[5022]hiroさん
私が、福岡の大学に栄転された大学の講師に案内されて北九州市に行ったのは1997年3月。その時のコースをベースに、私なりに北九州市を楽しむコースを考えてみました。あくまで参考程度にご覧下さい。
(1)まずは、JR門司港駅周辺のレトロな赤レンガ建物群の景観を楽しみます。門司港駅の駅舎そのものがなかなかいい味を出している建物です。再現された昔懐かしい建物の景観や、貿易港として栄えた港湾都市門司の風情を十分に堪能する。なお、私は行ったことが無いのですが、和布刈(めかり)公園からの関門海峡の眺めは絶景とのことです。訪れてみてはいかがでしょう。
(2)次に、小倉の市街地の街歩きを楽しむ。小倉城などのスポットを散策します。市街地の中央を流れる紫川にかかる橋は個性的な、自然をモチーフにしたものだそうです。いろいろと回ってみるのもいいかもしれませんね。
(3)そして、八幡へ移動。スペースワールドへ行くのもいいですが、ここは日本最初の官営製鉄所が作られた町としての歴史なども味わってみたいものですよね。そんな方へお奨めのスポットは、高炉台(こうろだい)公園です。ここからの洞海湾や周囲の工業地域の眺めはなかなかと思います。また、周辺の住宅地は製鉄所関連の高級住宅地だったそうで、丘陵地に住宅地が広がり、工業地域の臨海部を望む景観は、まさに北九州工業地帯を代表する景観といえるのではないでしょうか。
(4)さらに、戸畑へ向かって丘陵を下りましょう。程ない場所に北九州市立美術館があります。ここで、アートな気分に浸るのもいいでしょう。更に、JR戸畑駅方面に向かうと、西日本工業倶楽部の敷地内に、明治期に迎賓館として使われた洋館と日本館-旧松本家住宅-があるようなので、立ち寄ってみるのも良いでしょう(私は行ったことがありません)。ただ、いつも開放しているようではないようなので、見たいなという人は確認を取っておく必要があるようです。
(5)戸畑駅に着いたら、若戸渡船で若松へ渡りましょう。洞海湾をまたぐ若戸大橋を通るバス便もあるようですが、せっかくですので、洞海湾の風を感じるためにも、渡船利用をお奨めします(けっこうな頻度で往復しています)。若松には、洞海湾展望のスポット高塔山(たかとうやま)公園もありますので、余力があれば行ってみるのもよさそうですね。付近の若松市民会館内には若松出身の芥川賞作家火野葦平の資料館があるようなので、こちらをチェックしてみるのもいいかもしれません。
(6)そして、JR若松駅から、筑豊線に乗ってみましょう。JR折尾駅では、鹿児島線が上を行く構造を見ることができます。これは、
[3954] の中で書きましたとおり、筑豊地域からの石炭輸送の利便を図った結果の構造で、北九州工業地帯のかつての地域性の一端を示すものです。
この際ですので、折尾駅で鹿児島線に乗り換えたりせず、そのまま筑豊地域の景観を車窓から眺めてみるのはいかがでしょう。ぼた山などを見ることができます。
最後に、篠栗線を利用すれば、博多に出ることができます。ここで、1日を終えて、次の福岡市内観光に備えましょう。