都道府県市区町村
白桃研究所長による人口テーマ専門誌

ヤーレン因子市・ソーラン因子町

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記事数=74件/更新日:2023年2月25日

白桃の特技(というよりは「悪癖」と言った方が良いかも)は、自分が関心を持つ事柄について勝手にルールを定め、「造語」を作り出すことです。そして、自分が作ったルールに悩みながらも非生産的な遊びに浸るのです。
その最たるものが「因子町」ではないかと思います。
因子町とは、
(1)町村制施行と同時に誕生した町(の名称)
(2)一つの村が単独で、あるいは複数の村の合併により町制施行となった町(の名称)
(3)村が町を編入合併して成立した町(の名称)
(4)市・町・村から分立して誕生した町(の名称)
そして因子町は、市や町の変遷過程において「直系」と「傍系」に分かれ、また、その性格によって「本源因子町」「前身因子町」「最古因子町」と名付けられる因子町があります。([102175]に詳述)
気が付けば、因子町に関わる投稿がかなりたまりましたので、本日(2022年4月20日)新規特集に追加することにいたしました。
なお、特集名については当初「因子町総覧」([103253])とするつもりでしたが、「総覧」と言うほどのこともありませんので、「ソーラン因子町」ということに落ち着きました。もちろん、この名称は、その昔ロビン・シスターズ(和名:こまどり姉妹)が歌った♪ソーラン渡り鳥に触発されたわけではないことを釈明しておきます。
とは言いながら、因子町があるなら、当然「因子市」もあるでよ、ということでタイトルを変更いたしました。
タイトル変更;2022年10月23日

★推奨します★(元祖いいね)

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[84180]2013年10月4日
白桃
[84202]2013年10月9日
白桃
[89290]2015年12月17日
白桃
[89291]2015年12月17日
白桃
[89889]2016年1月28日
白桃
[89946]2016年2月5日
白桃
[89951]2016年2月6日
白桃
[89952]2016年2月6日
白桃
[89966]2016年2月11日
白桃
[94004]2017年10月15日
白桃
[96307]2018年7月18日
白桃
[99882]2020年6月5日
白桃
[99883]2020年6月5日
白桃
[102160]2021年7月7日
白桃
[102175]2021年7月13日
白桃
[102178]2021年7月14日
白桃
[102184]2021年7月17日
白桃
[102188]2021年7月18日
白桃
[102191]2021年7月20日
白桃
[102194]2021年7月24日
白桃
[102316]2021年9月2日
白桃
[102846]2021年10月11日
白桃
[104086]2022年3月19日
白桃
[104090]2022年3月20日
白桃
[104102]2022年3月24日
白桃
[104106]2022年3月25日
白桃
[104152]2022年4月14日
白桃
[104157]2022年4月16日
白桃
[104160]2022年4月17日
白桃
[104166]2022年4月20日
白桃
[104900]2022年7月4日
白桃
[104938]2022年7月17日
白桃
[105402]2022年9月14日
白桃
[105896]2022年9月30日
白桃
[105924]2022年10月10日
白桃
[105987]2022年10月23日
白桃
[105997]2022年10月25日
白桃
[106008]2022年10月27日
白桃
[106009]2022年10月27日
白桃
[106034]2022年10月31日
白桃
[106061]2022年11月5日
白桃
[106123]2022年11月16日
白桃
[106131]2022年11月18日
白桃
[106155]2022年11月25日
白桃
[106156]2022年11月26日
白桃
[106180]2022年11月30日
白桃
[106193]2022年12月4日
白桃
[106209]2022年12月7日
白桃
[106218]2022年12月9日
白桃
[106228]2022年12月11日
白桃
[106244]2022年12月13日
白桃
[106265]2022年12月19日
白桃
[106278]2022年12月20日
今川焼
[106316]2022年12月28日
白桃
[106327]2022年12月31日
白桃
[106791]2023年1月14日
白桃
[106832]2023年1月20日
白桃
[106845]2023年1月22日
白桃
[106851]2023年1月23日
白桃
[106855]2023年1月26日
白桃
[106861]2023年1月27日
白桃
[106869]2023年1月29日
白桃
[106883]2023年1月31日
白桃
[106895]2023年2月3日
白桃
[106897]2023年2月5日
白桃
[106908]2023年2月6日
白桃
[106911]2023年2月7日
白桃
[106926]2023年2月15日
白桃
[106943]2023年2月19日
白桃
[106951]2023年2月20日
白桃
[106955]2023年2月21日
白桃
[106964]2023年2月23日
白桃
[106965]2023年2月23日
白桃
[106976]2023年2月25日
白桃

[84180] 2013年 10月 4日(金)09:52:29【1】白桃 さん
市を構成する因子町
かなり前に同じような事を書いたのですが・・・
現在の市を、構成する旧自治体に分解することにより、そのうち「単独町制施行による町」及び「複数の村の合併による町」を仮に、「因子町」としましょう。
具体的に言いますと、
現岡山市の場合、「庭瀬町」と「撫川町」は因子町ですが、この2町が合併してできた「吉備町」は因子町とはなりません。
また、「金川町」は因子町ですが、これが他村と合併して成立した「御津町」は因子町とはなりません。
当然ながら、改称した場合は改称前のものが因子町です。(例:下穂北町→妻町は下穂北が因子町)
少々ややこしい例:
「三本松町」と(旧)「大内町」が合併した成立した(新)「大内町」は、(新)「大内町」は因子町ではない。
「九箇荘町」と「寝屋川村」他が合併して成立した「寝屋川町」は、「九箇荘町」のみを因子町とします。
いつものように、くどくどと恐縮ですが、

因子町数0(ゼロ)が現在、10市あります。要するに、最初から「市」で「町」を合併した経験がない、あるいは「町」を飛び越して「市」になったところですが、
盛岡、山形、米沢、岡谷、芦屋、沖縄、浦添、宜野湾、豊見城・・・そしてもう一つは?
(ヒント:宇部ではありません。県庁所在地です。)

因子町数1となると、帯広市をはじめ234市(数え間違いだったらお許しを)もありますが、そのうち、現在の市名と因子町名の表記が異なるのは54です。(ニテンシンニョウ?の蓮田は除く)
54という数字は十番勝負の想定解として手頃な数ですね。列挙しましょう。~j~
北広島(広島)、登別(幌別)、美唄(沼貝)、三沢(大三沢)、つがる(木造)、村山(楯岡)、相馬(中村)、水戸(内原)、鹿嶋(鹿島)、つくばみらい(伊奈)、新座(大和田)、狭山(入間川)、東松山(松山)、行田(忍)、和光(大和)、八千代(大和田)、習志野(津田沼)、四街道(千代田)、東久留米(久留米)、昭島(昭和)、東大和(大和)、武蔵村山(村山)、胎内(中条)、甲府(中道)、都留(谷村)、茅野(ちの)、諏訪(上諏訪)、駒ヶ根(赤穂)、東御(田中)、大町(大)、羽島(竹ヶ鼻)、美濃(上有知)、御殿場(御厨)、尾張旭(旭)、みよし(三好)、長岡京(長岡)、京田辺(田辺)、寝屋川(九箇荘)、河内長野(長野)、泉佐野(佐野)、摂津(味舌)、泉大津(大津)、大阪狭山(狭山)、大和高田(高田)、宇部(船木)、南国(後免)、筑紫野(二日市)、大野城(大野)、中間(長津)、多久(北多久)、西都(下穂北)、串間(福島)、南城(佐敷)
・・・以上、アレ1市足りない。どこでしょうか(ヒント:♪逢いたい~気持~ちがママ~ならぬ)

訂正箇所:因子町数0の沖縄市を因子町数1としていました。(存在していない「コザ町」をカウントしていました。)
[84202] 2013年 10月 9日(水)05:12:50白桃 さん
東京浪漫地下
[84201]グリグリさん
どなたかリストアップしませんか。
部首については詳しくもなく、とことんやったわけではないのですが、一応・・・
さんずい:
浦河町(北海道)、深浦町(青森県)、滝沢村(岩手県)、湯沢市(秋田県)、浪江町(福島県)、清瀬市(東京都)、湯沢町(新潟県)、沼津市、河津町(静岡県)、湯浅町(和歌山県)、江津市(島根県)、浦添市(沖縄県)
きへん:
板柳町(青森県)、栃木県、栃木市(栃木県)、榛東村(群馬県)、板橋区(東京都)、松本市(長野県)、栗東市(滋賀県)、
橋本市(和歌山県)
にんべん佐伯区(広島市)、佐伯市(大分県)、伊佐市、伊仙町(鹿児島県)
ひへん春日市(福岡県)
たへん町田市(東京都)
ごんべん諏訪市(長野県)
つちへん坂城町(長野県)
おうへん玖珠町(大分県)
くさかんむり若葉区(千葉市)

[84200]
#10月1日だけでなく4月1日もやはり入れた方が良いのではと思い始めています。
また、ワルイ事を思い始めましたネ。(笑)
人口推移の観点から言いますと、異動がもっとも激しいこの時期の推計人口は、実際との乖離が大きいので私は消極的なんですが・・・。
[84199]
>かすみさん
全県制覇おめでとうございます。合計191点で190点の私を追い越されました。でも、来月には再逆転できるでしょう。^^;
オフ会の帰りに小浜あたりで泊る予定にしており、そうなれば私も全都道府県に・・・(野宿はカウントされませんよね?)

以下、ついで
[84180]白桃
因子町数0(ゼロ)が現在、10市あります。要するに、最初から「市」で「町」を合併した経験がない、あるいは「町」を飛び越して「市」になったところですが、
盛岡、山形、米沢、岡谷、芦屋、沖縄、浦添、宜野湾、豊見城・・・そしてもう一つは?
(ヒント:宇部ではありません。県庁所在地です。)
答えは那覇市(本体の前身&合併した首里市の前身は「区」、真和志市の前身は「村」)

以上、アレ1市足りない。どこでしょうか(ヒント:♪逢いたい~気持~ちがママ~ならぬ)
歌は鶴岡雅義と東京ロマンチカが歌った「小樽のひとよ」で、答えは小樽市、因子町名は高島町です。
[89290] 2015年 12月 17日(木)12:37:06白桃 さん
直系因子町・傍系因子町・本源因子町(その1)
「小人閑居して不善をなす」ってよく言われますが、国勢調査の速報値さえも出ていない現状では、当人口研究所もやることがなくて困っております。そうなると、特に「不善」とは言わないまでもしょうもない「アソビ」にふけり、その深みにハマってしまいます。しょうもない「アソビ」と言っても、世間一般の方がそう思うだろうということで、私にとっては結構、核心的課題に取り組んでいるのですが・・・。
その「アソビ」とは、現行の市を合併前の市や町に因数分解([66756]をご参照ください)し,さらに、タイトルのように分類することです。きちんと定義づけが出来れば良いのですが、少し複雑なのと自分の頭のまわりが良くないこともあり、例を出しながらお話しましょう。

◎超簡単なケース(その1)香川県東かがわ市の場合
大内、白鳥、引田の3町の合併で成立した東かがわ市を構成するのは、旧大内町を分解した「三本松町」「大内町」、旧白鳥町の前身「白鳥本町」、そして「引田町」の4つの「因子町」で、これはすべて「直系因子町」となります。直系因子町の中で、一番古く町制施行した町を「本源因子町」と名づけたいので、この場合は「三本松町」となります。

◎超簡単なケース(その2)香川県さぬき市の場合
さぬき市の場合、「直系因子町」は「志度町」「津田町」「長尾町」「大川町」「寒川町」の5つですが、問題は「本源因子町」です。なぜならば、志度と津田は同年同月同日の町制施行ですから。この場合は、町制施行当時の人口を比べて多いほう、1898年の志度(7,206人)、津田(6,283人)なので、「志度町」が「本源因子町」となります。

◎わりと簡単なケース(その1)滋賀県米原(まいばら)市の場合
4つの「因子町」のうち、「直系因子町」は「山東町」「伊吹町」「米原(まいはら)町」で、米原市成立後に加わった「近江町」は「傍系因子町」となります。つまり、はじめて市になった日(「市の誕生日」)に関わった「町」が「直系」で、その後の合併で加わった「町」は「傍系」とします。

◎わりと簡単なケース(その2)千葉県鴨川市の場合
米原市の場合の「本源因子町」は「米原町」で市制施行直前には「山東町」のより人口が少なかったとはいえ、「傍系」の「近江町」よりは町制施行もず~と前ですから、大方納得できるのですが、結構奇妙なケースが鴨川市です。鴨川市の「直系因子町」は「鴨川町」「江見町」「長狭町」で、「鴨川町」が「本源因子町」となります。いっぽう、「傍系因子町」は「天津町」「小湊町」なのですが、「鴨川町」と「天津町」の町制施行日は同じ日、というか町村制が千葉県に敷かれたその日。しかも、当時(1889年)の人口を内務省告示の現住人口でみると、「本源」鴨川(6,632人)に対して「傍系」天津(6,991人)と「傍系」のほうが多いのです。
[89291] 2015年 12月 17日(木)15:04:53白桃 さん
直系因子町・傍系因子町・本源因子町(その2)
[89290]の続きです。

◎香川県高松市の場合
高松市は「生まれながらの市」でありますからして、後に編入した「屋島町」「仏生山町」「香西町」、山田町→「川島町」「塩江町」「牟礼町」「庵治町」「香川町」「香南町」「国分寺町」はすべて「傍系因子町」となります。(※編入でなくて、新設合併した町も「傍系」とします。)高松市のように「生まれながらの市」あるいは芦屋市のように「村からいきなりの市」で後に別の市と合併していないところでは、「直系因子町」はありません。問題は、「高松市」を「直系因子市&本源因子市」と呼ぶかどうかですが、私は呼ぶことにしたいです。

◎広島県尾道市の場合
市を編入合併した場合です。結論から言いますと、「尾道市」が「直系因子市」併せて「本源因子市」、「因島市」が「傍系因子市」となります。そして因島市系の「三庄町」「土生町」「田熊町」はもちろん、尾道市になってから合併した「栗原町」「向東町」「御調町」「向島町」「瀬戸田町」はすべて「傍系因子町」となり、「直系因子町」・「本源因子町」は「尾道町」になります。

◎広島県福山市の場合
二市が新設合併した場合です。これも結論から言いますと、「福山市」も「松永市」も「直系因子市」で、「本源因子市」は市制施行が早い「福山市」となります。13の「因子町」のうち、福山市成立後に合併された「水吞町」「鞆町」「深安町」「芦田町」「駅家町」「加茂町」「内海町」「新市町」「沼隈町」「神辺町」が「傍系因子町」となり、「福山町」と松永市が成立する前に一緒になっていた「松永町」・「今津町」が「直系因子町となります。(「本源因子町」は「福山町」)

◎福島県いわき市の場合
関わる市の数が多いだけで、基本的には福山市の場合と同じです。
「因子市」に関しては、「平市」「磐城市」「常磐市」「勿来市」「内郷市」すべて「直系因子市」で、「本源因子市」は「平市」になります。
「因子町」に関しては、平市成立後に加わった「豊間町」といわき市成立時に加わった「四倉町」「遠野町」「小川町」「久之浜町」が「傍系因子町」で、「平町」「湯本町」「小名浜町」「江名町」「泉町」「内郷町」「植田町」「錦町」「勿来町」が「直系因子町」で、「本源因子町」は小名浜を人口差で押さえた「平町」となります。
※北九州市の場合は「本源因子市」が「門司市」、「本源因子町」が「小倉町」となります。

◎鹿児島県鹿児島市の場合
意外なことに鹿児島市と谷山市は新設合併。なので、「直系因子市」は「鹿児島市」と「谷山市」。(「本源因子市」はモチロン「鹿児島市」)。そこまでは何ら問題ないのですが、面白いのは「因子町」。言うまでも無く、平成の合併で加わった「吉田町」「桜島町」「喜入町」「松元町」「郡山町」は「傍系因子町」で、谷山市の前身「谷山町」は「直系因子町」ということになります。さて、ここからですが、唯一の「直系因子町」を「本源因子町」として良いのかどうか。どう考えても良くない。やはりこの場合は、「本源因子町」は「無し」にしましょう。
[89889] 2016年 1月 28日(木)14:17:16白桃 さん
さいたま市の因子市&因子町
[89290][89291]にて、直系因子町、傍系因子町及び本源因子町について述べましたが、必ずしも
[本源因子町=現在の市域における最古(最多人口)因子町]
ではないことを、さいたま市を例にとって説明させていただきます。
町村制度が施行された1889年に、現在のさいたま市の市域には4つの町が誕生しました。
法令全書に記載された1889年末の現住人口を見ますと、
岩槻町が5,958人、浦和町が5,843人、与野(與野)町が4,166人、大宮町が2,996人
となっており、さいたま市の最古(最多人口)因子町は岩槻町ということになります。
では、本源因子町はどこかというと、その前にさいたま市の成り立ちを見ますと、2005年にさいたま市に編入された岩槻市は「傍系因子市」ということになり、その前身の岩槻町も「傍系因子町」となり、「本源因子町」の資格がありません。
次に2001年にさいたま市を新設した浦和市、大宮市、与野市は「直系因子市」というわけですが、この中で市制施行が一番早い浦和市が「本源因子市」となり、「本源因子町」は直系因子市の前身である浦和町、大宮町、与野町の3つの「直系因子町」の中で町制施行が一番早いところということになります。この場合、同時に町制施行していますので、当時、人口が一番多かった浦和町が本源因子町になります。
以上まとめますと、
さいたま市の
直系因子市:浦和市、大宮市、与野市
傍系因子市:岩槻市
本源因子市:浦和市
直系因子町:浦和町、大宮町、与野町
傍系因子町:六辻町、岩槻町
本源因子町:浦和町
最古(最多人口)因子町:岩槻町
(参考)
1889年浦和町大宮町与野町岩槻町
1934年浦和市
1938年六辻町
1940年大宮市
1942年←(編入)
1954年岩槻市
1958年与野市
2001年さいたま市さいたま市さいたま市
2005年←(編入) 
[89946] 2016年 2月 5日(金)22:27:41【2】白桃 さん
「本源因子町」始末記(1)
先だってから始めた「本源因子町」等のまとめを書き込みます。

これに先立って、くどいようですが、白桃造語とルールの説明。

「因子町」とは
現行の市を構成する旧町で、
(1)町村制施行と同時に誕生した町(の名称)・・・(例)香川県丸亀町
(2)一つの村が単独で、あるいは複数の村の合併により町制施行となった町(の名称)
・・・(例)香川県三本松町、香川県大内(おおうち)町(※三本松町と大内(おおうち)町が合併して成立した大内(おおち)町は因子町ではない。)
(3)村が町を編入合併して成立した町(の名称)・・・(例)静岡県引佐町
(※「因子市」も「因子町」に準拠)

「直系」と「傍系」
・「市と市」あるいは「町と町」が新設合併した場合は、いずれの旧市(旧町)も直系。
編入合併の場合は、編入した旧市(旧町)が「直系」で、編入された旧市(旧町)は「傍系」となる。
・「市」と「町」の合併においては、「新設」「編入」の如何を問わず、旧市が「直系」で、旧町が「傍系」となる。

「本源因子町」とは
直系の「因子町」のうち、最も早く「町」となったところ。町制施行が同年月日の場合は、施行時において人口が多い因子町。(ただし、「本源因子市」が所謂「生まれながらの市」である場合は「本源因子町」はない。)
「本源因子市」とは
直系の「因子市」のうち、最も早く「市」となったところ。市制施行が同年月日の場合は、施行時において人口が多い因子市。

最古(最多人口)因子町
現行の市を構成する因子町で、最も早く「町」となったところ。町制施行が同年月日の場合は、施行時において人口が多い因子町。

ここで、
現在の市名をA
本源因子市名をB
本源因子町名をC
最古因子町名をD
とすると、
パターン---現在の市名(A)比較して代表例市数
1A=B=C=D倉敷市、歌志内市406
2A=B=C日光市、五泉市16
3A=C=D舞鶴市、柏市2
4A=B、C無、D有新潟市、小樽市41
5A=B、C無、D無那覇市、岡谷市10
6A=B、C=D出雲市、串間市251
7A=B、C≠D呉市、那珂市9
8Aはいずれとも同じではない、B=C=D霧島市、妙高市34
9Aはいずれとも同じではない、B≠C、C≠D、D≠B佐渡市、あきる野市3
10Aはいずれとも同じではない、B=Cさいたま市、いちき串木野市5
11Aはいずれとも同じではない、C=D北九州市、匝瑳市11
12Aはいずれとも同じではない、B≠D、C無下関市1
13Aはいずれとも同じではない、C無、D無沖縄市1

長くなるので、改めて書きます。(多分)
[89951] 2016年 2月 6日(土)09:32:02【2】白桃 さん
「本源因子町」始末記(2)
[89946]の続きです。
まず、因子町数が10以上の23市を見ますと、政令市が9つ入っているのは不思議でもなんでもありませんが、10万未満の天草(ほとんど島ぐるみ合併)と佐渡(まるまる島ぐるみ合併)が名を連ねているのが注目されます。いわき、北九州といった「合併」で有名な市もそうですが、正直言って、呉、長岡、今治、津、東広島なども、少し背伸びしすぎた合併だったと感じます。岡山と倉敷の多さは1970年代前半の熾烈な合併競争を思い出します。
私の関心は、パターン(4)の市の最古因子町で、五日市(広島)、西大寺(岡山)、守山(名古屋)、飾磨(姫路)等ではなかった事です。

因子市数因子町数---本源因子市名本源因子町名最古因子町名パターン
大阪123大阪東平野(4)
広島117広島可部(4)
岡山217岡山妹尾(4)
倉敷317倉敷倉敷倉敷(1)
116和庄御手洗(7)
長岡215長岡長岡長岡(1)
名古屋214名古屋 熱田(4)
浜松314浜松浜松浜松(1)
いわき514(8)
北九州513門司小倉小倉(11)
福山213福山福山福山(1)
福岡112福岡箱崎(4)
姫路212姫路網干(4)
富山112富山東岩瀬(4)
今治112今治今治今治(1)
新潟411新潟沼垂(4)
熊本111熊本川尻(4)
高松110高松仏生山(4)
久留米110久留米田主丸(4)
210久居(4)
東広島110東広島西条西条(6)
天草210本渡牛深牛深(11)
佐渡110両津相川(9)
[89952] 2016年 2月 6日(土)13:07:13白桃 さん
「本源因子町」始末記(3)
◎希少パターン4市
パターン(3)の2市の中でも舞鶴に注目しています。舞鶴市と東舞鶴市の市制年月日は同じですが、市制施行時は東舞鶴が城下町であった舞鶴(西舞鶴)の人口を軽く上回っていました。
因子市数因子町数---本源因子市名本源因子町名最古因子町名パターン
舞鶴24東舞鶴舞鶴舞鶴(3)
12東葛(3)
下関19赤間関長府(12)
沖縄10コザ(13)

◎本源因子町名と最古因子町名が異なるパターン(2)、(7)、(9)、(10)
私が一番関心を持ったのが、この4つのパターンです。鉱工業の勃興/衰退、交通路の変化等いろいろ思いをめぐらすところがありますが、地域の拠点が移動したことは間違いなく、逆転された町の立場にたてば、「世が世であれば・・・」といったところでしょうか。(※町制年月日が同じ場合は人口を記入。)
因子市数因子町数---本源因子市名本源因子町名最古因子町名パターン
116和庄御手洗(7)
佐渡110両津湊(1,968)相川(13,213)(9)
豊田19 挙母挙母足助(10)
庄原17 庄原庄原東城(2)
日立16日立日立豊浦( 2)
佐野16佐野佐野(7,142)田沼(10,677)( 2)
相模原16相模原上溝小原(7)
恵那16恵那 大井岩村(7)
さいたま45浦和浦和(5,843)岩槻(5,958)(10)
市川15市川市川(3,697)行徳(7,639)(2)
鴨川15 鴨川鴨川(6,632)天津(6,991)(2)
北杜15北杜長坂小淵沢(7)
美祢15美祢伊佐大田( 7)
日光24 日光日光(6,606)足尾(11,869)(2)
太田14 太田太田(3,693)尾島(6,201)(2)
久喜14 久喜久喜(2,332)菖蒲(4,342)(2)
廿日市14廿日市廿日市(2,845)厳島(2,976)(2)
14旭(4,121)飯岡(7,129)(2)
玉野14玉野 日比八浜(7)
嘉麻14山田熊田大隈(9)
山陽小野田14小野田小野田厚狭(10)
指宿13 指宿指宿山川(2)
安来13 安来安来(4,576)広瀬(4,635)(2)
小松島13小松島小松島立江(2)
可児13可児今渡兼山(7)
湖西13湖西白須賀(3,889)新居(5,871)(7)
神栖12神栖神栖波崎( 2)
伊那12伊那伊那高遠( 2)
五泉12 五泉五泉(5,648)村松(6,845)(2)
那珂12 那珂菅谷瓜連(7)
あきる野12秋川秋多五日市(9)
甲州12塩山塩山 勝沼(10)
いちき串木野12串木野串木野市来(10)
[89966] 2016年 2月 11日(木)18:55:25白桃 さん
k_ito さんへ
[89965]k_ito さん
豊田市がここに該当していますが、足助から挙母に「地域の拠点が移動したことは間違いなく」と言われるとなんとなく違和感を感じたので、私なりにこのパターンについて少し考えてみました。
まず最初に、私のひとりよがりというか(自分でも)あまりにもマニアックだと思っている書き込みに関心を持っていただきましたことに御礼を申し上げます。
「最古因子町」は、町制施行年月日が早いか遅いか、同年月日のときは当時の人口の多寡で決定するという、所詮形式的なもので、実態を十分捉えていないことは元より承知しております。足助/挙母について言えば、挙母より町制施行が2年ばかり早いということで、足助が「最古因子町」になっておりますが、当時の人口で見れば、挙母が足助の約2倍ほどあったことも事実です。ですから、ご賢察いただいた
(2)(10)-イ C町もD町もほぼ同規模の町であったが、たまたまわずかの差でD町が最古因子町となった。その後C町の方が栄え、D町を合併した。
以上に「地域の拠点が移動したことは間違いなく」という文言は語弊がありました。さらに言えば、当時、郡も異なっていた両邑を「同一の地域にあった」とするのは行き過ぎでしたね。
豊田市の場合で言えば、「現行の豊田市の本源は挙母であるが、町制施行が早かったのは足助である。」と、穏当な言い方をすれば良かったですね。・・・でもそれでは誰もツッコミを入れてくれないので寂しい。(汗)

以上、いつも生意気に食って掛かり、赤子の手をひねるように返り討ちにされるk_itoでした。
いえいえ、そんなことはありません。適切なご指摘をいただいたお礼に西尾を献上しますので、豊橋をください。
[94004] 2017年 10月 15日(日)13:59:10白桃 さん
「平成の合併市」の人口関係等データ(その3)
「平成の合併市」に政令指定都市や県庁所在市のような大きな求心力を期待するのは無理な話ですが、中には、企業の進出、大学、空港の存在等により、昼間人口が夜間人口を上回っているところがあります。また、私が着目しているのは、昼間人口比率が100未満ではあるが「健闘の域」の市と、はっきり言って「コールド負け」の惨敗市があるということです。「健闘」と「コールド負け」を左右するのは、大都市との時間距離もありましょうが、市の中心となるマチ(旧町)の経歴の差ではないでしょうか。
5.昼間人口比率トップ10&ボトム10
トップ10---ボトム10
1宮若市126.11甲斐市77.9
2加東市110.62木津川市78.7
3牧之原市110.53愛西市79.1
4田原市109.24南城市81.9
5いなべ市108.55潟上市82.2
6神栖市105.76瑞穂市82.5
7東温市105.37あま市82.6
8南丹市104.58小城市83.2
9国東市103.29福津市84.4
10三好市103.110葛城市85.0
やはり、ボトム10には大都市近郊にある市が並んでいますが、松山に隣接する東温市がトップ10に入っているのは愛媛大学医学部の存在が大きいのではないかと考えられます。
因みに132市の昼間人口比率内訳は
100以上が21市、95以上100未満(遣唐使、もとい健闘市)が40、95未満が71
となっております。

6.マチの経歴
少し寄り道をしますが、132市の因子町[84180]の数をみますと、
因子町数9が、登米、栗原。8が淡路、南島原、国東。7が三豊、雲仙。
一方、因子町が一つだけは、つがる、本宮、つくばみらい、鉾田、胎内、上野原、東御、弥富、南城。
因子町が多いところは、群雄割拠(というか、団栗の背比べ、あるいはメクソハナクソ)状態であるのに対し、一つだけの市は、旧町が、他の旧村を圧勝…いえいえ、そうでもありません。つくばみらい、南城に関しては旧村の勢いの方が強いかも。それはさて置き、ざっと見たところ市の求心力と因子町の数はあまり関係ないようです。では、次に因子町の経歴が関係するのか見てみます。
因子町の経歴と言っても、町制施行年が古ければそれだけで良いと言うのではなく、一定以上の人口規模を有し、近隣の村落から都邑として認められていなければなりません。私は[76584]で「明治の名邑」について言及しておりますが、これと昼間人口比率の関係を見ることにしました。
昼間人口比率100以上95以上100未満---95未満
「明治の名邑」あり53市(8市)15.1%(21市)39.6%(24市)45.3%
「明治の名邑」なし79市(13市)16.5%(19市)24.1%(47市)59.5%
非常にアバウトでツッコミが入りやすい表ですが、「明治の名邑」を有する市は、健闘市の割合が高いことがわかります。
(蛇足)「明治の名邑」複数を有する市
名邑準名邑合計---昼間人口比率---名邑の因子町名
南砺市30398.0井波,城端,福光
登米市21394.6佐沼,登米,(米谷)
伊達市20289.0梁川,保原
坂井市20288.3三国,丸岡
飛騨市20295.9船津,古川
牧之原市202110.5相良,川崎
淡路市20298.1岩屋,志筑
さぬき市20294.9志度,津田
東かがわ市20297.0引田,三本松
海津市11287.6高須,(今尾)
甲賀市11299.1水口,(土山)
( )は準名邑
[96307] 2018年 7月 18日(水)18:23:33【1】白桃 さん
市町村人口熱中症
ワールドカップ、ウインブルドン、も終わりましたが、意外にも、私の“”熱い夏“”はもう少し続くようです。少なくとも明日までは・・・明日の相手は、1900年分校、1903年創立と学校の沿革が全く同じ観一。学業面では分が悪いが、野球ではこちらが格上。と、あなどってはなりませぬ。
近頃よく、「熱中症」を耳にしますが、こどものときは、そんな言葉はなかった。「熱射病」と同義語ですか?
「病」ではなく「症状」なので、これで良いのかもしれませんが、物事に熱中しているからなるのでもないのだから、どうも違和感があります。

私は年がら年中、タイトルのような状態にありますが、ここ一週間ばかりは、べつの案件に熱中しております。もっとも、人口とは密接な関係にあるのですが…。
順位A-----順位B
1富谷市1かすみがうら市千代田町
2滝沢市2つくばみらい市伊奈町
3大網白里市2富里市富里町
4白岡市 4南城市佐敷町
5長久手市5長久手市長久手町
6野々市市6神栖市神栖町
7姶良市7北広島市広島町
8あま市7中央市田富町
9みよし市9合志市合志町
10南九州市9鶴ヶ島市鶴ヶ島町
順位Aは、市制施行日を新しい順に並べたものですが、これはスグお判りになるでしょう。これに対しBは、「本源因子町」([89946])の町制施行日を新しい順に並べたものです。神栖市が神栖と波崎の新設(合体)合併であったなら、本源因子町は波崎となり、当然、ランク外になってしまいます。
※回りくどくなりますが、私が熱中しているのは、どうして茨城県には「編入/市制」が多いのか!ということです。
[99882] 2020年 6月 5日(金)11:31:53白桃 さん
「前身町」「本源因子町」「最古因子町」
♪「港町・涙町・別れ町」のようなタイトルになりましたが、最近「前身自治体」とか「前身町」とか白桃は自分の造語を多用していますので、以前記事にした「本源因子町」等との違いについて改めて説明させていただきます。
まず、「前身町」。
[89946]では、
「市の前身自治体」とは、既存の市を含まない市制施行時に関係した自治体のうち、
市制施行前国勢調査時に一番人口の多かった「町」を指します。(町優先ルール)
と定義していますが、「市の前身自治体」を「市の前身町」に置き換えてもOKです。で、この「前身町」を遡っていくことにします。具体例を出しますと、大内、白鳥、引田の3町で成立した東かがわ市の「前身町」は「大内町(おおちちょう)」となるのですが、この大内町は、三本松町と大内町(おおうちちょう=丹生・誉水の2村が合併)の合併によって出来た町なので、その「前身町」は三本松町になります。その理由は、大内(オオチ)町成立前の1950年国勢調査時には大内(オオウチ)町は存在していなかったからです。そして、この三本松町を遡ると村になってしまいますので、三本松を取りあえず、東かがわ市の「初代前身町」と呼ぶことにしましょう。
次に本源因子町(かなり長くなりますが[89946]を再掲します。)
「因子町」とは
現行の市を構成する旧町で、
(1)町村制施行と同時に誕生した町(の名称)・・・(例)香川県丸亀町
(2)一つの村が単独で、あるいは複数の村の合併により町制施行となった町(の名称)
・・・(例)香川県三本松町、香川県大内(おおうち)町(※三本松町と大内(おおうち)町が合併して成立した大内(おおち)町は因子町ではない。)
(3)村が町を編入合併して成立した町(の名称)・・・(例)静岡県引佐町
(※「因子市」も「因子町」に準拠)
「直系」と「傍系」
・「市と市」あるいは「町と町」が新設合併した場合は、いずれの旧市(旧町)も直系。
編入合併の場合は、編入した旧市(旧町)が「直系」で、編入された旧市(旧町)は「傍系」となる。
・「市」と「町」の合併においては、「新設」「編入」の如何を問わず、旧市が「直系」で、旧町が「傍系」となる。
「本源因子町」とは
直系の「因子町」のうち、最も早く「町」となったところ。町制施行が同年月日の場合は、施行時において人口が多い因子町。(ただし、「本源因子市」が所謂「生まれながらの市」である場合は「本源因子町」はない。)
次に最古因子町
最古(最多人口)因子町
現行の市を構成する因子町で、最も早く「町」となったところ。町制施行が同年月日の場合は、施行時において人口が多い因子町。
今、見返せば、(最多人口)は誤解を生じるので外した方が良いですね。「本源因子町」と「最古因子町」が違う例として、小松島市があります。本源因子町=小松島、最古因子町=立江
因みに「初代前身町」・「本源因子町」・「最古因子町」三つが異なるのが、湖西市です。
初代前身町=鷲津、本源因子町=白須賀、最古因子町=新居
~~つづく
[99883] 2020年 6月 5日(金)13:05:30白桃 さん
四国四県34市の「初代前身町」等
連投失礼いたします。([99882]のつづきです。)
以下は、四国の34市を「初代前身町」の町制施行年月日が早い順に並べたものです。もっとも、須崎から観音寺までは、所謂「村を知らない町」ですので、町制施行日は同じ日として良いでしょう。また、「町を知らない市」の、高知、徳島、松山、高松は当然ながら省いています。
「初代前身町」の後ろに◎をつけているところは、「本源因子町」でもあるところです。また、「最古因子町」等欄に書かれた町の後ろに
〇を付けているところは、町制施行日が「初代前身町」と同じ、
☆を付けているところは、「本源因子町」
※を付けているところは、「最古因子町」
欄がブランク、または〇付きの町が記載されているところは、「初代前身町」=「最古因子町」となります。
(注)四国中央市の市制施行日は川之江市と伊予三島市の市制施行日を記載。つまり、川之江と伊予三島は町制施行日も市制施行日も同日っていうことです。
市名市制施行日---初代前身町町制施行日---最古因子町等町制施行日
須崎1954.10.01須崎◎1889.04.01
南国1959.10.01後免◎1889.04.01
鳴門1947.03.15撫養◎1889.10.01
今治1920.02.11今治◎1889.12.15
宇和島1921.08.01宇和島◎1889.12.15吉田〇1889.12.15
八幡浜1935.02.11八幡浜◎1889.12.15
西条1941.04.29西条◎1889.12.15
大洲1954.09.01大洲◎1889.12.15長浜〇1889.12.15
伊予1955.01.01郡中◎1889.12.15
西予2004.04.01宇和◎1889.12.15
丸亀1899.04.01丸亀◎1890.02.15
坂出1942.07.01坂出◎1890.02.15
観音寺1955.01.01観音寺◎1890.02.15
安芸1954.08.01安芸◎1895.11.21
香美2006.03.01山田◎1896.01.27
さぬき2002.04.01志度◎1898.02.11津田〇1898.02.11
東かがわ2003.04.01三本松◎1898.02.11
四万十1954.03.31中村◎1898.11.10
四国中央1954.11.01川之江◎1898.11.21三島〇1898.11.21
宿毛1954.03.31宿毛◎1898.12.20
土佐1959.01.01高岡◎1899.03.01
善通寺1954.03.31善通寺◎1901.11.03
三好2006.03.01池田◎1905.10.01
阿南1958.05.01富岡◎1905.10.10
新居浜1937.11.03新居浜◎1908.01.01
吉野川2004.10.01鴨島1908.07.20川島☆1907.10.01
小松島1951.06.01小松島◎1908.11.01立江※1908.07.20
室戸1959.03.01室戸◎1910.01.01
土佐清水1954.08.01清水◎1924.09.15
香南2006.03.01野市1926.02.01赤岡☆1899.02.15
美馬2005.03.01江原1928.11.10脇☆1889.10.01
阿波2005.04.011928.11.10市場☆1907.11.01
三豊2006.01.01高瀬1955.03.31仁尾☆1924.04.01
東温2004.09.21重信◎1956.09.01川内〇1956.09.01
ま、もったいぶってクドクド書きましたが、34市を人口順に並べるよりは、「初代前身町」の町制施行日を早い順に並べたら、東かがわ市も少しは溜飲が下がるのではないでしょうか。('◇')ゞ
~~さて、ここから独り言。
「他国と比べて民度が違う」と発言した首相も経験した大臣を選出した選挙区の方々は、「民度」が特に高いのかしら?
さあて、今晩はデスクトップ鉄さんのクイズに挑戦します。
[102160] 2021年 7月 7日(水)16:31:03【1】白桃 さん
ワクチンを打ってくれなかった白桃
[102158]白桃
今から、ワクチン接種にいってまいります。
大谷クンの試合観戦を我慢してまで、節酒、いや接種会場に行ったものの、「コロナに罹って重症化した方は、治ってから6か月待った方が良いでしょう。」と恩納の先生に言われました。そんなことは初耳です。人工呼吸の処置をしてくれた病院や四週間に一度通っている浦安にある佐倉発祥の準天童大学病院でも確認していたのですが、そんなことは誰も教えてくれなかった。
コロナに関して詳しいことは誰も判らない現状なので、ま、しょうがないか。
とはいえ、まったく予定が狂ってしまったので、臨時の人口関連クイズを
例題:次のうち、五年間(2015年国勢調査確定人口~2020年国勢調査速報値)で、人口が増加したムラはどこでしょう。
A.天童(山形県) B.佐倉(千葉県) C.浦安(千葉県) D.恩納(沖縄県)

上の答えは、甲斐なしが三好正解入道。南砺なれば、恩納はムラではなく、ソンですから。

では、まともな問題を。
白桃はこれまで勝手に「造語」を作ってきました。その中でも、ややこしいのが、市の「本源因子町」「最古因子町」「初代前身町」です。詳しい?説明は[99882]にありますが、この3つが異なる市が四つあります。その一つは
因みに「初代前身町」・「本源因子町」・「最古因子町」三つが異なるのが、湖西市です。
初代前身町=鷲津、本源因子町=白須賀、最古因子町=新居
ですが、あとの三つを探してみねぇかにっこう?

※なお、本日をもちまして、「初代前身町」を「前身因子町」に名称変更します。
※行を追加
[102175] 2021年 7月 13日(火)09:03:48【1】白桃 さん
「本源因子町」「前身因子町」「最古因子町」
[102160]白桃
白桃はこれまで勝手に「造語」を作ってきました。その中でも、ややこしいのが、市の「本源因子町」「最古因子町」「初代前身町」です。詳しい?説明は[99882]にありますが、この3つが異なる市が四つあります。その一つは
因みに「初代前身町」・「本源因子町」・「最古因子町」三つが異なるのが、湖西市です。
初代前身町=鷲津、本源因子町=白須賀、最古因子町=新居
ですが、あとの三つを探してみねぇかにっこう?
※なお、本日をもちまして、「初代前身町」を「前身因子町」に名称変更します。
答えが出ているのも同然ですが、残りの三市は美祢市、可児市、日光市です。

これに関連して、改めて以下を説明させていただきます。
・・・・・・
「因子町」とは(※「因子市」も「因子町」に準拠)
現行の市を構成する旧町で、
(1)町村制施行と同時に誕生した町(の名称)
……(例)長野県岩村田町
(2)一つの村が単独で、あるいは複数の村の合併により町制施行となった町(の名称)
……(例)香川県三本松町(三本松村が単独町制施行)・香川県大内(おおうち)町(丹生村と誉水村が合併)
(注:三本松町と大内(おおうち)町が合併して成立した大内(おおち)町は因子町ではない。)
(3)村が町を編入合併して成立した町(の名称)
……(例)静岡県引佐町

「直系」と「傍系」
○「市と市」あるいは「町と町」が新設合併した場合は、いずれの旧市(旧町)も直系
……倉敷市の場合:旧)倉敷市、児島市、玉島市は直系
……東かがわ市の場合:旧)大内(おおち)町、白鳥町、引田町は直系(直系の因子町は、三本松町、大内(おおうち)町、白鳥本町、引田町の四つ)
○編入合併の場合は、編入した旧市(旧町)が「直系」で、編入された旧市(旧町)は「傍系」となる。
……岡山市の場合:岡山市は直系で、旧)西大寺市は傍系
……神栖市の場合:旧)神栖町は直系で、旧)波崎町は傍系
○「市」と「町」の合併においては、「新設」「編入」の如何を問わず、旧市が「直系」で、旧町が「傍系」となる。
……北杜市の場合:北杜市は直系で、旧)小淵沢町は傍系
……嘉麻市の場合:旧)山田市は直系で、旧)稲築町は傍系

「本源因子町」とは
◎直系の「因子町」のうち、最も早く「町」となったところ。町制施行が同年月日の場合は、町制施行時における人口(注1)が最も多い因子町。(ただし、「本源因子市」が所謂「生まれながらの市」である場合や、「村」から「町」を飛び越して単独市制施行となった場合は「本源因子町」はない。)
……真庭市の場合:直系の因子町である勝山、久世、落合、呰部、湯原の5町のうち、町制施行が早いのは1896年2月26日の勝山と久世であるが、町制施行時における人口(注1)が多いのは久世。よって真庭市の「本源因子町」は久世町となる。

「前身因子町」とは
◎既存の市を含まない合併によって市制を施行したとき、これに関わった中で、市制施行時における人口(注2)が最も多い直系の町を「前身町」とし、その前身町の因子町のこと。
……佐久市の場合:1961年4月1日市制施行の佐久市の直系の町は、野沢、中込、浅間の3つ。市制施行時における人口(注2)が最も多い浅間町が「前身町」となり、その浅間町の因子町である岩村田町が佐久市の「前身因子町」となる。
……日南市の場合:油津町と飫肥町(これについては稿を改めます。)

「最古因子町」とは
◎現行の市を構成する因子町で、直系、傍系にかかわらず最も早く「町」となったところ。町制施行が同年月日の場合は、町制施行時における人口(注1)が最も多い因子町。(ただし、最も早く町制施行をしても、その年月日が市域内における本源因子市の市制施行年月日より遅い場合は「最古因子町」とはならない。)
……豊田市の場合:「本源因子町」である挙母町の町制年月日は1892年1月29日、「傍系因子町」の足助町の町制年月日は1890年12月17日。よって豊田市の「最古因子町」は足助町となる。
……宇部市の場合:宇部市の市制施行は1921年11月1日。宇部市における唯一の因子町である船木町(楠町の前身)の町制年月日は1917年9月1日。よって宇部市の「最古因子町」は船木町となる。
……佐世保市の場合:佐世保市の市制施行は1902年4月1日。市域内で最も早く町制施行の早岐町の市制施行は1923年4月1日なので、早岐は「最古因子町」とはならず、佐世保市の「最古因子町」は無いことになる。
・・・・・・
注1(町制施行時における人口)・注2(市制施行時における人口)については、稿を改めて述べます。
[102178] 2021年 7月 14日(水)07:58:21白桃 さん
本源因子町VS最古因子町(誇大妄想入り)
なにやら、♪無法松の一生(度胸千両入り)みたいなタイトルになりましたが、[102175]の続編です。

「本源因子町」を中心に置いて、現在ある792市を分類しますと、以下のようになります。
タイプO:本源因子町なし・・・53市
タイプS:本源因子町=前身因子町=最古因子町・・・608市
タイプA:本源因子町=最古因子町(≠前身因子町)・・・98市
タイプB:本源因子町=前身因子町(≠最古因子町)・・・29市
タイプW:本源因子町≠前身因子町、本源因子町≠最古因子町、前身因子町≠最古因子町・・・4市
因みに、本源因子町≠前身因子町、本源因子町≠最古因子町、前身因子町=最古因子町、というタイプは地球上には存在致しません。
今朝は、タイプBを見ていくわけですが、その前に
[102175]で書いた
注1(町制施行時における人口)・注2(市制施行時における人口)については、稿を改めて述べます。
について釈明的言及をいたします。
本源因子町や最古因子町を決める際、町制年月日が同じであれば(町制施行時の人口)を比べることになりますが、正確に表現すると、「町制年月日の前に行われた人口調査の結果で判断」しております。その人口調査とは、国勢調査に加えて以下の通りになっております。
「1889年内務省告示現住人口」「1898年日本帝国人口統計」「1903・1908・1913・1918年の日本帝国人口静態統計」
「1950年琉球列島軍政本部による人口調査」「1955・1960・1965・1970年の琉球政府が行った『国勢調査』」
ただし、「生まれながらの町」の「町制施行時の人口」については、「1889年内務省告示現住人口」によります。また、町制年月日と「町制年月日の前に行われた人口調査」日時の間に廃置分合が行われた場合は、町制施行時の境域に組み替えた人口を見ました。
なお、前身因子町を決定する際の(市制施行時における人口)も同様ですが、1950年1月1日に市制施行した日南市の場合、1947年国勢調査人口が油津町、飫肥町ともに11,558人ということで、日南市の前身因子町数だけは2となっています。

さて、前段が長くなりましたが、ここからタイプBの話になります。
タイプBを二つに分けます。
B1は本源因子町より町制施行が早い因子町が存在する、神栖市をはじめとする18市です。
妄想・・・
岩村「大井課長、この度転勤してコチラに配属されました岩村です。」
大井「あっ、これはこれは『ええな高校』の先輩、岩村さんではありませんか。そんな改まったような挨拶はよしてください。これから、よろしくお願いしますね。」
と、二人は表面的には穏やかに挨拶を交わしたが…
岩村の心の中では、(大井のヤツ、オレや明知を差し置いて課長に出世しやがって!アタマに来る。どうせ長島あたりとつるんでウマく上にとりいったに違いない。アイツの下だけには付きたくなかったのにナ)
一方、課長の大井は…(フン、一年先輩というだけで、イバリやがって。先祖がお殿様だか何だか知らないけど、何もできないし、面倒なヒトが配属されて困ったナ)
市名本源因子市本源因子町町制年月日---最古因子町町制年月日
神栖神栖神栖1970.01.01波崎1928.01.01
あきる野秋川秋多1955.04.01五日市1889.04.01
伊那伊那伊那1897.10.15高遠1889.04.01
那珂那珂菅谷1942.09.08瓜連1934.06.10
甲州塩山塩山1928.11.10勝沼1896.03.02
いちき串木野串木野串木野1935.04.01市来1930.04.01
指宿指宿指宿1933.05.01山川1930.01.01
小松島小松島小松島1908.11.01立江1908.07.20
玉野玉野日比1906.04.01八浜1901.02.06
山陽小野田小野田小野田1920.04.03厚狭1918.10.01
嘉麻山田熊田1924.09.01大隈1892.01.18
北杜北杜長坂1955.01.20小淵沢1954.03.31
相模原相模原上溝1926.01.01小原1889.04.01
日立日立日立1924.08.26豊浦1889.04.01
恵那恵那大井1890.12.27岩村1889.07.01
庄原庄原庄原1898.10.01東城1898.02.10
豊田挙母挙母1892.01.29足助1890.12.17
和庄1892.08.02御手洗1889.04.01

タイプB2は、本源因子町と町制年月日が同じで、町制施行時の人口が本源因子町より多かった町が存在する11市です。
妄想・・・
浦和「ヨォオ、岩槻じゃないか。久しぶりだね。元気にしてた?」
岩槻「浦和クンも元気そうだね。こんどまた、一緒のクラスになったね。」
と、一見、仲の良さそうな二人だが・・・
浦和の心の中は…(岩槻のヤツ、あんまり変わってないな。相変わらず、家ン中でお人形遊びやってんのかナ?まったく付き合いにくいヤツだ。)
一方、岩槻は…(小学校の時は自分の方が勉強も良く出来ていたのに、浦和クン、今は立派になって自分とは大違いだ。同じクラスになったけど、イジメられたりしないかな。大宮クンに相談しようかな・・・)
市名本源因子市本源因子町(人口)---最古因子町(人口)
五泉五泉五泉5,648村松6,845
安来安来安来4,576広瀬4,635
太田太田太田3,693尾島6,201
久喜久喜久喜2,332菖蒲4,342
廿日市廿日市廿日市2,845厳島2,976
4,121飯岡7,129
市川市川市川3,697行徳7,639
鴨川鴨川鴨川6,632天津6,991
佐野佐野佐野7,142田沼10,677
佐渡両津1,968相川13,213
さいたま浦和浦和5,843岩槻5,958
注:上記の町はすべて「生まれながらの町」であり、(人口)は「1889年内務省告示現住人口」

おことわり:「妄想」はもちろん冗談ですが、恵那市とさいたま市の関係者を不愉快な気持ちにさせたならお詫びいたします。
[102184] 2021年 7月 17日(土)04:12:59白桃 さん
「生まれながらの町」が複数存在する市の因子町状況(岩手~埼玉)
町村制(明治21年法律第1号)施行と同時に「町」を名乗ったところの数は、白桃の「明治の名邑」の数よりは多いけれど、当然ながら「因子町」数よりはグッと少ないのです。かと言って、「生まれながらの町」が立派だとか、尊敬に値する、とは言い切れません。なにせ、県によって数のバラツキが激しい。「なっとう県」は40もあるのに、「うどん県」は5つしかありません。「ほうとう県」や「イモじょうちゅう県」に至ってはゼロなんですから。
「生まれながらの町」の評価?はさておき、境域にこんな町が複数存在する市が139ありました。下は、岩手県から埼玉県までの該当市を列挙したものです。
※因子町のあとの印について
☆・・・本源・前身・最古の「三冠」因子町
◎・・・本源・最古の因子町
@・・・本源・前身の因子町
○・・・本源因子町
◇・・・前身因子町
●・・・最古因子町(傍系因子町)
△・・・直系因子町
無印・・傍系因子町
なお、人口は「1889年内務省告示現住人口」となっています。
市名因子町人口---因子町人口---因子町人口
奥州水沢☆7,570岩谷堂△5,867前沢5,152
花巻里川口☆4,619花巻2,507大迫1,918
宮古宮古☆5,152鰍ヶ崎△3,697
石巻石巻☆16,944渡波4,001
大崎古川☆7,862岩出山4,242
登米登米◎7,085佐沼◇3,708
栗原若柳◎6,463岩ケ崎△2,900
由利本荘本荘☆9,099矢島5,359亀田4,896
大館大館☆7,273十二所3,734
能代能代港☆11,427檜山2,764
湯沢湯沢☆7,186岩崎1,516
鹿角花輪☆5,992毛馬内△4,017
酒田酒田☆20,973松嶺2,792
いわき平☆7,414小名浜△4,421四倉2,589
福島福島☆16,965飯坂3,408
伊達梁川◎5,169保原◇4,376
つくば谷田部☆4,037筑波2,972北條2,831
日立豊浦2,487河原子2,057
ひたちなか湊◎11,241平磯5,828
土浦土浦☆10,610真鍋△2,578
取手取手☆3,192相馬2,223
筑西下館☆6,074関本3,517
石岡石岡☆10,498高浜2,850柿岡2,806
笠間笠間☆6,846宍戸3,988
北茨城大津◎3,572平潟△1,796
行方麻生☆3,172玉造△2,238
栃木栃木☆19,073藤岡3,120
佐野田沼●10,677佐野@7,142犬伏△5,496
葛生4,896堀米△2,446
日光足尾●11,869日光○6,606今市◇5,125
真岡真岡☆5,449久下田4,155
大田原大田原☆4,788佐久山2,860黒羽4,410
川西3,092
さくら喜連川◎5,587氏家◇4,491
高崎高崎☆23,993吉井4,891倉賀野3,531
2,704金古2,337
前橋前橋☆27,512総社2,957
太田尾島●6,201太田@3,693薮塚本3,399
木崎2,748
伊勢崎伊勢崎☆5,4252,365
渋川渋川☆3,676伊香保1,198
藤岡藤岡☆6,466鬼石2,466
安中安中☆7,132原市△4,046松井田3,050
坂本2,361板鼻△2,305
富岡富岡☆7,336一ノ宮3,485妙義2,148
さいたま岩槻●5,958浦和@5,843与野△4,166
大宮△2,996
川口川口☆3,745鳩ヶ谷2,481
越谷越ヶ谷☆3,284大沢△2,170
上尾上尾☆2,491原市△1,753
久喜菖蒲●4,342栗橋2,677久喜@2,332
加須加須☆3,263騎西2,203
本庄本庄☆6,732児玉3,534
日光市について
日光市の「本源因子市」は旧)日光市、「前身因子市」は旧)今市市ですが、いずれの旧市も「直系因子市」なので、ふたつの旧市の「直系因子町」は合体によって成立した日光市の「直系因子町」となるという決まりにしています。よって、日光市の「本源因子町」は日光町と今市町に絞られます。両町はともに「生まれながらの町」ですが、1889年の人口が多い日光町に軍配があがります。一方、「前身因子町」は前身因子市である今市市の前身、今市町に決まり、「最古因子町」は1889年の人口が最多の傍系、足尾になるという筋書きです。因みに、日光市と同様に、本源・前身・最古の三役(因子町)がそれぞれ違う市が可児、湖西、美祢ですが、三つの因子町すべてが「生まれながらの町」というのは日光市だけです。

オマケ:一昨日、フレッシュ・オールスターを観戦。最後の最後になって漸く「さんぼんまつ」の名前が三度アナウンスされました。
アナ「代打の三好は香川県出身です。」
白桃「エッ、そこまでで終わりなの???!!!」
解説者(佐伯さん)「サンボンマツ高校ですよね。」
解説者が尽誠学園(善通寺市)OBの佐伯さんで良かった。佐伯さんありがとう。
[102188] 2021年 7月 18日(日)14:20:03【1】白桃 さん
Re:1898(明治31)年11月21日
[102187]MI さん
[99302]に記したとおり、1898(明治31)年11月21日正当です。
早速教えて頂き有難うございます。[99302]は見逃していたかもしれません。失礼いたしました。
なお、これによって[102178]白桃の記事を次の通り訂正させていただきます。
タイプS:本源因子町=前身因子町=最古因子町・・・609市
タイプA:本源因子町=最古因子町(≠前身因子町)・・・97市
結局、川之江が四国中央市の「三冠因子町」になったのですが、四国中央市の「本源因子市」は伊予三島市になります。
(川之江と三島(伊予三島)は「町」になった日も、「市」になった日も同じですが、町になった際の人口は川之江が多く、市になった際の人口は伊予三島が多い、ということです。)
[102191] 2021年 7月 20日(火)02:24:15白桃 さん
「生まれながらの町」が複数存在する市の因子町状況(千葉~岐阜)
[102184]の続きです。
※因子町のあとの印について
☆・・・本源・前身・最古の「三冠」因子町
◎・・・本源・最古の因子町
@・・・本源・前身の因子町
○・・・本源因子町
◇・・・前身因子町
●・・・最古因子町(傍系因子町)
△・・・直系因子町
無印・・傍系因子町
なお、人口は「1889年内務省告示現住人口」となっています。

市名---因子町現住人口---因子町現住人口---因子町現住人口
千葉千葉☆21,599土気本郷2,811
松戸松戸☆5,158小金2,651
市川行徳●7,639市川@3,697八幡△2,449
佐倉佐倉☆7,443臼井△3,688
野田野田☆6,207関宿4,399
我孫子我孫子☆3,714布佐△2,998
成田成田☆5,459滑河2,149
茂原茂原☆6,146帆丘3,532
香取佐原☆11,495小見川5,315
銚子本銚子☆15,587銚子△7,730
飯岡●7,129旭@4,121
館山北条☆4,989館山△4,040
富津佐貫◎4,186湊△3,230
鴨川天津●6,991鴨川@6,632
横浜神奈川15,882保土ヶ谷4,668戸塚3,371
横須賀横須賀☆17,171浦賀13,546
藤沢藤沢大坂☆5,345藤沢大富△1,759
伊勢原伊勢原☆2,881大山△1,941
新潟沼垂8,774新津6,451白根5,593
亀田5,249小須戸3,489
長岡長岡☆9,829長岡本△6,861与板6,179
寺泊5,406橡尾4,322草生津△3,090
千手△2,762新△2,136
上越高田☆20,122直江津△9,530名立1,981
柏崎柏崎☆8,595石地2,512宮川1,693
椎谷1,076
燕☆4,198地蔵堂3,466
村上村上☆8,032岩船△3,165村上本△2,610
瀬波△1,695
佐渡相川●13,213小木4,236川原田2,210
五十里2,095湊@1,968夷△1,814
1,255
五泉村松●6,845五泉@5,648
糸魚川糸魚川☆5,706能生3,720
見附見附☆6,5093,387
富山東岩瀬7,217八尾7,128東水橋5,148
四方5,020新庄3,661西水橋2,564
上瀧1,949
高岡伏木6,305戸出4,108中田2,640
福岡1,725
射水新湊☆17,068小杉4,057大門2,070
南砺井波◎5,631城端△4,781福光◇4,410
福野△2,909
黒部生地◎5,684三日市◇3,104
小矢部石動☆8,539津沢△2,623
金沢上金石7,188下金石2,299
白山松任☆5,630美川5,580鶴来3,786
小松小松☆12,683安宅△2,276
坂井三国◎10,432丸岡◇3,753
長野長野☆26,345松代7,471
千曲屋代☆3,552稲荷山△2,671
岐阜東加納3,283西加納1,205
恵那岩村●2,942明知1,339
海津今尾◎3,018高須△2,610
飛騨船津◎5,564古川◇5,261
若干の補足:
松戸市の小金…柏町などと合併して東葛市となるが、ひと月半後には旧町域の大半が「境界変更」によって松戸市に編入
市川市の行徳…行徳からだと市川中心部(市川・本八幡)へ出るよりは、浦安/新浦安に出る方がはやい
館山市の北条…JR館山駅の所在は北条である
富津市の佐貫…大貫町との合併で大佐和町となる。大佐和町の◇(前身因子町)は大貫である。なお、富津市の◇は富津町。ややこしや
佐渡市の新……1901年に真野村ほかとの合併によって、真野村となる。その後、約50年間は「村」であったという珍しい経歴
南砺市の福光…五万人に満たない小都市でありながら、「生まれながらの町」が四つ。贅沢というかタコ足というか。◎井波は門前町の雰囲気が色濃く残る木彫の町。△城端も門前町であるが、井波よりは軽く明るい。やはり南砺の中心は◇福光ですね。洗練された小都会は一見の価値あり。宿泊した△福野では、寿司を買って箸を貰わなかった大失敗。
海津市の高須…白桃選【明治の名邑】でありながら、今尾に本源・最古を譲る。因みに海津市の◇は城山町(後の南濃町)
飛騨市の船津…いわずと知れた後の神岡。・・・ほんの一瞬だけですが、何を血迷ったか東大の地理に進もうと「チャート式地理」という参考書を買って勉強していたのですが、その参考書の編者だか著者のひとりだか、である尾留川正平さんが船津生まれだと言うのを今日初めて知りました。なお、東大の地理、実は理学部にあるということを、高3の夏休みに初めて知り受験を諦めました。冗談は東大には通じても京大には通じませんので…あとは(略)。また、平易なことを重々しく書く特技を持つ米澤穂信氏も神岡にゆかりがあるようですね。
ついで:
[102190]ピーくん さん
三本松高校ベスト8進出おめでとうございます。
その日、ライブを見て勝敗は知っていても、翌朝の新聞を見てしまうって、高校野球ファンあるあるでしょうか?(笑)
甲子園のベスト8ですから、香川のベスト8になってもアンマリ…と言いたいところですが、今夏はクジ運が非常に良いようです。実力以上の結果です。それと、驚いたのはレギュラーのうち二人は大阪の子、5~6人が高松近辺の子らしい。大阪からやってきた生徒が卒業しても東かがわ市に残ってくれれば良いのですが、そうもいかないでしょうね…
[102194] 2021年 7月 24日(土)01:17:25白桃 さん
「生まれながらの町」が複数存在する市の因子町状況(静岡~大分)
昨日、うやむやのうちにオリンピックが開幕しましたが、「私の夏」はハッキリと終わりました。

[102184][102191]3台口バスツアー3号車です。
※因子町のあとの印について
☆・・・本源・前身・最古の「三冠」因子町
◎・・・本源・最古の因子町
@・・・本源・前身の因子町
○・・・本源因子町
◇・・・前身因子町
●・・・最古因子町(傍系因子町)
△・・・直系因子町
無印・・傍系因子町
なお、現住人口は「1889年内務省告示現住人口」です。

市名---因子町現住人口---因子町現住人口---因子町現住人口
浜松浜松☆13,630気賀5,804二俣3,509
舞阪2,047金指1,034
静岡蒲原6,405由比6,364清水△5,798
江尻5,144興津4,914入江△3,133
沼津沼津☆10,2304,249
磐田見付◎6,657中泉◇3,376
藤枝藤枝☆7,957岡部4,674
島田島田☆9,422金谷6,186
湖西新居●5,871白須賀○3,889
牧之原相良☆8,287川崎△7,774
名古屋熱田18,310鳴海6,415枇杷島2,402
清水1,334
半田亀崎◎6,051半田◇5,247
清須西枇杷島◎4,813清洲◇2,105
久居△3,3863,199
鈴鹿白子☆5,161神戸△3,552
伊勢宇治山田☆27,122神社2,604大湊2,302
亀山亀山☆6,7094,301
京都伏見17,197柳原5,0232,456
大阪東平野12,281平野郷7,647玉造7,318
西浜6304安立2,403天保612
岸和田岸和田☆4,701岸和田浜△4,109
神戸御影3,608湯山1,909
姫路網干7,451飾磨△5,250
豊岡豊岡☆6,247出石5,331
洲本洲本☆8,319由良7,305
淡路岩屋◎5,551志筑◇4,758
橿原今井◎3,326八木△3,197
米子米子☆13,373淀江3,421
出雲平田◎6,112今市◇5,413杵築4,521
安来広瀬●4,635安来@4,576
津山津山☆11,627津山東3,667
福山福山☆15,1089,308
尾道尾道☆18,134瀬戸田2,671
廿日市厳島●2,976廿日市@2845
竹原竹原☆7,378忠海△6,747
松山三津浜7,211道後湯之1,419
宇和島宇和島☆11,742吉田3,992
大洲大洲☆3,466長浜2,994
福岡箱崎3,824西新3,013
久留米田主丸3,288御井2,465
大牟田大牟田☆9,612三池6,223
八女福島☆4,657黒木2,229
みやま上瀬高☆2,953下瀬高△2,552
豊前八屋☆4,196宇島3,489
島原湊☆6,979島原△5,098
熊本川尻4,820隈庄4,126小島3,878
高橋2,188植木1,639
八代八代☆9,9684,637
玉名高瀬☆3,877大浜△1,767
宇城小川◎3,610松橋◇2,427
山鹿山鹿☆6,736来民3,454
大分大分☆10,804佐賀関7,323西大分△5,333
鶴崎△4,836
日田隈☆5,029豆田△4,335
若干の補足:
浜松市の金指…井伊谷村に編入され引佐町に。「町」が「村」に編入されるという唯一の例
静岡市の江尻…東海道江尻宿。江尻町より辻が分立し辻村→辻町。
静岡市の入江…江尻町と辻町を編入
静岡市の清水…入江町ほかと合体し清水市に。後、興津町を編入。清水、入江、江尻、興津は旧清水市系の因子町。
湖西市…………◇(前身因子町)は鷲津
橿原市…………◇は畝傍ですが、橿原市の中心は鳥居前町・畝傍でも寺内町・今井でもなく八木でしょう。カルメン・マキも♪山羊にひかれて、って歌ってる。
大牟田市の大牟田…「生まれながらの町」でありながら、白桃選【明治の名邑】には入っていない。
大分市の大分・西大分…1907.04.01に合体し大分町に。
[102316] 2021年 9月 2日(木)05:12:30白桃 さん
♪湊町十八番地?
[102312]ピーくん さん
[102314]ぺとぺと さん
「ナゾナゾ」にお付き合い頂きありがとうございます。
私の想定解は、ぺとぺとさんがお考えになっていた通り、(A)が「港」で、(B)が「湊」です。
合併して「市」や新しい「町」になるときに、元の自治体名にくっつけたり、元の自治体名からとりはずした事例
能代港町→能代市
境町→境港町
もっとも、「湊」は小湊、湊、というのが多く、「湊」をくっつけることはあっても、「湊」をとりはずすことは難しいです。
国語的には「港」も「湊」も殆ど同じように用いられていますが、「湊」のほうが古めかしいばかりではなく、「港」はもともと、「船が進む水路」を表すのに対し、「湊」は「船が集まる場所」の意であるそうです。(※ただ、違うというか、殆ど真反対な説明をしているものもあり、「個人の感想」に留めて置きましょう。)(笑)
以下は参考のために接尾に「湊」「港」が付く「町」を挙げました。
町名現在の自治体町(名)になった年「町」時代の最高人口(調査年)
青森県(八戸市)1924年12,587(1925年)
小湊青森県平内町1928年9,790(1950年)
大湊青森県(むつ市)1928年14,861(1955年)
茨城県(ひたちなか市)1889年14,723(1935年)
那珂湊茨城県(ひたちなか市)1939年20,274(1950年)
千葉県(富津市)1889年5,197(1947年)
小湊千葉県(鴨川市)1928年4,237(1950年)
天津小湊千葉県(鴨川市)1955年12,591(1955年)
新潟県佐渡市1889年2,131(1898年)
新湊富山県射水市1889年24,330(1940年)
大湊三重県(伊勢市)1889年2,662(1940年)
2,768(1918年)
大阪府(堺市)1915年6,442(1918年)
兵庫県(南あわじ市)1927年3,195(1950年)
神湊福岡県(宗像市)1906年2,571(1950年)
長崎県島原市1889年6,355(1920年)
7,167(1913年)
土崎港秋田県(秋田市)1889年18,047(1940年)
能代港秋田県能代市1889年25,756(1935年)
船川港秋田県男鹿市1894年16,865(1950年)
境港鳥取県境港市1954年33,256(1955年)
※上表の最高人口(調査年)について
1901年に夷町と合併して両津町となった新潟県の「湊町」は、1898年「日本帝国人口統計」です。
1920年4月1日に堺市に編入された大阪府の「湊町」は1918年「日本帝国人口静態統計」です。
三重県の「大湊町」と長崎県の「湊町」は、国勢調査開始以前に最高人口を記録した可能性があり、「日本帝国人口静態統計」の現住人口を併記しました。
※現在の自治体の市部が( )となっているのは、当該市の「前身町」ではないことを示しています。
・茨城県「湊町」が改称した「那珂湊町」は、「那珂湊市」の前身町ではありますが、「ひたちなか市」の前身町ではありません。ただし、「湊町」は「ひたちなか市」の「本源因子町」かつ「最古因子町」となります。ややこしい白桃ルール、ドーモすみません。
・その白桃ルールに従いますと、「島原市」の「前身因子町」・「本源因子町」・「最古因子町」(「三冠因子町」)は、「島原町」ではなく「湊町」になります。

以下は、ピーくんさんへのメッセージです。
早くから、私のことを心配していただいたこと大変恐縮しております。下馬評ではそんなに評価が高くなかったにもかかわらず、ベスト4になった西条農業、お見事でした。私の母校もクジ運よくベスト4に残りましたが、予定通り準決勝で敗退。西条農業の場合は、広島新庄相手に本当に惜しかったですね。つい最近のことですが、かつて西条農業で教えていた友人(校長か教頭だったかも?)に、祇園北のことも教えてもらいました。ただ、綾瀬はるかの名はでなかったですね。(笑)
[102846] 2021年 10月 11日(月)19:36:04白桃 さん
三つの「町」で「市」となったところ
市制施行の際に三つの「町」に加え、いくつかの「村」が絡んだ事例は(消滅した市も含め)39あります。それはそれで吟味取り調べ?をするのは面白いのですが、今日は「村」の絡まない三つの「町」で「市」になったところを見ます。
以下は、【前身町】(合併前の国勢調査等で人口最多の町)の人口割合が高い順になっております。
※【本源因子町】欄
☆・・・「前身因子町」「最古因子町」を兼ねる(「三冠因子町」)
@・・・「前身因子町」を兼ねる
◎・・・「最古因子町」を兼ねる

市名本源因子町---前身町(人口)--二位町(人口)--三位町(人口)
館山北条☆館山北条20,547船形5,737那古4,212
木津川木津☆木津39,129加茂15,607山城8,913
潟上大久保◎天王21,687昭和8,997飯田川5,027
姶良加治木◎姶良44,671加治木22,908蒲生7,261
甲斐敷島◎竜王40,559敷島18,546双葉12,601
鴨川鴨川@鴨川18,047長狭7,063江見6,841
みやま上瀬高☆瀬高23,762高田14,219山川5,391
富士吉田下吉田☆下吉田19,721明見9,263富士上吉田7,039
志布志志布志☆志布志18,327有明11,777松山4,666
加東社☆20,732滝野11,967東条7,271
浅口寄島◎鴨方18,475金光12,341寄島6,511
瀬戸内牛窓◎邑久19,501長船12,211牛窓7,691
加西北条☆北条23,09014,051加西11,078
いすみ旭◎大原19,91714,777夷隅7,611
曽於末吉☆末吉20,405大隅13,581財部10,924
あま甚目寺☆甚目寺38,563美和23,875七宝22,869
にかほ象潟☆象潟13,288仁賀保11,951金浦5,108
東かがわ三本松☆大内16,160白鳥12,965引田8,635
海津今尾◎南濃17,534海津15,064平田8,606
米原米原◎山東13,421米原12,479伊吹5,959
由布由布院◎挾間14,524湯布院11,407庄内9,317
行方麻生☆麻生16,587玉造13,940北浦10,938
伊豆の国伊豆長岡◎韮山19,410大仁15,419伊豆長岡15,233
半田亀崎◎半田18,217亀崎15,519成岩14,078
かほく高松◎宇ノ気12,574七塚11,270高松10,826
下野石橋◎南河内20,873石橋20,494国分寺17,765
南九州川辺☆川辺14,809頴娃14,126知覧13,256
松浦志佐◎新御厨10,594調川9,830志佐9,776
清須西枇杷島◎清洲19,122新川18,556西枇杷島17,215
能美寺井野◎根上15,426寺井15,308辰口14,343
上記30市の市名を見ると、23市が旧三町の町名と重ならない名称となっています。と言っても、清須は際どい。うまく逃げたな、と思うのが木津川、富士吉田です。
7市が旧町の町名と重なっていますが、そのうち、米原(まいばら)市は米原(まいはら)町と読みを変えると言う苦肉の策。というか、単に「米原」のネームバリューを重視しただけかも。姶良、海津、加西は旧町名と郡名が同じだから仕方ないとはいえ、旧)加西町なんかは合併前の人口は最下位。志布志、鴨川は人口割合も高いので文句が出なかったのかもしれないが、半田は亀崎と成岩と拮抗していますね。
それにそても、「本源因子町」の◎は16。つまり、「前身因子町」となれなかったのが半分強・・・やはり、時代の流れを感じます。なお、鴨川市の「最古因子町」は「平成の合併」で一緒になった天津です。

※「本源因子町」等については[102175]を参照ください。(「因子町」の定義は、後日微修正する予定です)
[104086] 2022年 3月 19日(土)00:16:11白桃 さん
廃置分合を行った事のない「生まれながらの町」は?
[104059]千本桜さん
[104060]ぺとぺとさん
[104061]あきごんさん
[104063]伊豆之国さん
に反応いただいた[104757]ソノ町は曽野〇子さんも住んでいない宮崎県の綾町でした。

あまりにも簡単な問題でしたので、今度は超?難問。
玉川徹氏の実家がある町、群馬県のネギで有名な町、少林寺拳法の本部がある町、など町村制施行と同時に「町」となり、その「因子町」がそっくりそのまま「町」として存在する、あるいはその「後身自治体」が「町」として残っているのは全国で82(注)あります。

注:岐阜県の御嵩町(【本源因子町】は御嵩であるが、【前身因子町】は伏見)や、大分県の日出町(【本源因子町】は日出であるが【前身因子町】は豊岡)は該当しない。また、熊本県の苓北町は富岡が【本源&前身因子町】であるので、該当する。

とまあ、何やら複雑そうなことを書いていますが、その82の「町」のうち、現在まで廃置分合を行っていない「町」は5つしかありません。(もちろん、その五町は名称も変わっておりません。)
さて、その五つの町とは?????

以下は独り言
最近、頭が薄くなったので、増毛剤でもつけようかと考えながら、古い平らなテーブルに置いたニッカウヰスキーに手を伸ばす。それにしても、酒・々・々の毎日である。ここは群馬だろうか、長野だろうか???
[104090] 2022年 3月 20日(日)17:32:07白桃 さん
瞬間の「町」
[104080]白桃
なお、「一日限りの町」として確認できたものについては、稿を改めます。
以下が、村→町のとき、①町制②改称が国勢調査報告書等で確認できた「瞬間の町」です。
都道県町制年瞬間の町因子町名現在
北海道1964年大江仁木☆仁木町
秋田1970年琴浜若美男鹿市
福島1957年伏黒伊達△伊達市
茨城1954年西山内稲田笠間市
1969年三和(みわ)三和(さんわ)古河市
栃木1954年国分寺国分寺小金井△下野市
埼玉1954年東金子西武入間市
1959年北本宿北本☆北本市
東京1951年谷保国立☆国立市
1956年西多摩羽村☆羽村市
新潟1957年潟町大潟上越市
長野1953年田中☆東御市
1954年久米路長野市
岐阜1953年西白川白川☆白川町
静岡1951年小野口浜名浜松市
1955年下川根川根島田市
兵庫1951年小浜宝塚☆宝塚市
和歌山1953年初島有田市
鳥取1951年賀茂郡家☆八頭町
島根1957年出羽瑞穂△邑南町
広島1951年大屋天応呉市
1952年奥海田東海田△海田町
1952年倉橋島倉橋呉市
1954年向島東向東尾道市
徳島1956年赤河内日和佐◇美波町
愛媛1952年西外海西海△愛南町
高知1951年奥内大内☆大月町
福岡1953年志賀島志賀福岡市
なお、上記の「瞬間の町」については白桃が定める【因子町】とはせず、「瞬間の町」の後に記した町を「因子町」とします。
(注)「因子町名」の後ろに記した印について:
☆・・・現自治体における「本源&前身&最古因子町」(「三冠因子町」)
◇・・・現自治体における「前身因子町」
△・・・現自治体における「直系因子町」
無・・・現自治体における「傍系因子町」

ついでながら、「瞬間の町」には別種があります。それは当落書き帳の「雑学」→「瞬間の市」の「市制施行日に先行して町名を改称した市」にある「改称町名」欄に記された「大和郡山町」をはじめとする15の「町」です。
[104102] 2022年 3月 24日(木)09:18:18白桃 さん
廃置分合を行った事のない「生まれながらの町」
[104086]白桃の答えは、(独り言ヒントでお判りになっていると思いますが)以下の五つの町です。
因子町名町制年1920年人口---最高人口(最高年)---2020年人口
北海道余市1900年16,80928,659(1960年)18,000
北海道増毛1900年10,88516,768(1955年)3,908
北海道古平※1902年7,87710,073(1955年)2,745
群馬県長野原1889年5,0578,349 (1955年)5,095
千葉県酒々井 1889年4,33821,385(2005年)20,745
古平※・・・1902年二級町村制施行、1907年一級町村制施行
ついでながら、
町村制施行と同時に「町」となり、その「因子町」がそっくりそのまま「町」として存在する、あるいはその「後身自治体」が「町」として残っているのは全国で82(注)あります。
の残り77の因子町を記しておきます。( )内は現在の町名
北海道:福山(松前)、江差、寿都、岩内、厚岸、美国(積丹)、浦河
青森県:鯵ヶ沢、三戸
岩手県:沼宮内(岩手)、日詰(紫波)、大槌、山田、一戸
宮城県:大河原、亘理、吉岡(大和)、中新田(加美)、涌谷
福島県:桑折、川俣、猪苗代、坂下(会津坂下)、棚倉、三春
茨城県:磯浜(大洗)、境、布川(利根)
栃木県:茂木、壬生、芦野(那須)
群馬県:下仁田、中之条、原(東吾妻)、玉村
埼玉県:越生、小川、小鹿野、寄居、杉戸
千葉県:大多喜
神奈川:大磯
新潟県:津川(阿賀)、出雲崎
富山県:五百石(立山)、上市、入善、泊(朝日)
石川県:津幡、宇出津(能登)
長野県:長窪古(長和)
岐阜県:笠松、高田(養老)、垂井、揖斐(揖斐川)、北方、八百津
静岡県:森
愛知県:蟹江
三重県:田丸(玉城)
滋賀県:日野
奈良県:田原本
島根県:津和野、西郷(隠岐の島)
広島県:海田市(海田)
香川県:琴平、多度津
愛媛県:内子
佐賀県:有田
熊本県:南関、長洲、大津、高森、甲佐、木山(益城)、御船、富岡(苓北)
[104106] 2022年 3月 25日(金)07:20:59白桃 さん
「瞬間の町」追加とDID境界図
[104090]白桃にて、
以下が、村→町のとき、①町制②改称が国勢調査報告書等で確認できた「瞬間の町」です。
を記しましたが、村→町のとき、①町制②新設の事例が一件ありましたので追加します。
町制年瞬間の町因子町名現在
茨城県1955年長岡茨城茨城

さて、たしか、本日に「令和二年国勢調査・人口集中地区境界図」が公表されるはずですが…
楽しみにしています。
[104152] 2022年 4月 14日(木)12:06:02【2】訂正年月日
【1】2022年 4月 14日(木)13:59:28
【2】2022年 4月 14日(木)14:09:54
白桃 さん
都道府県別人口最多因子町
白桃の造語であります「因子町」については[102175]で説明しておりますが、[102175]は完璧なものでありませんので、改めて「定義」いたします。
「因子町」とは以下の「町」のことです。
(1)町村制施行と同時に誕生した町(の名称)
(2)一つの村が単独で、あるいは複数の村の合併により町制施行となった町(の名称)
(3)村が町を編入合併して成立した町(の名称)
(4)市・町・村から分立して誕生した町(の名称)
なお、「宿」「駅」は「町」と同等と見做し、因子町とします。因子町の総数は現在のところ3,546です。(都道府県別の数は、現在の都道府県の境域における数)
また、因子町は、①新設合併を行った場合②市制施行③他自治体へ編入される、とき、因子町を卒業?するのですが、「因子町」と言う呼称は存続します。(因子町が他自治体を編入した場合は、因子町のままです)
下の表は、町村制施行と同時に「町」となった所謂「生まれながらの町」の中で町村制施行時において最多人口を記録した因子町、及び、第1回国勢調査(1920年)から第21回国勢調査(2020年)までの100年間で最多人口を記録した因子町を都道府県ごとに掲載しております。
因子町数施行時町数施行時最多同人口※---因子町最多※同人口国勢調査年
北海道2007旭川※24,284豊平77,3121960
青森県495青森20,006大三沢32,8511955
岩手県5121水沢7,570釜石36,2301935
宮城県8119石巻16,944富谷51,5912015
秋田県7614土崎港11,708横手26,9931947
山形県428酒田20,973酒田30,2801930
福島県8821若松21,325内郷37,0821950
茨城県844011,241神栖48,5752000
栃木県5926宇都宮29,424河内35,1762005
群馬県5335前橋27,512太田49,9431947
埼玉県9340川越18,651鶴ヶ島63,0641990
千葉県12042千葉21,599浦安64,6731980
東京都9816八王子21,721平塚※132,1081930
神奈川県7420横須賀17,171座間※56,7271970
新潟県9748高田20,122黒埼25,8932000
富山県4031新湊17,068小杉32,9482005
石川県4915小松12,683内灘26,9872015
福井県339敦賀14,659武生27,2201947
山梨県480該当なし竜王40,5592000
長野県6816長野26,345下諏訪※26,9321970
岐阜県9125大垣20,103岐南25,8812020
静岡県8631浜松13,630長泉43,3362020
愛知県14023〇〇18,310三好56,2522005
三重県7118宇治山田27,112桑名※28,3611935
滋賀県566大津30,920栗東54,8562000
京都府5214伏見17,197田辺53,0401995
大阪府10112東平野12,281豊崎56,1101920
兵庫県12826明石19,790播磨33,7662000
奈良県4310奈良24,274香芝52,8171990
和歌山県572新宮10,648田辺28,1311940
鳥取県414米子13,373米子26,7361925
島根県549浜田9,272斐川27,6892010
岡山県1163津山11,627琴浦25,0071955
広島県12713尾道18,134府中51,1552020
山口県70420,146徳山32,0621935
徳島県612撫養18,329藍住35,2462020
香川県475丸亀※18,488坂出25,9581940
愛媛県6912今治13,734重信23,6582000
高知県482須崎5,199清水16,2801950
福岡県13020小倉14,449那珂川50,0042015
佐賀県495唐津9,100大町23,2761950
長崎県856厳原※12,587長与42,6552005
熊本県8626八代9,968菊陽43,3372020
大分県7014中津12,583中津24,5051925
宮崎県495都城11,776小林38,9681947
鹿児島県940該当なし谷山40,7991947
沖縄県221糸満※7,738南風原40,4402020
施行時最多人口※・・・以下を除き、1889年(明治22年)末「内務省告示による現住人口」
旭川※…1903年末「日本帝国人口静態統計」による
丸亀※…1890年末「内務省告示による現住人口」による
厳原※…1908年末「日本帝国人口静態統計」による(1889年の町村制施行と同時に「町」となった中では、湊:6,979人-1889年)
糸満※…1908年末「日本帝国人口静態統計」による
因子町最多※
平塚※…当時の町名は平塚を改称した「荏原」
座間※…相模原町から分立した、いわば「二代目座間」
下諏訪※…国勢調査より前の時代を含めると:松本33,493(1903年)
桑名※…国勢調査より前の時代を含めると:宇治山田33,627(1903年)

追記No.2
アタマを使い過ぎてクイズを出すのを忘れてしまいました。
問題:愛知県において、町村制施行と同時に「町」となった23町の中で1889年の現住人口最多はどこでしょうか???
(岡崎でも、豊橋でも、もちろん一宮でもありません)
[104157] 2022年 4月 16日(土)09:21:18白桃 さん
空に星があるように「町」には「因子町」がある
荒木一郎の「♪空に星があるように」の歌詞を極論すると、以下に挙げる事柄/現象は無いことになります。
・星のない空
・砂のない浜辺
・東に吹かない風
・流れて行かない川
・小雨が降らない春
・枯葉が散らない秋
「砂のない浜辺」に関しては、磯のような「岩石海岸」はどうなるのか、というツッコミが入るかもしれませんが、「そもそも、砂のない所は『浜辺』とは言わない」とごまかされそうです。でもまあ、間違いなく合っているのは、「星のない空はない」でしょう。昼間、雨の夜、晴れた夜でも酔っぱらっていると星が見えないのですが、見えないだけで存在することは間違いありません。また、中島みゆきによりますと、空だけではなく地上にも星があるようです。もっとも、島倉千代子は早くから「地球も小っちゃな星」であることに気が付いてたみたいです。
◎因子町のない「市」は無い・・・これは大間違いです。「村」から「町」を飛び越えて「市」となり、その後も町と合併していない滝沢、岡谷、芦屋、沖縄、浦添、宜野湾、豊見城、そして「生まれながらの市」であって町と合併していない盛岡、山形、米沢、の十市には【因子町】がないのです。
◎因子町のない「町」は無い・・・これは大正解です。(あたりまえと言えばあたりまえの話です)
現行の町の場合、「本源因子町」「前身因子町」「最古因子町」([102175]に詳述)を兼ねた「三冠因子町」が存在するパターンが一般的ですが、「本源因子町」・「最古因子町」を兼ねた因子町と「前身因子町」が存立するパターンが52例あります。
以下はその中で代表的な15例です。
注1:福島※…一部は富岡市に編入。合併前人口は甘楽町となった区域の人口
注2:因子町の後ろの(  )内は合併時の町名で因子町そのものではありません
現自治体本源&最古因子町合併前人口---前身因子町合併前人口
宮城県柴田町槻木11,926船岡12,352
宮城県美里町小牛田3,801不動堂5,311
群馬県甘楽町福島※2,533小幡(小幡)8,851
群馬県みなかみ町水上6,252月夜野11,245
神奈川県箱根町箱根(箱根)2,429湯本4,714
山梨県富士川町鰍沢(鰍沢)4,294増穂13,111
岐阜県御嵩町御嵩3,764伏見4,253
大阪府岬町深日6,153多奈川6,277
奈良県吉野町上市3,463吉野5,511
和歌山県那智勝浦町勝浦5,519那智5,821
和歌山県白浜町日置(日置川)4,436白浜19,206
鳥取県湯梨浜町東郷松崎(東郷)6,558羽合7,767
岡山県和気町和気2,488本荘3,886
大分県日出町日出5,070豊岡5,093
鹿児島県屋久島町上屋久6,813屋久6,948
上記の中で最も悩ましいというか、ウ~ンと唸らされるのが日出と豊岡。日出藩の家老の家柄で実家が城内にあったという麻丘めぐみにすれば、現在の日出町の「前身因子町」は豊岡である筈がない、と言い張るでしょう。でも、左利きの彼が豊岡に住んでいたかもしれない・・・。
現行の町で、「本源因子町」・「前身因子町」を兼ねた因子町と「最古因子町」が存立するパターンは以下の1例しかありません。
現自治体本源&前身因子町合併前人口---最古因子町合併前人口
奈良県広陵町馬見(広陵)10,783箸尾4,760
(参考)
1927年4月29日:箸尾町成立
1953年5月01日:馬見町成立
1955年4月15日:馬見町が2村と新設合併で広陵町に
1956年9月01日:広陵町が箸尾町を編入

ところで、日光、可児、湖西、美祢の4市は、「本源」「前身」「最古」の因子町が3つバラバラになっているのですが、実は現行の町にもたった一つだけそのパターンがあるのです。
これは超難問かもしれませんが、関心ある方はお考え下さい。
[104160] 2022年 4月 17日(日)07:17:20【1】訂正年月日
【1】2022年 4月 17日(日)07:30:26
白桃 さん
「町」としての最高人口記録(都道府県別)
[104159]Takashi さん
そう言えばあの町も「あった」ね……、ってところでしょうか?
(3日経っても誰も解答されないので解答することにしました。)
どなたも関心を示さないだろうと思っていたのですが、Takashiさん、ありがとうございます。
ちょうどタイミング良く、[104158]YT さんの「明治22年の市区町村別人口まとめ(前半を終えて)」の記事が出ましたが、その中にもある通り、答えは「熱田町」で正解です。
追伸:広島県の第1回国勢調査(1920年)から第21回国勢調査(2020年)までの100年間で最多人口を記録した因子町は五日市町(現:広島市佐伯区)ではないかと思いますけど違いますでしょうか?
このような疑問をいただくのは、当然と言うか、私には有難いことです。[104152]の表は、あくまで「因子町」として最高人口記録なのです。確かに、五日市は「町」として広島県最高人口を記録していますが、そのときは「因子町」そのものではなくなっていたのです。(五日市は1955年4月1日に新設合併を行っていますので、法人格の変更があったのです。)

この際ですから、都道府県別に「町」としての最高(最多)人口記録を表にしときます。
都道府県町名当時の町にあった因子町同人口国勢調査年
北海道豊平◎77,3121960
青森県大三沢◎32,8511955
岩手県江刺岩谷堂49,3561955
宮城県富谷◎51,5912015
秋田県羽後西馬音内28,6701955
山形県東根東根39,0271955
福島県内郷◎37,0821950
茨城県牛久牛久51,9261985
栃木県西那須野西那須野43,1862000
群馬県太田◎49,9431947
埼玉県新座新座77,7041970
千葉県君津久留里・君津・小糸70,4401970
東京都荏原(平塚)◎132,1081930
神奈川県相模原上溝・座間(※)73,2171947
新潟県新津新津37,3701950
富山県婦中婦中34,5282000
石川県野々市野々市51,8852010
福井県丸岡丸岡32,4612005
山梨県竜王◎竜王40,5592000
長野県茅野ちの36,0071955
岐阜県可児今渡・広見55,2481980
静岡県浜北浜名53,5481960
愛知県三好◎56,2522005
三重県菰野菰野40,5592020
滋賀県栗東◎54,8562000
京都府田辺◎53,0401995
大阪府豊崎◎56,1101920
兵庫県播磨◎33,7662000
奈良県香芝◎52,8171990
和歌山県岩出岩出50,8342005
鳥取県境港境・外江33,2561955
島根県斐川◎27,6892010
岡山県玉島玉島29,1601950
広島県五日市五日市87,3251980
山口県33,2251925
徳島県富岡富岡・桑野41,3431955
香川県三木平井28,7902005
愛媛県北条北条30,6391955
高知県窪川窪川27,2131955
福岡県宗像赤間・東郷56,4391980
佐賀県みやき三根・北茂安・中原27,1572005
長崎県長与◎42,6552005
熊本県菊陽◎43,3372020
大分県別府※別府・浜脇28,6471920
宮崎県小林◎38,9681947
鹿児島県姶良帖佐44,6712005
沖縄県南風原◎40,4402020
◎は因子町そのものです。それ以外は、最高人口を記録した時点での因子町名を記載しました(五日市のように、当時の町名と因子町名が同一と言うのは他にもあります)。
座間(注)・・・その後、相模原町から分立し、(二代目因子町)座間となりました。現在の相模原市の(保有する)因子町の中には(初代)座間はありません。・・・このあたり、自分で書いてても面倒くさい。
別府※・・・国勢調査より前の時代に、大分町が西大分町ほかと新設合併して誕生した大分町が、29,547人(1908年:日本帝国人口静態統計)を記録しています。
[104166] 2022年 4月 20日(水)16:48:22白桃 さん
因子町の数(「ソーラン因子町」事始め)
まず、訂正を
[104157]白桃
「村」から「町」を飛び越えて「市」となり、その後も町と合併していない滝沢、岡谷、芦屋、沖縄、浦添、宜野湾、豊見城、そして「生まれながらの市」であって町と合併していない盛岡、山形、米沢、の十市には【因子町】がないのです。
那覇のことをすっかり忘れていました([84180]で問題に出していたにもかかわらず)。よって、因子町を持たない市は11となります。
現在の境域に存在する因子町の数が最も多いのは、東京の61です。市の中では、1位が大阪の23ですが、2位は岡山・倉敷・広島が17で並んでいます。5位は16の呉、6位は長岡の15・・・と続いています。

現行の「町」の中で因子町の数が4以上となるのは次の七町です。
(☆:三冠因子町、◎:本源&最古因子町、◇:前身因子町、△:直系因子町、印なし:傍系因子町)
兵庫県佐用町(6)
・・・☆佐用・△平福・△三日月・△久崎・△上月・△南光
広島県北広島町(5)
・・・◎壬生・◇八重・△大朝・△豊平・△ 芸北
愛媛県愛南町(5)
・・・◎御荘・◇城辺・△東外海・△西海・△一本松
長崎県新上五島町(5)
・・・☆有川・△青方・△奈良尾・△若松・△新魚目
石川県能登町(4)
・・・☆宇出津・△小木・△松波・鵜川
山口県周防大島町(4)
・・・◎久賀・◇小松・△安下庄・△東和
鹿児島県さつま町
・・・☆宮之城・△山崎・△薩摩・△鶴田

ところで、[104157]白桃
日光、可児、湖西、美祢の4市は、「本源」「前身」「最古」の因子町が3つバラバラになっているのですが、実は現行の町にもたった一つだけそのパターンがあるのです。
の答えですが、
正解は、徳島県美波町です。
実態は☆(三冠因子町)が日和佐、ということで良いと思うのですが、そうはいかないのです。
初代日和佐町は、1956年9月30日(「町村合併促進法」失効日)に、その日「町」となった赤河内に編入されたことにより、この時点で赤河内町の「傍系因子町」になるわけです。問題はそれだけではなく、編入した赤河内町が当日「日和佐町」に改称するのですから話はややこしくなる。赤河内は、改称したことによって一日限りの町となるので「因子町」を名乗ることは出来ません(白桃ルール)。この時点で、日和佐町の本源&前身因子町は二代目日和佐、最古因子町は初代日和佐となります。
50年後の2006年、日和佐町は由岐町(前身は三岐田町)と新設合併して美波町となります。
この結果、美波町の直系因子町は二代目日和佐と三岐田で、傍系因子町が初代日和佐となり、
〇(本源因子町)は、直系因子町の中で町となったのが最も古い「三岐田」
◇(前身因子町)は、美波町成立時に人口が多かった「二代目・日和佐」
●(最古因子町)は、町となったのが最も古い「初代・日和佐」
ということになります。
メデタシ・メデタシ…本日、「白桃市町村人口研究所」の特集に「ソーラン因子町」を追加しましたので、少しでもご関心のある方はちょっと覗いてみてください。もちろん、お代は要りません。( ´∀` )
[104900] 2022年 7月 4日(月)12:57:07白桃 さん
因子町最高人口ランキング(北海道・東北)
本題に入る前に:
今は無くなってしまいましたが、「東和町」は四つありました。北和も南和もありません。「和」を求めているのは東だけなのでしょうか?「和」の意味するところが少々違いますが、奈良県西部に「西和」を名乗る自治体が出現してもおかしくはないですね。
♪西和(姓は)オロナイン、那覇(名は)軟膏・・・ちょっと古すぎました。('◇')ゞ

さて、相変わらず面倒な割には些末な話で恐縮ですが、北海道・東北の「因子町」の(国勢調査)最高人口をランキングを作ってみましたのでお知らせいたします。
1.「生まれながらの町」の部20傑
ココに該当する因子町が北海道・東北に104ありますが、室蘭、釧路、旭川、石狩、青森、八戸、福島、若松は、第一回国勢調査(1920年)より前に、因子町を「修了」しておりますのでランキング外としています。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
釜石岩手県釜石市36,2301935
塩竈宮城県塩竈市35,8901940
石巻宮城県石巻市30,7431930
酒田山形県酒田市30,2801930
余市◎北海道余市町28,6591960
鶴岡山形県鶴岡市28,2201920
帯広北海道帯広市28,1351930
白河福島県白河市27,8661947
横手秋田県横手市26,9931947
小名浜福島県(いわき市)26,6081950
郡山福島県郡山市26,2181920
能代港秋田県能代市25,7561935
福島県いわき市25,7411935
新庄山形県新庄市25,2341947
須賀川福島県須賀川市25,0951950
根室北海道根室市24,6591955
大館秋田県大館市23,4441950
岩内北海道岩内町23,3191950
里川口/花巻川口/花巻岩手県花巻市22,3881950
浦河◎北海道浦河町21,9151960
当然ながら上位20傑はエリート中のエリート町?でありますが、白桃としては、39位 若柳(12,204),40位 角田(12,116), 41位 大河原(12,106), 42位 宮内(11,975), 43位 二本松(11,880)と訪問したことのある街の並びに惹かれるのであります。
◎の付いた余市と浦河は現役の因子町です。

2.「単一の因子村が町制した因子町」の部30傑
「因子村」とは町村制施行時に成立した「村」、及び、分割・分立によって誕生した「村」のことです(と、しときます)。「昭和の大合併期」より前に「町」となったところは殆どココのグループに入ります。
北海道・東北には該当する因子町が408あります。なお、このグループに、分立して誕生した上砂川、秋田県の飯田川(二代目)、分割によって生まれた宮城県の鳴子も入れております。また、前述の規定と矛盾するようですが、舟形村と堀内村の新設合併で誕生した山形県の舟形町もココに加えております。(理由は、堀内村は舟形村から分立なので、同じ穴のむじながいりさん?)
因子町名現在の自治体最高人口調査年
豊平北海道(札幌市)77,3121960
沼貝/美唄北海道美唄市72,2221947
夕張北海道夕張市64,9981940
芦別北海道芦別市58,5471950
三笠北海道三笠市57,5191955
広島北海道北広島市53,5371995
富谷宮城県富谷市51,5912015
亀田北海道(函館市)50,6231970
赤平北海道赤平市50,3711950
音更◎北海道音更町45,0852010
千歳北海道千歳市42,3171955
歌志内北海道歌志内市42,0801947
砂川北海道砂川市41,3231947
幌別/登別北海道登別市39,1011965
上磯北海道北斗市37,2582005
内郷福島県(いわき市)37,0821950
多賀城宮城県多賀城市36,6771970
利府◎宮城県利府町35,8352015
恵庭北海道恵庭市34,4491970
岩見沢北海道岩見沢市33,5191940
野付牛北海道北見市32,8491940
網走北海道網走市32,7321940
江別北海道江別市31,6471950
上砂川◎(注)北海道上砂川町31,4061950
滝川北海道滝川市31,0671955
苫小牧北海道苫小牧市30,7601947
羽幌◎北海道羽幌町30,2661965
伊達北海道伊達市29,5521970
稚内北海道稚内市29,2751947
七飯◎北海道七飯町28,4632010
30傑のうち26までを北海道勢が占めておりますが、開発が遅れたため「生まれながらの町」にはなれなかったが、産炭地をはじめ人口急増をみた町が多いので、当然といえば当然でしょう。
◎の付いた音更、利府、上砂川、羽幌(この街を好いた方がハバロフスクに住んでいます?)、七飯は現役の因子町です。

3.「複数の因子村からなる因子町」の部
「昭和の大合併期」以降に誕生した町は殆どこのグループに属します。北海道・東北には75あります。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
宮城県(仙台市)33,1901970
大三沢青森県三沢市32,8511955
矢巾◎岩手県矢巾町28,0562020
宮城宮城県(仙台市)27,6941985
河南宮城県(石巻市)23,8071955
釧路◎北海道釧路町22,4782000
花泉岩手県(一関市)22,0941960
留萌※北海道留萌市20,3411940
西根岩手県八幡平市19,8991965
和賀岩手県(北上市)19,1381960
新しくできた町が多い中で、留萌が紛れ込んでいるのが本当に意外です。この留萌ですが、国勢調査以前の人口統計において、20,388人という記録があります。◎の付いた矢巾と釧路は現役の因子町です。
[104938] 2022年 7月 17日(日)03:43:51白桃 さん
東京市に編入された因子町の最高人口
性懲りもなく、[104900]に続き関東地方の「因子町最高人口ランキング」の掲載を予定しているのですが、考えてみれば、いや、考えるまでもなく、そのランキング上位は東京に編入された面々で埋まってしまい、ただでさえ意味もないランキング表がさらに味気ないものになってしまいます。よって、「別扱い」としてここに記すことにしました。
表中の◎は「生まれながらの町」、〇は「単一の因子村が町制した因子町」、印のないものは「複数の因子村からなる因子町」です。
因子町名最高人口国勢調査年-----因子町名最高人口国勢調査年
平塚/荏原132,1081930碑衾40,9721930
西巣鴨115,6541930千駄ヶ谷40,9001930
渋谷102,0561930小松川39,9281930
滝野川100,7461930岩淵37,6641930
王子89,009193034,6571930
中野87,2631930大久保33,8151930
吾嬬80,9851930戸塚31,7811930
三河島80,2171930駒沢31,0431930
杉並79,1931930落合30,5931930
尾久73,3681930長崎29,2661930
世田谷73,1101930本田27,3901930
日暮里71,0211930隅田25,0771930
代々幡70,5771930馬込23,0251930
大井70,0801930井荻22,7241930
千住69,0851930羽田21,3901930
目黒67,2361930池上20,7201930
亀戸65,1741930南綾瀬20,3541930
淀橋57,3131930西新井20,0771930
南千住56,0101930和田堀19,1941930
品川55,6391930矢口18,2611930
大崎53,7771930松江17,1121930
寺島49,4571930小岩14,8481930
高田48,5421930六郷14,4411930
野方46,8351930高井戸13,4181930
大森46,0551930練馬13,1451930
入新井45,2091930梅島12,7481930
板橋44,7171930東調布12,3261930
蒲田44,030193010,3101930
巣鴨43,2391930新宿4,8481930
大島43,1401930
国勢調査年がすべて1930年になっているように、1932年に東京市に編入される直前まで、人口は急増しています。特に、平塚/荏原は関東大震災後に住宅地化が進展し、1930年国勢調査の人口は、当時の新潟市より7,000人も多くなっています。この、132,108という数字は、「因子町」としても、「町」として(1930年国勢調査時は荏原町)も、我が国最高人口であります。双葉山の69連勝、藤井聡太の29連勝は、いつか破られることがあるかもしれませんが、この記録は、まず破られないでしょう。
なお、上表記載以外に東京の因子町は二つあります。1920年国勢調査直前に東京に編入された内藤新宿、1930年国勢調査後に町制施行した奥戸であります。

[104935]グリグリさん
ご対応ありがとうございます。「変遷情報」は宝物です。いろいろ大変だとは思いますが、大切に「保全」するとともに、「進化」できるようになれば、と願っております。微力ではありますが、白桃も少しでもお役に立てればと思っています。
[105402] 2022年 9月 14日(水)09:05:32【1】訂正年月日
【1】2022年 9月 14日(水)09:08:22
白桃 さん
因子町最高人口ランキング(東京市に編入された町を除く関東)
最近は、食後の薬を飲んだかどうかを覚えていなかったり、落書き帳に何を書き込もうと考えていたのかを忘れたり、アレ、前にこんな人口統計集計作業やらなかったっけ?と思ったら、やっぱり済んでいた…など、あぁ情けなや・・・が大井町。
それはさて置き(最近、「さて置く」ことも多い)、[104900]に続いて関東地方の「因子町」最高人口ランキングです。なお、[104938]で述べたように、東京市に編入された因子町は除いています。

1.「生まれながらの町」の部25傑
該当する因子町数は210ありますが、宇都宮、前橋、高崎、鳩ヶ谷(初代)、 原市(お笑いコンビ・ハライチ出身の埼玉県の原市)、館山、五日市、八王子、日野(宿)/日野、神奈川、保土ケ谷、横須賀、藤沢大富、藤沢大坂の14は、第一回国勢調査前に因子町を「修了」していますので、対象外となっています。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
太田群馬県太田市49,9431947
田無東京都(西東京市)49,1131965
大宮埼玉県(さいたま市)39,2911940
桐生※群馬県桐生市37,6741920
埼玉県蕨市35,1841955
与野埼玉県(さいたま市)35,1621955
熊谷埼玉県熊谷市33,7661930
足利※栃木県足利市33,6371920
千葉※千葉県千葉市33,1791920
足尾※栃木県(日光市) 32,8041920
鹿沼栃木県鹿沼市32,0371947
栃木栃木県栃木市31,3351935
埼玉県行田市31,0751947
土浦茨城県土浦市31,0001940
府中(駅)/府中東京都府中市30,3081950
古河茨城県古河市30,2651947
大宮/秩父埼玉県秩父市29,4971947
日光栃木県日光市29,3631950
氏家栃木県さくら市28,7202000
浦賀神奈川県(横須賀市)28,0731940
小田原神奈川県小田原市27,8601940
船橋千葉県船橋市26,4521935
石岡茨城県石岡市25,9691947
浦和埼玉県さいたま市25,3281930
川越※埼玉県川越市24,6751920
市制施行が遅れた太田がトップであることからもお判りいただけると思いますが、長い間「町」を続けた因子町が上位となるランキングですからあまり意味のあるものではありません。しかし私にとって、ベーブ・ルースと大谷の記録を比較するよりは有意義なものだと考えています。
※印の付いたところは、国勢調査以前の人口統計において、表中の人口以上の数字を記録しています。

2.「単一の因子村が町制した因子町」の部25傑
ここに該当する因子町の数は、分立・町制した座間(二代目)、鳩ヶ谷(二代目)、逗子(二代目)、黒磯、草津、石橋を含め201ですが、戸太(現:横浜市)、豊嶋(現:横須賀市)は国調開始前に因子町を「修了」しているので、ランキング対象外となります。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
保谷東京都西東京市71,3031965
浦安千葉県浦安市64,6731980
武蔵野東京都武蔵野市63,4791947
鶴ヶ島埼玉県鶴ヶ島市63,0641990
座間(二)神奈川県座間市56,7271970
三鷹東京都三鷹市54,8201950
小平東京都小平市52,9231960
戸田埼玉県戸田市52,2981965
羽村東京都羽村市52,1031990
福岡埼玉県ふじみ野市51,7471970
綾瀬神奈川県綾瀬市50,3671975
富里千葉県富里市50,1762000
寒川◎神奈川県寒川町48,3482020
久留米東京都東久留米市47,2511965
大井埼玉県(ふじみ野市)45,4882000
国立東京都国立市43,4771965
東村山東京都東村山市42,9461960
鎌ケ谷千葉県鎌ケ谷市40,9881970
狛江東京都狛江市39,9781965
国分寺東京都国分寺市39,0981960
波崎茨城県(神栖市)39,0512000
三芳◎埼玉県三芳町38,7062010
鳩ヶ谷(二) 埼玉県(川口市)37,4031965
清瀬東京都清瀬市36,4481965
逗子(二)神奈川県逗子市35,9081950
現在は市となっているところが殆どですが、◎印のついた寒川と三芳は現役の因子町です。

3.「複数の因子村からなる因子町」の部10傑
該当因子町数は109ですが、上位は「新参市」の因子町が占めます。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
日高埼玉県日高市53,1691990
富士見埼玉県富士見市52,0111970
白井千葉県白井市50,4312000
白岡埼玉県白岡市50,2722010
神栖茨城県神栖市48,5752000
総和茨城県(古河市)48,0072000
沼南千葉県(柏市)45,9272000
伊奈◎埼玉県伊奈町44,8412020
三郷埼玉県三郷市42,7531970
村山東京都武蔵村山市41,2751970
伊奈は現役の因子町なので、将来、沼南あたりを追い越す可能性もあります。
[105896] 2022年 9月 30日(金)04:08:52白桃 さん
因子町最高人口ランキング(北陸・甲信)
「バーランダーって勝ち星は多いのに、防御率が悪いわね。」と、MLBを見ていたごく身近な人が不思議なことを仰った。どうやら、防御率も打率と同じように高いほうが良いと思っていたらしい。こういう知識がアンバランスで、総合性というか整合性に欠ける方に限って面白いことを言います。
「吉祥寺は近いけど、武蔵野市は遠いよね。」
さて、「因子町」の国勢調査における最高人口調べなど、あんまり意味のない(やっている本人もそう感じている)作業ですが、今回は小刻みに「北陸・甲信」地方でいきます。対象エリアは、新潟、富山、石川、福井、山梨、長野の6県です。(次回は、三重県が終了次第、「東海」地方を予定していますので、どなたも期待してはいないと思いますが、少々お待ちください。)
1.「生まれながらの町」の部20傑
該当する因子町の数は119ですが、新潟県の水原、新発田、中条、亀田、白根、沼垂、五泉、新津、小須戸、加茂、三条、与板、寺泊、尼瀬、出雲崎、長岡本、長岡、千手、草生津、新(古志)、石地、宮川、椎谷、高田、糸魚川、相川、五十里、新(雑太)、夷
、湊、小木と長野県の上田、松本、長野の合計34の因子町は、第1回国勢調査より前に因子町を修了しており、ランキング対象外となっております。
新潟県に「修了」因子町が多いのは、1901年(明治34年)に広範囲にわたり大規模な「新設合併」が行われたことによります。なお、対象外となった因子町がどれぐらいの人口であったのかを知るために【参考】表を用意しましたので、柏崎や小千谷と比較していただければと思います。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
小杉富山県(射水市)32,9482005
武生福井県越前市27,2201947
敦賀福井県敦賀市26,8311935
小千谷新潟県小千谷市25,7241950
柏崎新潟県柏崎市25,5211935
須坂長野県須坂市24,8831947
新湊富山県射水市24,3301940
氷見富山県氷見市23,2301950
新潟県燕市20,8471950
小松石川県小松市19,1391940
飯田長野県飯田市19,0321930
直江津新潟県(上越市)18,8071947
勝山福井県勝山市18,1961950
見附新潟県見附市17,9821950
大野福井県大野市17,7111950
長野県大町市17,4731950
小諸長野県小諸市17,3381947
輪島石川県輪島市15,6041950
魚津富山県魚津市15,5481950
大聖寺石川県加賀市14,3621950
【参考】1898年(明治31年)日本帝国人口統計に記載された現住人口(※1897年に市制施行した長野を除く5000人以上の因子町)
松本31,324---沼垂10,720---村松9,222---新津7,077---与板5,677
上田24,114直江津10,549柏崎9,011小千谷7,071亀田5,566
高田20,315三条9,945長岡本8,227五泉7,034糸魚川5,279
相川12,499加茂9,929村上7,758出雲崎6,598寺泊5,172
新発田11,399長岡9,780見附7,548白根6,116橡尾5,149

2.「単一の因子村が町制した因子町」の部20傑
ここに該当する因子町数は高岡市から分立した新湊(二代目)を含めて91ですが、新潟県の新井、六日、塩沢と石川県の穴水は第1回国調以前に因子町を修了しており、ランキングの対象外となっております。20傑のうち、長野と山梨で17を占めております。◎印は現役の因子町です。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
内灘◎石川県内灘町26,9872015
下諏訪◎長野県下諏訪町26,9321970
丸子長野県(上田市)26,1761960
上諏訪長野県諏訪市24,0761940
伊那長野県伊那市23,2731950
下吉田山梨県富士吉田市19,7211950
赤穂長野県駒ヶ根市19,3421947
軽井沢◎長野県軽井沢町19,1882020
塩山山梨県甲州市15,1991947
増穂山梨県富士川町15,0581955
波田長野県(松本市)14,9142005
上郷長野県(飯田市)14,6361990
谷村山梨県都留市14,5031950
市川大門山梨県市川三郷町14,3911960
十日新潟県十日町市14,0631950
塩尻長野県塩尻市13,9551950
長野県(飯田市)13,1751980
中箕輪長野県箕輪町12,8251950
堀川富山県(富山市)11,7271940
辰野長野県辰野町11,6791950

3.「複数の因子村からなる因子町」の部20傑
該当する因子町の数は125ですが、新潟県の葛塚と小出は第1回国調以前に因子町を修了しており、ランキングの対象外となっております。◎印は現役の因子町です。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
竜王山梨県甲斐市40,5592000
黒埼新潟県(新潟市)25,8932000
津南◎新潟県津南町21,9091955
昭和◎山梨県昭和町20,9092020
河口湖山梨県富士河口湖町18,5062000
呉羽富山県(富山市)17,7561960
田富山梨県中央市17,2672005
青海新潟県(糸魚川市)17,2211960
塩田長野県(上田市)17,1891960
富士見◎長野県富士見町17,0771955
越路新潟県(長岡市)16,2591955
大和新潟県(南魚沼市)15,8821995
御代田◎長野県御代田町15,5552020
根上石川県能美市15,4262000
足羽福井県(福井市)15,2681960
美浜◎福井県美浜町14,7781955
志賀石川県志賀町14,6791955
辰口石川県(能美市)14,3432000
聖籠◎新潟県聖籠町14,2592020
小国新潟県(長岡市)14,2161960
[105924] 2022年 10月 10日(月)12:32:16白桃 さん
インシシシテミル(因子市分類の中間レポート)
米澤穂信氏の作品に「インシテミル」というのがありますが、白桃は「因子市してみる」であります。
「因子市」とは、
(1)市制度の導入と同時に誕生した市(の名称)
(2)一つの町あるいは村が単独で、あるいは複数の町村の合併により市制施行となった市(の名称)
(3)分立して誕生した市(の名称)
のことで、市が絡んだ合併で成立した新しい市は含めません。よって、その数は845であります。

(1)は、要するに「生まれながらの市」のことですが、白桃は北海道と沖縄県の「区」を「市」と同等と見なしておりますので、札幌、函館、小樽、那覇、首里を加えて、その数は45となります。
(3)に該当するのは、美里村から分立した石川市、たった1市です。
私の関心事は(2)でありまして、これを市になるまでの履歴に注目して799市を分類しようと考えています。

(2)を大別すると、
1.法人格を変更することなく市となった。
2.市になるまでに法人格の変更があった。
1.をさらに分けると
◎1-a 「生まれながらの町」が市制施行
なんと簡潔で美しい、ってこともないか。このグループの最古参は1892年(明治25年)4月1日に市となった前橋。
◎1-b 村→町→市
最古参は、文字関村→門司町→門司市
ですが、数はそんなに多くないです。
◎1-c 村→市
「町」を飛び越えて…個人的には好きではありません。新米の滝沢は牢名主の佐世保にビビッているかなぁ?
◎1-d 「生まれながらの町」が市になるまでに編入合併を行っている。
青森や福島がこの仲間。
◎1-e 村→町→市、ただし、途中で編入合併を行っている。
古株は、瀬戸、相生、泉佐野。このグループも数は少ない。

2.については、「本源因子町」に焦点をあわせてみました。
◎2-a 「本源因子町」が「生まれながらの町」であるが、市になるまでに「新設」合併を行っている。
長岡、豊橋などが該当しますが、このグループの因子市数は一番多い・・・たぶん。
◎2-b 村から法人格を変更せずに町となった「本源因子町」が、市になるまでに「新設」合併を行っている。
呉や若松/会津若松が該当しますが、因子市数は2-aに続いて多い・・・たぶん
◎2-c 「本源因子町」が村の「新設」合併で成立。つまり、町になるまでに法人格の変更があった。
防府、鎌倉、茅ヶ崎などが該当。※茅ヶ崎は、町から市になるまでは法人格の変更は無し。
[105987] 2022年 10月 23日(日)18:16:30白桃 さん
現在まで法人格変更なしの市は145
[105924]で845の「因子市」の分類を試みましたが、それによって分けられたグループごとに、市制・町村制が施行されて以降、今日まで法人格の変更が無い因子市を調べてみました。
◎市制度の導入と同時に誕生した市
の中で該当するのは、
盛岡、仙台、秋田、山形、米沢、水戸、横浜、新潟、金沢、福井、京都、大阪、堺、神戸、和歌山、広島、高知、福岡、久留米、長崎、熊本、岡山、甲府、岐阜、名古屋、鳥取、徳島、松山、高松、那覇、札幌、函館、小樽
の33
【法人格を変更することなく市となった】市のうち
◎1-a 「生まれながらの町」が市制施行
の中で該当するのは、
前橋、宇都宮、四日市、奈良、尾道、若松/会津若松、高崎、松本、浜松、旭川、大牟田、八王子、大垣、明石、千葉、桐生、一宮、
足利、西宮、塩竈、津島、蕨◎、向日◎、逗子◎、座間の25(逗子は横須賀市から分立町制施行、座間は相模原町から分立町制施行なので、厳密にはこのグループとは一線を画す)
◎1-b 村→町→市
別表の46
◎1-c 村→市
の中で該当するのは、佐世保、宇部、岡谷、芦屋◎、宜野湾◎、浦添◎、豊見城◎、滝沢の8
◎1-d 「生まれながらの町」が市になるまでに編入合併を行っている
の中で該当するのは、
福島、中津、帯広、福知山、柏崎、多治見、網走、大和高田、新庄、行田、氷見、大和郡山、小千谷、結城、龍ケ崎、見附、下妻、
水海道/常総、常陸太田、八幡(京都)の20。
◎1-e 村→町→市、ただし、途中で編入合併を行っている
の中で該当するのは、瀬戸、相生、泉佐野、小松島、中間、大和、門真、戸田、高石、四條畷、生駒、京田辺、白井の13

【別表】◎1-b 村→町→市の中で該当する因子市
表中の印
「境」・・・市制以降、境界変更があった
「分」・・・分立した自治体があった
「△」・・・他町村を編入
「◎」・・・一切なし
市制施行日因子市改称履歴最高人口調査年2020年人口
1940.12.01立川183,5812020183,581
1943.04.01夕張登川村→夕張町107,97219607,334
1943.04.01岩見沢90,145201079,306
1947.07.10石垣47,637202047,637
1947.11.03武蔵野150,1492020150,149
1948.04.01苫小牧173,3202010170,113
1949.04.01稚内55,464197533,563
1949.04.01水俣48,342196023,557
1949.09.01枕崎東南方村→枕崎町35,546195520,033
1950.04.01美唄沼貝村→沼貝町→美唄町88,667195520,413
1950.11.03三鷹195,3912020195,391
1951.03.01焼津143,2492010136,845
1952.04.01阿久根41,180195519,270
1953.04.01芦別68,091195512,555
1954.07.01江別125,6012005121,056
1954.07.01赤平歌志内村から分立54,63519609,698
1954.08.01習志野津田沼村→津田沼町176,1972020176,197
1957.04.01三笠三笠山村→三笠町56,19619608,040
1958.07.01千歳97,950202097,950
1958.07.01砂川31,750196016,486
1958.07.01歌志内38,00219602,989
1958.10.01小金井126,0742020126,074
1958.10.01西之表北種子村→西之表町32,645196014,708
1962.10.01小平198,7392020198,739
1963.11.03国分寺129,2422020129,242
1964.04.01東村山153,5572010151,815
1967.01.01国立谷保村→国立町77,130202077,130
1970.08.01登別幌別村→幌別町→登別町58,370198546,391
1970.10.01狛江84,772202084,772
1970.10.01清瀬76,208202076,208
1970.10.01東久留米久留米村→久留米町116,6322015115,271
1970.11.01恵庭70,331202070,331
1971.09.01鎌ケ谷109,9322020109,932
1971.11.01多賀城63,060201062,827
1971.11.01多摩148,1131995146,951
1971.11.01稲城93,151202093,151
1972.04.01伊達(北海)36,278201032,826
1972.04.01春日111,0232020111,023
1972.04.01大野城大野村→大野町102,0852020102,085
1978.11.01綾瀬84,460201583,913
1981.04.01浦安171,3622020171,362
1991.09.01鶴ヶ島70,255201570,117
1991.11.01羽村西多摩村→羽村町57,032201054,326
1996.09.01北広島広島村→広島町60,677200558,171
2002.04.01富里51,370200549,735
2016.10.10富谷51,651202051,651
表の「最高人口」は市になって以降の国勢調査人口なので、三笠、歌志内においては、「町」時代にこれ以上の人口を擁していた。
[105997] 2022年 10月 25日(火)09:08:03【1】訂正年月日
【1】2022年 10月 25日(火)11:09:09
白桃 さん
因子市分類(最終報告)
どういうわけか知りませんが、「中間報告」を出すと「最終報告」は出さないというのが与野奈良井(世の習い)らしいのですが、世に逆らい気味の白桃は、皆様が関心のないことをヨソに、[105924]の中間レポートを見直し、ここに因子市分類(案)最終報告を提出いたします。
見づらい表で申し訳ありませんが、市制施行までのあゆみを縦軸にして、各グループを「継続因子市」「修了因子市」「消滅因子市」に分けてみました。
表中に列挙した因子市(名)は、グループ内で一番早く市制施行した市であります。
(盛岡、弘前はその代表、八幡※、若松※は福岡県、守山※は愛知県)
市制施行までのあゆみ--継続--修了--消滅合計
01.「生まれながらの市」(分立して誕生した市を含む)33盛岡10弘前3東京46
☆市になるまでに法人格変更無
02.「生まれながらの町」→市45前橋32長野11小倉88
03.村→町→市59立川12八幡※6門司77
04.村→市8佐世保2コザ1真和志11
☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
05.本源因子町=「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)167長岡106大分12清水285
06.本源因子町≠「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)10940倉敷14若松※163
☆町になるまでに法人格変更有
07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無29留萌3川内2守山※34
08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有27防府04玉島31
☆5.及び6.で除外された「平成の新設合併市」
09.本源因子町=「生まれながらの町」42篠山0042
10.本源因子町≠「生まれながらの町」68さぬき0068
01~10の合計58720553845
「継続因子市」とは「市制施行以降、法人格変更のない市」であり、「修了因子市」とは「市制施行後に新設合併を行い、法人格を変更した市における『前身因子市』」です。
弘前市のように、新設合併はしているものの合併相手は町村の場合は、修了因子市=弘前、と簡単ですが、複数の市が新設合併した場合については「修了因子市」と「消滅因子市」との違いを含め稿を改めご説明いたします。
[106008] 2022年 10月 27日(木)03:32:53白桃 さん
「修了因子市」と「消滅因子市」
[105997]白桃
「継続因子市」とは「市制施行以降、法人格変更のない市」であり、「修了因子市」とは「市制施行後に新設合併を行い、法人格を変更した市における『前身因子市』」です。
複数の市が絡む新設合併においては、「本源因子市」(市制施行が早い直系因子市)ではなく、「前身因子市」(合併時に人口の多い直系因子市)を「修了因子市」とし、他の因子市を「消滅因子市」としています。

以下に、複数の市が絡む新設合併における「修了因子市」と「消滅因子市」を明記しました。(◎は本源因子市)
現行市修了因子市消滅因子市
舞鶴東舞鶴◎舞鶴
姫路姫路◎飾磨
北九州八幡門司◎、小倉、若松、戸畑
大分大分◎鶴崎
福山福山◎松永
いわき平◎磐城、常磐、内郷、勿来
長野長野◎篠ノ井
富士吉原◎富士
東大阪布施◎枚岡、河内
倉敷倉敷◎児島※、玉島
鹿児島鹿児島◎谷山
上越高田◎直江津
ひたちなか勝田那珂湊◎
西東京保谷◎田無
さいたま浦和◎大宮、与野
静岡静岡◎清水
周南徳山◎新南陽
四国中央川之江伊予三島◎
西条西条◎東予
出雲出雲◎平田
うるま具志川石川◎
津◎久居
奥州水沢◎江刺
日光今市日光◎
天草本渡◎牛深
北九州の「修了因子市」は八幡ですが、現在は八幡より小倉の人口が多いです。因みに北九州の「本源因子市」は門司ですが、「本源因子町」は小倉です。
また、児島※は、倉敷・玉島との合併の際には、すでに「因子市」ではなくなっています。
とまぁ、簡単なことを難しそうにクドクドと書いておりますが、現行の市には「継続因子市」、「修了因子市」のどちらか一つがあるのです。つまり、
継続因子市数+修了因子数=現行の市数
となるわけです。
さて、845の因子市の中で、最大人口を記録したのはどこでしょう。0.01秒でお答えください。
つづく・・・
[106009] 2022年 10月 27日(木)05:43:18白桃 さん
白桃生誕二十年記念「消滅因子市秘蔵データ」公開
[106008]白桃
さて、845の因子市の中で、最大人口を記録したのはどこでしょう。0.01秒でお答えください。
そりゃ~アータ、考えるまでもありません。「継続因子市」でもなく「修了因子市」でもない、「消滅因子市」の東京ですよ。
と、一人芝居はそれぐらいにして、
以下は、全「消滅因子市」のデータです。秘蔵ってわけでもないのですが、世界中どこを探してもこのデータは他では見つかりません。というのは、「平成の大合併」より前に消滅したところの「2020年人口」・・・もちろん、消滅時点のエリアの2020年国調人口などは、どこにも掲載されていないからです。以前にも書きましたが、私は「国勢調査町丁・字等別境界データセット」と国勢調査小地域集計で調べておりますが、残念ながら「間違いなく正確」だという自信がありません。
◎表の補足説明
「分類」…[105997]の「市制施行までのあゆみ」の分類です。
亀田※……亀田は市として国勢調査人口に顔を出しておりません。よって最高人口は1970年亀田町の人口です。
児島※……正確に言いますと、1956年は因子市消滅年ではなく、因子市修了年です。市としての消滅年は1967年で、「児島市」としての国勢調査最高人口は77,420(1965年)で、2020年における旧(二代目)児島市の領域人口は64,828人です。
消滅因子市現行市制年消滅年最高人口(調査年)2020年人口
分類01東京特別区188919436,778,80419409,733,276
分類01首里那覇市1921195420,582192555,291
分類01石川うるま市1945200521,992200023,869
分類02小倉北九州市19001963286,4741960392,435
分類02伏見京都市1929193131,538193031,433
分類02与野さいたま市1958200182,9372000103,269
分類02田無西東京市1967200178,165200091,729
分類02鳩ヶ谷川口市1967201160,908201064,011
分類02舞鶴舞鶴市1938194329,903194030,309
分類02飾磨姫路市1940194635,061194063,517
分類02日光日光市1954200633,490195511,483
分類02那珂湊ひたちなか市1954199434,665195525,692
分類02栃尾長岡市1954200637,681196016,440
分類02直江津上越市1954197145,650196541,516
分類03門司北九州市18991963152,081196093,842
分類03戸畑北九州市19241963108,708196057,494
分類03内郷いわき市1954196640,017195525,495
分類03谷山鹿児島市1958196742,6831965158,677
分類03亀田※函館市1971197350,6231970113,252
分類03常磐いわき市1954196644,041196033,507
分類04真和志那覇市1953195760,9421955103,554
分類05清水静岡市19242003243,0491975213,081
分類05大宮さいたま市1940200145,62712000524,655
分類05新津新潟市1951200565,860200066,046
分類05磐城いわき市1954196664,899196587,827
分類05鶴崎大分市1954196327,974195599,208
分類05岩槻さいたま市19542005109,5461995111,815
分類05平田出雲市1955200534,799196023,625
分類05江刺奥州市1958200647,363196026,945
分類05天竜浜松市1958200531,122196017,815
分類05白根新潟市1959200540,012200035,817
分類05久居津市1970200642,191200544,642
分類05新南陽周南市1970200334,367198029,135
分類06若松北九州市19141963106,975196080,533
分類06児島※倉敷市1948195637,891195536,758
分類06西大寺岡山市1953196946,868196562,040
分類06因島尾道市1953200641,729197021,714
分類06富士富士市1954196653,247196584,088
分類06松永福山市1954196635,253195539,667
分類06牛深天草市1954200638,006195511,313
分類06伊予三島四国中央市1954200439,947196034,108
分類06尾西一宮市1955200557,956200057,865
分類06枚岡東大阪市1955196779,5241965119,424
分類06勿来いわき市1955196650,187195548,027
分類06北条松山市1958200530,513198525,272
分類06篠ノ井長野市1959196629,340196541,555
分類06東予西条市1972200434,351198528,572
分類07守山名古屋市1954196358,7981960176,587
分類07仙台市19711988124,2161985212,149
分類08玉島倉敷市1952196753,455196563,216
分類08河内東大阪市1955196791,8531965158,266
分類08浜北浜松市1963200584,905200098,779
分類08豊栄新潟市1970200548,997200046,642
さて、私事になりますが、20年前の今日、その日は日曜日でしたが、白桃は華々しく?当落書き帳にデビューを飾ったのです。あれから20年。物凄く楽しい時間をすごせましたし、いろんな方と知り合い教えていただくことも多かったです。特にオーナーでありますグリグリさんには言葉では言い尽くせないほどお世話になりました。お世話になっていながら、時々?気を悪くされるような発言をしたりしてますが…('◇')ゞ
とまぁ、引退発言のようなことを言っておりますが、まだまだ、白桃はこの落書き帳に御邪魔し続けますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。
・・・人生最後の国勢調査は東かがわ市三本松でカウントされたい…無理かな(笑)
[106034] 2022年 10月 31日(月)09:22:38白桃 さん
所属する都道府県名に使用されている字が入る「因子町」
「因子町」・「因子市」は白桃が勝手に作った造語で、世間に認知されているわけではなく、十番勝負などに直接関係することは無いと考えます。しかし、一種の「定義」として考えれば、その都度クドクド説明する必要もないので案外重宝に使えます。その為にもしっかりとした「定義付け」をしておかなければなりません。そこで、今ここで若干のルール変更をしておきます。
[84180]白桃
改称した場合は改称前のものが因子町です。(例:下穂北町→妻町は下穂北が因子町)
これを、次のように変更いたします。
「改称」の場合は、改称後の名称も因子町とし、正式因子町名は、「下穂北/妻」とする。ただし、「下穂北」、あるいは「妻」と省略することもできる。
さて、ここから本題です。
所属する都道府県名とそっくり同じ名称の「因子町」は以下の16です。( )内は現行市名
青森県青森町(青森市)、宮城県宮城町(仙台市)、福島県福島町(福島市)、茨城県茨城町、栃木県栃木町(栃木市)
千葉県千葉町(千葉市)、神奈川県神奈川町(横浜市)、長野県長野町(長野市)、愛知県愛知町(名古屋市)
奈良県奈良町(奈良市)、島根県島根町(松江市)、山口県山口町(山口市)、香川県香川町(高松市)
大分県大分町【古】(大分市)、大分県大分町【新】(大分市)、宮崎県宮崎町(宮崎市)
注1:岩手町と群馬町(高崎市)は因子町ではありません。
注2:大分町【古】の因子町期間…1889.04.01~1907.04.01、大分町【新】の因子町期間…1957.04.01~1963.03.10

次に、所属する都道府県名に使用されている字が入る「因子町」のうち、現行の市域に含まれているものは以下の通りです。
◎都道府県の「県」が入る因子町は上県(対馬市)だけです。
都府県市名因子町-----都府県市名因子町
青森県青森市青森愛知県知立市知立
岩手県奥州市岩谷堂愛知県江南市古知野
宮城県仙台市宮城三重県松阪市三雲
宮城県多賀城市多賀城滋賀県甲賀市甲賀
秋田県由利本荘市亀田滋賀県大津市志賀
秋田県横手市増田大阪府泉大津市大津
秋田県大館市扇田大阪府東大阪市小阪
秋田県秋田市和田奈良県奈良市奈良
秋田県潟上市飯田川※和歌山県和歌山市和歌浦
秋田県大仙市太田島根県松江市島根
山形県上山市上山岡山県笠岡市笠岡
山形県鶴岡市大山岡山県津山市津山、津山東【古】、津山東【新】
福島県福島市福島岡山県真庭市勝山
福島県南相馬市鹿島岡山県赤磐市山陽、熊山
茨城県結城市結城広島県廿日市市厳島/宮島
栃木県栃木市栃木広島県尾道市向島
埼玉県本庄市児玉広島県江田島市江田島
千葉県千葉市千葉山口県山口市山口
千葉県南房総市千倉※山口県周南市徳山
千葉県四街道市千代田徳島県吉野川市川島、鴨島
東京都東村山市東村山徳島県小松島市小松島
神奈川県横浜市神奈川、川和香川県高松市香川、香西、香南、川島
神奈川県川崎市川崎香川県さぬき市大川、寒川
新潟県新発田市新発田高知県土佐市高岡
新潟県新潟市新津高知県高知市下地
新潟県長岡市福岡県八女市福島
新潟県佐渡市福岡県福津市福間
新潟県妙高市新井佐賀県唐津市佐志
新潟県上越市大潟佐賀県佐賀市東与賀
石川県金沢市上金石/金石、下金石長崎県対馬市上県、豊崎
石川県白山市美川長崎県長崎市東長崎、野母崎
福井県坂井市坂井長崎県諫早市小長井
山梨県甲州市塩山長崎県西海市崎戸
長野県長野市長野、豊野熊本県天草市本渡、栖本
長野県中野市中野大分県大分市大分【古】、西大分、大分【新】
長野県佐久市野沢大分県豊後大野市大野
岐阜県土岐市土岐津大分県日田市大山
岐阜県瑞浪市土岐宮崎県宮崎市宮崎
静岡県藤枝市岡部宮崎県都城市高崎
静岡県富士市鷹岡鹿児島県鹿屋市鹿屋
静岡県伊豆の国市伊豆長岡鹿児島県霧島市霧島
愛知県名古屋市愛知鹿児島県鹿児島市桜島
飯田川※・・・正確に言うと、飯田川【初】と飯田川【二】です。【初】・【二】と【古】・【新】の違いは、前者が分立を伴うものであって、町域もほぼ同じエリアであるのに対して、後者は、系譜的にまったく異なる因子町であります。
千倉※・・・正式には曦/千倉 であります。改称前の町名は「あさひ」と読むのですが、こんな面倒くさい字は他でみたことありません。('◇')ゞ
[106061] 2022年 11月 5日(土)07:53:37【1】訂正年月日
【1】2022年 11月 5日(土)09:40:33
白桃 さん
「因子市」の最高人口>「後継市」の最高人口
本題に入る前に
私も、「経県値(市区町村版)」あるいは「経県値 市区町村版」が良いと思います。

[106045]ピーくん さん
三本松やりました。ベスト4
こんな大会が行われているとは知りませんでした。再来年あたり、少しは期待持てるかも。

以下は、「後継市」の最高人口より「因子市」の最高人口が上回っている「修了因子市」のリストです。
例をあげますと、釧路市は2005年に阿寒、音別の2町と新設合併をしたが、合併後の国勢調査における最高人口は181,169人で、これは、旧)釧路市が1980年国調で記録した214,694人に届いていない、ということです。
相変わらず分かり難い表で恐縮ですが、因子市欄の2020年人口は2020年国調における因子市修了時点の境域人口。後継市欄の2022年人口は10月1日現在の推計人口(※熊野市は7月1日現在)です。
なお、以下の28市の因子市は、すべて「平成の大合併」期に「修了」しています。
因子市最高人口調査年2020年---後継市最高人口2020年2022年
釧路214,6941980159,011釧路181,169165,077160,140
能代63,421195542,117能代59,08449,96848,045
宮古62,478198043,162宮古60,25050,36947,800
男鹿48,563195520,409男鹿35,63725,15423,740
士別39,191195516,734士別23,41117,85817,043
久慈39,136198530,830久慈36,87233,04331,572
遠野37,088195521,452遠野31,40225,36624,353
名寄36,106196523,788名寄30,59127,28226,349
二戸30,513198521,920二戸29,70225,51324,471
輪島38,754196019,686輪島29,85824,60823,022
洲本49,358195532,634洲本47,25441,23640,325
新宮40,051196526,044新宮33,79027,17126,228
熊野30,819195514,945熊野19,66215,96515,334
八幡浜55,471195522,927八幡浜41,26431,98730,652
大田47,211196026,804大田40,70332,84631,793
柳井40,717196028,201柳井35,92730,79929,880
中村40,086195530,233四万十37,91732,69431,837
美祢39,704196014,478美祢28,63023,24722,117
新見39,155195518,697新見36,07328,07926,875
日南61,974196037,955日南57,68950,84848,956
名瀬49,765198534,838奄美46,12141,39040,501
臼杵47,457195529,418臼杵43,35236,15834,627
松浦44,057196017,191松浦25,14521,27120,506
平戸43,302195516,881平戸38,38929,36528,314
大口41,899195517,473伊佐29,30424,45323,360
竹田36,608195512,171竹田26,53420,33219,362
串木野34,124195521,347いちき串木野31,14427,49026,636
豊後高田30,608195516,683豊後高田25,11422,11221,839
[106123] 2022年 11月 16日(水)06:50:40白桃 さん
九州・沖縄の「修了因子市」
[106009]にて「消滅因子市」のデータを投稿しましたが、それなら、「修了因子市」も取り上げないと片手落ちではないかという読者の声(そんな声は何所からも聞こえませんが…)に応えて、「修了因子市」のデータも掲載いたします。
※「修了因子市」「消滅因子市」については[106008]をご参照ください。
205もある「修了因子市」を一括するのは疲れますので、今回は九州・沖縄の42市にしときます。修了因子市シリーズは南から行きましょう。
下表は、「修了因子市の最高人口」順ではなく、「修了時点の領域の2020年国勢調査人口」順となっております。そうした理由は、白桃の関心が「修了因子市の今」にあるからです。
新設された市は、合併後は一体化するのであるから、旧市町村単位で考察するのはオカシイというご意見は正論だと思うのですが、いまだに、八幡・小倉・門司・若松・戸畑のほうが馴染みある白桃は、北九州、東大阪、西東京、いわき、倉敷・・・なんかを分断してみたいのです。(でも、1963年に発行された「北九州市発足記念切手」は大事に…あ、売って酒代にしてしまった。)
※下表の「分類」については[105997]をご参照ください。
分類修了因子市市制年修了年最高人口調査年2020年人口---後継市最高人口調査年
01鹿児島18891967328,4461965387,681鹿児島605,8462010
03八幡19171963332,1631960314,725北九州1,065,0781980
05大分19111963124,8071960205,961大分478,1462015
01佐賀18892005171,2311995164,759佐賀237,5062010
02都城19242006133,0622005130,355都城169,6022010
05八代19402005108,790198596,597八代136,8862005
05諫早1940200595,182200091,942諫早144,0342005
06宗像1981200381,588200088,344宗像97,0952020
06鹿屋1941200681,471200580,909鹿屋105,0702010
04具志川1968200561,061200077,312うるま125,3032020
02唐津1932200579,575199574,749唐津128,5642005
06前原1992201067,275200570,673糸島98,8772020
07川内1940200473,236200070,360薩摩川内102,3702005
06国分1955200555,341200558,735霧島127,4872010
04コザ1956197458,658197050,131沖縄142,7522020
05宇佐1967200552,217198543,838宇佐60,8092005
05佐伯1941200554,708198542,711佐伯80,2972005
05玉名1954200547,736196040,727玉名69,5412010
05日南1950200961,974196037,955日南※61,9741960
05甘木1954200647,983195537,521朝倉56,3552010
03平良1947200533,701200036,845宮古島53,4932005
06本渡1954200642,641198536,640天草89,0652010
06出水1954200647,545195535,402出水55,6212010
03小林1950200644,330195535,264小林48,2702010
03名瀬1946200649,765198534,838奄美※49,7651985
05飯塚1932196361,650195534,228飯塚131,4922010
05柳川1952200548,691196033,410柳川74,5392005
05武雄1954200641,673195532,823武雄50,6992010
05臼杵1950200547,457195529,418臼杵※47,4571955
05山鹿1954200538,057195528,650山鹿57,7262005
06指宿1954200635,981195526,122指宿44,3962010
05菊池1958200534,363195523,045菊池51,8622005
06福江1954200438,860196021,885五島44,7652005
03串木野1950200534,124195521,347いちき串木野※34,1241955
05杵築1955200529,532195520,851杵築33,5672005
06加世田1954200534,608195520,564南さつま38,7042010
06大口1954200841,899195517,473伊佐※41,8991955
06松浦1955200644,057196017,191松浦※44,0571960
05平戸1955200543,302195516,881平戸※43,3021955
05豊後高田1954200530,608195516,683豊後高田※30,6081955
05竹田1954200536,608195512,171竹田※36,6081955
03山田1954200635,75219557,660嘉麻42,5892010
九州・沖縄の「修了因子市」の中で、2020年人口が因子市時代の最高人口を上回っているのは、鹿児島、大分、宗像、具志川、前原、国分、平良の七つです。北九州市は無法松の働きによって?小倉が八幡を上回り、沖縄市においては美里がコザを抑え込んでいるのです。山田が少ないのは理解できますが、飯塚がこれほど少ない34,228人でイイヅカ???
なお、後継市欄に※が付いているところは、新設市にもかかわらず、因子市時代の最高人口を上回っていない市です。この9市の新設後の最高人口と最近の人口推移は[106061]に記載しております。この9市、今後も因子市時代の最高人口を上回ることはマズ、ないでしょう。
[106131] 2022年 11月 18日(金)06:09:23白桃 さん
中国・四国の「修了因子市」
[106123]白桃
新設された市は、合併後は一体化するのであるから、旧市町村単位で考察するのはオカシイというご意見は正論だと思うのですが、いまだに、八幡・小倉・門司・若松・戸畑のほうが馴染みある白桃は、北九州、東大阪、西東京、いわき、倉敷・・・なんかを分断してみたいのです。
白桃の後輩?で、私より倉敷を分断したい推理小説家が、こう書いています。
岡山駅からマリンライナーで南へ向かうこと30分弱。列車は瀬戸大橋線の児島駅に到着した。ひとりホームに降り立つと、爽やかに吹き抜けていく秋の風。そこに微かな潮の香りが混じるのを感じて、矢野沙耶香は確かにここが瀬戸内の港町であることを実感した。彼女の地元、倉敷ではけっして感じることのない香りだ。
「・・・・・ていっても、いまは児島も倉敷の一部だけどね。」
そう呟く沙耶香は、生まれも育ちも岡山県倉敷市。旧・児島市が倉敷市と合併し、『倉敷市児島』と呼ばれるようになったことが、2018年になった現在でもいまひとつピンとこない―そんな倉敷市民のひとりである。倉敷サイドの人間でさえそうなのだから、児島サイドの住人たちはなおさらピンときてないはずだと、沙耶香はそう推察するのだが―  東川篤哉「仕掛島」
もっとも、旧倉敷市内においても、白壁が並ぶ美観地区と水島コンビナート地区が同じ市内である、とはまったく感じない白桃ですが…。

今回は、[106123]に続き中国・四国の「修了因子市」を見ていきます。
分類修了因子市市制年修了年最高人口調査年2020年人口-----後継市最高人口調査年
02福山19161966170,1581965297,330福山464,8112015
06倉敷19281967144,4611965286,702倉敷477,1182015
01赤間関/下関18892005269,1691985219,078下関290,6932005
01松江18892005152,6162000148,631松江206,2302015
02米子19272005138,7562000137,760米子149,5842005
05今治19202005125,1151985105,326今治173,9832005
05出雲1941200587,330200094,985出雲172,7752020
05岩国19402006112,525198091,232岩国143,8572010
02丸亀1899200580,105200082,329丸亀110,4732010
05三原1936200585,975198571,052三原104,1962005
03徳山1935194438,419194064,765周南152,3872005
05山口1929194434,803193560,123山口197,4222015
06総社1954200556,531200057,948総社69,0302020
05西条1941200458,110200057,305西条113,3712005
05宇和島1921200571,586198047,443宇和島89,4442005
061943200449,246198543,17853,9712005
06小野田1940200555,192196040,840山陽小野田66,2612005
05観音寺1955200546,731196039,438観音寺62,6902010
05浜田1940200551,071198539,370浜田63,0462005
05三次1954200442,163196035,775三次59,3142005
051932200557,621195535,13157,9902005
06川之江1954200438,991199032,879四国中央92,8542005
05大洲1954200546,816195532,408大洲50,7862005
06中村1954200540,086195530,233四万十※40,0861955
05伊予1955200530,547200029,209伊予39,4932005
05柳井1954200540,717196028,201柳井※40,7171960
06大田1954200547,211196026,804大田※47,2111960
05安来1954200433,056198526,406安来43,8392005
05八幡浜1935200555,471195522,927八幡浜※55,4711955
06備前1971200533,908197522,017備前40,2412005
05高梁1954200437,030195519,016高梁38,7992005
06新見1954200539,155195518,697新見※39,1551955
06長門1954200531,995195518,579長門41,1272005
06庄原1954200533,249195517,773庄原43,1492005
06美祢1954200839,704196014,478美祢※39,7041960
上記の中で、2020年の人口が因子市時代の最高人口を上回っているのが、福山、倉敷、出雲、丸亀、徳山、山口、総社の7市です。徳山と山口は「修了年」が古く比較の対象外なので、表からは、福山と倉敷は「高度経済成長期」における派手な人口増、出雲、丸亀、総社は近年の堅実な人口増が見られたことがうかがえます。また、私の理想都市、米子([106128] BANDALGOM さん)と西条も「健闘」している都市と言えるでしょう。
余談ですが、1959年に西条高校が甲子園(夏)で優勝、1960年に米子東高校が甲子園(春)で準優勝(優勝は高松商)したことは今でも脳裏に焼き付いています。
後継市欄に※の付いた四万十、柳井、大田、八幡浜、新見、美祢は、新設後も因子市時代の最高人口を上回っていない市ですが、とりわけ八幡浜の凋落ぶりは目を覆いたくなります。また、下関、宇和島、萩、高梁、庄原もかなりヤバイ赤信号が点滅しています。
[106155] 2022年 11月 25日(金)12:57:36白桃 さん
近畿地方の「修了因子市」
「継続は力なり」と言われますが、「惰性」的継続はどうなんでしょう。('◇')ゞ

気を取り直して、下は近畿地方の「修了因子市」を「修了時点の領域の2020年国勢調査人口」順に並べたものです。
「修了時点の領域の2020年国調人口」が修了因子市時代の最高人口を上回っているのは、姫路、桑名、大津、岸和田、近江八幡、八日市、亀山の7市ですが、このうちの姫路、大津、岸和田は修了年が相当古いので当然と言えば当然ですね。残りの4市については、まあまあ頑張っているといったところですか。
なお、三木は1954年6月1日に市制施行しましたが、同年7月1日に新設合併をしており、「因子市」としては国勢調査に記録がありません。表中の最高人口は修了時点の領域の1950年国調人口です。
また、後継市欄に※が付いている洲本、新宮、熊野は、新設市にもかかわらず、因子市時代の最高人口を上回っていない市です。この市の新設後の最高人口と最近の人口推移は[106061]に記載しております。
分類修了因子市市制年修了年最高人口調査年2020年人口-----後継市最高人口調査年
06布施19371967271,7041965216,250東大阪524,7501975
01姫路18891946104,2591940181,969姫路536,2702010
0118892006165,1822005157,279285,7462010
02松阪19332005123,7272000117,569松阪168,9732005
02桑名19372004108,3782000113,432桑名140,3032015
02宇治山田/伊勢19062005105,621198085,157伊勢130,2712010
02大津1898193334,379193073,880大津345,0702020
05岸和田1922194246,486194071,055岸和田201,0002005
05近江八幡1954201068,530200568,929近江八幡81,7382010
05長浜1943200662,225200560,255長浜124,1312010
05田辺1942200570,835198559,873田辺82,4992005
05上野1941200462,355195557,189伊賀100,6232005
05尼崎1916193671,072193552,289尼崎553,6961970
06橋本1955200655,071200048,518橋本66,3612010
06東舞鶴1938194349,810194046,766舞鶴99,6151960
05八日市1954200544,351200045,981東近江115,4792010
05亀山1954200539,334200043,469亀山51,0232010
05豊岡1950200547,742199541,827豊岡89,2082005
05龍野1951200541,157198539,048たつの81,5612005
06海南1934200553,370197037,863海南57,7442005
05三木(注)1954195432,633195036,831三木81,0092010
05洲本1940200649,358195532,634洲本※49,3581955
06西脇1952200542,238196032,373西脇43,9532005
05新宮1933200540,051196526,044新宮※40,0511965
05熊野1954200530,819195514,945熊野※30,8191955
[106156] 2022年 11月 26日(土)11:25:19白桃 さん
中部地方の「修了因子市」
マニアック過ぎる?「修了因子市」シリーズはもう少し続きますが、本題に入る前に簡単なクイズを
◎100歳コンビのキンさん・ギンさん、西遊記に登場する金角・銀角のように並べて言われると「キン」と「ギン」が聞き分けることが出来るのですが、「〇ン・メダル」と言われただけでは、それが「金メダル」なのか「銀メダル」なのかを聞き分けられない難聴気味の白桃にとって、中部地方にあるI市とE市を聞き分けるのが難しいのです。 両市は隣接していませんが、両市がある県は隣接しています。関西弁風に言うと、I市はE市になります。それに、E市のほうが大阪に近いです。ドコとドコでしょうか?
【ヒント】両市とも下の表に出てきます。

中部地方で「修了時点の領域の2020年国調人口」が修了因子市時代の最高人口を上回っているのは、長野市など10市あるのですが、長野、富士宮、吉原に関しては修了年がかなり古いので注目するまでもありません。堅実に推移しているのが、磐田、掛川、佐久、松任、袋井、砺波といったところ。
数字上では確かに人口増を示している高田ですが、2020年国勢調査において「高田DID」は「直江津DID」にDID人口上では逆転されており、高田ファンにとっては心配かもしれません。(なお、上越市のHPに2020年国調の地区別人口が掲載されているのですが、それによると、旧高田市であった地域自治区の合計が87,085人、旧直江津市であった地域自治区の合計が42,369人と、白桃が「国勢調査町丁・字等別境界データセット」と「小地域人口集計」をもとに算出した数字とは合致しません。これは、直江津区に旧高田市の一部が含まれているのも一因ではないかと考えています。もちろん、白桃が算出した数字が正確だと言う自信はありません)
新設自治体を分断して考察したい白桃にとってヨダレが垂れそうなのが射水市です。♪私が生まれて育ったところは…の新湊は、もう完全に御嶽海か正代のような状況です。2020年国調で旧・小杉町の人口(33,919人)に水をあけられています。(新湊の分類が(02☆)となっているのは、長野、上田、島田のように「生まれながらの町」…法人格を変更なし…→市、というパターンとは若干異なり、高岡市から分立した新湊(二代目)の単独市制という理由からです)
新設市にもかかわらず、因子市時代の最高人口を上回っていないのは輪島だけですが、輪島以上に新市において存在感を失っているのが両津です。飯田も2020年国調では因子市時代の最高人口の半分以下となっていますが、これは、活況が失われたというよりは、修了年が古いことも相まってドーナッツ化現象に似た状況にあるのではと推測しています。このあたりのこと、飯田に詳しい方、教えていただけると有難いのですが・・・
分類修了因子市市制年修了年最高人口調査年2020年人口-----後継市最高人口調査年
01静岡18892003474,0921995462,323静岡716,1972010
01富山18892005325,7002000321,666富山421,9532010
02長野18971966172,8361965221,213長野381,5112010
01高岡18892005175,7801985154,218高岡176,0612010
02上田19192006125,3682000120,466上田159,5972010
05磐田1948200586.717200090,352磐田170,8992005
05高田1911197175,053197087,938上越208,0822005
05掛川1954200580,217200085,972掛川117,8572005
05三条1934200586,325198575,958三条104,7492005
05富士宮1942195542,750195074,744富士宮132,0012010
02島田1948200575,248200073,349島田100,2762010
05佐久1961200566,875200071,668佐久100,5522010
05松任1970200565,370200070,626白山110,4592010
05武生1948200573,792200069,778越前87,7422005
05袋井1958200559,835200069,738袋井87,8642020
06伊那1954200662,869200559,332伊那71,0932010
05吉原1948195533,313195056,666富士【新】254,0272010
05加賀1958200569,394199556,172加賀74,9822005
05砺波1954200440,744200042,606砺波49,4292005
051954200644,651198541,31581,8762010
05中野1954200542,624200038,498中野46,7882005
05七尾1939200450,698195538,191七尾61,8712005
05更埴1959200339,402200036,439千曲64,0222005
05黒部1954200636,543200534,945黒部41,8522010
06十日町1954200550,211197534,646十日町62,0582005
05五泉1954200640,261198532,200五泉54,5502010
05新城1958200536,147199532,200新城52,1782005
06恵那1954200435,687199532,082恵那55,7612005
02☆新湊1951200548,713195531,685射水93,5882010
06山梨1954200532,505200028,630山梨38,6862005
05村上1954200833,540198026,024村上66,4272010
05糸魚川1954200541,910196025,491糸魚川49,8442005
03塩山1954200530,279195520,427甲州33,9272010
05輪島1954200638,754196019,686輪島※38,7541960
05飯田1937195634,052195516,364飯田108,6242005
05両津1954200430,048195511,572佐渡67,3862005
[106180] 2022年 11月 30日(水)18:34:31【1】訂正年月日
【1】2022年 12月 1日(木)04:24:07
白桃 さん
関東地方の「修了因子市」
前回のくだらないクイズの答えはI市が伊ぃ那市、E市が恵ぇ那市です。
[106157]あきごん さん
なんのこっちゃ?と思いましたが、確かに我々関西人は普段うらやましく思ったときは「I」とは言わず「E」と言いますね。のばしますが…。
三本松育ちの白桃は、関西人に含まれるのかどうか知りませんが、うらやましい!と思ったときに、やっぱり「えぇなぁ」と言ってしまいます。
[106158]メークイン さん
栃木弁・茨城弁の観点から見ると、I市もE市も同じ発音です。
私はいまだに、茨城県人と栃木県人の区別がつきません。群馬県人は歩くのが速いから分かります???。

では、本題に入ります。
関東地方で「修了時点の領域の2020年国調人口」が修了因子市時代の最高人口を上回っているのは、浦和、太田、伊勢崎、勝田、保谷、茂原、上福岡、黒磯、秋川の九因子市です。意外に少ないという感じがしますが、春日部や、派手な合併をした久喜、加須も減少傾向ですから、ま、妥当な数と言えるでしょう。この20年間で10万増の浦和は別として、健闘しているのが茂原でしょうか。茂原駅に到着したとき妻が「意外と都会ね」と言ってましたが、東総地区では「都会」に一番近い都市と言えます。上福岡は停滞していたのですが、大井町と一緒になってから何故かしら元気になりました。
関東で、新設合併後に因子市時代の最高人口を上回っていない市はありませんが、秩父、佐原、八日市場、笠間は沈滞気味です。特に今の笠間市は旧・笠間市より旧・友部町の人口が11,500人ほど多くなっています。市役所も友部にありますが、名前まで「友部市」になることは無いと思いますが…。数字では減少が激しい鹿沼ですが、これは、新興の東部台地区に人口が移動し、旧市街は空洞化している結果のようです。
修了因子市市制年修了年最高人口調査年2020年人口-----後継市最高人口調査年
浦和19342001484,8452000584,286さいたま1,324,0252020
春日部19542005203,3752000193,850春日部238,5062005
太田19482005147,9062000158,800太田223,0142020
熊谷19332005156,4291995149,959熊谷203,1802010
伊勢崎19402005125,7512000132,591伊勢崎211,8502020
勝田19541994109,8251990130,889ひたちなか157,0602010
保谷19672001102,7202000115,659西東京207,3882020
深谷19552006103,534200098,496深谷144,6182010
佐野1943200584,069199581,971佐野123,9262005
栃木1937201086,290198577,064栃木159,2112015
茂原1952197248,495197075,286茂原93,7792000
加須1954201068,445200067,417加須115,0022010
久喜1971201072,654200066,809久喜154,3102010
上福岡1972200558,761199061,828ふじみ野113,5972020
黒磯1970200558,783200059,880那須塩原117,8122010
下館1954200566,062199558,817筑西112,5812005
秋川1972199550,387199058,763あきる野80,9542015
本庄1954200661,461200057,990本庄81,8892010
今市1954200662,476200055,579日光【新】90,0662010
古河1950200559,093199555,214古河145,2652005
秩父1950200561,798197550,155秩父70,5632005
石岡1954200552,714199548,088石岡81,8872005
富岡1954200649,349200043,600富岡52,0702010
安中1958200647,665200042,775安中61,0772010
渋川1954200649,167199541,674渋川83,3302010
岩井1972200544,325199539,017坂東57,5162005
1954200540,963200038,69370,6432005
佐原1951200651,727195537,710香取82,8662010
八日市場1954200636,944195527,225匝瑳39,8142010
鴨川1971200531,849197526,904鴨川36,4752005
笠間1958200632,143196023,774笠間79,4092010
鹿沼1948195432,377195022,659鹿沼102,3482010
[106193] 2022年 12月 4日(日)04:12:23白桃 さん
因子町最高人口ランキング(東海)
[105896]白桃
(次回は、三重県が終了次第、「東海」地方を予定していますので、どなたも期待してはいないと思いますが、少々お待ちください。)
三重県はとっくに終了していたのですが、推計人口や「因子市」など他件が重なり、ほったらかしにしておりました。ほったらかしついで、でもないのですが、「因子町」の成り立ちに関する種別を次の通り変更いたします。
・1「生まれながらの町」・・・変更なし
・2.単一の因子村が町制した因子町→・2.町制施行までに法人格変更のない因子町
・3.複数の因子村からなる因子町→・3.町制施行までに法人格変更のある因子町
「北陸・甲信」までは、町制施行の際にBを編入したAを「3」に含めていたのですが、「東海」から「2」に入れます。大勢に影響は無いかと考えます。
1.「生まれながら町」15傑
東海地方(岐阜・静岡・愛知・三重)において、このグループに該当するのは97ありますが、第1回国勢調査より前に市制施行した、豊橋、四日市、宇治山田、岡崎、浜松、大垣のほか、第1回国調前に因子町を修了した中津川、東加納、今尾、高田、高須、明知、西加納(以上岐阜県)、犬山、西尾、亀崎、蟹江、小牧、知立、刈谷、清洲、稲沢、横須賀、熱田(以上愛知県)と三重県の亀山、合計25の因子町がランキングの対象外となります。
修了因子町が多いのは、明治年間に岐阜県及び愛知県において広範囲にわたる「新設合併」が行われたからです。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
鳴海愛知県(名古屋市)31,5191960
島田静岡県島田市30,6351947
桑名三重県桑名市28,3611935
三島静岡県三島市28,1431935
一宮愛知県一宮市27,2631920
大宮静岡県富士宮市26,0491940
松阪三重県松阪市26,0191930
多治見岐阜県多治見市24,6951935
津島愛知県津島市22,7331940
沼津静岡県沼津市20,9931920
上野三重県伊賀市20,7801940
高山岐阜県高山市20,1451935
西枇杷島愛知県(清須市)19,6371970
蒲原静岡県(静岡市)19,1151965
尾鷲三重県尾鷲市19,0751950
2.町制施行までに法人格変更のない因子町15傑
このグループに該当する因子町数は166ですが、第1回国勢調査以前に因子町を修了した岐阜県の神戸、墨俣と愛知県の新川(西春)、
下地、牛久保、蒲郡、挙母、岩倉、一色【初代】、横須賀(幡豆)、田原、国府、豊川、勝川、大川、内海、平坂【初代】、矢作、師崎、布袋、黒田、広幡、起、萩原、祖父江、古知野、福江、呼続、浅井、高浜、河和、弥富、豊浜、合計33がランキングの対象外となっています。
なお、このグループに属している裾野(現:裾野市)ですが、小泉村と泉村の新設/町制なので、理屈から言えば「第3」グループに入れるべきものですが、小泉村の分割によって成立した小泉村と泉の「再会?」と言う理由から「第2」としています。
また、このグループには、町(金指)を編入して村(井伊谷)から町になった静岡県の引佐も含まれています。
(因子町名の後ろの◎:現役因子町)
因子町名現在の自治体最高人口調査年
長泉◎静岡県長泉町43,3362020
函南◎静岡県函南町38,8032005
大治◎愛知県大治町32,3992020
清水(駿東)◎静岡県清水町32,3022010
裾野静岡県裾野町31,6121970
瀬戸愛知県瀬戸市31,2791925
愛知愛知県(名古屋市)30,8101920
焼津静岡県焼津市30,6031950
吉田◎静岡県吉田町29,8152010
富士静岡県(富士市)22,0431950
伊東静岡県伊東市21,9911940
那加岐阜県各務原市21,8531950
千種愛知県(名古屋市)21,3401920
韮山静岡県伊豆の国市19,4102000
小俣三重県(伊勢市)18,9862005
3.町制施行までに法人格の変更がある因子町30傑
このグループに該当するのは125の因子町ですが、このうち第1回国調前に修了した桃栄(愛知県)はランキング対象外となります。
東海地方には第3グループに結構名の知れたところが入っているので、30傑と少し多めに採りました。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
三好愛知県みよし市56,2522005
長久手愛知県長久手市52,0222010
日進愛知県日進市50,3351990
東浦◎愛知県東浦町49,8002010
東郷◎愛知県東郷町43,9032020
師勝愛知県北名古屋市43,8882005
甚目寺愛知県あま市38,5632005
安城愛知県安城市35,1881950
大府愛知県大府市34,7401965
西春愛知県(北名古屋市)34,1902005
扶桑◎愛知県扶桑町34,1332020
守山愛知県(名古屋市)33,9511950
旭(東春)愛知県尾張旭市33,6341970
上野愛知県東海市30,6371965
佐屋愛知県愛西市29,8022000
豊明愛知県豊明市29,7761970
豊田静岡県(磐田市)28,8292000
阿久比◎愛知県阿久比町28,3832020
東員◎三重県東員町26,3052000
小山◎静岡県小山町25,9441960
岐南◎岐阜県岐南町25,8812020
一色【二代】愛知県(西尾市)25,3111985
大口◎愛知県大口町24,3052020
美和愛知県(あま市)23,9692000
大井川静岡県(焼津市)23,2042000
七宝愛知県(あま市)22.8692005
佐織愛知県(愛西市)22,4572000
小坂井愛知県(豊川市)21,8812005
浅羽静岡県(袋井市)18,8972000
藤岡愛知県(豊田市)18,0052000
[106209] 2022年 12月 7日(水)17:34:39【1】訂正年月日
【1】2022年 12月 7日(水)17:39:12
白桃 さん
北海道・東北の「修了因子市」
[106187]スナフキん さん
遅くなりましたが、上福岡の情報ありがとうございました。スナフキんさんもコロナに罹ったのですか。私は、おかげさまでコレと言った後遺症もなく、駐輪場の業務にも復帰してマル1年経ちました。コロナに罹ってもう二度と入院したくはありません。一番辛いのは、ガラ系携帯では落書き帳が見れないから・・・

では、「修了因子市」シリーズの掉尾を飾って?北海道・東北を見ていきます。
「修了時点の領域の2020年国調人口」が修了因子市時代の最高人口を上回っているのは、郡山、平、古川、北上、一関の五つしかありません。このうち、古くに修了した一関を無視すれば四つになりますが、「新産業都市」指定に伴う合併によって因子市を修了した郡山と平は、「新産都」の中核として相応の人口増を示しています。特に郡山は…新幹線に郡山駅から乗車したオバちゃん旅行者が弁当を食べながら「福島市ってあったっけ?」と大きな声でしゃべっていました…それぐらい県庁・福島市の存在感を薄めています。しかし、一番健闘しているのは北上ではないかと考えている白桃です。
新設合併後に因子市時代の最高人口を上回っていない市(※印)が、釧路、宮古、能代、久慈、名寄、二戸、遠野、男鹿、士別、と九つもあります。もう、♪「釧路の夜」は明けないのでしょうか。
九因子市以上に冷たい風が吹いているのが、溶鉱炉の火が消えた釜石です。釜石で思い出すのが何故か、♪安奈おまえの愛の灯はまだ燃えているかい…です。
分類修了因子市市制年修了年最高人口調査年2020年人口-----後継市最高人口調査年
02青森18982005297,8592000258,064青森311,5082005
05郡山19241965102,6361960182,681郡山338,8342005
02釧路19222005214,6941980159,011釧路※214,6941980
01弘前18892006177,9721995155,163弘前183,4732010
03北見19422006112,0402000102,000北見125,6892010
02石巻19332005122,674198599,904石巻167,3242005
051937196671,115196089,363いわき360,5981995
02鶴岡19242005100,628200087,894鶴岡142,3842005
02酒田19332005102,600198085,443酒田111,1512010
02古川1950200675,154200577,694大崎135,1472010
05北上1954199158,779199069,290北上94,3212005
05花巻1954200672,995200067,147花巻101,4382010
06三本木/十和田 1955200563,363200056,695十和田68,3592005
05水沢1954200660,990200054,787奥州124,7462010
05気仙沼1953200668,551198046,207気仙沼73,4892010
06原町1954200650,087199545,046南相馬70,8782010
05白河1949200547,854200544,974白河64,7042010
05宮古1941200562,478198043,162宮古※62,4781980
05能代1940200663,421195542,117能代※63,4211955
06五所川原1954200550,632198041,926五所川原62,1812005
02本荘1954200545,724200041,923由利本荘89,5552005
05一関1948195536,269195041,815一関125,8182005
03滝川1958197143,535197036,231滝川52,0041985
06大曲1954200541,764198035,180大仙93,3522005
02横手1951200546,950196034,797横手103,6522005
05久慈1954200639,136198530,830久慈※39,1361985
05二本松1958200536,233200030,194二本松59,8712010
05喜多方1954200643,692195529,391喜多方52,3562010
05湯沢1954200541,596195526,425湯沢55,2902005
06名寄1956200636,106196523,788名寄※36,1061965
05二戸1972200630,513198521,920二戸※30,5131985
05遠野1954200537,088195521,452遠野※37,0881955
06男鹿1954200548,563195520,409男鹿※48,5631955
06士別1954200539,191195516,734士別※39,1911955
02釜石1937195542,167194011.979釜石87,5111960
[106218] 2022年 12月 9日(金)18:44:55白桃 さん
継続因子市(「平成の合併」によって誕生・その1)
「修了因子市」シリーズが終了しましたが、ここは”継続は力なり”ということで調子に乗って「継続因子市」シリーズに突入いたします。
「継続因子市」=現役の市、ですから、「あまり面白くないかな」と思ってましたが、やってみるとそうでもありません。ただ、587ある継続因子市全部を取り上げるのは結構大変な作業でして、このシリーズの完結は来年になる予定です。
継続因子市を大きく4つに分類(下表の「分類」とは異なります)します。
1.「平成の合併」によって誕生:4回予定
2. 市制施行後に編入を行っていない(「境界変更」は考慮外):6回予定
3. 「平成の合併」期に編入を行っている(1.を除く):3回予定
4. 市制施行後に編入を行っている(3.を除く):4回予定

今回は、1.「平成の合併」によって誕生・その1、でありますが、エリアは北海道、東北、関東です。
まずは表の説明
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆市になるまでに法人格変更有
・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
・・・☆5.及び6.で除外された「平成の新設合併市」
・・・09.本源因子町が「生まれながらの町」(下野は「本源因子町」である石橋が村から分立したので09※としている)
・・・10.本源因子町が「生まれながらの町」ではない
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。(下野は2020年国調人口最多旧町は石橋)
「市役所」:市役所所在旧町村
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020A人口」:当該因子市の2020年国勢調査人口
「A増加率」:当該市因子市の2000年国調~2020年国調の人口増加率
「2020B人口」:「前身町」の2020年国勢調査人口
「B増加率」:「前身町」の2000年国調~2020国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市役所市制年最高人口調査年2020A人口A増加率2020B人口B増加率
08つくばみらい伊奈伊奈200649,872202049,87223.04 26,3743.15
09さくら氏家氏家200544,901201544,51311.20 33,76617.57
07神栖神栖神栖200595,454202095,4548.93 59,75723.02
09※下野南河内※国分寺200659,507202059,5073.59 19,563-7.87
10那珂那珂那珂200554,705200553,502-2.85 45,878-0.23
09みどり笠懸笠懸200651,899201049,648-3.16 30,06716.54
09本宮本宮本宮200731,489201030,236-4.14 22,8832.71
10北斗上磯上磯200648,032201044,302-5.35 34,276-4.20
09小美玉美野里美野里200652,279201048,870-8.49 24,642-1.59
10東松島矢本矢本200543,235200539,098-9.45 31,035-1.44
09鉾田鉾田鉾田200550,156201045,953-9.75 24,634-12.72
10潟上天王天王200535,814200531,720-11.18 21,156-2.45
08かすみがうら千代田千代田200544,603200540,087-11.37 25,523-4.26
05潮来潮来潮来200131,524200527,604-13.59 22,962-11.14
10平川平賀平賀200633,764201030,567-16.15 19,320-15.49
09いすみ大原大原200540,962201035,544-17.02 16,495-19.66
09伊達保原保原200666,027201058,240-18.90 21,705-12.80
09登米200589,316200576,037-18.91 19,741-14.32
05常陸大宮大宮大宮200447,808200539,267-19.80 24,404-10.03
09山武成東成東200656,089201048,444-20.08 20,647-15.71
10田村船引船引200543,253200535,169-21.94 20,084-16.04
09桜川岩瀬大和(村)200548,400200539,122-22.28 18,077-20.50
09行方麻生麻生200540,035200532,185-22.38 12,520-24.52
10にかほ象潟象潟200528,972200523,435-22.78 10,000-24.74
09稲敷江戸崎江戸崎200549,689200539,039-23.88 15,563-23.92
09栗原築館築館200580,248200564,637-23.91 13,180-16.93
10南房総千倉富浦200642,104201035,831-24.01 9,656-26.63
09那須烏山烏山烏山200531,152200524,875-24.14 14,640-24.57
10つがる木造木造200540,091200530,934-25.14 14,270-28.61
08八幡平西根西根200531,079200524,023-26.05 14,629-23.13
09仙北角館田沢湖200531,868200524,610-26.68 11,284-23.11
10北秋田鷹巣鷹巣200540,049200530,198-28.19 16,805-22.98
「前身町」と異なるところに役所(代表)が置かれているのは、下野、桜川、南房総、仙北の4つ。「分庁」制が採られているとは思いますが、それにしても、南房総(富浦)と仙北(田沢湖)はなんでだろう?
A増加率>B増加率が10、A増加率<B増加率が22となっていますが、極端な例を四つほど
神栖市・・・旧神栖町:+23.02%、旧波崎町:-8.59%
つくばみらい市・・・旧伊奈町:+3.15%、旧谷和原村:+57.04%
下野市・・・旧南河内町:-7.87%、旧石橋町:+8.74%
みどり市・・・旧笠懸町:+16.54%、旧大間々町:-19.43%
同でも良い話:
ザ・テンプターズの歌「おかあさん」の歌詞
♪オーママ ママ オーママ ママ…(大間々の町民歌ではないようです('◇')ゞ
[106228] 2022年 12月 11日(日)09:42:49白桃 さん
因子町最高人口ランキング(近畿)
60歳台のアンラッキー
・買った馬がゲートを出た瞬間、落馬する
・3-6-9索の三面待ちでリーチしたら、カン6索待ちの上家にあがられる
・2時間かけて作った落書き帳の原稿がなぜか消えてしまう
70歳になると事情が変わってきます
・中山11Rを買ったつもりが、中京11Rであった
・3-6-9索の三面待ちでリーチしたら、自分で9索を捨てていた。フリテン
・今から投稿するランキング、よく見たら、(東海)で入れていた三重県の因子町がダブッて入っていた。
とにかく、白桃家は先祖代々「三重県は近畿地方である派」なんですが、今回のランキングに三重県は入っていません。('◇')ゞ
1.「生まれながらの町」15傑
近畿地方でここに該当する因子町は70ありますが、第1回国勢調査前に市となった大津、尼ヶ崎、明石、奈良及び第1回国調前に因子町を修了した、柳原(京都府)、西浜、天保、東平野、玉造、岸和田、岸和田浜(以上、大阪府)、洲本(兵庫県)はランキング対象外
です。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
八幡京都府八幡市50,1321975
向日京都府向日市36,9881970
高田奈良県大和高田市31,3341947
伏見※京都府(京都市)30,5441925
赤穂兵庫県赤穂市29,1581947
西宮兵庫県西宮市28,4281920
田辺和歌山県田辺市28,1311940
守口大阪府守口市25,4821940
新宮和歌山県新宮市25,1791930
加古川兵庫県加古川市24,6101947
郡山奈良県大和郡山市24,2621950
伊丹兵庫県伊丹市24,0991940
彦根滋賀県彦根市23,3661935
福知山京都府福知山市22,8951935
御影兵庫県(神戸市)22,7111940
上表の15因子町は、御影以外、市制施行によって因子町を修了いたします。※印の付いた伏見は、国勢調査以前の人口統計において、表中の人口以上の数字を記録しています。伏見と言えば酒処、ですが、灘五郷の「御影郷」というお酒も美味しい。

2.町制施行までに法人格変更のない因子町30傑
このグループには、村から分立した余部/中舞鶴、新舞鶴、町から分立した東浦を含め244もの因子町が属します。このうち、第1回国調前に因子町を修了した網野(京都府)、向井、湊(以上大阪府)、須磨(兵庫県)はランキング対象外です。◎印は現役の町です。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
豊崎大阪府(大阪市)56,1101920
田辺京都府京田辺市53,0401995
今宮大阪府(大阪市)50,0801920
高石大阪府高石市45,6791965
熊取◎大阪府熊取町45,0692010
鷺洲大阪府(大阪市)40,9041920
木津京都府木津川市39,1292005
生駒奈良県生駒市35,5501970
門真大阪府門真市34,2281960
播磨◎兵庫県播磨町33,7662000
吹田大阪府吹田市33,2371935
鶴橋大阪府(大阪市)32,8641920
中本大阪府(大阪市)31,5511920
佐野大阪府泉佐野市31,5301947
島本◎大阪府島本町30,9272020
深草京都府(京都市)26,6571930
上牧◎奈良県上牧町24,9532005
大久保兵庫県(明石市)24,7131950
王寺◎奈良県王寺町24,5741995
布施大阪府東大阪市24,2301930
三郷◎奈良県三郷町24,1611995
川西兵庫県川西市24,1461950
豊中大阪府豊中市24,1271935
相生兵庫県相生市24,1101940
八尾大阪府八尾市23,3171947
垂水兵庫県(神戸市)23,1401940
丹波市奈良県天理市21,7421947
中津※大阪府(大阪市)21,5081920
龍華大阪府(八尾市)20,6341947
平群◎奈良県平群町20,4972000
1位豊崎、3位今宮の他に、鯰江、伝法(以上大阪府)、東宇治、嵯峨(以上京都府)、広畑(兵庫県)は町制施行まで(町制施行の際)に他村を編入しています。※印の付いた中津は、国勢調査以前の人口統計において、表中の人口以上の数字を記録しています。また、相生は「あう(おお)」から「あいおい」に改称しています。

3.町制施行までに法人格の変更がある因子町15傑
このグループに該当するのは123の因子町です。◎は現役の町です。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
栗東滋賀県栗東市54,8562000
香芝奈良県香芝市52,8171990
長岡京都府長岡京市51,4141970
狭山大阪府大阪狭山市50,2461985
甲西滋賀県湖南市41,3622000
美原大阪府(堺市)37,6182000
精華◎京都府精華町36,3762015
城陽京都府城陽市35,6581970
稲美◎兵庫県稲美町32,0542000
猪名川◎兵庫県猪名川町31,7392010
豊能◎大阪府豊能町26,6171995
能登川滋賀県(東近江市)23,1482005
夢前兵庫県(姫路市)22,0561995
志賀滋賀県(大津市)22,0472005
和泉大阪府和泉市21,2001955
[106244] 2022年 12月 13日(火)09:16:45白桃 さん
継続因子市(「平成の合併」によって誕生・その2)
[106218]に続き、中部地方(新潟県から愛知県まで)の「平成の合併」によって誕生した継続因子市を、2000年~2020年の20年間における人口増加率の高い順に並べてみました。
改めて表の説明を
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆市になるまでに法人格変更有
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
・・・☆05.及び06.で除外された「平成の新設合併市」
・・・・・09.本源因子町が「生まれながらの町」
・・・・・10.本源因子町が「生まれながらの町」ではない
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
※※※※中部地方において、「前身町」が2020年国調で人口最多ではない(因子)市は以下の通り
市名---前身町人口-----最多町人口
能美根上15,756寺井17,078
北杜長坂8,727高根8,776
本巣糸貫11,460真正13,140
牧之原相良21,204榛原22,298
「市役所」:市役所所在旧町村
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020A人口」:当該因子市の2020年国勢調査人口
「A増加率」:当該市因子市の2000年国調~2020年国調の人口増加率
「2020B人口」:「前身町」の2020年国勢調査人口
「B増加率」:「前身町」の2000年国調~2020国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市役所市制年最高人口調査年2020A人口A増加率2020B人口B増加率
08瑞穂穂積穂積200356,388202056,38821.1042,70021.74
08北名古屋師勝西春200686,385202086,38514.0748,07913.56
08能美根上※辰口200548,881201548,5237.6415,7562.14
09清須清洲新川200567,352202067,3526.8923,31721.94
08甲斐竜王竜王200475,313202075,3135.0339,297-3.11
08あま甚目寺美和201086,898201586,1264.6241,25114.85
06弥富弥富弥富200643,272201043,0252.0137,9213.68
10菊川菊川菊川200547,789202047,7891.6033,1475.14
10安曇野穂高豊科200596,479201094,2221.4632,5295.05
08中央田富田富200631,322201031,2161.4516,267-2.56
08かほく宇ノ気宇ノ気200434,889202034,8890.6312,6230.39
10南アルプス白根櫛形200372,635201069,459-0.9418,884-1.89
10東御東部東部200431,271200530,122-2.6725,432-0.02
08本巣糸貫※本巣200435,047201032,928-2.8711,460-2.87
09坂井丸岡坂井200691,900201088,481-2.9530,728-3.16
10笛吹石和石和200471,190200566,947-5.7426,480-1.89
10伊豆の国韮山伊豆長岡200550,011200546,804-6.5119,014-2.04
08愛西佐屋佐屋200565,556200560,829-7.2728,230-5.27
08北杜長坂※須玉200446,968201044,053-8.018,727-5.67
06田原田原田原200366,390200559,360-9.4236,793-0.51
10御前崎浜岡浜岡200435,272200531,103-13.7421,655-11.58
09あわら金津金津200431,081200527,524-14.4616,265-8.74
09牧之原相良※榛原200549,019201043,502-15.8121,204-19.35
09阿賀野水原水原200447,043200540,696-16.0118,059-11.72
10南魚沼六日六日200463,329200554,851-16.2524,746-15.53
09胎内中条中条200532,813200528,509-16.8323,755-13.71
10山県高富高富200330,316200525,280-18.3216,355-12.98
09南砺福光福光200458,140200547,937-20.3516,027-21.39
09海津南濃海津200539,453200532,735-20.5513,963-20.37
09郡上八幡八幡200447,495200538,997-21.0212,532-24.24
08魚沼小出小出200443,555200534,483-24.0210,647-17.75
10下呂下呂下呂200438,494200530,428-24.1211,234-24.68
10上野原上野原上野原200528,986200522,669-24.8321,208-23.63
09飛騨古川古川200428,902200522,538-25.9113,681-15.60
10伊豆修善寺修善寺200436,627200528,190-26.9313,191-21.62
「前身町」と異なるところに役所(代表)が置かれているのが、北名古屋(西春)、能美(辰口)、清須(新川)、あま(美和)、安曇野(豊科)、南アルプス(櫛形)、本巣(本巣)、坂井(坂井)、伊豆の国(伊豆長岡)、北杜(須玉)、牧之原(榛原)の11市とかなり高い割合であります。豊科や櫛形は十分理解できますが、辰口、美和、本巣、坂井、須玉などはのどうして?と言いたくなりますが、妥協の産物なのかどうか追及すること自体が無意味かもしれません。
A増加率>B増加率が12、A増加率<B増加率が23となっていますが、その開きが大きいところなどをつついてみますと・・・
〇能美市(+7.64):寺井(+11.56)、根上(+2.14)、辰口(+9.38)…旧3町全て増加は特筆される
〇甲斐市(+5.03):竜王(-3.11)、敷島(+3.96)、双葉(+32.81)…いっときの竜王の増加率はすごかったが
〇中央市(+1.45):田富(-2.56)、玉穂(+12.89)…市名もその内実もよくわからない市です
〇本巣市(-2.87):糸貫(-2.87)、真正(+13.71)、本巣(-14.57)…ここもよくわからない
〇飛騨市(-25.91):古川(-15.60)、神岡(-35.60)…アァ、カミオカクンデ
〇清須市(+6.89):清洲(+21.94)、西枇杷島(+2.25)、春日(+5.10)、新川(-3.52)…清洲懐疑?
〇あま市(+4.62):甚目寺(+14.85)、美和(-2.76)、七宝(-3.87)…七宝焼は亜麻色ではない
〇田原市(-9.42):田原(-0.51)、赤羽根(-17.23)、渥美(-21.99)…渥美半島は先へ行くほど先細り
[106265] 2022年 12月 19日(月)12:07:23【1】訂正年月日
【1】2022年 12月 19日(月)14:24:00
白桃 さん
継続因子市(「平成の合併」によって誕生・その3)
今回は、近畿地方(三重県から和歌山県まで)の「平成の合併」によって誕生した継続因子市を、2000年~2020年の20年間における人口増加率の高い順に並べてみました。
改めて表の説明を
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆「平成の新設合併市」
・・・・・09.本源因子町が「生まれながらの町」
・・・・・10.本源因子町が「生まれながらの町」ではない
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
※※※※近畿地方においては、「前身町」が2020年国調で人口最多ではない(因子)市はありません。
「市役所」:市役所所在旧町村
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020A人口」:当該因子市の2020年国勢調査人口
「A増加率」:当該市因子市の2000年国調~2020年国調の人口増加率(2000年人口は2020年の境域に組み替えた人口)
「2020B人口」:「前身町」の2020年国勢調査人口
「B増加率」:「前身町」の2000年国調~2020国調の人口増加率
※なお、「平成の大合併」の魁であります丹波篠山市に関しては、2000年国勢調査の時点で市制施行しておりますが、統計上の整合性をはかるために2000年人口を旧町単位で算出しています。これにあたっては、国勢調査小地域人口をもとに算出いたしましたが、その結果は、丹波篠山市関係者に問い合わせた数字と全く一致していました。丹波篠山市の関係者はとても親切な方でした。改めて御礼申し上げます。
分類継続因子市前身町市役所市制年最高人口調査年2020A人口A増加率2020B人口B増加率
10木津川木津木津200777,907202077,90732.47 57,25369.98
10葛城新庄新庄200436,832202036,8325.38 20,8927.39
10野洲野洲野洲200450,513202050,5134.53 39,4238.85
10湖南甲西甲西200455,325200554,4601.34 42,6273.06
10加東200640,645202040,645-0.11 20,517-4.77
10いなべ大安北勢200346,446200544,973-1.44 16,4178.11
10甲賀水口水口200493,853200588,358-4.46 40,76510.04
10米原山東米原200541,009200537,225-9.76 11,542-14.00
09篠山/丹波篠山篠山篠山199946,325200039,611-14.49 17,093-22.78
09丹波氷上氷上200470,810200561,471-15.63 17,246-10.64
09南丹園部園部200635,214201031,629-15.92 16,575-1.20
10紀の川貴志川打田200565,840201058,816-16.06 18,521-12.14
10高島安曇川新旭200553,950200546,377-16.36 12,109-16.43
09淡路津名津名200549,078200541,967-19.11 14,280-15.01
09朝来和田山和田山200534,791200528,989-19.63 14,873-12.77
09南あわじ南淡三原200552,283200544,137-19.72 14,852-24.62
09京丹後網野峰山200462,723200550,860-22.44 11,778-26.64
09宍粟山崎山崎200543,302200534,819-23.41 21,877-15.76
10志摩阿児阿児200458,225200546,057-25.27 20,812-9.49
10養父八鹿八鹿200428,306200522,129-26.51 9,388-21.84
09宇陀榛原榛原200634,227201028,121-29.28 15,090-22.37
「前身町」と異なるところに役所(代表)が置かれているのが、いなべ(北勢)、米原(米原)、紀の川(打田)、高島(新旭)、南あわじ(三原)、京丹後(峰山)の6市となっております。
A増加率>B増加率が6、A増加率<B増加率が15となっています。そのあたりのことも含め、白桃が関心のある因子市を旧町単位の20年間の人口増加率に注目してみますと・・・
◎木津川
木津の+69.98に対し、山城(-12.76)、加茂(-20.67)と完全に木津の独り舞台
◎加東
兵庫教育大学もあって市の中心地区である社が-4.77であるのに対して、DIDがある滝野が+6.58、東条が+2.83という結果は意外
◎いなべ
市の南部に位置する大安(+8.11)、員弁(+9.51)に対し、北部の北勢(-7.73)、藤原(-21.83)と対照的
◎甲賀
水口(+10.04)に対し、甲南(+2.29)以外の3町(信楽、甲賀、土山)はいずれも20%を超える減少率
◎米原
前身町・山東(-14.00)、実質上の中心・米原(-12.75)、伊吹(-18.16)に対し、編入された近江が+5.60とこれまた意外
◎丹波篠山
篠山が♪後の半年は寝て暮らしていたのか-22.78であるのに対し、篠山口駅のある丹南は+0.08と大健闘
◎丹波
丹波篠山とともに、今川焼さんに現状をお話しいただければ大変ありがたいです。
◎南丹
園部が-1.20と僅かな減少にとどまっていますが、他の美山、八木、日吉は書くのが辛い減少率
◎紀の川
役場所在地の打田が+2.22と増加していますが、あとは減少。本源因子町につながる粉河が-30.71というのは驚き
◎南あわじ
「淡」は「端」を意味するのか、南淡(-24.62)、西淡(-27.41)に対し、洲本よりの緑(-10.71)と三原(-11.44)は頑張る
◎京丹後
半島沿岸部の網野(-26.64)、丹後(-34.99)に対し、内陸部の大宮(-11.38)、峰山(-16.42)と差が明瞭
◎志摩
市、県で「市の顔」と位置付けられているらしい鵜方駅のある阿児以外は、どこも惨憺たる減少率
[106278] 2022年 12月 20日(火)01:23:11今川焼 さん
合併効果
[106265] 白桃 さん
未だナントカ因子町というのがいまいち理解できていなくて申し訳ないのですが、とりあえず呼ばれたので…。

◎丹波篠山
旧篠山町域で人が減っているのは、昭和50年の合併までは多紀町、城東町だった東部で過疎化が進んでいるからだと思います。かといって旧旧篠山町域で人口がそんなに増えているようにも見えません。休日の商店街を歩いている人が結構ありますが、これはほとんどが観光客で、地元の買い物客は、丹南篠山口インター周辺のロードサイド店へ流れているでしょう。
旧丹南町域も大阪まで1時間圏内なのでもう少し人が増えても良さそうなものですが、最近の都心回帰の風潮で阪神地域から移り住む人はあまりなさそうで、専ら市内周辺部から流出する人の受け皿になっている感があります。バブルの頃はいろいろと開発計画もあって〝第二の三田市〟になりそうな勢いだったんですけどね。

◎丹波
丹波市については、あくまで〝肌感覚〟ですが、人口が増えているのは旧柏原町域と旧氷上町域の東地区(旧生郷村)ですね。地図上で言えば柏原駅ー石生駅ー氷上インターを結ぶ三角ゾーンで、あとは周辺部へ行くほど人口減が大きくなる感じです。市役所のある旧氷上町中央地区(旧成松町)でも人が増えているようには見えません。昭和の大合併では生郷村は柏原町と合併する案もあったので、そうなっていれば今ごろは、市役所も人口も柏原町の一人勝ちになっていたはずです。

おまけ
◎加東
兵庫教育大学ですが、全国の国立大学の中でここほど周りに何もない大学は他にないと思います。店の1軒、民家の1軒すらありません。立地が町外れすぎですね、もう少し社市街の近くなら学生が出歩いて町の賑わいに貢献していたと思いますが。

◎南丹
山間部にある日吉、美山はともかく、八木は立地は悪くないのにどうして発展しないのか不思議です。山陰線が複線電化されて亀岡や園部は少なくとも駅周辺は発展していますが、八木地区の2駅周辺は国鉄時代と変わりません。何か開発規制でもあるのでしょうか。
[106316] 2022年 12月 28日(水)10:18:04【1】訂正年月日
【1】2022年 12月 28日(水)12:51:35
白桃 さん
継続因子市(「平成の合併」によって誕生・その4)
中国・四国及び九州・沖縄の「平成の合併」によって誕生した継続因子市を、2000年~2020年の20年間における人口増加率の高い順に並べてみました。
改めて表の説明を
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
・・・☆「平成の新設合併市」
・・・・・09.本源因子町が「生まれながらの町」
・・・・・10.本源因子町が「生まれながらの町」ではない
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
※※※※南島原市のみ、2020年国調で人口最多は「前身町」の有家ではなく、深江となっている。
「市役所」:市役所所在旧町村
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020A人口」:当該因子市の2020年国勢調査人口
「A増加率」:当該市因子市の2000年国調~2020年国調の人口増加率(2000年人口は2020年の境域に組み替えた人口)
「2020B人口」:「前身町」の2020年国勢調査人口
「B増加率」:「前身町」の2000年国調~2020国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市役所市制年最高人口調査年2020A人口A増加率2020B人口B増加率
10合志西合志合志200661,772202061,77225.07 35,45829.12
10福津福間福間200567,033202067,03320.18 49,92220.35
10南城佐敷佐敷200644,043202044,04312.56 12,1346.43
10姶良姶良姶良201076,348202076,3483.68 49,74015.76
10香南野市野市200633,830201032,207-1.38 19,08314.99
08東温重信重信200435,278200533,903-2.30 23,8110.65
08赤磐山陽山陽200543,913200542,661-2.63 24,175-1.74
09小城小城三日月200545,852200543,952-3.14 15,239-13.33
08由布挟間庄内200535,386200532,772-7.02 16,64414.60
10神埼神埼神埼200632,899201031,022-7.80 19,124-2.92
10瀬戸内邑久邑久200439,081200536,048-8.51 18,140-6.98
09宇城松橋松橋200563,089200557,032-10.84 25,9453.74
10日置伊集院伊集院200552,411200547,153-11.68 24,8933.89
10浅口鴨方鴨方200636,114201032,772-13.13 16,710-11.50
10香美土佐山田土佐山田200628,766201026,513-14.95 20,844-7.06
10宮若宮田宮田200630,081201026,298-15.78 17,900-15.37
10三豊高瀬高瀬200668,512201061,857-15.83 14,628-14.05
10吉野川鴨島鴨島200445,782200538,772-17.14 22,142-12.44
10嬉野嬉野塩田200628,984201025,848-17.48 16,079-18.15
09うきは吉井吉井200532,902200527,981-17.81 15,197-11.69
10阿波阿波市場200541,076200534,713-18.11 10,944-20.26
10阿蘇阿蘇一の宮200529,636200524,930-18.15 14,642-21.56
10志布志志布志志布志200633,034201029,329-18.45 15,713-16.53
10さぬき志度志度200255,754200547,003-18.64 18,983-17.25
10雲仙国見吾妻200547,245201041,096-21.32 9,294-18.89
09みやま瀬高瀬高200740,732201035,861-21.54 19,722-20.85
10真庭落合久世200551,782200542,725-21.96 13,164-17.59
10雲南大東木次200444,403200536,007-22.27 11,432-21.74
10豊後大野三重三重200541,548200533,695-22.31 16,229-11.03
10安芸高田吉田吉田200433,096200526,448-23.20 9,686-16.73
09美馬穴吹200534,565200528,055-23.41 15,259-16.96
10美作美作美作200532,479200525,939-24.98 11,330-13.01
10南九州川辺知覧200739,065201033,080-25.05 11,997-22.38
09西予宇和宇和200444,948200535,388-25.05 16,099-8.27
10東かがわ大内白鳥200335,929200528,279-25.11 12,629-21.85
10西海西彼大瀬戸200533,680200526,275-25.54 8,163-17.32
10壱岐郷ノ浦郷ノ浦200431,414200524,948-25.61 9,367-25.66
10南島原有家※西有家200650,363201042,330-25.80 6,964-24.38
10曽於末吉末吉200542,287200533,310-25.83 15,066-26.17
10国東国東国東200632,002201026,232-25.95 9,575-30.54
10上天草大矢野大矢野200432,502200524,563-30.44 12,686-26.90
09対馬厳原厳原200438,481200528,502-30.87 10,349-33.17
10江田島江田島大柿200429,939200521,930-32.06 8,494-33.76
10三好池田池田200629,951201023,605-36.72 11,441-33.34
「前身町」と異なるところに役所(代表)が置かれているのが、合志(合志)、小城(三日月)、由布(庄内)、嬉野(塩田)、阿波(市場)、阿蘇(一の宮)、雲仙(吾妻)、真庭(久世)、雲南(木次)、美馬(穴吹)、南九州(知覧)、東かがわ(白鳥…チョークヤシイ!)、西海(大瀬戸)、南島原(西有家)、江田島(大瀬戸)の15市となっています。
そして、A増加率>B増加率である10因子市の詳細をみると・・・
◎南城
前身町・佐敷の6.43に対し、大里(村):32.91、玉城(村):16.90と旧村が優勢、いかにも沖縄らしい。
◎小城
小城:‐13.33に対し、市役所のある三日月は27.60、市役所効果???
◎嬉野
嬉野:-18.15に対し、塩田:-16.35と拮抗しているが、今後に注目
◎阿波
多核というか無核の阿波市にあって、比較的順調なのは、前身町・阿波(-20.26)でも役所所在地・市場(-20.85)でもなく、土成(-10.21)と言う状況
◎阿蘇
前身町・阿蘇(-21.56)に対し、役所所在地・一の宮(-10.46)と差は歴然
◎壱岐
郷ノ浦(-25.66)に対し、空港のある石田は-17.57と健闘
◎曽於
末吉(-26.17)に対し、日豊本線の通る財部は-17.32
◎国東
前身町・国東(-30.54)に対し、空港に近い武蔵:-19.79、安岐:-18.86
◎対馬
国都・厳原:-33.17に対し、美津島:-16.61と、ここも空港効果?
◎江田島
前身町・江田島:-33.76、能美:-26.37、沖美:-31.81、大柿:-33.62と前身町の減少率が一番高い、不可解な市
さらに、特に注目しているところの詳細は
◎香南
野市:14.99、赤岡・-26.09、赤岡無残なり。
◎赤磐
西日本有数のニュータウン・山陽:-1.74に対し、熊山:31.67と驚異的
◎さぬき(東かがわの永遠のライバル?)
前身町・志度(-17.25)より、長尾(-11.09)、寒川(-13.97)と山手(内陸部)が健闘、一方、海岸線に位置する津田は-31.65と大苦戦、津田がモシ、タラ、レバ、東かがわグループに入っていれば…
◎真庭
東かがわ、岡山、浦安に次いで白桃の重要地でありますが、真庭三都?の中では、久世(-12.59)、落合(-17.59)、勝山(-28.47)と勝山が劣勢、勝山の減少率は蒜山地区(川上・八束)より高い
◎雲南
大東と木次はどちらがウッチャンで、どちらがナンチャンであるか不明ですが、大東(-21.74)、木次(-18.90)とやや木次が優勢、減少率が一番低いのは松江や出雲市に近い加茂(-16.91)、元首相の故郷・掛合は-34.80
◎南九州
頴娃(-28.62)、知覧(-24.23)、川辺(-22.38)、三国志状態は22世紀まで続く???
◎南島原
旧8町からなる日本有数のタコ足市、有家(-24.38)、西有家(-27.62)に対し、一番減少率が低いのは島原市に近い深江(-14.06)
◎三好
意外なことに、主邑池田の-33.34に対し、一番減少率が低いのは飛び地・三野の-22.78

もう一つ、重要、最重要な市がありますが、疲れたのでここらで・・・
国破れて山河あり、アーケード破れて栄華なし
[106327] 2022年 12月 31日(土)05:57:40白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入なし・その1)
継続因子市(「平成の合併」によって誕生」)シリーズに続き、(市制施行後に編入なし)に入ります。
これらの継続因子市には、「編入」はしていないが「境界変更」はある、と言う市も含まれています。

1回目の対象エリアは、北海道・東北です。2000年から2020年の20年間の人口増加率の高い順に並べました。
まずは表の説明
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・03.村→町→市
・・・・・04.村→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020年人口」:2020年国勢調査人口
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年最高人口調査年2020年人口増加率
03富谷富谷201651,651202051,65143.84
06名取名取195878,718202078,71817.11
03千歳千歳195897,950202097,95010.18
04滝沢201455,579202055,5798.47
03恵庭恵庭197070,331202070,3317.81
06東根東根195847,768201547,6826.43
05岩沼岩沼197144,678201544,0686.43
03多賀城多賀城197163,060201062,8272.23
03北広島広島199660,677200558,1710.76
03苫小牧苫小牧1948173,3202010170,113-1.15
03江別江別1954125,6012005121,056-2.28
07三沢大三沢195842,495200039,152-7.87
05相馬中村195442,864195534,865-10.24
03登別登別197058,370198546,391-15.28
05南陽宮内196737,271197030,420-15.95
05長井長井195436,535195526,543-17.02
02網走網走194744,777198035,759-17.60
05黒石黒石195441,033196031,946-18.21
05角田角田195835,431199027,976-18.57
06富良野富良野196630,876197021,131-19.08
05室蘭室蘭1922162,059197082,383-20.23
03砂川砂川195831,750196016,486-21.76
06紋別紋別195440,389196521,215-25.50
05鹿角花輪197246,822197529,088-25.69
05陸前高田高田195532,833195518,262-28.88
07留萌留萌194740,231196520,114-28.99
06尾花沢尾花沢195931,538196014,971-31.98
03美唄美唄195088,667195520,413-34.54
03赤平赤平195454,63519609,698-38.44
03芦別芦別195368,091195512,555-40.29
03三笠三笠195756,19619608,040-40.71
03歌志内歌志内195838,00219602,989-49.69
03夕張夕張1943107,97219607,334-50.42
33市のうち20年間で増加しているのは9市しかありませんが、富谷の43.84%増は、継続因子市全587市の中でトップです。富谷もさることながら、私は東根の6.43%増に注目しています。夕張(50.42%減は587市の中でトップ)をはじめ、北海道のかつて炭鉱で栄えた所が下位に名を連ねている中、こっそり?「鉄の街」室蘭が紛れ込んでいるのも、なんとも寂しい!。
[106791] 2023年 1月 14日(土)00:41:16【3】訂正年月日
【1】2023年 1月 14日(土)02:19:19
【2】2023年 1月 14日(土)02:28:37
【3】2023年 5月 25日(木)17:31:58 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入なし・その2)
今回は、市制施行後に全く編入を行っていない関東地方の継続因子市のうち、「首都東京(狭域)都市圏」に属さない33市を2000年~2020年の20年間の人口増加率の高い順に並べてみました。
例によって表の説明になりますが、継続因子市名の後ろに
△を付けたところは、「首都東京広域都市圏」に属する市
▽を付けたところは、「首都東京広域都市圏系」の「広域都市圏」に属する市
です。このあたりの詳しいことは、[105331]に非常に分かり難く書いております。('◇')ゞ
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.☆生まれながらの町→市の変則パターン(座間は相模原町から、逗子は横須賀市から分立)
・・・・・03.村→町→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
(都市圏):国勢調査の通勤通学先により白桃が独自に定めた(狭域)都市圏名
・・・・・ブランクはどの都市圏にも属さないところ
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020年人口」:2020年国勢調査人口
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市(都市圏)前身町市制年最高人口調査年2020年人口増加率
06海老名△海老名1971136,5162020136,51616.17
06牛久△(つくば)牛久198684,651202084,65115.55
06四街道△(千葉)四街道198193,576202093,57613.35
03大和△(横浜)大和1959239,1692020239,16912.41
08袖ケ浦△袖ケ浦199163,883202063,8839.03
05鹿嶋△(鹿嶋)鹿島199567,879201566,9507.49
07武蔵村山△村山197071,229201570,8297.23
02☆座間△座間1971132,3252020132,3255.28
03鶴ヶ島△(川越)鶴ヶ島199170,255201570,1173.67
03綾瀬△綾瀬197884,460201583,9133.57
06坂戸△(坂戸)坂戸1976101,7002010100,2752.97
05大網白里△(千葉)大網白里201349,184201548,1292.32
05伊勢原△(厚木)伊勢原1971101,7802020101,7802.25
07日高△日高199157,473201054,5711.51
02☆逗子△(横浜)逗子195458,479198057,060-0.39
03富里(成田)富里200251,370200549,735-0.88
05東松山△(東松山)松山195493,342199591,791-1.22
05東金△(東金)東金195461,751201058,219-2.33
03羽村△羽村199157,032201054,326-3.01
02結城結城195453,777199550,645-4.03
05館林(館林)館林195479,454200575,309-5.12
06八街△八街199275,735200567,455-7.08
06南足柄△(小田原)南足柄197244,156200040,841-7.51
06狭山△入間川1954162,2401995148,699-7.90
07福生△福生197061,497199556,414-8.16
05君津▽(君津)君津197193,216199582,206-10.72
05幸手△幸手198658,172199550,066-11.25
06矢板矢板195836,650199531,165-14.54
05北茨城磯原195660,567196041,801-18.98
05三浦△(横須賀)三崎195554,152199542,069-19.49
05富津▽(富津)富津197156,777198542,465-19.63
05高萩(日立)高萩195435,604199527,699-19.95
06勝浦勝浦195831,141196016,927-27.15
増加率トップの海老名は、横浜や東京の単なるベッドタウンから、立川、町田、厚木のようなある種の中心機能を持つ都市に変貌するのではないか、という気がしています。

次回は、「首都東京都市圏」の継続因子市(編入なし)の予定です。
[106832] 2023年 1月 20日(金)07:08:02【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)17:33:22 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入なし・その3)
今回は、市制施行後に全く編入を行っていない関東地方の継続因子市のうち、「首都東京(狭域)都市圏」に属する45市を2000年~2020年の20年間の人口増加率の高い順に並べてみました。(松戸市は、1954年に東葛市から旧・小金町の大部分を組み入れてますが、これは「境界変更」とされています。)
例によって表の説明になります。毎回くどくて、すみません。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.☆生まれながらの町→市の変則パターン(座間は相模原町から、逗子は横須賀市から分立)
・・・・・03.村→町→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020年人口」:2020年国勢調査人口
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年最高人口調査年2020年人口増加率
05守谷守谷200268,421202068,42135.86
03稲城稲城197193,151202093,15134.54
05流山流山1967199,8492020199,84932.77
03戸田戸田1966140,8992020140,89930.41
03浦安浦安1981171,3622020171,36228.86
06吉川吉川199671,979202071,97927.01
07八潮八潮197293,363202093,36324.56
03白井白井200162,441202062,44123.81
07和光大和197083,989202083,98919.69
05調布調布1955242,6142020242,61418.49
06八千代八千代1967199,4982020199,49818.15
06朝霞朝霞1967141,0832020141,08317.85
03国分寺国分寺1964129,2422020129,24216.01
05府中(東)府中1954262,7902020262,79015.88
05志木足立197075,346202075,34615.78
03習志野津田沼1954176,1972020176,19714.39
06町田町田1958432,3482015431,07914.19
03三鷹三鷹1950195,3912020195,39113.86
05日野日野1963190,4352020190,43513.39
03小金井小金井1958126,0742020126,07412.74
03清瀬清瀬197076,208202076,20812.01
03狛江狛江197084,77220208477211.97
03小平小平1962198,7392020198,73911.26
07白岡白岡201252,214202052,21411.10
05新座新座1970166,0172020166,01711.04
05越谷越谷1958341,6212020341,62110.81
03武蔵野武蔵野1947150,1492020150,14910.61
05草加草加1958248,3042020248,30410.35
07東大和大和197085,157201583,9018.66
07三郷三郷1972142,1452020142,1458.47
07富士見富士見1972111,8592020111,8598.34
05松戸松戸1943498,2322020498,2327.18
03鎌ケ谷鎌ケ谷1971109,9322020109,9327.17
08昭島昭和1954113,9492020113,9496.96
03国立国立196777,130202077,1306.85
03東村山東村山1964153,5572010151,8156.69
05上尾上尾1958226,9402020226,9406.57
02195977,225197074,2834.53
05我孫子我孫子1970134,0172010130,5102.17
03東久留米久留米1970116,6322015115,2711.74
05桶川桶川197074,748202074,7481.06
03多摩多摩1971148,1131995146,9510.75
05佐倉佐倉1954172,7392015168,743-1.28
06蓮田蓮田197264,386200061,499-4.48
07北本北本197170,126200565,201-6.22
上表の45市のうち、この20年間に減少となったのは3市だけ、そして35市が2020年国調で最高人口を記録していますが、これに驚く人はあまりいないと思います。むしろ、いっとき激増していた多摩や佐倉が現在は減少傾向にあることに目が行きます。人口減少が都市の「衰退」を表しているのではなく、むしろ「成熟」を示しているのかもしれません。いずれにしろ、首都圏にある市といえども、今後も増加し続けるところは、そう多くは無いことだけは間違いありません。
[106845] 2023年 1月 22日(日)10:08:23【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)17:34:53 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入なし・その4)
今回は、市制施行後に全く編入を行っていない中部地方の継続因子市34市を2000年~2020年の20年間の人口増加率の高い順に並べてみました。(白桃が言う「中部地方」とは新潟県~愛知県ですが、新潟県は該当する因子市がありません。)
表の説明になります。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020年人口」:2020年国勢調査人口
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年最高人口調査年2020年人口増加率
07長久手長久手201260,162202060,16238.92
07日進日進199491,520202091,52030.39
07みよし三好201061,952202061,95229.92
06野々市野々市201157,238202057,23825.57
07大府大府197093,123202093,12323.71
06高浜高浜197046,236201546,10620.93
05知立知立197072,193202072,19315.35
05東海上野1969113,7872020113,78713.88
05美濃加茂古井195456,689202056,68913.24
07尾張旭197083,144202083,14410.76
05半田半田1937118,8282010117,8846.36
06知多知多197084,768201084,3644.75
07豊明豊明197269,745201069,2954.21
06茅野茅野195857,099200556,4002.84
06岩倉岩倉197147,983202047,9832.30
05羽島竹ヶ鼻195467,337201565,6491.45
05犬山犬山195475,198201073,0900.70
06江南古知野195499,730201098,2550.34
05滑川滑川195434,002200532,349-3.04
07裾野裾野197154,546201050,911-3.36
06駒ヶ根赤穂195434,417200532,202-6.22
06韮崎韮崎195433,801200529,067-11.13
05小諸小諸195446,158200040,991-11.19
08瑞浪瑞浪土岐195442,298200037,150-12.17
08土岐195565,631199555,348-12.54
06都留谷村195435,513200031,016-12.66
06富士吉田下吉田195154,804199046,530-13.98
05魚津魚津195249,825198540,535-14.00
05小矢部石動196236,711198528,983-16.29
05羽咋羽咋195829,556196020,407-20.10
05勝山勝山195437,556195522,150-21.29
05美濃美濃195431,188195519,247-21.96
05下田下田197131,700197520,183-27.39
05珠洲宝立195437,537195512,929-34.87
上表でみるように、20年間に増加した市が18、減少した市が16、とほぼ拮抗していますが、愛知県の14市が全部増加であるのに対し、北陸で増加しているのは野々市だけ、と地域的には明暗がくっきり。また、伊豆半島の下田、能登半島の珠洲の減少率が際立っていることも注目されます。白桃個人的には、市として国勢調査人口において3万人に届いていない17因子市の一つである羽咋市に関心を持っています。(因みに、何も見ないでこの17因子市すべてを言える方は居ないのでは…、)
[106851] 2023年 1月 23日(月)17:51:16【2】訂正年月日
【1】2023年 1月 23日(月)17:58:44
【2】2023年 5月 25日(木)17:35:09 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入なし・その5)
今日は、市制施行後に全く編入を行っていない近畿地方の継続因子市39市を2000年~2020年の20年間の人口増加率の高い順に並べてみました。
表の説明になります。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.生まれながらの町→市
・・・・・03.村→町→市
・・・・・04.村→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020年人口」:2020年国勢調査人口
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年最高人口調査年2020年人口増加率
06守山守山197083,236202083,23627.00
07栗東栗東200168,820202068,82025.46
06草津草津1954143,9132020143,91324.65
03京田辺田辺199773,753202073,75323.79
07香芝香芝199178,113202078,11323.04
06岩出岩出200653,967202053,96712.07
04芦屋194095,350201593,92212.03
06箕面箕面1956136,8682020136,8689.58
02向日向日197256,859202056,8596.43
07長岡京長岡197280,608202080,6083.55
05池田池田1939104,9932020104,9933.43
03生駒生駒1971118,2332015116,6753.41
06摂津三島196687,456202087,4562.81
07大阪狭山狭山198758,435202058,4352.52
03四條畷四條畷197057,554201055,1770.07
06泉大津大津194277,673200574,412-0.90
06川西川西1954157,6682005152,321-0.94
05三田三田1958114,2162010109,238-2.24
08交野交野197177,686201075,033-2.45
06小野小野195449,761200547,562-3.78
02八幡八幡197775,779199570,433-4.41
05貝塚貝塚194390,519201084,443-4.61
08藤井寺美陵196666,988199563,688-4.67
05宇治宇治1951189,6092010179,630-5.01
06泉南泉南197064,683200560,102-6.31
06大東住道1956128,9172000119,367-7.41
06羽曳野南大阪1959119,2462000108,736-8.81
03高石高石196666,974198555,635-10.64
07城陽城陽197285,398199574,607-11.55
03門真門真1963143,2381975119,764-11.71
06阪南阪南199158,193200051,254-11.92
06天理丹波市195474,188199563,889-12.17
06柏原柏原195880,303199568,775-13.19
06河内長野長野1954121,0082000101,692-15.96
06御坊御坊195431,683195523,481-16.24
05加西北条196752,107198542,700-16.44
05鳥羽鳥羽195430,521196017,525-29.75
05御所御所195837,554197524,096-30.51
05尾鷲尾鷲195434,534196016,252-31.38
39市のうち、20年間に増加したのが15市、減少したのが24市となっています。関東や中部の同類の市に比べて、減少した市の割合が高くなっております。まぁ、あれだけ人口を伸ばしていた三田、宇治、河内長野などが減少モードに突入しているのですから、サモアリナンです。人口増加率トップ3は滋賀県の市が占めておりますが、中でも草津は、白桃が人口推移を最も注目している因子市の一つです。
[106855] 2023年 1月 26日(木)07:50:06【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)17:35:21 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入なし・その6・・・終)
本日は、市制施行後に全く編入を行っていない中国・四国、九州・沖縄の継続因子市36市を2000年~2020年の20年間の人口増加率の高い順に並べてみました。広範囲にわたるにもかかわらず該当する因子市が少ないというのは、西日本では「平成の合併」が進んでいた裏付け?になるのですかね。ともかく、島根、岡山、山口、徳島、香川、愛媛の六県には該当市がありません。
いつものように、表の説明になります。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・03.村→町→市
・・・・・04.村→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020年人口」:2020年国勢調査人口
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年最高人口調査年2020年人口増加率
04豊見城200264,612202064,61228.71
06鳥栖鳥栖195474,196202074,19622.18
04宜野湾1962100,1252020100,12515.43
03大野城大野1972102,0852020102,08514.17
05大村大村194295,397202095,39713.01
04浦添1970115,6902020115,69012.61
06名護名護197063,554202063,55412.27
06筑紫野筑紫野1972103,3112020103,31111.03
05糸満糸満197161,007202061,00710.97
06太宰府太宰府198273164202073,16410.69
07那珂川那珂川201850,112202050,11210.02
06小郡小郡197259,360202059,3608.75
06古賀古賀199758,786202058,7865.97
03春日春日1972111,0232020111,0235.52
05宇土宇土195838,023200536,122-3.04
05南国後免195950,758200546,664-6.61
05伊万里伊万里195481,625195552,629-11.01
05境港境港195637,365199532,740-11.14
06土佐高岡195932,147198525,732-15.18
03中間中間195850,294198540,362-15.97
06大竹大竹195438,457197526,319-16.19
05宇島/豊前八屋195537,936195524,391-16.28
05人吉人吉194247,877195531,108-19.85
05大川大川195451,637197032,988-20.20
03西之表西之表195832,645196014,708-22.04
06多久北多久195445,627196018,295-23.61
03枕崎枕崎194935,546195520,033-23.88
05竹原竹原195836,895198023,993-24.87
05須崎須崎195434,192195520,590-25.31
06宿毛宿毛195431,773195519,033-26.71
06串間福島195442,305195516,822-28.86
06えびのえびの197028,034198517,638-29.18
06津久見津久見195137,164196016,100-30.50
06垂水垂水195832,721196013,819-31.27
06土佐清水清水195431,623195512,388-33.08
06室戸室戸195930,498196011,742-39.70
20年間に増加したのが14市、減少したのが22市と、思っていたより増加した市が多い気もしますが、増加したのは沖縄県の5市、福岡市に近い若くて元気な7市、残りは西日本最大の注目市・鳥栖と空港を抱える大村ですので、なにも不思議なことではありません。
そして、減少市の最後に控えしは、東は室戸岬の室戸市、西は足摺岬の土佐清水、という単純明快な構図になっています。
[106861] 2023年 1月 27日(金)10:22:23【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)17:35:36 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(「平成の合併」期に編入を行っている・その1)
今回から三回にわたって、「平成の合併」期に編入を行った継続因子市を見ていきます。なお、笛吹市のように、当該期に編入を行っていても、「平成の合併」によって誕生した市は除きます。
第一回目は、北海道・東北・関東の38因子市を「A増加率」の高い順に並べてみました。
いつものように、まずは表の説明になります。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・・・01.生まれながらの市(分立して誕生した市を含む)
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.生まれながらの町→市
・・・・・03.村→町→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020A人口」:当該因子市の2020年国勢調査人口
「A増加率」:当該因子市の[2020年境域に組み替えた2000年国調人口]~[2020年国調人口]の増加率
「2020B人口」:当該因子市の2000年境域に組み替えた2020年国勢調査人口
「B増加率」:当該因子市の[2000年国調人口]~[2000年境域に組み替えた2020年国調人口]の増加率
分類継続因子市前身町市制年最高人口調査年---2020A人口A増加率2020B人口B増加率
05印西印西1996102,6092020102,60928.61 81,37934.58
05つくば谷田部1987241,6562020241,65625.98 219,01031.95
05川口川口1933594,2742020594,27415.50 530,26315.27
06東葛/柏1954426,4682020426,46814.10 373,95114.06
05成田成田1954132,9062020132,90613.69 116,06921.28
06相模原相模原1954725,4932020725,4936.52 662,1599.35
02宇都宮宇都宮1896518,7572020518,7576.40 474,6506.95
02高崎高崎1900372,9732020372,9734.05 252,0325.06
01水戸1889270,7832015270,6853.49 255,5763.58
05野田野田1950155,4912010152,6380.95 128,1036.82
05土浦土浦1940143,8392010142,074-1.41134,333-0.27
02前橋前橋1892340,2912010332,149-2.81 275,741-2.96
05鴻巣鴻巣1954119,6392010116,828-2.86 79,888-5.01
05真岡真岡195482,289201078,190-4.10 63,828-1.27
01盛岡1889298,3482010289,731-4.33 278,398-3.62
05石狩石狩199660,104200556,869-4.80 54,147-0.77
02福島福島1907294,2472015282,693-5.10 277,492-4.68
05須賀川須賀川195480,364200574,992-5.56 65,350-2.09
05飯能飯能195484,860200580,361-6.43 78,740-5.37
02水海道/常総水海道195465,320201060,834-8.17 37,751-10.15
01秋田1889333,1092005307,672-8.61 294,392-7.31
02下妻下妻195444,987201042,521-8.64 33,844-8.55
05大田原大田原195479,023200572,087-8.74 57,3321.37
05取手取手1970111,3272005104,524-9.89 74,218-10.07
05藤岡藤岡195467,975201063,261-9.91 58,391-7.24
05八戸八戸1929244,7002005223,415-10.13 218,718-9.59
03伊達伊達197236,278201032,826-11.61 31,748-9.40
02行田194986,308200078,617-13.16 75,223-12.84
02若松/会津若松若松1899126,2202010117,376-13.32 102,587-13.15
06日立日立1939206,0741985174,508-15.53 161,158-16.65
03岩見沢岩見沢194390,145201079,306-17.65 72,184-15.11
01函館1922320,1541980251,084-17.76 241,024-16.21
05沼田沼田195453,177200545,337-17.98 38,615-16.67
06大湊田名部/むつ田名部195964,052200554,103-19.28 43,574-11.69
05大館大館195182,504200569,237-19.76 54,812-17.32
02桐生桐生1921134,2391975106,445-20.74 88,906-22.98
02常陸太田太田195459,802200548,602-21.44 32,754-17.45
05大船渡大船渡195243,331200534,728-23.10 29,171-20.23
A増加率>B増加率が8市、A増加率<B増加率が30市となっていますが、通常では、編入されたエリアより、編入したエリアの人口増加率が高いので、この比は当然の結果だと言えます。むしろ、A増加率>B増加率が8市もある、というのを強調すべきかもしれません。(このシリーズの2、3回目でこの件に言及いたします。)
大田原だけ、A増加率がマイナス、B増加率がプラスとなっています。また、行田、日立、函館、桐生の4因子市は、最高人口を記録したのが2000年以前、つまり、「平成の合併」期以前ということで、周辺部を集めても全盛期の人口に足りていない、ということです。
[106869] 2023年 1月 29日(日)08:12:39【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)17:37:02 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(「平成の合併」期に編入を行っている・その2)
今朝は、「平成の合併」期に編入を行った中部地方(新潟~愛知)の30の継続因子市を見ていきます。なお、富山県と石川県には該当する因子市がありません。
いつものこと長良川、まずは表の説明になります。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・・・01.生まれながらの市(分立して誕生した市を含む)
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.生まれながらの町→市
・・・・・03.村→町→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020A人口」:当該因子市の2020年国勢調査人口
「A増加率」:当該因子市の[2020年境域に組み替えた2000年国調人口]~[2020年国調人口]の増加率
「2020B人口」:当該因子市の2000年境域に組み替えた2020年国勢調査人口
「B増加率」:当該因子市の[2000年国調人口]~[2000年境域に組み替えた2020年国調人口]の増加率
分類継続因子市前身町市制年最高人口調査年---2020A人口A増加率2020B人口B増加率
05岡崎岡崎1916384,6542020384,65411.17 377,12312.04
06可児可児198299,968202099,9686.96 98,7437.74
06挙母/豊田挙母1951422,5422015422,3306.86 384,4889.51
05西尾西尾1953169,0462020169,0465.79 113,52312.62
02一宮一宮1921380,8682015380,0734.78 288,3045.33
06豊川豊川1943184,6612020184,6614.51 124,9976.54
06各務原那加1963145,6042010144,5211.94 132,9080.69
02浜松浜松1911804,0322005790,7180.56 593,0011.87
05藤枝藤枝1954143,6052015141,342-0.21 130,8601.84
06塩尻塩尻195968,346200567,241-0.75 65,0021.36
02松本松本1907243,2932015241,145-0.95 207,575-0.67
05稲沢稲沢1958136,9652005134,751-1.60 102,0521.78
02大垣大垣1918161,1602010158,286-2.19 148,607-1.09
01新潟1889811,9012010789,275-2.43 495,693-1.14
01福井1889266,7962010262,328-2.68 248,707-1.41
01岐阜1889413,1362010402,557-3.02 388,748-3.48
03焼津焼津1951143,2492010136,845-3.26 115,758-2.11
05湖西湖西197260,107201057,885-4.84 42,148-3.58
01甲府1889202,4051985189,591-6.18 184,532-5.92
05195092,597200585,283-7.36 72,854-2.13
02多治見多治見1940112,5952010106,732-7.78 97,477-6.39
05長岡長岡1906282,6742010266,936-8.86 191,859-0.80
05中津川中津川195284,080200576,570-9.92 52,897-3.65
05新発田新発田1947104,634200594,927-10.46 74,126-8.18
05沼津沼津1923212,2411995189,386-10.48 186,939-9.93
05高山高山193696,231200584,419-12.99 59,639-10.22
02柏崎柏崎194094,648200581,526-16.72 75,424-14.70
05大野大野195444,666196031,286-21.06 30,695-21.05
05大町195435,151196026,029-22.42 24,423-21.24
06新井/妙高新井195437,831200530,383-23.47 22,846-18.06
A増加率<B増加率が28市となっているのに対し、A増加率>B増加率は、柳津町を編入した岐阜市と川島町を編入した各務原市の2市だけです。20年間の増加率は、旧・柳津町が11.96%、旧・川島町が18.82%とかなりの高率を示しており、この結果もヤムナシと言いたいところですが、B増加率もマイナスとなっている岐阜市は、まさに、♪あゝ柳ヶ瀬の夜に泣いている…?。A増加率<B増加率が大多数を占めていることについては特に強調するまでもありませんが、B増加率はプラスなのにA増加率がマイナスとなっている藤枝、塩尻、稲沢と、B増加率とA増加率のポイント差が大きい長岡、西尾、中津川、妙高、関などは気になるところです。長岡、中津川、関なんかは、あまりにも大量の「水」を飲み過ぎたようです。
甲府、沼津、大野、大町の4因子市は、最高人口を記録したのが2000年以前、すなわち、「平成の合併」期以前ということで、慢性的な人口減に対しては、人口が零細規模の自治体を編入しても「焼け石に水」にもならない、ということでしょうか。もっとも、この4市については、周辺の自治体から「すがり寄られた」と見るのが良心的であるのかもしれません。
[106883] 2023年 1月 31日(火)07:11:21【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)17:37:36 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(「平成の合併」期に編入を行っている・その3:終)
本日は、「平成の合併」期に編入を行った西日本(三重県より西)の36の継続因子市を見ていきます。西日本と言いながらも36市とは少ないですが、それもそのはず、滋賀、兵庫、和歌山、佐賀、鹿児島、沖縄の六県には該当する因子市がありません。
毎度のことながら、まずは表の説明になります。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・・・01.生まれながらの市
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.生まれながらの町→市
・・・・・04.村→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「2020A人口」:当該因子市の2020年国勢調査人口
「A増加率」:当該因子市の[2020年境域に組み替えた2000年国調人口]~[2020年国調人口]の増加率
「2020B人口」:当該因子市の2000年境域に組み替えた2020年国勢調査人口
「B増加率」:当該因子市の[2000年国調人口]~[2000年境域に組み替えた2020年国調人口]の増加率
分類継続因子市前身町市制年最高人口調査年---2020A人口A増加率2020B人口B増加率
06東広島西条1974196,6082020196,60812.13 154,10224.86
01岡山1889724,6912020724,6917.46 679,9528.51
01広島18891,200,75420201,200,7545.87 1,195,5016.15
01熊本1889740,8222015738,8652.50 679,1432.59
05宮崎宮崎1924401,3392020401,3392.33 317,7473.92
02四日市四日市1897311,0312015305,4241.10 295,2591.43
01松山1889517,2312010511,1920.58 482,7121.97
01高松1890420,7482015417,4960.20 341,2712.53
011889841,9662010826,161-0.42 788,557-0.44
01久留米1889306,4342005303,316-0.51 239,5761.28
05廿日市廿日市1988114,9062015114,173-0.70 74,6541.45
01京都18891,479,21819851,463,723-0.73 1,459,227-0.58
02中津中津192984,368200582,863-3.22 70,0514.42
02奈良奈良1898370,1022005354,630-5.42 348,250-4.90
01鳥取1889201,7402005188,465-6.12 149,312-0.75
01高知1889343,3932010326,545-6.43 310,883-5.98
02福知山福知山193779,652201077,306-6.99 67,256-1.24
05日向富島195163,223201059,629-7.10 56,076-4.95
06新居浜新居浜1937132,3391980115,938-7.85 115,796-7.76
05津山津山1929110,569200599,937-10.37 83,903-6.94
04宇部1921178,9552005162,570-10.69 157,021-9.97
04佐世保1902262,4841960243,223-11.36 218,147-9.42
06阿南富岡195876,063201069,470-12.03 46,343-18.31
01長崎1889450,1941975409,118-12.98 375,586-11.24
05倉吉倉吉195352,592200546,485-13.96 43,309-12.88
05延岡延岡1933136,5981980118,394-14.93 108,792-12.80
02尾道尾道1898145,2022010131,170-15.48 82,354-11.05
05島原島原194047,455201043,338-15.95 33,578-15.22
06和庄1902251,0032005214,592-17.22 176,211-13.26
06井原井原195345,104200538,384-17.43 30,627-12.03
05益田益田195257,883195545,003-17.61 42,367-15.48
05日田日田194074,165200562,657-19.02 54,171-13.34
05八女福島195469,057201060,608-20.97 37,289-5.86
06府中(広)府中195450,217197537,655-21.05 33,410-19.05
06江津江津195435,059195522,959-21.85 20,637-19.93
05五條五條195737,375200527,927-30.06 25,629-27.20
20年間の増加率トップは、「つくば」と並ぶ西の学園都市・東広島で、A増加率、B増加率とも2位の岡山を大きく引き離しています。
A増加率<B増加率が34市となっているのに対し、A増加率>B増加率は、堺と阿南の2市だけです。特に阿南は、A増加率とB増加率のポイント差が6.28と大きいのですが、これは、徳島市のベッドタウンとして人口を増やしている羽ノ浦が編入されたこともありますが、旧阿南市のうちの橘地区(橘町・福井村・椿町・新野町)がびっくりするぐらい人口を減らしているからです。
B増加率はプラスなのにA増加率がマイナスとなっているのが、久留米、廿日市、中津の3市ですが、この3市につきましては、まあまあ健闘していると言ってもよいと思います。
阿南以外でB増加率とA増加率のポイント差が大きいのは、東広島、中津、鳥取、福知山、井原、日田、八女といった面々です。東広島については[106299]にて触れていますが、耶馬渓まで手を伸ばしてヤバくなった中津、月の砂丘を越えてはるばるとの鳥取、酒呑童子をも吞み込んだ福知山、何億もの美しい星は見えるが人が見れない美星を組み込んだ井原、カメルーン領?まで踏み込んだ日田、そんなに合併するのはヤメって!と辺見マリに経県?を歌われた八女、と、いずれも人口希薄な地域を広域に編入したところです。(中津は最近、地味に人口を増加させているので注目しています)
最高人口を記録したのが2000年以前、すなわち、「平成の合併」期以前という因子市が、京都、新居浜、佐世保、長崎、延岡、益田、府中、江津、と8市もあります。佐世保なんかは、「『サセホ』or『サセボ』→ホボ同じ、また、合併前の最高人口262,484人(1960年)と合併後の261,101人(2010年)もホボ同じ」と揶揄されているとかいないとか。
[106895] 2023年 2月 3日(金)09:24:10【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)18:33:35 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入・その1)
今回から4回、市制施行後に編入合併を行った継続因子市(「平成の合併」期に編入を行ったところは除く)を取り上げます。
一回目は、東日本の44因子市です。東日本と言っても、かなり偏りがあります。一番多いところは神奈川の10市で、それに北海道、山形、千葉の7市が続きます。青森、岩手、秋田、福島、群馬の5県には該当する因子市がありません。
まずは恒例?の表の説明です。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・・・01.生まれながらの市
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.生まれながらの町→市
・・・・・03.村→町→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年編入市町数---最高人口調査年---2020年人口増加率
05川崎川崎1924町41,538,26220201,538,26223.07
05船橋船橋1937町1642,9072020642,90716.88
05藤沢藤沢1940町2※436,9052020436,90515.22
03立川立川1940町1183,5812020183,58111.46
05木更津木更津1942町1136,1662020136,16610.91
05市川市川1934町2496,6762020496,67610.71
01横浜1889町73,777,49120203,777,49110.24
02千葉千葉1921町6974,9512020974,9519.90
07茅ヶ崎茅ヶ崎1947なし242,3892020242,3899.77
01仙台1889泉市・町41096704202010967048.79
01札幌1922町41,973,39520201,973,3958.29
02八王子八王子1917町2580,0532010579,3558.08
05小山小山1954町2166,7602015166,6667.39
05川越川越1922なし354,5712020354,5717.20
05所沢所沢1950なし342,4642020342,4643.75
08鎌倉鎌倉1939町1175,4951985172,7103.06
05厚木1955なし225,7142015223,7052.91
05平塚平塚1932町1260,7802010258,4221.49
02龍ケ崎龍ケ崎1954なし80,334201076,420-0.65
05入間武蔵1966町1149,8722010145,651-1.53
05天童天童1958なし63,864200562,140-1.73
01山形1889なし256,0122005247,590-3.05
05市原五井1963町1280,4162010269,524-3.12
05秦野秦野1955町1170,1452010162,439-3.39
02帯広帯広1933なし173,0302000166,536-3.75
05青梅青梅1951なし142,3542005133,535-5.56
05小田原小田原1940町3200,1732000188,856-5.65
06寒河江寒河江1954町143,625200540,189-7.35
05羽生羽生1954なし57,499200052,862-8.06
02旭川旭川1922町4363,6311985329,306-8.41
05横須賀横須賀1907町5※433,3581990388,078-9.46
02足利足利1921町3167,6861990144,746-11.27
05館山館山北条1939なし59,416195545,153-12.17
01米沢1889なし96,991196081,252-14.83
02塩竈塩竈1941なし63,566199552,203-15.18
02新庄新庄1949なし43,550196034,432-18.31
05白石白石1954なし43,911196032,758-19.70
05上山上山1954なし40,383196029,110-21.08
03稚内稚内1949なし55,464197533,563-23.33
06村山楯岡1954なし40,858195522,516-23.90
05根室根室1957なし45,817197524,636-25.68
05銚子本銚子1933なし91,492196558,431-25.75
01小樽1922町1198,5111960111,299-26.14
06深川深川1963町138,373197020,039-27.34
表は20年間の増加率を高い順に並べており、言わずもがな、増加率の高いほど最高人口を記録した調査年が新しくなるのですが、そんな中で、鎌倉は異端児扱いにしましょう。2000年に20万人を超えた小田原ですが、20万人目の方に市からプレゼントが贈られた、という当時のニュースを見た記憶があります。今話題の阿見町も同じようにやるのでしょうか。
※藤沢市・・・渋谷町の南半部を編入。北半部は渋谷村として残る(後に大和町に編入)という特異な例。
※横須賀市・・・編入した5町のうち、逗子は、後年分立する。
[106897] 2023年 2月 5日(日)09:24:01【2】訂正年月日
【1】2023年 2月 5日(日)09:30:20
【2】2023年 5月 25日(木)18:33:21 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
因子町最高人口ランキング(中国・四国)
シリーズものを、食い散らかすように書き込んで恐縮ですが、このシリーズは8週間ぶりになります。
私がこの落書き帳に御邪魔した頃、ですから20年も昔の事ですが、「中四国」と書いたら、とある方に「中国・四国と書いてください。」と叱られました。それ以来、私は心を入れ替え?「中国・四国」と書くように努めています。
1.「生まれながらの町」20傑
該当する因子町は54ですが、第1回国勢調査前に市となった今治、尾道、福山、丸亀及び第1回国調前に因子町を修了した岩国、柳井津、山口(以上、山口県)、津山東(岡山県:同名の因子町がありますが、こちらは古いほう)はランキング対象外です。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
米子鳥取県米子市26,7361925
坂出香川県坂出市25,9581940
観音寺香川県観音寺市23,8011947
宇和島愛媛県宇和島市21,9231920
三原広島県三原市21,1411935
倉吉鳥取県倉吉市20,5681950
撫養※徳島県鳴門市18,3381935
津山岡山県津山市17,6451925
須崎高知県須崎市16,1801950
浜田島根県浜田市16,1311940
萩※山口県萩市14,3861920
三津浜愛媛県(松山市)14,0731930
多度津香川県多度津町13,2401950
今市島根県出雲市13,0211935
竹原広島県竹原市12,9031947
八幡浜愛媛県八幡浜市11,2311925
鞆※広島県(福山市)10,4641940
忠海広島県(竹原市)10,0351947
安来島根県安来市10,0031950
平田島根県(出雲市)9,5971950
第一位の米子にしても3万には到達しておらず、他地域と比較すれば全体的に小ぶり(少なめ)の人口ですが、どこもここも捨てがたい町です。現・出雲市では今市と平田が入っておりますが、これより意外かもしれないのは、現・竹原市の竹原と忠海が入っていることです。そう言えば、「東大王」の難読駅名?で、クイズの得意な東大生が「忠海駅」を読めなかったのには驚きました。
※印の付いた撫養、萩、鞆は、国勢調査以前の人口統計において、表中の人口以上の数字を記録しています。

2.町制施行までに法人格変更のない因子町25傑
このグループには387もの因子町が入っています。山口市から分立した小郡(二代目)や徳山市から分立した富田(二代目)などは、「生まれながらの町」であると言えないこともないのですが、一応、ここに入れています。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
府中(安)◎広島県府中町51,1552020
徳山山口県周南市32,0621935
小野田山口県山陽小野田市31,3831940
大野広島県(廿日市市)26,4422005
小松島徳島県小松島市26,2331950
熊野◎広島県熊野町25,3922000
小郡(二)山口県(山口市)23,1072000
北島◎徳島県北島町22,7452020
彦島山口県(下関市)21,5231930
向島広島県(尾道市)20,0181975
厚狭山口県(山陽小野田市)19,4661955
笠岡岡山県笠岡市19,2571947
江田島広島県江田島市19,1851960
宇多津◎香川県宇多津町18,9522015
倉橋広島県(呉市)18,5771955
牟礼香川県(高松市)18,2012000
矢野広島県(広島市)16,5021970
清水高知県土佐清水市16,2801950
新居浜愛媛県新居浜市16,0491935
麻里布山口県岩国市15,7241935
松茂◎徳島県松茂町15,2042015
高千帆山口県(山陽小野田市)15,1011940
船越広島県(広島市)14,7941970
西大寺岡山県(岡山市)14,6531950
大竹広島県大竹市14,4481950
第一位の府中は、言うまでもなく現役の因子町であり、人口ナンバー・ワンの「町」であります。その他、◎印のついた「筆の熊野」、「徳島北高の校地の大部分を占める北島」、「丸亀より都会かもしれない宇多津」、「徳島空港の松茂」も現役の因子町であります。第二位になっている徳山はなぜ、「生まれながらの町」になれなかったのか大変不思議です。因みに、白桃の日本三大「なぜ生まれながらの町ではないの?」は、徳山の他は、倉敷と三本松です。その三本松のランキングは196位です。惜しかった‼(笑)

3.町制施行までに法人格の変更がある因子町15傑
このグループに属する192の因子町のうち、第1回国調前に因子町を修了した玉島(岡山県)はランキング対象外です。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
藍住◎徳島県藍住町35,2462020
防府山口県防府市30,6061935
豊北山口県(下関市)28,1481955
斐川島根県(出雲市)27,6892010
黒瀬広島県(東広島市)25,3512000
琴浦岡山県(倉敷市)25,0071955
山陽岡山県赤磐市24,6042000
香川香川県(高松市)24,2202005
国分寺香川県(高松市)24,0282005
重信愛媛県東温市23,6582000
善通寺香川県善通寺市22,5351950
連島岡山県(倉敷市)22,1911947
豊浦山口県(下関市)22,1321960
福田岡山県(倉敷市)20,8971950
阿東山口県(山口市)20,6171955
第一位の藍住は現役の因子町です。どうしてこのグループなの?って思われるかもしれないのが,防府と善通寺です。防府は町制施行時に佐波村と三田尻村が、善通寺は町制施行時に善通寺村・吉田村・麻野村が新設合併を行っています。
[106908] 2023年 2月 6日(月)10:10:30【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)18:33:07 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入・その2)
本日は、市制施行後に編入合併を行った継続因子市(「平成の合併」期に編入を行ったところは除く)の中部編です。
該当する因子市は29で、そのうちの11を愛知県が占めております。また、岐阜県だけは該当する因子市がありません。
いつものように、表の説明です。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・・・01.生まれながらの市
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.生まれながらの町→市
・・・・・03.村→町→市
・・・・・04.村→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・07.本源因子町が市になるまでに法人格変更無
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年編入市町数---最高人口調査年---2020年人口増加率
07安城安城1952町1187,9902020187,99018.36
05常滑常滑1954町1※58,710202058,71016.99
05刈谷刈谷1950なし153,8342020153,83416.49
01名古屋1889守山市・町132,332,17620202,332,1767.40
06春日井勝川1943町2308,6812020308,6817.32
05碧南新川1948なし72,458202072,4586.85
05鯖江鯖江1955なし68,302202068,3025.25
05御殿場御殿場1955なし89,030201086,6144.94
05小牧小牧1955なし149,4622015148,8313.99
05豊橋豊橋1906町2376,6652010371,9201.94
01金沢1889町3465,6992015463,2541.49
05小松小松1940なし109,0842005106,216-2.22
05三島三島1941なし112,2412005107,783-2.48
03瀬戸瀬戸1929町1132,2242010127,792-2.93
06蒲郡蒲郡1954町285,580198579,538-3.13
05敦賀敦賀1937なし68,402200564,264-5.70
02津島津島1947なし65,547200560,942-6.85
05須坂須坂1954なし54,207200049,559-8.57
06伊東伊東1947なし72,441200565491-8.69
06諏訪上諏訪1941なし53,858200048,729-9.52
02見附見附1954町143,760199539,237-9.85
05小浜小浜1951なし38,058195528,991-12.93
04岡谷1936なし62,210198047,790-15.27
02小千谷小千谷1954町149,445196034,096-18.12
06熱海熱海1937町154,540196534,208-20.33
02氷見氷見1952なし68,611195543,950-22.46
05加茂加茂1954なし39,292196025,441-23.10
05飯山飯山1954なし37,592196019,539-26.04
06大月大月1954なし41,412195522,512-32.04
20年間の人口増加率の上位シックスは愛知県勢で占められています。中でも安城、常滑、刈谷のトップ3は、二桁の増加率を記録しております。西三河の安城と刈谷は、名古屋や豊田の影響を受けているとはいえ、域内で自動車工業を中心にした経済活動が活発で、今や単なる「衛星都市」とは呼べなくなっているような気がします。
常滑の躍進は、間違いなくセントレア効果でしょう。常滑の編入町数が1※となっていますが、小鈴谷町の一部(日本語の「一部」は、合併注視業界?では「大部分」を指すこともあり、ここはそのケース)を編入です。また、常滑市の本源因子町は「常滑」ではなく「大野」であることを忘れてはなりませぬぞ!。また、常滑産の招き猫と世田谷豪徳寺の招き猫の違い?については東川篤哉「完全犯罪に猫は何匹必要か?」に意味もなく詳述されています。
脱線し過ぎましたので先へ進みます。4位の名古屋が編入した13の「町」は、熱田、千種、愛知、呼続、枇杷島、清水、下之一色、庄内、南陽、富田、鳴海、有松、大高です。
6位の碧南は「いぶし銀」の如き増加率です。また、碧南の本源因子町は「八幡」であることも忘れられがちです。
7位に食い込んだ鯖江の健闘に「敢闘賞」を贈ります。
[106911] 2023年 2月 7日(火)09:44:53【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)18:32:48 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
因子町最高人口ランキング(九州・沖縄)
このシリーズ、やっと台湾まで近づいてきました。(もちろん、日本の統治下=(植民地)にあった台湾の人口地理はいたしません。次回は「まとめ」です。)

1.「生まれながらの町」20傑
該当する因子町は77ですが、第1回国勢調査前に市となった大牟田、小倉、大分、及び第1回国調前に因子町を修了(消滅)している飯塚、上瀬高、下瀬高(以上、福岡県)、御船(熊本県)、高田、西大分、臼杵、豆田、隈(以上、大分県)はランキング対象外です。なお、西大分と豆田は消滅因子町扱いとなります。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
都城※宮崎県都城市25,7411920
中津大分県中津市24,5051925
宮崎※宮崎県宮崎市21,1161920
直方福岡県直方市18,7051925
大川福岡県大川市18,6011950
鶴崎大分県(大分市)17,7511950
唐津佐賀県唐津市17,3441930
佐賀関大分県(大分市)17,2981950
箱崎福岡県(福岡市)16,4541940
行橋福岡県行橋市15,9231950
佐伯大分県佐伯市15,4981935
武雄佐賀県武雄市14,9091950
糸満沖縄県糸満市14,8351950
八代※熊本県八代市13,9461935
山鹿熊本県山鹿市13,1491947
八屋福岡県豊前市13,0171950
隈府熊本県菊池市12,7881955
甘木福岡県朝倉市11,7541947
油津宮崎県日南市11,5581947
熊本県(八代市)10,9981950
第一位の都城にしても、3万人に届いておらず、中国・四国同様、このグループの人口規模は小さいです。※印の付いた都城、宮崎、八代は、国勢調査以前の人口統計において、表中の人口以上の数字を記録しています。後に、自力で市となるところが多い中で、箱崎、佐賀関、鏡が入っているのが面白いかも。佐賀関といえば、関アジ、関サバで有名ですが、対岸の愛媛側で獲れた魚も美味しい…、そんなことより、精錬所のある町として昔から名が知られていますが、私が関心あるのは、今は大分市になっている坂ノ市の旧名も佐賀市で「佐賀」が付きます。佐賀県と関係あるわけではないのでしょうが、興味深いです。
19位の油津の最高人口・11,558人は飫肥の最高人口(ともに1947年)とピッタシ同じ。と言うことで、日南市は「前身因子町」が2つある唯一の市であります。…脱線。

2.町制施行までに法人格変更のない因子町30傑
このグループには387もの因子町が入っています。第1回国勢調査前に市となった若松、門司、八幡、及び第1回国調前に因子町を修了(消滅)している芦屋、津屋崎(以上、福岡県)、別府、浜脇、国東、玉津(以上、大分県)はランキング対象外です。該当因子町数も多い上に、人口規模もかなり大きいので、30傑まで挙げておきます。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
志免◎福岡県志免町46,3772020
稲築福岡県(嘉麻市)44,5141950
宮田福岡県宮若市43,2841950
長与◎長崎県長与町42,6552005
春日福岡県春日市41,5991970
川崎◎福岡県川崎町40,8781955
谷山鹿児島県(鹿児島市)40,7991947
南風原◎沖縄県南風原町40,4402020
長津/中間福岡県中津市40,4231955
水俣熊本県水俣市39,8181947
伊田福岡県田川市39,5851940
頴娃鹿児島県(南九州市)39,4831950
宇美◎福岡県宇美町39,1362005
小林宮崎県小林市38,9681947
穂波福岡県(飯塚市)36,8571960
熊田/山田福岡県嘉麻市36,3791950
西原◎沖縄県西原町34,9842020
水巻◎福岡県水巻町34,9271960
戸畑福岡県(北九州市)33,8241920
大野福岡県大野城市33,8181970
枕崎鹿児島県枕崎市32,7171947
西之表鹿児島県西之表市32,5271955
串木野鹿児島県いちき串木野市31,9201947
阿久根鹿児島県阿久根市31,7661950
後藤寺福岡県(田川市)30,6401940
時津◎長崎県時津町30,1102010
西合志熊本県合志市29,0762005
末吉鹿児島県曽於市29,0721950
指宿鹿児島県指宿市28,9081947
須恵◎福岡県須恵町28,6282020
人口規模が大きい因子町が多い第一の理由は、筑豊の炭鉱町の大部分がここに含まれているからです。第一位の志免をはじめ、稲築、宮田、川崎、長津、伊田、宇美、穂波、熊田、水巻、後藤寺、須恵と枚挙にいとまがありません。その中の穂波ですが、穂波村時代の1955年には42,185人を記録しております。北海道のかつての炭鉱町との違いは、閉山後に停滞した時期があったものの、福岡都市圏下の衛星都市として再生?したところもかなりある、ということでしょうか。
次に無視できない理由として、「明治の大合併」によってかなりの人口規模の村が鹿児島・宮崎に成立した事です。その代表格が、西郷輝彦の谷山と高田みずえの頴娃でしょう。(余計な挿入句が入りました('◇')ゞ)
私的には、19位の戸畑に関心があります。戸畑区になってから小倉北区と若干の境界変更があったものの、その領域はほとんど変わっていません。しかしながら、1960年戸畑市:108,708人、2020年戸畑区:57,494人とこのままいくと、因子町時代の人口になるのでしょうか…。
◎印の付いた志免、長与、川崎、南風原、宇美、西原、水巻、時津、須恵は現役の因子町です。多いですね。

3.町制施行までに法人格の変更がある因子町10傑
該当する因子町数は121です。
因子町名現在の自治体最高人口調査年
那珂川福岡県那珂川市50,0042015
粕屋◎福岡県粕屋町48,1902020
菊陽◎熊本県菊陽町43,3372020
川内鹿児島県薩摩川内市33,3541935
岡垣◎福岡県岡垣町32,1192010
清武宮崎県(宮崎市)28,7552000
添田福岡県添田町28,5691920
大和佐賀県(佐賀市)21,9562000
御幸/浮羽福岡県(うきは市)21,8641955
高田福岡県(みやま市)21,1421960
上位三つは、四万人を超えていますが、菊陽あたりはマダマダ人口を伸ばしそうです。その菊陽を含め、粕屋、岡垣が現役の因子町です。川内がここのグループに入っていることが意外と感じる方もいるかもしれません。私が気にしたいのは、川内の件ではなく、9位の御幸が町制施行後、わずか三か月で3村と合併し、浮羽に名を変えたこと、しかも、その合併が「新設」ではなく「編入」であったことです。
[106926] 2023年 2月 15日(水)17:16:08【2】訂正年月日
【1】2023年 2月 15日(水)17:59:17
【2】2023年 5月 25日(木)18:32:18 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入・その3)
本題に入る前に:
[106923]MI さん
仙台市が1988年3月1日に泉市と秋保町を編入した告示
MI さんにはいつも、助けられています。有難うございます。編入合併には、同日でも別々告示がかなり有りそうですね。
・・・・・・
では、市制施行後に編入合併を行った継続因子市(「平成の合併」期に編入を行ったところは除く)の近畿編です。
該当する因子市は34で、三重県から和歌山県までのすべての府県で該当する因子市があります。多いのは大阪府の13、兵庫県の9となります。
恒例の表説明です。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・・・01.生まれながらの市
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.生まれながらの町→市
・・・・・03.村→町→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年編入市町数---最高人口調査年---2020年人口増加率
02西宮西宮1925町1487,8502015485,58710.84
06吹田吹田1940なし385,5672020385,56710.82
06茨木茨木1948なし287,7302020287,73010.39
08和泉和泉1956町1186,1092015184,4956.66
06宝塚宝塚1954なし226,4322020226,4326.29
01大阪1889町233,252,34019402,752,4125.91
05彦根彦根1937町2113,6792015113,6475.37
05鈴鹿白子1942なし199,2932010195,6705.11
03泉佐野佐野1948なし100,9662015100,1314.23
02明石明石1919町2303,6012020303,6013.58
05伊丹伊丹1940なし198,1382020198,1383.11
06豊中豊中1936町1413,2131985401,5582.51
01神戸1889町61,544,20020101,525,1522.13
05枚方枚方1947町1407,9782010397,289-1.31
06高槻高槻1943町1362,2701995352,698-1.33
05加古川加古川1950町3※267,4352015260,878-1.99
05橿原畝傍1956なし125,6052010120,922-3.27
06八尾八尾1948町2277,5681990264,642-3.69
05守口守口1946町1184,4661970143,096-6.04
01和歌山1889町4401,3521985356,729-7.71
05名張名張1954なし83,291200076,387-8.29
06寝屋川寝屋川1951なし258,4431995229,733-8.40
05高砂高砂1954町1※97,632199587,722-8.64
05亀岡亀岡1955なし94,555200086,174-8.86
06松原松原1955なし136,4551985117,641-11.26
02大和郡山郡山1954町195,165199583,285-11.58
05赤穂赤穂1951なし52,374198545,892-11.88
06桜井桜井1956町263,248200054,857-13.27
06富田林富田林1950なし126,5582000108,699-14.11
02大和高田高田1948なし73,806199561,744-16.19
03相生相生1942なし42,008197528,355-17.38
05綾部綾部1950なし52,310195531,846-18.09
06有田有田1956町135,683198026,538-21.16
05宮津宮津1954なし34,799196016,758-28.00
20年間の人口増加率が10%を超えているのは、西宮、吹田、茨城の3市だけです。20世紀終盤に急増していた枚方、高槻、加古川、橿原は減少モード、名張、寝屋川、亀岡、大和郡山に至っては休眠状態となっています。これ等の都市は時代の趨勢から言って、取り立てて大騒ぎする必要もないのですが、そうも言っておられないのは、県都・和歌山です。次回国勢調査では奈良どころか、大津にも体をかわされるかもしれません。
豊中に住んでいる私の甥は「枚方を抜き返した」と喜んでいるでしょうが、最高人口は1985年ですから、「三役返り咲き」とまではなっていないのです。ま、そのうち、吹田に抜かれてしまうでしょう。
20年間において増加している都市の中で、豊中と同様に最高人口を20世紀、それも1940年(白桃もまだ誕生していない大昔)に迎えているのが大阪。今より50万人も多かったのですから、サプライズもいいとこ。
一時、停滞していた明石がここにきて人口を伸ばし、30万人を突破。それに対してお隣の神戸(明石の隣と言ったら、神戸に失礼か?)は深刻。20年間ではギリギリ増加となっていますが、2023年1月1日現在推計人口において、2020年国調確定人口からの減少数で京都、北九州をおさえ、堂々?のトップを記録。♪神戸!泣いてどうなるのか…。
気分転換?に大阪と神戸が編入した町を挙げておきましょう。
大阪市:23町
天保、西浜、玉造、東平野、伝法、鷺洲、中津、豊崎、今宮、玉出、西中島、神津、千船、稗島、鶴橋、中本、鯰江、榎並、平野郷、田辺、安立、巽、茨田(天王寺は村のまま大阪市に編入)
神戸市:6町
須磨、西郷、垂水、有馬、御影、魚崎
なお、加古川と高砂の編入町数に※印をつけていますが、これは、両市で米田町を分割して編入しているからです。
[106943] 2023年 2月 19日(日)19:20:21【2】訂正年月日
【1】2023年 2月 20日(月)00:07:55
【2】2023年 5月 25日(木)18:32:03 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
国勢調査以前の「人口統計」で最高人口を記録した因子町
因子町のまとめをする前に、少し寄り道をいたします。
国勢調査での最高人口より、第一回国勢調査が行われる以前の「人口統計」でより多くの人口を記録した因子町を数えたら、110ありました。
ここでは、国勢調査以前の人口統計を以下に限ることにします。
・1889年(明治22年)末「内務省告示による現住人口」
・1898年(明治31年)末「日本帝国人口統計」
・1903年(明治36年)末「日本帝国人口静態統計」
・1908年(明治41年)末「日本帝国人口静態統計」
・1913年(大正02年)末「日本帝国人口静態統計」
・1918年(大正07年)末「日本帝国人口静態統計」
上記の人口統計は国勢調査の直接統計とは異なり「壬申戸籍」を基にしたものですから、当然ながら国勢調査との間に連続性がありません。両者の相違を例えるなら、グレコローマンとフリースタイル?、芝コースとダート・コース?
実際、1918年の「日本帝国人口静態統計」の人口総計は、1920年「国勢調査」の人口総計を大幅に上回っています。ですから、数字の上では国調以前の人口統計で最高人口を記録していても、そっくりそのまま鵜呑みにすることはできないのです。しかしながら、何らかの理由で、国勢調査開始より前の時代に真の最高人口を記録していたと推測される因子町もあるのです。
このように妄想をふくらませているうちに、該当する110の因子町を、数字の上での人口減少の要因別に分類したくなりました。
A…留萌など4因子町
「分立」「分割」「境界変更」で、国調時代には人口を減少させた。言ってみれば、この人口減少は不可抗力です。
B…桐生など21因子町
数字の上では国調より前の人口統計で最高を記録しているが、それは統計方法の違いによるもので、真の最高人口は国調で記録されたものであると推測される
C…佐倉など20因子町
城下町、陣屋町として幕藩体制下において賑わっていたが、明治以降、次第に人口を減少させた
D…小坂など8因子町
各種鉱山の所在地として繁栄していたが、採掘量の減少等で急速に減少させた
E…江差など25因子町
河口港、大きい河川にあった港、を含む港町。北前船の寄港地が多い
F…吉野など8因子町
交通の要衝地にあった宿場町、市場町など
G…杵築(大社)など2因子町
門前(鳥居前)町
H…八尾(富山)など22因子町
減少要因がはっきりしない、或いは複数の要因が考えられる因子町、実際減少していたかどうかも定かではない、要するに「その他」
・・・と、そこまで明確に分類できるわけでもありませんが、A~Hの代表30例を以下に示します。
因子町現自治体最高人口調査年---国調最高調査年
A留萌北海道留萌市20,388191820,3411940
B桐生群馬県桐生市40,448191837,6741920
B都城宮崎県都城市26,365191825,7411920
C佐倉千葉県佐倉市9,50019187,9121925
C大溝滋賀県(高島市)2,86119032,5391920
C松山奈良県(宇陀市)2,22919132,0361935
C山口県萩市20,146188914,3861920
D小坂秋田県小坂町20,217191815,0121935
D院内秋田県(湯沢市)11,71819034,9921950
C秋月福岡県(朝倉市)3,46718982,2031947
C立石 大分県(杵築市)4,51719184,4391947
D足尾栃木県(日光市)37,642191832,8041920
D生野兵庫県(朝来市)10,677191810,5641960
D吹屋岡山県(高梁市)5,13619133,7641920
D大森島根県(大田市)2,86219032,3371920
E江差北海道江差町17,80319039,8621950
E上金石/金石石川県(金沢市)8,08419136,3381920
E下麻生岐阜県(川辺町・七宗町)2,36919132,0781925
E神社三重県(伊勢市)3,08419182,7541940
E広島県(福山市)10,885191810,4641940
E音戸広島県(呉市)14,024191312,1931930
E室積山口県(光市)8,64919088,0321940
E高橋熊本県(熊本市)2,28119031,2831925
F吉野(駅)/吉野神奈川県(相模原市)1,15319131,1271947
F高宮滋賀県(彦根市)4,38019134,1191947
G杵築島根県(出雲市)4,89819134,7931920
H八尾富山県(富山市)7,57919037,5051947
H新舞鶴京都府舞鶴市20,620191818,2981935
H由良兵庫県(洲本市)10,17519139,1681950
H氷見愛媛県(西条市)5,53319184,3801920
[106951] 2023年 2月 20日(月)17:00:27【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)18:31:50 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子町最高人口ランキング
継続因子町、つまり、現役の因子町の最高人口ランキングです。
なお、下表の順位は「最高人口そのもの」ではなく、以下の計算式で算出した数値順となっています。
種別A(「生まれながらの町」)・・・最高人口×1.00
種別B(町制施行までに法人格変更のない因子町)・・・最高人口×0.75
種別C(町制施行までに法人格変更がある因子町)・・・最高人口×0.50
また、「直近の増加率」とは
2023年1月1日現在推計人口÷2020年国勢調査人口×100-100
です。
因子町名道府県名種別最高人口調査年直近増加率
府中広島B51,15520201.66
寒川神奈川B48,34820200.45
志免福岡B46,3772020-0.06
音更北海道B45,0852010-2.02
熊取大阪B45,0692010-0.94
長泉静岡B43,3362020-0.11
長与長崎B42,6552005-2.31
川崎福岡B40,8781955-4.26
南風原沖縄B40,44020200.84
宇美福岡B39,1362005-0.61
函南静岡B38,8032005-1.33
三芳埼玉B38,7062010-1.12
余市北海道A28,6591960-4.41
利府宮城B35,8352015-0.15
西原沖縄B34,98420200.92
水巻福岡B34,9271960-0.80
播磨兵庫B33,76620000.56
東浦愛知C49,80020100.08
葉山神奈川B32,7662010-0.79
大治愛知B32,39920201.13
広島の府中は、最高人口をどこまで伸ばせるでしょうか・・・
余市はウィスキーでも飲んで「奇跡の復活」を目指してほしい。
[106955] 2023年 2月 21日(火)08:12:52【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)18:31:36 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
第一回国勢調査より前に修了・消滅した因子町の最高人口ランキング
「因子町」シリーズも愈々(今まで、伊予伊代と書いていた。こんな字だったんだ)ラス前にきました。
国勢調査が始まる前に、修了あるいは消滅した因子町の最高人口ランキングです。ここまでくると、「修了」でも「消滅」でもどっちゃでも良い、と思ったりもしますが、些細なことに拘る白桃としては、どうしても区分したいのです。が、それは後程。
表の説明に入る前に関係記事の訂正と補足があります。
[105896]
3.「複数の因子村からなる因子町」の部20傑
該当する因子町の数は125ですが、新潟県の葛塚と小出は第1回国調以前に因子町を修了しており、ランキングの対象外となっております。
葛塚は「昭和の大合併期」に因子町を修了しており、誤りでした。申し訳ありません。
[106193]
1.「生まれながら町」15傑
東海地方(岐阜・静岡・愛知・三重)において、このグループに該当するのは97ありますが、第1回国勢調査より前に市制施行した、豊橋、四日市、宇治山田、岡崎、浜松、大垣のほか、第1回国調前に因子町を修了した中津川、東加納、今尾、高田、高須、明知、西加納(以上岐阜県)、犬山、西尾、亀崎、蟹江、小牧、知立、刈谷、清洲、稲沢、横須賀、熱田(以上愛知県)と三重県の亀山、合計25の因子町がランキングの対象外となります。
豊橋と岡崎は、第1回国調前に市制施行した事には違いないのですが、市制施行より前に他村と新設合併をして、因子町を修了しています。
[106911]
1.「生まれながらの町」20傑
該当する因子町は77ですが、第1回国勢調査前に市となった大牟田、小倉、大分、及び第1回国調前に因子町を修了(消滅)している飯塚、上瀬高、下瀬高(以上、福岡県)、御船(熊本県)、高田、西大分、臼杵、豆田、隈(以上、大分県)はランキング対象外です。

2.町制施行までに法人格変更のない因子町30傑
このグループには387もの因子町が入っています。第1回国勢調査前に市となった若松、門司、八幡、及び第1回国調前に因子町を修了(消滅)している芦屋、津屋崎(以上、福岡県)、別府、浜脇、国東、玉津(以上、大分県)はランキング対象外です。
上述した豊橋・岡崎と同じように、大分と若松は市になる前に新設合併をしており、因子町を修了しています。

それでは、表の説明
因子町名の後ろの
◎・・・単独市制施行
〇・・・新設市制施行
※・・・市と同等扱いの「区」になった
「種別」欄
☆:本源・前身・最古(因子町)
@:本源・前身(因子町)
◇:前身(因子町)
以上の印がついたところは「修了因子町」ということになります。と言うか、そうさせてください。
◎:本源・最古(因子町)
△:直系因子町
以上の印がついたところ、及び無印は、「消滅因子町」ということにさせてください。
「調査年」
・1889年(明治22年)末「内務省告示による現住人口」
・1898年(明治31年)末「日本帝国人口統計」
・1903年(明治36年)末「日本帝国人口静態統計」
・1908年(明治41年)末「日本帝国人口静態統計」
・1913年(大正02年)末「日本帝国人口静態統計」
・1918年(大正07年)末「日本帝国人口静態統計」

1.「生まれながらの町」
該当する因子町は114ありますが、最高人口が1万人以上の42因子町を挙げておきます。
因子町名現在の自治体種別最高人口調査年-----因子町名現在の自治体種別最高人口調査年
旭川◎※旭川市63,2751913尼ヶ崎〇尼崎市25,0451913
大牟田◎大牟田市48,2531913丸亀◎丸亀市24,9771898
横須賀横須賀市36,9561903奈良◎奈良市24,2741899
宇治山田◎伊勢市33,6271903大垣◎大垣市23,5541913
松本◎松本市33,4931903今治〇今治市20,6601918
釧路◎※釧路市33,4921918高田上越市20,3151898
浜松◎浜松市32,3811908青森◎青森市20,0061889
明石◎明石市31,3441918山口山口市19,8761903
八王子◎八王子市31,1331913岡崎岡崎市19,5591903
室蘭〇※室蘭市31,0251913神奈川(横浜市)18,8621898
大津◎大津市30,9201889尾道◎尾道市18,1341889
高崎◎高崎市30,8931898四日市◎四日市市17,3841889
上田◎上田市30,2761918内藤新宿東京(新宿区)16,2871918
宇都宮◎宇都宮市29,4241889沼垂(新潟市)14,3411913
若松◎会津若松市29,2001898相川(佐渡市)13,2131889
前橋◎前橋市27,5121889大分大分市13,0451898
小倉◎(北九州市)27,5041898豊橋豊橋市12,3791889
福島◎福島市27,2331903東平野(大阪市)12,2811889
福山◎福山市26,5541913新発田新発田市11,3991898
長野◎長野市26,3451889八戸八戸市11,3701898
熱田(名古屋市)26,0341903臼杵臼杵市11,3341903

2.町制施行までに法人格変更のない因子町
該当する因子町数は60ですが、最高人口1万人以上は以下の7つです。
因子町名現在の自治体種別最高人口調査年
八幡◎北九州市45,6301913
門司◎(北九州市)25,2741898
和庄〇呉市21,5531898
須磨(神戸市)20,3761918
戸太(横浜市)20,3221898
若松(北九州市)18,9681903
豊嶋(横須賀市)18,8181903

3.町制施行までに法人格の変更がある因子町
該当するのは、玉島(倉敷市)、小出(魚沼市)、桃栄(清須市)の3つしかありません。しかも、最高人口が1万人に到達しているところがありません。
[106964] 2023年 2月 23日(木)07:02:03【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)18:31:18 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
継続因子市(市制施行後に編入・その4)
継続因子市に関しては、「市制後のあゆみ」別に、それを「地域」ごとに、2000国調~2020年国調の人口増加率順に並べて見てきましたが、今回はその最終回でございます。(この後、消滅因子市、修了因子市も並べた最高人口ランキング表をもって、因子市シリーズの「まとめ」とさせていただく予定です。)
では、市制施行後に編入合併を行った継続因子市(「平成の合併」期に編入を行ったところは除く)の中国・四国・九州・沖縄編です。随分広い対象エリアですが、該当する因子市は24しかありません。多いのは福岡県の6市で、一方、鳥取、島根、愛媛、長崎の4県には該当市はありません。
♪いつものように幕が開き…喝采ではなく、表説明です。
「分類」:”市制施行までのあゆみ”で分類
・・・・・01.生まれながらの市
・・・☆市になるまでに法人格変更無
・・・・・02.生まれながらの町→市
・・・・・03.村→町→市
・・・☆市になるまでに法人格変更有(町になるまでに法人格変更無)
・・・・・05.本源因子町が「生まれながらの町」(「平成の新設合併市」を除く)
・・・・・06.本源因子町が「生まれながらの町」ではない(「平成の新設合併市」を除く)
・・・☆町になるまでに法人格変更有
・・・・・08.本源因子町が市になるまでに法人格変更有
「前身町」:市制前の国勢調査で最多人口の旧町であって、「前身因子町」ではない。
「最高人口」:当該因子市の国勢調査における最高人口
「調査年」:上の国勢調査年
「増加率」:2000年国調~2020年国調の人口増加率
分類継続因子市前身町市制年編入市町数---最高人口調査年---2020年人口増加率
01福岡1889町121,612,39220201,612,39220.20
03石垣石垣1947町147,637202047,63710.01
01那覇1921市2(首里、真和志)319,4352015317,6255.51
06下松下松1939なし55,887202055,8875.25
06筑後羽犬塚1954町1488272020488273.12
05行橋行橋1954なし71,426202071,4262.42
08防府防府1936なし118,8031995113,979-3.18
05直方直方1931町164,479198556,212-5.02
01徳島1889町4268,7061995252,391-5.90
06別府別府1924町1136,4851980115,321-8.85
06荒尾荒尾1942なし67,504195550,832-10.67
08善通寺善通寺1954なし38,630198531,631-13.13
06田川伊田1943なし100,071195546,203-14.48
05坂出坂出1942なし67,624197550,624-14.53
05鳴南/鳴門撫養1947町164,923199554,622-15.47
06鹿島鹿島1954なし39,392195527,892-16.03
03小松島小松島1951町143,998198536,149-16.08
08玉野日比1940町278,516197556,531-18.74
06西都西都1958なし42,543196528,610-19.14
02大牟田大牟田1917町3205,7661960111,281-19.73
06笠岡笠岡1952町269,926195546,088-22.28
06安芸安芸1954なし30,370196016,243-23.82
03水俣水俣1949なし48,342196023,557-24.37
03阿久根阿久根1952町141,180195519,270-26.65
20年間の人口増加率でも、福岡は20%を超え、他を圧倒しています。福岡が編入した町とは、
西新、住吉、堅粕、千代、姪浜、箱崎、香椎、多々良、那珂、和白、志賀、早良の12です。松本清張の「点と線」に出てくる香椎をはじめ、どの町も、ひと癖ふた癖ありそう、いや「曰く因縁」がありそうな町ですね。
離島にありながら、増加率10%超の石垣には「殊勲賞」をあげたいですね。地味ながら増加させている下松には「技能賞」、筑後と行橋には「敢闘賞」を差し上げたいです。
四分の三を占める減少グループに目を転じますと、まず、日本で唯一の「観光で成り立っている都市」別府。熱海なんかに比べるとコレでも健闘していると言って良いでしょう。県を越えてつながりの深い大牟田と荒尾ですが、大牟田の方がより不振に陥ています。坂出と玉野の最高人口年がともに1975年ですが、この頃から我が国の造船業は下降一直線となっています。全盛期の人口の半分以下となっている田川、水俣、阿久根には・・・♪祈る言葉さえ失くしてた~
[106965] 2023年 2月 23日(木)08:02:16【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)18:31:07 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
因子市最高人口ランキング(各グループ・トップ10)
「因子市最高人口ランキング」をもって、因子市シリーズの「総まとめ」といたします。
継続因子市①~④の区分は次の通り。あとは表のみにします。
①:「平成の合併」によって誕生
②:市制施行後に編入を行っていない(「境界変更」は考慮外)
③:「平成の合併」期に編入を行っている(①を除く)
④:市制施行後に編入を行っている(③を除く)
消滅因子市最高人口調査年-----修了因子市最高人口調査年
東京6,778,8041940浦和484,8452000
大宮456,2712000静岡474,0921995
小倉286,4741960八幡332,1631960
清水243,0491975鹿児島328,4461965
門司152,0811960富山325,7002000
124,2161985青森297,8592000
岩槻109,5461995布施271,7041965
戸畑108,7081960赤間関/下関269,1691985
若松106,9751960釧路214,6941980
河内91,8531965春日部203,3752000

継続因子市①最高人口調査年-----継続因子市②最高人口調査年
安曇野96,4792010松戸498,2322020
神栖95,4542020町田432,3482015
甲賀93,8532005越谷341,6212020
坂井91,9002010府中(東)262,7902020
登米89,3162005草加248,3042020
あま86,8982015調布242,6142020
北名古屋86,3852020大和239,1692020
栗原80,2482005上尾226,9402020
木津川77,9072020流山199,8492020
姶良76,3482020八千代199,4982020

継続因子市③最高人口調査年-----継続因子市④最高人口調査年
京都1,479,2181985横浜3,777,4912020
広島1,200,7542020大阪3,252,3401940
841,9662010名古屋2,332,1762020
新潟811,9012010札幌1,973,3952020
浜松804,0322005福岡1,612,3922020
熊本740,8222015神戸1,544,2002010
相模原725,4932020川崎1,538,2622020
岡山724,6912020仙台1,096,7042020
川口594,2742020千葉974,9512020
宇都宮518,7572020船橋642,9072020
[106976] 2023年 2月 25日(土)18:29:54【1】訂正年月日
【1】2023年 5月 25日(木)18:30:43 by オーナー(表組み改善)
白桃 さん
因子町最高人口ランキング(東京市編入因子町を除く)
因子町の最高人口ランキング全国版です。全国版と言っても、[104938]に記した東京市に編入された因子町は除いています。除いた理由は、これらを入れるとランキング表が「味も素っ気もなくなってしまう」という白桃の個人的見解、というか好みの問題?からです。
「種別」欄の説明
☆:本源・前身・最古(因子町)
@:本源・前身(因子町)
◇:前身(因子町)
以上の印がついたところは「修了因子町」(ただし、因子町名欄に◎があるのは「継続因子町」)
◎:本源・最古(因子町)
●:最古(因子町)
△:直系因子町
以上の印がついたところ、及び無印は「消滅因子町」
なお、因子町名欄に※があるのは、国勢調査以前の人口統計において、表中の最高人口以上の数字を記録しているところです。
1.「生まれながらの町」20傑
因子町名現在の自治体種別最高人口調査年
八幡京都府八幡市50,1321975
太田群馬県太田市49,9431947
田無東京都(西東京市)49,1131965
大宮埼玉県(さいたま市)39,2911940
桐生※群馬県桐生市37,6741920
向日京都府向日市36,9881970
釜石岩手県釜石市36,2301935
塩竈宮城県塩竈市35,8901940
埼玉県蕨市35,1841955
与野埼玉県(さいたま市)35,1621955
熊谷埼玉県熊谷市33,7661930
足利※栃木県足利市33,6371920
千葉※千葉県千葉市33,1791920
小杉富山県(射水市)32,9482005
足尾※栃木県(日光市)32,8041920
鹿沼栃木県鹿沼市32,0371947
鳴海愛知県(名古屋市)31,5191960
栃木栃木県栃木市31,3351935
高田奈良県大和高田市31,3341947
埼玉県行田市31,0751947
上記以外で3万人を超えているのは、
土浦、石巻、島田、伏見、府中(東京都)、酒田、古河です。

2.町制施行までに法人格変更のない因子町20傑
因子町名現在の自治体種別最高人口調査年
豊平北海道(札幌市)77,3121960
沼貝/美唄北海道美唄市72,2221947
保谷東京都西東京市71,3031965
夕張北海道夕張市64,9981940
浦安千葉県浦安市64,6731980
武蔵野東京都武蔵野市63,4791947
鶴ヶ島埼玉県鶴ヶ島市63,0641990
芦別北海道芦別市58,5471950
三笠北海道三笠市57,5191955
座間(二)神奈川県座間市56,7271970
豊崎大阪府(大阪市)56,1101920
三鷹東京都三鷹市54,8201950
広島北海道北広島市53,5371995
田辺京都府京田辺市53,0401995
小平東京都小平市52,9231960
戸田埼玉県戸田市52,2981965
羽村東京都羽村市52,1031990
福岡埼玉県ふじみ野市51,7471970
富谷宮城県富谷市51,5912015
府中◎広島県府中町51,1552020
上記以外で5万人を超えているのは、
亀田(北海道)、赤平、綾瀬、富里、今宮(大阪府)です。

3.町制施行までに法人格の変更がある因子町20傑
因子町名現在の自治体種別最高人口調査年
三好愛知県みよし市56,2522005
栗東滋賀県栗東市54,8562000
日高埼玉県日高市53,1691990
香芝奈良県香芝市52,8171990
長久手愛知県長久手市52,0222010
富士見埼玉県富士見市52,0111970
長岡京都府長岡京市51,4141970
白井千葉県白井市50,4312000
日進愛知県日進市50,3351990
白岡埼玉県白岡市50,2722010
狭山大阪府大阪狭山市50,2461985
那珂川福岡県那珂川市50,0042015
東浦◎愛知県東浦町49,8002010
神栖茨城県神栖市48,5752000
粕屋◎福岡県粕屋町48,1902020
総和茨城県(古河市)48,0072000
沼南千葉県(柏市)45,9272000
伊奈◎埼玉県伊奈町44,8412020
東郷◎愛知県東郷町43,9032020
師勝愛知県北名古屋市43,8882005
上記以外で4万人を超えているのは、
菊陽(熊本県)、三郷(埼玉県)、甲西(滋賀県)、村山(東京都:現・武蔵村山)、竜王(山梨県)です。

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