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[73992] 2010年 1月 19日(火)01:34:56YT さん
昭和20年人口調査、『昭和十年 全国市町村村別面積調』
[73981] 白桃さん

早速ですが、気がついた箇所を申し上げます。
1.熊本県飽託郡茅野村→芳野村
2.熊本県天草郡砥石村→碇石村
3.1940年長崎県北松浦郡世知原町→世知原村
いずれも、矢印の右側が「正」だと思うのですが、ご確認ください。
特に3.については、1940年11月3日に町制施行なので、1940年10月1日時点では当然、「村」なのですが、国勢調査結果が発表されたのが、世知原町になってからだったのでしょう。

ご指摘有難うございます。次回の更新(佐賀県、出来れば福岡県まで)で修正します。
昭和15年の国勢調査報告でも「世知原村」と記載されておりました。

昭和20年の人口調査において、熊本県の人口が一致しない点に関しては、『『人口調査集計結果摘要』(総理府統計局)』を読み返したところ、統計表の備考に一致しない旨が書かれていました。全文を紹介すると

1 各表の人口は、特に注記のない限り、外国人及び陸海軍の部隊及び艦船にあった者並びに昭和20年10月26日内閣告示第32号で告示された地域を除く人口である。なお、これらの地域の昭和20年11月1日現在の推定人口(内閣統計局の推計。陸海軍の部隊及び艦船にあった者並びに韓国・朝鮮、台湾の国籍を有しない外国人を除く。)は、次のとおりである。

樺太(全域)325,000人
北海道国後郡泊村2,500人
留夜別村2,500人
色丹郡色丹村600人
紗那郡紗那村1,400人
択捉郡留別村3,700人
蘂取郡蘂取村400人
得撫郡0人
新知郡0人
占守郡1,600人
花咲郡歯舞村のうち志発島・多楽島・水晶島・勇留島・秋勇留島3,700人
東京都小笠原島2人
鹿児島県大島郡180,000人
沖縄県(全域)300,000人
合計821,402人

2 第2表の次の府県の人口は、報告もれ等の人口を除く人口である。

 宮城県、秋田県、茨城県、埼玉県、千葉県、長野県、静岡県
 愛知県、京都府、山口県、香川県、熊本県

とあり、昭和19年の人口調査ほどでは無いにせよ、かなり調査漏れがあるようです。

ところで戦前の市区町村について面積の情報を探しているのですが、なかなか見つかりません。明治15年出版の『日本帝国統計年鑑』(第1回)の方には旧国別面積、明治16年(第2回)以降の『日本帝国統計年鑑』には府県別面積が掲載されておりますが([66996]参照)、市区町村別面積は掲載されておりません。

[67057][70240]でhmtさんが指摘されたように、統計局の解説を信じるのなら、『昭和十年 全国市町村別面積調』が20世紀前半以前における唯一の市町村面積に関する資料のようです。幸い原本のコピーを今日入手できたので、こちらの数字もいずれ表にまとめようと思います。本資料では、昭和10年3月31調の道府県郡市区町村別面積がまとまっています。但し得撫郡・新知郡・占守郡を除く北海道の支庁、大島、八丈島、小笠原島、隠岐島、対馬島(これらは『日本帝国静態人口統計』では支庁扱いになっており、支庁だと思いますが・・・)は郡別人口がまとまていません。河北潟、邑知潟、琵琶湖、宍道湖などは郡の面積に含まず、入会地、借雑地、郡内の湖(例えば八郎潟、田沢湖等)、その他所属未定の地は別項目となり、さらに一部の町村は合同の面積が記されるなど、まとめるにしても色々面倒な点が多く、人口の表とは別にするかも知れません。
[74273] 2010年 3月 6日(土)21:02:22オーナー グリグリ
人口と面積データを最新にしました
当サイトの人口データと面積データを、2009年10月1日の推計人口と国土地理院の面積調のデータで更新しました。推計人口については、白桃人口研究所の提供データを利用しています。白桃所長、ありがとうございました。更新が遅くなってすみません。

更新したメニューは、都道府県プロフィール、市区町村プロフィール、ランキングデータ、データベース検索、などです。ランキングデータとデータベース検索については、以下の過去のデータベースについても2009年10月1日の人口・面積データで更新済みです。

2009年10月1日
2009年10月5日
2010年1月1日
2010年1月4日
2010年1月16日
2010年2月1日

以前にも言及したことがありますが、現在の市区町村の過去のデータベースは、合併が行われた日付ごとに履歴を残していますが、これを毎年10月1日のデータに絞り込みたいと考えています。正確に言えば、各年10月1日現在と最新のデータベースです。その上で、人口と面積データについても各年の10月1日のデータに更新したいと考えています。

さらに、現在一番過去のデータは2003年9月1日ですが、これも出来るだけ遡りたいと考えています。面積については、国土地理院のサイトに昭和63年(1988年)までのデータがありますので、まずは1988年までを目標にしたいと考えています。人口については白桃人口研究所のデータに期待しています。
[74296] 2010年 3月 8日(月)12:59:12hmt さん
都道府県市区町村データベースの過去への遡及
[74273] オーナー グリグリ さん
現在一番過去のデータは2003年9月1日ですが、これも出来るだけ遡りたいと考えています。面積については、国土地理院のサイトに昭和63年(1988年)までのデータがありますので、まずは1988年までを目標にしたいと考えています。人口については白桃人口研究所のデータに期待しています。
[74275] 白桃 さん
1988年というのが、なんか意味有馬すか?

白桃 さんが「有史以前」[19923][21410]という言葉を使って説かれているように、人口データにおける「節目の年」は1920年です。
国勢調査開始というほど画期的なものではありませんが、1988年は 面積データにおける「節目の年」であると考えられます。

[74278] グリグリさんは、“面積調のデータが昭和63年から始まっているため”と説明されています。すなわち、測量法に基づく市区町村別面積の測定が開始され、「現在と同じ面積の測り方」になった年が 1988年でした。
「現在と同じ測り方」のポイントは、2万5千分1地形図基準になったことでした。従来は戦前以来の5万分1地形図基準でした。

戦前は 陸海の境界を満干両潮界の2分の1としていましたが、この点については 昭和30年(1955)以降、満潮時の水涯線 に改められています。[67248]では これも 1988年の変更のように記していましたが、1955年だったようです。統計局
湖沼の面積は、河川と同様に戦前から陸地に含まれていました。

1988年は 面積データの「節目の年」 なのですが、国土地理院の「面積調」データを都道府県市区町村のデータベースに利用しようとすると、「境界未定の問題」にひっかかり、困難を生じることになると思います。
グリグリさんは 既に[611]で この問題に直面されており、「全国市町村要覧」のデータを使用する[639]ことになりました。

この要覧データが 参考値 としてネット上の「面積調」に掲載されているのは、平成14年以降です。
それ以前のデータは、要覧のバックナンバーに あるかもしれませんが、デジタルデータでないと、入力の壁に突き当たります。

[74278] オーナー グリグリ さん
昭和63年以前の市区町村の面積データを安定して得る方法はあるでしょうか。

デジタルデータでないことは同様と思いますが、国勢調査報告書により、5年ごとの市町村面積データを遡って得る可能性があるのではないでしょうか。

一気に戦前まで遡ります。
[73992] YT さんが 昭和10年(1935)の市町村面積を、いずれ表にまとめたい と表明されています。
当然、昭和10年の人口のデータも入力されるはずなので、このデジタルデータを取り込み、「都道府県市区町村」サイトのデータベース検索で活用できるようになれば、戦前の市区町村データの活用という点で、画期的なものになるのではないかと期待しています。

「市区町村」は将来の楽しみに残して、「都道府県」に限定すれば、現在でも利用できるデータがあります。
[67276]でも触れていますが、統計局の長期統計xlsには、大正9年(1920)以来5年毎の 都道府県別面積 があります。
もちろん、人口もあります。明治17年(1884)以来の 都道府県男女別人口
[74301] 2010年 3月 9日(火)01:27:10オーナー グリグリ
面積データについて
[74297] 2010 年 3 月 8 日 (月) 19:30:18 geo さん
さて,市区町村プロフィールの滋賀県で数字に誤りらしきところがありましたので報告いたします。
ご指摘をありがとうございました。さっそく修正しましたのでご確認いただければ幸いです。
他にも間違いがあるかもしれません。お気づきの方はお知らせください。よろしくお願いいたします。

[74296] 2010 年 3 月 8 日 (月) 12:59:12 hmt さん
この要覧データが 参考値 としてネット上の「面積調」に掲載されているのは、平成14年以降です。
それ以前のデータは、要覧のバックナンバーに あるかもしれませんが、デジタルデータでないと、入力の壁に突き当たります。
要覧のバックナンバーはすべて持っている訳ではないので、図書館や皆様からの情報を頼りにしようと考えています。また、要覧のデータも使えない場合は、その後の参考値やその他の情報をたどって推定することも必要だと考えています。いずれにしても、1988年以降だけでもそれなりに手間が掛かるだろうと覚悟しています。
デジタルデータでないことは同様と思いますが、国勢調査報告書により、5年ごとの市町村面積データを遡って得る可能性があるのではないでしょうか。
なるほど、5年ごとのデータは集められそうですね。やはり毎年となるとかなり苦労しそうです。
[73992] YT さんが 昭和10年(1935)の市町村面積を、いずれ表にまとめたい と表明されています。
当然、昭和10年の人口のデータも入力されるはずなので、このデジタルデータを取り込み、「都道府県市区町村」サイトのデータベース検索で活用できるようになれば、戦前の市区町村データの活用という点で、画期的なものになるのではないかと期待しています。
なるほど。どちらにしてもこの時代までとなると人口データも含めて相当の覚悟が要りそうです。
「市区町村」は将来の楽しみに残して、「都道府県」に限定すれば、現在でも利用できるデータがあります。
そうですね。以上を考慮すると、年代によって毎年、5年ごとと区切りを変えたり、都道府県単位のみ先行するなど、進め方をよく検討したいと思います。皆さんのご意見も引き続きお待ちしています。

hmtさん、貴重なアドバイスをありがとうございました。
[74314] 2010年 3月 10日(水)12:32:19hmt さん
内閣統計局版 昭和十年 全国市町村別面積調
[74308] YT さん
ファイルのサイズを6MBに落としました。

お手数かけました。今度はすぐにダウンロードすることができました。
奥付によると、著作者は「内閣統計局」のようで、発行者の 蜂須賀幾次郎[74304] には「東京統計協会」という肩書きがついていました。

例言により、“本編に掲くる面積”は次のものであることを確認しました。
陸地測量部指導の下に調査編成せるものにして、同部発行五万分の一地形図上に於て測定せるものなり。
昭和十年三月末日の調査に係るものなり。

提供していただいた内閣統計局版の表と照合した結果、[74307]の「日本地名大辞典」第一巻掲載面積は、その凡例に記された“昭和十年十月一日現在”への修正値が記載されていない箇所があることに気がつきました。

例えば別府市の面積。
1935年9月4日に 別府市は速見郡石垣村,朝日村,亀川町を編入 していますから、内閣統計局版96コマ記載の面積を合計すると、同年10月1日の面積は101.01km2となるはずです。
ところが、日本地名大辞典の表では22.47km2と、編入前の面積のままです。速見郡からは前記3町村が削除された17町村の合計面積は422.03km2になるのに、表では500.57km2と3町村削除前の面積のままでした。
別府市の人口と人口密度を確認すると、それぞれ62345人、617人/ km2ですから、こちらからも面積は101.01km2が正しいはずです。
岐阜市 と稲葉郡の面積についても同様でした。


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