少々気が早いですが…来年の干支は「申」年。そこで、「猿」にまつわる話題をいくつか。
「猿」の付く現存の自治体は、北海道「猿払村」ただ一つ。野生の猿がいない北海道のこと、もちろん動物の猿とは無関係で、アイヌ語で「葦原の河口」を意味する「サル・プッ」が由来とのことです。茨城県には「猿島町」がありましたが、10年前に坂東市の一部となって消滅。「猿島郡」の名は残っています。
「猿」「申」の付く鉄道駅は、合わせて次の8駅が見つかりました。
駅名 | 路線名 | 所在地 |
猿田 | 総武本線 | 千葉県銚子市 |
猿橋 | 中央本線 | 山梨県大月市 |
猿和田 | 磐越西線 | 新潟県五泉市 |
猿投 | 名鉄三河線 | 愛知県豊田市 |
猿猴橋町 | 広島電鉄市内線 | 広島市南区 |
庚申塚 | 都電荒川線 | 東京都豊島区 |
新庚申塚 | 都電荒川線 | 東京都豊島区 |
真申 | 松浦鉄道 | 長崎県佐世保市 |
東京23区内で「猿」の付く町名には、
千代田区と
渋谷区にそれぞれある「猿楽町」と、江東区「
猿江」があります。かつては港区白金と葛飾区水元にそれぞれ「猿町」がありましたが、いずれも昭和40年代の住居表示により消えています。
「猿」にゆかりの深い神社というと、滋賀県大津市の日吉大社を「本家」とし、各地に鎮座している「日吉神社・日枝神社・山王社」。日光東照宮の「三猿」はあまりにも有名です。「猿」の字が付く、三重県伊勢市の「
猿田彦神社」は、「道案内の神様」とされている猿田彦大神を祭り、その縁からか、長距離ランナーなどの間であつく信仰されているようで、ご当地・伊勢市出身のアテネ五輪女子マラソン「金」の野口みずき選手もよく参拝されたそうです。
「猿」の付く温泉というと、群馬県みなかみ町の「猿ヶ京温泉」がその代表といえるでしょうか。「猿」にゆかりの温泉で思い起こすのは、長野県山ノ内町の「地獄谷温泉」。「野生の猿が入浴する露天風呂」として有名です。
「お猿の楽園」というと、大分市の「高崎山」や愛知県犬山市の「日本モンキーセンター」(
[70159] hmt さん)が特に有名でしょうが、野生の猿の群生地としては、宮崎県串間市の「
幸島」、香川県土庄町の「
銚子渓」、静岡県南伊豆町の「
波勝崎」(
[83026])、青森県下北半島(むつ市脇野沢)の「
北限の猿」などが知られています。
「日光猿軍団」は、入園客の減少と「既に使命は終えた」ということでいったん閉園したのですが(
[84435])、最近になって復活したようです。愛知県西尾市(旧幡豆町)の「
沖島」は、かつて「猿が島」として、数百頭の猿が放し飼いにされ、「うさぎ島」(
[77114]) と呼ばれていた隣の「前島」と共に三河湾の観光名所として知られていましたが、18年前に閉園、「無猿島」となりました。
その他、「猿」の字が付く名所というと、中央線の駅名の由来にもなっている、「日本三奇橋」の一つに数えられる「猿橋」(
[85841] hmt さん)、黒部峡谷の「猿飛峡」(
黒部峡谷鉄道HPより)、奈良市の「猿沢池」等々といったところでしょうか。神奈川県横須賀市の「
猿島」は、東京湾の入り口に位置する無人島で、かつての海軍の要塞として知られていました。東京都八王子市から多摩市方面を通る街道に「野猿街道」があり、「野猿峠」はかつては東京近郊の手軽なハイキングコースとして親しまれていたのですが、昭和40年頃からの多摩ニュータウンの開発によって緑の丘陵はあっという間に切り崩され、昔日の面影は全く失われてしまいました。
野猿峠の今の風景
最後に、私の経県値について。
今年の経県値は、9月の東海4県遠征(
[88822])以外に遠出がなかったこともあり、
21点で終わりました。
「市の経県値」(認市度)がUPした市は次の通り。
半田 ×→○
岡崎 ▲→○
豊明 ▲→●
大垣 △→● (お情けですが…)
安城 ▲→△
この結果、今年末時点での認市度(全国790市+東京特別区(全体で1市として計上))と、昨年(
[86850])からの増減は下記のようになりました(竹田市の誤り(
[88756])は補正済み)。
◎:2(±0)、○:120(+2)、●:261(+2)、△:52(±0)、▲:265(-3)、×:91(-1)
さて、新春早々から「戦国市盗り合戦」第二陣が始まります。領地争奪戦で「見えない敵」と戦うことが増えた分、プレッシャーはさらに増すことになりそうですが、実際の戦術の方向が見えてくるのは、やはりある程度戦況が進んでからということになるかもしれません…。
ところで「猿」にゆかりの戦国武将といえば、やはり太閤秀吉ですね。
♯タイトルの意味は、ある年代以上であればすぐぴんと来るでしょうが…(過去に何回か書き込んでいます)。