[111002]おがちゃんさん
ありがとうございます。せいぜい200〜250市かと思っていましたが、これでは問題になりませんね。今後もこの共通項はまずでないということが分かりました。(市の合計と一致、に絞れば解の数としては適切かもしれないですが)
[111026]グリグリさん
基本的にはどちらでも大して変わらないのですが、今回の感想だと、解答が分かってから35時間待たされるのは長い、ですかね。
続いて十番勝負の記録を見ていきましょう。
さて、
[110997]で予告したのは、「1万石の領地の消滅」です。これについては過去にも
[101933]デスクトップ鉄さん
十番勝負開始直前の第40回終了時点には、領主石高(領主不在の領国は領主狙いの石高)が1万石の市が96市ありました。初参加者でも正答すれば領主になれる市が全市の12%もあったということです。ところが、第56回終了時点には、1万石市は、三沢、角田、東御、豊明、泉南、水俣、串間の7市に減ってしまい、新規解答者が領主になる可能性が大幅に低下してしました。なお、これら7市ではメダルなしで領主になれたので、三沢、泉南の各8回をはじめ領主が頻繁に交代し、全7市で29回の領主交代が起こりました。活性化に貢献していたのです。
といった記述がありました。今回の
[110546]海辺を飛ぶ鳥さんの問七の解答を以て、これが消滅しました。
回ごとの推移を見ると、96→84→76→68→61→49→41→38→32→30→28→22→17→13→10(54回終了時点)
ここから先は個別に見ていきましょう。
回数 | 市名 | その後の領主の変遷 |
55 | 津島市 | N |
55 | 三原市 | ピーくん→デスクトップ鉄 |
56 | 胎内市 | 白桃→鳴子こけし→EMM |
57 | 串間市 | 鳴子こけし→デスクトップ鉄→未開人→デスクトップ鉄→未開人→デスクトップ鉄 |
58 | 泉南市 | デスクトップ鉄→ばなし→デスクトップ鉄 |
59 | 水俣市 | 未開人→鳴子こけし→未開人 |
61 | 三沢市 | スカンデルベグの鷲→デスクトップ鉄 |
62 | 豊明市 | 海辺を飛ぶ鳥→勿来丸 |
63 | 角田市 | 海辺を飛ぶ鳥→白桃→スカンデルベグの鷲→白桃→スカンデルベグの鷲 |
67 | 東御市 | 海辺を飛ぶ鳥 |
さて、ここからわかることは①最近の新規参加者が目立つ、②それ以上にデスクトップ鉄さんが領主争いに絡んでいる、③最後の3市は海辺を飛ぶ鳥さんにより積み増しされている(恐らく意識されていたものと思われます)、④領主の変遷はそこそこ多い、というところでしょうか。特に角田市は解答傾向が一気に変わりました。
これ以降の新規参加者は領主になるためには2万石を積む必要がありますが、2万石で領主になれる市は…次回の十番勝負で出そうな気がするのでやめておきます。
さて、デスクトップ鉄さんの難易度データについて言及しようと思っていたら、情報が更新されていました。せっかくなので、両者を比較してみることにしましょう。
まず、中上級者である僕にとっては、「ヒント前の正答人数」が最も難易度を的確に表していると考えます。
さて、全体的には以前よりも実感に近くなった問題が多いです。その中で、何問か気になった問題を取り上げてみます。
・64-7(○○市(××区)大谷… という住所がある市(××区は政令区))
以前のA難度は全く実感とあっていなかったですが、今回のC難度というのはやや改善された気もします。しかし実感としてはもっと難しかった気もします。
この問題については誤答が少ないため難易度があまり上がらなかったものと思われます。66-9(公式LINEのない市)もA難度ではなかった気がしていますが、こちらは大会前に話題になっていた点を考慮すると、妥当な範囲かもしれません。
・65-1(ビッグモーターの店舗がある市)
B難度で据え置き。65回は第一ヒントが第二回採点と早かったことによりヒント効果が大きかったことが主な要因ですが、解が多かったため共通項に辿り着かずに正解できた解答者もいたようです(
[109177]海辺を飛ぶ鳥さん)解いている実感としてはもっと難しかった印象です。
・65-5(高等専門学校のキャンパスがある市)
こちらもヒント効果が大きい問題でしたが、この問題の特徴は区町村・消滅市ヒントによる効果が大きかったことです。区町村・消滅市ヒントについての詳細な分析は次回に回したいと思いますが、この問題は53回の導入以降で最もこのヒントによる正答数が多い問題です。デスクトップ鉄さんからも
難易度が低いとはいえない問五と問八が誤答0のため難度Aというのは、まったく実感にあいません。
というコメントあり。そのため、ノーヒント前提だと難度Aというほど簡単な問題ではないと思われます。
ここまで、実感よりも難度が低い数値が出ている問題を取り上げましたが、逆もみていきましょう。こちらは数が少ないので、目立つのは57-6(都道府県の人口重心がある市)くらいでしょうか。誤答率の高さによって難易度が引き上げられた問題ですが、星野彼方さんが4回誤答していることが影響しているものと思われます。また、この問題は想定解が終了したため、正答数が増えませんでした。
あとは63回の6、7、9、10でしょうか。この4問はヒント前に正解したのが9人なこともあり、D難度の問題となっているようです。D難度の問題はヒント前に解けなくてもいい問題が多いですが、これらは解きたかったですね。結果的に、この回はD難度、E難度の問題で7問となっていますが、ちょっと多い気がします。
開催回別に見てみても、ヒントが早く出た61回と65回は難易度が低めに出ている印象です。10位完答を基準にすると、この点について考えなくてはいけません。
さて、ここからようやく本題です。今回の分析は、問五が難問化していることについてです。新たな難易度指標をもとに、58回以降の10回分のデータを見てみましょう。…と思いましたが、正答時間で差がつかず、誤答率の影響が大きい60回はちょっと傾向が違う部分がありそうなので、57回も入れてみます。
この期間で問五はCBEADEEDADDと推移しており、D難度E難度が7/11回です。これは非常に高い確率と言えるでしょう。次に割合が高いのが問四の4問であるため、際立っています。残りの4問についても見てみましょう。
57-5(隣接するどの市区町村よりも面積が広い市):誤答率の低さとヒント効果によるもの?解答に至る筋道はあり、C難度なら妥当な気はする。
58-5(市長の姓が市名の市(読み不問)):これは難問ではなく、手がつけやすい問題だと思います。ただ僕が高崎出身なことも影響していそうですが。
60-5(人口密度ランキング上位60位までの市):60回は傾向が異なった、でいいでしょう。
65-5(高等専門学校のキャンパスがある市):先述の通り。
こうしてみると、問五が難問化したのは61回以降の傾向と言ってもいいようですね。しかしながらグリグリさんが必ずしも意識している訳ではなく、63-5(女性市議会議員ゼロの市)、64-5(今年の高校サッカーインターハイ出場校の練習拠点(グラウンド)がある市)のように意図的な難問もありますが、予想以上の難問となった問題も多いのでしょう。
このままだと問五は後回しにする戦法を練ってもいいかもしれません。
今回最難問となった問九は過去にも、59-9(同一都道府県内に同じ文字で始まる市が複数ある市)、62-9(人口差10人未満の市区町村がある市)、66-9(公式LINEのない市)などが10位正答が遅い問題ですが、いずれも誤答率が低いためC難度に止まっています。57-9(市制施行もしくは新設合併後、町だけを編入した市)、63-9(市立「南中学校」がある市)といった問題もあり、問四と同程度に難問が多い気もします。
ちなみに最近では初心者が取り組みやすい簡単な問題を意識的に入れている、とのことですが、これは問十に来ることが多いようです。59-10(これまでにSDGs未来都市に選定された市)、62-10(金沢コレクションにある市)、64-10(今回も含め十番勝負で一度も問題市になっていない市(入門コース、トライアルは除く))、66-10(有人島のある市(日本の有人島一覧にある市))あたりは正答順も早く、最初に解答された方も散見されました。その中で今回は久しぶりの難問だったようです。
経県値の話題はまた次回。