いつもながら、またも大変遅くなりましたが、今回も十番勝負の感想文を書かせていただきます。
今回は開始時間が変わり、午前9時スタート、初回の採点は今まで通り翌日の午後9時、ということになったので、「初日は模様眺め」というスタンスはこれまで通りだったのですが、採点までの時間が長くなった分、解答数も増えたことと、採点結果が出るまでの「待ち時間」が長くなって、果たしていくつ共通項が見えるのか、不安な時間もその分長くなったことでした。
例によって、解答できた順に。
問一~春高楼の花の宴~
第一回採点が出る前から、答えの出方から薄々気づいていた共通項。採点結果はその通りでした。「新幹線の駅がある」。市盗りに絡みそうな駅がなかなかなく、答え選びに迷いましたが、ここは初代領主・青葉城の石高積み増し。
問四~人生楽ありゃ苦もあるさ~
続いて共通項が見えたのはこの問四。ここまで出てきた答えと、お題とを見回すと、読みの終りの読みが「の」か「と」であることに気づく。「そうか、今回のテーマは『能登』か」と。検索すると「の」で終わる市が31、「と」で終わる市が24、合わせるとちょうど想定解数の55と合う。ここも既にだいぶ答えが出てきており、やはり市盗りに絡みそうな市がなさそうなので、ここは初参加の第17回で答えて以来となる、「天下の副将軍」のお膝元を。
問八~八雲立つ出雲八重垣妻込みに~
何やら海に近そうな市が並んでおり、その中で「海」の字がついていながら海なし県にある海津市が気になり、そのうちに「市役所の海抜ではないか?」と。地名コレクションの「自治体の最高点」を開くと、右端の欄に「庁舎標高」がある。ここまでの正答の市を見ると、「3m」が境界線のようだ。その中で千葉市が「庁舎標高」で2.9mとあるのにNGになっていたのはどういうことか?と、リンクされている地図を開くと、市役所を示す◎の中心からポイントが微妙にずれていて、中心に合わせると「3.0m」と表示された。「そういうことだったのか…」と納得。コレクションのページから拾って行くことになり、これまで未解答だった市から、28年前、台風接近の中、湖畔の宿(のちに第10回オフ会会場となった温泉旅館(
こちら))に一泊し、打って変わって快晴となった翌日、松江城や出雲神話ゆかりの神社などを回った思い出が残る松江市に。
問二~追いかけて、雪国~
お題の小田原市から「梅」を連想するなど、解答がかなり進んでもどこに共通項があるのかつかめないという、このところ必ず1問は出てくる「地獄のパターン」にはまり込んで苦しめられた問題でした。ようやく共通項が閃いたのは、第一ヒントで「新ひだか町」が出たことからでした。「静内の桜並木」は道内屈指の桜の名所として知られ、「桜の名所百選」にもあることは知っていた。そこでその「百選」を調べると、ここまで出てきた市が全て載っていた。ここもどの市を答えるのか迷いましたが、たまたまTVのニュースで、五所川原市旧金木町出身の尊富士関の優勝パレードが放映されていたので、「百選」に、私が33年前に見てきた「芦野公園の桜」が入っている、その五所川原市を、既出でないことを確認した上で答えることに。
この問二に苦戦したのは、お題の市から「桜の名所」を連想しづらかったからでした。例えば
問二:弘前市、仙北市、小金井市、上越市、奈良市
というようになっていれば、もっとわかりやすい問題になっていたと思うのですが、いかがでしょうか。
ここまでできたところで、翌日(2日)から一泊二日でテーマパークを2か所巡り。戻ってから再開。
問七~花の武蔵野 扇に描けば~
第一ヒントの意味がいまいちわからず、次のSVから「長期」だろうと見て、第一ヒントは「市長が5期以上」だとわかった。お題と既出の市をいくつか見て見ると、いずれもその通りだった。前居住地・町田市の石阪市長が5選したことは知っており、これで「小山田城」の石高を18万石に積み増し。
…留守の間にまたも「深大寺城」陥落となりましたが、これは仕方ないですね…。
問六~Beautiful Nature~
解答の出方も悪く、第一ヒントの(区・町村に)「該当なし」から「市盗り」絡みでは、と推測したもののまだ絞れず。次のヒントを「少し前の市」と解いて、それと想定解が50市ということから、「前回(第66回)の問題市」では?と見えてきた。SVの意味は分からなかったが、ともかく第66回の問題市を見回して、ここでも未解答の市を選ぶことになり、ご当地バーガーでも名高い、軍港とハウステンボスのある街を。
問三~あらたふと青葉若葉の日の光~
第二ヒントは「食べるとうまい」…「グルメ?」…近くまで来ていながら、次のSVに惑わされて迷走した問題。SVのタイトルに「防波堤灯台」と出ていたため、「防波堤」とか「港の灯台・航路標識」などを一生懸命探す羽目に。結局、「食べるとうまい」→「魚」、それなら必ずしも海とは限らず川や湖でもよい。「市のシンボル」から「市の魚」が制定されている市を探すことになり、「ヒメマス」と「イワナ」が市の魚に制定されている日光市を取って、石高を十万石の大台乗せ。この問と全く同じ共通項の問題が、わずか5大会前の第62回にも出ていたことは、終わってから気づいた(
[110947]桜トンネルさん、他)。
問五~ああ荒城の夜半の月~
こちらは共通項の読み違えで行き詰まった問題。SVの画像を拡大すると中央にある看板に「Dモール」の文字が見え、それと「集めています」と解けたアナグラムから「ショッピングモール」を連想し、あちこち探す羽目に。でもそれではあまりにも数が多すぎ、「イ〇ンモール」などいくつか絞ってみたものの、お題や既出解に該当しないものもあって、結局「その方向ではなさそうだ」と…。SVを見てもわからなかったら「地図バージョンに戻す」というのは今までもよくやっていること。そして地図を見ると、横に入ったところに「ロータリー」が見えた。これで真の共通項がようやく分かった。「終点」ではなくて「交差点」だということもわかり、コレクションを開く。ここでも市盗りに絡みそうなところがほとんどなく、ここは再び「青葉城」の石高積み増し。
問十~駅にはこの地の名を得たる 官幣大社の宮居有り~
「もう他にない」とアナグラムは解けたが、何が他にないのかさっぱりわからず、SVを見ると「Only One」が見えたので、やはり「何か唯一のもの(こと)がある」と分かったものの何が唯一なのか絞れず。そして2回目のSVを見るとど真ん中にJR佐倉駅。地図を開くと、その佐倉市にある駅の中でJRはその佐倉駅のみ(これは今まで気づかなかった…隣の物井駅は佐倉市にあると思い込んでいた)。そこから「市内にJRの駅が1駅だけ」という共通項が見え、ぺとぺとさんから平塚市が出たあたりで確信。問一でも候補に挙げていた三島市を取り、ここでも石高を15万石に上乗せ。3月の北陸新幹線敦賀延伸による北陸線の第三セクター化で、お題の金沢市・加賀市や、直前に出たEMMさんの小松市が「JRが1駅」の仲間入りしたことには、改めてその「意外性」に驚かされるものがあった…。
この問と全く同じ共通項の問題が、7年前にデスクトップ鉄さんの「全国の駅五番勝負」の第一回の問に出ていたことは、そのデスクトップ鉄さんの
[110958]の書き込みを見て、思い出した(しかも参加して全問正答していた)…
問九~一はやっぱり富士の山~
やはり皆さんと同様、最も苦闘を強いられた超難問。出だしから誤答続き、と思ったら、いつの間にかその中から新たな情報が出てきたことで「実は正答だった」市が出てメダリストが入れ替わるなど、まさに「異例」続き。第二ヒントが「会うとびっくり」と解けたがどういうことか。SVで熊取町が出ても手掛かりがつかめず、「キャラクター」か、と思ってお題とここまでの正答市のHPを見ても共通項らしきものが見つからない。ようやく第四ヒントの西和賀町のSVを拡大して見ると「熊出没注意」の看板があり、これが共通項か、とようやく方向性がつかめた。そこでいつも使っているGoogleから「熊出没」を検索すると、都道府県や市町村のHPなどにある「熊出没情報」が次々と出てきた。そこまでの正答の市もいくつか検索すると出てきたが、今度は「境界線」がいつからなのか。大いに悩んだ末、検索から静岡県の情報が早い段階で見つかり、
令和6年度の熊出没マップを見ると、県内で4月以降、富士宮市だけに目撃情報が出ている。次にその富士宮市の情報も検索から見つかり、そこを見ると
平成30年以降現在までの出没情報があり、県の情報のあった4月以降の目撃情報もしっかり出ている。結局、「4月以降」「今年に入ってから」どちらも該当しているので、「富士宮市一択」ということになり、結果はOK。その次のヒントで「4月以降」と出たので、ようやく境界線がはっきりしたのでした…。
この問についてですが、メダリストが3人とも今回が初メダル、それも初参加者とか中学生といったフレッシュな顔ぶれ、というのも特筆すべきことでしょうか。一方で、「該当しない市」が「那覇市」というのはいまいち理解できません。あきごんさんが
[110948]でおっしゃっていますが
該当しない市の那覇市は九州の山間部の市にした方が良かったのではないかと思います。(ツキノワグマは九州から絶滅したのでありえないという事で。)ヒントにするならば熊本市でもいいですけど、それじゃあヒントになりすぎですね
九州の山間部、ということなら、その「熊」本県の山間部にある「阿蘇市」ではどうでしょうか。
ここに「本物」の熊がいますよ~。
…これで今回もお手付きなしの10問完答。しかし総合順位は4つ落ちて19位に終わり、個々の問題を見るとほとんどが20位以下といった状態。これから更に新規参入者が増え、回を重ねるごとに実力も、ということになると、歳のせいもあって今後ますます厳しい闘いを強いられそうですが、とにかくまだまだやれるところまでは、というところです…。
♭今回の選曲は…
問一:ご存じ名曲「荒城の月」の歌いだし。作詞者の土井晩翠は仙台市出身。
問四:今では「懐かしの名番組」になった、時代劇「水戸黄門」のテーマ曲。劇中では黄門は「全国を漫遊した」ように描かれているのですが、実際にはそんなことをした事実はなく、せいぜい領内を中心とした、ほぼ関東一円を回っただけでした。
問八:「古事記」にも見える、スサノオノミコトが詠んだと伝えられる、日本最初とされる和歌。松江市の郊外にある、そのスサノオノミコトを祭る「八重垣神社」は、出雲大社と並ぶ「縁結びの聖地」として知られ、私も28年前のときにお参りしたことがあります。
問二: 太宰治、「自称・羽柴秀吉」(「模擬天守」もある豪邸を建てたが、火事で全焼したという)と並ぶ「金木町の三大有名人」(と自分では思っている…今は尊富士関を加えて「四大有名人」に?)の一人、吉幾三の名曲「雪国」の最後のフレーズ。太宰治の生家「斜陽館」は、6年前に訪れたとき(クイズ形式…出題
[96355]、答え合わせ
[96376])には元の姿に復元されてその全容を見ることができるようになりましたが、芦野公園の桜も見てきた33年前の時は、まだ旅館として営業中で1階部分しか公開されておらず、館内には吉幾三のコーナーもありました。
問七:「町田音頭」の1番の歌いだし。
問六:唱歌「美しき天然」。佐世保市にある「九十九島」の風景を歌ったものと言われています。
問三:芭蕉が日光で詠んだ、今頃の時季にふさわしい名句。
問五:「荒城の月」の最後の部分のフレーズ。
問十:鉄道唱歌・東海道編16番の、その後半部分。当時の「三島駅」は、現在の御殿場線「下土狩」駅だったことは、これまでも何度も書き込んでいます。その下土狩駅のほど近くにある「鮎壺の滝」(
ながいずみ観光交流協会HPより)が 「隠れた観光名所として人気を集めている」ということが、先日の日経新聞の記事に出ていました。
問九:童謡「背比べ」の2番?の歌詞には、「遠いお山も背比べ」で、富士山が出てきます。
最後に一つ…
[111001] あらかるとさん
【祝】111111まで後111記事
そういえば、今までは1000番区切りの「キリ番」到達時には必ず「祝・〇〇〇記事達成」のタイトルが出てきたのに、今回は「祝・111000記事達成」の文字が出てきていませんね…。もしかして、「111111記事達成」の時に出てくるのでは?と…