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hmtさんの記事が5件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[92668]2017年1月31日
hmt
[92107]2016年12月17日
hmt
[92092]2016年12月12日
hmt
[92091]2016年12月12日
hmt
[92090]2016年12月12日
hmt

[92668] 2017年 1月 31日(火)18:22:26【1】hmt さん
名所地名を利用した自治体名 (2)十和田
十番勝負で賑わっていた正月の落書き帳。すっかり御無沙汰していた hmt です。

私は豊洲のニュースを聞きながら、東京臨海部の陸地化の近代・現代編を書かねばならないと思っていました。
その他にも、書きたいテーマをいろいろと抱えているのですが、気力が衰えて 筆を進めることができず、低迷状態でした。

ところが、月末になったら 別の事情に気がついて、少し慌てました。
それは、2017年1月の書き込み数がゼロということになると、2003年8月から 161ヶ月継続していた月間連続記録が中断するからです。

記録を意識して無理やり投稿する。それは褒められた行為ではありませんが、追い詰められたらやむを得ません。
最近のネタ帳を眺めたら、[91957] 名所地名を利用した自治体名(1)妙高 が目につきました。
とりあえず、青森県と秋田県とに跨る「十和田湖」に因む「十和田」のつく自治体を その続編として選ぶことに決め、これを 162ヶ月目の投稿に仕立てておきます。
本来の大仕事は先送り。このような姿勢では、何時になったら書けることやら
…と反省しながら、今日は「十和田」の記事を書きます。

最初に、変遷情報検索結果をご覧ください。

「十和田」を名乗る自治体が誕生したのは戦前の青森県上北郡で、1931/9/7のことでした【#1】。
そこは十和田湖から奥入瀬川が流れ出る子ノ口から始まる奥入瀬(おいらせ)渓流沿いの村です。明治22年町村制の時に 上流から奥瀬村【現在の地名:十和田市奥瀬】, 法量村, 沢田村の3村が合併した際には合成地名の「法奥沢村」を名乗っていたのですが、昭和戦前期になるとようやく「十和田村」に改称したのでした。この青森県十和田村が十和田町になったのは戦後の1955/4/1でした【#3】。

ところがこの昭和合併時代になると、静かに眠っていた十和田湖もようやく観光に目覚め始め、秋田県側を含めて動きが活発になります。

秋田県では青森県十和田町誕生の前日1955/3/31に花輪線の通る交通拠点(毛馬内町・錦木村)が合併して鹿角郡十和田町を名乗ります【#2】。
こちらは十和田湖に面していませんが、青森・秋田両県に、ほぼ同時に十和田町誕生というわけです。
秋田県十和田町は翌1956年大湯町との合併後も同じ名称を維持【#4】。

一方、1956年には青森県十和田町に隣接する三本木市が十和田市と改称し【#5】、「十和田」を名乗る自治体名は三つ巴になりました。
三つ巴状態が解消されたのは、1972年まで鹿角市になるまで 通算17年間存続した 秋田県十和田町の消滅です【#6】。

これで2つになった「十和田」自治体は、本家筋の青森県上北郡十和田町と、湖岸もない新参者の十和田市。
1975年には湖水に面した本家?が「十和田湖町」に改称し【#7】、2005年には平成合併【#8】で 「十和田」の名を共有することになり、ようやく一つになりました。

「十和田」自治体については、既に[11649]seahawk さん の記事がありました。
湖畔に存在し、戦前からの使用実績を持つ青森県上北郡の十和田町。
下記再録からも、この自治体が「十和田」の名に値する本家筋であると考えられるようです。
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青森県に十和田市と十和田湖町があるんですが、これも仲間だと思います。
十和田市は昭和30年2月に三本木町、大深内村、藤坂村が合併して三本木市として市制を施行しました。そして、十和田湖への入り口の町ということから昭和31年10月に十和田市に市名を変更します。
十和田湖町は明治16年に法量村、奥瀬村、沢田村が合併。頭文字をとって法奥沢村を名乗りました。昭和6年に十和田村に村名を改称して、昭和30年に町制を施行しました。そして、町制施行20周年の昭和50年に十和田湖町となったのです。
ですから、昭和31年から昭和50年まで「十和田」という名称の自治体が隣り合っていたということになるのです。今の北海道釧路市と釧路町みたいですね。十和田湖の湖畔にある十和田湖町は「十和田町」を名乗るのは当然のように思いますが、十和田市が「十和田」を名乗ってしまったことで、十和田湖町にとってはかなり迷惑だったかもしれません。
そして、秋田県にも十和田町(現・鹿角市)があったので、「十和田」の名称争いは激しかったのかもしれませんね。
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[92107] 2016年 12月 17日(土)17:35:10hmt さん
町村の所属郡表記は 原則として必要
[92105]白桃さん
正直申しまして私は、郡は「無用の長物」なので省略しても良いと考えており、

現在では出番が少なくなったからと言って、郡が「無用の長物」になったわけではありません。
21世紀になってからでも全国で5つもの郡が設置されています。

岡山県加賀郡 石川県鳳珠郡 福井県三方上中郡 北海道二海郡 北海道日高郡

ましてや、このサイト「都道府県市区町村」の取り扱う対象は 現在だけに限定されるものでありません。
群馬県勢多郡・吾妻郡・佐波郡などの「東村」を郡によって区別していた時代があったのは、記憶に新しいことです。

町村の所属郡表記は 「原則として必要なもの」であると考えます。

しかし、町村制施行以降だけを考えても、時代により「郡」の担う役割・意味も変りました。
「郡制」を含む制度の変遷については [83665]にも要点を記し、Issieさんが要領よく説明してくれた [9296]を含む アーカイブズも紹介してあります。
そのタイトルにも、「郡はなくしてもいいのではないか? -「郡」とは何なのだろうか-」とあります。

今更、郡記載の原則無用論に対する反論を書く気にもなりませんが、
特に消滅した町村が所属していた郡名は記載しない
を実行し「旧茨城県七会村は七つの村が合併したから七会となった。」と記した記事について、
(いずれも7村の合併ですが) 茨城県西茨城郡七会村(現・城里町)と 茨城県新治郡七会村(千代田村を経て、現・かすみがうら市)とがあり、「茨城県七会村」では特定不十分です。
と指摘したことがあります[65257]。ご参考まで。

なお、私が反対するのは 一律的な「郡記載の原則無用論」です。
私自身にしても、時に応じて所属郡の記載を省略することは、しばしばあります。

特に明治30年から郡役所に代る「支庁」が設置された北海道庁管内では、これが道内の広域行政区分として定着し、現在の総合振興局・振興局に引き継がれており、「郡の存在感」は希薄なように思われます。
「自治体としての郡」が存在した歴史がなく、「行政区画としての郡」も古くから機能していない北海道。しかし、そこに新しい郡が2つも生まれているのは皮肉な結果です。住所表示専用の郡?

都道府県市区町村サイトで提供される情報が、その目的に応じて、適宜省略記載が行なわれていることは、当然の前提として受け止めております。

長い読みという企画の内【8文字】No.48 の事例で説明すると、伝えるべき情報のうち、1890年の「香川県寒川郡鴨部下庄村」という「長い読みの市町村登場」が最も重要であり、それに次いで 1916年改称による「長い読み失格」が位置することは明らかです。
「鴨部下庄村」という市町村名は維持されているので、所属郡変更の情報【1899年大川郡】は省略されています。
失格時の名称【鴨庄村】は記されていますが、その所属郡名は省略されています。

白桃さんの個人的な感想としては、慣れ親しんだ「大川郡」の方を優先させたいという思いがあったのだと思います。
大川郡は、郡名としては平成まで残っていましたが、長い読みの鴨部下庄村が存在したのは、明治から大正にかけてのことでした。

この企画のポイントに立ち返ると、それは「長い読みの市町村名」、特にその誕生です。
明治~大正の17年間存在した「香川県大川郡鴨部下庄村」は、少しピント外れのように思われます。残念でした。
[92092] 2016年 12月 12日(月)17:45:57hmt さん
ローカルな地名漢字
[92077]グリグリさん
それにしてもこの稀少地名漢字リストというページは稀少漢字地名が網羅されていて素晴らしい情報サイトになっています。

過去記事を拾ってみると、pyriteさんご本人の投稿がありました。

だからどうした? という訳でもないのですが、僅か1件でも投稿記事があるのを発見し、なんとなく嬉しくなりました。

実は hmtが落書き帳に出会った2003年夏、武蔵野台地の「ハケ」という地名が話題になっていました。
スナフキんさんが、「土へんに赤」というタイトルで書いているように、関東ローム層の赤土が露出した「崖」で、珍しい「局所地域的作字」による漢字と記載されています。
一連の記事は、2012年に「垳(がけ)という地名」[80937]を話題にした際に まとめたものです。

こちら【ハケ】も地域限定ですが、「垳」よりも 広い範囲で使われています。
しかし、「土偏に赤」 という字については、前記の辞典にも、JIS第2水準にも収録されず、冷遇されています。
「大字」レベルの地名に使われていなかったことが、その原因でしょうか?
これに続いて、狭山市内のバス停写真が紹介されていますが、左側は違う漢字になっています。

稀少地名漢字リストを見直すと、ふじみ野市「はけ」の現地レポ(2013年)も掲載されていました。

稀少地名漢字リストJIS第4水準Unicode212FDに収載。

稀少地名漢字リストの埼玉県で「はけ」「ばけ」を検索すると、JIS第2水準の【岾】が所沢市南永井字大岾(おおはけ)など5+1地点、JIS第4水準の【𡋽】が川越市大字寺尾字𡋽(はけ)など4+1地点、JIS第4水準の【屼】が所沢市大字上安松字向屼(むこうはけ)など2+0地点、JIS外【坫】が川越市砂久保字小坫(こばけ)0+1地点。【はけ11+ばけ2 = 合計13地点】

せっかくの機会なので、地元の「はけ」地名につき、稀少地名漢字リストへの収録状況を確認しました。
[92091] 2016年 12月 12日(月)17:34:42hmt さん
同じ内容の記事
[92073] k-aceさん
おそらく記事検索されていないのでしょうが2010年3月に[74336]で全く同じ内容を書いております。

2010年1月から白石町役場新庁舎供用と2支所廃止のこと。おっしゃる通り、同じソースによる同じ内容の記事でした。

今回の[92071]は、平成合併終結6年後の現在の話題「支所の形でも残されていない旧自治体」がきっかけでした。
従って、平成合併末期の記事[74336]と「同じ内容だから書いてはいけないということではありません。念のため。」と言われる通りで、再度話題にすること自体は問題ないと思います。

しかし、私が記事検索をしなかった手抜のために、先行記事を無視した形になってしまいました。
これは、k-aceさんに対して失礼な結果でした。お詫びします。

お詫びだけでも…というわけで、過去記事に関連する別件「ローカルな地名漢字」は別記事で書きます。
[92090] 2016年 12月 12日(月)17:28:59hmt さん
香川県寒川郡鴨部下庄村
[92081] mizutohさん
香川県大川郡鴨部下庄(かべしものしょう)村…1890(M23)2.15村制

重箱隅ですが、長い読みの市区町村に追加された村。その所属は 寒川郡 でした。香川県町村制施行時


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