大湊町」と長崎県の「湊町」は、国勢調査開始以前に最高人口を記録した可能性があり、「日本帝国人口静態統計」の現住人口を併記しました。
※現在の自治体の市部が( )となっているのは、当該市の「前身町」ではないことを示しています。
・茨城県「湊町」が改称した「那珂湊町」は、「那珂湊市」の前身町ではありますが、「ひたちなか市」の前身町ではありません。ただし、「湊町」は「ひたちなか市」の「本源因子町」かつ「最古因子町」となります。ややこしい白桃ルール、ドーモすみません。
・その白桃ルールに従いますと、「島原市」の「前身因子町」・「本源因子町」・「最古因子町」(「三冠因子町」)は、「島原町」ではなく「湊町」になります。

以下は、ピーくんさんへのメッセージです。
早くから、私のことを心配していただいたこと大変恐縮しております。下馬評ではそんなに評価が高くなかったにもかかわらず、ベスト4になった西条農業、お見事でした。私の母校もクジ運よくベスト4に残りましたが、予定通り準決勝で敗退。西条農業の場合は、広島新庄相手に本当に惜しかったですね。つい最近のことですが、かつて西条農業で教えていた友人(校長か教頭だったかも?)に、祇園北のことも教えてもらいました。ただ、綾瀬はるかの名はでなかったですね。(笑)
[102309] 2021年 9月 1日(水)07:58:19【1】白桃 さん
朝からナゾナゾなどどうでしょう?
合併して「市」や新しい「町」になるときに、元の自治体名にくっつけたり、元の自治体名からとりはずした事例がある漢字一字(A)があります。いっぽう、(A)と「訓読み」では同じ読み方の漢字一字(B)は、私の知る限り、合併して「市」や新しい「町」になっても元の自治体名からとりはずした事例はありません。(三本松町→大内町、三本木市→十和田市のように、名称自体がまるっきり変わるケースは除外します。)
さて、(A)と(B)はどういう漢字でしょう???
ヒント:
ヘンな話ですけど(A)と(B)は同じヘンです。This is 3 WATER HEN.
[102299] 2021年 8月 30日(月)08:34:12白桃 さん
名邑三世代.その70(石川県・前編)
何回か経験したことなんですが・・・
「香川県の出身です。」と言うと、「県庁は松山でしたか?」 と香川県民や高松市民がガックリくるような質問を受けるのです。では、その香川県民百万人(昔はイタんだよ)のウチの百人に「金沢は何県の県庁所在地か」と尋ねてみたら、どうでしょう。多分、正確に答えられるのは10人いるかいないか、だと思います。「北陸県」という珍答もあるカポネ。ま、それぐらい金沢は誰でも知っていると思いますが、石川県の知名度は香川県と同等クラスではないでしょうか。そして、「金沢があって、ちょっと先の方へ行くと加賀屋のある温泉地がある。」ってなるぐらい能登は忘れ去られています。ま、「♪能登はいらんかいね」と坂本冬美によって売りにだされているのも致し方ないでしょう。
与太話はさて置き、石川県は当落書き帳にとって「最重要県」でありますから、前・後編なしの一編で終わらすことは出来ません。よってムダ話を続けます。('◇')ゞ
47~48年ぐらい前の話です。西洋史研究室にいた者が彼女とこっそり飛騨高山への旅行を計画していたのですが、彼女の親にバレて行けなくなってしまい「もう宿のキャンセル出来ないんで、白桃、かわりにオレの名前で行ってくれないか?」と頼まれました。「エッ、一人でか?!」となにか違和感を感じつつも承諾したのですが、案の定、高山の宿では「お一人ですか?」とヘンな目でみられました。で、せっかくだからその帰りに寄ってみよう、ということで訪れたのが私の金沢初参上です。なぜか兼六園を見物してまして、歩き回っているうちに”つっかけ”の鼻緒が切れてしまい、真夏の暑い最中、ハダシで金沢の街をウロウロしてました。で、どういうわけか、スリッパを求めに金沢大学の地理学教室に向かったのです。偶然、そこには大学の先輩で助手?をやっている先生がいて、私以上にラフな恰好(ステテコ???)のソノ先生と、いろいろ地理学方法論のハナシで盛り上がり…いやいや、そういうことは全くなく、しばし世間話をしてたような記憶が残っています。その先生は、ずっと後に岡山に教授として戻ってくるのですが、五年ほど前に岡山で再会しました。アレ、金沢の話がいつの間にか岡山のはなしに…になってはいけません。
ではアラタメまして。金沢はわが国では数少ない「都市観光に耐えうる」美しい都会だと思います。私は、上に書いた学生時代も含めて少なくとも5回は訪れているのですが、そのたびに新しい感動を覚えます。と、お世辞はこのあたりに本題に入りましょう。
【明治の名邑】
簡単に言えば、石川県は【特選市街】金沢と8つの【名邑】ということになります。
札幌、仙台や福岡が「別格市街」にとどまっているのに対して金沢は堂々の「特選市街」。ま、加賀百万石の威力はたいしたものです。名邑筆頭は「市街」になりそこねた小松。これに輪島、七尾と能登勢が続きますが、その後はすべて加賀の街。大聖寺はその名からして門前町と間違えられそうですが、城下町、宿場町として栄えていました。「城下町」と言っても「一国一城令」によって「城」を構えることは無く、陣屋があるのみ。幕末には10万石になったから、「日本最大の陣屋町」と言った方が格好いいかも。次の「名邑」の名称は「上金石」としていますが、これは、上金石町が金石町となるのが1920年(大正9年)なので仕方ありません。なお、「戸口表」時の「金石」が1889年の町村制施行時に「上金石町」と「下金石町」に分離し、「大野町」はその「下金石町」が改称したものです。美川、松任、鶴来と現在の白山市にある街が三つ入りますが、名邑代表は、当時は松任を凌いだらしい美川にしときましょう。余談ですが、アノ看板(「美川県一」)はもう無くなっていますね。鶴来は松本清張の「ゼロの焦点」に登場します。
名邑/種別名称現自治体---1886年(人口)---1908年(人口)
特選市街金沢金沢市金沢97,653金沢市110,994
名邑小松小松市小松11,721小松町14,505
名邑輪島輪島市輪島9,840輪島町11,376
名邑七尾七尾市七尾8,965七尾町11,382
名邑大聖寺加賀市大聖寺8,944大聖寺町8,920
名邑上金石(金沢市)金石9,110上金石町7,282
大野(金沢市)(金石)大野町2,222
名邑美川(白山市)美川5,524美川町5,753
名邑松任白山市松任5,154松任町6,873
名邑鶴来(白山市)鶴来3,590鶴来町4,488
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

「準名邑」からは後編に・・・
[102280] 2021年 8月 27日(金)15:20:44【1】白桃 さん
ヤーレン・ソーメン・ウーメンと白石
[102273]千本桜 さん
クイズ ここはどこでしょう
は、別解が無いか、台湾までにも思いをはせたのですが、やはり、全世界中を探しても白石以外は該当しませんネ。(笑)
[102279]千本桜 さん
白石うーめんは短いのはわかりますが、私は味音痴で「三輪そうめん」と「白石うーめん」の味の違いが、よくわからないのです。白石うーめんを食べたことのある白桃さんに解説をお願いしたのですが、いかがでしょうか。
初めて千本桜を見に行ったとき、車で送って頂いた白石蔵王駅で買った記憶があるのですが、私も味音痴でして、「三輪そうめん」との味の違いどころか、「うーめん」の味自体も殆ど記憶にありません。※「一ノ蔵」と「浦霞」の味の違いは分かります…('◇')ゞ
それに、香川県育ちの私は三大素麺の筆頭?「三輪そうめん」を食べたことが無いかもしれません。「揖保乃糸」でおなじみの「播州素麺」、地元の「小豆島素麺」、それから(島原の乱後、荒廃した島原半島に移民した小豆島の人たちによって広まったといわれる?)「島原素麺」は良く食べますが、どれも美味しいです。もっとも、私のお気に入りは隣県徳島は半田の「半田素麺」です。スダチをかけるとなお美味しい。

ところで、白石は千本桜さんが仰る通り、こじんまりした上品な「城下町」ですが、他の城下町とは大きく異なる点があります。それは、「一国一城令」が出された後も明治維新まで存続することによって城下が整備されたということと、その領主(正確には「領主」と言えないかも)は伊達の「家臣」である片倉家であったことです。このことは、徳川幕府の伊達家に対する特別な扱いを意味するとともに、陪臣でありながらも片倉家の唯一無二とも言える存在感を示しているのではないでしょうか。
徳川幕府は「一国一条令」後もいくつかの大大名に対して例外処置を行っていますが、特に伊達家に対しては、「白石城」ばかりではなく、伊達領内に実質上は城砦に等しい「要害」を残すことを黙認しているのです。(「要害」より規模が小さいものに「所」があります)
参考として以下に、仙台藩の21の要害とその所在地及び、明治19年調「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」における現住人口を記しておきます。「城下町」とは言えないまでも、「要害」の所在地は後に地域の中心地となったところが多いです。
---明治19年名称戸口表記載現住人口町村制施行後の変遷
白石城白石第一表5,251白石町→白石市
要害
岩谷堂岩谷堂第一表3,341岩谷堂町→江刺町→江刺市→(奥州市)
人首人首村第三表2,911米里村→(江刺町)
上口内福岡村第三表2,346福岡村→(北上市)
金ヶ崎西根村第三表4,172金ヶ崎村→金ヶ崎町
水沢水沢第一表5,408水沢町→水沢市→奥州市
高清水高清水第二表2,269高清水村→高清水町→(栗原市)
宮沢記載なし宮沢村→(古川市)
佐沼佐沼第一表5,820佐沼町→迫町→登米市
岩出山岩出山第一表4,017岩出山町→(大崎市)
登米登米第一表5,408登米町→(登米市)
涌谷涌谷第一表7,793涌谷町
不動堂不動堂村第三表1,321不動堂村→不動堂町→小牛田町→美里町
岩沼岩沼第一表5,040岩沼町→岩沼市
船岡舟岡第二表1,784船岡村→船岡町→柴田町
川崎前川村第三表1,394川崎村→川崎町
角田角田第一表4,197角田町→角田町
金山金山第二表1,782金山村→金山町→(丸森町)
平沢記載なし円田村→蔵王町
亘理亘理第二表3,447亘理町
坂元坂元村第三表2,674坂元村→(山元町)
新地谷地小屋村第三表1,466新地村→新地町
【訂正1】片桐家→片倉家(だいぶ前の大河ドラマ「独眼竜政宗」では西郷輝彦が片倉小十郎役を演じていました。因みに、政宗(渡辺謙の正室・愛姫はナントカ教会合同カントカで世間を騒がせた桜田淳子ちゃん…もう60歳すぎてます。でした。)
【訂正2】「要害」を残すことを認めていました。→「要害」を残すことを黙認しているのです。
[102269] 2021年 8月 24日(火)04:55:02白桃 さん
名邑三世代.その69(秋田県・後編)
[102255]にて、
秋田県については、オフ会で湯瀬温泉に一泊する前、鷹巣、大館を歩いたぐらい、あとは角館を観光しただけなので、白桃にとってはもう殆ど知らない土地なのであります。
と書きましたが、白桃にとって秋田(県)はまったく縁もゆかりもないわけではありません。まず、義理の姉(兄嫁)は能代出身です。それから、学生時代四畳半の下宿の壁には、後にナントカ協会の合同カントカで世間を騒がせた秋田出身のアイドルのポスターを貼っていました。そして、リハビリでお世話になった女性インストラクターは、(別にこちらから聞いたわけでは無いのですが)秋田大学を卒業したとか仰ってました。この方は多分、医学部保健学科だと思うのですが、秋田大学と言えばかつて鉱山学部がありました・・・とムリヤリ、鉱山の話にもってきました。
そうなんです。秋田県の市町村人口の推移を語るとき、鉱山を忘れてはならないのです。
以下は、「準名邑」にもなれない秋田県の街々です。
現自治体---1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
岩崎(湯沢市)岩崎第一表1,215岩崎町2,370
矢島(由利本荘市)矢嶋第一表1,184矢島町6,253
毛馬内(鹿角市)毛馬内第二表2,680毛馬内町4,909
扇田(大館市)扇田第二表2,662扇田町4,029
象潟にかほ市塩越第二表2,409象潟町3,578
十二所(大館市)十二處第二表2,312十二所町4,258
檜山(能代市)檜山第二表1,764檜山町3,142
鷹巣北秋田市鷹巣第二表1,500鷹巣町2,501
大森(横手市)大森第二表1,500大森町2,481
西馬音内羽後町西馬音内第二表1,392西馬音内町4,161
牛島(秋田市)牛島第二表1,206牛島町2,094
院内(湯沢市)院内銀山町第三表3,039院内町11,185
神宮寺(大仙市)神宮寺村第三表2,792神宮寺町3,546
刈和野(大仙市)刈和野村第三表2,031刈和野町2,269
阿仁合(北秋田市)小沢鉱山第三表2,021阿仁合町9,206
船越(男鹿市)船越村第三表2,007船越町2,677
金沢(横手市)金沢村第三表1,729金沢町6,265
平沢(にかほ市)平沢村第三表1,669平沢町3,570
稲庭(湯沢市)稲庭村第三表1,617稲庭町2,313
米内沢(北秋田市)米内沢村第三表1,443米内沢町4,241
北浦(男鹿市)北浦村第三表1,286北浦町7,061
金浦(にかほ市)金浦村第三表1,271金浦町3,194
沼舘(横手市)沼舘村第三表1,175沼舘町4,511
天王潟上市典農村第三表3,558天王村5,788
鹿渡(三種町)鹿渡村第三表3,184鹿渡村6,010
八森八峰町八森村第三表3,127八森村7,924
尾去沢(鹿角市)尾去沢鉱山第三表2,836尾去沢村4,444
大湯(鹿角市)大湯村第三表2,146大湯村5,104
小坂小坂町小坂村第三表1,939小坂村14,975
花岡(大館市)花岡村第三表1,485花岡村2,069
船川港男鹿市記載なし船川港町5,128
横堀(湯沢市)記載なし横堀町2,294
二ツ井(能代市)記載なし二ツ井町1,803
上の表で1908年(明治41年)の人口をみますと、鉱山のあった院内(銀山)、小坂、阿仁合は驚くほどの数字を示しています。鉱山のあるマチの人口統計は、(労働を強いられた)外国人労働者が多いことや短期間にヒトが入れ替わるなどの理由であまり正確でないかもしれませんが、とにかく人口が急増、激減するのが鉱山の街の人口推移の特徴と言えるでしょう。
上記の表で、岩崎、矢島、毛馬内、十二所、檜山は「生まれながら町」ですが、ちょっとソレにしては…と言う感じです。♪秋田名物八森ハタハタ~で有名な八森にも複数の鉱山が存在しており、それなりに賑わっていたようですが、八森が町制施行となるのはズウーと後のことです。話は逸れますが、西馬音内の盆踊りはナカナカのものです。
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【秀邑】(【大・昭の名邑】)
秋田県の「秀邑」は以下の五つです。小坂は勿論、尾去沢、花岡も「鉱山の街」として有名です。
秀邑/種別名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
二種三級小坂小坂町小坂町14,681小坂町13,109
二種三級矢島(由利本荘市)矢島町6,867矢島町10,139
二種三級船川港男鹿市船川港町6,739船川港町16,865
二種三級尾去沢(鹿角市)尾去沢村5,690尾去沢町10,322
二種三級花岡(大館市)花岡村5,668花岡町10,523
以下は参考です。増田も𠮷乃鉱山によって繁栄しました。
名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
六郷(美郷町)六郷町6,986六郷町9,374
増田(横手市)増田町6,726増田町9,666
天王潟上市天王村6,558天王村11,385
注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【卓邑】(【昭・平の名邑】)
秋田県の「卓邑」は、後に市となる三つの【前身因子町】です。
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
二種三級鷹巣(9)北秋田市鷹巣町27,240鷹巣町21,818
二種三級天王(0)潟上市天王町11,847天王町21,687
四種象潟(9)にかほ市象潟町14,966象潟町13,288
象潟や 雨に西施が ねぶの花(芭蕉)
「北秋田」 大館の酒 ねぶたいな(白桃駄句)
(参考)
名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
羽後(0)羽後町羽後町27,716羽後町19,485
平鹿(0)(横手市)平鹿町20,850平鹿町14,941
五城目(0)五城目町五城目町20,025五城目町12,372
比内(2)(大館市)比内町18,350比内町12,095
さーびす問題:メンナイチドリとヒナイジドリ、食べられるのはどっち???
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[102265] 2021年 8月 23日(月)16:09:03白桃 さん
Re:はりぼて準名邑
[102260]千本桜 さん
準名邑に選ばれた宮城県丸森は、農山村集落を多く含んでいるため、面積が広くて人口も多い。しかし、町場の規模は、同じ凖名邑の亘理・中新田などに比して小規模である。それに対し、凖名邑に選出されなかった宮城県吉岡は、周辺集落を少ししか含まず、面積が狭く人口数も多くない。しかし、町場の規模は丸森より大きい。そのような訳で、私は丸森を「はりぼて凖名邑」または「上げ底凖名邑」・「粉飾凖名邑」と呼び、吉岡を「実質凖名邑」と呼びたいのですが、いかがでしょうか。
いつもお世話になっております。仰っていることは良く理解できますし、ご提案のようなことを考えたこともないわけでは無いのです。ただ、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(以下、「戸口表」)を全面的に信頼しているわけではありませんが、「戸口表」以上に町場の規模を正確に伝える資料・データが見当たらない(正直、今から探す気が無い。)ので、もう一歩前に踏み出すことを躊躇しているのです。
「名邑」(「明治の名邑」)の定義は[99245]にても公表しておりますが、「準名邑」については、ぼやかしています。ただ、非公開文書(笑)には、以下の要件を備えたところと書かれています。
1.「明治期」に「町」となる。(ただし、他地域と比較して、当該地域・当該都邑が特に配慮すべき状況下にある場合などは、昭和初期までに町制施行している場合でも可とする、ことがある。)
2.「戸口表」第一表に記載され、その現住人口が2,500人以上、もしくは、「戸口表」第二表に記載され、その現住人口が3,000人以上となっている。(お酒がはいって気分がよいと、アバウト2,500人となる。)

以下に示した仙南地方に焦点を合わせると、白桃の内規ではご案内の通り丸森と亘理が「準名邑」になるのですが、どちらも町村制が施行された直後の明治22年末の内務省告示による現住人口(もちろん、町場の人口ではない)と「戸口表」現住人口(町場の人口であるはず)が大差がないことから、仰る通り丸森や亘理の「戸口表」現住人口は町場の人口ではないのでは、と言う気持ちが強まっています。(◎は第一表、○は第二表、△は第三表、に記載されたところです。)
明治22年内務省告示-----明治19年戸口表---明治12年共武政表---明治8年共武政表
白石町6,886白石◎5,251白石4,508白石驛3,313
七ヶ宿村2,512
小原村2,283小原村△2,070
越河村2,612
齋川村1,900齋川村△1,736
大平村1,689
大鷹澤村2,147
白川村2,305
福岡村3,891
宮村2,972宮村○2,716
圓田村4,130
大河原町4,297大河原○2,489大河原驛2,030大河原驛1,447
村田村4,639村田○1,758村田驛1,631村田村1,200
槻木村6,540入間野村△1,290
金ヶ瀬村2,366平村△1,492金ケ瀬驛1,411金ケ瀬驛1,063
船岡村3,269舟岡○1,784舩岡村1,181
沼邊村2,597
富岡村2,457
川崎村3,845前川村△1,394
角田町6,044角田◎4197角田3,829角田本郷3,105
丸森村4,852丸森○4,404丸森4,070
金山村2,062金山○1,782
筆甫村1,089
大内村3,144大内村△1,415
小齋村1,761小齋村△1,575
枝野村2,168
藤尾村3,417藤田村△1,530
尾山村△1,213
櫻村2,233佐倉村△1,550
東根村2,045
北郷村3,044
西根村3,265
舘矢間村3,390舘山村△1,169
大張村1,595
耕野村1,464
亘理町3,614亘理○3,447小堤2,847亘理驛1,712
坂元村3,357坂元村△2,674
山下村5,028山寺村△1,687
吉田村2,674吉田村△1,488
逢隈村5,650
荒濱村3,135荒濱○2,692高須賀2,301荒濱港1,555
[102255] 2021年 8月 21日(土)12:11:14白桃 さん
名邑三世代.その68(秋田県・前編)
「もう勉強はアキタ・ケン」と言いますが、飽きるほど勉強をしたことがない白桃です。でも、地図や人口統計は一日中眺めていても飽きることがありません。
秋田県については、オフ会で湯瀬温泉に一泊する前、鷹巣、大館を歩いたぐらい、あとは角館を観光しただけなので、白桃にとってはもう殆ど知らない土地なのであります。そこで、”行稼ぎ”にムダ話です。日本文理と敦賀気比の対戦を見てたオバさんが、「新潟と福井、となり同士なんだ。」と言ったので、「隣じゃないよ。」と教育的指導をしました。すると、「間に富山があるか?」と石川県民が聞いたら怒りそうなセリフ。ま、「都道府県をまたがない移動は良いのよ。」と大きな勘違いをしているヒトなので仕方ありません。
【明治の名邑】
秋田以外に能代港が「市街」になります。そして、惜しくも「市街」を逸したもう一つの「港」・土崎港が名邑筆頭で、大舘、本庄、湯沢、大曲と「戦後生まれの市」が続きます。角館が「名邑」に入るのは当然として、「戸口表」ではナント横手は「第二表」掲載となっているのです。これはイクラナンでもオカシイ。その代わりと言って良いのかどうか、「第一表」に横手前郷が名を連ねているのです。イクラちゃんもおかしい。当然、オフ会でお世話になった鹿角の本源因子町である花輪ととともに横手を、強権発動を行使して「拾玖世紀枠」として「名邑」に追加しました。名邑代表は地味ながら岩城氏の城下町・亀田にお願いしましょう。
亀田に着いたのは、十時近かった。駅は寂しかった。だが、その前の町並みは家の構造がしっかりしていた。古い家ばかりである。想像していたより、ずっと奥ゆかしい町だった。
と、松本清張が「砂の器」で書いていますが、当時は駅前にも家並みがあったのでしょうか???
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)---1908年(人口)
市街秋田秋田市秋田29,225秋田市36,294
市街能代港能代市能代10,737能代港町17,826
名邑土崎港(秋田市)土崎9,274土崎港町15,176
名邑大舘大館市大舘7,165大舘町9,685
名邑本荘由利本荘市本庄7,080本荘町10,617
名邑湯沢湯沢市湯沢6,567湯沢町8,983
名邑大曲大仙市大曲5,131大曲町8,218
名邑角館仙北市角館3,839角館町5,886
名邑亀田(由利本荘市)亀田3,028亀田町4,450
拾玖世紀枠横手横手市横手8,111横手町14,329
(横手市)横手前郷2,375(横手町)
拾玖世紀枠花輪鹿角市花輪5,780花輪町7,749
続いて「準名邑」
準名邑現自治体---1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
六郷(美郷町)六郷第二表4,388六郷町7,580
浅舞(横手市)浅舞第二表4,166浅舞町6,841
新屋(秋田市)百三段新屋第二表4,022新屋町4,556
増田(横手市)増田第二表3,884増田町6,517
五城目五城目町五十目第二表3,874五城目町5,301
角間川(大仙市)角間川第二表3,371角間川町4,008
その他、(参考)として忘れてはならない所が多いのですが、後編にまわします。
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[102249] 2021年 8月 18日(水)13:42:03白桃 さん
大三沢町
[102101]白桃
他の自治体の一部と一緒になって「市」になったのが、多分、以下の三例しかないと思います。
市名変更年月日変更種別変更対象自治体名/変更内容
習志野市1954.08.01境界変更/改称/市制千葉郡 津田沼町, 千葉市の一部
西尾市1953.12.15境界変更/市制幡豆郡 西尾町, 平坂町の一部
尼崎市1916.04.01新設/市制川辺郡 尼ヶ崎町, 立花村の一部
[102145]白桃
今もって「自治体の一部」が絡む廃置分合・境界変更の扱い、というか、それがどう扱われてきたのか良く分かりません。
等、尼崎市の成立が特殊例なのか?と疑問を投げかけていましたが、そう言えば、市制ではありませんが、1948年(昭和23年)2月11日に、三沢村、六戸村の一部、下田村の一部、浦野舘村の一部でもって大三沢町が成立しています。
詳しくは調べてないのですが、このときの官報公示は
青森県上北郡三沢村を廃し同郡大三沢町を置く
となっているようです。また、当落書き帳では「新設/町制」となっていますが、私には「三沢村が3つの村と境界変更を行い、町制施行」と思えるのですが、どうなんでしょう。「三沢村が廃されて」なので、廃置分合(合体)になるのでしょうか。
コロナと雨に呪われた今夏の高校野球のようにすっきりしません。
[102244] 2021年 8月 15日(日)19:13:14白桃 さん
「白」の読み方・「条」と「條」
「しろもも」か「はくとう」かではありません。
「しろ」かしら、「しら」かしら、という話です。

白石・白鳥
苗字では「シライシ」「シラトリ」さんがいますが、白石区、白石市、白石町(佐賀県)は「シロイシ」で、岐阜県にあった白鳥町、香川県にあった白鳥町は「シロトリ」で自治体名では「シロ」が優勢です。

白子・白根
千葉県の白子町は「シラコ」ですが、三重県にあった白子町(現:鈴鹿市)は「シロコ」です。また、白根市(現:新潟市)は「シロネ」ですが、山梨県にあった白根町(現:南アルプス市)は「シラネ」でやぎろしい。
※「やぎろしい 」は讃岐や播磨の方言で、「むさ苦しい」という意味なのでしょうが、白桃は「グチャグチャしてて、面倒だ」という感覚で使用していました。

自治体の表記でいつも悩むのが、「条」と「條」です。 「三条市」を「三條市」で答えたり、「五條市」を「五条市」で答えたりすると、十番勝負では誤答になりますから、氣をつけましょう。

とにかく、日本語はムズイというかウザイというか・・・
[102241] 2021年 8月 13日(金)13:11:43白桃 さん
「高校野球拳庁」所在地(甲子園出場回数と人口)
「夏の甲子園」が開幕しましたが、雨のため開会式は一日遅れて、今日も2日連続で順延しています。

市町村域にある高校(注1)の春の選抜・夏の全国選手権大会に出場した回数を調べ、その「のべ回数」によって都道府県ごとに順位をつけてみました。
順位の付け方:
のべ出場回数が同じ→出場高校数が多いほうを優先
出場高校数が同じ→春(選抜大会)の出場回数が多いほうを優先
春の出場回数が同じ→出場が新しいほうを優先
注1:甲子園に出場したときは他所にあった高校の場合でも、現在の所在地でカウント。また、閉校となり後身となる高校もない場合は閉校時の所在地でカウント。
多賀城※・・・仙台育英硬式野球部は多賀城キャンパスにあるので、仙台市ではなく多賀城市でカウント
注2:人口は2020年国勢調査速報値の千人の位を四捨五入
★は「町」
金メダル(回数)(万人)-----銀メダル(回数)(万人)---銅メダル(回数)(万人)
札幌86198旭川3233函館2325
八戸3422青森2328弘前1717
盛岡3629花巻179一関1411
仙台54110多賀城※426気仙沼36
秋田8131能代75由利本荘57
山形4625酒田1310鶴岡1212
伊達226福島1428郡山1333
土浦3414水戸2227取手1610
宇都宮5952佐野1112足利1014
桐生4811前橋3533高崎3337
さいたま40132加須1211熊谷919
銚子226千葉2098木更津2014
特別区129974国分寺5013町田4743
横浜109378相模原2373川崎16154
新潟3679長岡2027新発田79
高岡2917富山2841射水79
金沢8046小松711輪島42
福井5626敦賀396小浜103
甲府5319甲斐78市川三郷★51
松本6124長野2437上田1715
岐阜7740瑞浪124大垣1216
静岡8169浜松2779島田1210
名古屋188233岡崎738大府79
松阪3116四日市2231伊勢1512
大津3235彦根2611近江八幡158
京都162146宇治918長岡京88
大阪81275富田林3811熊取★324
神戸103153西宮6649姫路2653
天理536五條343大和郡山128
和歌山12736海南215有田173
鳥取3919米子3315倉吉135
松江3020浜田175出雲1517
岡山7473倉敷3947玉野56
広島1171201521三原109
下関3826宇部2516岩国1813
徳島4425鳴門375三好172
高松6542丸亀1911善通寺183
松山6251今治3115西条1410
高知8233須崎412四万十23
北九州8294福岡39161柳川166
佐賀5023唐津1012鳥栖57
長崎4441諫早2113佐世保1324
熊本9174八代1112山鹿75
大分3448別府1912津久見182
宮崎2440延岡2012日南185
鹿児島9459いちき串木野103日置15
那覇4132糸満146豊見城76
上表の通り、八戸、伊達、土浦、桐生、銚子、高岡、松本、松阪、天理、下関、北九州の11市は「県庁所在市」を押さえ、「野球拳庁所在市」となっています。また、三重県の津市、奈良県の奈良市、山口県の山口市は県庁所在地でありながらメダルを逸しています。(津市:5位、奈良市:6位、山口市:7位、オマケで東広島市と東かがわ市は7位です。)

「人口」(p)に比べて「出場回数」(n)が多いところ:
上表で「出場回数」10回以上でn≧3pとなっているのは、
多賀城(仙台育英)、伊達(聖光学園ほか)、桐生(桐生ほか)、銚子(銚子商ほか)、国分寺(早実)、敦賀(敦賀・敦賀気比)、小浜(若狭)、瑞浪(中京)、富田林(PL学園ほか)、熊取(大体大浪商)、天理(天理)、五條(智辯学園)、和歌山(智辯和歌山ほか)、海南(海南)、有田(箕島)、浜田(浜田ほか)、鳴門(鳴門ほか)、三好(池田)、善通寺(♪尽誠はワン・ツゥ・パンチ)、須崎(明徳)、津久見(津久見)、日南(日南学園ほか)、いちき串木野(神村学園)ですが、
メダル獲得市町以外でも
(回数)(万人)---回数内訳
山口県柳井市153柳井(11),柳井商工(3),柳井学園(1)
島根県江津市142石見智翠館(12),江津工(2)
福島県石川町121学法石川(12)
和歌山県新宮市103新宮(10)
宮崎県高鍋町102高鍋(10)
岩手県二戸市103福岡(10)
となっています。”かつて”を含め「常連校」が目につきます。
[102236] 2021年 8月 9日(月)03:02:09白桃 さん
名邑三世代.その67(青森県・後編)
青森県は一編で終わらせるつもりでしたが、このシリーズ、一年半近く惰性的に続けているうちに、(参考)として取り上げたいところが段々多くなって、原稿が長くなってきました。ですから逆に、初めのほうで書いたワ行やヤ行の県に対しては、一編で終わらせたことを申し訳なく思っています。
さて、地図や地理に疎い人でも、県の形を見れば県名が口に出てくる青森県の続きです。
【大・昭の名邑】=【秀邑】
秀邑/種別名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
二種三級三本木十和田市三本木町7,861三本木町20,352
二種三級五戸五戸町五戸町6,497五戸町11,157
二種三級大畑(むつ市)大畑村6,570大畑町12,448
二種三級大鰐 大鰐町大鰐村5,875大鰐町11,315
二種三級大湊(むつ市)大湊村5,735大湊町14,424
三本木はもちろん、五戸、大畑、大鰐、大湊。ま、順当なところでしょう。
余談ですが、大鰐は白桃にとって青森県唯一の宿泊経験地です。

準秀邑名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
大三沢三沢市三沢村7,015大三沢町24,790
大三沢(三沢)は町制施行が遅いばかりに、白桃ルールによって「秀邑」を逸しました。

参考名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
川内(むつ市)川内町10,236川内町9,391
小湊平内町中平内村5,370小湊町9,790
東通東通村東通村7,387東通村10,761
天間林(七戸町)天間林村6,644天間林村13,829
十和田(十和田市)法奥沢村6,141十和田村10,034
浦野舘(東北町)浦野舘村5,993浦野舘村10,464
甲地 東北町甲地村5,840甲地村11,564
六ヶ所六ヶ所村六ヶ所村5,802六ヶ所村10,702
川内は、大正初期には銅山によって栄え、1920年国勢調査では田名部や大湊の人口を上回っていました。
注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

~よりみち:♪「みちのく風雪みちくさ旅」~
その昔、白桃は超有名な歌手が事実上の代表を務める音楽事務所に出入りをして(別に歌手になりたいわけでは無かった)いました。その歌手、~仮にキタサン(喜多さん?)としときましょう~は、数多くのGIレースを勝った馬を持っていましたが、なぜだか、私はいつもその馬の馬券を買っていません。それで、文句を言いたいわけではありませんが、キタサンが紅白歌合戦のトリで歌った曲の歌詞に文句をつけたいのです。2番の終わりが「小樽、函館、苫小牧」で、3番の終わりが「留萌、滝川、稚内」となっており、これも気になるところがあるのですが、問題は1番の終わり。「津軽、八戸、大湊」。これは千本桜さんも仰っているのですが、ここの「津軽」はつがる市のことではなく、「津軽地方」の意で広域名称です。そして八戸という都市名がきて、シメが旧町名の大湊。みもじ、よもじ、ごもじ、にしたいのはわかりますが、ものずごくアンバランス。私は、こう提案します。現在のむつ市で小回りにするなら、「田名部・川内・大湊」。もっと広くして、下北半島周遊コースにすれば、「大間・大畑・大湊」→これがイイなおすけ。

【卓邑】(【昭・平の名邑】)
寄り道したので早く帰りましょう。
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
一種二級三沢(9)三沢市三沢市36,570三沢市42,495
二種三級平賀(4)平川市平賀町25,574平賀町22,861
二種三級浪岡(2)(青森市)浪岡町24,233浪岡町20,873

準卓邑名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
木造つがる市木造町29,105木造町19,988
木造は、本来なら(参考)程度にとどめておくべきなのですが、あまりにも可哀想なので「準卓邑」にしました。

参考名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
板柳(3)板柳町板柳町21,860板柳町16,840
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[102235] 2021年 8月 8日(日)23:35:03白桃 さん
名邑三世代.その66(青森県・前編)
♪「津軽海峡冬景色」のせいか、白桃の青森県に対するイメージは暗くサビシイと言う感じがどこかにあるのですが、都市に関しては、人口下降一直線とはいえ、まだまだ捨てがたいものがあります。
【明治の名邑】
「市街」は「生まれながらの市」弘前、明治期に市制施行の青森に加え、八戸が入っています。県庁となった青森の人口は1908年には弘前を約1万人上回っています。「名邑」は、黒石を筆頭に七戸、鯵ヶ沢、野辺地、三戸、五所川原、田名部と続くのですが、着目したいのは1886年時の名称です。これは、1988年(明治21年)に作成された「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」をそのまま。転載しているのですが、黒石・鯵ヶ沢・三戸がそのままになっているのに対し、七戸・野辺地・五所川原・田名部は「村」が付いているのです。これは単なる偶然や気まぐれ?ではないと思っています。というのは、翌年1989年に施行された町村制において、青森と八戸に加え、黒石・鯵ヶ沢・三戸が「町」となり、七戸・野辺地・五所川原・田名部は「村」のままであったのです。白桃は、鯵ヶ沢と野辺地を同格にしておりますが、当時は格差があったのでしょうか。気になっているからというわけではないのですが、名邑代表はへのへの野辺地にしております。('◇')ゞ
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)---1908年(人口)
市街弘前弘前市弘前28,170弘前市37,487
市街青森青森市青森14,920青森市47,206
市街八戸八戸市八戸10,520八戸町16,109
名邑黒石黒石市黒石6,197黒石町7,423
名邑七戸七戸町七戸村4,997七戸町7,029
名邑鯵ヶ沢鯵ヶ沢町鯵ヶ沢4,806鯵ヶ沢町5,038
名邑野辺地野辺地町 野辺地村4,506野辺地町8,486
名邑三戸三戸町三戸3,590三戸町4,934
名邑五所川原五所川原市五所川原村3,290五所川原町5,346
名邑田名部むつ市田名部村3,216田名部町6,987
続いて「準名邑」
名称現自治体-----1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
木造つがる市木造村第一表2,651木造町3,831
五戸五戸町五戸村第一表4,846五戸村6,328
川内(むつ市)川内村第一表3,236川内村5,067
藤崎藤崎町藤崎村第一表3,021藤崎村4,504
以下は(参考)です。
三本木村※は、1910年に三本木町となっています。
名称現自治体-----1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
三本木十和田市三本木村第一表2,101三本木村※6,567
(八戸市)濱通村湊第一表2,622湊村7,868
大畑(むつ市)大畑村第一表2,412大畑村4,328
深浦深浦町深浦村第一表2,377深浦村3,741
金木(五所川原市)金木村第一表2,359金木村4,939
油川(青森市)油川村第一表2,296油川村3,709
小中野(八戸市)小中野村第一表2,064小中野村3,741
板柳板柳町板屋ノ木村第一表2,042板柳村4,825
鶴田鶴田町鶴田村第一表1,996鶴田村5,007
十三(五所川原市)十三村第一表1,444十三村1,489
浪岡(青森市)浪岡村第一表1,139浪岡村2,506
尾上(平川市)尾上村第一表899尾上村3,165
大鰐大鰐町大鰐第二表722大鰐村4,015
柏木町(平川市)柏木町第二表716柏木町村3,977
甲地東北町甲地村第三表3,774甲地村5,287
大湊(むつ市)大湊村第三表1,393大湊村5,240
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[102232] 2021年 8月 7日(土)07:23:29白桃 さん
東京都特別区部&市部の人口推移
[102230]ぺとぺと さん
昭和50年から55年にかけての東京都の人口減少要因としては、上記に加えて所謂ドーナツ化現象による影響が大きいのではないかと推測されます。この間、特別区は減少しているのに対し、特別区以外の市部は逆に増加しています。周辺の神奈川、千葉、埼玉も増加です。
仰る通り東京都の人口減少の要因には、都心から近郊への人口流出によって起きる「ドーナツ化」(「ドーナッツ化」とは言わないですね(笑))が挙げられますね。もちろん、特別区部から都下の市町村だけに人口が流れても東京都全体の人口は減少しないので、本来は周辺県への人口流出を考察しないといけないのですが、東京都の市部の動向をみてお茶を濁すことにしました。('◇')ゞ
ドーナツ化を表現するには地図を描かないといけないのですが、不幸にも私にはそういう技術を持ち合わせてないので、大変苦労して作ったのが下の表です。
表の説明:
1955年国勢調査以降、5年間毎の人口推移をみたもので、○は5年前から増加していることを表しています。●は減少です。◎は国勢調査間(13回)の中で最も人口増加率が高かったことを示しています。
表の並びですが、多摩市以降は1975年~1980年の人口増加率順になっています。
例として特別区部をみますと、人口が一番多かったのは2020年。人口増加率が最高だったのは1955年~1960年。最低は1975年~1980年で、その増加率は-3.41%。参考として、2015年~2020年の増加率は5.09%となっています。
(注)人口増加率に用いた人口について
2010年までは、2010年の境域に組み替えた人口(YTさんに作成していただいたもの)。2015年はナマの国勢調査人口。2020年は「速報値」人口です。
人口最高年増加率最低年6065707580増加率8590950005101520増加率
特別区部20201980-3.415.09
多摩1995200045.490.37
羽村2010202027.15-2.67
八王子2010201520.030.36
町田2015202015.71-0.19
青梅2005202014.90-2.76
日野2020199514.662.14
武蔵村山2015200012.50-0.51
東大和2015202012.13-1.42
あきる野2015202010.25-1.96
稲城202020159.636.32
市部202020158.031.98
昭島202020006.532.25
東村山201020155.961.32
東久留米201519955.69-1.20
府中202020205.331.02
福生199520204.64-3.34
立川202020153.296.12
国分寺202020153.235.39
調布202019952.635.96
清瀬202019952.211.86
狛江202020101.135.68
小金井20201980-0.254.00
三鷹20201990-0.264.61
西東京20201980-0.473.69
国立20202015-0.544.77
小平20201980-1.014.72
武蔵野20201995-1.863.71
見にくくて恐縮ですが、特別区部の人口減少は前回1964年の東京オリンピック、♪あの日ローマで眺めた月が今日は都の夜を照らす~…終了後から見られますので、東京のド-ナツ化はこの頃から始まったと言って差し支えないでしょう。減少率がピークを迎えたのは奇しくも1975年~1980年です。注目すべきは、この期に武蔵野など特別区に近い6市が減少を記録していることです。そして、この期に増加率上位にきているのは、多摩、羽村、八王子など特別区部から遠い所ばかりです。因みに、1969年に「新宿の女」でデビューした宇多田ヒカルのお母さんは、1979年に引退し、八王子でも、船橋でも、川崎でもなく米国に移りましたから、ドーナッツは作りませんでした。
特別区部の人口減少が一転、増加しだすのは20世紀終末で、逆ドーナツ(逆チキータではない)化現象となるわけです。これは言うまでもなく地価の変動が大きく作用しており、不便な割には地価が高くなった郊外都市を離れ、都心への回帰が始まったからでしょう。そういえば、徳島から出てきて「どうしても23区内に住みたい!」と言いながら田無あたりをウロウロしていたあの方、どうしたのだろう???
「速報値」によりますと、羽村、青梅、武蔵村山、東大和、あきる野、東久留米、福生、そしてあの町田までもが減少を示し、稲城、調布、狛江などの特別区に近いところが堅実に増加し、特別区部までも5%を超える増加率となっています。個人的には、首都圏における「核都市」の一つである立川の人口増加率が6%を超え、また、武蔵野が15万人を突破したことに注目しています。
[102228] 2021年 8月 4日(水)18:21:17白桃 さん
Re:人口変遷/大正から令和
[102227]グリグリさん
昭和45年から昭和55年の10年間はすべての都道府県で人口が増加していることです。第二次ベビーブームの時期によるものと思いますが、大正9年から昭和5年を除けば、全都道府県で増加はこの10年間だけです。
当研究所は都道府県の人口推移にはあまり関心を示さないのですが、少し気になったので書き込みます。上記は決して間違ってはいないのですが、少し乱暴でテストの解答で言うなれば、模範解答とは言えないですね。
そもそも、都道府県の人口推移を10年単位でみたことが乱暴さに繋がったので、グリグリさんの「自責点」ではありませんが、まず、確認しないといけないことは第二次ベビーブームは1970年代前半ということです。
昭和45年(1970年)~昭和50年(1975年)にはベビーブームにもかかわらず、秋田、山形、島根、佐賀、鹿児島の5県で人口を減少させています。やはり、まだ高度経済成長期の「向都離村」の余韻があったのだと考えられます。
ところが、昭和50年(1975年)~昭和55年(1980年)の5年間では46道府県全てにおいて人口を増加させているのですね。逆に減少させたのは東京都だけ。つまり、明らかな「Uターン現象」がみられたのです。これによって、「昭和45年から昭和55年の10年間はすべての都道府県で人口が増加」という結果となったのです。早く言えば、東京が貰い過ぎたお金をほんの少しだけ46道府県に返した、と言えるのではないでしょうか。
「Uターン」はなぜ起きたか、これを説くのは難しいのですが、田中角栄「日本列島改造論」が少なからず影響を与えているものと考えられます。
なお、私は「ジ」が頭に付く、政党、球団、旅行会社は好みではありませんが、田中角栄の「日本列島改造論」については、もう少し評価を与えても良いのでは、と言う気がしています。もっとも、反体制?の教授から勧められた列島改造に深く関係する某特殊法人に入らなくて良かったと、つくづく思っています。
あまり、参考にもならないと思いますが、こういう論文が地理学評論に掲載されています。


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