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落書き帳から選び抜いた珠玉の記事集

2県にまたがる島は?

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記事数=18件/更新日:2006年2月5日/編集者:YSK

本州、四国島、九州島をのぞいた「島」で、2つの県にまたがる島についてリストアップしました。

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[14724]2003年5月5日
なも
[14725]2003年5月5日
般若堂そんぴん
[14727]2003年5月5日
夜鳴き寿司屋
[15404]2003年5月18日
KMKZ
[15406]2003年5月18日
でるでる
[15407]2003年5月18日
まがみ
[15470]2003年5月18日
KMKZ
[15553]2003年5月20日
でるでる
[41610]2005年5月25日
でるでる
[41624]2005年5月26日
EMM
[41626]2005年5月26日
ペーロケ
[41633]2005年5月26日
hmt
[41639]2005年5月26日
牛山牛太郎
[41649]2005年5月27日
ニジェガロージェッツ
[41651]2005年5月27日
でるでる
[41654]2005年5月27日
かぱぷう
[47476]2005年12月17日
88
[47477]2005年12月17日
88

[14724] 2003年 5月 5日(月)20:48:48なも さん
県境について
教えてほしいことがあります。それは、県を跨いでいる島の名前が知りたいのです。
よろしくお願いします。
[14725] 2003年 5月 5日(月)20:59:18般若堂そんぴん さん
県を跨いでいる島
[14724]なもさん,本州,四国,九州を別格として
岡山県玉野市,香川県香川郡直島町:井島
広島県大竹市,山口県玖珂郡由宇町:甲島
でしょうか.
[14727] 2003年 5月 5日(月)21:32:17【1】夜鳴き寿司屋 さん
ただいま!ひょこり瓢箪島
[14724]なも さん

教えてほしいことがあります。それは、県を跨いでいる島の名前が知りたいのです。
よろしくお願いします。

 広島県生口島と愛媛県大三島の間にある海峡に瓢箪島がありますが、そこは南北で2つの県に分けられています。とても小さな無人島ですが、名前のように本当にヒョウタンを海にうかべたような形をしており、地元ではNHK人形劇の「ひょこりひょうたん島」のモデルだとの声もあったようですが、実際には伊豆諸島の浮島の噂からヒントにしたのであって、瀬戸内海の瓢箪島とは違うとの原作者の証言があります。

 しかしながら本当にヒョウタンの形をしておりひょうたん島のモデルと信じたい気になります。昔は瀬戸内海を航行するフェリーからよく見えたのですが、多々羅海峡大橋からは小さくてよく見えません。それにしても今年の伊予路のゴールデンウイークは天気が良かったですが本当に熱かった!そしてお遍路さん(四国霊場88ヶ所めぐりの巡礼者)の方も例年になく多かったです。

瓢箪島の近辺の関係図

http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.16.57.229&el=133.3.10.191&la=1&fi=1&sc=5

広島県豊田郡瀬戸田町大字垂水の周辺地図 (島の北側)


http://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=4&nl=34.16.51.564&el=133.3.8.203&CE.x=258&CE.y=224

愛媛県越智郡上浦町大字井口の周辺地図 (島の南側)

http://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=4&nl=34.16.47.352&el=133.2.55.830&CE.x=296&CE.y=230
[15404] 2003年 5月 18日(日)00:06:01【3】KMKZ さん
2県にまたがる島の数は7
[14724] なも さん
県を跨いでいる島の名前が知りたいのです。
[14725] 般若堂そんぴん さん
岡山県玉野市,香川県香川郡直島町:井島
広島県大竹市,山口県玖珂郡由宇町:甲島
[14727] 夜鳴き寿司屋 さん
広島県生口島と愛媛県大三島の間にある海峡に瓢箪島

2県にまたがる島(以下、県境島とします)が3島、明らかになっていましたが、[15395]で紹介した海上保安庁のページに、
一覧表中の( )は2県にまたがる島の数を示しており、日本沿岸の島の数の合計はこれらの重複数 7 を差し引いて計上
との記述があり、県境島の数が7であることがわかります。

改めて探してみたところ、4番目の県境島として岡山県と香川県に跨る大槌島を発見と思ったら、大槌島は飛び地論争時に[12053][12056]で太白さんが言及されていました。

海上保安庁のページ内の一覧表から県境島の数を抜き出し、現在、明らかになっている4島を記入すると以下の表となります。

[県境島一覧]
県境島名
--------------------
岡山県2井島、大槌島
広島県3甲島、瓢箪島
山口県1甲島
徳島県2
香川県2井島、大槌島
愛媛県2瓢箪島
高知県2

この表が正しいのならば、未発見の県境島が徳島と高知の間に2島、広島と愛媛の間に1島あるようですが、かなり小さい島なのか、それとも県境が意外な所を通っているのか、yahoo!の地図では発見できませんでした。

現在、判明している4県境島の地図へのリンクを張っておきます。

井島(石島) 岡山県玉野市、香川県香川郡直島町
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.29.23.184&el=134.1.06.537&fi=1
※岡山側は「石島」と書くが、読みは「いしま」

甲島 広島県大竹市、山口県玖珂郡由宇町
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.7.11.455&el=132.19.39.672&fi=1

瓢箪島 広島県豊田郡瀬戸田町、愛媛県越智郡上浦町
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.17.19.674&el=133.3.16.612&fi=1

大槌島 岡山県玉野市、香川県高松市
http://map.yahoo.co.jp/pl?nl=34.25.13.609&el=133.55.21.617&fi=1
※高松市内に県境!
[15406] 2003年 5月 18日(日)00:17:31【2】でるでる さん
2県にまたがる7島です
[15404]KMKZ さん
県境島の数が7であることがわかります
早速『日本の島ガイド~シマダス』(財)日本離島センター刊、で調べてみました。

島名読み方所在地所在地
取揚島とりあげじま兵庫県赤穂市岡山県日生町
大槌島おおづちしま岡山県玉野市香川県高松市
石島・井島いしま岡山県玉野市香川県直島町
鳶小島とびこじま広島県因島市愛媛県岩城村
瓢箪島ひょうたんじま広島県瀬戸田町愛媛県上浦町
甲島かぶとじま広島県大竹市山口県由宇町
二子島ふたごじま徳島県宍喰町高知県東洋町

ということで、KMKZ さんのご指摘通り、県境の通る島は7つあるようですね。
・・・って思ったら、[15404]の「県境島の一覧」の表にある組み合わせとは、一致していませんねぇ。まだ他にもあるのかな。

取揚島の地図です。
http://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=5&nl=34.44.24.622&el=134.21.28.578&CE.x=347&CE.y=362
日生町ホームページ(取揚島の位置)
http://www.town.hinase.okayama.jp/guide/guide_top.html
日生町ホームページ(取揚島の写真)
http://www.town.hinase.okayama.jp/guide/mujin/guide_mujin.html
[15407] 2003年 5月 18日(日)00:37:33まがみ さん
Re: 2県にまたがる島
[15404]KMKZ さん
[15406]でるでる さん
2県にまたがる島
鳶小島の地図です。
http://map.yahoo.co.jp/pl?la=1&sc=4&nl=34.16.28.178&el=133.8.35.352&CE.x=228&CE.y=211
中央やや右に、2つの島が見えますが、この2つの島を鳶小島というようです。Mapfanだと島の名前が出てきますが、直リンクは禁止のようなので、http://を外して書いておきます。
www.mapfan.com/map.cgi?ZM=10&SbmtPB=MAP&MAP=E133.08.37.0N34.16.37.1&Func=INDEX&&MapSize=1
[15470] 2003年 5月 18日(日)20:54:34【1】KMKZ さん
2県に跨る島は6島?
[15406]でるでる さん
早速『日本の島ガイド~シマダス』(財)日本離島センター刊、で調べてみました。
[15407]まがみ さん
鳶小島の地図です。

調査、ありがとうございました。やはり、残りの3島は小さい島ばかりですね。yahooの地図では県境があるのか確認できません。そこで、国土地理院のサイトで調べてみました。

取揚島付近
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=5234033&res=0&offset=0&method=r?9,755

鳶小島(鳶ノ小島)付近
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=5133311&res=0&offset=0&method=u?1502,11

二子島付近
http://mapbrowse.gsi.go.jp/cgi-bin/nph-mm.cgi?mesh=5034222&res=0&offset=0&method=r?8,691

取揚島、二子島は確かに「2県に跨る島」のようですが、鳶小島の場合は、鳶小島を構成する2島の間を県境が通っているようですので、「2県に跨る島」には該当しないようですね。

取揚島は、兵庫・岡山の県境になりますから、海上保安庁の島の一覧表で、兵庫県の「2県に跨る島」の数がゼロになっているのは記載漏れでしょうか。これでは7島という数も信用していいのか悩みます。本当は6島しかないのかも。
[15553] 2003年 5月 20日(火)04:36:09でるでる さん
島いろいろ
[15286]まがみさん
その中でも「大島」という名前が最も多いらしいですね。2位は「黒島」だと、かつて本で読んだことがありますが、どうなんでしょう?
それ、私も興味があります。大島シリーズの後にでも、調査してみようかしら。

[15384]utt さん
松前町の「日本最大の無人島」の響きはイイですね!!
反対に「日本最少の有人島」というのも気になりますよね!

[15437]yamada さん
大島(オランダ島)はここです
ご紹介いただき、ありがとうございました。
それにしても何で「オランダ島」というのか、気になるところです。

[15470]KMKZ さん
鳶小島の場合は、鳶小島を構成する2島の間を県境が通っているようですので、「2県に跨る島」には該当しないようですね。
そうですね、鳶小島の場合には島内を直接県境が通っているわけではないようですので、「2県に跨る島」となると、ちょっと違う感じがしますよね。
[41610] 2005年 5月 25日(水)23:13:41【1】でるでる さん
2県にまたがる島&お礼レス
こんばんは、でるでるです。

先週末から、ネットに接続出来ない状態となってしまい、色々と手を尽くしても原因が不明のまま。モデムかPCの故障かなと思いながら、ダメもとでLANケーブルを新品に替えてみたら見事に復活!それが原因かいっ!!(^^;;

[41368]牛山牛太郎 さん
でるでるさん。こちらもありですか?河口の中州のようですが、一応「字名:大野島(福岡県大川市・佐賀県川副町)」ですし。

レスが遅くなり申し訳ございません。
大野島(福岡県大川市)/大詫間(佐賀県川副町)ですね。県境に跨る”島”という点では、チョイト異なるかなとも思いますけど、でも面白そうですね!このような場所は、他にもあるのかなぁ?2島の間(つまり陸上ではなく海上)に県境が通る鳶小島も掲載していることですし、大野島/大詫間も番外編として掲載しようかなと思います。もう少しお時間を下さい。情報ありがとうございます。

[41370]hmt さん
その他の資料も勘案すると、「鳶ノ子島(とびのこしま)、広島県因島市原町・愛媛県上島町岩城」が正しいのではないかと思われますが、世間では 小さな無人島への関心は薄く、この程度に不正確な情報が放置されているのではないかと思われます。

表記の揺れがみられる場合の取扱いは迷いますね。特に、鳶小島のように、参考資料が少ない場合はなおさらです。地名コレクション「2県にまたがる島」では、『シマダス』に掲載されている島名を優先し、他の表記がある場合には、備考欄に記載する方式で対応しようと思っておりますので、hmtさんに教えて頂いた”鳶ノ子島(とびのこじま)”の表記も追加しておきます。ありがとうございます。

仮に、北側の島にも県境があるとすると、[15404] KMKZさん の表にある徳島2・高知2が「南北の二子島」として説明できます。

実は、この二子島(2島)の更に北側にある島(島名?)にも県境らしきものが見えまして・・・(汗)

この表で島の名が入っていない「鳶小島」(参考出品扱い?)、表自体に含まれていない赤穂付近の「取揚島」(兵庫・岡山県境)を含めて、「2県にまたがる島」は8つということになります。
さて真実は?

この島も含めると「2県にまたがる島」は9つということに?ムムム・・・

[41400]ニジェガロージェッツ さん
取揚島の謎
(中略)
原因は、この地区の兵庫県への越境編入を岡山県側が容易には認めず、結果的には陸上部分は渋々兵庫県への移管に同意するものの、漁業権の絡む海上部分の移管は頑として認めず、兵庫県側がそれで妥協したことによるものです。

取揚島に県境が設定された理由はそういうことだったのですね!島内に県境が設定された理由や経緯については、私も調べてはみたものの全くわからなくて、石島/井島のように、もっと昔から境界が設定されていたのかなと思っておりました。これでスッキリしました(笑)。ありがとうございます。

【追記】でるでるさんへ
Поздравляю Дэрудэру-сан с 28-ым днём рождения !!!

どうもありがとうございます!!\(^o^)/

グリグリさん、YSKさんもメールありがとうございました(感謝です)
なるほど、メンバー紹介欄から”半ば”の部分がとれてますね(笑)

#ニジェガロージェッツ さんへのレス&お礼を追加
[41624] 2005年 5月 26日(木)07:51:04【1】EMM さん
「2県にまたがる島」コレ情報提供………??
[41610] でるでるさん

中州を島ととらえるなら、ここなどはいかがでしょうか?
なんつっても旧「川島」町ですし………??



#さぁて、出勤だ…
[41626] 2005年 5月 26日(木)13:02:54ペーロケ[愛比売命] さん
二県島
[41610]でるでるさん
県境に跨る”島”という点では、チョイト異なるかなとも思いますけど、でも面白そうですね!

[41624]EMM さん
中州を島ととらえるなら、ここなどはいかがでしょうか?
 私,真っ先に思いついたのはここなんですけど,現在では上のほうが堤防で繋がっているから微妙ですね。
 ところで,木曽岬干拓地の県境紛争は有名ですが,なぜここの部分が長島町なのか気になります。まあ,長島町が土地を持っていることそのものには,干拓にお金をつぎ込んだ割合とか,この水域に持っていた漁業権などで,「うちにも土地が欲しい」という権利があったと予想できるのですけど。しかし,整然と区画整理された中で,高速道路のICがあるわけでもなく,長島町から見ても交通の便がいいとは思えないこの地。一方,木曽岬町から見ても,切り欠き部分がちょっとワズラワシイかも。どうしてこんな中途半端な位置にあるんでしょうかねえ。
 あと気になるのが,(また変化球ですが)境界未定地域の覚書によると,ここも境界未定地域とのことです。協議次第では葛西臨海公園の「東なぎさ」に千葉県との県境ができたりして(笑)
[41633] 2005年 5月 26日(木)18:03:08【1】hmt さん
「だんご3兄弟」島・取揚島・「いしま」・海のピラミッド・牛の住む甲島
[41610] でるでる さん
実は、この二子島(2島)の更に北側にある島(島名?)にも県境らしきものが見えまして・・・(汗)
この島も含めると「2県にまたがる島」は9つということに?ムムム・・・

なるほど! 県境が3島を串刺しにしているとすれば、「ふたご」ではなく、「だんご3兄弟」島とでも命名しましょうか。

取揚島に県境が設定された理由はそういうことだったのですね!

ニジェガロージェッツ さんの記事[41400]を、少し誤解されているのではないかと思われるので、横から口を挟ませていただきます。
この島はもともと岡山県に属していたのもので(中略)、後の1963年に兵庫県赤穂市に編入された際に、その編入区域からは除外されています。
の最初の部分を正確に書けば、“この島 の一部 は もともと岡山県に属していたのもので…”となります。

明治の町村制施行時に寒河(そうご)村と合併して福河村(合成村名)になった岡山県福浦村。
地図で今昔にも、“兵庫県内に備前福河を名乗る駅があるとは”という記事があり、福浦峠の東側(旧・福浦村の地域)が、昭和合併の機運に乗じて、兵庫県赤穂市に「越県合併」したことが紹介されています。
取揚島については、特に“取り上げ”られてはいないのですが、昭和23年(1948)の地勢図が示されており、昭和の合併前から県境が通っていたことが明らかです。

要するに、[41400]で紹介された、
岡山県が、漁業権に絡む“領海”を守り抜き、赤穂市への編入から取揚島を除外させた
という趣旨の記事は、既に県境の島であった取揚島の「岡山県部分」に関することです。
この数10mサイズの取揚島は、おそらく播磨・備前時代から両国の(海上)権益がぶつかる所で、国境となっており、それが飾磨県→兵庫県と岡山県との県境に引き継がれました。昭和の時代になり、“陸の論理”では「越県合併」が実現しても、“海の論理”は 兵庫県への移管を認めず、その結果、「2県にまたがる島」が、現在まで存続している。そういうことなのですね。

角川:日本地名大辞典の岡山県を見ると、取揚島の項目には、
日生町と兵庫県赤穂市との境界をなす。周囲0.3km、面積0.01km2の無人島。
島の西方で、日生町の漁業者によってノリの養殖が行なわれている。
とありました。ノリの養殖が、赤穂発電所の温排水を拒否した理由だったのですね。

同じ辞典の地誌編には、行政区域としての岡山県日生町福浦が、“兵庫県赤穂市の南方海上にある取揚島の一部に残り、県境をなす。”と記されていますが、この辞典の兵庫県(地名編、地誌編)には、取揚島に関する記事は見当たりません。赤穂の防波堤から300mほどのこの島を、播州赤穂側でどのように利用している(又は 利用していた)のかは、気になるところです。

ひなせ観光ガイドを見ると、「日生町本土」と「鹿久居島」「頭島」等の日生諸島が記されたマップの右端に、とても小さな取揚島が“飛び地”状態でポツンと存在し、マップを見る人に「取揚島の謎」を訴えています。
#日生諸島の主島は、面積は小さいけれども頭島です。

ここに県境があるとなると、第四管区海上保安本部の一覧表で、2県にまたがる島に数えられなかったことが謎として残ります。
上記のように日本地名大辞典では、周囲が0.3km。地形図で見るとそれよりやや小さい感じだが、それでも、「海域にある自然陸地(周囲≧0.1km)」には該当しそうなのですが…
やはり、数え落しかな?

[41368] 牛山牛太郎 さん の「大野島」となると、「海域」でないから、海上保安庁が対象外としたのは納得できます。

瀬戸内海を西に進んで、岡山県と香川県との県境がある「いしま」。
[30617]hmt
岡山藩領の胸上村と天領の直島とが領有権・漁業権を争い、元禄15年に幕府による国境裁定で分割が確定したという由緒正しい「県境の島」です。
読みが同じ「いしま」で、漢字表記が岡山県玉野市石島・香川県香川郡直島町井島と異なるのは珍しいことです。幕府の評定所において、双方の主張で用いられた文字がそのまま残ったと言われています。1702年の幕府評定所の裁定は、石島山頂を通る境界線を定め、面積は直島側と胸上側とが七分三分に分けられました。直島側は現在までずっと無人島のままですが、備前胸上村は、この裁定を受けて早速植民を開始し、半農半漁の集落ができて300年間の歳月を重ねています。

直島の西、同じく岡山県と香川県との県境がある大槌島。
[28633] 今川焼 さんが、樽流しのエピソードと共に1732年の境界論争を紹介されている島ですが、その姿から、ケンペルが「江戸参府紀行」に「海のピラミッド」と記しています。

取揚島・「いしま」・大槌島の3ケースに共通することは、「2県にまたがる島」は、漁業権の主張から派生した産物ということです。
“海の論理”からすれば、「海域こそが主体」であり、大槌島のピークを境界とすることは、「平地を主体」とする陸の人々が山のピークを境界としていることと、何ら変らない。「2県にまたがる島」を珍重したりする行為は、「2県にまたがる峰」を珍しがるようなものだと思っているのかもしれません。

そして3つの事例共に、備前側の人たちが積極的な姿勢を示していることが注目されます。「樽流し」のように、思惑が外れることもあるようですが。

農地のない離島の産業的価値としては、漁業以外にも、採草や採石があります。
これらの権益をめぐる紛争が明治政府に持ち込まれ、内務省の裁定で「2県にまたがる島」が確定したとされるのが、現在は広島県大竹市と山口県由宇町の境界になっている「甲島」です。もっとも「芸藩通誌」にも「安芸周防の界とし、各其半を領す」とあるように、江戸時代からの国境ですが、紛争が完全には解決していなかったのでしょう。
住民?は、放牧されている黒毛和牛([40018]がんす横丁まま さん)で、県境を気にせずに草を食べているようです。
もちろん、漁場としての価値もあり、周辺海域はイワシ底引き網や一本釣りの好漁場とか。
周防側が、岩国でなく由宇である([24084]参照)理由は、距離ではなく、江戸時代からここを利用していた人たちの本拠だからでしょう。

領土紛争は、とかく感情論になりやすい面もありますが、やはり重視されるべきは、産業経済活動における活用の実績と展望。

”鳶ノ子島(とびのこじま)”の表記も追加しておきます。
“鳶ノ小島とも。”となっておりますが…
[41639] 2005年 5月 26日(木)22:37:36牛山牛太郎 さん
しましまレス。
みなさま、おばんでございます。

[41610] 2005 年 5 月 25 日 (水) 23:13:41【1】 でるでる さん。
大野島(福岡県大川市)/大詫間(佐賀県川副町)ですね。県境に跨る”島”という点では、チョイト異なるかなとも思いますけど、でも面白そうですね!このような場所は、他にもあるのかなぁ?2島の間(つまり陸上ではなく海上)に県境が通る鳶小島も掲載していることですし、大野島/大詫間も番外編として掲載しようかなと思います。もう少しお時間を下さい。

レスありがとうございます。
そういえば、この島(中州)の間中に何故県境があるのか書いてませんでした。以前は、大野島と大詫間は別々の島でして、その島の間の川に県境(国境)があったそうです。それがいつしか、砂が堆積してしまって繋がってしまったそうです。そのために、陸上に県境(国境)が出来ることとなっってしまい、現在に至ります。

YSKさん。
アーカイブズの件、ありがとうございました。お手数をおかけしました。
[41649] 2005年 5月 27日(金)01:43:41ニジェガロージェッツ さん
取揚島の謎、再び
[41633] hmt さん
岡山県が、漁業権に絡む“領海”を守り抜き、赤穂市への編入から取揚島を除外させた
という趣旨の記事は、既に県境の島であった取揚島の「岡山県部分」に関することです。

拙稿[41400]への詳細かつ丁寧なフォロー有難うございます。
少々言葉足らずで、でるでるさん[41610]に若干の誤解を生じたかも知れなかったのですが、仰るとおり、昭和38年の岡山県日生町福浦地区の兵庫県移管に際して取揚島が除外されたのは、島の「岡山県部分」に関してのことを述べたに過ぎません。

[41400]のタイトルに「取揚島の謎」とした「謎」については、そもそもこの島に「兵庫県部分」が存在するか否かの1点に尽きます。
もともと、播磨・備前2国の海上の境界として、本土側の岬である綱崎突端(福浦地区東端)と取揚島とが目印にされていたのは容易に想像がつきます。そして両国の国境がそのまま兵庫・岡山2県の県境として引き継がれた・・・。
この島が県境である以上、島は両県により折半されたと見るのがごく自然ですが、果たして如何なのか?
仮に海上の境界線は取揚島の中心線を通るとしても、島そのものは面積0.01km2の無人島です。
このような「境界石」としての目印以外の役割がありそうも無い島を、敢えて両国(両県)で折半する必要が生じたのか否か。
もしかしたら、県境上の島として地図上でもそのように描かれているのだけれども、島そのものの帰属は岡山県として認識されていたのかも知れない。

そこで気になるのが、第四管区海上保安本部の一覧表にて2県にまたがる島に数えられなかったことや、角川書店「日本地名大辞典」の兵庫県版(地名編、地誌編)に取揚島に関する記事が無いことです。
海上保安本部の一覧表からこの島が欠落しているのについては、小生もhmtさんと同じく、単なる数え落しだとも感じましたが、「日本地名大辞典」の岡山県版のみに記載があることが興味深いところです。
実は小生も同様の角川書店「兵庫県地名大辞典」を持っています。「落書き帳」に兵庫県についての記事を投稿する際には、必ず裏づけのためにこれを参照しています。
(#冷蔵庫の裏に子猫が入らないように障害物としてのみ、この分厚い大辞典を利用している訳ではありません・・・笑)
[41400]を投稿した際に調べましたが、やはりこれにも取揚島に関する記事が無く、この島に「兵庫県部分」の存在の確証が得られなかったものですから、「兵庫県部分」をぼかした記事として投稿しました。

角川:日本地名大辞典の岡山県を見ると、(中略)地誌編には、行政区域としての岡山県日生町福浦が、“兵庫県赤穂市の南方海上にある取揚島の一部に残り、県境をなす。”と記されて

はっきりと「一部」と書かれているところから見ると、「兵庫県部分」の存在が疑うべくも無いようですが・・・。
[41651] 2005年 5月 27日(金)02:41:20でるでる さん
2県にまたがる島・中州レス
[41616]更級14 さん
京都府舞鶴市・福井県大飯郡高浜町の正面崎(Mapion・MapFan)、これは島なのでしょうか?(MapFanだと、島に見えます。)島なら「1府1県にまたがる島」なのですが、いかがでしょう?

情報ありがとうございます。確かにMapion・MapFanで見ると”島(岩?)”に見えますね。検索サイトで色々と調べてみたところ、正面崎の先に甲岩(かぶといわ)というのがある”らしい”のですが、それが正面崎と”海を隔てた”先なのか、正面崎の端(陸続き)なのか。また、島または岩だったとして、その中に県境が引かれているのか?が、いまいちハッキリとはしませんでした。正面崎については、もう少し調べてみたいと思いますので、とりあえず保留とさせて下さい。

#「Mapion・MapFanでは島に見えます」と備考欄に記載して掲載してみようかしら。

[41624]EMM さん
中州を島ととらえるなら、ここなどはいかがでしょうか?
なんつっても旧「川島」町ですし………??

大野島/大詫間の中州もありとすると、やっぱりこの「川島」もアリでしょう。反対の東側にも県境があるようですね。「中州も島ととらえる」というよりは、2県にまたがる島の「中州版」という括りにしようかなと思っております。
「2県にまたがる島」は、初期掲載した7件で確定するミニコレクションのつもりでいたのですが(汗)、当初は考えていなかった中州にも拡大することによって、まだまだコレクション数が増えそうですね(場合によっては独立コレクションに?)。おかげで、調査意欲がわいてきました(笑)でも、小さな川の中州まで含めてしまうと、調査自体が大変だったりして・・・?

[41626]愛比売命 さん
私,真っ先に思いついたのはここなんですけど,現在では上のほうが堤防で繋がっているから微妙ですね。

そうですね。堤防という形で陸続きになりますからね。その代わりといいますか、上流側をたどって行くと、県境が引かれているらしき中州がチラホラと・・・(汗)

あと気になるのが,(また変化球ですが)境界未定地域の覚書によると,ここも境界未定地域とのことです。協議次第では葛西臨海公園の「東なぎさ」に千葉県との県境ができたりして(笑)

まあ、協議の結果を見守るということで(笑)

[41633]hmt さん
取揚島については、特に“取り上げ”られてはいないのですが、昭和23年(1948)の地勢図が示されており、昭和の合併前から県境が通っていたことが明らかです。

hmtさんのご推察のとおり、少し早とちりをしておりました(汗)。お手数をお掛けしてしまいまして、申し訳ございません。また詳細な解説までしていただき、どうもありがとうございます。合併情報の更新作業も一時期に比べて落ち着いてきましたので、最近は以前から興味のあった”島”などの他の分野にふれる余裕が出来て、これもまた楽しいものですね。

“鳶ノ小島とも。”となっておりますが…

実は、まだ更新(修正)していないもので・・・(現在掲載している情報は、初期情報のままです)。
他の情報と合わせ、少しずつ更新していきますので、よろしくお願いいたします。

[41639]牛山牛太郎 さん
以前は、大野島と大詫間は別々の島でして、その島の間の川に県境(国境)があったそうです。それがいつしか、砂が堆積してしまって繋がってしまったそうです。そのために、陸上に県境(国境)が出来ることとなってしまい、現在に至ります。

追加情報ありがとうございます。同様のケースで、今後新たに県境の通る中州が出来るなんてことも?

[41649]ニジェガロージェッツ さん
昭和38年の岡山県日生町福浦地区の兵庫県移管に際して取揚島が除外されたのは、島の「岡山県部分」に関してのこと

私の早とちりというか勘違いから、ご迷惑をお掛けしてしまい、申し訳ございません。
でも、そのお陰、というのも変ですけども、[41633]にてhmt さんと、ニジェガロージェッツ さんから、私の知らなかった更なる詳細な情報を教えていただくことが出来ましたので、とても助かりました。どうもありがとうございます。
[41654] 2005年 5月 27日(金)10:06:48かぱぷう さん
2県にまたがる島(有明海)に関して
有明海の大野島/大詫間(大川市/佐賀県川副町)が話題になっていますね。

[41639]牛山牛太郎 さん
以前は、大野島と大詫間は別々の島でして、その島の間の川に県境(国境)があったそうです。それがいつしか、砂が堆積してしまって繋がってしまったそうです。そのために、陸上に県境(国境)が出来ることとなっってしまい、現在に至ります。
暴れ川“筑紫次郎”の筑後川のことですから、現在は「九州」に「吸収」されていますが(失礼…)かつては島であった痕跡をとどめるところが、この近辺には多く見受けられます。県境を含むわかりやすいものでは

 浮島・道海島(いずれも大川市) 坂口・天建寺(佐賀県三根町)

などがこれにあたります。もっとも、島といっても正確に言えば「中州」なのでしょうけれど。

[41615]トライランダー さん
駅南口の国体道路側です。

ナチュラルローソンについての拙稿に多くのレスをいただき、ありがとうございます。ローソンのサイトで存在を確認できました。(当初、ナチュラルローソンの入り口を探せなかったもんで…)
[47476] 2005年 12月 17日(土)09:35:5188 さん
瓢箪島の由来 その1
愛媛県・広島県の県境がある「瓢箪島」の県境の由来を入手しました。

私→知人A→知人B(今治市在住)→今治市役所(観光課)→旧上浦町役場、のルートで入手しました。
「上浦町役場」と、FAXの端に記載されたコピーを今治市役所から入手したので・・今治市役所の担当者が、旧上浦町役場の上浦支所に聞いたんでしょうねえ。

「わたしたちの心のふるさと上浦町 想」という本?(80ページ)に記載された、「井口の昔ばなし ひょうたんじま」からです。


むかしむかし、それこそ大むかしのことです。
大三島の神様と中国地方の神様が、お互いにあの小さな島は、自分の国のものだといい合ってゆずりませんでした。
とうとう神様どうしが、「力くらべ」をして、勝ったほうが自分のものにしようということになりました。
さて、大三島の神様は、一番足場のよい多々羅岬というところから、一方、中国の神様は「幸崎」という海岸に足場を作って、両方からそれこそがんじょうな綱を島にかけて、「えい」「おう」と力いっぱい引き合ったのです。
ところが、両方の神様の力が同じように強かったので、島はどっちへも動きません。
何日も何日も引き合っていると、ふしぎなことに島は急にくるりとひっくりかえってしまったのです。
神様がかけていた綱はそのとたんにはずれてしまい、はずみをくらった両方の神様は、ドシンとしりもちをついてしまいました。思いきり腰を打ちつけた神様が、やっとの思いで立ち上がってみると、驚いたことに、島が「ひょうたん」の形になっています。
これを見た大三島の神様が、「これはちょうどよい。あのひょうたんのくびれたところを境にして、一山ずつわけようではないか。」というと、中国の神様も賛成して、話は決まりました。ところが、ひょうたんというのは尻の方が口の方より大きくできています。
大三島の神様は、「やっぱり、わしの方が勝ったぞ。」と喜んで、思わずつかんでいた綱を、ザブンと島へむかって投げこんだのです。すると、その綱はみるみるうちに七つの岩になってしまいました。それが今も多々羅岬からひょうたん島の方へ、くさりのようにつながっている「七つ磯」だといわれています。
こうして、ひょうたん島は北半分が備後の国(広島県)南半分が伊予の国(愛媛県)のものになったといわれています。



地図です。瓢箪島の北方に、「幸崎(さいざき)」もあります。
[47477] 2005年 12月 17日(土)09:43:3788 さん
瓢箪島の由来 その2
[47476] の続きです。

一緒に今治市役所から送付してもらった資料に、こんなものもありました。
「上浦のこみち」という本? の、「ひょうたん島」という昔話です。


昔、越智郡井の口の神さまと、広島県瀬戸田の神さまが、多々羅の浜で釣りをしていました。どうしたことか、一匹も釣れませんでした。
そのうち、昼になり、二人は小高い所で弁当を開きました。周囲を眺めていると、はるか沖のほうに、こんもりと茂った、ひょうたんのような形の島が見えました。よくみると無人島のようでした。
二人は大喜びで帰ってくると、瀬戸田の神さまは鉄のくさりで、ひょうたん島を引っ張ることにきめ、井の口の神さまは、国中のわらでつくった縄で引っ張る事にきめました。
井の口の神さまが島へ来てみると、大きい島の方には、ちゃんと鉄の鎖が結んでありました。仕方がないので、ひょうたん島の頭にある小さい島に縄を結びつけました。
すっかり用意ができたので、両方の国中の人々が、力の限り引っ張り始めました。井の口のかけ声が瀬戸田に聞え、瀬戸田のかけ声が井の口まで聞えたということです。
ところが、後一息という時になって、井の口の方の縄が切れてしまいました。とたんに、すぐそばまで来ていた島がひっくりかえってしまいました。そうして岸辺にぴたりと、ひょうたんの大きい島が、くっついて動かなくなりました。折角、先に鉄の鎖に結びつけた瀬戸田の方は小さい島しかできませんでした。
いまでもひょうたん島は八幡様の土地になっています。

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