[42475] 太白 さん
私も勝手に作ってみました。
地名3冠、4冠(同名・同音異字が繰り返す地名)
[42493] YSK さん
邇摩郡仁摩町仁万町-同音の地名が連続する住所表記- として本登録させて頂きました。
同音繰り返し住所表記がたくさん集められている太白さんの記事
[14633]も、ぜひともアーカイブズに収録されるようお願いします。
このアーカイブズを柱として、「同音が3回以上繰り返す住所表記」と「同音異字を含む繰り返しのある住所表記」とを整理してみました。まだ見落としている記事も多いと思いますが。
また、平成の大合併の影響を調べたところ、72個のデータのうち、22個が過去帳に入ることがわかりました。例えば、神埼、高島、野洲、養父などは、町名は新しい市に引き継がれますが、郡がなくなるので、3回繰り返しでなくなります。逆に、ひらがな自治体の誕生で、薩摩や浮羽に同音異字が生じています。
【同音を4回繰り返す住所表記】
これは、現存する住所表記では、まだ報告されていません。
過去の住所表記では、埼玉県北埼玉郡埼玉村大字埼玉がありました
[9983]。武蔵志に、“村名はサキタマと読み、郡名はサヒタマと読む”とありますが、明治になって埼玉県ができ、町村制施行の際の合併で、旧・埼玉村が新・埼玉村の大字になったために、4冠の偉業(?)を達成しました。1957/3/31行田市に合併して消滅。
番外編として、外国からニジニノヴゴロド
[14679]とオクラホマ
[14869]がエントリーしています。
【同音を3回繰り返し、かつ同音異字を含む住所表記】
島根県邇摩郡仁摩町仁万
[14122]。これは、3組がすべて異字の自治体名ということで特筆に価するのですが、残念ながら2005/10/1には大田市に合併して過去帳入りです。
滋賀県滋賀郡志賀町
[14122]。これも自治体名ということで価値が大きいのですが、2006/3/20に大津市に合併して過去帳に入ります。
熊本県葦北郡芦北町芦北
[14122]
長野県木曽郡木祖村小木曽
[14122]
宮城県宮城郡宮城町みやぎ台
[9979](平成になる前の87/11/1仙台市になり、消滅しています)。
【同字同音を3回繰り返す住所表記】(五十音順)
阿寒(05/10/11釧路市)
[14633]、厚田(05/10/1石狩市)、岩手
[14122]、浮羽(05/3/20うきは市)、愛知(06/2/13愛荘町)、大阪、奥尻
[14633]、香川(06/1/10高松市)
[14279]、神奈川
[14122]、神埼(06/3/20神埼市)
[14633]、北浦
[15072]、熊本
[14601]、久米(05/2/28津山市)
[14633]、群馬(06/1/23高崎市)、児玉(06/1/10本庄市)
[14122]、佐賀
[14601]、佐用、標津、斜里
[14633]、浄法寺(06/1/1二戸市)
[14132]、白老、紫波、高島(05/1/1高島市)、多気、千葉、天塩
[14633]、戸賀
[15072]、徳島
[14122]、常呂(06/3/5北見市)、苫前、富山、那賀(05/11/7紀の川市)、中川
[14633]、長野
[10088]、奈良
[14601]、芳賀、幡豆、氷上(04/11/1丹波市)
[14633]、兵庫
[14122]、広尾
[14633]、船川
[15072]、増毛
[14122]、三方(05/3/31三方上中郡若狭町)、野洲(04/10/1野洲市)、養父(04/4/1養父市)、山形、吉野
[14633]、脇本
[15072]、和気
[14633]。番外は、アイオワ、インディアナ、カンザス
[14601]。
これに準ずる住所表記として、大阪府大阪市天王寺区逢阪
[42151]。
惜しい(?)ところで3冠を逃がしていたのが、群馬県利根郡利根村根利(ねり)
[14122](05/2/13沼田市)でした。
利根川水系・片品川の支流・根利川(ねりがわ)の名は、南流する利根川に対して北流しているからだという説があるのですが、どうかな? どちらかと言うと、西流。
同音の2回繰り返しはたくさんあるので、特殊なものだけ。
【漢字の読みの切り方が異なる同音異字の住所表記】
埼玉県春日部市粕壁
[360]
宮城県加美郡色麻町四竈
[42035]
千葉郡千葉郡幕張町馬加
[42074]。1889年の合併村と大字(旧村)ですが、15世紀に「幕張」から「馬加」に改めたとすれば、春日部
[42030]と同様に復古かもしれません。(54/7/6千葉市になり消滅)
鹿児島県給黎郡喜入村
[42065]。(1896年に揖宿郡になる)
最後の2組は、漢字の切り方だけでなく発音も微妙に違う可能性があるのではないかと思われます。
【異字の同音繰り返し住所表記】(五十音順)
福岡県糟屋郡粕屋町
[39206]。黒田長政の時代に、箱崎村を中心とする表粕屋郡と、香椎村を中心とする裏粕屋郡と称するようになったとのこと。古代からの糟屋と、近世以降の粕屋との組み合わせ。
鹿児島県肝属郡肝付町(05/7/1登場)
[42065] 、埼玉県越谷市越ケ谷
[360]、鹿児島県薩摩郡さつま町(05/3/22登場)
[39218]、岩手県紫波郡志和村(55/4/1紫波町)
[42055] 、鹿児島県谿山郡谷山村(1896年に鹿児島郡になる)
[42065] 、長野県茅野市ちの(ちの町が1955/2/1に合併して茅野町ちの)、茨城県つくば市筑波、山梨県都留市つる、富山県砺波市となみ町
[360]、愛知県愛知郡長久手町大字長湫
[42037]、大阪府羽曳野市はびきの
[360]、島根県簸川郡斐川町
[39218]、富山県氷見市比美町
[360]、佐賀県三養基郡みやき町(05/3/1登場)
[39218]、岩手県紫波郡矢巾町北矢幅・南矢幅
[42048]、福岡県山門郡大和町(05/3/21柳川市)
[14122]
由布院
[33251]は、合併後の湯布院町の「住所表記」に残っていないので、ここには収録しませんでしたが、温泉で有名な「地名」として、今でも使われ続けている表記です。
収録対象を、「由布院温泉のある湯布院町」のような住所以外の地名表記にも広げたら、同類がまだまだあるのでしょう。
おまけ:同字異音の繰り返し住所表記
千葉県海上(かいじょう)郡海上(うなかみ)町
[14122]。昭和30年代までは「うなかみ郡」だったとのことすから、比較的新しいことのようです。(05/7/1旭市)
宮城県登米(とめ)郡登米(とよま)町(05/4/1登米市)