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hmtさんの記事が5件見つかりました

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[98054] 2019年 6月 18日(火)18:07:58hmt さん
データベース 北海道(1)
[98048] シノレパシクソ さん
『市区町村隣接関係一覧』…の自治体の並び順が自治体コード順と一部異なるのはなぜでしょうか?…。北海道幌延町・大空町・洞爺湖町の位置が自治体コード順と違うかな…

指摘された3町をその前後と共に隣接一覧から抜書きし、自治体コードを補足しました。

#120【01519】利尻富士町 #121【01520】幌延町 #122【01543】美幌町
#135【01563】雄武町 #136【01564】大空町 #137【01571】豊浦町
#140【01581】厚真町 #141【01584】洞爺湖町 #142【01585】安平町

北海道の町村コードに関して最初に心得ておきたいことは、
”郡毎の順番ではなく、支庁毎の順番【01301からの30刻み】で設定されたこと”です。

幌延町は、留萌支庁から宗谷総合振興局への所属変更があり、自治体コードも【01488】から宗谷管内の末尾番号【01520】に改められました。

大空町は、2006年新設の自治体で、これも網走支庁【現・オホーツク総合振興局】の末尾番号【01564】に改められました。

【01582】虻田町と【01583】洞爺村は 洞爺湖町と合併して消滅しているので 空番です。
勇払郡である厚真町と安平町との間に 虻田郡洞爺湖町が入っていますが、
#140~#142の3町はいずれも胆振支庁【現・胆振総合振興局】の管内で、郡が違っているが、これでも自治体コード順なのです。

北海道では、総務省の自治体コード表と当サイトとの相違点が もう一つあるのをご存知ですか?
総務省コード表の北海道末尾には、北方四島6村が記載されていますが、当サイトのデータでは対象外です。
[98050] 2019年 6月 16日(日)19:24:19hmt さん
Re:データベース整備
[98047] オーナー グリグリ さん
ランキングに関連する疑問点[98044]について、早速のお返事をいただき有難うございました。

hmtさんがご覧になっているランキングは、都道府県ボトムのランキングです。

なるほど。当該ページは
   ランキングデータ > 都道府県ボトム「市区町村」 > 人口・面積・人口密度ランキング
という位置付けになっており、説明文の冒頭行からも、次の通り理解できました。
  すなわち、対象とする 人口・面積・人口密度の3項目についての
  「各都道府県のボトムである市区町村」 の 「47データのランキング」である。

私が見逃した、ランキング対象が 47データであること>「各都道府県内のボトム」への限定。
[98044]で記したように関空第2期の埋立によって田尻町の面積は増加し、「大阪府内面積ボトム」の座は 3.97km2の忠岡町に。
従って、47の「都道府県内ボトム」ランキングでも、3位は引き続き大阪府だが、銅メダル?は忠岡町へ。

サク佐久ぱんだ さんへのレスとして[98038]に記した下記の感想は、的外れのため撤回します。
「市区町村」人口・面積・人口密度のボトムランキングを見るのに便利

さて、本題のデータベース整備の件については、
おっしゃる通りです。現在その整備を進めています。データは各年10月1日現在のみに揃える予定です。
というお答えをいただき、大船に乗った気持ちですが、取り敢えずの感想。

安定期に入っている現在からの長期的視点としては、平成合併期間中の変遷日付毎の大量のデータよりも、1年毎でも5年毎でもよいから、資料の入手環境に応じて、できるだけ長期のデータベース構築を目指して整備することが望ましいように思われます。

やはり、人口については統計局の国勢調査、面積については国土地理院の面積調が基礎資料になるのでしょうが、それぞれに事情が異なり、どのように遡及できるのか?

更に落書き帳には旧版地形図など、過去の地図に関連する情報もあります。
このフォーラムに集まる地理好きの人たちの利用を考えると、都道府県市区町村データベースには、どのような未来像が描けるのでしょうか? 楽しみです。
[98044] 2019年 6月 15日(土)15:54:15【1】hmt さん
大阪府泉南郡田尻町 ランキングなど
[98036]サク佐久ぱんだ さん に刺激されて、ボトムランキングに関する記事[98038]を書き、面積最小の富山県中新川郡舟橋村にも触れました。過去記事を遡ると、アーカイブズ全国で最も面積の小さい市町村の変遷に収録されている [39317]グリグリさん の記事に至ります。

これは、平成合併の最盛期と言える 平成17(2005)年度【[87349]参照】の初頭に記された記事であり、当時の市町村面積ボトム10と、進行中であった合併動向による近未来の変遷を記したものでした。
その結論:
2005年度の1年間に4町1村( #1~#5 )の消滅が予定されており、平成17年度末には 富山県舟橋村・沖縄県渡名喜村・大阪府田尻町が「面積の狭い市町村ベスト(ワースト?)3」になる予定。

この3町村は、以後も自治体の座を維持しており、ボトムランキングに名を連ねている筈です。
しかし、関空島の中央部に位置する大阪府田尻町は、関空2期工事で面積が拡張しているので、現在のボトムランキングでは3位を維持していないのではないか? 現在は何位か?

こんな動機から、[98038]リンクした表を開いてみました。
アレ? 田尻町は ボトム面積#3 の座に居ないだけでなく、#47迄あるリストに見当たりません。

この表は、[98036]で示されていたトップランキングの末尾部分について、順番を逆転させた表示であると理解していたのですが、おかしい。

疑問を抱いたまま、無用とは思いますが [39317]の変遷予想を事後確認する意味で、2006/3/31現在の自治体構成で再表示してみると、#3 田尻町 3.86km2が現れ、当然ながら予想は的中しています。

それは良いのですが、隣のボトム人口に目が行ったら、東京都三宅村が 0【ゼロ】になっています。
なるほど、三宅島噴火で全島の住民が避難した時代[33529]であったのか… と一旦は早合点。

しかし、これはデータベースが「2004/10/1の推計人口」を用いていたからでした。
三宅島住民への避難指示は、2004年度中の2005/2/1に解除されており、2005年度には住民の帰島が進んだ結果、2005/10/1の国勢調査人口は、噴火前にはとても及ばないが 2676人 に回復していたのです。

このような事例に接すると、都道府県市区町村データベースの 「2005年度末の自治体構成の人口」に、2005年国勢調査人口が使われず、わざわざ 国勢調査前年の推計人口を使うシステム になっている現状に疑問が湧きます。

推計人口を使う理由は、5年毎しか発表されない国勢調査人口を補間するためでしょう。
「2005年度末の自治体構成」によるデータをリリースした時点では、国勢調査人口が未確定であったという理由で、取り敢えず「2004年度推計人口で代用した」。このように推察します。

短期的は これが正しいとしても、長期的に使うデータベースとしては、
「国勢調査人口が判明した時点以降では、調査日以降の自治体構成データを 差し替え修正する 」。

このような配慮がなされて然るべきではないかと思われます。>グリグリさん、ご検討願います。

「2006/3/31現在の自治体構成」でのボトムランキングで、更に気付いたこと。
人口・面積共にボトム常連と思っている東京都青ヶ島村が見当たりません。
ボトムランキングのデータ脱落は数えあげたらキリがないようです。
順位を逆転させるだけならば簡単と思われるのに、何故? この点も検討をお願いします。

話が逸れてしまいましたが、タイトルに掲げた「田尻町の面積」に戻ります。
一番簡単な確認法は、[98036]にリンクされている 最新の市町村別人口と共に示されている 1741自治体の面積ランキングのを見ることです。
最下部付近に #1731 大阪府泉南郡田尻町 5.62km2。
ボトムに換算すると、田尻町のランキング順位は、1741-1731+1=11位 になったのでした。

これで止めてもよいのですが、手を付けたついでに、国土地理院の面積調で関西空港関係3市町の面積推移を追ってみました。単位km2
田尻町の面積は、空港用地埋立によって 1.92km2から 5.62km2へと約3倍増。
それでも浦安の約4倍増[25784]には及ばず。

1988年1997年面積増12015年面積増2
泉佐野市50.8954.383.4956.512.13
田尻町1.923.861.945.621.76
泉南市44.4247.342.9248.981.64
合計97.23105.588.35111.115.53

【注】
1988年:埋立前の各自治体面積と推察 第1期埋立中の1995/1/17に阪神淡路大震災
1997年:第1期埋立完成時の面積 面積増1の合計は 空港第1期 515haより広いが理由は不詳
2015年:第2期埋立完成時の面積 面積増2の合計は 空港第2期 545haとほぼ一致する
[98038] 2019年 6月 12日(水)17:32:22hmt さん
Re^2:日本一小さい村
[98037] 白桃さん
「最新の市町村別人口」と書かれておりますが、正確にいうと、「最新の自治体構成においての2018年10月1日現在の推計人口」です。「最新」を誤解されているのは、他にもいらっしゃるようです。

「最新」を誤解した記事は hmtの[97690]です。下記は白桃さん[97692]の指摘文。
「2019/04/01の自治体構成で再表示」されるのは、2018/10/01時点の推計人口です。

2019年5月1日現在の自治体構成 (最新)

末尾の単語に目が行ってしまうのですが、それは自治体構成が「最新」であることを伝えているものであり、推計人口についての最新データが提供されていると思ったのは、明らかに誤解でした。
すぐ上部には、
人口は、2018年10月1日の推計人口によります。
と明記されていましたが、最新の推計人口データと誤解した慌て者は、見落としに気づかず。


[98036] サク佐久ぱんだ さん
私は(人口が)小さい村に興味があり、よく村の人口事情を観察しているのですが、…

都道府県市区町村トップからランキングデータに進むと、末尾に「都道府県ボトム」というページがあります。
「市区町村」人口・面積・人口密度のボトムランキングを見るのに便利ですが、[98036]で使われた表と共通のデータを使っているので、人口データは 2018年推計値です。

推計人口 169人とある 東京都八丈支庁管内・青ヶ島村。
私は[24183]を書いていました。落書き帳に参入して、間もない 2004年に記した記事でした。
青ヶ島村の国勢調査人口は、2005年 214人、2010年 201人、2015年 178人と漸減。

面積最小の富山県中新川郡舟橋村の記事[80258]も書いていました。
面積は小さいが 2018年推計人口は 3000人を越えています。

逆に、かつて北海道に存在した広大な村の面積についても記しています。[70240]
この記事は、hmtマガジン 「面積調」から探る市区町村の変容に収録しています。
[98033] 2019年 6月 10日(月)18:14:08hmt さん
度量衡の話(1)キログラムの定義が変った
今日、6月10日は「時の記念日」です[42204]

「少年易老学難成 一寸光陰不可軽 …」 これは南宋の儒者朱熹の作と伝えられている詩。
ベンジャミン・フランクリンは自伝「Advice to a Young Tradesman」に記しているそうです。
無為に過ごさず、自らを益する行動を選べ。これが「Time is money」の原点である。

「時の記念日」も、1920年制定から99周年。かなりの歴史があります。
東京天文台と共に制定に関与し、時の展覧会も開催したのは 文部省外郭団体の生活改善同盟会でした。
欧米並みの生活改善・合理化を目標に、約束時間を守る啓蒙を進めていた大正時代の社会動向が推察されます。

振り子式の柱時計は既に各家庭に普及し、懐中時計・腕時計を持つ人も増えていたとは思います。しかし、正確なクオーツ時計が極めて安価に供給されている現在と比べると、生活インフラの整備は比較にならない時代でした。

もちろん、更に正確な原子時計を積んだ人工衛星により、地球上の位置を容易に知ることができる GPS[45617]の出現など、想像もできないことであり、「時間の測定」に関係する技術の進歩には瞠目するばかりです。

時間の測定からは離れますが、計測技術に関する雑談を記します。

最初に引用する日経記事は 昨年11月に開かれた国際度量衡総会における「キログラム」の定義改定を伝えています。
その後 日本でも計量単位令の改正が行なわれ、先月(2019年5月20日)施行されています。

なお、5月20日は 1885年[45385] メートル条約が締結された日であり、世界計量記念日になっています。
法令や記念日の名からわかるように、現在は「計量」という言葉を使うのが普通ですが、以前は 計量に用いる道具の名 に由来する「度量衡」という用語が一般的でした。第二次大戦後の 1952年に旧・計量法が施行される前の法律名は 度量衡法 でした。

度は長さを測る「物差し」、量は体積を量る「枡 = ます」、衡は質量をはかる「秤 = はかり」です。
パリ郊外・セーブルにある国際度量衡局(BIPM = Bureau international des Poids et Mesures)の末尾は「分銅と物差し」であり、歴史話にふさわしい「度量衡」をタイトルに使いました。

度量衡法の公布は 1891(明治24)年です。当時の日本社会で使われていた計量単位の基本は、尺・升・貫でしたが、西洋列強が新たに原器を製作して度量衡を統一するという情報を知った明治政府は、1886年にメートル条約に加盟し、副原器の頒布を申し込んでいました。

1889年には 条約に基づいて メートルとキログラムの基準となる 原器と副原器とが作られ[45385]、加盟国に配布されることになりました。我が国は、抽選により メートル副原器No.22 と キログラム副原器No.6 とを入手し、国内で使える体制を整えました。2012年重要文化財指定

これに基づき、度量衡法第二条は 基本単位の「尺」を、「33分の10メートル」として定義しました。
この寸法に近い折衷尺は、伊能忠敬も全国測量に用い[67006]、明治8年(1875)の度量衡取締条例にも引き継がれたようですが、江戸時代から枡座において枡の寸法を定めるために用いられた基準とも伝えられているようです。

1891年の度量衡法におけるもう一つの基本単位「貫」は、1871年新貨条例に記載された3.756521グラムから改め、少し軽いが換算に便利な値を採用しました。
(キログラム)分銅の質量四分の十五を貫とす

ここで昔話から現代に戻ります。
冒頭に記したように、1889年に作られた原器を用いて 130年間定義されてきた「キログラム」。
その座が交代することになり、誕生した新しい定義は下記の通りでした。

プランク定数を十の三十四乗分の六・六二六〇七〇一五ジュール秒とすることによって定まる質量

シロウトにとっては、とても「キログラム」のイメージを掴むことができません。
先月末に Eテレで ヘウレーカ!という番組【注】を見たら、「なぜ単位はいるのだろう?」というタイトルで、キログラムの定義変更問題を取り上げていました。
【注】
番組名の由来:入浴中のアルキメデスが浮力の原理を発見し、嬉しさのあまり裸で「ヘウレーカ!【わかった、見つけた】」(古代語の εuρηκα)と叫びながら街中を走った、という故事。

解説者は国際度量衡委員会のメンバーでもある 産総研の臼田孝さん。
厳重な金庫の前にに集まった委員たちが顔を見合わせ、「Still there.」(確かにまだあるね)と確認して扉を閉める。こんなエピソードは面白かったのですが、限られた放送時間内に盛り沢山な内容を解説し尽くすことは不可能でした。

恣意的に選ばれた国際キログラム原器ではなく、いつでもどこでも不変なプランク定数による、未来永劫不変な合理的定義と言えます。
同時にこれまでの定義「国際キログラム原器の質量」に比べ直感的にわかりにくいことは否めません。
この定義では意味がさっぱりわからないという方も多いことでしょう。

ということで、「ヘウレーカ!」とは程遠い状態で終りましたが、次のことはよく理解できます。

キログラムの定義を変えたら、測定値が変わるのでしょうか。
はっきり申し上げましょう。「何も変わりません」
補足をすれば、何にも影響しないよう、慎重に定義を変えるので、皆さんは気づかないのです。

それでも、臼田さん名を知ったので、昨年のWeb記事や、その末尾に紹介されていた著書により、理解を深めることができそうです。


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