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「未開人」編集長による都道府県市区町村・第四弾マガジン

猛暑の記録

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記事数=26件/更新日:2025年11月4日

2025年7月30日、兵庫県丹波市で日本最高気温を更新する41.2°Cを記録しました。しかしそのわずか6日後、群馬県伊勢崎市で41.8°Cが記録され、あっさり更新となりました。猛暑の記録について見てみましょう。

十番勝負トライアル第一回では、40°C以上を記録したことがある市、という共通項が出題されましたが([103160])、2025年では当時よりも想定解が大きく増えたことが予想されます。

★推奨します★(元祖いいね)

記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[60619]2007年8月16日
山野
[60621]2007年8月16日
小野
[60633]2007年8月17日
k-ace
[83911]2013年8月12日
山野
[84056]2013年9月5日
グリグリ
[96331]2018年7月23日
伊豆之国
[96333]2018年7月24日
hmt
[100115]2020年8月18日
伊豆之国
[104893]2022年7月2日
鰯山
[104894]2022年7月2日
鰯山
[104899]2022年7月3日
鰯山
[111906]2024年8月16日
つうじゅん
[111912]2024年8月18日
つうじゅん
[115235]2025年8月5日
茨城県ニキ
[115236]2025年8月5日
しまなみ
[115237]2025年8月5日
茨城県ニキ
[115239]2025年8月6日
YT
[115267]2025年8月9日
YT
[115390]2025年8月23日
ピーくん
[115391]2025年8月24日
YT
[115417]2025年8月30日
メークイン
[115441]2025年9月7日
ピーくん
[115455]2025年9月8日
YT
[115457]2025年9月8日
YT
[115463]2025年9月10日
伊豆之国
[115477]2025年9月14日
YT

[60619] 2007年 8月 16日(木)14:08:10【1】山野[揖斐の山] さん
暑いですね~
おもいっきりテレビを見ていて多治見市で40.9℃で、今まで最高気温であった山形県を越し過去最高となりました。
[60621] 2007年 8月 16日(木)16:40:28小野 さん
最高気温
はじめまして。小野と申します。

[60619] 揖斐の山 さん
多治見市だけでなく、熊谷市も40.9℃を記録したそうで、74年ぶりに最高記録を更新したそうです。今までの最高は1933年の山形市(40.8℃)。

参考記録(気象庁以外)なら鳴門市で42.5℃を観測したことがあるそうですが(1923年)。また足立区で42.7℃を観測しているようです(2004年)。
[60633] 2007年 8月 17日(金)00:10:28【2】k-ace さん
気候関連などのレス
こんばんは、k-aceです。
昨晩は風がなく暑くて寝苦しかった私の部屋ですが、今晩は北風が吹いているようでまあまあ涼しい私の部屋から書き込みます。

それにしても、[60619] 揖斐の山 さん、[60620] 小松原ラガー さんなど、既に多くの方が触れられていますが、多治見市、熊谷市で最高気温の日本新記録(40.9℃)を樹立し、越谷市、館林市、美濃市でも40℃を超したとのこと(美濃市は40.0℃ですけど)。
近畿地方でも京田辺市39.0℃、京都市38.6℃、枚方市38.5℃、福崎町38.4℃、堺市38.2℃、大阪市38.1℃を記録したようで、東日本・西日本で暑い一日となりました。
(参考:[60623] まりんぶる~ さんのリンク先より)

北極海の氷の量も観測史上最小となったようで、地球温暖化の影響が如実に現れてきていることを思わせる今日この頃です。

今日はペルーで大地震があったとのこと。犠牲者のご冥福をお祈り申し上げます。津波が明日(あ、日付上は、もう今日か)、日本の太平洋沿岸に来るかもしれない、ということで皆様お気を付けください。


[56730] 白桃 さん
「完全一致」
[60621] 小野 さんの書き込みにより、1名増えましたね。
(小野 さんのHNの由来が小野市から来ているかどうかはわかりませんが、小野 さんの今回の書き込み文字数175なんですね。小野市を通る国道175号とだぶって見えてしまいました。いや、ただ単なる偶然なんでしょうけど…。なお、小野市には国道372号も微妙に通っているので、国道175号が小野市を通る唯一の国道ではありません。)

[60622] 小松原ラガー さん
余談の中に某落書き帳メンバーのHN名が…。

[60631] グリグリ さん
追記部分、「キ」ではなく「ク」ですね(ちょっと気になったもんで…)。
トワイライトエクスプレス
[83911] 2013年 8月 12日(月)15:42:21山野 さん
「最高気温」記録更新へ
[83898]にて、一昨日「40.7度」を記録した四万十市ですが、本日13時42分に「41.0度」を記録し、
6年前の熊谷・多治見を抜き日本一暑い市となりました。(参照記事)四万十市西土佐用井、3日連続で40度越え
[84056] 2013年 9月 5日(木)23:41:01【1】オーナー グリグリ
気象データ
[83899]白桃さんや[83911]山野さんで話題になった四万十市の最高気温更新に関連して、都道府県データランキング気象データを追加しました。2010年のデータですが、このランキングを見て意外だったのは、年間日照時間の少ない順3位に沖縄県がランクインしていること、年間快晴日数の少ない順1位も沖縄県で3日しか快晴日がなかったと言うこと、年平均湿度の高い順1位が富山県ということ、などです。なお、年間降水日数多い順1位の石川県は想定内。
[96331] 2018年 7月 23日(月)22:16:44伊豆之国 さん
「暑いぞ」やめたら最高記録更新(奪還)
「最高気温」の話題で「場外乱闘」、「レッドカード」も出たようですが…。まだ誰も書き込んでいないようなので。
連日の「暑熱地獄」、私ども関東の人々もうんざり、もはや我慢の限界ですが…。

高気圧に覆われた日本列島は23日、埼玉県熊谷市など4地点で40度以上の最高気温を記録するなど関東を中心に猛烈な暑さに見舞われた。熊谷市では、国内の観測史上最高を更新する41・1度、東京都青梅市では都内初の40度超えとなる40・8度を記録。都心でも39・0度まで気温が上昇し、24日で開幕まで2年となる東京五輪・パラリンピックでも、暑さ対策が重要な課題となっている。
気象庁は、少なくとも8月上旬までは高温が続くとしており、23日夕に臨時の記者会見を開いた同庁の竹川元章予報官は「命に危険が生じる暑さが続き、『災害』という認識だ。水分と塩分を補給し、健康管理に十分注意してほしい」と訴えた
(読売新聞より)
5年前まで「日本一暑い町」だった熊谷市では、「暑い」と言うことが強調されすぎてマイナスイメージになっている([92854])として、名物だった「暑いぞ!熊谷」の立て看板をやめ、「猛暑はお得」と、暑さを「逆手」に取った新たな作戦を始めたばかりでしたが([96071])、皮肉にも「暑いぞ」をやめた途端に最高気温記録を更新、「日本一暑い町」に返り咲くとは…。

…2年後に迫った東京五輪、「こんなに暑い中でやると言うのでは、選手も観客もとても耐え切れないのでは」と海外からも「猛暑五輪」への危惧が高まってきています。今からでも遅くないから、開催時期をずらして、前回(1964年=昭和39年)のように、秋の爽やかな気候の中でできないものか、と思ってしまいます。4年後にカタールで行われる蹴球W杯は、猛暑のこの時期を避けて冬季の12月開催に変更されることになったようです。W杯でそれができるのであれば、決して実現不可能ではないと思いますが、やっぱり無理なのでしょうか?。
[96333] 2018年 7月 24日(火)23:45:14【1】hmt さん
暑いぞ 江川崎
[96331] 伊豆之国 さん
【熊谷が】皮肉にも「暑いぞ」をやめた途端に最高気温記録を更新、「日本一暑い町」に返り咲くとは…。

観測史上の最高気温記録から、日本一のデータを古い方から拾ってみました。
1927年 宇和島* 40.2度、6年後の 1933年 山形* 40.8度、更に74年後の 2007年 多治見アメダス 40.9度【熊谷*も40.9度[60620]】、更に6年後の 2013年 江川崎アメダス 41.0度、更に5年後の 2018年 熊谷* 41.1度 となります。

データが集められた観測地点は、気象台等(*印、統計開始年まちまち)とアメダス(無印、1976年)とで、設置状況を含めた観測装置や統計開始年に違いがあります。

74年間日本一の記録を保持した山形*の大記録は、観測点の数を飛躍的に増したアメダスにより、多治見・江川崎と更新されることになりました。今回の熊谷により、気象台がチャンピオンに復帰。

2007年に記録を出した[60619] 多治見アメダスは、設置場所に問題があったという指摘がなされており、堺や京田辺のアメダスでも 観測環境の悪化があったようです。

そのようなわけで、江川崎アメダスのデータについても 疑惑が出ていました。
四万十川の中流域、旧幡多郡西土佐村・江川崎は 内陸の盆地で、涼しい海風が届きにくい地形のようです。
各地のアメダスに比べて周辺環境は良好のようですが、ここ江川崎アメダスが 地域を代表する気温を観測していることを検証する目的で、予備観測による検討が行なわれました。報告

0.1度単位での最高気温チャンピオンに関係するとなると、アメダス設置環境も、熱い【暑い?】研究対象になる。
そんなことを感じた研究報告でした。

なお[60621]では、気象庁以外の参考記録にも言及しています。
[100115] 2020年 8月 18日(火)00:41:11【1】伊豆之国 さん
最高気温タイ記録 & 起点から終点まで下車せず完乗
「夏痩せには鰻が効く」というのは、「萬葉集」にも載っている有名な話ですが、その「鰻」で名高い浜松市で、昨日(17日)の昼過ぎ、国内史上最高気温タイ記録を観測した、というニュースがありました。
17日(月)、静岡県浜松市で最高気温が41.1℃と、日本歴代最高気温になりました
17日(月)も、日本付近は高気圧に覆われて、強い日差しが照りつけた所が多くなりました。最高気温は、静岡県浜松市で41.1℃となり、これまでの埼玉県熊谷市の日本歴代最高気温に並びました。15時までの最高気温は、浜松市に次いで高かったのは、岐阜県美濃市と宮崎県西米良村で39.7℃、静岡県浜松市天竜区船明で39.6℃となりました。
全国のアメダス921地点のうち、200地点以上で35℃以上の猛暑日になり、浜松市以外にも26地点で観測史上1位の値を観測しました
この暑さは、今後もしばらく続きそうだということで
東北では20日(木)まで、関東から九州では21日(金)頃まで、最高気温は35℃以上の猛暑日になる所がある見込みです。夜でも気温は下がりにくく、最低気温は、九州から関東を中心に25℃を下回らない所が多いでしょう。夜でも冷房を使用するなど、熱中症対策が必要な日が続きます
ということで、ここしばらく熱中症などへの警戒が必要な日々が続きそうです。我が家のマンションでも、涼しい日が続いた先月までは、窓を開けて自然の風を入れ、必要に応じて扇風機を、ということが多かったのですが、今や「テレワーク」の日など、朝から冷房かけっぱなし、ということが当たり前に…。

ところで、
[100109] 白桃さん
[100110] Takashiさん
[100111] にまんさん
一気通貫・一線完乗
した路線ですが、確かに私もこのような乗車経験をした路線、特にJRの路線では、「路線が複雑につながっている」ということも関係していることもあって、あまりなかったような気がします。
確実に「起点の駅の改札を通って、終点まで一本の列車で乗りとおし、その駅の改札を出た」(連絡改札ではなく、どちらもはっきり「駅舎の外」(屋外)から出入りした)いうことをはっきり覚えているのは、JRでは(新幹線は除く)

・高徳線(徳島→高松)…「阿波踊り」見物をしたとき、徳島市内に宿を取れず、高松市内でやっと泊れた
・氷見線(高岡~氷見)…どっちの方向からだったか今となっては記憶があいまい。タクシーで沿線の「雨晴海岸」や、伏木界隈にある萬葉ゆかりの寺社などを回ったことを覚えているので、片道だったのは確か。
・仙石線(仙台~石巻)…当時「あおば通」駅はまだなかった頃、石巻まで乗りとおして金華山まで往復した
・境線(米子→境港)…隠岐の島への往復。帰りは米子で山陰線に乗り換えて松江で下車したので該当しない

…ぐらいしか出てきません~。

私鉄等では…(乗り換え連絡改札を経由したものを除く)
・江ノ島電鉄(鎌倉~藤沢)…鎌倉観光の帰り、江ノ電藤沢駅が入っているデパートで買い物したことも
・伊豆箱根鉄道大雄山線(小田原~大雄山)
・同・駿豆線(三島~修善寺)…たいていは東海道線から直通の急行・特急で乗りとおしたため、三島で降りていったん外に出てから乗ったのは「楽寿園」を見た時ぐらいか([99091])
・静鉄静岡清水線(新静岡→新清水)…こちら参照
・名鉄瀬戸線(栄町~尾張瀬戸)…「愛・地球博」の時、混雑する「リニモ」を避けて瀬戸線ルートを使ったことがある。行き帰り両方だったか、片道だけだったかこちらも記憶はあいまい
・つくばEXP(秋葉原~つくば)
・明知鉄道(恵那→明智)…帰りは岩村で途中下車して岩村城址へ
・四日市あすなろう鉄道内部線(あすなろう四日市~内部)…[93764]
・三岐鉄道三岐線(近鉄富田→西藤原)、同・北勢線(阿下喜→西桑名)
・近鉄田原本線(西田原本→新王寺)
・琴電琴平線(琴電琴平→高松築港)…行きは「栗林公園」から乗ったような…。志度線、長尾線はどこから乗ったのか既に記憶は…。
・松本電鉄(アルピコ)上高地線(松本~新島々)
・上田電鉄(上田~別所温泉)
・弘南鉄道大鰐線(大鰐→中央弘前)
・名鉄蒲郡線(蒲郡~吉良吉田)…[100075]
・大井川鉄道本線(金谷→千頭)…井川線は行きは奥泉から(寸又峡温泉からバスで)乗り、帰りは千頭で改札を出ず本線に乗り換えたので該当せず
・黒部峡谷鉄道(宇奈月~欅平)
・京成本線(京成成田→京成上野)…その後、成田市には、10年ほど前、社用で何度か行ったが、日暮里や押上線経由青砥からが多く、はっきり覚えているのは昭和40年代の上りの1度だけ
あと、反則気味ですが、
・富士急河口湖線(河口湖→富士吉田<現・富士山>)

…ほかにもいくつかありそうですが、とりあえずここまで…。
首都圏の大手私鉄がほとんどないのは、東武のように複数の路線をまたいでいたり、かつて世田谷に住んでいたこともあって、かえって途中駅から乗った路線が多かったことも関係していました。小田急のロマンスカーは、その頃は新宿から乗ったのですが、いつも小田原で降りず箱根湯本まで乗りとおしでした。「ご当地」の伊東線と伊豆急は、直通で乗りとおしたり熱海で新幹線から乗り換えといったケースが多く、その区間だけ、という記憶が浮かびません…。
地下鉄では、営団(当時)銀座線。路面電車系では、起終点に改札がある路線では、東急世田谷線、京福嵐山線といったところか。

【1】記憶をもとに路線追加
[104893] 2022年 7月 2日(土)13:07:04鰯山 さん
都道府県の最高気温 東日本編
最近暑いですね。昨日は1日最多の6地点で40度超えでした。
では都道府県の最高気温を書き込みます。

都道府県名 自治体名     気温   観測された日
北海道   常呂郡佐呂間町  39.5度  2019/5/26
青森県   西津軽郡深浦町  37.9度  1978/8/3
秋田県   能代市      39.1度  1978/8/3
岩手県   釜石市      38.8度  1994/8/14
宮城県   本吉郡南三陸町  38.0度  1994/8/14
山形県   山形市      40.8度  1933/7/25
福島県   伊達市      39.7度  2015/8/5
茨城県   古河市      39.6度  2020/8/11
栃木県   佐野市      39.9度  2022/7/1
群馬県   伊勢崎市     40.5度  2020/8/11
埼玉県   熊谷市      41.1度  2018/7/23
千葉県   市原市      40.2度  2004/7/20
東京都   青梅市      40.8度  2018/7/23
神奈川県  海老名市     38.1度  2016/8/9
新潟県   胎内市      40.8度  2018/8/23
富山県   高岡市      39.7度  1994/8/14
石川県   羽咋郡志賀町   40.1度  2019/8/15
福井県   坂井市      39.0度  2018/7/29
長野県   飯田市      39.5度  2020/8/17
山梨県   甲府市      40.7度  2013/8/10
静岡県   浜松市中区    41.1度  2020/8/17
愛知県   名古屋市千種区  40.3度  2018/8/3
岐阜県   美濃市      41.0度  2018/8/8
[104894] 2022年 7月 2日(土)13:56:26鰯山 さん
都道府県の最高気温 西日本編
[104893]の続きです。
都道府県名 自治体名     気温   観測された日
三重県   桑名市      39.8度  2018/8/3
滋賀県   東近江市     39.2度  2020/8/20
京都府   京都市中京区   39.8度  2018/7/19
大阪府   豊中市      39.9度  1994/8/8
兵庫県   豊岡市      39.3度  2000/7/22
奈良県   吉野郡十津川村  39.4度  2020/8/17
和歌山県  伊都郡かつらぎ町 40.6度  1994/8/8
鳥取県   鳥取市      39.2度  2018/8/23
島根県   益田市      39.3度  2017/8/6
岡山県   真庭市      39.3度  1994/8/7
広島県   広島市安佐北区  38.9度  1994/7/16
山口県   山口市      38.8度  2018/7/25
徳島県   那賀郡那賀町   39.0度  2020/8/18
香川県   高松市      38.6度  2013/8/11
愛媛県   宇和島市     40.2度  1927/7/22
高知県   四万十市     41.0度  2013/8/12
福岡県   久留米市     39.5度  2018/8/13
佐賀県   佐賀市      39.6度  1994/7/16
長崎県   南島原市     38.8度  2009/8/7
熊本県   天草市      39.6度  2013/8/20
大分県   日田市      39.9度  2018/8/13
宮崎県   児湯郡西米良村  39.7度  2020/8/17
鹿児島県  肝属郡肝属町   38.5度  2020/8/18
沖縄県   宮古島市     36.1度  2016/7/5
[104899] 2022年 7月 3日(日)20:33:28鰯山 さん
都道府県の最高気温 まとめ編
[104893][104894]の続きです。
レスを一つにしなかったのは特に意味はありません。
[104896]あきごんさん
ちなみに私の住む奈良県の最高が十津川村だというのは意外というか、そうだったんですね。
僕も山の中にある十津川村が最高だというのは意外でした。
40度以上だったところが14と意外に多いと思いました。ちなみに初めて40度を観測したのは、[104894]を見れば分かりますが愛媛県の宇和島市で1927/7/22に観測させて40.2度です。僕は、1933年の山形市が最初だと思っていました。夏のときだけ、この動画のようになればいいのですが、それもそれでいろいろ問題が起こりそうですが。
最高気温の平均は、39.5787234度でした。都道府県の最高気温のランキングです。これだけだと、前やったのとそこまで変わらないので一つ上の順位の野球のゲーム差ならぬ気温差を書きます。最下位は、ダントツであそこです。
                                 気温差(度)
1位、41.1度、埼玉県熊谷市、静岡県浜松市中区            -- --
3位、41.0度、岐阜県美濃市、高知県四万十市             0.1
5位、40.8度、山形県山形市、東京都青梅市、新潟県胎内市       0.2
8位、40.7度、山梨県甲府市                     0.1
9位、40.6度、和歌山県伊都郡かつらぎ町               0.1
10位、40.5度、群馬県伊勢崎市                   0.1
11位、40.3度、愛知県名古屋市千種区                0.2
12位、40.2度、千葉県市原市、愛媛県宇和島市            0.1
14位、40.1度、石川県羽咋郡志賀町                 0.1
15位、39.9度、栃木県佐野市、大阪府豊中市、大分県日田市      0.2
18位、39.8度、三重県桑名市、京都府京都市中京区          0.1
20位、39.7度、福島県伊達市、富山県高岡市、宮崎県西米良村     0.1
23位、39.6度、茨城県古河市、佐賀県佐賀市、熊本県天草市      0.1
26位、39.5度、北海道常呂郡佐呂間町、長野県飯田市、福岡県久留米市 0.1
29位、39.4度、奈良県吉野郡十津川村                0.1
30位、39.3度、兵庫県豊岡市、島根県益田市、岡山県真庭市      0.1
33位、39.2度、滋賀県東近江市、鳥取県鳥取市            0.1
35位、39.1度、秋田県能代市                    0.1
36位、39.0度、福井県坂井市、徳島県那賀郡那賀町          0.1
38位、38.9度、広島県広島市安佐北区                0.1
39位、38.8度、岩手県釜石市、山口県山口市、長崎県南島原市     0.1
42位、38.6度、香川県高松市                    0.2
43位、38.5度、鹿児島県肝属郡肝付町                0.1
44位、38.1度、神奈川県海老名市                  0.4
45位、38.0度、宮城県本吉郡南三陸町                0.1
46位、37.9度、青森県西津軽郡深浦町                0.1
47位、36.1度、沖縄県宮古島市                   1.8
[111906] 2024年 8月 16日(金)18:25:05つうじゅん さん
雑ですがまとめさせていただきました。
[111896] ピーくん さん
雑ですがまとめさせていただきました。

[111901] 勿来丸 さん
[111902] 海辺を飛ぶ鳥 さん
サイトの紹介ありがとうございます。使わせていただきました。

(開く)各都道府県の最高気温

雑に作ったためミスなどあるかもしれません。ご容赦ください。
[111912] 2024年 8月 18日(日)00:31:23つうじゅん さん
[111906]をランキング化し、2022年7月の鰯山さんのデータと比較してみました。
[111910]伊豆之国 さん
「都道府県の最高気温」の一覧、以前落書き帳にあったな、と調べてみたら、こちらも2年ちょっと前ですが、鰯山さんがまとめたデータがありました。

栃木県佐野市で7月29日に41.0℃を記録し、県ランクで一気に3位タイにJump Up(この表現が適切かどうかと思いますが)し、福島・茨城・三重の各県でも県内で記録した最高気温が40℃を超えるなど、この2年間で最高気温の値を更新したところが10県以上あります。この表を県内最高気温が高い順に並べ替えるとわかりやすくなると思いますが、つうじゅんさん、いかがでしょうか。

ありがとうございます。参考にさせて頂きました。

[104893]鰯山 さん
最近暑いですね。昨日は1日最多の6地点で40度超えでした。
では都道府県の最高気温を書き込みます。

無許可で申し訳ございませんが、データを比較用に使わせて頂きました。ありがとうございました。

(開く)ランキング

ここ2年間で順位を上げたのは10県で、中でも福井県と青森県の13位upが最大でしたが、どちらも下位から上昇した形です。それと比較すると栃木県の12位up(15位タイ→3位タイ)とは大層なことが起きたなと感じます。これはまさにJump Upというべき事象でしょう。
[115235] 2025年 8月 5日(火)20:28:34茨城県ニキ さん
歴代最高気温更新
伊勢崎市で41.8℃を観測したそうです。7/30に41.2℃と5年ぶりに記録が更新されたのち、わずか6日。1週間足らずでの更新となりました。さすがに41.5℃越えは暑すぎます。42℃台到達も案外現実になり始めていそうです。
毎日暑いですね。みなさんも、熱中症にお気をつけてお過ごしください。

群馬 伊勢崎で41.8度 観測史上最高気温を更新 暑さの背景は
[115236] 2025年 8月 5日(火)22:13:02【1】訂正年月日
【1】2025年 8月 5日(火)22:14:14
しまなみ さん
(ちゃっかり便乗)歴代最高気温
[115235] 茨城県ニキ さん
伊勢崎市で41.8℃を観測したそうです。7/30に41.2℃と5年ぶりに記録が更新されたのち、わずか6日。1週間足らずでの更新となりました。さすがに41.5℃越えは暑すぎます。42℃台到達も案外現実になり始めていそうです。
実はこの伊勢崎市の気温の裏にも、今年は正に「世紀末みたいな気温」(少し失礼かもしれませんが、こうでもしないとこの...地獄?のような異例さは伝わりません。
というのも、今日は12地点で40.0℃以上が記録されました。
TOP10のみを紹介(11地点)します。
順位都道府県市区町村観測地点観測値観測時間備考マーク
群馬県伊勢崎市伊勢崎41.814:26
埼玉県鳩山町鳩山41.415:22
群馬県桐生市桐生41.213:09
群馬県前橋市前橋41.014:48
埼玉県熊谷市熊谷40.714:35 
茨城県古河市古河40.614:30
群馬県高崎市上里見40.514:00
東京都青海市青梅40.413:56
東京都八王子市八王子40.313:58
10群馬県館林市館林40.215:04 
10栃木県佐野市佐野40.214:08
◎→観測史上一位の気温
○→過去同月の記録を更新
データ元
※記事投稿当時は8月5日20時00分時点での暫定値です。
これは洒落にならない記録、ということはみなさんお分かりでしょう。
これを歴代最高気温ランキングに当てはめると...
順位都道府県市区町村観測地点観測値観測年備考マーク
群馬県伊勢崎市伊勢崎41.82025
埼玉県鳩山町鳩山41.42025
群馬県桐生市桐生41.22025
兵庫県丹波市柏原41.22025
静岡県浜松市浜松41.12020
埼玉県熊谷市熊谷41.12018 
群馬県前橋市前橋41.02025
栃木県佐野市佐野41.02024
岐阜県美濃市美濃41.02018 
10岐阜県下呂市金山41.02018 
10高知県四万十市江川崎41.02013 
★→今日の観測地点の気温
☆→2020年以降に観測した気温
データ元
今日のものだけで4地点、さらには今年のものでは5地点になります。
茨城県ニキさん、下手したら来年にも42℃台はあり得るやもしれませんよ。
[115237] 2025年 8月 5日(火)22:20:22茨城県ニキ さん
Re:(ちゃっかり便乗)歴代最高気温
[115236]しまなみさん
茨城県ニキさん、下手したら来年にも42℃台はあり得るやもしれませんよ。
ほんとうにそうですね。そのくらい、現実味を帯びています。現在僕が居住している宝塚市は暑いですがここまでの暑さではないので、どこか他人事になってしまっていますが、そろそろ40℃台も他人事でなくなってきているのかな、と感じます。
42℃台、絶対に実現しないでほしいですが……
[115239] 2025年 8月 6日(水)02:55:26【2】訂正年月日
【1】2025年 8月 6日(水)04:50:21
【2】2025年 8月 6日(水)20:42:13
YT さん
日最高気温、日最低気温の観測史上最高、最低記録の変遷
[115235] 茨城県ニキ さん
伊勢崎市で41.8℃を観測したそうです。7/30に41.2℃と5年ぶりに記録が更新されたのち、わずか6日。1週間足らずでの更新となりました。さすがに41.5℃越えは暑すぎます。42℃台到達も案外現実になり始めていそうです。

[115236] しまなみ さん
というのも、今日は12地点で40.0℃以上が記録されました。

ふと気象庁の観測史上の日最高気温の歴代更新記録はどうであったのだろうかと気になり、調べてみました。

ただし今回採用したデータは、現在気象庁の公式サイトに収録されているものに限りました。近年アメダスが設置される前、区内観測所が各所に設置され、その時の記録は気象年鑑等に記載されていましたが、現在これらの数値は公式データとして採用されておりません。特に1923年8月6日の撫養の42.5℃、1914年7月30日の水窪と1931年8月9日の東郷の42.0℃は昨日の伊勢崎の記録でも届いておりません。

(開く)日最高気温(区間観測所、40.5℃以上)

また関東大震災の翌日である1923年9月2日の東京の日最高気温46.3℃なども欠測扱いです。

とりあえず、『日本気象総覧』(1983年)を読めば、日最高気温の方は1893年(明治26年)7月25日の岐阜の38.2 ℃まで遡ることができます。それ以前となると、『日本帝国統計年鑑』収録の気象情報であたりをつけることができますが、古いほうになると観測所の数が限られているので、気象庁のサイトで該当する地点の記録を精査しました。なお気象庁が認めている日本最古の公式の気象測候所は、明治5年7月(旧暦?)創立の函館です・・・が、現在気象庁のサイトでは、1872年の気温のデータは欠測扱いです。よって日最高気温/日最低気温のデータは1873年1月1日に始まります。また明治前半には留萌、野蒜、沼津、宗谷、襟裳などにも測候所が置かれたようですが、現在の気象庁のサイトでは当時のデータが掲載されていません。ただしこれらの地点の日最高気温や日最低気温は、函館、東京、和歌山、浜松、岐阜、境、広島、熊本、金沢などを上回ったり、函館、札幌、旭川(上川)を下回ったりすることはなかったようです。

(開く)日最高気温の観測史上最高記録の変遷

上の表のうち、※印は、既に別の地点で少数点以下第1位で同じ最高気温が観測されている状態を指します。各地点での日最高気温の観測史上最高記録の保持日数をまとめると以下の通りになります。なお2007年8月16日の多治見、熊谷の日最高気温に関しては、14時20分に40.9℃を観測した多治見が14時42分に40.9℃を観測した熊谷に先んじたとみなし、日数は多治見にのみカウントしました。その結果が以下の通りです。

日最高気温の観測史上最高記録の保持日数地点
27,050山形
6,559新潟
3,330熊本
2,564熊谷
2,535和歌山
2,524広島
2,524金沢
2,195宇和島
2,188多治見
1,806江川崎
1,498東京
908函館
27岐阜
16
6柏原
3浜松
1伊勢崎

1933年7月25日から2007年8月15日まで40.9℃の記録を保持した山形の圧勝です。

ついでに日最低気温も調べてみました。こちらも区間観測所の記録を抜かします。

(開く)日最低気温(区間観測所、-40℃以下)

(開く)日最低気温の観測史上最低記録の変遷

各地点での日最低気温の観測史上最低記録の保持日数をまとめると以下の通りとなります。

日最低気温の観測史上最低記録の保持日数地点
49,878上川/旭川
4,405札幌
1,451函館

こちらは札幌に測候所ができると、日本最古の気象測候所のあった函館から日最低気温の記録が移動し、さらに旭川(当時は上川と呼称)に測候所ができると、以降はすべて旭川(上川)の圧勝です。特に1902年1月25日に記録された-41.0℃は、区間観測所を除くと45,119日間も維持されています。なおこの1902年1月25日というのは、裏では八甲田雪中行軍遭難事件(1902年1月24日~1902年2月2日)が起こっており、翌日の1902年1月26日の帯広(当時は十勝)の-38.2℃も地点としては気象庁の公式記録の歴代2位(旭川が歴代1位~6位:-41.0;-39.6;-39.2;-38.5;-38.3;-38.3を独占しているので、気象庁の公式記録全体では歴代7位)の日最低気温の記録です。

【気象年鑑に1929年7月20日の41.0℃の記録を出した地点は「高知県」の「江戸崎」との記述があったが、江戸崎は茨城県の地名。おそらく「江川崎」の誤りと判断し、「江川崎」に修正。】
【追加修正:気象年鑑1973年版~2006年版を閲覧し、「日最高気温(区間観測所、40.5℃以上)」の表に色々修正を加えました。これに関しては別項を立てていずれ詳しく調べた結果をまとめようと思います。「江戸崎」は「江川崎」の印字ミスであることは確定しました。】
[115267] 2025年 8月 9日(土)00:04:08【6】訂正年月日
【1】2025年 8月 9日(土)00:05:06
【2】2025年 8月 9日(土)00:09:20
【3】2025年 8月 9日(土)00:13:32
【4】2025年 8月 9日(土)06:14:33
【5】2025年 8月 9日(土)14:22:50
【6】2025年 8月 9日(土)21:45:52
YT さん
最高気温、最低気温の観測史上1位の値の変遷(一部改訂)
[115239]で投稿した、日最高気温、日最低気温の観測史上最高、最低記録の変遷ですが、データを改めて精査したところ、一部にデータの抜けがあったので、改めて修正した版を投稿します。[115239]と同様、採用したデータは気象庁の公式サイトに収録されているものに限り、地域気象観測所を始め、気象庁のサイトに掲載されていないデータは考慮しません。

(開く)最高気温の観測史上1位の値の変遷

なお[115239]では後から同順位の最高気温を記録した地点については、最高気温の観測史上最高記録の保持日数から除外しましたが、今回は除外せずに1位の保持日数にカウントしてみました。桐生の場合、2025年8月5日13時9分に41.2℃の気温を記録したものの、同日14時20分には伊勢崎で41.6℃が記録された結果、1位保持日数は0日となります。また40.9℃を記録した多治見/熊谷を共に1位とカウントした結果、熊谷が全体で3位となります。浜松も熊谷と重複してカウントしております。対象となる期間は1873年1月1日から2025年8月8日までの55,737日間ですが、下記の表の日数の合計は59,733日で、多治見/熊谷の2,188日間、熊谷/浜松の1,808日間が重複しています。

1位保持日数期間気温(℃)地点
27,0501933年7月25日~2007年8月15日40.8山形
6,5591909年8月6日~1927年7月21日39.1新潟
4,7522007年8月16日~2013年8月11日
2018年7月23日~2025年7月29日
40.9
41.1
熊谷
3,3301893年7月26日~1902年9月7日38.3熊本
2,5351879年8月4日~1886年7月12日35.8→36.6和歌山
2,5241886年8月19日~1893年7月16日37.5広島
2,5241902年9月8日~1909年8月5日38.5金沢
2,1951927年7月22日~1933年7月24日40.2宇和島
2,1882007年8月16日~2013年8月11日40.9多治見
1,8111886年7月13日~1886年7月15日
2020年8月17日~2025年7月29日
36.7→36.8
41.1
浜松
1,8062013年8月12日~2018年7月22日41.0江川崎
1,4981875年6月28日~1879年8月3日32.3→35.6東京
9081873年1月1日~1875年6月27日2.2→31.1函館
271886年7月16日~1886年8月2日
1893年7月17日~1893年7月25日
36.9
37.6→38.2
岐阜
161886年8月3日~1886年8月18日37.2
62025年7月30日~2025年8月4日41.2柏原
42025年8月5日~現在に至る41.6→41.8伊勢崎
02025年8月5日41.2桐生

ついでに最低気温の方は以下の通りです。

(開く)最低気温の観測史上1位の値の変遷

以下の表の対象となる期間は1873年1月1日から2025年8月8日までの55,737日間ですが、最低気温の方は日数の重複はありません。

1位保持日数期間気温(℃)地点
49,8811889年1月13日~現在に至る-25.9→-41.0上川/旭川
4,4051876年12月22日~1889年1月12日-14.8→-24.7札幌
1,4511873年1月1日~1876年12月21日-6.1→-14.7函館

地域気象観測所の最高気温/最低気温については予想外にデータ収集が困難でしたので、当分まとめるのは延期です。
[115390] 2025年 8月 23日(土)18:06:24【2】訂正年月日
【1】2025年 8月 23日(土)18:29:39
【2】2025年 8月 23日(土)18:31:44
ピーくん さん
クイズ
伊豆之国さん
風●火山

〇〇の猛暑日は45日目で、過去最多を更新しました。 23日の県内は〇〇で38.0℃、勝沼で37.0℃、韮崎で36.6℃などと、観測10地点中6地点で、35℃を超え猛暑日となりました。

答えはこの〇〇の市ですか?暑いですね。明日が暑さのピークだそうです。
北海道が冬がなければ羨ましいです。

沖縄尚学夏初優勝おめでとうございます。沖縄県民の皆さんがはじけるのが羨ましいです。

東京は今月猛暑日が12日。東広島市八本松は3日だが34℃が7日あるのでそれほど東京とかわらない暑さです。
[115391] 2025年 8月 24日(日)02:27:49【8】訂正年月日
【1】2025年 8月 24日(日)02:52:53
【2】2025年 8月 24日(日)10:01:21
【3】2025年 8月 24日(日)10:40:55
【4】2025年 8月 24日(日)11:04:16
【5】2025年 8月 25日(月)07:30:51
【6】2025年 8月 25日(月)07:51:50
【7】2025年 8月 25日(月)12:30:56
【8】2025年 8月 25日(月)22:29:49
YT さん
日最高気温40.0℃以上の記録と問題点
[115267]で投稿した「最高気温の観測史上1位の値の変遷」の表ですが、2018年7月23日に熊谷が日最高気温41.1℃を達した時刻を14時16分と記述しましたが、これに問題がありました。

たとえばtenki.jpの記事によると、

23日(月)、午後2時16分に、熊谷で気温が41.1度まで上がりました。これまでの全国で観測史上一位だったのは2013年8月12日の高知県四万十市西土佐の41.0度でしたが、これを上回り、観測史上一位に。日本一暑い街は「熊谷」に交代となりました。

ウェザーニュースでは

熊谷では13時前に40℃を突破、その後も気温の上昇は止まらずに、14時16分、41.1℃を観測して、2013年8月12日に記録した高知県江川崎の41.0℃を上回る日本歴代最高気温となりました。

とあり、確かに2018年7月23日14時16分に熊谷で41.1℃が観測されたことが報道されています。

ところが、気象庁の過去の気象データ・ダウンロードのサイトより、「日最高気温」「最高・最低(最大・最小)値の発生時刻を表示」にチェックを入れて実際に2018年7月23日当時の熊谷の日最高気温発生時刻を確認すると、14時23分となっています。

確かに別の日本経済新聞によると

一年で最も暑さが厳しいとされる「大暑」の23日、日本列島は引き続き広い範囲で高気圧に覆われ、午後2時23分に埼玉県熊谷市で国内の観測史上最高となる41.1度を記録した。

とありますので、当時から二種類の時間があったようです。

ここから想像ですが、日最高気温の場合もそうですが、気象庁の場合、同じ値であれば新しい方の数字を上に持ってくる傾向があります。おそらくですが、2018年7月23日当時、熊谷では分間隔の測定で14時16分と14時23分の2回、41.1℃を観測したのでしょう。ただ現在気象庁のサイトで直接確認できるデータとしては、14時23分のみですので、[115267]の熊谷が41.1℃を達した時刻を14時23分に修正します。以上の熊谷の時刻の変更を含めて、現在気象庁のサイトから直接確認できる、日最高気温40℃以上の公式記録を、時刻や詳しい所在地などの情報を含めてまとめると以下の通りとなります。なお山形や宇和島は、水銀最高温度計かそれに類するものを使った計測ですので、最高気温の記録が出た時刻はもともと不明です。1978年の酒田は微妙な時期で、おそらくは電子式の記録方式が普及し、測定時刻も記録が残っているのかもしれませんが、現在のところ気象庁のサイトには、3時間間隔のデータと極値しか掲載されていません。また愛西で日最高気温40.3 ℃が観測されたのは1994年8月5日ですが、当時の観測地点名は「八開」ですので、当時の地点名を括弧で示しました。北緯、東経、標高は観測時点のものであり、現在とは異なるものもあります。住所の方も極力観測当時のものをまとめました。

(開く) 日最高気温40.0℃以上の全観測地点記録

さて、気象庁のサイトでは、実はアメダスが10分間隔で記録した1994年~2002年の幻の40.0℃以上の記録(当時は毎正時24回の観測値のみが記録として採用された)を調べることが可能です。とはいえ、全数調査は大変ですが、以下に2024年6月7日に朝日新聞に掲載された記事「全国158の観測地点で「幻の最高気温」 大阪で初の40度超も」を紹介します。

気象庁が設置する全国の観測地点のうち、2割近い、少なくとも158カ所で、実際に観測しつつも公式記録に採用されない「幻の最高気温」が存在することが朝日新聞のデータ分析で分かった。機器の性能アップによる公表方法の変更が影響し、最大で「公式記録」を1・3度上回った地点や、大阪府で初の40度超の地点も見つかった。

全国の気温は、地方気象台など155カ所の有人の観測所のほか、760カ所の地域気象観測システム「アメダス」で観測している。隠れた最高気温が存在するのはアメダスでの観測だ。

現在のアメダスは、10秒ごとの観測値の「最大値」を最高気温として記録しているが、技術的な問題から、2002年以前は1時間ごとの観測値を公式記録としていた。しかし、1994~2002年は10分ごとのデータも「参考記録」として観測していたため、「参考記録」が公式の最高気温を上回った場合、「幻の最高気温」が生まれる。

例えば、大阪府枚方市の観測地点における公式の最高気温は昨年7月27日の39・8度で、府全体でも40度を超えた地点はない。しかし、同地点の過去の10分ごとの気温をさかのぼると、1994年8月8日午後3時10分に40・3度を観測していた。

朝日新聞でAIの活用などに取り組む「メディア研究開発センター」は「幻の最高気温」が存在する可能性がある、1994~2002年の全国761カ所の気温のデータをコンピューターに取り込み、分析。対象データは数億件を超え、各地点の公式の最高気温と、一日の最高気温の差が3度以内の日に絞って調べた。

その結果、158カ所で、公式よりも0・1~1・3度高い隠れた最高気温が見つかり、その日数は計226日に上った。

ただ、地球温暖化の推移をみる上で重要な「日本の年平均気温」は、元々10秒ごとの観測を行っている全国15カ所の地方気象台などのデータを使い算出している。気象庁が「増加している」とする真夏日と猛暑日の年間日数(全国平均)も同様の手法で算出するため、「幻の最高気温」の影響は受けない。

上の記事の調査結果に漏れがない(有料記事の方に158箇所のデータがまとまっていますが、それによると、現在までに40.0℃以上の記録がアメダス経由で残りながら、気象庁で40.0℃以上の日最高気温の記録が公認されていないのは枚方のみ)と仮定し、かつ記事の出た2024年6月7日以前に40.0℃以上の公認記録がある観測点及び枚方に絞って10分間隔の気温データを調べ直したところ(とは言っても上の記事で幻の日最高気温は公式記録より最大で1.3 ℃高かったとの考察があるので、公式の日最高気温として40.0 ℃から1.5 ℃を減じた38.5 ℃以上が記録されている日付に絞って検索)、以下の11例が見つかりました。

(開く) 1994年~2002年の間の幻の日最高気温40.0℃以上の全観測地点記録

また以下の3例では、同地点で同日に40.0℃以上の気温が日最高気温として公認の記録となっていますが、10分間隔ではそれを上回る気温が幻の日最高気温の記録となっています。

(開く) 1994年~2002年の間に、日最高気温40.0℃以上が公認となっている地点・日付で、公認より高い気温が記録されてる全観測地点記録

さて、ここまでは気象庁のサイトで調べることが可能ですが、これとは別に現在気象庁では公認記録とされていない、区内観測所の日最高気温の記録があります。アメダス導入前の区内観測所の記録を気象庁が非公認扱いとすることについては、個人のサイトで恐縮ですが、以下のような批判的な記事があります。

さて、「地球温暖化説」 および 「温暖化危機説」 (温暖化は本当に危機なのか? 温暖化はむしろ良いことではないか? という疑惑も当然存在します) を煽ることで利権を得ている連中は沢山おるわけです。その連中にとって非常に不都合な気象観測データをお目にかけます。また、これは、温暖化利権によって抹殺されたデータであるといえましょう。気象庁監修、日本気象協会編、大蔵省印刷局発行の政府刊行物でありますが 『気象年鑑1992年版』 の208頁から表を引用します。

前書きで、その表の作成要領が示されています。 「観測所のデータは、すべて公認、公表されているもののみを採用した」 と明確に書かれています。つまり、徳島県鳴門市の42.5度の観測値が日本記録であるということです。ところが、地球温暖化に関する政治的な圧力により、この日本記録は非公式なものとなり、気象年鑑の2008年版以降はこの大記録が完全に抹消されてしまいました! しかしながら、いくら政治的な圧力を弄したところで、42.5度は徳島県の旧 板野郡の郡役所でまさに観測されたものであり、この観測事実を曲げることができません。以前は撫養川の東岸に日本最高気温の碑が確かにありましたけど、最近は、鳴門に行くたびに探しているんですけど、いくら探しても見られなくなりました。温暖化利権者どもが不都合な碑だとして撤去したんでしょうかね??

というわけで、早速過去に出版された『気象年鑑』に掲載されていた区内観測所の日最高気温のデータを[115239]にまとめましたが、これに色々問題がありました。

とりあえず過去の区内観測所の記録を調べるために以下の資料を片っ端から調べ、現在40.0 ℃以上の記録をまとめてみている途中ですが…、このデータ自体に問題がありました。まず調べられるデータのほとんどが、あくまでもある一定期間内の極値のみです。つまり日最高気温を観測した前後の日付で同様に40.0℃を超えるような状況が発生しても、それが以下の資料では記録されません。

* 『気温報告 : 大正五至一四年 第1巻 其ノ1』『気温報告 : 大正五至一四年 第1巻 其ノ2』: 1916年~1924年の各年の観測地極値のみしか調べられない。
* 『気温報告 自大正15年至昭和10年』
: 1925年~1935年の10年間の観測地極値のみしか調べられない。沖縄県欠落。
* 『気温報告 昭和11-15年(1936-1940)』: 1936年~1940年の5年間の観測地極値のみしか調べられない。
* 『気温報告 第4巻(自昭和16年至昭和20年)』: 1941年~1945年の各年の観測地極値のみしか調べられない。沖縄県欠落。
* 『気温報告 第5巻(昭和21-25年)』: 1946年~1950年の各年の観測地極値のみしか調べられない。沖縄県欠落。
* 『気温報告 第6巻(昭和26-30年)』: 1951年~1955年の各年の観測地極値のみしか調べられない。沖縄県欠落。
* 『気温報告 第7巻(昭和31-35年)』 : 1956年~1960年の各年の観測地極値のみしか調べられない。沖縄県欠落。気温は四捨五入により小数第1位の数字が欠落!
* 『気温報告 第8巻(昭和36年-昭和40年)』 : 1961年~1965年の各年の観測地極値のみしか調べられない。沖縄県欠落。気温は四捨五入により小数第1位の数字が欠落!

* 『全国気温資料 : 月別累年平均値 (気象庁観測技術資料 ; 第10号) 』: 1916年~1950年の間の極値の気温しか調べられない。年月日不明。
* 『全国気温資料 : 月別累年平均値 (気象庁観測技術資料 ; 第28号) 』: 1931年~1960年の間の極値の気温しか調べられない。年月日不明。気温は四捨五入により小数第1位の数字が欠落!
* 『全国気温・降水量月別平年値表 : 観測所観測(1941-1970) (気象庁観測技術資料 ; 第36号) 』: 1941年~1970年の間の極値のみしか調べられない。年月日は掲載されているが気温は四捨五入により小数第1位の数字が欠落!
* 『全国気温・降水量月別平年値表 : 観測所観測 1951-1978 (気象庁観測技術資料 ; 第46号) 』: 1951年~1976/1978年の間の極値のみしか調べられない。気温は小数第1位まで示されているが、1956年~1965年の間は四捨五入で欠落した小数第1位の数字をゼロで補っているため無意味。

1966年以降は『観測所気象年報』がありますが、1956年~1965年の間の10年間は気象庁公式データから小数第1位の数字が欠落してしまっています。また1915年以前は全国的に地区観測所のデータをまとめたものが存在しないようですので、それぞれの気象台の年次報告書をチェックする必要がありますが、国会図書館にも、すべてのバックナンバーが揃ってないようですし、それらを集中的に閲覧することができません。

それでも個人的に過去の日最高気温40.0℃以上の記録を蒐集してみたのですが、現時点で既に140件を超えるデータが手元に集まってしまっています。さらに『気象年鑑』でまとめられいた数字が予想外にいい加減であることが分かりました。以下[115239]でまとめた区内観測所の記録とその問題点をまとめます。

日最高気温年月地点都道府県備考・問題点
42.51923/08/06撫養徳島県気温報告, 1 (1), 98に「南浜」として掲載
42.01914/07/30水窪静岡県静岡県浜松気象年報, (T3), 10に「奥山村」として掲載
42.01931/08/09東郷福井県気温報告, 2, 21に掲載
41.81942/07/24豊田愛知県気温報告, 4, 117に「拳母」として掲載
41.51926/08/03烏山栃木県気温報告, 2, 32に「1926/08/13」の記録として掲載。日付が違う!
41.21923/08/15桑名三重県気温報告, 1 (1), 197に掲載
41.11946/07/16気多静岡県気温報告, 5, 116に掲載
41.01921/07/31梅浦福井県気温報告, 1 (1), 211に「四ヶ浦」として掲載
41.01922/08/19池田徳島県気温報告, 1 (1), 101に掲載
41.01922/08/21見附新潟県気温報告, 1 (2), 377に掲載
41.01926/08/03新宮和歌山県気温報告, 2, 16に掲載
41.01929/07/20江川崎高知県気温報告, 2, 21に「下山」として「1929/07/04」及び「1929/8/04」の記録として掲載。日付が違う!
41.01930/08/05谷口福井県上池田(北緯35°54′東経136°22′標高 220.0 m)谷口(北緯35°54′東経136°22′標高 220 m)は、地点名が改称されただけで完全に同じ区内観測所であることにも拘わらず、気象年鑑では長らく上池田との重複記載を続けていた!
41.01930/08/05上池田福井県気温報告, 2, 21に掲載。「谷口」と重複!
41.01942/07/25御所奈良県気温報告, 4, 103に掲載
41.01942/08/03瀬戸愛知県気温報告, 4, 117では「1942/07/12」の「39.3 ℃」を極値として掲載しており、日付も気温も違う!愛知県の気象では、瀬戸で1942年8月中に日最高気温41.0 ℃を記録したことが読み取れるが日付不明
41.01950/08/09増田秋田県気温報告, 5, 213に掲載
40.91978/08/03鶴岡山形県観測所気象年報 (S53), 235に「1978/08/03」の「39.9 ℃」を極値として掲載しており、気温が違う!
40.91978/08/03岩沢新潟県観測所気象年報 (S53), 25に掲載
40.71959/08/05八幡岐阜県気温報告, 7, 166に「41 ℃」として掲載しており、小数第1位が四捨五入されてしまっている!
40.61945/08/29鴨生福岡県気温報告, 4, 34に掲載
40.61994/08/04天竜静岡県そもそも現在の気象庁で公認記録扱い(前述の表参照)
40.61994/08/08かつらぎ和歌山県そもそも現在の気象庁で公認記録扱い(前述の表参照)
40.51951/08/07城崎兵庫県気温報告, 6, 105に掲載
40.51951/08/15瑞穂京都府気温報告, 6, 117に掲載

とまあ長らく谷口と上池田の同一の記録が放置され続けたという事実が、この表のクロスチェックが十分行われてこなかったことの証左となりますが、それよりもなぜ撫養 (南浜)の42.5 ℃だけこの表では最高気温として扱っているのでしょうか?といいますのは、山梨県長坂の1961年6月22日の51 ℃、広島県厳島の1917年2月27日の45.0 ℃、山形県楯岡の1921年8月10日の44.5 ℃、徳島県横瀬高地の1936年8月12日の44.5 ℃、福井県松岡の1923年8月16日の44.2 ℃等々、撫養 (南浜)の42.5 ℃を超えた記録は色々あり、その一方で気象庁がまとめた気温報告で採用されていなかった瀬戸の41.0 ℃を『気象年鑑』の表では載せている、その基準の差がさっぱり分かりません。

また気象報告の方では、名古屋気象台の1942年8月2日の40.0 ℃が極値として掲載されておりますが、現在の気象庁の公式サイトでは、同日の日最高気温は39.9 ℃とされております。これに関して『愛知県の気象』の方では

5.気象官署の名古屋・伊良湖では、1952年以前は10時1回観測用として別に測器を備えて観測を行った。そのため名古屋・伊良湖の気候表に掲載した値と異なる場合がある。例えば名古屋の1947年の最高気温は39.9℃であるが、観測所としての名古屋の最高気温は40.0℃となっている。

という、よく分かるような分からないような説明がなされています。つまり水銀最高温度計のようなものを使った場合、1933年の山形では公式扱いだが、1952年の名古屋では非公式になる?まあ区内観測所の記録はまだ調査途上ですが、今となっては記録内容が飛び飛びのため、公式記録から抹消されるのもやむなしという考えに近付いています。陰謀論は論外。

【余談】なおアメダスで41.8 ℃という公式の日最高気温を記録した伊勢崎は、1917年7月13日に42.4 ℃という、『気象年鑑』では採用されなかった日最高気温を区内観測所(佐波郡伊勢崎町大字伊勢崎 小学校)として記録しています。高知県の江川崎(旧地点名:下山)にせよ、区内観測所としては昔から40 ℃越えの日最高気温を記録していました。まあ最高気温計というのは優れもので、朝10時にセットすると水銀などの膨張による力で最低気温と最高気温を示す物差しが移動し、リセットされるまでの最高気温と最低気温が記録されるというものです。さらに昔の百葉箱は、現在のアメダスで行っているような強制的な空気循環をしていないため、やや高めに測定されてしまうようです(参考:K23.観測法変更による気温の不連続)。そのため1952年以前は40.0 ℃以上の日最高気温の記録が大量に存在するようです(まだ全体を把握できていません)。

ただそもそも気温の小数第1位の数字って、そんなに正確に測れるものなのでしょうか?大分前に[86490]でメートル法の基本単位系について話題に出しましたが、

温度の「ケルビン」は、「水の三重点の熱力学温度の 273.16分の1」という定義がなされていますが、そもそも温度というのは視覚的な測定が難しいため、建前上の定義と実用の間に大きな差があります。一応温度に関しては、測定温度範囲毎に膨張率の異なる金属を組み合わせるなどして測定するような、実用のための補正方法が別に決められていますが、室温付近でも10^-5程度の相対誤差は当たり前のように出ます。

自分が中学、高校生の頃は、最小目盛りは10分の1まで読むように!と実験の指導で習いました。ところが大学で研究室に入ると、「温度計の目盛りはそこまで正確じゃないから10分の1を読み取るのは無意味」と言われました。温度計の目盛りは所詮ガラス職人の腕によるものです。物理的に常温付近の温度を正確に測れる方法は、水銀でしょうが、それだって熱膨張率が一定だとか、色々な仮定があっての数字で、本来熱量を正確に測るのは限界があるのです。正直言うと、温度の計測値は、±0.1 ℃の誤差はあって当たり前で、±0.1 ℃の差で最高気温を比較すること自体、余り科学的な行為ではないかも知れません。

【文章の繋がりを追加修正】
[115417] 2025年 8月 30日(土)23:48:26メークイン さん
Re: 日最高気温40.0℃以上の記録と問題点
[115391] YT さん
個人的に過去の日最高気温40.0℃以上の記録を蒐集してみたのですが、現時点で既に140件を超えるデータが手元に集まってしまっています。
さらに『気象年鑑』でまとめられいた数字が予想外にいい加減であることが分かりました。

前から、越谷市で40度を超えた日があったはずなのに、報道から漏れているというのは気になっていました。
実際に「2007/08/16に40.4度」を記録した事があるようで、私の記憶が裏付けられました。

私は礼文島から稚内に戻ってきた時に、ガソリンスタンドにて、たまたま流れていたラジオの放送で聞きました。
ちなみにその日(2007/8/18)の稚内の最高気温は21.7度(晴)。
越谷で最高気温が出た2日前の稚内の最高気温は、18.1度。
曇天で寒かったので、あまりの気温差に驚いたのを覚えていますし、「涼しいこの地から戻りたくない」気持ちでいっぱいでした。

気象庁のデータは、後でデータを見直すことがよくあるので、速報値なだけであって、実際の確定値ではないのだろうと思っていました。
梅雨明け・梅雨入り、台風の中心気圧・台風であった期間といった記録も、後々見直していますので。
[115441] 2025年 9月 7日(日)00:07:26ピーくん さん
暑いです。
9月になっても厳しい暑さが続く大分県内。日田市は最高気温が35.6度で2025年、58日目の猛暑日となり2024年に記録した県内の年間最多記録を更新しました。

日田市大分県記録更新しました。

BSでマキタスポーツさんの居酒屋見ました。座間市でした。日産の工場がありました。マキタスポーツさんの衣装が冬ものなのでかなり昔の撮影でした。牡蠣がありましたが現在は夏から秋でまだ牡蠣は無いです。相鉄本線さがみ野駅でした。田舎では無いです。
[115455] 2025年 9月 8日(月)19:32:01【1】訂正年月日
【1】2025年 9月 10日(水)01:16:41
YT さん
過去の日最高気温/最低気温の記録の変遷と日最高気温40.0 ℃以上のまとめ(気象庁公認または気象庁のサイトで確認できるもののみ)
[115417] メークイン さん

前から、越谷市で40度を超えた日があったはずなのに、報道から漏れているというのは気になっていました。
実際に「2007/08/16に40.4度」を記録した事があるようで、私の記憶が裏付けられました。

一応念のため書きますが、越谷での2007年8月16日の日最高気温40.4 ℃の記録は、現在でも気象庁のサイトで確認できる公認記録です。越谷の2007年の記録が余り振り返られないのは、もはや40.4 ℃の記録が珍しくなくなったからでしょう。

一方1997年7月5日の越谷の記録の方は、公認の日最高気温は14:00に観測された40.2 ℃となっていますが、13:10の40.4 ℃、13:30の40.3 ℃なども気象庁のサイトで確認可能です。

そうこうしているうちに、8月30日と8月31日にも40.0 ℃の記録が増えました。今日までの日最高気温40.0℃以上の全観測地点記録(気象庁公認)のまとめを更新すると、以下の通りとなります。なお一部宇和島など、所在地や北緯、東経の情報を験震時報 第65巻別冊などにより更新しています。

(開く)日最高気温40.0 ℃以上の全観測地点記録(気象庁公認)

また気象庁のサイトで確認できるもののの、非公認扱いとなっている記録は以下の通りです。
(開く)1994年~2002年の間の幻の日最高気温40.0 ℃以上の全観測地点記録(気象庁のサイトで確認できるが気象庁非公認)

(開く)1994年~2002年の間に、日最高気温40.0 ℃以上が公認となっている地点・日付で、公認より高い気温が記録されてる全観測地点記録

[115267]でまとめた最高気温の観測史上1位の値の変遷、最低気温の観測史上1位の値の変遷についても、所在地の情報を追加してまとめてみました。

(開く)日最高気温の観測史上1位の値の変遷(気象庁のサイトで確認可能なものに限定)

1位保持日数期間気温(℃)地点
27,0501933年7月25日~2007年8月15日40.8山形
6,5591909年8月6日~1927年7月21日39.1新潟
4,7522007年8月16日~2013年8月11日
2018年7月23日~2025年7月29日
40.9
41.1
熊谷
3,3301893年7月26日~1902年9月7日38.3熊本
2,5351879年8月4日~1886年7月12日35.8→36.6和歌山
2,5241886年8月19日~1893年7月16日37.5広島
2,5241902年9月8日~1909年8月5日38.5金沢
2,1951927年7月22日~1933年7月24日40.2宇和島
2,1882007年8月16日~2013年8月11日40.9多治見
1,8111886年7月13日~1886年7月15日
2020年8月17日~2025年7月29日
36.7→36.8
41.1
浜松
1,8062013年8月12日~2018年7月22日41.0江川崎
1,4981875年6月28日~1879年8月3日32.3→35.6東京
9081873年1月1日~1875年6月27日2.2→31.1函館
35+2025年8月5日~現在に至る41.6→41.8伊勢崎
271886年7月16日~1886年8月2日
1893年7月17日~1893年7月25日
36.9
37.6→38.2
岐阜
161886年8月3日~1886年8月18日37.2
62025年7月30日~2025年8月4日41.2柏原
02025年8月5日41.2桐生

(開く)日最低気温の観測史上1位の値の変遷(気象庁のサイトで確認可能なものに限定)

1位保持日数期間気温(℃)地点
49,912+1889年1月13日~現在に至る-25.9→-41.0上川 [旭川]
4,4051876年12月22日~1889年1月12日-14.8→-24.7札幌
1,4511873年1月1日~1876年12月21日-6.1→-14.7函館

さて、現在気象庁の方で非公認記録となってしまっている過去の区内観測所の記録ですが、

それでも個人的に過去の日最高気温40.0℃以上の記録を蒐集してみたのですが、現時点で既に140件を超えるデータが手元に集まってしまっています。

こちらの方ですが、怪しいデータを含め、すでに200を超えてしまいました。膨大な数になったので、別項でまとめます。
[115457] 2025年 9月 8日(月)20:59:43【17】訂正年月日
【1】2025年 9月 8日(月)21:01:22
【2】2025年 9月 8日(月)21:03:50
【3】2025年 9月 8日(月)23:41:09
【4】2025年 9月 9日(火)01:02:02
【5】2025年 9月 9日(火)15:03:28
【6】2025年 9月 9日(火)15:13:30
【7】2025年 9月 9日(火)19:17:51
【8】2025年 9月 9日(火)21:02:43
【9】2025年 9月 10日(水)00:40:17
【10】2025年 9月 10日(水)01:13:32
【11】2025年 9月 10日(水)09:48:09
【12】2025年 9月 10日(水)10:03:58
【13】2025年 9月 10日(水)10:39:20
【14】2025年 9月 10日(水)10:48:05
【15】2025年 9月 10日(水)14:13:13
【16】2025年 9月 10日(水)15:19:13
【17】2025年 9月 10日(水)20:57:17
YT さん
過去の区内気象観測所の記録
過去の区内観測所の記録ですが、[115391]で文献をまとめたように、1916年以降であれば、気温報告・観測所気象年報でがありますが、1915年以前は全国の区内観測所の記録をまとめたものが存在しません。気温報告によりますと、過去の区内観測所のデータをまとめたものが作成されたようなのですが、関東大震災で草稿が消失し、最初から気温報告のみを作成し直したとあります。よって、1915年以前となると、各地方気象台が刊行している「気象年報」を参考にする必要があるのですが・・・この気象年報の中身の質が、庁府県によって異なるのみならず、国会図書館のデジタルライブラリーですら、過去の気象年報が十分そろっていません。某大学の図書館も同様でした。まあここも中央の図書館が関東大震災で焼けましたし、その際に幕府から引き継いだ貴重な史料も大多数焼失していますので、過去の気象データが閲覧できないのも仕方ないのかも知れません。

なお過去の区内観測所の気象データをまとめたものとしては、区内気象観測原簿があります。とはいえ膨大な数のデータを全部調べることは無理です。私が調べた順番は以下の通りです。

1.気温報告・観測所気象年報で、1916年~1978年までの40.0 ℃以上および-40.0 ℃以下の記録を抽出する、
2.各都道府県の地方統計書で、1950年以前の40.0 ℃以上および-40.0 ℃以下の記録を抽出する。ただし全部を調べるのは大変なので、この時点で気温報告・観測所気象年報でで登場した都道府県のみ調査。この際に1915年以前のデータの一部が補完される。
3.次に各府県の気象年報で、40.0 ℃以上および-40.0 ℃以下の記録をくくりだす、ただし全部を調べるのは大変なので、この時点で気温報告・観測所気象年報でで登場した都道府県のみ調査。この際に1915年以前のデータの一部が補完される。
4.区内気象観測原簿で該当箇所をチェック。全部をチェックするのは無理だが、極値観測前後に観測された40.0 ℃以上のデータを補足できる。

内容の信頼度としては以下の順に優先をつけました。地方統計書の中身は、基本的に気象観測年報の中身を超えるものはありません。

区内気象観測原簿 > 各都道府県の気象観測年報・あるいは気象の記録をまとめたもの > 気温報告・気象観測年報 > 各都道府県の地方統計書

とりあえず、結果は以下の通りです。なお気温報告や気象観測年報、気象庁観測技術資料は極値のみを載せているので、同じ年月の前後で極値よりも低く、40.0 ℃以上のデータが抜けている可能性があり、その場合は「×年×月観測地点極値」などと備考に示しています。

また1978年はアメダスが一斉に導入された年であり、なぜか一部地域では1978年の気象観測年報への記載や区内気象観測原簿の情報が抜けています。たとえば1978年2月17日の母子里での-41.2 ℃の記録を含め、母子里の観測が終了する最後の数ヶ月(おそらく1978年3月に観測修了)の情報が残っていません。

(開く)日最高気温40.0 ℃以上あるいは日最低気温-40.0 ℃以下の全区内気象観測所記録(調査不完全)

まあ現時点でデータの精査はできておりません。上の表にも怪しいデータが含まれております。例えば1945年7月の兵庫県福住の連日の40 ℃以上の記録!これ、国民学校に通っている生徒がなんかやらかしてませんか?尋常高等小学校(戦時中は国民学校)は、今でいえば小学1年~6年と高等科に進学した中1~中2が一緒に学んでいた学校ですので、まあ熟練の教師が観測するとは限らず、場合によっては今でいれば小6~中2の生徒が百葉箱で観測しているのかも知れません。実際福住の記録は、同じ区内気象観測原簿のページに含まれる佐治や三田の記録を調べる過程で目に入ってしまったため、仕方なく載せたのですが、こちらは気温報告の方で排除されております。

区内気象観測原簿は生データですが、それも大正時代以前の記録はほとんど集められていません。また徳島県の戦前の記録なのは「空襲のため焼失」とあり、中身を確かめることはできません。とりあえず上の表に色々まとめましたが、現時点でデータの精査はできておりません。

また一部気象官署のデータも混ざっていますが、以下の数字は怪しいとして排除しました。怪しいと判断したデータの中には、気象年鑑に掲載されていたデータも含まれています。即ち1942年7月24日愛知県豊田(当時は拳母)の42.0 ℃、1978年8月3日の山形県鶴岡の40.9 ℃が該当します。気象年鑑は、同一である谷口(当時は上池田)と上池田のデータの重複を放置しており、気象年鑑に纏められているからと言って信用できるわけではありません!

(開く)日最高気温40.0 ℃以上が記録されているが、気象庁公式に欠測扱い、あるいはより信頼性の高い文献により排除したもの

関東大震災後の東京の記録と、21世紀になって抹消された岡山県和気、茨城県下館のアメダス記録も上の表に含めました。アメダス導入後の記録としては、1977年7月14日の東京都府中(東京農工大学構内)の41.6 ℃の記録が抹消されていますが、これはまあ前後の数字が怪しいからでしょう。昔の浜松の記録や石垣島の記録は、静岡県統計書や観測所気象年報の誤記でしょう。

異常な高温のデータとしては、山梨県長坂の1961年6月22日の51 ℃、徳島県横瀬高地の1936年8月12日の44.5 ℃は排除しましたが、広島県厳島の1917年2月27日の45.0 ℃、山形県楯岡の1921年8月10日の44.5 ℃、福井県松岡の1923年8月16日の44.2 ℃はまだ排除できていません。とりあえず厳島の記録も後の広島県の気象年報では排除されているようではありますが、その辺を含めての精査はまだです。

最後に北海道森林気象略報掲載の気温があります。こちらは北海道に設置された森林保護区の駐在所で観測されたデータですが、気象庁公認の区内観測所ではないようで、これらの日最高気温/日最低気温は気温報告などに全く掲載されておりません。ただこちらのデータを採用すると、なんと北海道でも知床で40.0 ℃の日最高気温が観測されたことがあることになります。北海道森林気象略報の方も現状ではオンラインで閲覧できる分が限られているので、これ以上調べられません。

(開く)北海道庁の森林気象観測所の日最高気温40.0 ℃以上あるいは日最低気温-40.0 ℃以下の記録(調査不完全)

【追記】色々間違いがあり、昨日より大量に修正しました。また気象庁の区内観測所は明治に遡って地点番号が付けられていないし、過去の地点番号は現在の地点番号とも違うので、とりあえず気象庁観測技術資料 10号で掲載されている配列順を優先し、気象庁観測技術資料 10号に掲載されていないものは各都道庁府県の後ろに挿入しました。([115455]の配列順番は現在の気象庁の地点番号順)。観測地点の名称はかなり流動的で、たとえば和歌山県の池田は町村の枠を超えて粉河にデータが引き継がれ、静岡県の上川根は別の上川根と区別するため大間に名称が変更となり、静岡県の山香は佐久間と同時に存在した時期があるため、佐久間にはデータが引き継がれていません。

なお、[115391]でも書きましたが、気温報告の第7巻第8巻に含まれる1956年~1965年の間の各年の観測地点極値は、四捨五入により小数第1位の数字が欠落していましたが、これらは全て区内気象観測原簿により補完できました。その結果、気温報告では40 ℃と記載されていたものの、実際に観測された気温が39.5~39.9 ℃だったものについても「日最高気温40.0 ℃以上が記録されているが、気象庁公式に欠測扱い、あるいはより信頼性の高い文献により排除したもの」の表の方にまとめています。

最後に今回取り上げた40.0 ℃以上の記録件数をまとめると以下の通りです(-40.0 ℃以下8件と森林気象観測所の記録は含みません)。
件数内容
108気象庁公認の40.0 ℃以上
111994年~2002年の間の幻の40.0 ℃以上
203区内気象観測所の40.0 ℃以上
4公式に欠測扱いや不採用の理由が確認できるもの (東京、名古屋、和気、下館)
5理由不明だが(誤記か欠測扱いか)気象庁のサイトは不採用 (浜松2件、府中、鶴岡、石垣島)
2誤記の疑い (横瀬 (高地)、長坂)
3区内気象観測原簿に修正処理が確認できたもの (一宇、茂原、豊田 [拳母])
81956年~1965年の間の四捨五入処理に起因する幻の40 ℃
344合計
[115463] 2025年 9月 10日(水)23:50:25伊豆之国 さん
気温の平年値の変化(1960→2020)
未開マガジンに登録された「猛暑の記録」に関連して、「地球温暖化」に関係したデータとして、「気温の平年値」の変化を、主な都市について、最新である気象庁のデータ(1991~2000年の平均値)と、手元にある昭和40年代の地図帳の巻末に掲載されていた1931~1960年の平均値とを比較した表を作成して見ました。表中では、最も平均気温が低い月になっているところが多い1月と、同じく最も高いところが多い8月の値について、60年間の比較(平均気温の上昇値)を表しています。

都市名1月8月
19602020上昇値19602020上昇値
釧路-6.9-4.8△2.118.118.2△0.1
旭川-8.9-7.0△1.921.121.2△0.1
札幌-5.5-3.2△2.321.722.3△0.6
函館-4.1-2.4△1.721.622.1△0.5
秋田-1.10.4△1.524.325.0△0.7
仙台0.12.0△1.923.824.4△0.6
前橋2.43.7△1.325.326.8△1.5
東京※3.75.4△1.726.426.9△0.5
新潟1.72.5△0.825.826.5△0.7
金沢2.54.0△1.525.927.3△1.4
名古屋2.94.8△1.926.628.2△1.6
大阪4.56.2△1.727.829.0△1.2
鳥取4.14.2△0.126.027.3△1.3
広島4.25.4△1.226.628.5△1.9
高知5.26.7△1.526.327.9△1.6
福岡5.16.9△1.826.828.4△1.6
鹿児島6.68.7△1.927.128.8△1.7
那覇16.117.3△1.227.429.0△1.6

この表を眺めてみると、60年前と比べて全体的に平均気温が上昇していることが分かりますが、よく見ると冬季の平均気温の上昇値は地域的な違いがあまりないのに対し、夏季の平均気温の上昇値は西・南日本で大きく、北に行くほど上昇幅が小さい(60年前とほとんど変わっていない)という傾向が読み取れるようです。この理由について、北海道など夏場の気候が冷涼な地方では冷房をあまり必要としないため、エアコンの普及率が低く、気温上昇の大きな要因の一つになっているエアコンからの排熱量が少ないことが考えられるのでしょうか。逆に、このような寒冷地域では、専ら暖房オンリーで石油ストーブなどを使用することが多いことなどが、冬季の気温上昇率を押し上げていると考えられるのでしょうか。この辺はもう少し詳しく考査する必要がありそうです。
夏場の気温上昇が「猛暑日」の増加につながっているのは言うまでも有りませんが、冬場の気温上昇がそれ以上に大きい、となると、
スキー・スケートを初め冬季競技の実施環境がますます厳しくなることが確実に予想されます。更に地球規模で見た場合、どのような影響が起こるかは、皆さんでそれぞれ調べてみるのがよいでしょう。
※をつけた東京(千代田区)では、特に夏の平均気温の上昇値が意外に低い(60年間で+0.5℃)数値になっています。これは、気象庁本庁の移転(大手町から虎ノ門(港区)へ)に伴い、「東京」の観測地点も平成26年(2014)に大手町から北の丸公園に移設されたことによるもので、高層ビルが立ち並ぶ官庁街から緑の多い公園に観測点が変わった結果、最高気温・最低気温とも従前に比べて低くなる傾向になっています(気象庁資料)。

ところで、「しこう」と「せこう」の話題が出てきましたが([115437] ゆうたにさん、[115438] 白桃さん、[115458] inakanomozartさん)、私の本業である建築関係でも大いに使用される言葉であるので、この場を借りて説明しておきます。
建設業界では、建造物の新築を初め増改築・改修・解体その他の工事や、これらに付属する給排水・空調・電気等の諸設備の工事を執り行うことを「施工(せこう)」と呼びならわしています。これに対し「施行(しこう)」というのは、(建築基準法を初めとする建築に関係する)法令が実際にその効力を発生することになった期日(その法令が改正された場合は、その改正された法令がその効力を発生することになった期日)をもって「施行」とあらわされ、この両者は文字の上でも読みでも厳格に区別されて使われています。

…猛暑で体調を崩し気味だった夏休みの間にも、「ソースカツ丼」だの「マトリョーシカ」だのと、色々レスしたいものがいくつかあったのですが、もう時期をすっかり失してしまいました。本格的な活動再開はすっかり涼しくなってからになりそうです…。
[115477] 2025年 9月 14日(日)01:07:27【2】訂正年月日
【1】2025年 9月 14日(日)01:40:37
【2】2025年 9月 14日(日)11:10:15
YT さん
白河の清きに魚も住みかねて元の濁りの田沼恋しき および酒田、名古屋、山形、宇和島の日最高気温の検証
[115457]で述べた地点名について、もう少し追記するべきことがありました。気象庁観測技術資料 10号によると

観測所の位置が移動したときは、移動後の位置が移動前と同一の地形に属し距離5 km以内で、高さの差が30 mを超えない場合、前後の値を継続統計した。

とあります。その結果、例えば栃木県の佐野、田沼について奇妙な接続が起きています。

まず栃木県気象年報によると「佐野」で気象観測が始まったのは、1891年(明治24年)6月のことで、安蘇郡佐野町の安蘇郡役所で観測が行われました。その後、1926年(大正15年)7月1日に安蘇郡役所が廃止されると、業務は安蘇郡佐野町の佐野中学校(現在の県立佐野高等学校)に引き継がれました。ただしここでの観測も1936年(昭和11年)3月に終了しています。

期間地点所在地設置箇所北緯
° '
東経
° '
標高
m
備考
1891年6月~1926年6月佐野安蘇郡佐野町安蘇郡役場36 18.7139 34.935古い資料では標高45 mとなっているが、
ここは栃木県気象観測資料一覧に従う
1926年7月~1936年3月佐野安蘇郡佐野町佐野中学校36 19.0139 34.735古い資料では標高45 mとなっているが、
ここは栃木県気象観測資料一覧に従う

なお、栃木県気象観測資料一覧によると、1955年(昭和30年)4月以降、佐野市高砂町の佐野消防署本部(安蘇郡役場がかつてあった場所付近)で気象観測が行われいたようなのですが、こちらは気象庁の区内観測所扱いではないようです。

次に安蘇郡田沼町では([115457]でうっかり安蘇郡田沼村と書いてしまいましたが、明治の大合併時点ですでに安蘇郡田沼町でしたので、[115457]の表の「安蘇郡田沼村」は「安蘇郡田沼町」に訂正します)、宇都宮地方專賣局田沼出張所で1927年(昭和2年)1月より気象観測が始まっています。戦後は専売公社となり、最終的に1956年(昭和31年)11月に専売公社田沼出張所が廃止されるまで、気象観測が続きました。

期間地点所在地設置箇所北緯
° '
東経
° '
標高
m
備考
1927年1月~1949年5月31日田沼安蘇郡田沼町大字栃本宇都宮地方専売局田沼出張所36 21.7139 34.863
1949年6月1日~1956年11月田沼安蘇郡田沼町大字栃本専売公社田沼出張所36 21.7139 34.8631956年11月専売公社田沼出張所廃止

一方安蘇郡堀米町には県が運営する堀米原種圃が1933年(昭和8年)に開園となり、そこで気象観測が始まります。気象観測の開始時期を正確には同定できませんでしたが、少なくとも栃木県統計書などで、昭和10年の段階で、佐野、堀米、田沼の三か所で独立に気象観測をしていたことが分かります。ただ気象データが保存されているのが1936年(昭和11年)4月以降ですので、どうも旧制佐野中学校での観測終了と共に堀米が佐野の業務を引き継いだように見えます。安蘇郡堀米町が消滅した後も観測が続き、県農業試験場佐野分場と名称が変わりますが、県農業試験場佐野分場は1974年に佐野市小中町へと移転となり、気象観測所も移転します。1975年からはアメダスの観測が始まります。その途中での年次を正確には特定はできませんでしたが、観測所気象年報を調べると、おそらく1970年前後に地点名が堀米から佐野へ変更されています。

期間地点所在地設置箇所北緯
° '
東経
° '
標高
m
備考
1934年?~1943年3月31日堀米安蘇郡堀米町堀米原種圃36 19.7139 35.1451933年堀米原種圃開園
1936年4月以降データ保存
1943年4月1日~1950年3月31日堀米佐野市堀米町県農業試験場佐野分場36 19.7139 35.1451943年4月1日市制施行
1950年4月1日~1974年9月堀米→佐野佐野市堀米町県農業試験場佐野分場36 19.7139 35.1451950年4月1日施設名称変更
1970年頃地点名を佐野に変更
1974年9月県農業試験場佐野分場が小中町に移転
1975年5月20日~1998年3月30日佐野佐野市小中町県農業試験場佐野分場36 20.0139 33.7391975年5月20日アメダス雨量計設置
1978年1月9日アメダス四要素設置
1998年3月31日~2000年3月31日佐野佐野市小中町県農業試験場佐野分場36 20.1139 33.6391998年3月31日同一敷地内でアメダス移転
2000年4月1日~2011年3月7日佐野佐野市小中町県農業試験場佐野原種農場36 20.1139 33.6392000年4月1日施設名称変更
2011年9月30日県農業試験場佐野原種農場閉鎖
2011年3月18日~現在に至る佐野佐野市田沼町(アメダス)36 21.8139 34.268

佐野のアメダスは最終的に2011年3月18日に佐野市田沼町に移転しています。そう、1956年に消滅した田沼の区内観測所とほぼ同じ場所に、現在は佐野のアメダスがあるのです。佐野のアメダス自体は元は安蘇郡堀米町に置かれた区内観測所が名称変更したものので、本来安蘇郡佐野町に置かれていた佐野の観測所は、一度1936年に業務を終了しています。

佐野だの田沼だの、まあ今の大河ドラマ見ている人からしたら大分馴染みのある地名が並びますが、明治以降はおおむね佐野が田沼に圧勝している結果となりました。

ところで昨今の40 ℃以上の地域を見ると、その多くが実は区内観測所時代に40 ℃以上の記録を出した実績のある場所であることが分かります。例えば2025年8月5日に41.8 ℃を観測した伊勢崎は、1917年7月13日に42.4 ℃の記録を残しています。2024年7月29日に41.0 ℃の記録を出した佐野は、1927年8月12日に田沼で40.5 ℃の記録を残し、41.0 ℃の金山は1959年8月2日に40.3 ℃、41.0 ℃の美濃は1923年8月15日に40.0 ℃、2013年8月12日に41.0 ℃を記録した江川崎は、1929年7月20日と1929年8月1日にやはり同じ41.0 ℃を記録していました。

その一方で、区内観測所の記録を見ると・・・一部信用できないような数字が並んでいます。また一瞬の温度変化に敏感な最高温度計・最低温度計、かつ百葉箱内で空気の流れを制御していなかった時代の観測結果は、現在の観測方法よりも高く出る傾向があるようです。ただ区内観測所の記録を一律排除するのであれば、最高温度計を使っているかも知れない戦前の山形の40.8 ℃、宇和島の40.2 ℃を信用していいのかという問題はどうなのでしょうか?

そこでまず、1942年8月2日に40.0 ℃が最高温度計で観測された名古屋の事例をみてみましょう。区内気象観測原簿を見ると確かに名古屋で40.0 ℃が記録されていますが、『愛知県の気象』によると、以下の説明が加えられています。

気象官署の名古屋・伊良湖では、1952年以前は10時1回観測用として別に測器を備えて観測を行った。そのため名古屋伊良湖の気候表に掲載した値と異なる場合がある。例えば名古屋の1947年の最高気温は39.9 ℃であるが、観測所としての名古屋の最高気温は40.0 ℃である。

実際のところ当時の気象要覧 (昭和17年8月)でも、名古屋の最高気温が39.9 ℃と記述されており、既に当時から名古屋では最高温度計の記録はあくまでも参考記録扱いであったことが分かります。さらに気象月表原簿 名古屋1941~1942を閲覧したところ、なんと1時間おきの気温のほか、最高気温である39.9 ℃が記録した時の時刻が「14:51」と掲載されておりました!前後の1942年8月2日の名古屋の気温をまとめると以下の通りで、自記温度計によって記録された紙の情報により最高気温を決めていたことがほぼ確定しました。

時刻気温
12:0037.3
13:0038.5
14:0039.5
14:4139.9
15:0039.5
16:0039.1

あれ?ということは1978年8月3日の酒田の40.1 ℃の時刻ももしかして分かる?と思って、普通気候観測月原簿を調べたところ、40.1 ℃を記録したのは「14:25」であったと明記されていました。

次に1933年07月25日山形の40.8 ℃の記録ですが、当時の中央気象台月報 (昭和8年7月)気象要覧 (昭和8年7月)の記録を見ると、実際には1時間おきの数字も計上されていたことが示唆されます。

時刻気温
2:0024.0
6:0025.0
10:0032.5
12:0035.7
14:0039.2
15:0040.6
18:0033.6
22:0029.4

此の日山形は朝来天気晴朗にして二中は方向不定の軟風邪吹きたるも午後は西又は南西の軟和風流行し夜に入って一時疾風となる。前日の高温(最高三十六度七)を承けて朝来昇温次第に著しかりしも、午前十時に於いては未だ前日に及ばず、正午に於て暫く0度三の高温を示したるが風向南西に転ずるや、昇温の傾向更に顕著となり午後三時に至りて乾球四十度六最高四十度八を観測せり。然れ共空気著しく乾燥して温度は季節外れの過小を示し、温球の示度は午後三時に於て二十五度六に過ぎざりし関係上軟和風流の流行せると相俟って皮膚面の蒸発旺盛にして流汗を覚えず。かかる破格の高温は体感のみを以てしては全然想像し難き所なりき。高温必ずしも酷暑を意味せざる一例証として特筆に値するものと認む。

少なくとも午後3時に40.6 ℃という気温が観測されているので、最高温度計以外の手法で40℃以上を観測していたことには疑いありません。あと上の文章内容からすると、40.8 ℃は最高温度計による観測結果ではなく、既に自記温度計が導入されて、紙から読み取った情報を記述しているように見えます。少なくとも1932年(昭和7年)の時点で、自記温度計はブルドン管式もバイメタル式も中央気象台には導入されていました。

ただ気象月表原簿 山形1931~1935の方には、気温は4時間おきの気温しか掲載されていませんでした。また40.8 ℃を記録した時刻が記述されていませんでした。ただ原簿には4時間おきの数字しか載っていませんでしたが、気象要覧の方に加えられた15時や12時の記録の情報から、後から自記温度計の情報を読み取ったことが示唆されます。

最後に1927年7月22日の宇和島の40.2 ℃の記録ですが、中央気象台月報 (昭和2年7月)によると、少なくとも1日6回の気温測定は行っていたようですが、最高気温が記録された時の状況を示す文章は見つかりませでした。愛媛県気象累年報の方でも、当時の観測回数は6回実測のみのようです。気象月表原簿の方でも日最高気温が記録された時の時刻が記入されておらず、この気温が最高温度計で測定されたのか、自記温度計で測定されたのか不明です。

時刻気温
2:0027.3
6:0024.2
10:0032.4
14:0035.4
18:0032.4
22:0026.9

というわけで、[115455]の「日最高気温40.0 ℃以上の全観測地点記録(気象庁公認)」の表や、[115457] の「日最高気温40.0 ℃以上が記録されているが、気象庁公式に欠測扱い、あるいはより信頼性の高い文献により排除したもの」の表に以下のような情報が追加されました。

気温
年月日時刻地点備考
40.11978/08/0314:25酒田普通気候観測月原簿により時刻判明
40.81933/07/25山形気象要覧 (昭和8年7月)によると15:00に40.6 ℃を記録
39.91942/08/0214:51名古屋気象月表原簿により時刻判明
最高温度計の記録40.0 ℃は気象庁の公式記録として採用されず
40.21927/07/22宇和島最高温度計の記録か自記温度計の記録か不明

とはいえ1927年であれば既に自記温度計は中央気象台などで導入されていましたし、深夜2時の測定結果を記録に起こしている時点で、おそらく宇和島の記録も自記温度計の記録である可能性が高いと思います。近年区内観測所の最高気温の記録が参考記録扱いされているのは、徳島県南浜の1923年8月6日の42.5 ℃の記録を含め、最高温度計を使った区内観測所の記録は信頼できないと判断されているのかも知れません。

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