少々長い書き込みになりますが、ご容赦ください。
1.企業由来地名コレクションの範囲について
[49199]編集長EMMさん
早速のご回答ありがとうございます。
「コレクションの範囲」についてですが、EMMさんと
[49175]逆太郎さんからいただいたご意見を踏まえ、一旦以下のとおり整理してはどうかと考えております。
(1)企業名や企業名の一部がそのまま使用されている。
<条件>
○ 企業名の省略形でもかまわない。[例:甲賀市水口町日電 「日本電気」]
○ 当該企業名が現存しているか消滅しているかは問わない。[例:笠岡市鋼管町 「日本鋼管=現JFEスチール」]
○ 当該企業が工場閉鎖や子会社化等により、その地に現存しなくてもかまわない。[例:長浜市鐘紡町 「鐘紡」]
○ ルーツが企業名なのか製品名なのかが不明な場合は企業名とみなす。[例:旭川市パルプ町 「山陽国策パルプ」]
× 当該企業そのものが倒産等により消滅している場合は除く。(職業由来と明確に区別するため)
(2)企業の商品ブランド名が使用されている。[例:太田市スバル町 「富士重工業」]
<条件>
× 一般的な製品名のみや、**炭鉱といったものは除く。[例:山陽小野田市硫酸町]
○ ただし、製品名が企業名に含まれている場合は可。(1.の4番目の条件と同様)[例:津久見市セメント町 「太平洋セメント」]
(3)企業の創業者名が使用されている。[例:川崎市川崎区浅野町 「浅野総一郎→浅野セメント=現太平洋セメント」]
<条件>
× 当該企業そのものが倒産等により消滅している場合は除く。(職業由来と明確に区別するため)
× 当該企業と当該地名の間に直接的な関係(そこに立地していた等)がないものは除く。
2.企業由来地名コレクションの現況報告
皆様からの情報提供もあって、上記条件にあてはまるものが現在約50点集まっております。
業種別には、鉄鋼11、電気9、紙・パルプ8、紡績4、石油化学4、食品4、自動車4、機械4、・・・となっており、予想どおり日本の高度成長を支えた重厚長大産業が多いことが確認できました。
なお、調査を進める中で、それっぽいけれども確認の取れないものがいくつかありました。ご存知の方がいらっしゃれば、ご教示いただければと思います。
・宝塚市東洋町(「東洋ベアリング製造=現NTN」だと思われるが詳細不明)
・富山市不二越町(同市不二越本町が「不二越」に由来するのは間違いないが、こちらには工場などがなく詳細不明)
・富山市下新日曹町(名前から判断して「日本曹達」かな?と思ったのですが、現在そこにあるのは「太平洋製鋼」でした。移転でもしたのでしょうか。)
なお、余談ですが以下については地名が先であることがわかりました。
・名古屋市西区則武新町(地名→ブランド名→会社名 「ノリタケカンパニーリミテド」)
・東京都北区王子(地名→会社名 「王子製紙」)
・東京都北区東十条ほか(地名→会社名 「十條製紙=現日本製紙」)
・東京都日野市日野台(地名→工場名→会社名 「日野自動車工業」)
・茨城県日立市(地名→工場名→会社名「日立製作所」 ~ EMMさんからもコメントあり)