もともとこれから春先までウチの職場が繁忙期な上に,今年は3月へ向けて“3年周期”の仕事も加わって,またも「お久しぶりです」。
さて,正直なところ私は「町名」と「大字」の違いがよく判りません。「字」が「大字」に内包されるであろうことは判るのですが,沖縄県のように余所で「大字」と呼んでいるものを「字」と呼ぶ地域もありますね。
[48333] 88 さん
・通称地名は別として、正式な「町」「字」については、必ず、正式に決まっているはずだ
たとえば,鳥取市のHP内の
例規集には「町名」というタイトルで同市内533の「町名」が掲載されています。最近編入された旧用瀬町の区域では
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用瀬町赤波、用瀬町安蔵、用瀬町家奥、用瀬町江波、用瀬町金屋、用瀬町川中、用瀬町樟原、用瀬町鷹狩、用瀬町古用瀬、用瀬町別府、用瀬町美成、用瀬町宮原、用瀬町用瀬、用瀬町屋住
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となっていて,おそらく「用瀬町赤波」で1つの“町名”なのでしょう。
でも,これは「条例」でも「規則」でもないようです。
この話題の発端になった名古屋市では,「区役所支所の設置並びに名称及び所管区域に関する条例」で 中川区富田支所 の管轄区域として
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富田町(大字江松字川向を除く。) <以下略>
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という表記をしています。
一方で,守山区役所志段味支所 の管轄区域では
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大字上志段味、大字中志段味、大字下志段味並びに大字吉根字角田、字釜ケ洞、字上島、字川、字川田、字越水、字小屋前、字笹ケ根、字下江、字太鼓ケ根、字至来、字仲田、字中畑、字階子田、字日ノ後、字深沢、字溝畑、字山沖、字山嶋及び字長廻間 <以下地番省略>
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という書き方をしています。
旧守山市の区域と旧富田町の区域とでは同じ名古屋市でも「大字」の扱い方が違うのでしょうかね。いや,そもそもの違いは,丸ごと1つの区になった旧守山市と,中川区の一部に編入されるにあたって旧町名を残した旧富田町,というところにあるのでしょうが。で,この「富田町」は何?
鳥取市のような形で「町名」または「大字・字名」をリストアップしているものがあれば,それが当該市町村による「正式な名称」となるのでしょうが,それがない場合,たとえば自治体内の出先機関(支所や出張所など)の管轄区域を定めた条例や,最近はめっきり減ったけれども住居表示の実施に際して総務省(←自治省)から出される対象区域の告示から間接的に知ることになるようです。
[48349] 北の住人 さん
「町若しくは字の区域」の「町」「字」は法律上定義されているのでしょうか。
たとえば,「地方自治法」(昭和22年法律第67号)でも「住居表示に関する法律」(昭和37年法律第119号)でも,市町村内を区画する区域として「町」「字」という呼称を使用していますが,それがいかなるものか,たとえば「町」と「字」の違いは何か,ということは触れられていません。
「不動産登記法」…って,2004年に全面改正されていたのですね。現行法(平成16年法律第123号)に先立つ旧法は「明治32年法律第24号」,つまり1899年公布という非常に古い法律ですが,その第78条(土地の表示の登記)に
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土地ノ表示ノ登記ニ於テハ左ノ事項ヲ登記スルコトヲ要ス
一 土地所在ノ郡、市、区、町村及ビ字
二 地番
三 地目
四 地積
五 所有権ノ登記ナキ土地ニ付テハ所有者ノ氏名、住所若シ所有者ガ二名以上ナルトキハ其持分
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という規定があります(「小六法 昭和五十八年版」によっているのですが,1899年の公布そのままではなくて途中で改正されているかもしれません)。現行法第34条との違いは旧法の5項目めがなくなって,後は旧法の文語文が口語文に変わっただけです。
たぶん,この条文が土地の登記簿に「字・地番」を記載する根拠になっているのでしょうが,そこでは「字」を“所与のもの”として使用しているだけであって,では「字」とは何かということを定義するものではありません。それが目的の法律ではないから,当然といえば当然ですが。
結局のところ,「地方自治法」でも「住居表示に関する法律」でも「町」「字」は“所与のもの”として使用されているだけに思えます。統一された定義なんてものはないのでは?
[47864] グリグリ さん
十番勝負に参戦してみませんか。
意外なところで話題になっていたのですね。
何か出遅れてしまいましたが,こちらの方はボチボチと,ということで…
ついでに
[48273] YSK さん
北端 北海道稚内市(宗谷岬) 北緯45度31分22秒
東端 北海道根室市(納沙布岬) 東経145度48分58秒
南端 沖縄県糸満市(摩文仁の丘) 北緯26度05分15秒
西端 那覇市(那覇空港) 東経127度39分2秒
多くの方と同じくこのままです。
もっとも,南端と西端はお仕事で行ったところです。個人旅行で,ということに限れば,
西端 | 那覇市西3丁目(三重城営業所バス停) | 東経127度39分59秒 |
南端 | 那覇市寄宮1丁目(沖縄県立図書館) | 北緯26度12分29秒 |
となります。
バスでの通過を含めば,南端は那覇市古波蔵交差点付近(旧沖縄県鉄与那原線・嘉手納線分岐点付近:北緯26度12分6秒)。
西端が那覇空港でないのは,往路は神戸から,復路は鹿児島まで船で出入りして,那覇市港町1丁目の那覇新港(安謝新港)を利用したからです。
総武快速線の馬喰町駅も,京葉線の東京駅も,大江戸線の六本木駅も利用しているから,最低点はこのうちのどれかでしょうかね。