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明治村・大正村・昭和村

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記事数=16件/登録日:2014年12月12日

石和オフ会2014余興クイズに関連し、「明治という地名」が話題になりました。[86786]

古くは落書き帳アーカイブズに 名前が年号の町村は? が作られています。
2006年5月に k-aceさんから 年号コレクション の提案があり、10月には労作がリリースされました[54457][54542]

その後、2012年2月に 変遷情報検索 が使えるようになり、「明治村」などを検索した結果[80386]が示されてから、落書き帳で年号地名が話題になりました。
これらの記事をきっかけとして作られたのが市町村雑学 年号の入った市町村 で、2012年9月にリリースされました。[81811]

この特集は、これらの落書き帳活動に基いて、関係記事を拾いだしたものです。
特集のタイトルは、元になった記事[80386]から借りました。

★推奨します★(元祖いいね)


[79478] 2011年 10月 10日(月)23:48:16k-ace さん
k-ace@松山市
松山市内某ホテルのロビーのパソコンから書き込み。
何事もなければ明日の朝生涯経県値が1アップします。

今日通ったところで、土佐大正駅、土佐昭和駅がありましたが、隣同士年号が変わってまもなく村名を変更したのは気になりますね。
高知県幡多郡
東上山村→大正村(大正3.1.1)→大正町(昭和22.8.1)→四万十町(平成18.3.20)
西上山村→昭和村(昭和3.11.10)→十和村(昭和32.8.1)→四万十町(平成18.3.20)

#地名コレクションの鳩ヶ谷市、宇陀市関連は帰宅後に。
#これで5都道県目の書き込み。兵庫(加西市、神戸市、尼崎市)・東京(八王子市)・山形(米沢市)・北海道(登別市)・愛媛(松山市)。
#出雲駅伝の出雲市一市になった件、書こうと思ったら、既に[79470]伊豆之国さんが書かれてた…。
[79775] 2011年 12月 26日(月)14:51:49hmt さん
市区町村変遷情報という舞台からの「退場」情報
中島悟 さんの 今回の記事[79760][79772]に関連して。
直接には記されていませんが、これを深読みすると、その底流には 次の指摘があるように思われます。
すなわち、市区町村変遷情報という舞台に「登場」する情報が整備されている一方で、その舞台から「退場」した市区町村の情報が不十分なのではないかということです。

もちろん、変遷情報の大部分については、新たな市区町村の「登場」に関連して記される「変更対象自治体名/変更内容」欄を見れば、それに伴い「退場」した市区町村がわかります。
従って、「退場情報のすべて」を記録する必要は全くないと思われるのですが、一部については配慮が必要と考えます。

記録する必要があると思われる「退場情報」の一例として、分村を伴う消滅があります。
例えば、[79772]で挙げられた埼玉県秩父郡白鳥村。変遷情報埼玉県 の No.78,79,80の3件に「白鳥村の一部」と記され、分村編入があったことはわかります。しかし、これだけでは白鳥村が消滅したのか、一部が残ったのか不明です。

もちろん、一手間をかければ、「白鳥村がその後の変遷情報に登場せず、かつ現存していない。」という事実から、その消滅を推認することはできます。
しかし、変遷情報の趣旨からすると、「白鳥村は3分村により消滅した」[56491]事実を、直接に記しておくことが望まれるのではないでしょうか。

同様の県内分村事例をもう一つ挙げておくと、変遷情報愛知県 のNo.399,400,401 に記された 碧海郡明治村の3分村による消滅です。落書き帳では、[55569]で言及しています。
昭和30年3月31日総理府告示第1009号 には、次のような形で「明治村退場情報」が明記されています。【切れていたリンクを復活し、原文を引用。】
地方自治法第7条第1項の規定により、愛知県碧海郡明治村を廃し、その区域のうち大字西端の区域を碧南市に編入し、大字東端、根崎、榎前、和泉、城ケ入及び石井の区域を安城市に編入し、大字米津及び南中根の区域を西尾市に編入する旨愛知県知事から届出があつた。
右の廃置分合は、昭和30年4月1日からその効力を生ずるものとする。

これが越県分村となると、[79772] 中島悟 さんが岐阜県恵那郡三濃村の事例につき
分割編入の片方が県境越えしていたため見落としていました。すいません。
と書いているように、変遷情報からの退場情報を記録しておく価値が一層高まるものと思われます。

余談ですが、町村制施行時 から 昭和大合併まで存在した三濃村という村名は、三河国と美濃国からの合成地名であると考えられます。>yamadaさん

旧3村のうち、横通だけが岐阜県に残留して 明智町に編入 されました。
浅谷と野原とは 愛知県旭村 へと越県境界変更しました。[79523]のリスト No.5です。落書き帳記事は[55569]

越境分村による消滅事例は三濃村と矢場川村だけかもしれませんが、越県事例については、分村でなくても退場情報を記録するに値すると思われます。
例えば京都府樫田村の場合、廃置分合情報は編入先の大阪府高槻市に記録されています。
京都府に樫田村の退場情報を記録しておくことは、都道府県別の変遷情報を首尾一貫させるために有用なことと考えます。

最後に、市区町村でない「郡」についても、退場情報入力の対象として加えることを提案しておきたいと思います。
[80030] 2012年 1月 9日(月)14:39:12hmt さん
災害などによる合併の事例
[80021] オーナー グリグリさん
過去にもこのような災害などによる合併の事例があったのではないかと考えますが、どうでしょうね。

奈良県吉野郡十津川郷(近世村数59)は、明治22年(1889)4月の町村制施行により6ヶ村で発足しました。
しかし、その直後の8月に台風に見舞われ、死者 168人、全壊・流出家屋426戸の被害を受けました。
1889十津川災害 は 単純な水害ではなく、中央構造線の断層地帯にあるため深層崩壊を含む山崩れが大きく、村の産業の中心である山林の被害は甚大でした。
深層崩壊という言葉は、2009年台湾での大被害以来注目されていますが、2007年の資料による 過去の122事例 のうち、27が 1889年十津川の事例でした。

生活の基盤を失った人々は第二の郷土を建設すべく、約600世帯・2500人が北海道への移住を決断しました。
10月に神戸から小樽に渡り、空知太で雪解けを待ちながら準備を進め、トック原野に入植したのは翌1890年6月。新十津川開拓史

一方、故郷に残った人々も、同じ明治30(1890)年6月には6ヶ村の再合併して 十津川村 になりました。
これが、町村制の下での災害合併第1号であることは、先ず間違いないでしょう。

なお、十津川村は今年の9月にも台風被害受け、落書き帳で話題になりました。[79314][79316]

時代と場所が変って、第二次大戦末期 昭和20年(1945)1月の三河地震。
[55569]では、地震による被害を受け、約10年後の昭和大合併に際して安城・西尾・碧南の3市に分割編入されて消滅した愛知県碧海郡明治村の事例を挙げました。、最近[79775]でも言及。

三河地震で被害【注】の大きかった愛知県の町村リストを作り、変遷情報による合併データを加えてみました。
【注】死者100人以上、住家被害率50%以上。
山下文男『戦時報道管制下隠された大地震・津波』(1986新日本出版社)p.260

町村総戸数死者死者率%住家被害率% 合併データ
碧海郡桜井村119017915.058.51967年安城市
碧海郡明治村236032513.869.51955安城市西尾市碧南市[55569]
幡豆郡西尾町39641764.442.91953西尾市
幡豆郡三和村91819621.488.81955西尾市
幡豆郡福地村67323434.885.41952,1954西尾市
幡豆郡吉田町13391067.953.11955吉良町>2011西尾市
幡豆郡横須賀村173327515.964.81955吉良町>2011西尾市
宝飯郡形原町167423313.940.81962蒲郡市

被害が大きかったにもかかわらず、桜井町 になって1967年まで存続した村もあります。
しかし、碧海郡明治村と同様に被害の大きかった幡豆郡福地村など、昭和大合併の時代に消えています。
編入した側の西尾町も大きな被害を受けていましたが、1953年に西尾市になっています。
福地村の死者内訳は男84人女150人であり、男手のなかった戦時中を思わせます。
幡豆郡|横須賀村も、断層活動により水田が傾斜し、大きな池になるなど各所に地変を生じ、荒廃したようです。
1955年にこれも被災地の吉田町と新設合併して 吉良町。2011年西尾市。

三河地震の被害がなくても、昭和大合併の波は押し寄せたことでしょうが、災害も要因にはなったことと思われます。
[80386] 2012年 3月 8日(木)21:39:23オーナー グリグリ
明治村・大正村・昭和村
変遷情報検索を使って、明治、大正、昭和の名称の町村を抽出してみました。平成はありません。
検索条件として、検索対象を自治体名欄だけとし、完全一致条件での抽出結果です。
明治、大正、昭和の年号通りに各々誕生しているのですが、唯一、福島県伊達郡飯野村から分立した明治村は昭和5年に誕生しています(昭和30年に新設合併で飯野町に戻りました)。

○明治村・大正村・昭和村の一覧

このリストには54件のデータがありますが、28,49,52行目の新設・編入合併は同名町村の継続であり、44,47,54行目は村から町への移行です。また、51行目の大分県南海部郡の明治村は昭和村として新設合併しています。これらを整理すると以下の通りとなります。

明治村25村(うち、1村が昭和村に)
大正村8村(うち、1村が大正町に)
昭和村12村(うち、2村が昭和町に)
昭和町3町

検索対象を変更対象自治体名/変更内容欄にまで広げ、都道府県ごとに表示させてみると、上記の変遷が少し分りやすくなります。また、消滅した情報も分るようになります。

○明治村・大正村・昭和村の都道府県別変遷

現在も残っているのは、福島県と群馬県の昭和村と山梨県の昭和町だけです。

ところで、上記の東京都の最初のデータをみると、西多摩郡の明治村がいきなり消滅しています(五日市町として新設合併)。あれっと思って調べると、神奈川県の西多摩郡の明治村の変遷であることが分ります。西多摩郡が神奈川県から東京府に変更になったわけですが、このような変遷もうまく抽出できるのが理想ですね。これは、以前、hmtさんも指摘されていたかと思いますが、詳細情報に郡や都道府県が変更になる町村をすべて列挙するようにし、検索対象とするようにできれば実現できるでしょう。ただし、それにはかなりの作業が必要になりそうです。

明治以前の年号名町村もあるかと思いますが、それらも含めて年号自治体を雑学としてまとめると面白そうですね。
[80387] 2012年 3月 8日(木)22:44:09むじながいり さん
明治村・大正村・昭和村
[80386] オーナー グリグリ さん
明治大正昭和の自治体名の変遷は、以前パラパラ地図で作りましたので参考にどうぞ。明治以前の元号も作ろうとずっと思っていたんですけど、調べるのが大変で保留していましたが、この検索機能を使えば気軽にできそうですね。
[80388] 2012年 3月 9日(金)15:57:29【1】hmt さん
時代を記録した地名
[80386] オーナー グリグリさん
変遷情報検索を使って、明治、大正、昭和の名称の町村を抽出してみました。

町村制施行時に生まれた「明治村」は、[80386]第1リストの冒頭に示されているように 21村あります。
この内、千葉県と神奈川県の合計3村は、町村制施行前日の合併です。
21村に明治末年までに誕生した3村(同リスト#22~24)と、“昭和になってから生まれた”福島県伊達郡明治村(同リスト#39)とを加えると、町村制下での明治村は [80386]でまとめられているように「25村」です。

「抽出対象として市制町村制施行時前の町村情報も含め」「検索対象:変更対象自治体名/変更内容欄」として「明治」を検索すると、更に2村 「明治の大合併で消えた明治村」があった ことがわかりました。
郡区町村一覧[62815]に掲載されていることから わかるように、岡山県川上郡大分県東国東郡 との2つの「明治村」は、郡区町村編制法により編制された最も古い明治村であろうと考えられます。

大正村の誕生は8村中6村が大正2年~4年と、大正のイメージが新鮮だった初年に集中しています。
昭和は長いし、戦後の昭和大合併もあるので、大正ほどではないが、やはり初年に多くの昭和村(町)が誕生しました。
それ以来、昭和大合併で村数が激減するまでの間、同じ県内に明治・大正・昭和が 同時に共存した事例を探ってみました。

場所は、窪川から四万十川に沿って下る予土線沿いです。川を下るのに、どんどん海から離れて行く奇妙な地形。土佐大正駅と土佐昭和駅とが隣接しています。2006年 四万十町になっていますが、大正・昭和という旧村名は、幡多郡東上山村・西上山村からの改称で、元からのペア だったことを今回知りました。
少し離れて明治村が2つあり、結局 昭和3年から昭和29年までの間、明治・大正・昭和が 高知県内の4町村に共存していたことになります。

もう一つ、奈良県にも添上郡明治村、南葛城郡大正村、生駒郡昭和村のトリオが 昭和10年から昭和28年まで共存。

平成はありません。

平成という年号が新鮮に響いた時代には、新自治体の誕生が殆どなく、利用される機会がなかったのですね。
そんな中で、自治体ではないが 地図に出ているのが「平成筑豊鉄道」。
国鉄伊田線・糸田線・田川線を引き継ぐ三セク鉄道会社の社名決定日が 1989年1月7日でした。
この日に昭和天皇崩御、新元号「平成」の発表 というわけで、急遽平成を冠した社名に決定したそうです。

もっと最近訪れた時代の節目は、「2001年 = 第3千年紀(第3ミレニアム)の初年」でした。
さすがに「ミレニアム市」は誕生していませんが、太平洋のミレニアム島[71808]を記しておきます。
[71804] k-ace さん によると、掛川市に「22世紀の丘公園」があるそうですが、「21世紀」の付いた地名は どこかに作られているでしょうか?

松戸市の「二十世紀が丘梨元町」[29051]などの地名は、直接に時代を記録したものでなく、梨の品種に基づくものでしょう。
二十世紀梨の原木は、1888年(19世紀)に、梨農家の息子・松戸覚之助[29048]旧大橋村 で 発見。二十世紀が丘梨元町には大橋小学校があるので、まさにこの付近が梨の故郷の旧大橋村と思われます。
「二十世紀」と命名されたのは、20世紀になる直前の 1898年とか。西暦など殆んど使われていなかった頃ですから、極めて目新しい品種名と思われます。

【追記】
1940年は 皇紀(神武天皇紀元)2600年にあたり、大戦直前の時代の神頼み日本は大々的な祝賀気分に包まれました。
それより少し後ですが、1944年紀元節に行なわれた埼玉県北足立郡志木町などの戦時合併[37842]
「紀」の字を使った 「志紀町」 も 「時代を記録した地名」です。

…ということで、変遷情報で「紀」を検索してみましたが、同じ時代の類例はありませんでした。
「紀」を使った自治体は、紀伊国に関係する和歌山県と三重県の他、大阪府の志紀郡、兵庫県の多紀郡の関係で、近畿地方に多いことがわかりました。
[80389] 2012年 3月 9日(金)22:39:21k-ace さん
年号(元号)自治体名
「年号」コレクション編集担当者としては、この話題に反応せずにはいられない。
表記完全一致(読み問わず)なら明治、大正、昭和の他に20の年号(元号)あり、計23の年号(元号)が該当となります。
検索条件は[80386]グリグリさんの明治、大正、昭和と同じ。
大宝(701~704)
養老(717~724)。現存:岐阜県養老郡養老町。
天応(781~782)
大同(806~810)
貞元(976~978)。読み方:年号「じょうげん」/村名「さだもと」。
長和(1012~1017)。現存:長野県小県郡長和町。読み方:年号「ちょうわ」/町名「ながわ」。長和町は長門町と和田村の合成地名。
万寿(1024~1028)。読み方:年号「まんじゅ」/村名「ます」。
長久(1040~1044)。読み方:年号「ちょうきゅう」/村名「ながひさ」。
大治(1126~1131)。現存:愛知県海部郡大治町。読み方:年号「だいじ」/町名「おおはる」。
永治(1141~1142)
正中(1324~1326)。読み方:年号「しょうちゅう」/村名「まさなか」。
永和(北朝1375~1379)
明徳(北朝1390~1392南北朝合一~1394)
延徳(1489~1492)。参考:[65523][65530]Issieさん(長野県下高井郡延徳村)。
元和(1615~1624)。読み方:年号「げんな」/村名「げんわ」。
明和(1764~1772)。現存:群馬県邑楽郡明和町、三重県多気郡明和町。三重県の明和町は斎明村と三和町の合成地名。
天明(1781~1789)
寛政(1789~1801)
文政(1818~1830)
天保(1830~1844)

行政区では大阪市大正区、名古屋市昭和区が該当。

[80388]hmtさん
高知県幡多郡の大正村・昭和村は拙稿[79478]で触れてますが、実はむじながいりさんの力作市町村変遷パラパラ地図でだいぶ前から気付いてました。他にもいろいろ発見があり、いつ見ても飽きない(^^)
[80390] 2012年 3月 10日(土)12:58:47【4】オーナー グリグリ
Re:年号(元号)自治体名
[80387] むじながいりさん
明治大正昭和の自治体名の変遷は、以前パラパラ地図で作りましたので参考にどうぞ。明治以前の元号も作ろうとずっと思っていたんですけど、調べるのが大変で保留していましたが、この検索機能を使えば気軽にできそうですね。
さっそくのメッセージをありがとうございます。元号自治体パラパラ地図は、k-aceさん編集の年号コレクションからも引用されていましたので認識していたのですが、[80386]で紹介するのを失念してしまいました。申し訳ありません。パラパラ地図にすると視覚的に変遷がよくわかって楽しいですね。明治以前の元号バージョンにも期待しています。検索機能へのコメントもありがとうございました。ご活用ください。

[80388] hmtさん
更に2村 「明治の大合併で消えた明治村」があった ことがわかりました。
(中略)
結局 昭和3年から昭和29年までの間、明治・大正・昭和が 高知県内の4町村に共存していたことになります。
検索機能のフル活用をありがとうございます。このような情報を掘り下げて行く楽しさを皆さんと共有できて嬉しいです。雑学ページにする際には、トピックとしてまとめたいと思います。
「21世紀」の付いた地名は どこかに作られているでしょうか?
地名ではありませんが金沢21世紀美術館があります。この美術館は楽しいですよ。

[80389] k-aceさん
「年号」コレクション編集担当者としては、この話題に反応せずにはいられない。
はい、お待ちしていました。^^
表記完全一致(読み問わず)なら明治、大正、昭和の他に20の年号(元号)あり、計23の年号(元号)が該当となります。
さっそくの全元号調査をありがとうございます。247の元号を検索機能で調べるのは気軽とは言えそれなりに大変だったと思います。検索文字の入力制限が全角20文字だと、区切り文字も含めて同時に8件しか検索できません。

そこで、検索文字制限を外して実験してみました。結果は、247の元号をまとめて検索しても、性能的にはあまり影響ありませんでした。文字制限をいきなり外してしまうことも考えたのですが、不測の影響も考えられるので、「文字制限を緩和する」というオプションを追加しました。無制限ではなく全角換算で1000文字までの制限になっています(制限値は公開しません)。これだと二文字のキーワードの場合、最大400個まで同時に検索できます(区切り文字の半角スペースも含めて)。

この改良を踏まえて、以下に全ての元号の検索結果をリンクしました。元号由来自治体名を一覧表示できます。

■元号自治体名変遷(日付順)
■元号自治体名変遷(都道府県別)

さて、[80388] hmtさん
更に2村 「明治の大合併で消えた明治村」があった ことがわかりました。
この件に触発されて、全ての年号についても調べてみたいと考えました。その場合、「抽出対象として市制町村制施行時前の町村情報も含める」というオプションではなく、「市制町村制施行時前の履歴情報」だけを対象とした検索も欲しくなりました。ということで、検索条件の変遷区分を見直しました。この改良を利用した検索結果です(市制町村制施行時前の履歴情報だけをチェック)。

■市制町村制施行時前の元号自治体名変遷(都道府県別)

この結果から、明治の大合併で消えた元号村が数多くあることが分りますが、新たな元号として、大化、宝亀、延喜、安和、延久、永長、永久、元永、久安、安元、正治、天和、安永の13件が見つかりました。[80389]でk-aceさんが挙げた23件と合わせると合計36件になります。
[80398] 2012年 3月 13日(火)02:33:18【1】k-ace さん
年号自治体名
年号自治体名欄の()付きは市制町村制施行時前の年号自治体
現自治体名(行政区含む)は2012年4月1日現在。

都道府県名郡名年号自治体名現自治体名(変更後の自治体名)
北海道河西郡大正村帯広市中札内村更別村
秋田県雄勝郡明治村横手市(雄物川町)羽後町
秋田県南秋田郡昭和町潟上市
山形県東村山郡明治村山形市
福島県河沼郡正中村西会津町(野沢町)
福島県大沼郡昭和村(現存)
福島県伊達郡明治村福島市(飯野町)
福島県南会津郡明和村只見町(只見村)
茨城県鹿島郡大同村鹿嶋市(大野村)
茨城県真壁郡大宝村下妻市(下妻町)
栃木県河内郡明治村上三川町
群馬県西群馬郡→北群馬郡明治村吉岡町(吉岡村)
群馬県邑楽郡明和村→明和町(現存)
群馬県利根郡昭和村(現存)
埼玉県北埼玉郡元和村加須市(大利根村)
千葉県市原郡(養老村)市原市(高滝村、富山村)
千葉県市原郡養老村市原市(三和町)
千葉県市原郡明治村市原市(牛久町)
千葉県印旛郡永治村印西市(印西町)白井市(白井村)
千葉県周准郡→君津郡貞元村君津市(君津町)
千葉県君津郡昭和町袖ケ浦市(袖ケ浦町)
東京府→東京都北多摩郡昭和村→昭和町昭島市
神奈川県→東京府西多摩郡明治村あきる野市(五日市町)
神奈川県高座郡明治村藤沢市(藤沢町)
神奈川県鎌倉郡大正村横浜市戸塚区
新潟県中頸城郡明治村上越市(頸城村)
新潟県加茂郡→佐渡郡明治村佐渡市(河崎村)
石川県石川郡(久安村)金沢市(三馬村)
山梨県中巨摩郡昭和村→昭和町(現存)
山梨県西八代郡大同村市川三郷町(市川大門町)富士川町(鰍沢町)
長野県下高井郡延徳村中野市
長野県更級郡昭和村長野市(川中島町)
長野県小県郡長和町(現存)
岐阜県多芸郡(明徳村)養老町(養老村)
岐阜県多芸郡→養老郡養老村→養老町(現存)
静岡県豊田郡(延久村)袋井市(今井村)
愛知県愛知郡明徳村名古屋市港区(小碓村)
愛知県愛知郡寛政村名古屋市港区(小碓村)
愛知県海東郡(正治村)名古屋市中川区(赤星村)
愛知県海東郡→海部郡大治村→大治町(現存)
愛知県幡豆郡大宝村西尾市(西尾町、福地村)
愛知県碧海郡明治村碧南市安城市西尾市
愛知県中島郡明治村稲沢市(稲沢町)
愛知県海東郡→海部郡永和村津島市蟹江町弥富市(十四山村)愛西市(佐屋町)
三重県桑名郡(安永村)桑名市(城南村)
三重県多気郡明和町(現存)
滋賀県栗太郡大宝村栗東市(栗東町)
京都府与謝郡養老村宮津市
大阪府西成郡天保町大阪市港区(大阪市西区)
大阪府島下郡(安元村)茨木市(石河村)
大阪府渋川郡(永和村)東大阪市(布施村)
大阪府中河内郡大正村八尾市
大阪府豊能郡昭和村能勢町(西能勢村)
兵庫県印南郡(養老村)加古川市(平荘村)
奈良県添上郡明治村奈良市
奈良県平群郡明治村平群町(平群村)
奈良県南葛城郡大正村御所市
奈良県生駒郡昭和村大和郡山市(郡山町)
鳥取県八上郡→八頭郡明治村鳥取市(西郷村)
鳥取県高草郡→気高郡明治村鳥取市
鳥取県気高郡大正村鳥取市
島根県邇摩郡明治村大田市(馬路村、大国村)
島根県安濃郡長久村大田市
岡山県窪屋郡→都窪郡万寿村倉敷市(倉敷町)
岡山県後月郡明治村井原市(芳井町)
岡山県川上郡(明治村)井原市(日里村)
岡山県吉備郡昭和町総社市
広島県沼隈郡(長和村)福山市(瀬戸村)
広島県芦品郡大正村府中市(協和村)神石高原町(高蓋村)
広島県安芸郡昭和村呉市
広島県安芸郡天応町呉市
香川県綾歌郡昭和村綾川町(綾南町)
愛媛県野間郡(延喜村)今治市(乃万村)
愛媛県東宇和郡(永長村)西予市(上宇和村)
愛媛県北宇和郡明治村松野町(松丸町)
高知県幡多郡(養老村)土佐清水市(清松村)
高知県高岡郡(安和村)須崎市(新荘村)
高知県吾川郡明治村越知町
高知県香美郡明治村香美市(土佐山田町)
高知県幡多郡大正村→大正町四万十町
高知県幡多郡昭和村四万十町(十和村)
福岡県三池郡(永治村)みやま市(開村)
福岡県仲津郡(元永村)行橋市(今元村、仲津村)
福岡県上毛郡(永久村)豊前市(横武村)
福岡県上毛郡(天和村)豊前市(合河村)
長崎県北松浦郡(宝亀村)平戸市(紐差村)
長崎県南高来郡大正村雲仙市(瑞穂村)
熊本県飽田郡(明徳村)熊本市北区(川上村)
熊本県上益城郡(安永村)益城町(広安村)
熊本県八代郡文政村八代市(鏡町)
熊本県八代郡昭和村八代市
熊本県飽託郡天明村→天明町熊本市南区(熊本市)
大分県東国東郡(明治村)国東市(朝来村)
大分県大分郡明治村大分市(鶴崎市)
大分県南海部郡明治村→昭和村佐伯市(弥生村)
大分県大野郡(大化村)豊後大野市(南緒方村)
大分県大野郡養老村豊後大野市(東大野村)
大分県直入郡明治村竹田市(竹田町)
大分県宇佐郡明治村宇佐市(深見村)
宮崎県北諸県郡(安永村)都城市(庄内村)

市原郡養老村は市制町村制施行時前後で別のところに。
鳥取県気高郡明治村と八頭郡明治村は隣接。
鳥取県気高郡明治村と大正村は同時に鳥取市に編入。
大分県南海部郡明治村→昭和村→弥生村と時代名3連続。
愛知県海部郡永和村は津島市、蟹江町、十四山村、佐屋町の4自治体に。

そういえば、大分県に4自治体に跨る「南畑」がありました。
別府市南畑/杵築市山香町大字南畑/宇佐市安心院町南畑/日出町南畑[76603]EMMさん)
こちらもそもそもは南端村でした。これでは1956年4月1日の別府市と日出町の分割編入しか表示されませんが、1955年3月31日に安心院町、1955年8月1日に山香町が南端村の一部を編入しています。ということで4自治体に跨る「南畑」誕生の経緯でした。

[80392]hmtさん
読みの頭文字等の合成もありますね。

[80395]hmtさん
全国の「〇本松」地名に関しては、地名コレクションに「〇本〇」コレクションがあり、その中に「〇本松」というのがあります。
[81811] 2012年 9月 9日(日)07:25:09オーナー グリグリ
年号の入った市町村
市区町村雑学に新たに雑学を追加しました。[81777]で予告した「年号の入った市町村」です。変遷情報検索のリリースで旧市町村の検索抽出が容易になったことにより、落書き帳でも話題になりました。

年号そのままの完全一致の市町村だけでなく、一部に年号を含む部分一致の市町村もすべて一覧にしました。「長久」の長久手市などです。「文中」の倭文中村(しとりなかむら)は後に倭文東村と合併し倭文村になっているように、「倭文+中+村」の構造でたまたま「文中」の文字に符合しただけです。とは言え「長久」の長久手市にしても五十歩百歩なので、単純に年号に一致する文字をすべて抽出しています。

ちなみに「倭文」を含む市町村です。倭文とは古代の織物で倭文部として織工が集まっていた地が倭文地名の由来でしょう。全国各地に見られます。倭文を含む落書き帳の記事ですが、鳥取県の湯梨浜町となった羽合町、泊村、東郷町の合併の際の新名称候補にも「倭文」があったのですね。
[81820] 2012年 9月 10日(月)23:10:00オーナー グリグリ
市町村の読みについて
[81777][81799] でお願いを投げかけた旧市町村の読みについてです。

[81814] hmtさん
オーナー グリグリ さんの今回の発言をきっかけとして、少しずつでも 実現への道が開けることを願って、最初の問いかけ 「読み」とは何か から、私の考えるところを記すことにしました。
hmtさん、いつも勇気を頂けるお言葉とフォローをありがとうございます。

88さんともメールで相談していました。88さんからは参考文献として次の2つの書籍を紹介してもらいました(市区町村変遷情報の参考文献としてリスト済みだったのを失念していました)。
・「市町村名変遷辞典 三訂版」東京堂出版(1999/09)
・「新版 旧市町村名便覧 -明治22年から現在まで-」日本加除出版(2006/10)
どちらも明治の市制・町村制以降の旧市町村の読み方が掲載されているとのこと。さっそく日本加除出版の旧市町村名便覧をアマゾンの中古本で格安で入手しました。

書籍を入手しましたので、さっそく[81777][81799]でお願いしていた雑学"都道府県名の入った市町村""年号の入った市町村"のふりがなを埋めてみました。ご覧いただくと分りますが、町(まち・ちょう)、村(むら・そん)の読みは記載していません。旧市町村名便覧には町・村の読みまで記載されていないためです。町・村の読みについては元々地元の慣習によるところもあるため、今回は記載しないことにしました。未入手の市町村名変遷辞典には記載されているようなので、今後もこの方針で進めるかどうかは決めていません。

市区町村変遷情報へのふりがな追加についても上記文献を基本情報として、88さんの協力も得ながら着実に実現していきたいと考えています。上記文献を基本とすることに関しては88さんからもアドバイスを頂いており、旧町村に関しては「読み」が慣習で決められ公式に決められていないケースも多く、あまり深入りしない方がよいのかもしれません。とは言え、地元での慣習となって認知されている(いた)読みをできれば集めたいとも考えています。88さん、よろしければ補足していただけるとありがたいです。

ところで、今回、雑学のふりがなを入力していて気付いたことがありました。
[81777]
同一都道府県に該当する市町村がないのは、北海道、石川県、兵庫県、愛媛県になります。
と書きましたが、書きながら何かおかしいなともやもやしていたのですが、やっぱりミスっていました。石川県には石川郡に昭和9年に新設された石川村がありました。旧松任市に昭和29年に編入されて消滅したのですが、そのことが記憶にあったはずなのにすっかり失念。間抜けな話です。[81777]の記事はそのまま恥をさらしておきます。

もう一つ。愛媛県の明治村です。町村制施行時に北宇和郡に明治村が新設され、昭和15年に町制施行し松丸町に改称しました。現在は松野町です。旧市町村名便覧に掲載されていないので変遷情報のミスかなと思ったのですが、そうではなく旧市町村名便覧の掲載漏れのようです。この文献を今回少し使ってみましたが、町村の掲載基準や変遷記述にバラツキがあるようです。ところで、むじながいりさんのパラパラ地図元号明治でも愛媛県北宇和郡明治村が抜けているようです。

それから、埼玉県埼玉村ですが、旧市町村名便覧では「さいたま」としていますが、落書き帳でも過去に何回も話題になっており、「さきたま」が正統と考えてこちらを採用しています。
[81826] 2012年 9月 11日(火)20:11:44むじながいり さん
八王子市中核市&ふぉろー
[81709]むじながいり
深い階層にあるので見つけるのは大変ですが、それは都市戦略室も認識している模様。近いうちにトップページから直リンクされる・・・らしい。
先週くらいに八王子市トップページの右上部分に「中核市を目指しています」バナーが貼られました。


[81820] オーナー グリグリさん
愛媛県の明治村です。町村制施行時に北宇和郡に明治村が新設され、昭和15年に町制施行し松丸町に改称しました。現在は松野町です。
ところで、むじながいりさんのパラパラ地図元号明治でも愛媛県北宇和郡明治村が抜けているようです。
元号市町村の変遷を作った際、使った資料のコピーを探したのですが、見つからないので明確なことが言えないのですが、愛媛県北宇和郡明治村は「あけはるむら」と読む可能性があります。私が使った資料で覚えているのは全国の市町村名を五十音順に並べたものであったので(旧市町村名便覧かもしれません)、「めいじ」でピックアップしており「あけはるむら」が漏れたのではと思います。本当は調査してから書き込みたかったですが、しばらく調査に行けないため曖昧な返信をさせていただきます。

[81419] KT さん
なお、市町村変遷パラパラ地図の福島県及び地域版の福島県白河地区の矢吹村(及び矢吹町)の北側の境界線に誤認があるようです。
1955年の広戸村の一部等の併合で北西部に拡大したように見えますが、実際は、1889年当初の図以降、表示されている北部の突出部が、後の広戸村の併合部に相当し、北西部の拡大部は、1889年当初から矢吹村に属していた部分だと考えられます。
これは、20万分の1帝国図「白河」(大正9年製版)からも確認できます。
私が参照した資料は明治37年発行の『福島県管内実測全図』という地図です。実はこちらには北部の突出部が描かれており、パラパラ地図のとおりの変遷が推測されました。20万分の1帝国図「白河」と民間作成の『福島県管内実測全図』のどちらを信じるかと問われれば帝国図の方が信頼できるかなと思いますが、現状では継続調査項目としたいと思います。
[81827] 2012年 9月 11日(火)21:08:0988 さん
愛媛県 北宇和郡 明治村 の読み方について
レスしたいこと・するべきことは山ほどあるのですが、簡単にできるものを。

[81820] グリグリ さん
[81826] むじながいり さん

愛媛県 北宇和郡 明治村の読みについて。

(1)M22.11.11付け(愛媛)県令第64号299コマ目では、
「あけはる」
です。(むら・そんの別は記載なし)

(2)大日本市町村名鑑(出版:明治26年11月)星野文三:編、出版社:博聞社の292コマ目では、
「あけはる」
です。(むら・そんの別は記載なし)

(3)「市町村名変遷辞典 三訂版」(999年9月20日三訂版初版発行、2003年8月30日三訂版3版発行)編:地名情報資料室、責任編集:楠原佑介、発行所:株式会社東京堂出版では、
「あけはる・むら」
です。

(4)「旧市町村名便覧 ~明治22年から現在まで~」(平成11年4月15日発行初版発行)編者:日本加除出版編集部、発行所:日本加除出版株式会社では、
「あけはる」
です。(むら・そんの別は記載なし)

(5)「幕末以降市町村名変遷系統図総覧 改訂版2」(1995年9月10日初版発行、2000年9月30日改訂第1刷発行)監修:西川修、編著:太田孝、発行所:株式会社東洋書林では、
「あけはる」
です。(むら・そんの別は記載なし)

(3)(4)(5)の文献は、私は所有しています。

それぞれの資料の特徴(参考とした、とされる資料)、そもそも市町村の読みとは、については、後日といたします。
[81828] 2012年 9月 11日(火)21:46:27【1】hmt さん
愛媛県北宇和郡明治(あけはる)村
[81826] むじながいり さん
見つからないので明確なことが言えないのですが、愛媛県北宇和郡明治村は「あけはるむら」と読む可能性があります。

ウェブ資料により2、3確認してみたら、愛媛県北宇和郡明治村の読みは 概ね 「あけはるむら」のようです。
松丸町への町制/改称の直前に行なわれた昭和15年国勢調査に、「Miyoji」とあるのが気になります。

松野町HP 松野町について
(俳人)芝不器男は明治36年(1903)、愛媛県北宇和郡明治村(あけはるむら)(現・松野町)で生まれました。

新旧対照市町村一覧第2冊(1889):明治(あけはる)村
改正新旧対照市町村一覧(1913): 明治(あけはる)村
市町村大字読方名彙(1925):明治アケハル◎(◎は村の記号)
昭和15年(1940)国勢調査(40a00104.pdf 7/29):明治村Miyoji

[81820] グリグリさん
旧市町村名便覧の掲載漏れのようです。

旧市町村名便覧は、現在の松野町から旧市町村名に遡ることができるような構成になっているのでしょうか?
もし、単純な五十音順の掲載だけから「めいじ」を探したのならば、当然のことながら「あけはる」村は出て来ませんね。

[81827] 88さん と同じ趣旨になりましたが、異なる資料ということで、これもご参考まで。

【追記】一部のリンク不備を訂正
[86786] 2014年 12月 11日(木)23:20:49【1】EMM さん
最も多くの記事の中に登場する地名:明治VS○○
解答編を書こうと思ったら先に[86774]白桃さんにご紹介頂きましたが、[86754]で試しに検索した「地名」は「明治」でありました。
細かく見てはいませんが、使用事例のかなりの割合が年号としての使用だと思われます。
なので、同記事で述べた「増やした方が良い除外条件」と言うのは「年号と合致するもの」、だったのですが…
改めて考えてみると、記事中で使用事例が特に多そうなのは明治以降。
そのうち、大正と昭和は条件1で除外されるため、同様のことが言えるのは「平成」のみと言う事になります。
(町字名にはあるので対象内)
んで、こちらも数えてみました。
条件をそろえるために[86754]以前の記事について数えてみたところ、結果は3593件。
実は数える前は平成が明治より多いのでは無いかと思っていたのですが、実際には明治の方が多かった、と言う結果でした。

ちなみに本記事のタイトル、○○に入るのは平成…なのですが、明治に関しては使用事例として大学名もある訳でして、そういう方向から考えると○○には「慶応」も入れてみたくなります。
「年号」コレクションによると慶応は町字名にあるので対象内、と言う事で検索してみたところ、結果は105件。
この勝負では明治の圧勝であります。
その他の元号で、白桃さんの条件に合致し、100件越えそうなもの…でいくつかピックアップして調べたところ、天文(120件)、文化(1505件)、天保(247件)は当てはまりました。
天文は元号とお空の方の天文と鹿児島の天文館、文化は文化財や文化遺産等々、天保は天保山と天保郷帳と言ったところが主な使用事例のようです。
それ以外の白桃さん条件に合致する元号で100件行くのは無さそう…全部調べてないので意外なものが当てはまっている可能性は捨てきれませんが…
[86788] 2014年 12月 12日(金)23:49:42【1】hmt さん
明治村
[86786] EMMさん
[86754]で試しに検索した「地名」は「明治」でありました。【引っかかったのが 3952件】
細かく見てはいませんが、使用事例のかなりの割合が年号としての使用だと思われます。

改めて「明治村」で検索すると 69件でした。うち「博物館 明治村」が8件あり、博物館が省略されている記事もあります。
更に『正保・元禄・天保・明治村高比較表』も8件あるので、地名としての使用事例は 実質 50件以下?

それはさておき、この機会に hmtマガジン特集 明治村・大正村・昭和村 を作りました。
市町村雑学 年号の入った市町村 に記されている記事集の増補版といったところです。

【念の為に追記】
[86786] EMMさん
大正と昭和は条件1で除外されるため【以下略】

“条件1”は [86750]白桃さん に記されています。
1.現役の都道府県市区町村の名称に使用されていないもの(×の例:東京、渋谷、博多)

例示された福岡市博多区のように、政令指定都市の行政区に使われた地名は、今回のクイズの対象外です。
従って 今回のクイズでは、大阪市大正区の「大正」や 名古屋市昭和区の「昭和」は除外されます。

一方、市区町村変遷情報が対象としている「自治体」は 「市」の中に設けられた行政区を含んでいません。
東京都の特別区と違い、区議会がない区ですから 当然の扱いと思われます。
変遷情報では全く無視されているわけではなく、例えば昭和7年【大正ではない!】に行なわれた 大阪市大正区の設置 が記録されています。しかし、自治体名は あくまでも大阪市であり、変更内容欄が“港区から大正区が分区”となっています。

雑学年号の入った市町村は、このような変遷情報検索に基いて作成されているので、大阪市大正区、名古屋市昭和区が含まれていません。
このような事情により、大阪市大正区が 現存市区町村を示す太字で記載される状態になっていない ことをご承知ください。

なお、むじながいりさんの パラパラ地図 は 行政区も対象としており、大阪市大正区が「大正」の唯一の生き残りであることが示されています。

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