先週、2泊3日で北海道に行ってきました。初日は羽田空港から新千歳空港へ。新千歳空港駅から恵庭駅、北広島駅、新札幌駅、
大麻(おおあさ)駅(江別市)を巡り、その後、岩見沢駅から特急スーパーカムイと特別快速きたみで遠軽駅まで。遠軽町では日本最北の甲子園出場校である
北海道遠軽高等学校に足を運ぶ。遠軽から北紋バスで紋別に行き紋別市で一泊。
翌日、北紋バスで興部。更に名士バスで名寄と名寄本線代替バス路線に乗車。
名寄駅から特急スーパー宗谷に乗車。北海道で最も人口が少ない自治体(北方領土6村除く)であり、JR特急が停まる駅がある自治体の中で最も人口が少ない(
[75423]白桃さん)音威子府村の
音威子府駅へ。音威子府駅名物の常盤軒の駅そばは大型連休明けの木曜日(5月7日)で休み(本来定休日は水曜日ですが、水曜日が連休最終日で営業したため、その振替休業)。音威子府からは宗谷バスの天北宗谷岬線(
音威子府駅出発時、乗客は私一人だった)で宗谷岬へ向かう訳ですが、
ここで落書き帳の過去記事の中から天北線関連の記事を集めてみました。→
天北
天北線の経緯は過去記事の通りなのですが、天北線代替バスの最新記事は
[65766]役チャンさんの2008年の記事。当時は天北線でしたが、沿線人口の減少等で利用客が減少し収益改善が見込めないことから、2011年10月より稚内~鬼志別間で観光客が見込め沿線人口が内陸部より多いオホーツク海沿い(国道238号、宗谷岬経由)へ変更され、大岬線等と統合する形で「天北宗谷岬線」となり現在に至っています(なお、声問~鬼志別間は曲渕線、福祉タクシー、デマンドバス運行に。曲渕~鬼志別間は天北線代替バスすら無くなってしまいました。
[12762]三丁目さんが挙げられているその他の路線でも代替バスすら無くなってしまったところがあるようで)。この天北宗谷岬線、途中の鬼志別ターミナルで系統分離していますが、音威子府~稚内駅前ターミナルまで一本のバスで運行しており、日本一長い路線バスである奈良交通
八木新宮線(166.9km)より長い171.7kmとなります。ただ鬼志別で系統分離するからか、日本一長いとは名乗っておりません(奈良交通八木新宮線は
[83343]k-aceで書いた通り2013年に乗車済み)。
さて乗った目的ですが、実質日本一長い路線バス乗車、宗谷岬再訪もあるのですが、次のような報道があったので。
天北線代替バスの一部区間が2016年10月に廃止へ。ジャンボタクシーに転換、時刻表など概要固まる
利用者が極端に少ない「中頓別~音威子府間」はバスの運行は廃止され、特急乗継用の事前予約制乗り合いタクシー(ジャンボタクシー)が運行されるとのこと。実施は2016年10月の予定。引き続き宗谷バスの路線バスとして運行される稚内~中頓別間も、稚内~宗谷岬~鬼志別(猿払村)・鬼志別~浜頓別~中頓別で系統分割される予定。
なお、その後の報道で
こちらによると乗り合いタクシーの区間ですが、路線バスと乗り合いタクシーの乗り換えが不便との声が上がり、猿払村の鬼志別ターミナル~音威子府間105.9kmで検討されているようですが、乗り合いタクシーとしては長距離となり委託先の確保など様々な課題が出てきているようで。鬼志別~中頓別間は路線バスと乗り合いタクシー両方運行ということになりますが。
ということで天北宗谷岬線(特に中頓別~音威子府間)の路線バス乗りたい方はお早めに。
(奈良交通の八木新宮線も2014年に、2011年の紀伊水害後の乗客減少の影響により廃止か?と報じられましたが、奈良交通が沿線自治体から新たな補助金を受け、路線維持し、現在も運行を続けています。)
さて旅の続き。音威子府駅出発時乗客私一人でしたが、中頓別町の上頓別でようやく私以外の乗客が(ただピンネシリ温泉で降りていきました)。そして周麿(
[36876]みかちゅうさん)バス停を通過。私以外の乗客が常にいたのは中頓別ターミナルを過ぎてから。中頓別~音威子府間の路線バス廃止はやむを得ないのかなと。中頓別町、浜頓別町を経て、猿払村に入り、バスは飛行場前(
[20166]スナフキんさん)バス停を通過。付近は原野が広がっており、飛行場があったようには見えませんでした。鬼志別ターミナルに着くと、天北線の資料展示室(
1、
2、
3、
4)がありました(音威子府駅にも
天北線資料室がありました)。
※途中、中頓別ターミナル、浜頓別ターミナル、鬼志別ターミナルでそれぞれ10分間の休憩があります。
鬼志別ターミナルからは天北線を離れ宗谷岬へ向かいます。途中、浜鬼志別シネシンコ、
知来別シネシンコというバス停がありました。
宗谷・稚内 アイヌ語地名さんぽによると
シネシンコ=シネ・シュンク(1本の・蝦夷松)の転訛した地名
とのこと。
稚内市に入り、氷河時代に形成された周氷河地形の
宗谷丘陵(北海道遺産)を眺め、約10年ぶりの
宗谷岬へ。曇り空で今回もサハリン(樺太)は見えず。
日本最北端到着証明を購入し、宗谷岬は2時間45分の滞在でした。宗谷岬から宗谷バスで南駅前バス停まで乗車。宗谷本線の南稚内駅~稚内駅の一区間だけJRに乗車し、稚内市で一泊。
翌日は
稚内駅から特急スーパー宗谷、富良野線、根室本線、函館本線、千歳線を経由(途中、旭川駅、富良野駅、滝川駅、岩見沢駅で下車)し、新千歳空港から羽田空港に戻ってきました。