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[98934]2020年1月6日
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[99882] 2020年 6月 5日(金)11:31:53白桃 さん
「前身町」「本源因子町」「最古因子町」
♪「港町・涙町・別れ町」のようなタイトルになりましたが、最近「前身自治体」とか「前身町」とか白桃は自分の造語を多用していますので、以前記事にした「本源因子町」等との違いについて改めて説明させていただきます。
まず、「前身町」。
[89946]では、
「市の前身自治体」とは、既存の市を含まない市制施行時に関係した自治体のうち、
市制施行前国勢調査時に一番人口の多かった「町」を指します。(町優先ルール)
と定義していますが、「市の前身自治体」を「市の前身町」に置き換えてもOKです。で、この「前身町」を遡っていくことにします。具体例を出しますと、大内、白鳥、引田の3町で成立した東かがわ市の「前身町」は「大内町(おおちちょう)」となるのですが、この大内町は、三本松町と大内町(おおうちちょう=丹生・誉水の2村が合併)の合併によって出来た町なので、その「前身町」は三本松町になります。その理由は、大内(オオチ)町成立前の1950年国勢調査時には大内(オオウチ)町は存在していなかったからです。そして、この三本松町を遡ると村になってしまいますので、三本松を取りあえず、東かがわ市の「初代前身町」と呼ぶことにしましょう。
次に本源因子町(かなり長くなりますが[89946]を再掲します。)
「因子町」とは
現行の市を構成する旧町で、
(1)町村制施行と同時に誕生した町(の名称)・・・(例)香川県丸亀町
(2)一つの村が単独で、あるいは複数の村の合併により町制施行となった町(の名称)
・・・(例)香川県三本松町、香川県大内(おおうち)町(※三本松町と大内(おおうち)町が合併して成立した大内(おおち)町は因子町ではない。)
(3)村が町を編入合併して成立した町(の名称)・・・(例)静岡県引佐町
(※「因子市」も「因子町」に準拠)
「直系」と「傍系」
・「市と市」あるいは「町と町」が新設合併した場合は、いずれの旧市(旧町)も直系。
編入合併の場合は、編入した旧市(旧町)が「直系」で、編入された旧市(旧町)は「傍系」となる。
・「市」と「町」の合併においては、「新設」「編入」の如何を問わず、旧市が「直系」で、旧町が「傍系」となる。
「本源因子町」とは
直系の「因子町」のうち、最も早く「町」となったところ。町制施行が同年月日の場合は、施行時において人口が多い因子町。(ただし、「本源因子市」が所謂「生まれながらの市」である場合は「本源因子町」はない。)
次に最古因子町
最古(最多人口)因子町
現行の市を構成する因子町で、最も早く「町」となったところ。町制施行が同年月日の場合は、施行時において人口が多い因子町。
今、見返せば、(最多人口)は誤解を生じるので外した方が良いですね。「本源因子町」と「最古因子町」が違う例として、小松島市があります。本源因子町=小松島、最古因子町=立江
因みに「初代前身町」・「本源因子町」・「最古因子町」三つが異なるのが、湖西市です。
初代前身町=鷲津、本源因子町=白須賀、最古因子町=新居
~~つづく
[99881] 2020年 6月 5日(金)00:00:42【3】白桃 さん
名邑三世代.その27(長崎県・後編)
【秀邑】(大・昭の名邑)
長崎県の【秀邑】は、炭鉱の街として賑わった崎戸を筆頭に、南高来からは西有家、口之津、加津佐、小浜、南有馬、上五島の有川(第50代横綱・佐田の山の出身地)、東彼杵の上波佐見、川棚に北松浦の生月と計十の街であります。
注目されるのは、「平成の大合併」の中でも「多数町合併」によって誕生した西海市、雲仙市、南島原市の【前身町】は、どこも「秀邑」となっていないのであります。とりわけ、南島原に至っては、西有家、口之津、加津佐、南有馬と四つの街が「秀邑」となっているのにもかかわらず、【前身】の有家※(ありえ)の名が見当たらない。そんなことは有家ない、と冗談を言っている場合ではありません。そして、長崎県10の「秀邑」の中で、「卓邑」の要件を満たしているのは川棚だけであることからも、長崎の「秀邑」の殆んどは、全盛期の人口はそれなりのものがありましたが、恒久的な市街地を形成することもなく、後に衰退していく運命にあるのです。特に現在の南島原市には旧8町のどこもが、これと言った市街地を形成していないのですが、このことは、「島原の乱」後、無人の荒野と化したこの地へ、幕府領小豆島や各藩からの強制移住があったことと関係しているのではないかと白桃は邪推しています。
※有家の名誉の為に言っておきますが、南島原市旧8町の中で、町制施行が一番早かったのは有家です。
秀邑/種別名称現自治体---1920年(人口)-----1950年(人口)
二種二級崎戸(西海市)崎戸村12,825崎戸町22,723
二種三級西有家(南島原市)西有家村10,528西有家町14,071
二種三級口之津(南島原市)口之津村9,198口之津町10,614
二種三級加津佐(南島原市)加津佐村9,093加津佐町12,349
二種三級有川新上五島町有川村8,596有川町12,208
二種三級小浜(雲仙市)小浜村8,580小浜町13,172
二種三級南有馬(南島原市)南有馬村8,345南有馬町10,824
二種三級生月(平戸市)生月村7,752生月町10,718
二種三級上波佐見波佐見町上波佐見村7,180上波佐見町10,420
二種三級川棚川棚町川棚村6,934川棚町15,936
準秀邑
高島(長崎市)高島村8,907高島町10,400
岐宿(五島市)岐宿村7,584岐宿町10,021
佐々佐々町佐々村5,978佐々町20,166
鹿町(佐世保市)鹿町村5,966鹿町町20,405
小佐々(佐世保市)小佐々村5,932小佐々町15,275
(参考)
世知原(佐世保市)世知原村4,796世知原町10,222
江迎(佐世保市)江迎村4,706江迎町16,894
奈良尾(新上五島町)奈良尾村4,615奈良尾町10,790
小値賀小値賀町笛吹村4,462小値賀町10,968
新御厨松浦市御厨村4,236新御厨町10,594
大島(西海市)黒瀬村3,695大島町15,095
福島(松浦市)福島村5,997福島村11,094
長与長与町長與村5,370長与村10,979

注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【卓邑】(昭・平の名邑)
長崎県の【卓邑】は、(炭鉱の街)であった・松浦、と長崎市近郊の長与、時津と現在は長崎市となった高島、外海、の五つです。別に強調したくないのですが、松浦のDIDが0回は何とも言えません。「軍艦島」のある高島も、「卓邑」とは言え、長崎市に吸収される前に事実上の「廃村」となっていました。なお、外海にあったDIDを、白桃は「神浦池島」と名付けていますが、千本桜さんの「池島」の方が的確ですね。
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)-----2000年(人口)
一種二級松浦(0)松浦市松浦市44,057松浦市22,082
二種三級長与(5)長与町長与村11,500長与町40,356
四種高島(6)(長崎市)高島町20,938高島町900
四種時津(5)時津町 時津町8,768時津町28,065
四種外海(5)(長崎市)外海町12,600外海町7,405
(参考)
多良見(3)(諫早市)多良見村9,324多良見町17,056
大島(2) (西海市)大島町18,373大島町6,055

注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[99877] 2020年 6月 3日(水)08:34:46白桃 さん
名邑三世代.その26(長崎県・前編)
【明治の名邑】
長崎県を料理に例えるなら、一種独特の風味があって、ほとんどの方はその美味しさをわからないまま食している、実は白桃もよく分かっていないのですが、それでもいきますよ。
長崎は文句なしの「別格市街」。人口急増で村から(町を飛び越えて)市となった軍港・佐世保は「市街」。名邑筆頭は厳原、続いて、白桃ルールによって島原市の【前身】となる湊と【前身】とならなかった島原。名邑代表は湊に委嘱。諫早→平戸→大村の序列は平戸→大村→諫早でも良いかも。そして19世紀枠で福江、富江、茂木を追加した長崎県の【明治の名邑】は計11。茂木びわ食べたい。
名邑/種別名称現自治体---1886年(人口)-----1908年(人口)
別格市街長崎長崎市長崎38,229長崎市176,480
市街佐世保佐世保市佐世保4,844佐世保市93,051
名邑厳原対馬市厳原7,562厳原町12,587
名邑島原市嶋原※17,593湊町6,746
名邑島原(島原市)島原町5,469
名邑諫早諫早市諫早※4,865諫早町4,051
名邑平戸平戸市平戸※10,775平戸町3,215
名邑大村大村市大村※9,814大村町2,549
19世紀福江五島市福江 8,976福江村9,848
19世紀富江(五島市)富江8,917富江村11,265
19世紀茂木(長崎市)茂木8,653茂木村10,809
嶋原※・・・町村制施行後の島原町、湊町、島原村の境域にあたると思われる。
諫早※・・・町村制施行後の諫早町、諫早村の境域にあたると思われる。
平戸※・・・町村制施行後の平戸町、平戸村の境域にあたると思われる。
大村※・・・町村制施行後の大村町、大村、西大村にあたると思われる。

つづいて「準名邑」
準名邑現自治体---1886年戸口表(人口)-----1908年(人口)
小浜(雲仙市)小浜第一表6,614小浜村8,690
口之津(南島原市)口之津第一表6,498口之津村11,602
川棚川棚町川棚第一表6,136川棚村7,076
人口的には「名邑」の要件を備えている街が非常に多い長崎県の「準名邑」選びは、難航の末、戸口表第一表に記載され、その人口が5千人以上で、戦前に町制施行の上記三つの街となりました。
以下、「準名邑」に近い街を参考として列挙します。
(参考)現自治体---1886年戸口表(人口)-----1908年(人口)
時津時津町時津第一表5,407時津村5,307
矢上(長崎市)矢上第一表5,309矢上村6,111
瀬戸(西海市)瀬戸第一表4,978瀬戸村6,511
山口(佐世保市)山口第一表4,940山口村8,505
彼杵東彼杵町彼杵第一表4,676彼杵5,348
有川新上五島町有川第一表4,606有川村7,864
佐々佐々町佐々第一表3,404佐々村5,745
神代(雲仙市)神代第一表3,254神代村3,663
深堀(長崎市)深堀第一表3,167深堀村3,490
早岐(佐世保市)早岐第一表3,046早岐村4,709
西有家(南島原市)西有家村第三表10,012西有家村11,714
南有馬(南島原市)南有馬村第三表8,900南有馬村8,557
加津佐(南島原市)加津佐村第三表7,828加津佐村10,391
深江(南島原市)深江村第三表7,122深江村8,147
千々和(雲仙市)千々石村第三表6,904千々石村8,745
北有馬(南島原市)北有馬村第三表6,662北有馬村7,508
高島(長崎市)高島村第三表6,415高島村3,688
東有家南島原市東有家村第三表6,272東有家村7,462
岐宿(五島市)岐宿村第三表6,123岐宿村8,198
三重(長崎市)三重村第三表6,018三重村7,096
布津(南島原市)布津村第三表5,924布津村6,688
神浦(長崎市)神浦村第三表5,756神浦村6,696
上波佐見波佐見町上波佐見村第三表5,727上波佐見村6,835
南串山(雲仙市)南串山村第三表5,513南串山村6,221
式見(長崎市)式見村第三表5,433式見村6,684
黒崎(長崎市)黒崎村第三表5,424黒崎村6,456
江ノ浦(諫早市)江ノ浦村第三表5,323江ノ浦村5,723
長与長与町長與村第三表5,242長與村5,600

注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99870] 2020年 6月 1日(月)09:08:38【1】白桃 さん
名邑三世代.その25(長野県)
【明治の名邑】
現在は佐久市が飯田市より人口が多くなっていますが、長野県の大きい市を四つ選べと言われたら、大抵の人は、長野、松本、上田、飯田を挙げるのではないでしょうか。その四つが「市街」となっています。名邑筆頭は「大本営」松代、これに上諏訪、飯山が続きますが、名邑代表はコヒガンザクラの高遠に。以下、中野、岩村田、大町、須坂、最後は唯一の「現役町」である福島で計13となります。
名邑/種別名称現自治体---1886年(人口)-----1908年(人口)
市街長野長野市長野18,222長野市39,242
市街松本松本市松本17,478松本市35,011
市街上田上田市上田15,172上田町23,838
市街飯田飯田市飯田11,672飯田町17,098
名邑松代(長野市)松代7,404松代町8,438
名邑上諏訪諏訪市高島7,204上諏訪町13,405
名邑飯山飯山市飯山6,175飯山町7,462
名邑高遠(伊那市)高遠3,948高遠町4,124
名邑中野中野市中野3,859中野町7,735
名邑岩村田佐久市岩村田3,662岩村田町7,330
名邑大町大町市大町3,515大町5,776
名邑須坂須坂市須坂3,489須坂町7,860
名邑福島木曽町福島3,243福島町4,907

つづいて「準名邑」
準名邑現自治体---1886年戸口表(人口)-----1908年(人口)
小諸小諸市小諸第一表2,991小諸町8,483
屋代千曲市屋代第一表2,795屋代町3,977
あと9人で小諸が「名邑」を逸したことについて、シマザキさんもフジムラ?さんも至極残念でしょうが、小諸には47~48年前、ああしていれば、ひょっとして???白桃、ほろ苦い、いや、メチャメチャ苦い想い出があります。

(参考)現自治体---1886年戸口表(人口)-----1908年(人口)
下諏訪下諏訪町下諏訪第一表1,814下諏訪町6,630
塩崎(長野市)塩崎第一表4,539塩崎村5,520
八幡(千曲市)八幡第一表3,850八幡村5,323
小布施小布施町小布施第一表3,224小布施村5,644
赤穂駒ヶ根市赤穂村第一表1,748赤穂村9,660
塩尻塩尻市塩尻第一表1,325塩尻村6,706
伊那伊那市伊那村第三表2,537伊那町※10,498
坂城坂城町坂城村第三表4,015坂城町5,599
喬木喬木村喬木村 第三表5,849喬木村7,552
平野岡谷市平野村第三表5,324平野村12,255
長野県は一筋縄ではいかないところがあって、名邑を「吟味」しきれていません。例えば、伊那町※は、戸口表第一表に記載された坂下(656人)、第二表に記載された西町(519人)、第三表に記載された伊那部村(2,446人)も含まれており、当時の伊那という地の実像を把握できてはいません。

注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【大・昭の名邑】=【秀邑】
惜しくも「名邑」になれなかった小諸、(参考)に挙げた岡谷、伊那、下諏訪、赤穂、塩尻が順当に「秀邑」になりましたが、見逃せないのは大正期に製糸業が全盛を迎えた丸子の進出です。
秀邑/種別名称現自治体---1920年(人口)-----1950年(人口)
一種二級岡谷岡谷市平野村44,278岡谷市35,520
二種二級伊那伊那市伊那町14,018伊那町23,273
二種三級下諏訪下諏訪町下諏訪町15,608下諏訪町18,798
二種三級丸子(上田市)丸子町12,196丸子町 11,700
二種三級小諸小諸市小諸町11,095小諸町17,039
二種三級赤穂駒ヶ根市赤穂村12,346赤穂町 19,250
二種三級塩尻塩尻市塩尻村7,861塩尻町13,955
準秀邑
辰野辰野町伊那富村10,479辰野町11,679
中箕輪箕輪町中箕輪村9,426中箕輪町12,825
(参考)
篠ノ井 (長野市)篠ノ井町3,409篠ノ井町16,587
軽井沢 軽井沢町東長倉村4,798軽井沢町13,676

注:(人口)は国勢調査人口

【昭・平の名邑】=【卓邑】
屋代が更埴と名を変え、晴れて「卓邑」となったほか、茅野、穂高、東部、辰野、箕輪、戸倉といった比較的若い街や、ちょっと渋めの豊科、坂城が長野県の「卓邑」です。安曇野市の【前身】にDIDのない穂高がなっていることに異論を唱える方もいるでしょうけど、あの、まさに「田園都市」的雰囲気、嫌いではありません。
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)-----2000年(人口)
一種一級茅野(7)茅野市茅野市35,220茅野市54,841
一種二級更埴(8)千曲市更埴市32,807更埴市39,402
二種二級穂高(0)安曇野市穂高町19,711穂高町30,966
二種三級東部(7)東御市東部町19,533東部町25,437
二種三級辰野(8)辰野町辰野町19,228辰野町22,407
二種三級豊科(5)(安曇野市)豊科町18,629豊科町27,079
二種三級箕輪(8)箕輪町箕輪町17,495箕輪町25,661
四級坂城(7)坂城町坂城町14,430坂城町16,830
四級戸倉(7)(千曲市)戸倉町13,372戸倉町18,326
(参考)
臼田(4) (佐久市)臼田町15,972臼田町15,962
山ノ内(4)山ノ内町山ノ内町19,645山ノ内町15,900

注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[99865] 2020年 5月 29日(金)08:12:07【3】白桃 さん
名邑三世代.その24(奈良県)
【明治の名邑】
奈良県は非常に簡単に説明できます。「市街」は奈良のみですが、名邑筆頭の郡山も他の名邑を大きく引き離して存在感を示しています。五條、御所、高田は予想通りといったところですが、現在奈良県下最少人口町の下市の「名邑」に驚かれる方もいるでしょう。もちろん、下市に名邑代表になってもらいましょう。話は全く飛んでイスタンブールになってしまいますが、奈良県の野球の強豪高校、天理は天理市、智弁学園は五條市、郡山は大和郡山市、御所実は御所市、高田商は大和高田市…県都奈良市はパット思いつかない。ならしの高校は、奈良市の高校ではありません。(笑)
名邑/種別名称現自治体---1886年(人口)-----1908年(人口)
市街奈良奈良市奈良22,666奈良市32,732
名邑郡山大和郡山市郡山12,834郡山町13,517
名邑五條五條市五條4,576五條町7,812
名邑御所御所市御所4,244御所町5,280
名邑下市下市町下市4,113下市町9,235
名邑高田大和高田市高田3,834高田町7,787

つづいて「準名邑」
「準名邑」は寺内町として有名な今井と田原本の二つ。
準名邑現自治体---1886年戸口表(人口)-----1908年(人口)
今井(橿原市)今井第一表2,677今井町3,432
田原本田原本町田原本第一表2,661田原本町3,204

(参考)現自治体---1886年戸口表(人口)-----1908年(人口)
初瀬(桜井市)初瀬第一表2,466初瀬町4,050
櫟本(天理市)櫟本第一表2,454櫟本町5,137
三輪(桜井市)三輪第一表2,453三輪町3,978
桜井桜井市桜井第一表2197桜井町5201
龍田斑鳩町龍田第一表2,158龍田町4,060
上市(吉野町)上市第一表2,105上市町2,797
松山(宇陀市)松山第一表1,905松山町2,217
榛原宇陀市萩原第一表1,733榛原町5,023
八木(橿原市)八木第一表1,553八木町4,042
丹波市天理市丹波市第一表1,414丹波市町9,992
高取高取町土佐第一表545高取町3,557
龍田がでたところで・・・
ちはやふる 神代もきかず 竜田川 からくれなゐに 水くくるとは
・・・の歌や落語、竜田揚げで有名な竜田川ですが、当時の竜田川は王寺より下流の大和川本流を指していたらしい。
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【大・昭の名邑】=【秀邑】
奈良県の【秀邑】は丹波市、桜井、大淀、畝傍の四つですが、橿原市の【前身町】を畝傍とすることに大いなる違和感を覚える方も多いでしょうね。
秀邑/種別名称現自治体---1920年(人口)-----1950年(人口)
二種三級丹波市天理市丹波市町10,302丹波市町19,046
二種三級桜井桜井市桜井町6,390桜井町16,659
二種三級大淀大淀町大淀村9,217大淀町13,932
二種三級畝傍橿原市白橿村7,098畝傍町11,290
(参考)
大宇陀 (宇陀市)松山町1,898大宇陀町12,347
十津川十津川村十津川村13,157 十津川村12,145
斑鳩斑鳩町龍田町3,694斑鳩町10,589
二階堂 (天理市)二階堂村7,423二階堂村10,031
丹波市が「秀邑」になったことを記念して作られた歌が「丹波市の男」。
♪タンバイッチまん、タンバイッチまん、おいらは街のお道化者~~→かなり苦しいウソ('◇')ゞ
注:(人口)は国勢調査人口

【昭・平の名邑】=【卓邑】
ようやく、生駒と香芝が出てきます。
「アンナ、オカンが言うには、奈良県には秀邑にも卓邑にもなっていないけど、あと二つ、新しく出来た市があるって言うやけど、どうも名前を思い出せないって。ひとつは、阪神にそんな名前の選手がいて、タイマがとなりにあったけど、何の問題にもならんかったらしい。ナンデモ、新しい市の名前と読み方が同じ『ひらがな町』が和歌山県にあるらしい。もうひとつは、四国の大都会にある駅と同名の駅があって、新しい市名が山本リンダの♪狙い撃ち、の中でやたらと連呼されるらしい。」----そういうお母さんをお持ちの方は(参考)をご覧あれ。
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)-----2000年(人口)
一種二級生駒(8)生駒市生駒町23,138生駒市112,830
一種二級香芝(7)香芝市香芝町15,009香芝市63,487
二種二級田原本(8) 田原本町田原本町19,769田原本町32,934
二種二級広陵(7)広陵町広陵町15,598広陵町31,444
二種三級斑鳩(7)斑鳩町斑鳩町10,657斑鳩町28,566
四種王寺(9)王寺町王寺町9,507王寺町23,782
四種三郷(7)三郷町三郷村6,723三郷町23,977
四種上牧(6)上牧町上牧村4,134上牧町24,005
(参考)
平群(3)平群町平群村6,141平群町20,497
河合(4)河合町河合村6,546河合町20,126
新庄(2)葛城市新庄町10,049新庄町19,454
榛原(3) 宇陀市榛原町12,934榛原町19,438
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[99840] 2020年 5月 25日(月)23:18:11【1】白桃 さん
2020年国勢調査
本題前に:
グリグリさん、メンテナンス作業お疲れ様でした。正直言って、文字が陽炎の如く感じますが、そのうち慣れるでしょう。
[99838]サヌカイト さん
投稿の時刻の横にある【1】【3】はどういった意味でしょうか。
これは、書き込みの訂正回数です。訂正が多い白桃が言うのも気が引けるのですが、なるべく訂正しないようにしましょう。※と言っているにもかかわらず、下の文章の中で西予市を東温市に訂正しました。恥ずかしい…
ここから本題
総務相が「2020年国勢調査の延期は考えていない。」と発言しているので、予定通り行われるものと思います。欲を言えば、遅くとも半年後には確定値を公表してもらいたいものです。
さて、100年の節目を迎える国勢調査、[99834]では都道府県内「最少人口記録市」についても触れましたが、「ことば足らず」等のところがあり追補しておきます。
2015年に最少人口を記録した道府県は、2020年に記録更新があるのは確実です。また、2020年に最下位が交替するかもしれないのは、記録更新の期待?がかかる青森、山梨以外に、茨城があります。
茨城県も、最下位交替だけではなく、県の記録も50年ぶりに更新されそうです。

県記録:下妻市・・・27,699(1970年)
5月1日現在推計人口前回国調からの減少数
潮来市(前回最下位)27,603-1,508
高萩市27,593-2,045

この他に県記録の更新が確定的なのが、富山県(1970年滑川市→小矢部市)と大分県(2000年竹田市→津久見市)で、更新が微妙なのが、福島県(1940年平市vs本宮市)、鳥取県(1960年境港市vs境港市)、広島県(2000年庄原市vs江田島市)、長崎県(2005年松浦市vs松浦市)です。

「最下位が交替するかもしれない」のは、上述の茨城県と青森県【平川市(前回最下位)vsつがる市】、山梨県【上野原市(前回最下位)vs大月市】ですが、「最下位が交替するかもしれない」ではなく、「ほぼ間違いなく最下位が交替する」のが、埼玉県(白岡市→幸手市)と愛媛県(東温市→八幡浜市)です。

さて、香川県の最下位獲得最多記録は善通寺市の11回ですが、順当にいけば2065年に東かがわ市が破ることになります。今から45年も先のことなので、白桃はこの世にいないでしょうが、丸亀市が1920年に作った香川県記録24,480人を、10年後の2030年に東かがわ市が110年ぶりに破るのをこの目で確認するかもしれません。('◇')ゞ
[99834] 2020年 5月 24日(日)10:25:01白桃 さん
都道府県内最下位最多獲得市と最少人口記録市
[99815][99828]の記事に関するデータを以下に掲載します。新設合併前の記録は法人格が違うので、現行の市とは別の市とする、という杓子定規的な考えにたって、[99828]では「現役」の市とその記録(回数)を書き込みましたが、「【前身市】の罪?(記録)は、現行の市に帰する」という考えに基づき、(私見ですが)事実上の記録となっています。なお、表中に市名※とあるのは、新設合併前の【前身市】の記録です。また、(市名×)は消滅市です。
また、ここでは、都道府県内での最少人口記録市も掲載しました。2015年に最少人口を記録した道府県は、2020年に記録更新があるのは確実です。また、2020年に最下位が交替するかもしれないのは、記録更新の期待?がかかる青森、山梨以外に、茨城があります。

都道府県最下位最多獲得市(回数)------最少人口記録市(人口)(調査年)
北海道歌志内11歌志内3,5852015年
青森県弘前※7平川32,1062015年2020年に最下位交替の可能性
岩手県陸前高田13陸前高田19,7582015年
宮城県角田11角田30,1802015年
秋田県由利本荘※(本荘)4にかほ25,3242015年
男鹿※4
山形県尾花沢12尾花沢16,9532015年
福島県二本松※1030,1261940年
茨城県下妻5下妻27,6991970年
笠間※5
栃木県(日光×)8日光16,3792005年
群馬県安中※8高崎36,7921920年
埼玉県川越3狭山31,3411955年
鴻巣3
日高3
千葉県勝浦12勝浦19,2482015年
東京都羽村5福生37,9381970年
神奈川県南足柄9三浦36,3581955年
新潟県佐渡※(両津)10両津17,3942000年
富山県滑川10滑川30,0391970年
石川県珠洲9珠洲14,6252015年
福井県勝山12勝山24,1252015年
山梨県甲州※(塩山)10上野原24,8052015年2020年に最下位交替の可能性
長野県飯山8飯山21,4382015年
岐阜県美濃12美濃20,7602015年
静岡県(天竜×)8下田22,9162015年
愛知県高浜6津島30,6081950年
三重県熊野(注)11熊野17,3222015年
滋賀県東近江※(八日市)10八日市29,4371965年
京都府宮津13宮津18,4262015年
大阪府四條畷7富田林30,3991950年
兵庫県相生5養父24,2882015年
三田5
奈良県五條8御所26,8682015年
和歌山県御坊12御坊24,8012015年
鳥取県境港12境港32,7141960年
島根県江津11江津24,4682015年
岡山県高梁※7新見24,5762000年
広島県庄原※9庄原21,3702000年
山口県美祢(注)10美祢17,7542005年
徳島県小松島10三好26,8362015年
香川県善通寺11丸亀24,4801920年
愛媛県伊予※5北條27,7361965年
高知県土佐清水8室戸13,5242015年
福岡県嘉麻※(山田)11山田11,0342005年
佐賀県多久11多久19,7492015年
長崎県松浦※9松浦21,2212005年
熊本県(牛深×)10牛深16,6092015年
大分県豊後高田※6竹田17,4892000年
宮崎県串間8串間18,7792015年
鹿児島県西之表8垂水15,5202015年
沖縄県(石川×)11石川15,7611970年
(注):
熊野は、「前身」の熊野市時代に9回、現行の熊野市で2回記録しています。
美祢は、「前身」の美祢市時代に8回、現行の美祢市で2回記録しています。
[99828] 2020年 5月 22日(金)13:08:20白桃 さん
白桃の各回国勢調査都道府県内最少人口罪最多獲得市捕物控(第二話)
[99815]のつづきです。
白桃親分の取り調べを受けた会津の若松。最初のうちは、「それは、若松と名乗っていたころの話で、今の私には関係ありません。」とか、「その罰を受けるなら、二本松の菊次郎じゃございませんか。」などとグジグジ言っていたが、もともと生真面目で、会津の「什の掟」~ならぬことはならぬものです~を心得ている若松は、「正直に言えば、『起き上がれない小法師』程度のごくごく軽い刑で終わらせてやろう。」という親分の甘い言葉、・・・これを「司法取引」というのだろうか?・・・もあって陸前高田一味の全貌を白日の下に晒したのでした。
以下に、一味全員の名と、主だったものに与えられた刑の名称を記す。
13犯陸前高田お咎めなし
宮津天橋立又覘きの刑
12犯尾花沢スイカ割りの刑
勝浦おせんころがしの刑
勝山アチャコ恐竜の刑
美濃ミノ虫の刑
御坊ごぼう抜きの刑
境港ヌリカベの刑
11犯歌志内歌しないの刑
角田ロケット打ち上げ失敗の刑
江津江戸から一番遠いの刑
善通寺お咎めなし(寺社奉行管轄)
多久青しまうり漬けの刑
10犯滑川滑り止めの刑
小松島お咎めなし
9犯: 南足柄、珠洲
8犯: 飯山、五條、土佐清水、串間、西之表
7犯: 四條畷
6犯: 高浜
5犯: 三沢&黒石、下妻 、羽村、相生&三田
4犯: 尾道、佐世保
3犯: にかほ、足利、沼田、川越&鴻巣&日高、 沼津&下田、米原 、美作、東温、水俣、中津&津久見
2犯: 福島&会津若松&本宮、新発田&加茂、上野原、熊野&四日市&鳥羽、美祢、豊前、南城
浦安の安「ねぇ、親分、いまだに良く分かんねぇんですが、こいつら、いったい何をやらかしたんで?」
白桃「ま、安がわかんねぇのも無理はない。住んでいる世界が違うから。安の知らない世界では、別の「縄張り」ができていて、それぞれのシマを国とか藩というかわりに県とか府とかと言っている。で、同じシマの中にいくつかの派手で目立った街、があると思いねぇ。それを市、と呼ぶのだが、五年おきにある、でっけぇ人別改めで、そのシマの市の中で一番少なかったところに、人別改めごとにバツを付ける。そのバツが同じシマの中で一番多いのを書き留めたのが、上の「鳴門きんとき秘帳」というわけだ。」(い、いつの間に「鳴門きんとき秘帳」なる名が付いた???)
安「まだ、わかんねぇが、それは置いとくとして、その人別改めで、ケツを食らうっていうのは悪いことですかい。別に他人様に迷惑をかけるようなことじゃ、ないのでは?」
白桃「オメェの言うとおりだが、バツが付いたら、みっともないことは違ぇねぇ。そのバツの数を数えるスキ者がいて、そいつが事件に仕立て上げるのさ。」
安「それにしても、一番罪が重そうな陸前高田はお咎めなしで、他も、あんまりキツそうな刑じゃなさそうですね。」
白桃「そりゃそうさ。こいつらの中で、ちょいワルは、熊野と美祢ぐらいで、会津の若松にしたって名前を変更しただけで正体までは変えていない。こいつらは、みんな正直者なのさ。陸前高田なんざ、あまりにも可哀想で同情するぜ。本当のワルは、佐渡や甲州のように、名前も正体も変えて、昔のことをかくしているのとか、二本松の菊次郎のように「代替わり」を装っていやがるヤツさ。それと、名跡を譲る代わりに今市にかくまわれている日光とか、バツ8の天竜を隠している浜松なんか許せねぇ。日光なんぞ、『三猿の刑』をくらわしたい、浜松は隠蔽の咎で『うなぎ蒲焼の刑』にしたいよ、まったく・・・」
と、憤懣やるかたない様子の白桃親分。が、お話はココまで。~おわり
[99815] 2020年 5月 20日(水)19:24:14【1】白桃 さん
白桃の各回国勢調査都道府県内最少人口罪最多獲得市捕物控(第一話)
ここんとこ、十番勝負感想の中に過去を振り返るものが散見されます。十番勝負においては、殆ど予習・復習をしない白桃なんで、あまり過去を振り返ることもないのですが、
[99803]勿来丸 さん
#各参加者が初めてメダルを取った市、初めて手に入れた領地、なんてものも知りたいです。
これだけは忘れておりません。
第一回の問一で
お題が
沼田市、日高市、美濃市、養父市、境港市
で想定解数が47とくれば、もうあれしかない。当然共通項は「都道府県内で人口の最も少ない市」なので、善通寺で答え、金メダルを頂きました。ただ、幸いなことに、当時は善通寺より東かがわの人口が多かったので即答しましたが、もし、現在の状態ならば、「東かがわ」で答えるのを躊躇したのでは、と思います。また、当時の白桃は今ほど十番勝負に関心を持っておらず、一瞥してわからなければ、それ以上問題を考えるなんてことはしませんでしたので、第一回で答えたのは、もう一つ(観音寺でこれも金)だけでした。

~~ここから妄想が広がります~~

浦安の安(五郎)「白桃親分、テェヘンダ、グリグリの旦那が、こいつらの一味を大至急しょっぴいて来いって。」
見ると、書きつけには
陸前高田、川越、鴻巣、三田、小松島
と書いてある。
白桃「安よぉ、グリグリの旦那は、佐渡や甲州のことは何にも言ってなかったか?」
安「へぇ、それがねぇ、あいつらには、現場不在の証があるので手出しできない、とか、法人格がどうのこうのと口ごもっていました。」
白桃「わかった。安、ちょいと善通寺を連れてきな。」
善通寺「親分、ご無沙汰しております。何かご用で。」
白桃「久しぶりだな。ちょっと昔のことをほじくりかえしてすまねぇが、おめぇ、こいつらの仲間じゃないか?」
善通寺「・・・親分もうご勘弁を。讃岐の国で11回もケツをくらったことが今でも響いてるんですか。今は、改心しておりますですが・・・。そりゃぁ、東かがわの若造にはアタマにきて、ガツンとやって、ついでに、和三盆をちょっくらかっぱらってきましたが、それが何か。ああ、そうや、東かがわのヤツこそ、こいつらの仲間じゃないんナ?・・・(ところどころ讃岐弁)。アイツはあれからおとなしくなって、ふうが悪いけん、三本松の街も歩けん、とかなんとか言ってましたが。」
白桃「東かがわは、今のところ、この一件にはかかわっていない。それより、アンマリ無茶をするとお大師サンにも申し開きができないのではないか。もう少し、東かがわのこともいたわってやれ。誠を尽くせ、尽誠は学園ダ。」
安「親分、何を言ってるのか良くわからねぇが、善通寺は帰していいんですか?」
白桃「いいよ。アイツは一味には違ぇないが、今回ばかりは見逃してやろう。それより、安!次は、会津の若松を連れてきな。」~~つづく
[99800] 2020年 5月 19日(火)15:34:50白桃 さん
名邑三世代.その23(新潟県・後編)
【秀邑】(大・昭の名邑)
新潟県の「秀邑」は、「準名邑」であった葛塚(豊栄市の前身)に、[99788]千本桜さんの、
「荒い(新井)海を六日(六日)も漕いで(小出)」
プラス堀之内の五つで、佐渡の両津は「準秀邑」にもなっていません。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)---1950年(人口)
二種三級新井妙高市新井町7,050新井町11,884
二種三級葛塚(新潟市)葛塚町7,034葛塚町10,293
二種三級六日南魚沼市六日町 6,824六日町10,361
二種三級小出魚沼市小出町5,998小出町10,267
二種三級堀之内(魚沼市)堀之内村7,539堀之内町12,667
準秀邑
宮内(長岡市)上組村7,837 宮内町12,784
(参考)
両津佐渡市両津町6,507両津町9,402
内野(新潟市)内野村4,958内野町10,274
青海(糸魚川市)青海村3,686青海町12,208
中之島(長岡市)中之島村11,349中之島村14,056
板倉(上越市)板倉村10,172板倉村11,838
黒埼(新潟市)黒埼村9,410黒埼村13,440
安田(阿賀野市)安田村7,357安田村10,648
注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【卓邑】(昭・平の名邑)
「昭・平の名邑」、すなわち「卓邑」になってやっと両津が登場します。もっとも、2000年国調時の時点で市になっていれば自動的に「卓邑」となりますので、あまり威張れたものではありません。もし、両津が市になっていなければ、2000年国調人口が2万人をきっているので、二種ではなく四種の「卓邑」だったのです。青海は企業城下町、分水の分身、いや、【前身】は地蔵堂、西川の【前身】は曽根ですから、新潟の主要な街は、大体、落ち着くところに落ち着いた、という感じですかね…
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)---2000年(人口)
一種三級両津(9)佐渡市両津市28,892両津市17,394
二種三級塩沢(0)(南魚沼市)塩沢町24,827塩沢町20,561
二種三級吉田(9)(燕市)吉田町18,782吉田町25,136
二種三級黒埼(7)(新潟市)黒埼村14,174黒埼町25,893
四種青海(9)(糸魚川市)青海町17,221青海町10,160
四種分水(9)(燕市)分水町16,285分水町15,681
四種西川(7)(新潟市)西川町8,474西川町12,365
(参考)
津南(0) 津南町津南町20,072津南町12,389
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「卓邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
注3:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[99786] 2020年 5月 18日(月)11:51:03白桃 さん
名邑三世代.その22(新潟県・中編)
31もある新潟県の【明治の名邑】を現在の自治体ごとに整理すると以下のようになります。これを見て、アソコが入ってない、どうして?と思われる方がいれば私は嬉しいのです。
市町名---名邑
新潟市新潟、沼垂、白根、巻、亀田、小須戸、新津
長岡市長岡、与板、寺泊、栃尾
上越市高田、直江津
新発田市新発田
三条市三条
柏崎市柏崎
燕市
村上市村上
南魚沼市
佐渡市相川、小木
十日町市十日
五泉市村松、五泉
糸魚川市糸魚川
阿賀野市水原
見附市見附、今
魚沼市
小千谷市小千谷
妙高市
胎内市中条
加茂市加茂
出雲崎町出雲崎

入ってないところは、はたして「準名邑」となっているのでしょうか?
準名邑現自治体-----1886年戸口表 人口---1908年人口
地蔵堂(燕市)地蔵堂町第一表2,832地蔵堂町4,011
岩船(村上市)岩船町第一表2,824岩船町3,636
両津佐渡市湊町第一表1,924両津町※5,512
第一表1,497(両津町)
葛塚(新潟市)葛塚村第一表2,750葛塚町8,128
片貝(小千谷市)片貝村第一表4,953片貝村6,638
吉田(燕市)吉田村第一表4,039吉田村 7,556
柿崎(上越市)柿崎村第一表3,580柿崎村8,294
曽根(新潟市)曽根村第一表3,006曽根村3,850
両津町※---1901年に湊町、夷町と加茂歌代村の一部で新設

「準名邑」にも入っていなければ、多分以下にあるでしょう。
(参考)現自治体-----1886年戸口表人口---1908年人口
津川阿賀町津川町第一表2,321津川町3,250
河原田(佐渡市)川原田第一表2,235河原田町2,320
塩沢(南魚沼市)塩沢村第一表1,990塩沢町6,794
小出魚沼市小出島村第一表1,885小出町5,227
六日南魚沼市六日町村第一表1,831六日町6,813
名立(上越市)名立大町村第一表1,147名立町2,124
瀬波(村上市)瀬波町第一表1,117瀬波町1,885
内野(新潟市)内野村第一表2,837内野村6,049
黒埼(新潟市)金巻村第一表2,501黒埼村10,129
真野(佐渡市)新町第一表1,293真野村7,295
新井妙高市新井村第三表2,684新井町7,250
石地(柏崎市)石地村第三表2,079石地町3,944
能生(糸魚川市)能生町村第三表1,895能生町3,884
沢根(佐渡市)五十里村第三表1,352沢根町3,751
高浜(柏崎市)宮川村第三表1,423高浜町※3,126
椎谷町第一表1,098(高浜町)
仙田(十日町市)仙田村第三表5,741仙田村5,410
中條(十日町市)中條村第三表3,967中條村7,355
横越(新潟市)横越村第三表3,401横越村8,000
高浜町※---1901年椎谷町と宮川町で新設

注1:表中1886年の人口は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の人口は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「準名邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99780] 2020年 5月 17日(日)16:03:03白桃 さん
スワ!白桃、十番勝負から引退か?
細菌はウイルスと違って、
もとい。最近は昔と違って、得意の左四つに組めても技が出てこなくなった、と関脇・長谷川が引退会見で語ったかどうか知りませんが、今の白桃がまさにそれであります。もともと、出足も悪く、詰めも甘かったのですが、それにしても今回、それほど難しい問題が無かったのに反応があまりにも鈍かった。
一日目
十番勝負開始から五時間たって、ようやく問五【動物名(鹿)の市および町村があった市】を解答。さて、問五ですが、答える際に「数があわない」とほざきました。数があわなかった理由は菊池市を抜かしていたからですが、菊池町時代に菊鹿村(当時)と境界変更があっただけなのですね。その菊池市を該当市とすることについて、全面的に賛同しかねますが、菊池市を解答したさざ波さんには敬意を表します。

問四【市制施行日が1954年の市】
1954年は「昭和の大合併」の真っ盛り、と言っても、第54回十番勝負に出題されるとは予測していませんでした。リセット鹿沼に引っ掛かりました。

問二【二つの町からなる市(市制施行時およびその後の合併を含め2町が合体)】
問題番号が大きなヒントになっていたのだと思いますが、グリグリさんも「共通項の説明表現が難しい」と仰っているように、解けてもあんまりスッキリした気分になれませんでした。

二日目
問一【市役所の住所に「中央」の文字がある市】
ウラのウラのウラのウラをかかれた問題でした。几帳面で慎重かつ繊細な白桃→(多分ウソ)には、誰か数人が正解をした後でなければ解けるものではありませんでした。('◇')ゞ

問八【一文字の市に隣接する市】
初歩的隣接問題に苦戦するとは。

問九【隣接する市区町村の中で最も人口の少ない市】→これは勿来丸さんの【自市より人口の多い市区町村とのみ隣接する市】の方がわかりやすい。
今回メダルを獲れたとすれば、この問題でした。言い訳ですが、お題の淡路市は現在、洲本市より多くなっています。ついつい、10月1日推計人口のことを忘れていました。

問十【同一都道府県内の市と町と村にのみ隣接する市】
お題と非該当にあった高知県の市を見ているうち、ようやく分かりました。

問六【都道府県の中で東端西端の経度差が一番大きい市】を誤答
当初、「都道府県の中で市役所から市内最高点までの距離が一番長い市」を考えていました。誤答は致し方ありませんが、高松での誤答は痛い。あゝ痛い。
※二日目は頑張るもここまで
※三日目:沈黙のパレード
四日目
問六を解く。「日本の東西南北端点の経度緯度(都道府県、市区町村別を含む)【国土地理院】」見ても、60進法の引き算が面倒でした。そこで、今回初めて「一目瞭然」「簡単明瞭」「唯一無二」「超超安易」「県内四市」「市盗無視」の忍法トットリの術を使いました。(笑)

五日目
問三【今年、市長選挙が行われた市(無投票を含む)】
朝、目覚めて、アレでないか!と気が付き、あわててパソコンを開けました。確証を得て口ずさんだのが、なぜか伊東ゆかりさんの♪「朝のくちづけ」。選挙問題には毎度苦戦します。
※ヒントが出ます。
ヒント直後、
問七【美しい日本のむら景観百選のある市】にやっとたどりつく。
ぺとぺとさんが「数はぴったり合いました。」って仰っていたので、「赤穂47士(市)」ではなく、スタンダードな問題とは分かっていたのですが、念のため、都道府県庁所在市に、○○が一番近い市、を探すこと数十回の時間浪費。でも、町村ヒントで美瑛が出ていなければ、あだまだ解けていなかったでしょう。

最近は、これはアノ手の問題、それはソノ手の問題という、問題を見極める力というか勘が衰えています。今回、完答順位が4位と言っても、ヒント後の完答ですから上位3名とは大きな開きがあります。唯一の救いは念願の総社を盗れたことです。
で、ソロソロ引退かって?
とんでもありません。今回の敗因は次の通りはっきりしています。
1.ステイ・ホームの追風は私には殆ど関係なかった事。(バイト中でも、家にいるのと同じ環境下にあります。→マル秘)
2.期間中、一切お酒を飲まなかったこと。(別に体調が悪かったワケではありません。通院日の2週間前からは飲まないようにしています。→極秘)

最後になりましたが、グリグリさんには今回も苦しめさせていただきましたこと、御礼申し上げます。次回もお手柔らかにお願いします。
[99762] 2020年 5月 16日(土)13:20:13【1】白桃 さん
名邑三世代.その21(新潟県・前編)
【明治の名邑】
明治期の新潟県の人口の多さについては今さら言及するまでもありませんが、「明治の名邑」の数31は、他府県を圧倒して文句なしの全国一位です。
新潟は「別格市街」、高田、長岡に加え新発田も「市街」。新発田が「市街」なら三条もか、と予測していましたが、そうではありませんでした。その三条を押さえて、「名邑」筆頭はなんと相川。村上、小千谷、柏崎と続く名邑で異彩を放つのが沼垂。沼垂(渟足)の柵というのが日本史の教科書に出ていたような気もしますが、古くは、新潟と喧嘩、反目するほどの相当な湊町であったようです。直江津、村松、十日(町)と続いて、次に入るのが与板。直江家に養子に入った(樋口)兼続はここに住んでいたのだろうか?あまり知られていない与板の次は、お節料理買い出しツアー
で名高い寺泊。糸魚川、「越後の小京都」の加茂、そして、♪えち~ごのエキでいずもざき?、数ある名邑の中で現在も自治体名として残る最も寂れたマチ、出雲崎に名邑代表を。出雲崎には「明日がなかったさ」かも。白根、五泉、水原、見附、燕、そう言えば、♪越冬つばめ、は越後の燕で冬を越す???、消滅した一文字町・巻、あられの亀田、とまだまだ続きます。相川に次ぐ佐渡の名邑は小木。栃尾、小須戸、新津、中条、最後が今。だらだら書いているだけで疲れます。よせば良かった?('◇')ゞ
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)---1908年(人口)
別格市街新潟新潟市新潟40,778新潟市61,616
市街高田上越市高田24,511高田町◎28,021
市街長岡長岡市長岡16,152長岡市35,376
市街新発田新発田市新発田10,527新発田町18,307
名邑相川(佐渡市)相川10,704相川町10,849
名邑三条三条市三條町8,953三條町※14,777
(三条市)一ノ木戸村3,609(三條町)
名邑村上村上市村上※10,805村上町8,234
名邑柏崎柏崎市柏崎町8,345柏崎町9,383
名邑沼垂(新潟市)沼垂8,774沼垂町11,869
名邑直江津(上越市)直江津町7,353直江津町12,686
名邑村松(五泉市)村松町7,190村松町8,963
名邑十日十日町市十日町村5,531十日町7,249
名邑与板(長岡市)与板5,442与板町6,107
名邑寺泊(長岡市)寺泊町5,420寺泊町11,644
名邑糸魚川糸魚川市糸魚川5,275糸魚川町8,085
名邑加茂加茂市加茂町5,109加茂町※14,836
(加茂市)上條村3,714(加茂市)
名邑出雲崎出雲崎町出雲崎5,093出雲崎町※10,135
(出雲崎町)尼瀬2,785(出雲崎町)
名邑白根(新潟市)白根町4,908白根町7,511
名邑五泉五泉市五泉町4,834五泉町11,230
名邑水原阿賀野市水原町4,128水原町8,371
名邑見附見附市見附4,066見附町8,205
名邑燕市燕町3,980燕町4,518
名邑(新潟市)巻村3,975巻町6,138
名邑亀田(新潟市)亀田町3,876亀田町8,716
名邑小木(佐渡市)小木町3,819小木町6,338
名邑栃尾(長岡市)栃尾町村3,721橡尾町〇6,203
名邑小須戸(新潟市)小須戸町3,451小須戸町8,643
名邑新津(新潟市)新津村3,446新津町10,232
名邑中条胎内市中條町3,137中條町8,749
名邑(見附市)今町新田3,107今町3,845
高田町◎:1911年に高田市に
橡尾町〇:1911年に栃尾町に改称
村上※10,805人:町村制施行後の村上町と村上本町の区域を併せた人口
三條町※、加茂町※、出雲崎町※は、それぞれ「戸口表」第一表に記載されている一ノ木戸村、上條村、尼瀬を併合しています。

注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99748] 2020年 5月 15日(金)09:50:01白桃 さん
名邑三世代.その20(兵庫県・後編)
【秀邑】(大・昭の名邑)
兵庫県の「秀邑」は、この期に市制施行した相生、芦屋、加古川に、後に市となる小野、川西、「昭和の合併」で明石に吸収される大久保、二見、現在なお「町」のままの中、「村」でありながら名を連ねる鳴尾と、結構バライティに富んだ九つの街。相生は1920年当時は「おお(あう)」であり、広島の因島同様、人口変動が激しいのです。因島との共通点は「造船の町」。芦屋は「町」を飛び越えて市制施行。ついに「町」にもならず西宮に吸収された鳴尾は、甲子園が出来る前には高校野球のメッカでありました。
一種二級相生相生市相生町15,408相生市27,528
一種二級芦屋芦屋市精道村11,151芦屋市42,951
一種三級加古川加古川市加古川町7,483加古川市49,832
二種三級小野小野市小野町5,805小野町10,326
二種三級川西川西市川西村8,053川西町24,146
二種三級大久保(明石市)大久保村7,880大久保町24,713
二種三級多可町中村7,510中町11,613
二種三級二見(明石市)二見村5,050二見町10,683
三種三級鳴尾(西宮市)鳴尾村7,190鳴尾村33,812

参考として、「準秀邑」にもなれなかったのは以下の通り。生野はあと521人いたら、小浜はもう半年前に「町」となっていれば・・・タラ・レバの話。
名称現自治体-----1920年(人口)---1950年(人口)
生野(朝来市)生野町8,069生野町9,489
西脇西脇市西脇町4,603西脇町15,066
本庄(神戸市)本庄村6,140本庄村13,538
魚住(明石市)魚住村5,727魚住村10,973
小浜宝塚市小浜村5,513小浜村15,090
良元(宝塚市)良元村4,640良元村21,687

注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【卓邑】(昭・平の名邑)
兵庫県の「卓邑」は以下の12。(参考)に掲げた氷上は、2000年に2万人をキープしていれば「卓邑」になれたのに、猪名川は同年の人口が3万人にのっていたら「準卓邑」でした。これは、レバ・タラの話。
卓邑名称現自治体-----1960年(人口)---2000年(人口)
一種一級宝塚(9)宝塚市宝塚市66,491宝塚市213,037
一種一級三田(9)三田市三田市32,528三田市111,737
一種二級西脇(9)西脇市西脇市42,238西脇市37,768
一種二級加西(7)加西市北條町23,294加西市51,104
二種二級稲美(0)稲美町稲美町18,525稲美町32,054
二種三級山崎(9)宍粟市山崎町27,243山崎町25,971
二種三級社(0)加東市社町17,966社町21,545
二種三級太子(6)太子町太子町14,296太子町31,960
二種三級夢前(0)(姫路市)夢前町13,649夢前町21,952
四種香住(7)香美町 香住町17,369香住町13,998
四種日高(7)(豊岡市)日高町21,685日高町18,410
四種播磨(6)播磨町阿閇村8,814播磨町33,766
(参考)
猪名川(4)猪名川町猪名川町7,178 猪名川町29,094
氷上(0) 丹波市氷上町20,802氷上町19,299

注1:(人口)は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「卓邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
注3:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[99737] 2020年 5月 13日(水)23:35:38白桃 さん
Re:速報が出た
[99735]ピーくん さん
ようやく広島県から推計人口が発表されました。37年ぶりに280万人割れました。
一昨日だか昨日だか、広島県の担当部署に訊いたら「今週の木曜日に公表予定」と仰っていたのですが、一日早まったようですね。
例年、地方の県庁所在都市や大学の多い都市においては、四月一日現在推計人口がかなり落ち込み、五月一日現在推計人口である程度復原するのですが、本年は新型コロナの影響を受けて様相が異なるかもしれません。

日野市が19万人に仲間入り流山市が東広島市抜き去る。
流山の人口増加が飛びぬけているだけで、東広島も順調に人口を伸ばしています。五年後の国勢調査の頃はどうなっているのか予測はできませんが、当分の間は安泰でしょう。
[99731] 2020年 5月 13日(水)12:41:56白桃 さん
名邑三世代.その19(兵庫県・前編)
このシリーズ、都道府県を逆五十音順に吟味しているのですが、47都道府県を逆五十音順にスラスラ言える方がいたら、私は尊敬します。それはともかく、このシリーズ次回十番勝負までに終わるのかどうか・・・。
【明治の名邑】
兵庫県の「明治の名邑」は二十二もあります。神~戸、♪そして神戸はもちろん「特選市街」。「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(以下「戸口表」)には「神戸」と「葺合」が第一表に掲載されています。「市街」は姫路、明石、尼ヶ崎、西宮の四都市。明石ですが、「戸口表」には「明石」以外に「大蔵谷」「王子」が第一表に出てきます。名邑筆頭は洲本。続いて二枚目は同じ淡路勢の由良。♪由良由良ゆれる初恋のもどかしさ~、「わたしの城下町」ではありませんが、洲本にお城が戻るまで、いっとき城下町だったそうな。地味ながらお目出度そうな高砂、柳行李の豊岡、♪赤とんぼの龍野、黒田官兵衛が閉じ込められた伊丹、また淡路の福良が続き、兵庫の名邑代表出石。伊豆市ではありません。脱線しますが、「名邑代表」って意味あるのか、選出規準はあるのか、って訊かれたら、こう答えます。「何もありま温せん。ただ、私好みの今はショボクレタ街を選んでいます。行き当たりばったりに決めていますが、香川県だけは既に決まっております(笑)」。続いて渋めの網干。私、小さい頃「あぼし」って、煮干か梅干の親戚かと思ってました。そして、今は橋下の街となった岩屋、デカンショ篠山、メガネのミキじゃなくて金物の三木、♪恋のしずく…恋のしづき(志筑)、個人的には忘れることが出来ない飾磨、浪士協調の赤穂(「戸口表」第一表には「加里屋」の他に「上仮谷」と「中村」も記載されている)、御影石より御影郷(美酒)の御影、シンガリはホタルイカ浜坂。名邑ザックザクの兵庫です。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)---1908年(人口)
特選市街神戸神戸市神戸80,446神戸市378,197
葺合5,418(神戸市)
市街姫路姫路市姫路22,677姫路市41,028
市街明石明石市明石18,587明石町25,951
大蔵谷3,013(明石町)
市街尼ヶ崎尼崎市尼ヶ崎12,742尼ヶ崎町19,888
市街西宮西宮市西ノ宮11,932西宮町18,396
名邑洲本洲本市洲本8,948洲本町9,302
名邑由良(洲本市)由良7,069由良町10,146
名邑高砂高砂市高砂6,519高砂町7,679
名邑豊岡豊岡市豊岡6,325豊岡町7,774
名邑龍野たつの市龍野5,840龍野町6,952
名邑伊丹伊丹市伊丹5,816伊丹町9,641
名邑福良南あわじ市福良5,771福良町6,848
名邑出石(豊岡市)出石5,253出石町5,264
名邑網干(姫路市)網干5,170網干町8,429
名邑岩屋(淡路市)岩屋4,886岩屋町6,870
名邑篠山丹波篠山市篠山4,884篠山町7,390
名邑三木三木市三木4,877三木町5,643
名邑志筑淡路市志筑4,548志筑町5,420
名邑飾磨(姫路市)飾萬津4,327飾磨町6,222
名邑赤穂※赤穂市加里屋3,865赤穂町6,793
名邑御影(神戸市)御影3,664御影町7,467
名邑浜坂新温泉町浜阪3,496浜坂町6,420

続いて「準名邑」
「戸口表」人口が三千人に僅かながら届かなかったのが、柏原(かいばら)、三田(さんだ)、生野(いくの)。なお、三田市の前身は三田ではなく三輪です。明治期に町になれなかった(ならなかった)のが曽根と今津。惜しいかな曽根の町制施行は1913年(大正2年)。
名称現自治体-----1886年戸口表人口---1908年人口
柏原(丹波市)柏原第一表2,982柏原町5,105
三田(三田市)三田第一表2,976三田町3,781
生野(朝来市)生野第一表2,903生野町9,487
曽根(高砂市)曾根第一表3,075曾根村3,489
今津(西宮市)今津第一表3,703今津村4,000

ここに書き留めておきたい街がまだまだありますが、キリがなく、参考列挙は少な目に。
加古川※については「戸口表」第一表に「寺家」の他に「加古川」が記載されていますが、その現住人口は822人となっており、いずれにしろ当時の加古川は取り立てて言うほどの街でもなかったようです。尾崎、沼島は、ついに「町」になることはなかったのですが、白桃が関心を持っているところです。淡路島南方沖合にある沼島は、「国産み」伝承があることで有名です。今の人口は10分の1に近いのかな?
(参考)現自治体-----1886年戸口表人口---1908年人口
加古川※加古川市 寺家第一表1,644加古川町4,118
尾崎(赤穂市)尾崎第一表4,586尾崎村 4,924
沼島(南あわじ市)沼嶋第二表 3,812沼島村3,679
相生相生市相生村第三表4,077相生村5,381

注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99722] 2020年 5月 12日(火)07:50:06白桃 さん
名邑三世代.その18(広島県・後編)
【秀邑】(大・昭の名邑)
広島県の【秀邑】は後に市となる土生(因島市の前身町)、大竹と現在は江田島市の一部になっている大柿の三つです。なお、下の表からは土生町の人口が横ばいのように見えますが、1925年には7,709人となっており、何故このような急減をみたのか、類推は出来ますが確かなことは言えません。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)---1950年(人口)
二種三級土生(尾道市)土生町13,315土生町13,488
二種三級大竹大竹市大竹町6,375大竹町14,448
二種三級大柿(江田島市)大柿村9,574大柿町13,233
続いて
◎準秀邑
名称現自治体-----1920年(人口)---1950年(人口)
向島(尾道市)向島西村9,814向島町13,571
坂町坂村6,934坂町14,089
大野(廿日市市)大野村6,008大野町10,848
(参考)
1920年の人口が5,000人未満で「準秀邑」にも成れなかったところや、人口面では「秀邑」の要件は満たしていたが、この期に町制施行が行われなかったところです。(細かい話で恐縮ですが、安浦の「前身町」は、「準名邑」の内海ではなく、三津口になっております。)
名称現自治体-----1920年(人口)---1950年(人口)
十日市三次市十日市町4,410十日市町11,181
五日市(広島市)五日市町3,409五日市町10,319
西条東広島市西条町2,645西条町10,751
瀬戸田(尾道市)瀬戸田町2,286瀬戸田町10,707
府中町府中町府中村3,526府中町11,408
船越(広島市)船越村2,883船越町10,652
安浦(呉市)三津口村2,665安浦町※11,043
祇園(広島市)祇園村2,215祇園町12,841
倉橋島(呉市)倉橋島村14,051倉橋島村20,018
江田島江田島市江田島村13,945江田島村21,043

注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【卓邑】(昭・平の名邑)
以下、13の【卓邑】と、1960年の人口が1万人に届かなかったため、「卓邑」を逸した「筆の街・熊野」です。なお、「卓邑」の名称が「三次市」となっているのは、【前身】ではない「三次」が「明治の名邑」として既に存在していることによります(三次市の前身は十日市)。このように、このシリーズ、あまりにもマニアックで、いろいろ勝手な
ルールを作っているので、関心を持っておられる方は殆どいないと思います。ましてや、向島・坂・大野が、「明治の名邑の(参考)」→「準秀邑」→「卓邑」と一歩ずつ階段を上がっているのに気が付いた方は、まさかいないでしょうね。('◇')ゞ
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)---2000年(人口)
一種二級三次市(9) 三次市三次市42,163三次市39,503
一種二級庄原(8)庄原市庄原市30,663庄原市21,370
一種二級東広島(6) 東広島市西条町21,952東広島市123,423
一種二級廿日市(9) 廿日市市廿日市町20,933廿日市市73,587
二種二級神辺(5)(福山市)神辺町24,249神辺町40,361
二種二級府中町(8) 府中町府中町17,104府中町50,673
二種三級新市(7)(福山市)新市町20,911新市町21,695
二種三級大野(3)(廿日市市)大野町11,088大野町25,727
二種三級黒瀬(0)(東広島市)黒瀬町10,107黒瀬町25,351
四種坂(9)坂町坂町13,713坂町12,276
四種向島(8)(尾道市)向島町17,045向島町16,710
四種川尻(5)(呉市) 川尻町8,365川尻町10,380
四種江田島(5)江田島市江田島町19,185江田島町12,824
(参考 )
熊野(3) 熊野町熊野町9,324熊野町25,392
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「卓邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
注3:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[99708] 2020年 5月 11日(月)14:51:51【1】白桃 さん
名邑三世代.その17(広島県・前編)
【明治の名邑】
広島県の「明治の名邑」は、現在の状況から連想することが難しいというか、整理しずらい、収拾がつかないほど混沌としています。その原因として挙げられるのが、「軍港呉」の存在と、瀬戸内島嶼部の異常なほどの人口稠密であります。これを理解するには、地域の歴史を振り返って資料を詳細に検証しなければいけないのですが、それは真の歴史地理学者にお任せするとして・・・
18の「明治の名邑」の中で、広島はこのシリーズ初めて登場する「特選市街」。呉は、1886年の人口は「市街レベル」なのですが、1908年には10万を超えていることで「別格市街」となっています。ここで注目されるのが、町村制施行時(1889年)に行政区画の名称としては無かった「呉」が、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(1888年「内務省総務局」に記載されていることです。大関クラス「市街」に尾道と福山が名を連ねるのは順当として、名邑筆頭が音戸と言うのは少々意外。「酔心」三原に続く阿賀は歴史も古いようですがどうもつかみどころがない。竹原、忠海と続くのも意外で、竹鶴のウィスキーでも飲んで気持ちを落ち着かせよう。三次は本来の?三次であるが、現在の三次市の前身ではありません。♪鞆よ~夜明け前の闇の中で~鞆よ~名邑代表をお願いします。府中は当然、備後の府中。仁方は古い時刻表にある仁堀航路がなつかしい。三津は安芸津と言った方がわかりやすい?。後は、毛利氏ゆかりの吉田、広島の西の草津(※町制施行は1909年)、東の海田市、下駄の音が聞こえそうな松永が続きます。
名邑/種別名称現自治体---1886年(人口)---1908年(人口)
特選市街広島広島市広島81,914 広島市142,763
別格市街呉市11,160呉市100,679
市街尾道尾道市尾道17,307尾道市30,367
市街福山福山市福山14,663福山町18,081
名邑音戸(呉市)瀬戸10,271音戸町12,643
名邑三原三原市三原8,265三原町11,229
名邑阿賀(呉市)阿賀7,980阿賀町11,058
名邑竹原竹原市下市7,241竹原町8,187
名邑忠海(竹原市)忠海6,253忠海町7,745
名邑三次(三次市)三次5,522三次町5,731
名邑(福山市)5,065鞆町10,534
名邑府中府中市府中市4,736府中町6,372
名邑仁方(呉市)仁方4,424仁方町4,997
名邑三津(東広島市)三津4,122三津町5,398
名邑吉田安芸高田市吉田3,780吉田町3,933
名邑草津(広島市)草津3,761草津村※5,083
名邑海田市海田町海田3,705海田市町3,981
名邑松永(福山市)松永3,388松永町4,109

◎「準名邑」
「準名邑」は瀬戸内の厳島(宮島)、内海(安浦)、廿日市、川尻と内陸の可部、加計(学園とは無関係)の六つ。
準名邑現自治体---1886年戸口表人口---1908年人口
厳島(廿日市市)厳島第一表2,953厳島町3,725
内海(呉市)内海第一表 2,743内海町3,193
可部(広島市)可部第一表2,655可部町3,011
廿日市廿日市市廿日市第一表2,655廿日市町2,649
川尻(呉市)川尻第一表 3,374川尻村4,723
加計安芸太田町加計第二表3,510加計町5,211

この他にも、人口的には「名邑」も顔負けするほどの街(とは言えないところも)が並んでいます。特に、広は村のまま呉と一緒になったので、「準名邑」にもしていませんが、戦前には3万人を超えており、市制施行していても不思議はないところです。(※貢村が糸崎町になったのは1912年2月11日でまだ明治、大竹の町制施行は1911年。)
(参考)現自治体---1886年戸口表人口---1908年人口
糸崎(三原市)東野第一表2,490貢村※5,744
庄原庄原市庄原第一表2,489庄原町4,489
瀬戸田(尾道市)瀬戸田第一表2,427瀬戸田町2,667
(呉市)第一表13,377広村14,780
倉橋島(呉市)倉橋第一表12,781倉橋島村16,145
下蒲刈島(呉市)蒲刈第一表11,253下蒲刈島村7,290
上蒲刈島(呉市)上蒲刈島村5,326
戸河内(安芸太田町)戸河内第二表5,896戸河内村7,685
大竹大竹市大竹村第三表5,524大竹村※6,549
仁保島(広島市)仁保島第三表14,766仁保島村13,221
江田島江田島市江田島第三表9,562江田島村13,683
向島西(尾道市)向島西村第三表7,693向島西村8,522
坂町坂村第三表6,724坂村7,975
吉浦(呉市)吉浦第三表6,210吉浦村6,616
熊野熊野町熊野村第三表5,764熊野村6,897
向島東(尾道市)向島東村第三表5,253向島東村6,488
大野(廿日市市)大野村第三表5,146大野村5,770
東野(大崎上島町)東野村第三表5,026東野村6,326

注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99678] 2020年 5月 10日(日)00:40:59白桃 さん
須賀ストーリー
ハマと言えばヨコハマ、スカと言えばヨコスカ。
その横須賀にある百貨店、さいか屋が来年二月に閉店になるとのこと。2015年国勢調査から16,037人もの人口減少を示している(2020年4月1日現在:減少数全国6位)横須賀、いよいよ寂しくなってしまいます。もっとも、今どき百貨店の存在を都会の指標にしている白桃のほうが時代遅れなんでしょうけど。
ところで、横須賀と言う地名はあちこちに結構ありますが、ちょっとややこしいのが、今は掛川市となっている横須賀というか、大須賀。
1889年の町村制が施行されたときに横須賀町が中心となって「大須賀村」が出来ましたが、その前身となる横須賀町は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」では第一表に記載され、現住人口も3,377人と、本来なら「明治の名邑」となるところだったのですが、大須賀村の町制施行が大正に入ってからだったことで「準名邑」に甘んじています。ややこしいのは、大須賀村は町制施行に際し「横須賀町」と改称しているのです。さらに、その横須賀町は、「昭和の大合併期」に大淵村と合併で「大須賀町」となるややこしさ。この名称変更は、元の名前に戻したのか、それとも大淵の「大」を入れたのか、私は知りません。
さて、ここから白桃の懐古と妄想の世界に入ります。
大須賀、横須賀の「須賀」は“砂地の土地”の意もあるようで、砂地ということは当然、水はけも良いので、何もたまってはいない。例えば、「新型コロナの影響か、電車がスカスカだった。」と聞いたりしますが、この“スカスカ”は、「須賀」と関係あるのかしら?
「久慈(籤)を引いたらスカだった。」の“スカ”や、スカタン(南海ホークスに居たのはスタンカ)の“スカ”は「須賀」とはあんまり関係なさそうでありますが・・・。
白桃は、三本松のこのアタリに住んでいたことがあります。現在、帝国製薬がある場所に東洋紡績三本松工場があったのですが、その敷地は三本松ではなく白鳥です。住んでいた社宅の住所もギリギリ三本松ですが、10m行けば、いや道の向こうは白鳥、その地名(字?)が須賀(大字は湊)でした。今から思えば、このアタリ、スカでなくて良かった・・・なんのこっちゃ。(‘◇’)ゞ
[99589] 2020年 5月 7日(木)21:05:09白桃 さん
十番勝負
問七:総社市
[99583] 2020年 5月 7日(木)06:32:50白桃 さん
十番勝負
問三:岩国市
[99566] 2020年 5月 6日(水)08:52:29白桃 さん
十番勝負
問六:鳥取市
[99540] 2020年 5月 5日(火)02:22:44白桃 さん
完答された三名様におめでとう
Nさん、おめでとうございます。
もう次元の違いというか、呆れるしかないですね。次回は72時間後スタートのハンデ戦でお願いいたします。('◇')ゞ

おがちゃんさん、おめでとうございます。
四年のブランクがあったとは思えないです。お留守の間、安中はしっかり守っておりました。そろそろお返ししても良いのですが、所縁の国立を獲得されたのでその必要もないですか?

ぺとぺとさん、おめでとうございます。
白桃は、ぺとぺとさんの完答を何より喜んでおります。だって、せっかく盗った総社を取り返される心配は全く無くなったのですから。でも、オウンゴールには気をつけないと。

皆さん、おやすみなさい。3時間後に戻ります。
[99529] 2020年 5月 4日(月)19:16:59白桃 さん
十番勝負
問六:高松市
[99524] 2020年 5月 4日(月)17:05:58白桃 さん
十番勝負
問十:徳島市
[99521] 2020年 5月 4日(月)15:15:53白桃 さん
十番勝負
問九:姶良市
[99518] 2020年 5月 4日(月)13:56:15白桃 さん
十番勝負
問八:岩国市
[99510] 2020年 5月 3日(日)22:36:39白桃 さん
十番勝負
問一:総社市
[99485] 2020年 5月 3日(日)10:24:20白桃 さん
十番勝負
問二:東温市
[99480] 2020年 5月 3日(日)07:17:40白桃 さん
十番勝負
問四:鹿島市

もう、目先のことしか考えておりません。
[99474] 2020年 5月 3日(日)01:52:42白桃 さん
第五十四回全国の市十番勝負
おがちゃんさん、お帰りなさい。この前入学したのに、もう卒業とは!四年の月日が経つのは本当に早い。

問五:瀬戸内市

一個あわないが・・・
[99417] 2020年 5月 2日(土)17:16:40白桃 さん
東京都の推計人口&浦安>佐倉
その月の一日現在の推計人口が、月末までには出されていた東京都ですが、今年の4月1日現在推計人口は次の通り発表が遅れています。
«重要なお知らせ»
東京都総務局統計部では、新型コロナウイルス感染症緊急事態措置実施に伴い、令和2年5月6日まで(予定)、都独自の統計調査の実施・公表を原則として延期もしくは休止と致します。個別調査につきましては各調査のページをご覧ください。
大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解・ご協力よろしくお願いいたします。
千葉県の4月1日現在推計人口で、浦安市が佐倉市を抜き去って10位になりました。
グリグリさん、申し訳ありません。って、私が謝る必要もないのですが・・・
[99404] 2020年 4月 29日(水)08:45:35白桃 さん
名邑三世代.その16(福井県)
【明治の名邑】
明治期、北陸の主要都市の人口は案外多かったのです。福井県も福井が「別格市街」、武生と敦賀が「市街」となっており少々驚く方があるかもしれません。「名邑」は筆頭の大野、小浜、三国、勝山、丸岡、金津、高浜と、現在の福井県と比べてもそんなに変わらない感じです。一つ違うのは、鯖江が「準名邑」になっているぐらいでしょう。名邑代表には三国になってもらいましょう。(※高浜の町制は1912年4月1日でギリギリ明治です。)

名邑/種別名称現自治体---1886年(人口)---1908年(人口)
別格市街福井福井市福井37,376福井市50,396
市街武生越前市武生13,074武生町17,952
市街敦賀敦賀市敦賀11,878敦賀町17,173
名邑大野大野市大野9,864大野町9,558
名邑小浜小浜市小浜9,649小浜町8,521
名邑三国(坂井市)阪井港9,466三国町10,056
名邑勝山勝山市勝山6,583勝山町6,834
名邑丸岡坂井市丸岡3,790丸岡町3,692
名邑金津あわら市金津3,127金津町3,439
名邑高浜高浜町高浜3,026高浜村※4,476
準名邑
名称現自治体---1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
鯖江鯖江市鯖江第一表2,713鯖江町3,953
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【大・昭の名邑】=【秀邑】
福井県には【秀邑】がありません。
準秀邑名称現自治体---1920年(人口)--- 1950年(人口)
春江(坂井市)春江村7,720春江町10,391
(参考)
鯖江鯖江市鯖江町4,384鯖江町14,869
注:(人口)は国勢調査人口

【昭・平の名邑】=【卓邑】
やっと鯖江にメガネがかけられました。
卓邑/種別名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
一種一級鯖江(9)鯖江市鯖江市49,045鯖江市64,898
二種三級春江(7)(坂井市)春江町14,520春江町23,052
四種松岡(7)永平寺町松岡町10,059松岡町11,009
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数
[99399] 2020年 4月 28日(火)11:35:49【1】白桃 さん
サヌカイトさんへ
[99396] サヌカイトさん
まず、Q(問題)のA(答え)ですが、
A+B=Bで、答えはBになりますね。
それから
十番勝負、僕も参加しようと思って楽しみにしていますが、1つ問題があります。それは、兄弟で解いていいかという
ことです。もし禁止なら、教えてください。また、近々メンバー登録もしようかと考えています。今後ともよろしく
お願いします。
グリグリさんのお考え次第であるかと思いますが、でしゃばり私の個人的見解では、OKです。というのは、サヌカイトというハンドルネーム自体がご兄弟お二人のものですから、問題ないのではということです。この落書き帳では、「一人二役(同一人が同時に複数のハンドルネームを使用する事)」は禁止されていますが、藤子不二雄やエラリー・クイーンのような「二人一役」は禁止されていないのでは。
ただ、「二人一役」を解消して、「サヌカイトさん」と「讃岐岩さん」で別々にメンバー登録するとなると、十番勝負の際に相談しあうのは、アンマリ良くないのではと考えます。
香川県出身ですが、サヌキを出てから幾年ぞ、もう50年になる白桃です。今後ともよろしくお願いします。
そういえば、昔こんな問題を出したような記憶が・・・
「南国土佐を後にして」の後にしたのは?
A:後免町 B:南国市 C:土佐市 D:高知市

ついで:
[99303]白桃
私が住む浦安市のホテルには、やたらと「東京ベイ」がついており、
新浦安駅のすぐ近くにある「オリエンタルホテル東京ベイ」と「浦安ブライトンホテル東京ベイ」は先週から臨時休館です。TDRが休園中ですので、それも致し方ないのですが・・・とにかく新浦安駅周辺もひっそりしており、不要不急にもかかわらず動いているのは、コンビニに大館市のお酒「北秋田」を買い求めに行く何処かの不届き者ぐらいです。

ついでパート2:
[99398] サヌカイトさん
いよいよ投稿100000件が近づいてきたようですね。人口トップの横浜市をそのゴールとするならば、この投稿は市の人口603位の米原市といったところでしょうか。
ということは、この書き込みは人口602位の三沢あけみ、いや、三沢市あたりになりますかね。
冗談はともかく、記事番号[100000]が十番勝負の誤答にならないように気を付けなければ・・・
[99395] 2020年 4月 27日(月)18:16:17【1】白桃 さん
名邑三世代.その15(福岡県・後編)
【卓邑】(昭・平の名邑)
福岡県の卓邑は以下の16です。
卓邑/種別名称現自治体1960年(人口)2000年(人口)
一種一級前原(8)糸島市前原町31,462前原市63,883
一種二級豊前(9)豊前市豊前市34,818豊前市29,133
一種二級小郡(7)小郡市小郡町24,642小郡市54,583
一種二級春日(9)春日市春日町22,794春日市105,219
一種二級宗像(5)宗像市宗像町21,417宗像市81,588
一種二級古賀(8)古賀市古賀町18,877古賀市55,476
一種二級大野城(8) 大野城市大野町15,707大野城市89,414
二種二級苅田(9)苅田町苅田町22,430苅田町35,604
二種三級田主丸(0) (久留米市)田主丸町25,979田主丸町21,532
二種三級須恵(5)須恵町須恵町15,437須恵町25,086
二種三級篠栗(7)篠栗町篠栗町14,039篠栗町29,389
二種三級福間(8)福津市福間町12,463福間町41,480
四種岡垣(7)岡垣町岡垣村13,417岡垣町30,417
四種粕屋(6)粕屋町 粕屋町12,524粕屋町34,811
四種新宮(5)新宮町新宮町8,420新宮町22,431
四種鞍手(5)鞍手町鞍手町28,714鞍手町19,266
(準卓邑)
那珂川(4)那珂川市 那珂川町8,458那珂川町45,548
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「卓邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
注3:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数

付録:2000年国調時において「町」であったところのDID履歴
北海道に次いでDIDが存在する「町」が多い福岡県のDIDの履歴をみました。なお、表中の「存在回数」とは、1960年~2015年の12回の国調でDIDが存在した回数です。
DIDピーク年名称種別 存在回数ピークDID人口消滅年
1960年方城01回7,0181965
糸田秀邑01回4,8911965
小竹秀邑01回6,5261965
桂川秀邑02回5,1081970
宮田秀邑05回25,0741985
添田秀邑04回7,2221990
瀬高名邑09回7,2982005
赤池秀邑05回9,6422005
川崎秀邑10回13,5672010
稲築秀邑10回28,6342010
鞍手卓邑08回7,372
1975年芦屋名邑12回16,804
1985年岡垣卓邑10回12,908
1995年穂波※秀邑12回12,084 DID
2000年水巻秀邑12回23,683
2005年篠栗卓邑10回18,179
2010年宇美秀邑09回23,278
苅田卓邑12回24,488
2015年須恵卓邑08回18,925
新宮卓邑08回25,137
福間※卓邑11回37,617
粕屋卓邑09回38,977
那珂川準卓邑07回42,236
志免秀邑12回43,674
DIDが導入された1960年にピークを迎えた11町のうち、瀬高を除く10町が筑豊の炭鉱街ですが、鞍手以外はDIDが消滅しています。その鞍手も1965年に一旦消滅したのが復活したものです。かつての炭鉱街が目立つ中で、粕屋、志免などは福岡市のベッドタウンとなったことでDID人口を増加させています。
※穂波のDIDは、もともと飯塚市のDIDと連担しておりましたが、合併後、旧穂波町域のDIDは縮小しています。
※福間の2015年DID人口は旧福間町域のDID人口で、旧津屋崎町域のDIDを含んでいません。
[99385] 2020年 4月 25日(土)11:33:04【1】白桃 さん
名邑三世代.その14(福岡県・中編)
【秀邑】(大・昭の名邑)
福岡県の【秀邑】は、【明治の名邑】にもれた都市や、筑豊の炭鉱の街など数も多く豪華絢爛の顔ぶれです。
秀邑/種別名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
一種一級八幡北九州市八幡市100,235八幡市210,051
一種一級大牟田大牟田市大牟田市64,317大牟田市191,978
一種一級若松(北九州市)若松市49,336若松市89,574
一種一級戸畑(北九州市)戸畑町33,824戸畑市87,885
一種二級飯塚飯塚市飯塚町28,876飯塚市53,653
一種二級田川田川市伊田町22,371田川市88,418
一種二級直方直方市直方町18,442直方市53,638
二種二級添田添田町添田町28,569添田町25,002
二種二級宮田宮若市宮田村20,275宮田町43,284
二種二級山田嘉麻市熊田村15,569山田町36,379
二種二級二瀬(飯塚市)二瀬村14,997二瀬町24,080
二種二級桂川桂川町桂川村14,900桂川町23,052
二種二級川崎川崎町川崎村14,237川崎町37,638
二種二級中間中間市長津村13,669中間町36,350
二種二級宇美宇美町宇美村11,979宇美町21,972
二種三級幸袋(飯塚市)幸袋町11,477幸袋町13,926
二種三級大隈(嘉麻市)大隈町8,639大隈町10,290
二種三級行橋行橋市行橋町7,365行橋町15,923
二種三級羽犬塚筑後市羽犬塚町7,090羽犬塚町13,983
二種三級福島八女市福島町5,619福島町10,262
二種三級二日市筑紫野市二日市町5,487二日市町11,209
二種三級香月(北九州市)香月村18,429香月町17,997
二種三級小竹小竹町勝野村15,613小竹町17,221
二種三級志免志免町志免村11,532志免町19,158
二種三級糸田糸田町糸田村10,327糸田町16,375
二種三級水巻水巻町水巻村7,636水巻町31,386
二種三級赤池福智町上野村6,804赤池町16,722
三種二級稲築(嘉麻市)稲築村16,976稲築町44,514
三種二級穂波(飯塚市)穂波村37,235穂波村39,771

「準秀邑」はありません。参考として「秀邑」になれなかった街を挙げます。
参考1:1950年国調時点では1万人を超えた町であったが、1920年国調人口が5千人未満であった
名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
八屋豊前市八屋町4,575八屋町13,017
前原糸島市前原町4,482前原町17,129
碓井(嘉麻市)碓井村4,935碓井町12,045
苅田苅田町苅田村4,685苅田町12,256
大野大野城市大野村4,233大野町10,192
那珂(福岡市)那珂村3,854那珂町20,365
古賀古賀市席内村3,307古賀町10,900
参考2:人口では「秀邑」の要件を備えているが、1950年国調時点でも村であった
名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
大和(柳川市)大和村13,670大和村19,671
三橋(柳川市)三橋村12,999三橋村17,611
水田(筑後市)水田村10,327水田村16,091
庄内(飯塚市)庄内村10,114庄内村21,570
方城(福智町)方城村9,992方城村15,038
須恵須恵町須恵村9,743須恵村19,423
岡垣岡垣町岡垣村8,765岡垣村14,339
夜須筑前町夜須村 8,087夜須村10,732
山川(みやま市)山川村7,324山川村10,720
頴田(飯塚市)頴田村7,040頴田村10,285
三輪(筑前町)三輪村6,172三輪村10,385
参考3:参考2より参考にならない(惜しくない)・・・1920年国調人口が5千人未満であったところ
名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
志賀島(福岡市)志賀島村4,878志賀島村12,342
上穂波(飯塚市)上穂波村4,110上穂波村10,644
鞍手町劍村3,897劍村15,004
遠賀遠賀町島門村3,840遠賀村10,181
昭代(柳川市)浜武村3,811昭代村11,049
高田(みやま市)江浦村2,586高田村18,735
春日春日市春日村 2,450春日村14,857

注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99382] 2020年 4月 22日(水)12:14:25白桃 さん
名邑三世代.その13(福岡県・前編)
【明治の名邑】
福岡を「別格市街」としたのは、札幌と同様に1878年に制定された「郡区町村編成法」における区のひとつ、ということでありますが、1886年の人口も博多と福岡を併せれば3万、いや4万以上となり、合わせ技一本!、で文句も出ないでしょう。
「市街」は、「生まれながらの市」久留米と松島市五郎(無法松のモデル)が暮らした小倉。
名邑筆頭(筆頭名邑改め)の柳河ですが、柳河※12,350は旧城下全体(町村制施行後の城内村や沖端村の一部)を含んでいたと思われます。その他名邑として、アッシのほうが本当ですと言いたそうな芦屋、甘木、瀬高(♪恋の片道切符、を思い浮かべます)、姪浜、秋月、箱崎、太宰府、吉井、大川と、そして十九世紀枠で登場するた門司で名邑の合計は十四。福岡県ですから、この倍ぐらいあっても良いのじゃないか、ごっそり抜け落ちているのではないか、と訝しむ方もおられるかもしれませんが、下の「準名邑」や(参考)をご覧になればご納得いただけると思います。
なお、名邑代表(代表名邑改め)は、添乗で行ったけど何にもなかった秋月にお願いしましょう。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
別格市街福岡福岡市博多22,954福岡市82,106
福岡19,663
市街久留米久留米市久留米20,907久留米市35,928
市街小倉(北九州市)小倉11,594小倉市31,615
名邑柳河柳川市柳河※12,350柳河町7,237
名邑芦屋芦屋町蘆屋5,520蘆屋町10,110
名邑甘木朝倉市甘木5,429甘木町6,979
名邑瀬高みやま市瀬高5,429瀬高町16,935
名邑姪浜(福岡市)姪浜4,095姪浜町4,918
名邑秋月(朝倉市)秋月3,813秋月町2,070
名邑箱崎(福岡市)箱崎3,706箱崎町5,173
名邑太宰府太宰府市太宰府3,647太宰府町4,892
名邑吉井うきは市吉井3,361吉井町3,707
名邑大川大川市若津3,204大川町12,308
榎津2,560
19世紀門司(北九州市)(楠原村)1,189門司市55,682

つづいて準名邑
現自治体---1886年戸口表(人口)---1908年(人口)
黒崎(北九州市)黒崎第一表2,971黒崎町8,836
行橋行橋市大橋第一表2,962行橋町7,797
行事第一表2,129
三池大牟田市三池第一表2,946三池町6,396
宇島(豊前市)宇ノ島第一表2,832宇島町3,975
福島八女市福島※第一表2,404福島町5,368
若松(北九州市)若松第一表2,601若松町27,774
八屋豊前市八屋第二表3,062八屋町4,966
福島※2,404の件ですが、福島(2,404)とは別に第三表に福島村(1,218)があり、また共武政表でも「福島町」が三千以上の人口になっていることから、2,500人には届いておりませんが、「準名邑」としました。というか、福岡県の準名邑は実質的には「名邑」と言っても言い過ぎにはならないでしょう。

最後に(参考)
現自治体---1886年戸口表人口---1908年人口
飯塚飯塚市飯塚第一表2,268飯塚町5,428
直方直方市直方第一表1,604直方町10,751
大牟田大牟田市大牟田村第三表2,370大牟田町45,681
戸畑(北九州市)戸畑村第三表1,464戸畑町6,238
八幡北九州市記載なし八幡町22,767

注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99381] 2020年 4月 22日(水)09:43:12白桃 さん
Re:第五十四回全国の市十番勝負の開催について
刑事コロンボではありませんが、
ウチのかみさんが、「なんで十番勝負やってないの。こんなときこそ十番勝負でしょう。」ってウルさいんです。
そこで、提案というかお願いでありますが、今度の十番勝負、問五、問六、問七は5・6・7(コロナ)撲滅ということでごくごく簡単な問題にしてください。・・・→もちろん冗談です。
[99377] 2020年 4月 20日(月)07:23:41白桃 さん
名邑三世代.その12(福島県)
【明治の名邑】
福島県の【明治の名邑】もなかなか粒ぞろいで、興味津々、勇気凛凛です。「市街」は若松のみですが、「市街」にほんの少しだけ届かなかった福島(筆頭名邑)、白河・二本松の城下町、この頃は微妙な関係にあった?須賀川と郡山、駒としだれ桜の三春、実力の本宮、磐城の平、蔵のまち・喜多方、阿武隈のライバル梁川・保原、おならはこかない小名浜、芭蕉も浸かった飯坂、NHK朝ドラ「エール」では相当な大都市に描かれている川俣、朝でも坂下、オーイ中村、そして最後に控えしは旧伊達郡役所が町のランドマークになっている桑折。計十八もありまして、人気者が多いクラスの学級委員長兼雑用係(代表名邑)を誰にしようか迷うところですが、桜だけではなく町自体しだれがかった三春にしときましょう。
市街若松会津若松市若松18,004若松市39,265
名邑福島福島市福島9,721福島市33,493
名邑白河白河市白河町9,600白河町14,683
名邑二本松二本松市二本松町8,015二本松町8,898
名邑須賀川須賀川市須賀川村6,780須賀川町14,757
名邑郡山郡山市郡山村6,412郡山町18,133
名邑三春三春町三春町6,050三春町9,505
名邑本宮本宮市本宮村5,948本宮町7,342
名邑いわき市平町5,823平町14,847
名邑喜多方喜多方市喜多方町5,478喜多方町9,039
名邑梁川(伊達市)梁川村4,763梁川町6,020
名邑保原伊達市保原村4,135保原町4,903
名邑小名浜(いわき市)小名浜村4,045小名浜町6,246
名邑飯坂(福島市)上飯坂村3,686飯坂町4,423
名邑川俣川俣町川俣村3,673川俣町7,454
名邑坂下会津坂下町坂下町3,520坂下町5,054
名邑中村相馬市中村3,262中村町7,734
名邑桑折桑折町桑折村3,074桑折町4,006
名邑になれなかった棚倉には、東北一の「準名邑」という称号でもさしあげましょうか。♪東京の空~灰色の空~で有名な智恵子が生まれた油井は街並みも結構しっかりしているし、人口的には名邑となっていてもおかしくはないのですが、なぜ町制施行がずっとずっと遅れたのか、♪本当の空を見たいという~
準名邑現自治体-----1886年戸口表人口-----1908年人口
棚倉棚倉町棚倉村第一表2,855棚倉町3,854
(参考)現自治体-----1886年戸口表人口-----1908年人口
油井(二本松市)油井村第一表3,506油井村3,745
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【大・昭の名邑】=【秀邑】
【秀邑】は、湯本、原、四倉、勿来、内郷と、全部浜通りの街です。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
二種二級湯本(いわき市)湯本村11,979湯本町28,363
二種三級南相馬市原町8,697原町17,404
二種三級四倉(いわき市)四倉町6,078四倉町10,271
二種三級勿来(いわき市)窪田村8,101勿来町16,839
三種二級内郷(いわき市)内郷村20,174内郷町37,082
(参考)
好間(いわき市)好間村 18,624好間村22,159
江名(いわき市)江名村 4,667江名町12,731
西郷西郷村西郷村6,500西郷村11,438
磐崎(いわき市)磐崎村11,024磐崎村11,391
赤井(いわき市)赤井村9,359赤井村11,191
富久山 (郡山市)富久山村4,266富久山町10,290
注:(人口)は国勢調査人口

【昭・平の名邑】=【卓邑】
【卓邑】は船引と浪江の二つ。意外なことに、(参考)に掲げた街も含め、DIDが存在していない。それにしても、浪江はどうなるのだろう・・・。
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
二種三級船引田村市船引町29,973船引町23,920
二種三級浪江浪江町浪江町25,234浪江町22,609
(参考)
石川石川町石川町24,493石川町19,914
猪苗代 猪苗代町猪苗代町26,058猪苗代町18,178
会津高田会津美里町会津高田町21,756会津高田町15,564
田島南会津町田島町20,703田島町13,747
注:(人口)は国勢調査人口
[99375] 2020年 4月 18日(土)19:31:09白桃 さん
名邑三世代.その11(北海道・後編)
【卓邑】(昭・平の名邑)
北海道の卓邑は以下の20です。
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
一種一級千歳(9)千歳市千歳市44,522千歳市88,897
一種二級登別(9)登別市幌別町29,100登別市54,761
一種二級恵庭(9)恵庭市恵庭町26,642恵庭市65,239
一種三級石狩(5)石狩市石狩町9,358石狩市54,567
一種三級北広島(6)北広島市広島村7,564北広島市57,731
二種二級音更(7)音更町音更町23,699音更町39,201
二種三級当別(7)当別町当別町19,391当別町20,778
二種三級幕別(7)幕別町幕別町17,393幕別町24,276
二種三級七飯(2)七飯町七飯町16,657七飯町28,354
二種三級中標津(7)中標津町中標津町14,782中標津町23,179
二種三級白老(7)白老町白老町14,178白老町21,662
四種栗山(9)栗山町栗山町23,003栗山町14,847
四種芽室(7)芽室町芽室町17,839芽室町17,586
四種上富良野(7)上富良野町上富良野町17,101上富良野町12,809
四種広尾(7)広尾町広尾町12,592広尾町8,975
四種白糠(6)白糠町白糠町20,770白糠町11,359
四種枝幸(6)枝幸町枝幸町11,913枝幸町7,973
四種足寄(5)足寄町足寄町19,385足寄町8,871
四種津別(5)津別町津別町15,676津別町6,789
四種釧路町(5)釧路町釧路村7,337釧路町22,478
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は1960年~2000年の9回の国調でDIDが存在した回数

(付録):2000年国調時において「町」であったところのDID履歴
注1:存在回数とは、1960年~2015年の12回の国調でDIDDIDが存在した回数
注2:DIDが消滅していないところは、消滅年欄に2015年のDID人口を記載
DID人口ピーク年種別存在回数ピークDID人口消滅年
1960年上砂川秀邑6回16,2051990年
1970年今金準秀邑1回5,0031975年
標茶1回5,2341975年
滝上準秀邑1回5,3071975年
下川2回5,2821980年
弟子屈2回5,3721980年
上川3回5,9871980年
美深秀邑5回5,9211985年
古平名邑3回5,9611985年
長万部準秀邑4回6,2591985年
本別秀邑7回6,5061995年
池田秀邑5回7,1441995年
白糠卓邑6回8,0051995年
留辺蘂秀邑8回6,7092000年
厚岸名邑9回10,7912005年
広尾卓邑8回7,9662010年
羽幌秀邑9回11,6502010年
江差名邑11回10,0482015年
岩内名邑12回22,79110,272人
1975年虻田3回5,9981985年
清水秀邑6回6,8041995年
津別卓邑5回6,8771995年
枝幸卓邑6回6,0352000年
1980年松前名邑2回5,6521990年
足寄卓邑5回7,7522000年
浦河秀邑8回10,3372005年
秀邑9回7,5882010年
美瑛秀邑9回7,7432010年
白老卓邑10回13,1535,484人
斜里秀邑11回9,0526,207人
栗山卓邑12回8,0976,441人
余市名邑12回19,1878,913人
遠軽秀邑12回16,00910,851人
美幌秀邑12回20,49013,273人
1985年八雲秀邑12回9,4707,500人
1990年倶知安秀邑12回12,90510,559人
静内秀邑12回16,49811,640人
1995年上富良野卓邑10回8,1256,569人
中標津卓邑10回10,5369,663人
2000年当別卓邑10回8,0905,957人
釧路町卓邑8回12,48610,923人
2005年芽室卓邑10回12,36712,054人
2010年上磯秀邑12回30,26229,668人
2015年七飯卓邑5回13,13213,132人
幕別卓邑10回14,56814,568人
音更卓邑10回36,436---36,436人
[99369]
北海道には、自治体人口はさほどでもないが、しっかりDIDを有する町がある、と私は考えます。北海道の町々は、中心部に人口が集中する傾向にある、ということの証明?
と書きましたが、
「地域によって居住の疎と密が明瞭で、中心部に人口が集中する北海道の町々では、町全体の人口が減少してもDIDは残る傾向にある。」
と言った方が良いでしょう。
[99369] 2020年 4月 15日(水)09:43:25白桃 さん
北海道の町のDID
以下は、47都道府県の1町あたりの自治体人口のトップ3とボトム3です。
町数1町あたり自治体人口
愛知県1428,071
埼玉県2222,855
神奈川1322,313
北海道1297,419
島根県107,155
高知県177,054
北海道の1町あたりの自治体人口は、人口の少ない町が目立つ島根、高知と比べても負け?てはいません。
では、DID(人口集中地区)が存在する町の1町あたりの自治体人口はどうかを調べてみました。DIDが存在する町があるのは35都道府県ですが、以下は町数3以上の19都道府県の結果です。
町数DIDが存在する町数DID町1町あたり自治体人口
北海道1291820,084
大阪府9721,420
京都府10322,454
岐阜県19522,476
沖縄県11724,673
奈良県15725,582
神奈川県131025,788
茨城県10426,313
三重県15326,769
宮城県20727,723
長崎県8328,806
広島県9330,822
福岡県291131,192
栃木県11331,627
兵庫県12432,322
埼玉県22932,588
愛知県141034,219
静岡県12435,301
熊本県23336,016
大阪府を押さえて、北海道は堂々のトップ(自治体人口が少ない)です。この結果を、「1町当たりの自治体人口が少ないのだから、DIDが存在している町、1町あたりの自治体人口が少ないのは当然ではないか」と考えがちですが、そうではなく、北海道には、自治体人口はさほどでもないが、しっかりDIDを有する町がある、と私は考えます。北海道の町々は、中心部に人口が集中する傾向にある、ということの証明?
北海道のDIDを有する18の町のうち、次の11町が自治体人口2万人未満です。
町名自治体人口---DID人口
釧路町19,83310,923
余市町19,6078,913
芽室町18,48412,054
白老町17,7405,484
当別町17,2785,957
八雲町17,2527,500
倶知安町15,01810,559
岩内町13,04210,272
栗山町12,3446,441
斜里町12,2316,207
上富良野町10,8266,569

※人口は2015年国勢調査によります。
[99365] 2020年 4月 13日(月)10:52:20白桃 さん
名邑三世代.その10(北海道・中編)
【秀邑】(大・昭の名邑)
当然ながら、北海道の「秀邑」の数はものすご~~く多いのです。そんなわけで、殆ど表だけの書き込みになって恐縮です。
秀邑/種別名称現自治体--1920年(人口)--1950年(人口)
一種一級夕張夕張市夕張町51,064夕張市99,530
一種一級美唄美唄市沼貝村32,321美唄市87,095
一種二級北見北見市野付牛町30,152北見市45,952
一種二級網走網走市網走町27,899網走市39,218
一種二級岩見沢岩見沢市岩見沢町23,326岩見沢市47,951
一種二級苫小牧苫小牧市苫小牧町17,565苫小牧市39,226
一種二級帯広帯広市帯広町16,081帯広市51,794
一種二級留萌留萌市留萌町14,357留萌市32,513
一種二級稚内稚内市稚内町13,082稚内市34,529
二種二級江別江別市江別町17,343江別町31,647
二種二級名寄名寄市名寄町15,712名寄町23,131
二種二級八雲八雲町八雲町14,413八雲町20,525
二種二級士別士別市士別町13,103士別町20,880
二種二級豊平(札幌市)豊平町12,770豊平町37,209
二種二級富良野富良野市富良野町10,805富良野町20,345
二種二級滝川滝川市滝川町10,188滝川町27,844
二種二級歌志内歌志内市歌志内村24,745歌志内町40,954
二種二級砂川砂川市砂川村17,119砂川町24,604
二種二級美瑛美瑛町美瑛村13,580美瑛町20,578
二種二級伊達伊達市伊達村12,715伊達町24,203
二種二級森町森村11,024森町24,294
二種二級美幌美幌町美幌村10,713美幌町21,104
二種三級倶知安倶知安町倶知安町15,822倶知安町15,975
二種三級深川深川市深川町13,317深川町12,937
二種三級上磯北斗市上磯町10,676上磯町18,768
二種三級紋別紋別市紋別町6,972紋別町23,046
二種三級浦河浦河町浦河町6,853浦河町13,994
二種三級遠軽遠軽町遠軽村17,492遠軽町16,026
二種三級本別本別町本別村15,193本別町15,425
二種三級池田池田町川合村14,409池田町15,696
二種三級斜里斜里町斜里村14,353斜里町15,356
二種三級留辺蘂(北見市)武華村11,851留辺蘂町17,415
二種三級美深美深町美深村10,991美深町13,390
二種三級新得新得町屈足村8,435新得町11,004
二種三級羽幌羽幌町羽幌村7,849羽幌町17,664
二種三級清水清水町人舞村7,704清水町12,774
二種三級静内新ひだか町静内村6,731静内町15,496
三種二級芦別芦別市芦別村15,013芦別町58,547
三種二級三笠三笠市三笠山村20,914三笠町54,476
三種三級赤平赤平市(歌志内村)赤平町50,371
三種三級上砂川上砂川町(砂川村)上砂川町31,406
◎準秀邑
名称現自治体1920年1950年--名称現自治体1920年1950年
栗沢(岩見沢市)栗沢村20,154栗沢町25,619沼田沼田町上北龍村7,003沼田町18,859
芽室芽室町芽室村15,720芽室町15,767長万部長万部町長万部村6,732長万部町13,401
栗山栗山町角田村13,943栗山町22,563木古内木古内町木古内村6,588木古内町12,434
当別東別町當別村13,191当別町17,686苫前苫前町苫前村6,301苫前町11,212
幕別幕別町幕別村11,249幕別町17,822琴似(札幌市)琴似村5,990琴似町19,253
置戸置戸町置戸村9,917置戸町11,174津別津別町津別村5,895津別町14,005
枝幸枝幸町枝幸村9,571枝幸町10,518滝上滝上町滝上村5,879滝上町13,183
豊浦豊浦町弁辺村9,561豊浦町11,194中標津中標津町標津村5,669中標津町11,569
今金今金町利別村8,110今金町12,166千歳千歳市千歳村5,366千歳町20,030
(参考)
上記以外に、1950年国調時に1万人以上の「町」と1万5千以上の「村」を記します。
名称現自治体1920年1950年(人口)-----名称現自治体1920年1950年(人口)
弟子屈弟子屈町弟子屈村弟子屈町11,395長沼長沼町長沼村長沼村17,290
奈井江奈井江町(砂川村)奈井江町13,916 門別日高町門別村門別村15,610
下川下川町(名寄村)下川町13,420七飯七飯町七飯村七飯村17,223
西足寄足寄町(本別村)西足寄町11,821幌別登別市幌別村幌別村20,121
音更音更町音更村音更村21,893白糠白糠町白糠村白糠村16,711
新十津川新十津川町新十津川村新十津川村15,766阿寒(釧路市)舌辛村阿寒村17,779
東旭川(旭川市)東旭川村東旭川村16,814別海別海町別海村別海村17,291
注1:人口は国勢調査人口
注2:現自治体欄が(  )となっている「秀邑」等は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99360] 2020年 4月 12日(日)10:28:43白桃 さん
一席二鳥
今から書くことは、人口以外のことは真実とは言い難い、いや、殆どウソ話でありますのでご注意ください。
----
鳥羽市は鳥栖市と友好都市関係にありますが、この関係を「姉妹都市」とは呼ばず、「兄弟船都市」と呼びます。
市になったのは、鳥栖市のほうが若干早かったのですが、町制施行において鳥栖がだいぶ遅かったので、鳥羽を一郎、鳥栖を次郎と呼んでいます。両市の人口推移は極めて対照的でありまして、
2015年国勢調査2020年3月推計増加率
鳥栖72,90274,5752.29
鳥羽19,44817,733-8.82
両市計92,35092,308
となっており、鳥羽の減少ぶんを「弟」の鳥栖が九州(吸収)しているのです。
なお、鳥羽にとって鳥栖とはあくまで義兄弟の関係でありまして、鳥羽市の本当の兄弟は指宿市に養子に入った旧)山川町です。
また、これは有名な話でありますが、鳥羽市は駒ヶ根市と姉妹都市にあります。この関係を「駒鳥姉妹都市」と呼んでいます。
[99357] 2020年 4月 11日(土)14:28:34白桃 さん
名邑三世代.その9(北海道・前編)
本題に入る前に:
スカイツリーで一般相対性理論が確認されたとか。これを聞いた白桃市町村人口研究所所長は、研究費用調達のための勝馬投票のヒントにならないか、と、一瞬本気で考えました。
また、[99356]hmt さん
心配事の材料は、コロナウイルスだけではない
地磁気逆転すると、上富良野町が下富良野町にならなくとも、北広島市が南広島市になるかもしれません。日本は南半球になって、太陽は北に見えるのか・・・、タヒチに行ったことがある奥さんに、「ボラボラ島では太陽が北に見えた?」って聞いた直後、質問したことを深く後悔。だって、完全方向音痴だもんね。いずれにしろ、地磁気逆転すると、国勢調査どころではありませんね。
・・・閑話休題・・・
【明治の名邑】
開発の歴史が浅い北海道ということで、他とは若干モノサシを変えています。まず、函館は文句なしの「別格市街」。札幌は人口要件では「市街」なのですが、1878年に制定された「郡区町村編成法」における区のひとつ、でありますから「別格市街」としています。そうなると、同じ「区」でも北海道区制の区にすぎない小樽は、1908年の人口が最多でありながら貧乏クジを引いた感じ。スミマセン、♪小樽のひとよ。
名邑筆頭は、こまどり姉妹ご推薦の♪「ソーラン渡り鳥」の江差恋しや。この他、人口要件を満たした名邑は、福山(松前)、根室と寿都(代表名邑)。そして、人口要件を満たしているが、二級町である古平と、残り七つの「一級町」である岩内、室蘭、釧路、余市、増毛、厚岸、旭川を「19世紀枠」での名邑としています。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
別格市街函館函館市函館45,477函館区87,875
別格市街札幌札幌市札幌15,041札幌区70,084
市街小樽小樽市小樽15,807小樽区91,281
名邑江差江差町江差11,615江差町9,774
名邑福山松前町松前10,187福山町4,902
名邑根室根室市根室5,191根室町10,906
名邑寿都寿都町寿都3,718寿都町9,552
19世紀枠古平古平町古平3,624古平町7,113
19世紀枠岩内 岩内町岩内1,966岩内町19,644
19世紀枠室蘭室蘭市室蘭1,156室蘭町20,335
19世紀枠釧路釧路市釧路2,779釧路町17,905
19世紀枠余市余市町余市2,915余市町13,380
19世紀枠増毛増毛町増毛601増毛町14,677
19世紀枠厚岸厚岸町厚岸572厚岸町9,319
19世紀枠旭川旭川市旭川旭川町40,453

続いて「準名邑」
明治に町制施行した以下の十の街を準名邑とします。このうち 「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(戸口表)に記載があるのは石狩、岩見沢、豊平の3つです。なお、滝川の町制施行年は1910年(明治43年)です。
戸口表名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
第一表石狩石狩市石狩1,858石狩町9,007
第三表岩見沢岩見沢市岩見沢1,594岩見沢町22,349
第三表豊平(札幌市)豊平834豊平町12,333
記載無留萌留萌市留萌町13,465
記載無稚内稚内市稚内町7,891
記載無帯広帯広市帯広町6,724
記載無美国積丹町美国町5,635
記載無網走網走市網走町5,336
記載無浦河浦河町浦河町5,119
記載無滝川滝川市滝川村※11,744
参考として、1908年の人口が1万以上を記します。
名称現自治体---1908年(人口)
江別江別市江別村12,477
八雲八雲町八雲村11,455
真狩喜茂別町/真狩村/留寿都村真狩村11,809
登川夕張市登川村10,334
角田栗山町角田村12,882
砂川砂川市/上砂川町/奈井江町砂川村12,797
沼貝美唄市沼貝村11,414
三笠山三笠市三笠山村16,866
歌志内歌志内市/赤平市歌志内村10,755
新十津川新十津川町新十津川村10,981
鷹栖鷹栖町/(旭川市)鷹栖村13,960
東旭川(旭川市)東旭川村11,436
伊達伊達市伊達村11,113
上表のうち、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」に記載があるのは、江別(第三表:2,401人)のみです。

注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
[99355] 2020年 4月 8日(水)19:47:30【1】白桃 さん
名邑三世代.その8(三重県)
【明治の名邑】
三重県の【明治の名邑】は、宇治山田、津、桑名、上野、松阪、四日市(以上の六つは市街)、尾鷲(筆頭名邑)、亀山、鳥羽、名張、関、久居、長島、木本の計十四。代表名邑は関にします。実は、今日の今日まで「関の弥太っぺ」ってここの人かと思っていたのですが、常陸の関本だったのですね。市街が六つもある三重ですが、そのトップ宇治山田は福岡と並ぶ明治の二大ツインシティです。準名邑の白子※も、白子村と江嶋村(第一表1,681人)等との連合邑であったのでは、と推測してます。また、城下町であった津※は、連担している地区を合計すると約2万人の市街となります。なお、参考として東海道の宿場であった、石薬師、庄野、坂下のデータを記しました。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
市街宇治山田伊勢市山田21,223宇治山田市37,539
宇治5,748(宇治山田市)
市街津※津市15,884津市41,229
市街桑名桑名市桑名15,204桑名町21,544
市街上野伊賀市上野12,785上野町16,310
市街松阪松阪市松阪11,958松阪町15,841
市街四日市四日市市四日市11,939四日市市30,704
名邑尾鷲尾鷲市尾鷲5,483尾鷲町10,239
名邑亀山亀山市亀山5,414亀山町10,755
名邑鳥羽鳥羽市鳥羽町4,547鳥羽町6,403
名邑名張名張市名張3,741名張町5,886
名邑(亀山市)3,682関町4,137
名邑久居(津市)久居3,608久居町3,478
名邑長島紀北町長島浦3,524長島町4,770
名邑木本熊野市木本浦3,203木本町5,096
準名邑
第一表白子※鈴鹿市白子村2,252白子町5,938
第一表富田(四日市市)東富田村3,753富田村6,641
第一表小俣(伊勢市)小俣村3,170小俣村3,285
第一表菰野菰野町菰野村3,131菰野村4,508
第一表神戸(鈴鹿市)神戸2,967神戸町3,798
(参考)
第二表石薬師(鈴鹿市)石薬師1,192石薬師村2,540
第一表庄野(鈴鹿市)庄野村1,372庄野村1,568
第一表坂下(亀山市)坂下村788坂下村934
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【大・昭の名邑】=【秀邑】
三重県の【秀邑】は、僅か鈴鹿一つです。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
一種二級鈴鹿鈴鹿市白子町5,320鈴鹿市68,755
注:(人口)は国勢調査人口

【昭・平の名邑】=【卓邑】
三重県の【卓邑】は、菰野、阿児、明和、楠、小俣、川越、大王の七つ。話が少しそれますが、現在の志摩市にはDIDがありませんが、かつては旧)大王町の波切のほかに、旧)志摩町の和具にも存在していました。その頃、バスで素通りしたのですが、やはり、両DIDよりも旧)阿児町の鵜方駅周辺にちょっとした「都会」を感じました。
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
二種二級菰野(6)菰野町菰野町20,217菰野町37,972
二種三級阿児(0)志摩市阿児町17,693阿児町22,995
二種三級明和(0)明和町明和町17,390明和町22,300
四種楠(7)(四日市市)楠町10,405楠町10,997
四種小俣(6)(伊勢市)小俣町10,988小俣町18,125
四種川越(6)川越町川越村8,388川越町11,782
四種大王(5)(志摩市)大王町11,019大王町8,465
(参考)
東員(4)東員町東員村8,255東員町26,305
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は9回の国調でDIDが存在した回数
[99351] 2020年 4月 6日(月)13:03:44白桃 さん
連鎖循環クイズ
しょうもないクイズを頻発するのは良くないことだと理解しているのですが、外出もままならず、お酒も今日から二週間ばかりは控えなければという状況下、特に、やることもなく・・・

今から50年前、高校3年生の白桃は、「練習だと思って」と言う担任の指示によって、合格しても全く行く気のない大学(京都の有名な私大)の試験を高松市で受けることになりました。その数学の問題が、極端というか、イヤらしいというか、途中で問題を間違えると、あとは、全滅するしかない、というものでした。

で、それを真似て作りましたので、自宅で鬱々としている方、おヒマな方は挑戦してみてください。
なお、調べればわかる問題ですので、正解は発表いたしません。
(最初の問題が一番難しい。問題は連鎖していますが、循環しているので最後の問題から解いたほうが簡単かも。)

問題、以下のA~Jにあてはまる地名等を答えてください。
・・・・・・
A市は、47ある都道府県内人口最少自治体(市町村)のうちの3つと隣接している唯一の市です。

A市と同一年月日に市制施行した兵庫県の市はB市です。

B市は、2005年に蕎麦で有名なC町ほかと新設合併を行っています。

城下町Cの藩主である仙石氏は、信濃国のD藩からの転封で、その関係から
B市とD市は姉妹都市となっています。

D市と総画数が同じで、対称的な市名となっているのが静岡県のE市です。

E市の市長の苗字は、北陸地方の県名(県庁庁所在市名)と同じFです。

F県の人口最少市はG市です。

山梨県にあったG村は、「平成の合併」によってH町となっています。

H町が隣接している市の中で人口が最も少ないのはI市です。

I市には隣接する市名と同じ校名のJ高校があり、その高校出身の落語家は、「笑点」においてA市出身の落語家と罵倒合戦?を繰り広げています。
[99342] 2020年 4月 5日(日)18:44:04白桃 さん
名邑三世代.その7(宮城県・後編)
【大・昭の名邑】=【秀邑】
宮城県の【秀邑】は、槻木、村田、渡波、大河原、松島、女川、矢本の七つ。柴田郡の街が3つ入っているのが注目されますが、「準秀邑」の川崎を含め、この頃の柴田郡の群雄割拠(あるいは、団栗の背比べ?)ぶりが想像できます。現在では大河原とコナーベーションしている(と、ウィキに書かれている)船岡は、1939年海軍火薬廠の設置を契機に台頭してきたようです。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
二種三級槻木(柴田町)槻木町7,759槻木町11,572
二種三級村田村田町村田町6,973村田町10,264
二種三級渡波(石巻市)渡波町6,435渡波町13,269
二種三級大河原大河原町大河原町6,113大河原町11,627
二種三級松島松島町松島村7,644松島町15,333
二種三級女川女川町女川村7,490女川町16,475
二種三級矢本東松島市鷹来村6,378矢本町16,857
準秀邑
雄勝(石巻市)十五浜村7,737雄勝町10,982
小野田(加美町)小野田村7,731小野田町12,228
川崎川崎町川崎村7,011川崎町10,442
豊里(登米市)豊里村5,299豊里町10,044
(参考)
船岡柴田町船岡村3,337船岡町11,110
注:(人口)は国勢調査人口

【昭・平の名邑】=【卓邑】
宮城県の【卓邑】は、名取、多賀城、亘理、柴田町(前身は船岡)、大和、小牛田、七ヶ浜、中新田の八。仙台の成長に伴って人口を伸ばした街が並んでいます。
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
一種一級名取(9)名取市名取市33,026名取市67,216
一種二級多賀城(7)多賀城市多賀城町21,047多賀城市61,457
二種二級亘理(2)亘理町亘理町27,277亘理町34,770
二種二級柴田町(8) 柴田町柴田町23,515柴田町39,485
二種三級大和(7)大和町大和町20,163大和町24,410
二種三級小牛田(0)美里町小牛田町19,438小牛田町20,245
二種三級七ヶ浜(3)七ヶ浜町七ヶ浜町13,054七ヶ浜町21,131
四種中新田(6)加美町中新田町15,865中新田町13,929
準卓邑
富谷(4) 富谷市富谷村4,874富谷町35,909
(参考)
丸森(0)丸森町丸森町26,740丸森町17,868
築館(1)栗原市築館町19,042築館町15,866
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は9回の国調でDIDが存在した回数
※前身でないところが【秀邑】になっている「卓邑」名称には「市」「町」を付けています。(例:柴田町)
[99338] 2020年 4月 5日(日)07:17:19白桃 さん
白桃のABC予想
望月教授によって証明されたとする「ABC予想」、白桃も挑戦してみました。

一生懸命工面すれば、なんとか下の公式が成り立つ。ただ、注意しなければいけないのは、Cから始まる市に千葉市を絶対使用しないことである。それと、Aから始まる市に明石を使用した場合、証(あかし)にくいのではないか・・・

(Aから始まる市の人口)+(Bから始まる市の人口)≒(Cから始まる市の人口)

証明?例
2020年2月1日現在
A.阿南市69,871
B.備前市32,883
102,754
C.筑紫野市102,780
多分、2020年1月15日にはピッタリ合っていたのではないかと考えられます。
[99333] 2020年 4月 4日(土)16:26:09白桃 さん
秀邑・卓邑の級制
殆どの方は関心がないでしょうが、「名邑」三世代に関しオタク精神を遺憾なく発揮し、【秀邑】と【卓邑】に級制を導入します。
秀邑1920年国調人口1950年国調人口--- 卓邑1960年国調人口2000年国調人口
A(3万以上)a(5万以上)A(3万以上)a(5万以上)
B(1万以上3万未満)b(2万以上5万未満) B(1万5千以上3万未満)b(3万以上5万未満)
C(5千以上1万未満)c(1万以上2万未満) C(1万以上1万5千未満)c(2万以上3万未満)
上表の組み合わせで
一級:Aa,
二級:Ab,Ba,Bb,Ca,Ac
三級:Bc,Cb,Cc,その他
とし、これを【秀邑】一種、二種、三種、及び【卓邑】の一種、二種、三種に適用します。

既稿、和歌山、山梨、山口、山形、宮崎5県の【秀邑】及び(四種を除いた)【卓邑】を整理し、次の通り再掲いたします。
秀邑/種別名称現自治体-----卓邑/種別名称現自治体
一種一級宇部山口県宇部市一種一級橋本和歌山県橋本市
一種二級小林宮崎県小林市一種二級串間宮崎県串間市
小野田山口県山陽小野田市西都宮崎県西都市
岩国市山口県岩国市尾花沢山形県尾花沢市
一種三級下松山口県下松市山梨市山梨県山梨市
日南市宮崎県日南市韮崎山梨県韮崎市
山口県光市二種三級上野原山梨県上野原市
二種二級飯野宮崎県えびの市かつらぎ和歌山県かつらぎ町
富島町宮崎県日向市豊浦(山口県下関市)
二種三級箕島和歌山県有田市三股宮崎県三股町
高岡(宮崎市)岩出和歌山県岩出市
本庄宮崎県国富町清武(宮崎市)
安下庄(山口県周防大島町)石和山梨県笛吹市
東根山形県東根市貴志川和歌山県紀の川市
都農宮崎県都農町
厚狭(山口県山陽小野田市)
長井山形県長井市
小郡(山口市)
高千穂宮崎県高千穂町
高畠山形県高畠町
富田(山口県周南市)
下吉田山梨県富士吉田市
塩山山梨県甲州市
深川山口県長門市
秋穂(山口市)
大嶺山口県美祢市
金山山形県金山町
大月山梨県大月市
温海(山形県鶴岡市)
[99331] 2020年 4月 3日(金)17:20:50【1】白桃 さん
歯科医院リッチ論
[99330]k_ito さん
三河から百貨店が消える
情報有難うございます。早速、豊橋の「都会度」を0.1ポイント下げました。と言っても、都会度の大勢にはあんまり影響を与えませんが・・・。

さて、タイトルの「歯科医院リッチ論」と言っても歯科医院が儲かっているとか、歯科医がrich(お金持ち)か、という話ではありません。歯科医院の立地に関すること、いや、歯科医院の立地に関して私の大いなる疑問です。
地理(学)は、例え、学問の仲間に入れてもらっても、法則とか理論とかを追求しない方が身のためだと考えているのですが、(今はどうなっているのか知りませんが)「経済地理学」的分野の中に「立地論」というのがあって、その中で特に有名なものに、チューネンの農業立地論「孤立国」、A.Weberの産業(工業)立地論、クリスタラーの「中心地・理論」があります。私が学んだ→遊んだ地理学教室は、そういったものとは方法論と言うか、流儀を異にするところだったので、私も詳しいことはほとんど理解していないのですが、友人の中には、教室から立地論関係の本を借りて、中身は読まず?すぐ返却、本の外箱だけをずっと長く下宿の本棚に飾っていた輩がいました。
だいぶ脱線しましたが、私の住む浦安市のここは住宅街と言ってよいところなんですが、200mぐらいの道沿いに医院、クリニック、耳鼻科、歯医者さんがズラー~~と並んでいて、ここが坂道であったら、病院坂の首ククリ・・・って金田一耕助が出てきそうなんです。地図を拡大して頂ければお判りになると思うのですが、特に歯科医院について言えば、4軒はあったと思うのです。お客の奪い合いにならないのか?ともう、歯磨きをしなくて良い歯になって、歯や、早、15年になる私は心配しているのです。
皆様の身近で、同業者が軒を連ねている通りがあったら教えてください。
[99315] 2020年 3月 30日(月)18:20:37白桃 さん
名邑三世代.その6(宮城県・前編)
郷土香川の町々よりも、学生時代にすごした岡山の都邑よりも、街歩きをして、この目に刻み込んでいるのが宮城県の数多く、そして質の高い名邑です。あらためて千本桜さんに感謝申し上げます。
2020年4月4日…スーパータウン大河原の一目千本桜は満開・・・(だったはず)。隣町村田では♪ここらで止めてもいいコロナ(ウィルス)~・・・を歌った(はず)。
2020年4月5日…フランク永井の生地?松山では「一ノ蔵」を試飲した(はず)。そして胸をワクワクさせて代表名邑の涌谷に向かった(はず)。そして、小牛田から岩手県人口3位に落っこちた一関乗り換えで、人口2位に繰り上がった奥州市の水沢へ。で目いっぱいお酒を飲んだ(はず)・・・
2020年3月30日…上記日程の切符を払い戻しに(取消手数料なし)、ついでに「一ノ蔵」を購入・・・
これも、[99314]グリグリさん
皆さん、極力外出はお控えください。
に素直に従った・・・というわけでもありません。(笑)
余計なことが長すぎました。

【明治の名邑】
仙台は惜しくも「別格名邑」にとどまる。石巻は流石の市街、筆頭名邑は古川、佐沼を押さえて涌谷に。代表名邑は若柳にしようかどうしようか大いに迷ったが、結局、登米に落ち着く。
ここで、想像以上の街であった若柳に贈る歌:
♪春の夜風に吹かれる若柳、見たぞ真の名邑を
その後に続くのが、白石、気仙沼、岩沼、角田、塩竈
そして、どういう訳だかウナギを食した岩出山にはこの歌を
♪本城が仙台に移って口惜しかったら、有備館の青いタタミの上で泣け
そして、名邑どん尻に控えますは、志津子と呼べば霧が流れる志津川。 
以上、宮城県の「明治の名邑」は14ですが、人口的には「名邑」に遜色ないが、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」では第二表に置かれた七つを「準名邑」とします。中新田は「名邑」にしたかった。スーパータウンは2,3歩届かず。

名邑/種別名称現自治体---1886年(人口)---1908年(人口)
別格市街仙台仙台市仙台61,709 仙台市97,944
市街石巻石巻市石巻16,618 石巻町19,444
名邑涌谷涌谷町涌谷7,793涌谷町7,419
名邑古川大崎市古川6,614古川町9,366
名邑佐沼登米市佐沼※5,820佐沼町4,542
名邑若柳(栗原市)若柳5,803若柳町8,570
名邑登米(登米市)登米5,408登米町8,141
名邑白石白石市白石5,251白石町9,123
名邑気仙沼気仙沼市気仙沼5,140気仙沼町8,322
名邑岩沼岩沼市岩沼5,040岩沼町6,506
名邑角田角田市角田4,197角田町6,898
名邑塩竈塩竈市塩竈4,176塩竈町7,706
名邑岩出山(大崎市)岩出山4,017岩出山町5,544
名邑志津川南三陸町志津川3,720志津川町5,467
準名邑
第二表丸森丸森町丸森4,404丸森町5,805
第二表(仙台市)原ノ町3,985原町6,950
第二表米谷(登米市)米谷3,461米谷町4,261
第二表亘理亘理町亘理3,447亘理町4,097
第二表渡波(石巻市)渡ノ波3,275渡波町5,309
第二表中新田加美町中新田3,230中新田町4,851
第二表松山(大崎市)松山3,073松山町5,809
(参考)
第二表大河原大河原町大河原2,489大河原町5,434
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
注3:「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」に記載された佐沼の現住人員(5,820)は、町村制施行後に成立した北方村の境域をも含んでいる・・・と思われる。
[99308] 2020年 3月 29日(日)09:10:39白桃 さん
名邑三世代.その5(宮崎県)
【明治の名邑】
都城(市街)、飫肥(筆頭名邑)、宮崎、高鍋(代表名邑)、延岡、細島と佐土原の七。なお、佐土原は「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」には第二表に記載されており、本来ならば「準名邑」扱いになるが、明治期の宮崎県の状況を考慮し、19世紀枠での名邑とします。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
市街都城都城市都城10,118都城町18,345
名邑飫肥(日南市)飫肥4,963飫肥町7,785
名邑宮崎宮崎市宮崎4,715宮崎町13,849
名邑高鍋高鍋町高鍋4,313高鍋町6,795
名邑延岡延岡市延岡※13,578延岡町3,883
名邑細島(日向市)細島3,454細島町4,444
拾玖世紀佐土原(宮崎市)佐土原3,415佐土原4,274
(参考)
第一表油津日南市油津2,386油津町3,578
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。
注3:「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」に記載された延岡の現住人員(13,578)は、町村制施行後に成立した岡富村の境域をも含んでいる。

【大・昭の名邑】=【秀邑】
鹿児島県同様、大正~「昭和の合併期」の自治体人口が押しなべて多かった宮崎県については、【秀邑】の条件2を以下の通り厳しくしており、その厳しい条件2をクリアしたのが飯野と富島町。そして、条件2の「ただし、」以降によって救済?されたのが、高岡、本庄、都農、高千穂。よって、条件1に該当する小林、日南市を加えて、宮崎県の【秀邑】は八。
2.1940年10月1日までに町制施行している町であって、1950年国勢調査においては2万人を超え、1920年国勢調査においては1万人を超えている。なお、1920年国調~1950年国調に廃置分合している場合は、1920年国勢調査においてその前身自治体が1万人を超えていること。ただし、1920年10月1日時点で町制施行している場合は、1950年国勢調査において1万人を超え、1920年国勢調査において5千人を超えていれば可とする。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
条件一小林小林市小林町23,217 小林市41,410
条件一日南市日南市油津町5,257日南市41,432
条件二飯野えびの市飯野村13,405飯野町20,378
条件二富島町日向市富高村10,143富島町26,122
条件二但高岡(宮崎市)高岡町9,047高岡町13,312
条件二但本庄国富町本庄町8,550本庄町12,485
条件二但都農都農町都農町8,269都農町15,670
条件二但高千穂高千穂町高千穂町7,332高千穂町13,597
準秀邑
高崎(都城市)高崎村10,555高崎町17,779
注:(人口)は国勢調査人口
※前身でないところが【明治の名邑】になっている「秀邑」名称には「市」「町」を付けています。(例:日南市、富島町、岩国市)

【昭・平の名邑】=【卓邑】
宮崎県の【卓邑】は、串間、西都、三股、清武、門川の五つ。
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
条件一串間(0)串間市串間市41,143串間市23,647
条件一西都(8)西都市西都市37,661西都市35,381
条件二三股(0)三股町三股町15,249三股町24,056
条件二清武(2)(宮崎市)清武町11,113清武町27,127
条件四門川(9)門川町門川町15,764門川町19,287
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は9回の国調でDIDが存在した回数
[99304] 2020年 3月 28日(土)12:11:49白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の市制施行時の人口増加率トップ10&ボトム10
1.2005年国調デビュー組
トップ10市名前身町村増加率A/B-----ボトム10市名前身町増加率A/B
1栗東栗東町9.141.0001上天草大矢野町-7.960.491
2瑞穂穂積町7.400.7532江田島江田島町-7.250.397
3守谷守谷町6.631.0003対馬厳原町 -6.670.376
4白井白井町5.101.0004壱岐郷ノ浦町-6.330.376
5神栖神栖町4.840.5545美作美作町-6.070.377
6能美根上町4.730.3426養父八鹿町-5.990.399
7豊見城豊見城村4.621.0007曽於末吉町-5.84 0.454
8安曇野穂高町3.660.3338美馬脇町-5.640.502
9さくら氏家町3.380.7179栗原築館町-5.530.187
10甲斐竜王町3.290.56610志摩阿児町-5.520.373
トップ10には栗東、守谷、白井、豊見城の単独市制の4市や瑞穂、能美、さくら、甲斐といった県庁所在都市に近い市が並んでいます。鹿島臨海工業地帯にある神栖も含め9市の増加率の高さは想定内です。安曇野の増加率の高さを、松本の通勤圏にあるから、と簡単に片づけるのはどんなものか。従属的なイメージはなく、住環境の良さから「選ばれた」田園都市と言いたいですね。一方、ボトム10には、島嶼部や県の中心地域から遠隔にある市が目立ちます。
※A/B・・・A人口(前身町村の2000年国調人口)をB人口(2005年国調時の境域に組み替えた2000年国調人口)で除したもの。

2.2010年国調デビュー組
トップ10市名前身町増加率A/B-----ボトム10市名前身町増加率A/B
1つくばみらい伊奈町10.670.6141三好池田町-12.170.460
2木津川木津町9.600.6152宇陀榛原町-7.950.499
3みよし三好町6.841.0003南九州川辺町-7.410.351
4合志西合志町6.500.5634南島原有家町-6.810.164
5北名古屋師勝町4.470.5625国東国東町-6.440.381
6岩出岩出町4.031.0006みやま瀬高町-6.090.548
7あま甚目寺町1.650.4527南房総千倉町-5.940.277
8弥富弥富町1.640.8688雲仙国見町-5.510.223
9香南野市町0.860.5299志布志志布志町-4.990.527
10下野南河内町0.590.35310山武成東町-4.970.409
同じ「みよし」でも、みよし市と三好市は大違い。ボトム10には半島部や内陸奥部の市が目立ちますが、私は歴史を無視し、地勢と人口推移を短絡的に関連づけるのには反対です。かと言って今、うまく言えないのが歯がゆい…。ともかく、南島原に代表されるように、人口が団栗の背比べ状態にある自治体が数多く集まって新市を作った場合は、人口流出の歯止めにはまったくならないと考えています。
※A/B・・・A人口(前身町村の2005年国調人口)をB人口(2010年国調時の境域に組み替えた2005年国調人口)で除したもの。

◎人口増加率とA/Bの関係
[99295]で行ったものを、茨城県の2005年国調デビュー9市でやってみました。
市名前身町増加率----A/B
守谷守谷町6.631.000
神栖神栖町4.840.554
那珂那珂町-0.660.835
潮来潮来町-1.310.809
かすみがうら千代田町-1.380.589
常陸大宮大宮町-2.360.554
稲敷江戸崎町-3.110.399
行方麻生町-3.450.400
桜川岩瀬町-3.840.452
守谷、神栖と水戸市に隣接の那珂を入れたのは、データ捏造というかインチキです。ですが、3市を外しても「同じような環境にある場合は、人口増加率はA/Bの値に関係してくるのではないか」という仮説を否定していません。
[99303] 2020年 3月 28日(土)04:51:46白桃 さん
♪午前三時の東京ベイは
私が住む浦安市のホテルには、やたらと「東京ベイ」がついており、バス会社にもその名が付いています。「東京湾」は東京都だけのものじゃないので、木更津あたりのホテルに「東京ベイ」が付いてても良いのですが、それじゃ、何となくスッキリしません。ところで、「伊勢ベイ」って付いた名古屋のホテルあるのでしょうか?
新型コロナウィルスのおかげで、今週末は新木場にも飲みに行けません。・・・謎
謎と言えば、シノレパシクソさん、[99275]デスクトップ鉄さんのアナグラムメッセージ、解けましたでしょうか?
それはさておき、3月27日に発表された岩手県の3月1日現在推計人口によりますと、一関市が奥州市に抜かれました。抜いた奥州市も2015年国勢調査から5,648人も減少しているのですが、抜かれた一関は7,816人も減少しているのですから仕方ないですね。
仕方ないと言えば、残念ながら東京オリンピック・パラリンピックが延期になったこと。国勢調査2020は大丈夫???

真夜中の戯言のシメです。
東かがわ市の人口を増やす方策:「が」をひとつ抜けば良い!!!
[99301] 2020年 3月 27日(金)07:45:25白桃 さん
名邑三世代.その4(山形県)
【明治の名邑】
米沢、山形、酒田、鶴岡(以上は市街ですが、相撲に例えると、米沢と山形は正市街、酒田と鶴岡は張出市街)、新庄(筆頭名邑)、谷地(代表名邑)、寒河江、楯岡、上山、大山、天童、宮内、山辺、長崎、小松、以上十五。惜しいのは長井で、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」第一表には小出のほか、宮(2,224人)が記されています。さらに、第二表に記されたばかりに「準」に甘んじた東根、なぜ、第二表になったのか解りません。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
市街米沢米沢市米沢29,203米沢市35,380
市街山形山形市山形26,971山形市42,234
市街酒田酒田市酒田21,004酒田町23,513
市街鶴岡鶴岡市鶴ヶ岡19,666鶴岡町21,056
名邑新庄新庄市新庄10,546新庄町13,346
名邑谷地河北町谷地7,902谷地町11,373
名邑寒河江寒河江市寒河江5,395寒河江町8,828
名邑楯岡村山市楯岡5,302楯岡町8,516
名邑上山上山市上山4,711上山町7,947
名邑大山(鶴岡市)大山4,138大山町6,458
名邑天童天童市天童3,771天童町6,909
名邑宮内南陽市宮内3,582宮内町4,953
名邑山辺山辺町山辺3,494山辺町5,619
名邑長崎中山町長崎3,430長崎町5,794
名邑小松川西町上小松3,059小松町5,021
準名邑
第一表長井長井市小出2,681長井町6,550
第二表東根東根市東根4,420東根町8,650
第一表松嶺(酒田市)松嶺2,892松嶺町2,708
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【大・昭の名邑】=【秀邑】
【明治の名邑】を逸した東根と長井の【秀邑】は満場一致、高畠も文句なし。金山と温海はラッキー?
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
条件二東根東根市東根町8,341東根町19,943
条件二長井長井市長井町7,905長井町13,440
条件二高畠高畠町高畠町6,735高畠町10,591
条件二金山金山町金山村7,815金山町10,299
条件二温海(鶴岡市)温海村5,009温海町11,376
注:(人口)は国勢調査人口

【昭・平の名邑】=【卓邑】
やっと出ました「雪とスイカと花笠のまち」尾花沢。
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
条件一尾花沢(8)尾花沢市尾花沢市31,538尾花沢市22,010
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は9回の国調でDIDが存在した回数

山形の 影の名邑 赤湯かな
[99295] 2020年 3月 25日(水)15:50:18【1】白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の市制施行時の人口増加率トップ10&ボトム10
1.1955年国調デビュー組
トップ10市名前身町村増加率A/B---ボトム10市名前身町増加率A/B
1真和志真和志村97.001.0001小千谷小千谷町-9.900.524
2調布調布町30.110.6552国分国分町-7.010.279
3府中(東京)府中町29.980.6683美濃美濃町-6.610.334
4三鷹三鷹町26.721.0004韮崎韮崎町-5.290.285
5相模原相模原町21.691.0005塩山塩山町-4.910.464
6昭島昭和町21.540.7596指宿指宿町-4.520.739
7御殿場御殿場町21.450.4067加世田加世田町-4.280.620
8尾西起町21.360.6998西大寺西大寺町-4.240.319
9多久北多久町20.000.3539安芸安芸町-4.230.400
10守山守山町18.490.88510水海道水海道町-3.800.312
トップ10について言えば、東京都、愛知県など大都市周辺の市が並ぶなかで、沖縄の真和志、御殿場、産炭地の多久が注目されます。小千谷の減少率が高いの不思議です。
注)A/Bについて
[99214]等では、「新市の中で前身町村が占める人口の割合」と言っていますが、正確にはA人口(前身町村の1950年国調人口)をB人口(1955年国調時の境域に組み替えた1950年国調人口)で除したもの。A人口が組替人口ではないので、1を超えることがあります。

2.1960年国調デビュー組
トップ10市名前身町村増加率A/B -------ボトム10市名前身町増加率A/B
1小金井小金井町50.751.0001垂水垂水町-10.771.018
2蕨町44.821.0002天竜二俣町-8.040.338
3大和大和町34.900.8223室戸室戸町-7.240.323
4コザ越来村32.341.0004安中安中町-6.271.002
5町田町田町22.160.5775南国後免町-5.880.041
6根室根室町19.390.6896五條五條町-5.610.391
7草加草加町18.430.9807角田角田町-5.511.000
8箕面箕面町17.050.9088竹原竹原町-5.320.598
9大東住道町16.360.4719土佐高岡町-5.300.690
10 与野与野町16.151.00010尾花沢尾花沢町-5.231.000
やはり、トップ10には大都市周辺の市が並びますが、コザと根室の急増に目が行きます。ボトム10の中に、単独市制のように見える垂水、角田、安中、尾花沢が入っていますが、いずれも1955年以前に合併した「疑似単独市制」市です。
※A/B・・・A人口(前身町村の1955年国調人口)をB人口(1960年国調時の境域に組み替えた1955年国調人口)で除したもの。

◎人口増加率とA/Bの関係
市制施行時の人口増加率を大きく左右するのは、(言うまでもありませんが)大都市に近いとか、その地域全体が増加している等の地域性ですが、同じような環境にある場合は、人口増加率はA/Bの値に関係してくるのではないかと調べてみたのが下表(埼玉県の1955年国調デビュー11市)です。
市名前身町増加率A/B
所沢所沢町7.780.815
飯能飯能町6.531.174
春日部春日部町4.47 0.479
東松山松山町3.180.420
狭山入間川町2.480.391
鴻巣鴻巣町1.770.435
加須加須町1.670.205
岩槻岩槻町1.570.378
羽生羽生町1.300.334
本庄本庄町-0.050.579
深谷深谷町-0.170.374
ま、「新市の中心となる前身町が多くの村と合併して出来た市」より「単独市制市」の増加率が高いというのは容易に想像できますし、結果も、ほぼ予想通りですから、この考え大きく間違ってはいないでしょう。
[99287] 2020年 3月 23日(月)08:12:02【1】白桃 さん
名邑三世代.その3(山口県)
山口県の【明治の名邑】は、下関(別格市街)、萩(市街)、山口(市街) 、徳山(筆頭名邑)、岩国、久賀、長府(代表名邑)、防府、福川、柳井、室積の十一。政治の中心が萩から山口に移ったことが人口推移からもうかがえます。なお、※長府は1911年(明治44年)、福川は1912年(明治45年)に町制施行。 
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
別格市街下関下関市赤間関30,525下関市58,254
市街萩市21,206萩町18,069
市街山口山口市山口11,447山口町21,100
名邑徳山周南市徳山村11,511徳山町13,930
名邑岩国(岩国市)岩国8,187岩国町10,802
名邑久賀(周防大島町)久賀8,129久賀町7,809
名邑長府(下関市)豊浦6,324長府村※ 9,012
名邑防府防府市三田尻6,098防府町23,916
名邑福川(周南市)福川5,439福川村※ 6,171
名邑柳井柳井市柳井4,486柳井町12,797
名邑室積(光市)室積3,747 室積町8,649
準名邑
第一表富田(周南市)富田6,283富田村7,100
第一表須佐(萩市)須佐3,935須佐村5,363
第一表仙崎(長門市)仙崎3,375仙崎村6,607
(参考)
第一表(防府市)宮市2,983(防府市)
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

山口県の【大・昭の名邑】=【秀邑】は、小野田、下松、宇部、岩国市(前身:麻里布町)、光、安下庄、厚狭、
小郡、富田、深川、秋穂、大嶺の十二。
【明治の名邑】で準名邑に甘んじた仙崎は、ここでも【秀邑】に届かなかった。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
条件一小野田山陽小野田市小野田町15,887小野田市52,877
条件一下松下松市下松町8,192下松市39,923
条件一宇部宇部市宇部村38,063宇部市128,569
条件一岩国市岩国市麻里布村 7,431岩国市61,532
条件一光市浅江村2,948光市35,090
条件二安下庄(周防大島町)安下庄町8,492安下庄町10,310
条件二厚狭(山陽小野田市)厚狭町7,936厚狭町18,348
条件二小郡(山口市)小郡町7,406小郡町13,127
条件二富田(周南市)富田町6,534富田町13,191
条件二深川長門市深川村9,217深川町13,037
条件二秋穂(山口市)秋穂村8,286秋穂町11,038
条件二大嶺美祢市大嶺村8,072大嶺町14,400
(参考)仙崎(長門市)仙崎町6,354仙崎町9,664
注:(人口)は国勢調査人口

山口県の【昭・平の名邑】=【卓邑】は、豊浦と和木の二つ。
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
条件二豊浦(0)(下関市)豊浦町22,132豊浦町20,499
条件四和木(7)和木町和木村5,627和木町6,732
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は9回の国調でDIDが存在した回数
[99284] 2020年 3月 22日(日)10:31:34【1】白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の最初の国調人口トップ10&ボトム10
1.2005年国調デビュー組
トップ10市名(人口)---ボトム10市名(人口)---(参考)町名(人口)
1安曇野96,2661養父28,3061三好町56,252
2甲賀93,8532飛騨28,9022滝沢村53,560
3神栖91,8673にかほ28,9723岩出町50,834
4登米89,3164上野原28,9864府中町50,732
5栗原80,2485阿蘇29,636 5大網白里町49,548
6甲斐74,0626江田島29,9396白岡町48,389
7南アルプス72,0557山県30,3167東浦町48,046
8笛吹71,1908八幡平31,0798阿見町47,994
9丹波70,8109あわら31,0819野々市町47,977
10田原66,39010那須烏山31,15210寒川町47,457
〇トップ10の中にも単独市制はありませんが、編入/市制施行が、神栖市(波崎町を編入)と田原市(赤羽根町を編入、市制施行後、渥美町を編入)です。合併に関与した自治体数が3と比較的少ないのが甲斐市、逆に多いのが10の栗原市、9の登米市(登米郡にとどまらず、本吉郡までも含む合併、文字通り登米---とめどない)。合併に関与した自治体数が5ながら、前身町が3万人を超え、その他の旧)自治体人口も粒ぞろいだった安曇野、甲賀が1、2位となっているのも納得です。
〇ボトム10の中で、養父、飛騨、江田島は合併関与自治体数が4です---何かを言いたいのですがここは我慢。('◇')ゞ
上野原、阿蘇、江田島は前身町の名称と市名が同じですが、阿蘇と江田島は「継承」したわけでもないでしょう。前身町の名称を継承した(と勝手に思っている)上野原も、上野原町と秋山村の新設/市制ですがね・・・
ボトム10すべて、現在は3万人をきっています。
〇2005年国調時点で3万人を超えていた町村が90もありました。三好町と岩出町は、2010年国調では「市」として登場します。

2.2010年国調デビュー組
トップ10市名 (人口)---ボトム10市名(人口)---(参考)町名(人口)
1坂井91,9001香美28,7661滝沢村53,857
2あま86,7142嬉野28,9842長久手町52,022
3北名古屋81,5713三好29,9513野々市町51,885
4姶良74,8094宮若30,081 4府中町 50,442
5木津川69,7615中央31,3225白岡町50,272
6三豊68,5126本宮31,4896大網白里町50,113
7伊達66,0277国東32,0027東浦町 49,800
8 紀の川65,8408神埼32,8998 那珂川町49,780
9 みよし60,0989志布志33,0349阿見町47,940
10 下野59,48310平川33,76410寒川町47,672
〇トップ10を見ると、単独市制はみよし市のみですが、合併によって市となったところも、合併関与自治体数が2005年デビュー組と比較して少なくなっています(最多は三豊市の7)。また、みよし市の他、坂井、あま、北名古屋、姶良、木津川は前身町が3万人を超えています(北名古屋は前身の師勝町と西春町の両町が3万超え)。
〇ボトム10の中で、中央、本宮、神埼、平川の4市は意外?なことに、現在(2020年2月1日)も3万人をきっていません。村と合併した本宮はともかく、嬉野も前身町の名称と同じ市名となっていますが、合併の相方・塩田町がみかえりに市役所をとる、という約束があったようです。それにしても、6町村合併で市になった三好市、池田高校の「やまびこ打線」も今ではむなしいばかりです。
〇2010年国調時点で3万人を超えていた町村は72となっています。滝沢、長久手、野々市、白岡、大網白里は、2015年国調では「市」として登場します。
[99281] 2020年 3月 21日(土)06:29:29白桃 さん
大子まち 3万ごえも 市になれず ふくろだたきの ふくろだのたき 
[99277]千本桜さん
[99280]伊豆之国 さん
お付き合いありがとうございます。
袋田の滝(別名「四度の滝」)のある大子町はじめ、いっときは3万人を超えていたが結局市になれず、2015年人口では3万人をきっている現役の町が16あります。また、2020年国勢調査では3万きりが濃厚な町が四つです。(島本町は3万復帰の可能性大です。)
言わずもがなですが、3万人を超えていたからといって、市になれるわけでもなく、また大子町が市になれなかったのは、町長さんの責任でも、袋田の滝のせいでもありません。ただ、三名瀑の中で袋田の滝だけ国立公園内でも国定公園内でもないのが気になります。

町名2015年人口最高人口(年)3万越え回数
上砂川3,47931,406(1950年)1回
羽幌7,32730,266(1965年)1回
川西15,75130,294(1955年)1回
鞍手16,00730,794(1955年)1回
川崎16,78940,878(1955年)4回
大子18,05343,124(1955年)5回
高畠23,88235,333(1955年)2回
那須24,91931,034(1955年)2回
立山26,31731,285(1960年)1回
二宮28,37830,802(2000年)3回
海田28,66730,744(1990年)4回
水巻28,99734,927(1960年)9回
養老29,02933,694(1995年)7回
高根沢 29,63930,915(2005年)2回
時津29,80430,110(2010年)1回
島本29,98330,339(1995年)2回
松伏30,06131,153(2010年)3回
松前30,06430,564(2005年) 5回
猪名川30,83831,739(2010年)3回
小川31,17837,822(1995年)6回
[99276] 2020年 3月 20日(金)07:22:34白桃 さん
人口地理なぞなぞ
町や村の人口が3万人を超えたにもかかわらず市になれなかった、といって町長(村長)さんには何ら責任が無く、袋叩きにあうことはないのですけど、ある町長さんだけは、もう何度もフクロダタキにあってます。
どこの町長さんでっしゃろ?
[99273] 2020年 3月 19日(木)17:51:16白桃 さん
名邑三世代.その2(山梨県)
はじめに
【名邑】について以下の通り整理しなおしました。
〇【明治の名邑】
1.名邑・・・要件は[99245]に記した通り

2.名邑のうち、以下に適合するものを特に【市街】と称する。
2-1「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が三千人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が5万人以上
2-2「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が一万人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が1.5万人以上

3.名邑のうち、以下に適合するものを特に【別格市街】と称する。
3-1「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が三千人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が10万人以上
3-2「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が三万人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が5万人以上
3-3 札幌及び福岡

4.名邑のうち、以下に適合するものを特に【特選市街】と称する。
4-1「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の現住人員が五万人以上で、1908年「日本帝国人口静態統計」記載された」現住人口が10万人以上

〇【大・昭の名邑】
別称を【秀邑】とする
一種(条件一に適合)、二種(条件二に適合)、三種(条件三に適合)
〇【昭・平の名邑】
別称を【卓邑】とする
一種(条件一に適合)、二種(条件二に適合)、三種(条件三に適合)、四種(条件四に適合)
・・・・・・
山梨県

山梨県の【明治の名邑】は、甲府(市街)、市川大門(筆頭名邑)、谷村、鰍沢(代表名邑)の四つ。
名邑/種別名称現自治体-----1886年(人口)-----1908年(人口)
市街甲府甲府市甲府18,411甲府市49,882
名邑市川大門市川三郷町市川大門4,683市川大門町5,828
名邑谷村都留市谷村4,054谷村町6,914
名邑鰍沢(富士川町)鰍沢3,505鰍沢町5,358
準名邑
第一表韮崎韮崎市韮崎2,636韮崎町2,909
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

山梨県の【大・昭の名邑】=【秀邑】は、下吉田、塩山、大月の三つ。
秀邑/種別名称現自治体-----1920年(人口)-----1950年(人口)
二種下吉田富士吉田市瑞穂村9,269下吉田町19,721
二種塩山甲州市七里村9,267塩山町14,764
二種大月大月市広里村5,964大月町11,128
注:(人口)は国勢調査人口

山梨県の【昭・平の名邑】=【卓邑】は、山梨市、韮崎、上野原、石和、増穂の五つ
卓邑/種別名称現自治体-----1960年(人口)-----2000年(人口)
一種山梨市(8)山梨市山梨市30,792山梨市32,505
一種韮崎(9)韮崎市韮崎市30,244韮崎市32,707
二種上野原(8)上野原市上野原町25,887上野原町27,771
二種石和(0)笛吹市石和町10,973石和町26,989
四種増穂(6)富士川町増穂町13,996増穂町13,070
準卓邑
竜王(4) 甲斐市竜王町8,242竜王町40,559
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は9回の国調でDIDが存在していた回数
[99270] 2020年 3月 19日(木)09:55:18白桃 さん
祝:シノレパシクソ さん
[99269]シノレパシクソ さん
さて、この度大学受験があり、国立大学(理系)に合格することができました。高校を卒業し、4月からは大学生として新たな生活を送ることとなります。
おめでとうございます。十番勝負を一抜けしながら、デスクトップ鉄さんの五番勝負も一抜けしながら、合格していたとは驚きです。
ま、十番勝負は、どこの大学の入試問題よりも難しいので、余裕で合格も当然と言えば当然かもしれません。( ´∀` )
どうぞ、落書き帳を忘れない程度に大学生活を謳歌してください。('◇')ゞ

[99259]むっくん さん
(2)郡区町村編制法の施行に伴い設置された区の一覧
和歌山区が抜けていませんでしょうか?
[99267] 2020年 3月 18日(水)10:22:12白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の最初の国調人口トップ10&ボトム10
1.1955年国勢調査デビュー組
トップ10市名(人口)---ボトム10市名(人口)---(参考)町名(人口)
1相模原83,8411鶴崎27,9741三笠町57,519
2伊万里81,6252杵築29,5322宮田町51,795
3笠岡69,9263安芸29,8413豊平町49,613
4三鷹69,4664伊予30,0314江刺町49,356
5氷見68,6115両津30,0485稲沢町46,871
6芦別68,091630,0766越谷町45,001
7焼津67,2297鳥羽30,1217稲築町43,412
8西尾66,1438塩山30,2798大子町43,124
9花巻61,7289八日市30,4869安中町42,808
10藤枝61,46610滑川30,53110千歳町42,317
〇トップ10の中では、相模原、三鷹、芦別、焼津が単独市制ですが、焼津は市制後、1955年国調までに1町4村を編入しています。合併によって市になった組では、伊万里、笠岡、花巻、藤枝が新設/市制となっております。また、西尾は境界変更/市制という数少ないパターンで、氷見だけが純粋な編入/市制となっておりますが、その氷見は、市制施行時に3村を編入し、市になってから1955年国調までに14村を編入して氷見郡を食い尽くしてしまったことで有名です(正確に言うと、太田村は高岡市に編入された)。1955年国調デビュー全243市の中で5万人を超えていたのは32市です。
〇ボトム10の中では、旭、塩山、滑川が単独市制となっておりますが、市制施行前に周辺の村との合併を重ねており、純粋の単独市制ではありません。ボトム10の市で市制施行後、今日までの国勢調査で3万人をきらなかったのは、旭、滑川の2市のみで、鶴崎は3万人を超えることなく消滅してしまいました。
〇1955年国勢調査では、三笠町をはじめとする53の町が3万人を超えており、福岡県の穂波と(当時は米国の占領下にあった)沖縄の越来、具志川の3村も3万人を超えていました。参考に掲げた10町の中で、三笠、江刺、稲沢、越谷、安中、千歳が次回国勢調査に市として登場します。

2.1960年国勢調査デビュー組
トップ10市名(人口)---ボトム10市名(人口)---参考(町名)(人口)
1町田71,2691矢板29,085 1豊平町77,312
2和泉70,7012北条29,160 2浜北町53,548
3北茨城60,5673篠ノ井29,3293小平町52,923
4阿南60,1104有田29,3734宮田町51,200
5三笠56,1965羽咋29,5565保谷町46,768
6加賀54,5486室戸30,4986日野町43,394
7稲沢51,7357袋井30,817 7東村山町42,946
850,9528天竜31,1228稲築町42,612
9橿原49,9549勝浦31,1419大子町40,178
10 越谷49,58510尾花沢31,53810国分寺町39,098
〇トップ10の中で、三笠、稲沢、蕨、越谷が形の上では単独市制になっていますが、稲沢は1955年に、越谷は1954年に合併を行っていますので、純粋の単独市制とは言い難いのです。また、北茨城、阿南、加賀、橿原は新市の名称に旧町名を使用しておりません。また、1960年国調デビュー全66市の中で5万人を超えていたのが8市と、1955年組に比べ、若干低くなっております。
〇ボトム10の中では、矢板、北条、有田、羽咋、袋井、天竜、勝浦、尾花沢が形の上では単独市制になっておりますが、いずれも市制施行前の「昭和の大合併期」に合併を行っております(天竜は市制施行時に二俣から改称)。ボトム10の中では袋井のみが、今日まで3万人をきっておりません。また、篠ノ井は市としてと3万人を超えることなく長野と合併します。
〇1960年国勢調査では、豊平町をはじめ34の町と米国占領下の具志川村が3万人を超えています。参考に掲げた10町の中で、浜北、小平、日野、東村山、国分寺が次回国勢調査に市として登場します。町田より人口が多かった豊平は札幌に編入されます。今日まで「町」として生き残っている?取り残されている?町が一つありますね。
[99263] 2020年 3月 17日(火)02:41:27白桃 さん
「市街」と「名邑」
[99259]で、むっくんさんがまとめて戴いた資料を眺めているうちに、私にとって非常に重要なことに気が付きました。(正確に申せば、そうではないかと、うすうす感じていながら放っておいたことです。)
[99259]の中の愛媛県甲第139号布達M11.12.16を見ていますと、
大内郡・寒川郡の郡役所→寒川郡津田村
三木郡・山田郡の郡役所→三木郡平木村
小豆郡の郡役所→土庄村
香川郡の郡役所→高松市街
阿野郡・鵜足郡の郡役所→坂出村
那珂郡・多度郡の郡役所→丸亀市街・・・
となっており、「市街」と「町」「村」「湊」が区別されているのです。
ところが私は、たびたび引用している「明治19年調査市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(以下、「戸口表」)の第一表に記載され、その現住人口が三千人以上、そして、明治時代に町制または市制施行したところを【明治の名邑】としておりました。それは、自分で勝手にやっていることなので構わないことかもしれませんが、どうも肝心なことを無視していたのが気になっているのです。
結論から言えば、「市街」と「名邑」は区別すべきだったのです。
「戸口表」の第一表は
「市街及ヒ市街ノ体裁ヲナシタル名邑」
第二表は
「市街ノ体裁ヲナサザル名邑」
となっており、「名邑」の中に
・市街の体裁をなしているところ

・市街の体裁をなしていないところ
の二種類があるわけで、その「名邑」より都会として位置するのが「市街」、という単純明快な事を無視して、「市街・名邑」と一種の対句としてとらえていたわけです。ですから、【明治の名邑】という造語を作るとしても、その中に「明治の市街」までも含めてしまったのは、チトまずかったのではないか・・・屁理屈を言うなら、私の言う「名邑」と「戸口表」の「名邑」は意味が異なるのだ、第一、「市街」と「名邑」の区別も明確にされていない・・・。
でも、意地の悪い検事から白桃被告に以下の証拠を突き付けられたら、困ってしまってワンワンワンなのです。
[75064]白桃
「名邑」の定義は一筋縄ではいかないのですが、イメージとしては、「大都市ではないけれど、小地域の中心として確固たる地位にある街区」といたします。
これに対し、白桃の弁護人は、「『邑』には「地方の町や村」の意味もあるが、「人の集まり住むところ」、ひいては「みやこ」の意味もある。」などと全く弱弱しい反論をするでしょう。
いずれにしろ、♪ざんげの値打ちもないけれど~を歌う羽目になるでしょう???
[99262] 2020年 3月 16日(月)23:42:31白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(2)
2010年国調デビュ-組の【前身自治体人口トップ10&ボトム10】です。

トップ市名前身町 A人口B人口A/B---ボトム市名前身町A人口B人口A/B
1みよし三好町56,25256,2521.0001南島原有家町8,84754,0450.164
2岩出岩出町50,83450,8341.0002雲仙国見町11,15149,9980.223
3姶良姶良町44,67174,8400.597 3南城佐敷町11,45639,6510.289
4北名古屋師勝町43,88878,0780.5624南房総千倉町12,38144,7630.277
5木津川木津町39,12963,6490.6155国東国東町13,03134,2060.381
6あま甚目寺町38,56385,3070.4526南九州川辺町14,80942,1910.351
7北斗上磯町37,25848,0560.775 7三好池田町15,69034,1030.460
8弥富弥富町36,95742,5750.868 8三豊高瀬町16,43771,1800.231
9坂井丸岡町32,46192,318 0.3529南丹園部町17,06136,7360.464
10合志西合志町29,07651,6470.56310中央田富町17,267 31,6500.54
語句の説明
A人口:前身町の2005年国調人口
B人口:2010年国調時の境域に組み替えた2005年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合(一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。)
2005年国調デビュー組同様、トップ10には単独市制や比較的少数の自治体による合併で出来た新市の前身町が並び、ボトム10には多くの自治体による合併(代表:南島原市の8町)で出来た新市の前身町が並んでいます。それにしても、ボトム10の新市名に「南」がつくのが五つもある。これは偶然だろうか・・・
(参考)旧自治体の人口が拮抗する例:人口は2005年国調人口、〇は市役所所在旧自治体
坂井市:丸岡町(32,461人)、春江町(23,968人)、三国町(22,936人)…市役所は旧)坂井町
南島原市:有家町(8,847人)、深江町(8,228人)、西有家町〇(8,197人)
南城市:佐敷町〇(11,456人)、大里村(11,603人)、玉城村(10,568人)…「前身町」より人口が多い村がある。
南九州市:川辺町(14,809人)、頴娃町(14,795人)、知覧町〇(13,256人)
[99253] 2020年 3月 15日(日)04:12:08【1】白桃 さん
名邑三世代.その1(和歌山県)
「明治の名邑」「大・昭の名邑」「昭・平の名邑」を47都道府県順番に見ていきます。・・・果たして無事終わるのかどうか・・・('◇')ゞ
なお、「名邑」の要件等の詳細については、[99245]を参照ください。また、「大・昭の名邑」「昭・平の名邑」については、「名邑」という呼称に違和感を覚え、「大・昭のマチ」、「昭・平のまち」に変更しようかな、どうしようかな・・・と迷っておりますが、とりあえずそのまま。
第一弾は~若の浦に 潮満ち来れば 潟をなみ 葦辺をさして 鶴(たづ)鳴き渡る~和歌の浦がある和歌山県です。
【明治の名邑】
和歌山県の「明治の名邑」は、和歌山(別格市街)、新宮、湯浅(代表名邑)、田辺、黒江、御坊、粉河、三輪崎の八つ。そして惜しくも名邑になれなかった街の中から、以下の五つを「準名邑」とします。
名邑名称現自治体---1886年(人口)---1908年(人口)
第一表和歌山和歌山市和歌山54,868和歌山市77,303
第一表新宮新宮市新宮9,590新宮町18,717
第一表湯浅湯浅町湯浅9,295湯浅町10,408
第一表田辺田辺市田辺6,281田辺町8,738
第一表黒江海南市黒江4,564黒江町7,184
第一表御坊御坊市御坊4,272御坊町6,163
第一表粉河(紀の川市)粉川4,153粉河町5,229
第一表三輪崎(新宮市)三輪崎3,116三輪崎町4,206
準名邑
第二表和歌浦(和歌山市)和歌4,323和歌浦町5,971
第二表加太(和歌山市)加太3,340加太町5,143
第一表日方(海南市)日方2,813日方町5,489
第一表南部みなべ町南部2,788南部町5,708
第一表箕島有田市箕嶋2,502箕島町10,734
注1:表中1886年の(人口)は、「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」に記載された現住人員(1886年12月31日調)、1908年の(人口)は「日本帝国人口静態統計」によります。
注2:現自治体欄が(  )となっている「名邑」「準名邑」は、現自治体の【前身】ではないことを示します。

【大・昭の名邑】
和歌山県の「大・昭の名邑」は箕島ただ一つ。
名邑名称現自治体---1920年(人口)---1950年(人口)
条件二箕島有田市箕島町10,850箕島町17,733
注1:(人口)は国勢調査人口

【昭・平の名邑】
和歌山県の「昭・平の名邑」は橋本、かつらぎ、岩出、貴志川、那智勝浦、高野口、串本、白浜の八つ。
名邑名称現自治体---1960年(人口)---2000年(人口)
条件一橋本(9)橋本市橋本市32,015橋本市55,071
条件二かつらぎ(0)かつらぎ町かつらぎ町24,810かつらぎ町20,331
条件二岩出(0)岩出市岩出町12,810 岩出町48,156
条件二貴志川(0)紀の川市貴志川町10,099貴志川町21,079
条件四那智勝浦(9)那智勝浦町那智勝浦町25,775那智勝浦町19,417
条件四高野口(9)(橋本市)高野口町15,294高野口町15,398
条件四串本(8)串本町串本町22,000 串本町15,687
条件四白浜(6)白浜町白浜町16,631 白浜町19,722
注1:(人口)は国勢調査人口
注2:名称の後の(数字)は9回の国調でDIDが存在していた回数
[99250] 2020年 3月 13日(金)11:22:46白桃 さん
あの県、あのときの国勢調査人口トップ10(2000年第17回国勢調査)
いよいよ、このシリーズも「平成の大合併」の寸前まできてしまいました。私にとっては、つい最近の人口統計の感じがしますが、もう20年前の話になるのですね。これまで登場したのは1都1道2府40県。つまり今回登場して頂く3県で一回りすることになります。そして、今回登場する3県の共通項は・・・あまり大きな声で言いたくありませんが、「県全体が人口減少に悩む、とっても元気がない県」であります。この三県、21世紀に入ると人口減少がさらにひどくなりますので、今のうちに見ておこうという白桃のオヤゴコロ?であります。
(表中の累Pとは【国調人口都道府県内順位累積ポイント】です)

秋田県累P順位国調人口///////和歌山県累P順位国調人口///////島根県累P順位国調人口
秋田市1位317,625和歌山市1位386,551松江市1位152,616
大館市3位66,293田辺市2位70,360出雲市2位87,330
能代市2位53,266橋本市6位55,071益田市4位50,128
本荘市5位45,724岩出町8位48,156浜田市3位47,187
横手市4位40,521海南市3位45,507大田市6位33,609
大曲市6位39,615有田市5位33,661安来市5位30,520
鹿角市8位39,144新宮市4位33,133平田市7位29,006
湯沢市7位34,963御坊市7位28,034斐川町11位26,816
男鹿市9位30,469貴志川町11位21,079江津市8位25,773
鷹巣町12位21,818かつらぎ町10位20,331大社町9位16,020
〇秋田県
当時、市であったところは全部トップ10に入っておりますが、秋田と本荘を除く7市が既に人口減少の途を辿っています。この中で、戦前に市制施行した能代は、全盛時の面影が失われ、また、鹿角、湯沢、男鹿は市制施行以後、人口減少まっしぐら、であります。特に、男鹿に至っては、市制施行直後の国調人口から1万8千人減少という惨状です。それでも、3万人を辛うじて保っているというのが「2000年」なんですね。なお、累P10位は土崎港、11位は小坂です。
〇和歌山県
大将、和歌山市自体が既に人口減少時代に突入しているのですが、南海電車で大阪と繋がる橋本は、当時は順調に人口を増加させていました。古くからの都市では、田辺が横ばい状態でありますが、海南、新宮は、カイナン・シンクウ、いや、カンナンシンク(艱難辛苦)でした。既存の市の不振が目立つ一方で、和歌山市の通勤通学圏にある岩出と貴志川が人口を伸ばしていました。累P9位は「明治の名邑」の中でも名邑中の名邑、湯浅です。
〇島根県
上表で、現在の出雲市を構成する、出雲、平田、斐川、大社の旧2市2町がトップ10に入っていることに目が行きます。旧)出雲市ですが、当時、「地方で県庁所在地ではないが人口増加の市」として全国的に注目を集めていました。松江、出雲以外の市は人口減少傾向にありましたが、大田、江津の減少が激しかったのです。累P10位は、浜田を取り囲んでいた石見村(現:浜田市)ですが、ピンときません。余談ですが、益田市の前身町は旧・旧)益田町ではありません。旧)益田町の改称前は石見町でしたが、その石見町を構成した三町の中で人口最多は、町制施行が一番新しい吉田町だったのです。変遷詳細
◎ 三県の2000年DID人口十傑
秋田県-----和歌山県-----島根県
秋田265,711和歌山291,909松江106,413
大館25,917田辺36,626出雲29,477
能代23,118海南22,296益田16,116
本荘18,804新宮21,005浜田12,948
大曲17,954箕島9,008安来7,114
横手15,677毛見※9,001 大社6,477
湯沢12,141御坊8,372 雲州平田5,415
象潟7,100湯浅8,304大田5,089
鷹巣6,437橋本6,990
花輪5,245紀伊勝浦6,138
※和歌山市南部。「紀三井寺DID」とした方が良かった???
[99249] 2020年 3月 11日(水)15:53:52白桃 さん
「平成の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(1)
少し間が空きましたが、[99224]に引き続き、2005年国調デビュ-組の【前身自治体人口トップ10&ボトム10】です。
トップ市名前身町村A人口B人口A/B---ボトム市名前身町A人口B人口A/B
1栗東栗東町54,85654,8561.0001北杜長坂町9,25242,1070.220
2白井白井町50,43150,4311.0002西海西彼町9,87335,2880.280
3守谷守谷町50,36250,3621.0003安芸高田吉田町11,63234,4390.338
4豊見城豊見城村50,19850,1981.0004本巣糸貫町11,79933,9000.348
5富里富里町50,17650,1761.0005養父八鹿町12,01130,1100.399
6神栖神栖町48,57587,6260.5546かほく宇ノ気町12,57434,6700.363
7那珂那珂町45,98355,0690.8357壱岐郷ノ浦町12,60033,5380.376
8福津福間町41,48055,7780.7448江田島江田島町12,82432,2780.397
9湖南甲西町41,36253,7400.7709魚沼小出町12,94545,3860.285
10甲斐竜王町40,55971,7060.56610美作美作町13,02434,5770.377
語句の説明
A人口:前身町村の2000年国調人口
B人口:2005年国調時の境域に組み替えた2000年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合である。(一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。)
〇トップ10の中でも上位(トップ5)は単独市制で、当然ながら5万人を超えています。2005年国調デビュー組の中で、その前身町(村)が3万人を超えるのは上掲を含め全部で17ありますが、単独市制5ケースの他に合併相手がひとつだけとなっているケースが9ですから、3万人を超えている自治体は、合併するにせよ多くの相手を欲していなかった事が窺われます(当たり前の話ですね('◇')ゞ)。そんな中、3万人を超えているにもかかわらず合併相手が四自治体となった穂高(安曇野市)と水口(甲賀市)の思惑を知りたいところです。それ以上に興味を惹かれるのが、自身が3万人を超えていながらも、後輩町である神栖に編入されてしまった波崎の心境?です。
〇ボトム10は、7町村の合併によって出来た北杜市の長坂に代表されるように、多くの自治体の合併によって成立した新市、あるいは、宇ノ気(かほく市)のように自治体の数はさほどでもないが、旧町の人口が拮抗した新市、の前身町に心ならずも?なってしまったところが目立ちます。このような前身自治体は、はたして新市の事実上の中心となっているのかどうかを検証するのは極めて困難であり、いや、検証の必要もない、と断言した方が良いでしょう。ともかく、当該「前身自治体」にはなんの責任もなく、合併前国勢調査の人口で無理矢理「前身」を決めてしまった私が悪いのです。
(参考:2000年国調人口)
北杜市:長坂町(9,252人)-高根町(9,218人)…市役所は(旧)須玉町
西海市:西彼町(9,873人)-西海市(9,001人)…市役所は(旧)大瀬戸町
本巣市:糸貫町(11,799人)-真正町(11,556人)…市役所は(旧)本巣町
かほく市:宇ノ気町(12,574人)-七塚町(11,270人)-高松町(10,826人)…市役所は(旧)宇ノ気町
[99245] 2020年 3月 7日(土)13:50:18【1】白桃 さん
名邑三世代(改訂)
[99242]については誤入力があり、また、追加事項がありますので、申し訳ありませんが再投稿いたします。
【明治の名邑】(再掲)
白桃選「明治の名邑」とは、明治末における市町(村)であって、以下の3つの条件すべてをクリアする。
1.「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の第一表(市街及ヒ市街ノ体裁ヲナシタル名邑)に記載されている都邑を含む
2.1の戸口表に記載された1個の都邑・町村の現住人員が三千人以上
である
3.明治期に町制または市制施行
[77089]
新たに19世紀枠を設定し、運悪く名邑の条件をクリアできなかったけれども、なんら遜色のない34市町村を追加することになりました。
なお、選考にあたっては、私情をはさまず厳正な審査が行われたことを申し添えます。
で、その34市町村(明治末)とは
余市町、釧路町、岩内町、石狩町、室蘭町、増毛町、厚岸町(以上、北海道)、横手町、花輪町(以上、秋田)、磯浜町(茨城)、足尾町(栃木)、沼田町(群馬)、忍町(埼玉)、鎌倉町(神奈川)、鳴海町、常滑町、大浜町、瀬戸町(以上、愛知)、天王寺村、吹田町(以上、大阪)、門司市(福岡)、福江村、富江村、茂木村(以上、長崎)佐土原町(宮崎)、東南方村、指宿村、鹿屋村、垂水村、志布志村、加世田村、阿久根村、加治木町(以上、鹿児島)、糸満町(沖縄)
上記、石狩町を抹消し、旭川町を追加

【大・昭の名邑】
1950年(昭和25年)国勢調査時点における市町(村)であって、以下のいずれかの条件に適合するところ。(ただし、「明治の名邑」を除く)
1.1950年10月1日時点で市制施行している
2.1940年10月1日までに町制施行している町であって、1950年国勢調査においては1万人を超え、1920年国勢調査においては5千人を超えている。なお、1920年国調~1950年国調に廃置分合している場合は、1920年国勢調査においてその前身自治体が5千人を超えていること。
3.1950年国勢調査において3万人を超えている町村
「宮崎県及び鹿児島県の特例」
条件2を以下のようにする。
2.1940年10月1日までに町制施行している町であって、1950年国勢調査においては2万人を超え、1920年国勢調査においては1万人を超えている。なお、1920年国調~1950年国調に廃置分合している場合は、1920年国勢調査においてその前身自治体が1万人を超えていること。ただし、1920年10月1日時点で町制施行している場合は、1950年国勢調査において1万人を超え、1920年国勢調査において5千人を超えていれば可とする。
「沖縄県の特例」
条件2を以下のようにする
2.1950年10月1日までに町制施行している町であって、1950年国勢調査においては1万人を超え、1920年国勢調査においては5千人を超えている。なお、1920年国調~1950年国調に廃置分合している場合は、1920年国勢調査においてその前身自治体が5千人を超えていること。

【昭・平の名邑】
2000年(平成12年)国勢調査時点における市町(村)であって、以下のいずれかの条件に適合するところ。(ただし、「明治の名邑」、「大・昭の名邑」を除く)
1.2000年10月1日時点で市制施行している
2.2000年10月1日までに町制施行している町であって、2000年国勢調査においては2万人を超え、1960年国勢調査においては1万人を超えている。なお、1960年国調~2000年国調に廃置分合している場合は、1960年国勢調査においてその前身自治体が1万人を超えていること。
3.2000年国勢調査において5万人を超えている町村
4.1960年国調~2000年国調の全9回のうち5回以上DIDが存在した町村
「茨城県、栃木県、、群馬県、埼玉県、千葉県、東京都、神奈川県、静岡県、愛知県、大阪府、兵庫県、奈良県及び福岡県の特例」
条件2を以下のようにする。
2. 2000年10月1日までに町制施行している町であって、2000年国勢調査においては3万人を超え、1960年国勢調査においては1万5千人を超えていること。なお、1960年国調~2000年国調に廃置分合している場合は、1960年国勢調査においてその前身自治体が1万5千人を超えていること。ただし、1955年10月1日時点で町制施行している場合は、2000年国勢調査において2万人を超え、1960年国勢調査において1万人を超えていれば可とする。
「沖縄県の特例」
条件4を以下のようにする
4. 1970年の琉球政府による「国勢調査」~2000年国調の全7回のうち4回以以上DIDが存在した町村
[99242] 2020年 3月 2日(月)13:38:38白桃 さん
名邑三世代
またまた、馬鹿なことを考え始めました。自分で忘れないように書き留めておきます。

【明治の名邑】(再掲)
白桃選「明治の名邑」とは、明治末における市町(村)であって、以下の3つの条件すべてをクリアする。
1.「市街名邑及町村二百戸以上戸口表」(M.21年「内務省総務局」)の第一表(市街及ヒ市街ノ体裁ヲナシタル名邑)に記載されている都邑を含む
2.1の戸口表に記載された1個の都邑・町村の現住人員が三千人以上である
3.明治期に町制または市制施行
[77089]
新たに19世紀枠を設定し、運悪く名邑の条件をクリアできなかったけれども、なんら遜色のない34市町村を追加することになりました。
なお、選考にあたっては、私情をはさまず厳正な審査が行われたことを申し添えます。
で、その34市町村(明治末)とは
余市町、釧路町、岩内町、石狩町、室蘭町、増毛町、厚岸町(以上、北海道)、横手町、花輪町(以上、秋田)、磯浜町(茨城)、足尾町(栃木)、沼田町(群馬)、忍町(埼玉)、鎌倉町(神奈川)、鳴海町、常滑町、大浜町、瀬戸町(以上、愛知)、天王寺村、吹田町(以上、大阪)、門司市(福岡)、福江村、富江村、茂木村(以上、長崎)佐土原町(宮崎)、東南方村、指宿村、鹿屋村、垂水村、志布志村、加世田村、阿久根村、加治木町(以上、鹿児島)、糸満町(沖縄)
上記、石狩町を抹消し、旭川町を追加

【大・昭の名邑】
1950年(昭和25年)国勢調査時点における市町(村)であって、以下のいずれかの条件に適合するところ。(ただし、「明治の名邑」を除く)
1.1950年10月1日時点で市制施行している
2.1940年10月1日までに町制施行している町であって、1950年国勢調査においては1万人を超え、1920年国勢調査においては5千人を超えている。なお、1920年国調~1950年国調に廃置分合している場合は、1920年国勢調査においてその前身自治体が5千人を超えていること。
3.1950年国勢調査において3万人を超えている町村
「宮崎県及び鹿児島県の特例」
条件2を以下のようにする。
2.1940年10月1日までに町制施行している町であって、1950年国勢調査においては2万人を超え、1920年国勢調査においては1万人を超えている。なお、1920年国調~1950年国調に廃置分合している場合は、1920年国勢調査においてその前身自治体が1万人を超えていること。ただし、1920年10月1日時点で町制施行している場合は、人口要件を緩和する。
「沖縄県の特例」
条件2を以下のようにする
1950年10月1日までに町制施行している町であって、1950年国勢調査においては1万人を超え、1920年国勢調査においては5千人を超えている。なお、1920年国調~1950年国調に廃置分合している場合は、1920年国勢調査においてその前身自治体が5千人を超えていること。


【昭・平の名邑】
2000年(平成12年)国勢調査時点における市町(村)であって、以下のいずれかの条件に適合するところ。(ただし、「明治の名邑」、「大・昭の名邑」を除く)
1.2000年10月1日時点で市制施行している
2.2000年10月1日までに町制施行している町であって、2000年国勢調査においては2万人を超え、1960年国勢調査においては1万人を超えている。なお、1960年国調~2000年国調に廃置分合している場合は、1960年国勢調査においてその前身自治体が1万人を超えていること。
3.1950年国勢調査において5万人を超えている村
4.1960年国調~2000年国調の全9回のうち5回以上DIDが存在した町村
[99238] 2020年 3月 1日(日)11:36:31白桃 さん
でっかいどー北海道
[99234]デスクトップ鉄 さん
アーカイブに北海道はなぜ「北海」と略さないの?-都道府県に違いはあるのか-がありました。
やはり、アーカイブスにあったのですね。お知らせいただき有難うございました。Issieさんの解説はとても分かりやすくためになるのですが、私が気になっていたのは、
1.開発の歴史も浅い北海道の「道」は元々「都」「府」「県」とは異質のもので、「北海」+「道」と切り離せないものである。
2.本州、四国、九州と同じように、島の名称でもある。
3.東海道、東山道、あるいは、東北(地方)、近畿(地方)といった広域地域名称にもなっている。
・・・ということを多くの国民が深く認識することもなく慣習的に「道」を付けているのか、ということです。
それは、小学校で「北海道」のことを「ほっかいどう」以外の呼び方で教わったことがない(まさか、「エゾ」と呼ぶ先生はいないでしょう。)というあたりまえのような要因と、「ほっかい」だけではなんとなくものたりない、と感じる人が多いからではないでしょうか。そういえば、小さな「つ」(促音)が入る鳥取県もこころなしか、ハズミで「ケン」まで付けて言う方が多いような・・・
ひょっとして、「道」を付けることは北海道に対する(無意識ではあるが)一種の「尊敬と好意」の表れかもしれません。
[99230] 2020年 2月 28日(金)08:16:03白桃 さん
北海道の「道」はなぜ省略されないのか?
東京都、大阪府、京都府のことを、東京、大阪、京都と「都」や「府」を省略した言い方は良く聞きます。徳島、香川、愛媛、高知といった43県も「県」を省略することがしばしば、というか省略することが多いような気もします。しかし、北海道だけは「北海」と言うのをほとんど聞きません。そういえば国立大学にしても、東京大学、京都大学、香川大学ってなっているのに、北海大学となっていないのはなんででしょう。
こんな、今さらながらの疑問について、この「都道府県市区町村落書き帳」において言及されたことがあったような気もするのですが・・・、記憶にある方はお教えいただきたくお願いします。

ついで:
[99215]シノレパシクソ さん
きちんと調べていませんが、
甲斐市……3
じゃあないですか?
おつきあい、ありがとうございました。
[99205]については、何の数字かをズバリ仰っていただければ良かったのですが、甲斐市……3は合っています。
過去20回の国勢調査で、各都道府県内で人口2位になった回数です。
因みに、南流山で会った方には、スグ見破られてしまいました。
[99224] 2020年 2月 26日(水)09:23:21【1】白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(2)
[99214]に引き続き、1960年国調デビュ-組の10【前身自治体人口トップ10&ボトム10】です。
トップ市名前身町村A人口B人口A/B---ボトム市名前身町村A人口B人口A/B
1三笠三笠町57,51957,5191.000 1南国後免町1,82644,4090.041
2江刺江刺町49,35649,3561.0002三田三輪町8,98133,6670.267
3稲沢稲沢町46,87146,8711.0003羽曳野 古市町9,57332,8490.291
4越谷越谷町45,00146,2500.9734室戸室戸町10,62932,8780.323
5安中安中町42,80842,7261.002 5更埴屋代町11,37933,8820.336
6千歳千歳町42,31742,3171.0006天竜二俣町11,44233,8440.338
7阿南富岡町41,34362,3740.6637橿原畝傍町12,07948,9510.247
8中間中間町40,42340,4231.0008菊池隈府町12,78835,7110.358
9谷山谷山町39,67139,6711.0009五條五條町13,59634,7530.391
10東根東根町39,02739,0271.00010塩尻塩尻町13,86332,8680.422
語句の説明
A人口:前身町村の1955年国調人口
B人口:1960年国調時の境域に組み替えた1955年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合であるが、一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。
〇トップ10は阿南市以外、形の上ではで単独市制となっていますが、江刺町は岩谷堂町ほか9村、稲沢町は稲沢町ほか3村、越谷町は越ヶ谷町、大沢町ほか8村、安中町は安中、原市、磯部、板鼻4町と4村、東根町は東根町ほか5村、が1955年国調前に合併して出来た町なので、純粋単独市制は、三笠、千歳、中間、谷山の4市だけです。千歳は1950年国調人口が40,098年ですから、1950~1955の5年間で人口が倍増となっています。
トップ10以外で1955年に前身町(村)が3万人を超えていたのは27ですが、そのうち純粋な単独市制は9つで、その中で代表的なのは、越来村→コザ村→コザ市です。
〇ボトム10でも形の上では単独市制となっているのが三田市←三田町、羽曳野市←南大阪町、天竜市←二俣町、菊池市←菊池町でありますが、いずれも1955年国調後に合併を重ねたので、純粋の単独市制はありません。また、室戸市は室戸町、室戸岬町、吉良川町、佐喜浜町ほか1村という町沢山(ちょうだくさん)の合併です。
〇1960年デビュー組で市制施行までの経緯がゴチャゴチャして一番ややこしいのは南国市ですが、あまりにもややこしいので、ここは阿南市に登場してもらいましょう。
1954(S29).03.31(新設)富岡町: 中野島村, 富岡町, 宝田村, 長生村, 大野村(本)
1955(S30).01.01(編入)富岡町: 富岡町, 加茂谷村
1955(S30).03.16(編入)富岡町: 富岡町, 見能林村
1955(S30).03.26(新設)橘町 : 橘町, 福井村, 椿町, 新野町
1955(S30).04.15(編入)富岡町: 富岡町, 桑野町
1958(S33).05.01(市制)阿南市: 富岡町, 橘町
[99214] 2020年 2月 24日(月)18:52:55白桃 さん
「昭和の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10~その(1)
[99199]で、「昭和の大合併期」と「平成の大合併期」に誕生した市については、市制施行時の(実質)人口増加率の詳細を取り上げると述べましたが、併せて、前身自治体の市制施行前国調人口、新市の市制施行後国調人口のトップ10&ボトム10も掲載いたします。
今回は、【「昭和の大合併期」誕生市の前身自治体人口トップ10&ボトム10】の1955年国調デビュー組ですが、[98607]と重複する部分があることをあらかじめお断りいたします。

トップ市名前身町村A人口B人口A/B---ボトム市名前身町村A人口B人口A/B
1相模原相模原町68,89868,8981.0001熊野木本町6,09030,6260.199
2芦別芦別町58,54759,5370.9832山梨加納岩町6,44131,4910.205
3三鷹三鷹町54,82054,8201.0003陸前高田高田町6,46132,6090.198
4赤平赤平町50,37149,3811.0204珠洲宝立町6,62738,1570.174
5所沢所沢町42,55952,1880.8155砺波出町6,86836,8050.187
6新津新津町37,37050,5060.7406大田大田町7,58440,4930.187
7内郷内郷町37,08237,9430.9777新見新見町7,59638,0010.200
8山田山田町36,37936,3791.0008松永松永町7,73435,8660.216
9逗子逗子町35,90835,9081.0009瑞浪瑞浪町7,90835,4650.223
10安城安城町35,18848,4620.72610加須加須町7,90838,6410.205
語句の説明
A人口:前身町村の1950年国調人口
B人口:1955年国調時の境域に組み替えた1950年国調人口
A/B---新市の中で前身町村が占める人口の割合であるが、一部を他自治体へ分離した後に単独で市制施行した場合には1を超える。
〇トップ10はすべて単独市制であります。(芦別と赤平の間で各一部の廃置分合があり、所沢、新津、内郷、安城は市制施行後に他自治体の全部または一部を編入)
三鷹、所沢など首都圏の市や芦別、赤平、内郷、山田の炭鉱の町が目立ちますが、上表以外で前身町(村)が3万人を超えていたのが、飯能、守山(愛知)、拳母、阿久根、江別、真和志、焼津、府中(東京)、寝屋川です。また、1950年国調時には高岡市の一部であった新湊も、その境域人口は3万人を超えていました。
〇ボトム10は多数の自治体の合併によって誕生したところばかりです。3町(飯田、宝立、正院)6村と九つの町村が寄り集まって誕生した珠洲市がその代表ですが、多核というよりはタコ足の市と呼んだ方が良いのではと思います。砺波市は形の上では礪波町の単独市制、ということになりますが、その礪波町は1952年に1町(出町)5村によって成立した自治体です。余談ですが、加須市は加須、不動岡の2町と6村の合併によって出来た市ですが、不動岡には埼玉県で最も歴史のある不動岡高校があります(って、そこの卒業生が自慢してました)。
上表以外で、前身町が1万人未満だったのは、大船渡、美濃加茂(古井町)、恵那(大井町)、柳川(柳河町)、庄原、両津、橋本、韮崎、平田、遠野、八日市、亀岡、土岐(泉町)、中村です。
[99205] 2020年 2月 23日(日)14:44:09【1】白桃 さん
出題予定クイズ
本日、午後五時、全国で最も人口増加率が高い千葉県の〇〇市の南〇〇駅で某氏と待ち合わせています。
某氏に下のクイズを出す予定です。その方は、白桃の身内とは比較しようがないほど地理雑学に長けた方なので簡単に解かれるかもしれません。
先んじてクイズを皆様に公開しますので、解けた方は午後五時以降に本落書き帳にご投稿くだされば幸いです。あるいは、午後五時までに南〇〇駅にお越しくださっても結構です。ご招待???します。('◇')ゞ
季節ハズレのカンカン帽をかぶっていきます。

【クイズ】
以下の数字は何をあらわしているのでしょうか???
弘前市---2  奥州市---1  仙台市---0  横手市---3  米沢市---7  福島市---5
 
[99204] 2020年 2月 23日(日)12:14:28白桃 さん
あの県、あのときの国勢調査人口トップ10(1995年第16回国勢調査)
今回取り上げた三県、共通点は何かというと、「宇都宮市、福井市、岐阜市と国勢調査全20回不動の人口首位県庁所在地がある。」と言ったって、そんなん、ほかにもいっぱいあるよ、と言われそうなので正直申し上げますが、他の回に登場してもらうほどの積極的理由の見当たらない県、要するに、あんまり混んでない時期に泊ってもらっても良いかな、という宿泊客のような県です。という裏事情は伏せて、地味ながら堅実で安定した県である、というのを表向きの理由としておきましょう。人口の順位変動もおとなしいものです。
(表中の累Pとは【国調人口都道府県内順位累積ポイント】です)

栃木県累P順位国調人口/-----/福井県累P順位国調人口/-----/岐阜県累P順位国調人口
宇都宮市1位435,357福井市1位255,604岐阜市1位407,134
足利市2位165,828武生市2位71,109大垣市2位149,759
小山市5位150,115敦賀市3位67,204各務原市5位131,955
鹿沼市4位93,053鯖江市6位62,890多治見市3位101,270
栃木市3位85,137大野市4位40,245可児市9位86,367
佐野市6位84,069小浜市5位33,496関市6位71,916
真岡市8位63,340丸岡町8位29,660高山市4位66,139
今市市7位60,811勝山市7位29,162土岐市8位65,631
黒磯市11位56,275三国町9位23,677羽島市10位63,962
大田原市12位53,683春江町10位21,749中津川市7位54,819
〇栃木県
日光、ぎょうざがある分、福井や岐阜よりちょっと派手かもしれません。人口順位も前回から黒磯と大田原が入れ替わっています。と言っても、この順位、前々回と同じなんです。ま、「平成の大合併」の前はこんな並びだったかな、とスグ思い出せるランキングです。累P9位は落ちぶれ果てた旧)日光市、累P10位はもっと前に落ちぶれ果てていた旧)足尾町です。
〇福井県
福井県で思い浮かべるのは、鯖江のメガネフレーム?、北陸初の甲子園優勝校・敦賀気比、白桃が宿泊経県全国制覇したバラックではない、きちんとした建物が並ぶオバマの街。ま、何と言ってもサスペンスドラマ最終シーンのトボジンボー。福井県も前回との順位変動は丸岡と勝山の入れ替わりだけ。累P十傑全部入っています。
〇岐阜県
岐阜県って市が21も有るのになんか地味です。高山、白川郷、下呂温泉、ウカイ、今やっている大河の舞台。結構あるのに、大野伴睦ゆかり?の岐阜羽島、木曽三川、西濃運輸、朴葉味噌の四文字熟語が曇りガラスをかけるのか???
♪あ~ああヤナガセの夜にないている~、ともかく人口順位は前回と変わらず。今回ここも、累P十傑全部入っています。
◎ 三県の1995年DID人口十傑
栃木県----- 福井県-----岐阜県
宇都宮330,621福井165,140岐阜274,389
足利88,328敦賀42,908大垣92,354
小山54,741武生27,402各務原55,430
栃木44,847鯖江23,351高山43,010
佐野41,289大野17,737多治見39,788
鹿沼34,804勝山12,38126,827
黒磯20,786小浜12,375鵜沼19,096
真岡20,420三国11,081竹鼻18,956
野木13,785丸岡7,175泉土岐津18,589
大田原13,260春江7,018穂積16,239
[99199] 2020年 2月 21日(金)17:05:30白桃 さん
市制施行時の人口増加率(デビュー国調年ごとの最高・最低)
市として初めて迎えた国勢調査の人口が、市になる前最後の国勢調査人口からどれぐらい増加したかを調べ、その増加率の最高&最低をデビュー国調年毎にまとめたのが下の表です。なお、市制施行前最後の国調人口については、市制施行後最初の国勢調査時の境域に組み替えていますので、実質的な増加率となっています。
注1)[99190]に記載した理由で、1947年デビュー組の石川、石垣、平良、名瀬の4市を対象外としています。
注2)1920年第1回国調時にすでに市制施行していたところは勿論、市として国勢調査に登場していない亀田も対象外です。

デビュー国調年該当市数増加市数減少市数---最高(増加率)--- 最低(増加率)
1925年18180川崎46.50岸和田9.36
1930年880瀬戸19.28伏見3.26
1935年19181延岡82.61飯塚-0.95
1940年41338玉野47.14洲本-6.67
1947年50491豊川80.71芦屋-5.38
1950年34322苫小牧27.52太田-0.77
1955年24316281真和志97.00小千谷-9.90
1960年663135小金井50.75垂水-10.77
1965年1293門真178.16佐久-2.96
1970年34304四條畷96.16富良野-15.70
1975年57534多摩113.44鹿角-7.00
1980年330坂戸50.95綾瀬29.21
1985年550浦安44.97宗像8.03
1990年550廿日市21.96幸手5.60
1995年10100八街30.34鹿嶋2.67
2000年770京田辺12.32篠山3.51
2005年963165栗東9.14上天草-7.96
2010年421329つくばみらい10.67三好-12.17
2015年541長久手10.72大網白里-1.85
国勢調査の間隔が7年、3年のときもあり、単純比較はできませんが、1960年~1965年の門真の178.16という増加率は、5年間で2.78倍にもなったのですから、驚異的です。
言うまでもありませんが、「昭和の大合併」時と「平成の大合併」時には減少を示す割合が高くなっております。1955年では三分の一が減少、1960年では、減少市が増加市の数を上回り、2005年、2010年になると減少市が増加市の2倍以上となっております。
この4回については詳細について別稿で取り上げたいと考えています。
[99190] 2020年 2月 19日(水)17:58:41白桃 さん
市制施行後最初の国勢調査人口
下は、市になって初めて迎えた国勢調査における人口について、デビュー国調年ごとに、その最多と最少を記したものです。参考のため、各国調年における町村の中で最多人口を記録した自治体も掲載しました。

デビュー国調年該当市数---最多市(人口)---最少市(人口)/////(町村最多)(人口)
1920年12八幡市100,235上田市26,271渋谷町80,799
1925年18川崎市54,634都城市30,421渋谷町99,022
1930年8八戸市52,907中津市28,563荏原町132,108
1935年19延岡市56,421海南市29,917小田村54,484
1940年41布施市134,724熱海市24,477夕張町64,998
1947年54大宮市91,378相生市26,191相模原町73,217
1950年34美唄市87,095富田林市30,399相模原町68,898
1955年243相模原市83,841鶴崎市27,974三笠町57,519
1960年66町田市71,269矢板市29,085豊平町77,312
1965年12小平市105,353宜野湾市34,573保谷町71,303
1970年34東海市86,608富良野市30,876新座町77,704
1975年58新座市108,990えびの市27,241五日市町64,893
1980年3坂戸市77,335八幡市64,882五日市町87,325
1985年5浦安市93,756太宰府市57,737廿日市町52,020
1990年5つくば市143,396大阪狭山市54,319鶴ヶ島町63,064
1995年10鶴ヶ島市66,208日高市54,884印西町57,667
2000年7印西市60,468篠山市46,325栗東町54,856
2005年96安曇野市96,266養父市28,306三好町56,252
2010年42坂井市91,900香美市28,766滝沢村53,857
2015年5長久手市57,598大網白里市49,184富谷町51,591
2020年2富谷市?那珂川市?府中町?
注1)1920年の該当市数について
1916年以降に市制施行した、尼崎、岡崎、福山、大牟田、八幡、八王子、大垣、上田、明石、今治の10市と区制を敷いた室蘭、釧路の計12。
注2)1947年の該当市数について
米国占領下にあって、1947年国勢調査に該当する調査の記録がない平良、石垣、石川、名瀬の4市を含む。

デビュー人口の多寡については、国勢調査年によって時代背景・状況が異なり、また、合併の有無、市になってからの経過年数等、相互の単純比較はできませんが、1990年のつくば市、1940年の熱海市の記録は今後破られることはマズないでしょう。1975年の新座市は単独市制、1965年の小平市は町村制施行後いっさいの合併を行っていない記録として残るでしょう。なお、2000年の篠山市は「平成の大合併」の魁、ではありますが、2000年デビュー組としては異質であり、篠山市を除くと最少人口は石狩市の54,567になります。
[99183] 2020年 2月 17日(月)04:46:04【1】白桃 さん
かすがい
エ~、一席おつきあいのほどを
あの市、あの町はどこそこのベッドタウンになっている、ということを良く聞きますが、このベッドタウン、衛星都市とも呼んでもいいんですが、きっちりとした定義なんかあるんでしょうか?禁煙条例がでているところ?…♪ベッドで煙草を吸わないで、って沢たまきさんが歌ってましたから。私が三度の飯よりも一杯のお酒よりも好きな国勢調査、平成最後の国勢調査では、東京に通勤通学している人が一番多いのは横浜、大阪は堺となっていますが、この二つをベッドタウンと呼ぶ方はあんまりいないでしょう。別にベッドタウンを小馬鹿にしているわけではありませんが、明治に制度ができて以来ずっ~と市であったところをベッドタウンと呼んだら失礼な気がします。では、白桃が勝手に考えた通勤通学度でみますと、東京は狛江市、大阪はなんと奈良県の王寺町がトップとなっているのですが、この二つはどうでしょう。武蔵野、国立、豊中、芦屋といったところとはチョッとイメージが違いますが、ま、ベッドタウンと呼んでも差し支えないでしょうネ。
さて、名古屋の場合なんですが、名古屋に通勤通学している人が一番の多いのは春日井、通勤通学度トップは大治町となっています。大治町はともかく、春日井をベッドタウンと呼んっでいいのかどうかはビミョーなところです。たしかに、市内の高蔵寺には大きなニュータウンがありますが、この高蔵寺は、坂下町とともに元々の春日井市に後からくっついたところなんですよね。でも、元々の春日井市というのも良く分からない。春日井市は昭和18年に勝川町、鳥居松村、篠木村、鷹来村が合併、いわゆる戦時合併によって出来た市で、こんなところは鈴鹿や豊川に似ています。今の春日井市の市域で一番早く町になったのは勝川なんですけど、この勝川ってところも得体のしれないところで、小牧を抑えて東春日井郡の郡役所が置かれていたので、それなりの街であったかもしれないのですが、もともとの勝川の人口はエラい少ない。あの有名な三本松よりも少ない。そして、春日井のことは良く知らないのですが、今の中心は勝川ではなく、鳥居松地区ではないでしょうか。
ともかく、春日井の場合は名古屋のベッドタウン、衛星都市としての側面を持っている、という言い方が穏当なんでしょうか。
ところで、春日井に住む方のご両親、ご夫婦間の仲はそれほど良くないのですが、決して別れることはありません。なぜかと言うと、「子はカスガイ」ですから。・・・お後がよろしいようで

(参考)関係人口推移
1886年(M19)---1898年(M31)
勝川村(第3表掲載)1,076勝川町1,209
味鋺原新田(第3表掲載)2,250味美村2,345
春日井村(第3表掲載)1,698春日井村2,435
掲載なし柏井村1,619
小牧(第1表掲載)2,989小牧町 4,128
三本松(第1表掲載)3,190三本松町3,474
※1886年は内務省総務局「市街名邑及び町村二百戸以上戸口表」現住人口。第1表は「市街及び市街の体裁を為したる名邑」第2表は「市街の体裁をなさざる名邑」第3表は「第1表、第2表以外で200戸以上の町村」
1898年は「日本帝国人口統計」現住人口

1906年(M39):勝川町、味美村、春日井村、柏井村が合併、勝川町に

1908年(M41)---1940年(S15)---1955年(S30)
勝川町8,266勝川町11,032春日井市53,311
鷹来村2,759鷹来村3,138
篠木村6,243篠木村8,186
鳥居松村3,400鳥居松村6,231
坂下村4,317坂下町3,878坂下町5,040
高蔵寺村5,138高蔵寺町7,479高蔵寺町10,921
※1906年は「日本帝国人口静態統計」現住人口、1940年1955年は国勢調査人口
[99182] 2020年 2月 17日(月)03:10:07白桃 さん
☆の王寺様
[99181]千本桜 さん 
白桃さんは王寺町の中心性や拠点性をどのように評価なさいますか。
王寺については、斑鳩、三郷、河合、上牧、王寺の5町にわたり連担するDID(87,928人)の命名の時にも大いに悩ませてもらいました[97045][97563]が、人気の割には実力が伴っていない力士のような印象を持っています。通勤・通学のための交通の要衝として、王寺駅周辺にはある程度の拠点性があるのかもしれませんが、自治体としての「王寺町」は周辺の町を束ねる統轄力みたいなものは備わっていないのではないでしょうか。
[99180] 2020年 2月 16日(日)16:45:26白桃 さん
広域都市圏主都市への通勤通学者数最多自治体と通勤通学度最大自治体
以下は、45都道府県内で圏内人口が最大の広域都市圏の主都市への通勤通学者が最多自治体と通勤通学度が最大自治体をまとめたものです。47ではなく45としているのは、県全体が首都(東京)広域都市圏に含まれる神奈川県と、そのほとんどが他府県の広域都市圏に含まれ、残ったのは2以上の自治体から成る都市圏を形成しない単独の村(十津川村など)だけの奈良県を除いているからです。
なお、白桃の言う【広域都市圏】と【通勤通学度】については[94737]を参考にしていただければ良いのですが、下表に記載した「通勤通学者数トップ自治体」と「通勤通学度トップ自治体」は、あくまでも当該広域都市圏内にあって、(自市町村内への通勤通学者数を除いて)主都市への通勤通学者数が主都市以外の自治体への通勤通学者より多い自治体です。・・・(例)木更津市を主都市とする(東京系)上総広域都市圏にある君津市、その君津市の狭域都市圏にある富津市の木更津市への通勤通学度は4.12で、君津市の木更津市への通勤通学度3.60を上回っている。
・・・本当にややこしげな話ですんません。('◇')ゞ

広域都市圏名(人口)主都市通勤通学者数トップ (人数)通勤通学度トップ(度数)
札幌2,514,823札幌市江別市22,350石狩市10.48
八戸340,140八戸市階上町4,314階上町22.53
盛岡470,414盛岡市滝沢市14,308滝沢市13.50
仙台1,981,531仙台市名取市16,781七ヶ浜町22.08
秋田市531,496秋田市潟上市6,911潟上市12.86
山形市551,524山形市天童市8,172山辺町22.31
郡山572,420郡山市須賀川市9,270三春町12.44
東京系筑波843,402つくば市土浦市9,957牛久市5.56
宇都宮1,137,099宇都宮市鹿沼市9,015高根沢町11.21
群馬1,264,988前橋市高崎市21,201吉岡町16.08
東京系熊谷592,130熊谷市深谷市10,497行田市3.40
東京系上総265,775木更津市君津市8,073君津市3.60
首都35,428,550特別区横浜市434,302狛江市35.49
新潟市1,159,686新潟市新発田市9,328田上町11.92
富山市593,978富山市射水市11,265舟橋村42.65
金沢769,509金沢市白山市17,775内灘町19.82
福井市646,813福井市坂井市15,958永平寺町12.25
甲府600,723甲府市甲斐市12,154甲斐市11.42
長野市616,419長野市千曲市8,435飯綱町14.74
中津川134,269中津川市恵那市4,147南木曾町3.37
浜松1,129,296浜松市磐田市17,613磐田市3.55
名古屋7,749,327名古屋市春日井市42,311大治町23.71
三重733,843津市松阪市13,782松阪市2.85
彦根系近江228,704東近江市近江八幡市4,574愛荘町6.44
京都市2,960,109京都市大津市29,044向日市22.75
大阪市14,531,845大阪市堺市95,200王寺町15.95
姫路883,779姫路市たつの市9,359太子町15.37
和歌山市615,543和歌山市岩出市8,709岩出市10.35
米子236,511米子市境港市4,546日吉津村27.48
松江297,853松江市安来市3,316安来市2.81
岡山市1,526,503岡山市倉敷市27,873早島町17.94
広島市1,952,264広島市廿日市市21,830府中町16.06
周防339,523山口市防府市7,249美祢市1.86
徳島市661,289徳島市鳴門市5,504佐那河内村14.79
高松819,327高松市さぬき市7,342三木町14.12
松山637,608松山市松前町6,379砥部町14.31
高知市590,011高知市南国市8,162いの町11.22
福岡市3,583,819福岡市春日市24,693新宮町18.86
佐賀市382,157佐賀市小城市8,930小城市12.20
長崎市785,108長崎市長与町10,931長与町17.66
熊本市1,274,550熊本市合志市11,070嘉島町18.85
大分市755,905大分市別府市8,576由布市5.44
宮崎市528,901宮崎市国富町3,642国富町9.28
鹿児島市859,904鹿児島市姶良市7,334日置市5.02
那覇830,532那覇市浦添市14,516豊見城市13.63
※広域都市圏名に「〇〇系」がつくのは、主都市から〇〇への通勤通学度が1以上ではあるが、○○より他都市への通勤通学度が大きいケースです。
[99167] 2020年 2月 12日(水)23:08:14白桃 さん
あの県、あのときの国勢調査人口トップ10(1990年第15回国勢調査)
平成に入って初めての国勢調査(第15回)では、県全体の人口推移が横ばいか下降気味の中にあって、一部元気な地域、都市が見られた岩手、茨城、鹿児島の三県に登場してもらいましょう。
(表中の累Pとは【国調人口都道府県内順位累積ポイント】です)

岩手県累P順位国調人口/-----/茨城県累P順位 国調人口/-----/鹿児島県累P順位国調人口
盛岡市1位235,434水戸市1位234,968鹿児島市1位536,752
花巻市2位70,514日立市2位202,141鹿屋市2位77,655
一関市5位61,967つくば市7位143,396川内市3位71,735
北上市7位58,779土浦市3位127,471国分市7位46,557
宮古市4位58,503勝田市5位109,825名瀬市4位46,306
水沢市6位58,189取手市10位81,665出水市5位39,729
釜石市3位52,484下館市6位66,028姶良町12位37,154
都南村16位43,063牛久市14位60,693 指宿市13位32,008
久慈市10位38,743古河市4位58,231隼人町18位31,455
滝沢村11位38,108龍ヶ崎市16位57,238串木野市10位29,385
〇岩手県
さて、皆さん、国勢調査で都道府県内人口ナンバー2になったところがある自治体の数が一番多いのはどこでしょう?
そうなんです。岩手県なんです。釜石、宮古、花巻、北上、一関、奥州、と6つもあるのです。この年2位の花巻は、累Pも2位なのですが、個人的には意外な気もします。因みに2位に就いた回数トップは10回の釜石です。いずれにしろ、岩手県は都市の盛衰が結構はっきりしています。この当時から三陸勢の人口減少は慢性的で、前回3位の宮古は5位に、前回5位の釜石は7位に後退しています。一方、北上川流域の一関は4位から3位に、北上は7位から4位に、都南は10位から8位に上昇、そして滝沢がトップ10入りを果たしています。なお、累P8位は大槌、9位が大船渡となっています。
〇茨城県
首都圏に組み込まれた牛久や龍ケ崎の上昇もさることながら、いきなりステーキ、いや、3位にランクインした学園都市・つくば、に目を奪われます。♪学園広場は青春広場~、と謳われておりますが、つくば市は♪夢も希望も青春も~今でも全国一フレッシュで元気な都会なんでしょう。なお、累P8位は結城リンリン瑠璃の色、9位は常府・石岡となっています。
〇鹿児島県
鹿児島の元気どころは、国分、隼人(いずれも現:霧島市)と姶良です。前者はテクノポリスの指定を受けて京セラなどハイテク企業の進出によって、後者は鹿児島市のベッドタウンとなっての人口増です。なお、累P6位は谷山、8位は頴娃、9位は枕崎となっています。

◎ 三県の1990年DID人口十傑
岩手県-----茨城県-----鹿児島県
盛岡202,676日立171,355鹿児島400,449
一関27,052水戸160,052鹿屋30,357
宮古25,552土浦56,068名瀬27,549
水沢23,890取手47,819川内23,541
北上22,912つくば43,148鹿児島吉野21,689
釜石22,904古河43,106帖佐16,633
都南19,049勝田41,430串木野15,942
花巻13,934牛久37,160国分14,953
大船渡8,643石岡24,582伊敷14,706
久慈8,422那珂湊18,799加治木14,546
[99148] 2020年 2月 6日(木)11:11:47白桃 さん
「市の前身自治体」の市制施行前国勢調査人口
相変わらず分かりにくいタイトルで申し訳ありません。
まず、白桃ルールによって語句の説明をいたします。
「市の前身自治体」とは、既存の市を含まない市制施行時に関係した自治体のうち、
市制施行前国勢調査時に一番人口の多かった「町」を指します。(町優先ルール)
また、複数の「村」による市制施行(該当ケースはない)の場合は、
市制施行前国勢調査時に一番人口の多かった「村」を指します。
(例1)つくば市は市制施行前国勢調査において、谷田部町より桜村の人口が多かったが、(町優先ルール)によって、前身自治体は谷田部町とします。
(例2)南国市は1959年10月1日に後免町ほか4村によって市制施行となったが、その後免町は1956年9月30日に5村と新設合併によって出来た自治体であります。よって前身自治体は、新設の後免町ではなく、1955年国調時に存在した後免町とします。
(例3)宇部市のように、ひとつの村による「単独市制」(市制施行時にひとつの自治体であっても、前回国勢調査時と市制施行時の間に廃置分合があった場合は「単独市制」とは言わない。)の場合は、その村を前身自治体とします。
(例4)A町とB町との合併による市制施行で、前回国調時にBが村であった場合は、人口がB村>A町であっても、前身自治体はA町とします。
(特例1)1954年市制施行の宝塚市の場合
宝塚町(1951年に小浜村が町制/改称)と良元村による市制施行でありますが、1950年国調時の人口は良元村>小浜村となっています。大いに迷いましたが、町制施行した小浜村を前身自治体としました。
(特例2)1950年市制施行の日南市の場合
3町1村による市制施行でありますが、油津町と飫肥町の1947年国調人口はともに11,558人。なんてこったぁ!!!
飫肥はなかなか良いところで捨てがたいのでありますが、町制施行の早かった(生まれながらの町)油津を前身自治体としております。

下は、市としてデビューした国勢調査年ごとに前身自治体の市制施行前国勢調査人口を調べ、最多と最少を記したものです。(第1回国勢調査までに市制施行した都市について、「前身自治体」ルールをどのようにするかを検討中、というか、あまり気にしておりません。)

デビュー国調年該当市数人口最多自治体(人口)-----人口最少自治体(人口)
1925年18市宇部・宇部村38,063清水・清水町10,141
1930年8市瀬戸・瀬戸町31,279倉敷・倉敷町14,209
1935年19市直方・直方町40,072海南・黒江町11,449
1940年41市布施・布施町48,696七尾・七尾町12,104
1947年54市(注1)夕張・夕張町64,998鈴鹿・白子町7,572
1950年34市美唄・美唄町72,222日南・油津町11,558
1955年243市(注2)相模原・相模原町68,898熊野・木本町6,090
1960年66市三笠・三笠町57,519南国・後免町1,826
1965年12市浜北・浜北町53,548深川・深川町14,492
1970年34市保谷・保谷町71,303南陽・宮内町17,939
1975年58市新座・新座町77,704鴨川・鴨川町18,047
1980年3市坂戸・坂戸町51,232八幡・八幡町50,132
1985年5市浦安・浦安町64,673太宰府・太宰府町50,273
1990年5市廿日市・廿日市町52,020つくば・谷田部町37,387
1995年10市鶴ヶ島・鶴ヶ島町63,064鹿嶋・鹿島町45,227
2000年7市印西・印西町57,667篠山・篠山町22,229
2005年96市栗東・栗東町54,856北杜・長坂町9,252
2010年42市みよし・三好町56,252南島原・有家町8,847
2015年5市滝沢・滝沢村53,857大網白里・大網白里町50,113
注1:1940年国調時に存在していなかった(美里村の一部)石川市も含む
注2:1950年国調時に高岡市と一緒だった新湊市も含む

※人口最少前身自治体が、市制後に「南」を名乗ったケースが5つもありますが、気が向いたらこれに言及します。
[99146] 2020年 2月 3日(月)02:53:10白桃 さん
洲本のこと・・・つづき
[99145]の続きです。
館山、津島、観音寺、島原が、隣に出来た新参者市に対してなんとか面目を保っているのに比べ、洲本は様相が違っています。
人口減少率-----昼間人口比率
市名2010年から2015年から2010年2015年
洲本12.076.12104.0102.6
淡路10.445.3896.498.1
南あわじ10.685.1296.696.8
昼間人口比率の落ち込みもさることながら、人口減少率が淡路市、南あわじ市より高いのです。

念のため、「平成の合併」前の2000年までさかのぼって旧市町単位で見たのが下の表です。
(※人口減少率は国勢調査人口です。)
2000年昼間人口比率-----人口減少率(2000年~2015年)
洲本市109.615.73
五色町86.913.67
(洲本市)104.815.29
南淡町92.218.94
三原町105.88.72
西淡町90.621.29
緑町100.63.62
(南あわじ市)96.914.67
津名町104.810.79
北淡町92.623.14
一宮町89.220.08
東浦町94.63.77
淡路町93.122.61
(淡路市) 96.315.24
人口減少率が高い、その責任?は一緒になった五色町にあるのではなく、旧)洲本市にあったのです。どうしてなのか、その要因は詳しく調べる必要がありますが、かつては本州側へのゲートとなっていた岩屋がある淡路町や四国側へのゲートとなっていた福良がある南淡町の人口減少率も高いことから、架橋、自動車道の開通が影響しているのはまず間違いないでしょう。
[99145] 2020年 2月 2日(日)06:54:57【1】白桃 さん
洲本のこと(先輩都市と新参者市)
どちらかと言えば斜陽化にあるけれど、それでも地域の中心として周辺に少なからず影響力をもっている都市があります。そういった都市の周りに、「平成の合併」によって人口ではあまり差のない、いや中には、畏れ多くも猪口才にも先輩都市を上回る人口に水膨れした【新参者】市が出来ているケースがあります。
具体的に言うと、
館山市に対する南房総市、津島市に対する愛西市、洲本市に対する淡路市と南あわじ市、観音寺市に対する三豊市、島原市に対する南島原市
がこの範疇にはいるのでは・・・。このような【先輩】都市と【新参者】市の関係を、人口減少率と昼間人口比率を見ながら妄想しました。
1.館山都市圏
人口減少率-----昼間人口比率
市名2010年から2015年から2010年2015年
館山8.374.84104.1102.5
南房総13.957.1889.590.3
2.津島・愛西(名古屋都市圏)
人口減少率-----昼間人口比率
市名2010年から2015年から2010年2015年
津島5.532.8194.594.5
愛西5.632.8079.679.1
3.三観グループ
人口減少率-----昼間人口比率
市名2010年から2015年から2010年2015年
観音寺8.723.6899.2100.4
三豊8.734.5792.793.4
4.島原グループ
人口減少率-----昼間人口比率
市名2010年から2015年から2010年2015年
島原8.224.14105.0104.7
南島原14.927.9393.894.1
上記4例の共通点としては、【新参者】市が多数の自治体の合併によって成立しており、しかも、その中心となる旧自治体がはっきりしないことであります。
1.館山都市圏とあるのは、2015年国調通勤・通学先データから私が作成した「都市圏」によるものです。それはともかく、南房総は館山のスネをかじっています。しかし、館山の昼間人口比率が落ち、南房総が若干上がっているのを見ると、将来は親の手を離れるのではないか、もう館山都市圏は消滅して、館山、鋸南、南房総による「館山系グループ」になるのではないか、そういった気もしますが、人口減少率を見る限り館山と南房総の相違は明らかです。
4.「島原都市圏」と呼べるほど南島原に対する島原市の影響力はないのですが、昼間人口比率、人口減少率をみても、島原と南島原の力関係は明らかです。
3.観音寺は、かつて「東の三本松、西の観音寺」と呼ばれた(私だけが言っていた('◇')ゞ)ように、三豊郡の中心としてその存在を誇示していたのですが、昼間人口比率も100%スレスレなので、三豊市がその傘下にあるとは言い難く、グループ名も「三観グループ」としています。学校参観日を思い浮かべますが、「観三グループ」としたら閑散としますので…、余談はともかく、ここにきて人口減少率も差異が見られるようになりました。
2.へんてこりんな形で愛西にとりつかれている津島市ですが、愛妻ともども名古屋都市圏の一員となっています。その昔は尾張一番の繁栄を見せたと言われる津島も、相当前から名古屋の都市圏に組み込まれたようで、名古屋に吐き出したものを、愛西から補充しているにすぎません。昼間人口比率は相当に開いていますが、人口も人口減少率もものすご~く似かよっています。ひょっとして、津島は愛西に対して微妙な感情をもっているのではないでしょうか?
注)人口減少率で「2010年から」とあるのは【2010年国勢調査~2020年1月1日現在推計人口】のことです。ただし、津島と愛西については【2010年国勢調査~2020年12月1日現在推計人口】です。「2015年から」も同様です。

洲本のことを書こうとしたのですが、そこまでたどり着きませんでした。
 
[99141] 2020年 1月 31日(金)09:10:04【1】白桃 さん
「生まれながらの町」の完全単独市制
本題に入る前に
[99136]YT さん
99134の訂正
そうでしたか。お手数かけました。改めて御礼申し上げます。

[99090]白桃
ところで、向日のように「村を知らない生まれながらの町」が単独で「市」となったケースはそんなに多くはないのでは?
数えました。全部で39市でした。
以下は、第1回国勢調査(1920年)までに市制施行していた21市です。
1898年まで---1908年まで---1920年まで
施行日市名人口A施行日市名人口B施行日市名人口C
1892.4.1前橋34,4951899.4.1若松(福島)39,2651911.7.1浜松64,749
1896.4.1宇都宮32,0691899.4.1丸亀27,0191914.4.1旭川※61,319
1897.4.1長野31,3191900.4.1高崎39,9611917.3.1大牟田64,317
1897.8.1四日市25,2201900.4.1小倉31,6151917.9.1八王子38,955
1898.2.1奈良30,5391906.9.1宇治山田37,5391918.4.1大垣28,334
1898.4.1尾道22,3121907.5.1松本35,0111919.5.1上田26,271
1898.10.1大津34,2251919.11.1明石33,107
1920.7.1釧路※39,392
注)人口A→1898年「日本帝国人口統計」の現住人口、人口B→1908年「日本帝国人口静態統計」現住人口、
人口C→1920年「第一回国勢調査」の人口
※旭川は、旭川町→旭川区→旭川市となっているが、この間に合併、境界変更は行っておらず「適合」とし、また釧路は、釧路町→一部が分立(釧路村)/釧路区→釧路市と廃置分合を行っているものの、これは併合ではないので、これも「適合」とした。

第1回国勢調査後に市制施行した18市は以下の通りです。
市制施行日市名市制施行前人口市制施行後人口国勢調査間増加率
1921.1.1千葉33,17941,80626.00
1921.3.1桐生37,67442,55312.95
1921.9.1一宮27,26334,74627.45
1922.1.1足利33,63739,40117.14
1924.4.1都城25,74130,42118.18
1925.4.1西宮28,42834,42721.10
1929.5.1伏見30,54431,5413.26
1933.4.1石巻30,74333,5309.07
1937.4.1栃木31,33531,195-0.45
1937.5.5釜石36,23042,16716.39
1948.1.1島田30,63532,1935.09
1948.10.10鹿沼32,03732,3771.06
1950.4.1秩父29,49731,5106.82
1950.8.1古河30,26530,709 1.47
1958.7.15与野35,16240,84016.15
1959.4.135,18450,95244.82
1967.1.1田無49,11358,46619.04
1972.10.1向日36,98845,88624.06
注)市制施行前人口とは市制施行前最後に行われた国勢調査人口、市制施行後人口とは市制施行後最初に行われた国勢調査人口。
[99135] 2020年 1月 30日(木)10:33:30白桃 さん
YT さんへの御礼と疑問
[99134] YT さん
『昭和25年 国勢調査報告 都道府県編 第7巻 その14 神奈川県』収録の「第1表 面積、人口及び人口密度―市・町・村 (大正9年~昭和25年)」の脚注によると、昭和10年の国勢調査時の酒匂村の人口7,004人中、3,167人分(45.2%)が小田原市に入ったようです。
YT さんにはたびたびお世話になっており感謝申し上げます。今回も早速ご連絡いただき有難うございます。
今回知りたかったのは、「1947年国調時の境域に組み替えた1940年(昭和15年)国調時の小田原の人口」です。酒匂村(後に酒匂町)は1954年に残り全部が小田原と一緒になったので、「1980年(昭和55年)国調時点の境域に組み替えた各国調年の人口」を利用して「1947年国調時の境域に組み替えた1940年(昭和15年)国調時の小田原の人口」を算出できなかったので、「酒匂村の一部」の人数を問い合わせた次第でしたが、3,167人と言う数字は予測をだいぶ超えたものでした。ただ、疑問が残るのは、
115) 昭和15.12.20. 足柄下郡小田原町 (27,860)、足柄町 (16,807)、大窪村 (4,688)、早川村 (2,483) 及び酒匂村の一部 (3,167) をもって小田原市 (計 55,005) を設置。
ということから、「1947年国調時の境域に組み替えた1940年(昭和15年)国調時の小田原の人口」は55,005ということなのでしょうが、なぜ
昭和10年の国勢調査時の酒匂村の人口7,004人中、3,167人分(45.2%)
となっているのか、つまり、「昭和15年の国勢調査時の酒匂村の人口7,376人中・・・」になっていないのか?。
厚かましいお願いで恐縮ですが、この点、おわかりになれば教えてください。
[99133] 2020年 1月 30日(木)02:46:57白桃 さん
訂正とお願い
[99020]白桃
現在までに【八幡町】と名乗ったところが九つあります。この9という数字は、【大和町】【大野町】の11に続き、【三和町】と並んで3位タイじゃなかったかと思うのですが、
【吉田町】も九つでした。訂正いたします。

お願い
小田原が1940年(昭和15年)に市制施行した際に、【酒匂村の一部】がくっついていますが、それが何人だったかお判りになる方がおられましたらお教えください。
[99120] 2020年 1月 27日(月)03:53:18白桃 さん
Re:川の流れのようにクイズの回答
[99119]シノレパシクソ さん
答え:Aグループ
理由:川の〇〇と□□□の〇〇との関係……ですよね?
お付き合いありがとうございます。
「答え」はもちろん、「理由」もあっていると思うのですが、念のため説明いたしますと、
Aグループ:「○○川」という市町村がある(あった)川。
Bグループ:「○○」という市町村がある(あった)川。
Cグループ:AにもBにも該当しない川
Wグループ:AにもBにも該当する川
です。
思いつく河川を調べたらBとWばっかり。川なのに砂漠気候(BW)ですか?
仰る通りAは案外少ないですね。私の身近なところでは、大都会?を流れるこの川 はAに属しますね。この川は、「大都会?」と隣の「誉水村(後、丹生村と合併して旧:大内町)」の境界になっていたような・・・
そう言えば、今晩ついつい飲んでしまった「手取川」(今、一番のお気に入り)はCですね。('◇')ゞ
[99117] 2020年 1月 26日(日)12:40:37白桃 さん
♪川の流れのようにクイズ
昔、世界で一番長い川はミシシッピー、日本で二番目に長い川は石狩川、って習ったような覚えがあるのですが、いつのまにか変わっていますね。日吉ミミさんも♪世の中、川ってゆくんだヨ、って歌っていますが・・・皆様が習ったときはどうでしたか???

下は、日本の河川30傑(長さ)を四つのグループに分けたものです。

Aグループ:荒川、紀の川、雄物川
Bグループ:信濃川、利根川、石狩川、天塩川、北上川、最上川、天竜川、阿賀野川、四万十川、釧路川
      斐伊川、由良川、筑後川、馬淵川、川内川、吉井川
Cグループ:阿武隈川、江の川、十勝川、米代川、尻別川
Wグループ:木曽川、吉野川、熊野川、那珂川、旭川、富士川

問題:江戸川と真室川は同一グループに属しますが、上記のどのグループでしょうか。お付き合いいただける方は、その理由も書いてください。

ヒント:Wグループは、AにもBにも該当する河川です。
なお、この問題は、水文学、地形学、その他自然地理学、ならびに人口地理学とは全く関係ありません。また、ナツメロとの関連性もほとんどないのですが、唯一、バーブ佐竹の「ネオン川」の歌詞♪誰が名付けた川なのか~にヒントが隠されているようないないような・・・ 
[99103] 2020年 1月 22日(水)01:21:55白桃 さん
お詫びと御礼
[99090]白桃
本落書き帳の「市区町村変遷情報検索」では、塩竈や津島(愛知)も該当するようになっているのですが、同「履歴情報」にもある通り、人口異動を伴う境界変更を行っていますからアウトですね。
「市区町村変遷情報」で検索すると境界変更の記録が出てこないのはどうして?と自分でも思っていたのですが、変更種別欄の「境界変更」にチェックをいれていなかっただけのことでした。大変失礼いたしました。

[99102]ekinenpyou さん
1947(S22)年の沖縄群島(本島)地方における市町村別人口について
大変参考になります。有難うございました。
[99101] 2020年 1月 21日(火)18:12:40白桃 さん
「駒」「雛」「駿」はどんなもんでしょう?
[99097]グリグリ さん
[99100]N さん
あまり真剣にならなくても良いような気もしますが、個人的意見を。
タイトルに挙げたものは動物(種)の名称や別称でもなく、状態や特徴を表しているにすぎないので、「動物名の市区町村」に入れるのは、如何なものかと思います。地名コレとの重複を避けるという理由で出ていないのかもしれませんが、「男」「女」「雄」「雌」も勿論除外する方が良いと思います。

[99098]たけもと さん
お久しぶり、というか本当にお懐かしゅうございます。アノ、ピアノのCMを見るたびに「そう言えば、どうしているのだろう。」と気になっていました。
[99092] 2020年 1月 19日(日)10:55:37【1】白桃 さん
あの県、あのときの国勢調査人口トップ10(1985年第14回国勢調査)
1985年(昭和60年)に行われた第14回国勢調査で取り上げるのは、現在もなお人口を増加させている、滋賀、福岡、沖縄の3県です。昭和も終わりに近づくと…おっと、年号が変わったからと言って人口推移に変化が見られる、なんて、根拠のない話は出来ませんが、…ともかく、人口の伸びは全国的におとなしくなってきます。前回国調から人口を減少させたのは秋田県のみですが、北日本、西日本の多くの県の増加率もせいぜい2%台となっています。こんな中、広域中心都市・福岡市を擁する福岡県は3.64%の高率を示します。近畿圏にあって県の主要都市が満遍なく人口増を示したのが増加率7.03%の滋賀県です。実は、宮城県は福岡県より、奈良県は滋賀県より当時の増加率は高いのですが、増加が持続せず、県人口のピークはともに2000年国調になります。福岡と滋賀の人口増の性格?も一括りに出来ませんが、これとも全く異なる人口増の様相(言うまでもなく、突出した自然増)を示しているのが沖縄県です。・・・予定より前段が長く、しかも、ややこしくなりました。('◇')ゞ
(表中の累Pとは【国調人口都道府県内順位累積ポイント】です)
滋賀県累P順位国調人口/---/福岡県累P順位国調人口/---/沖縄県累P順位国調人口
大津市1位234,551福岡市1位1,160,440那覇市1位303,674
彦根市2位94,204北九州市2位1,056,402沖縄市3位101,210
草津市5位87,542久留米市4位222,847浦添市4位81,611
近江八幡市4位63,791大牟田市3位159,424宜野湾市6位69,206
長浜市3位55,531飯塚市5位81,868具志川市2位51,351
守山市8位53,052春日市8位75,555名護市7位49,038
栗東町9位41,827大野城市10位69,435糸満市10位45,921
八日市市6位39,744行橋市16位65,527石垣市8位41,177
野洲町18位31,768直方市12位64,479豊見城村16位37,965
甲西町14位29,527筑紫野市13位63,242平良市5位33,406
〇滋賀県
前段で述べた通り主要都市が満遍なく人口増を示しているので、人口順位の点では前回国調とそれほどの変化はありません。満遍なく人口が増えている中でも注目したいのが、(温泉もあるかもしれない)草津市、(愛知県にもあった)守山市、(♪恋のインターチェンジ&馬のトレ・セン)栗東ですが、特に草津に関しては、元気な「衛星都市」というだけでは済まされない、成長目覚ましい西日本きっての注目都市です。なお、累P7位は水口を前身とする甲賀、10位は消滅したのが惜しまれる濁音のみの膳所(ゼゼ)です。
〇福岡県
前回の国調で北九州から首位の座を奪い返した福岡市は、その北九州との人口差を10万以上に拡げます。現在、我が国を代表する成長都市は福岡、代表する斜陽都市は北九州と、決してクチに出しては言いませんが、この頃からそうなる兆候はあらわれておりました。田川に代わって筑紫野がトップ10に入り、これで春日、大野城、筑紫野(かぱぷうさんが、この3市まとめてナンカうまいことを仰っていた気もするのですが)、の福岡市を支える(「傘下」とは言わない)3市が出揃いました。
〇沖縄県
沖縄県の人口順位は前回国調と全く変化ありません。これだけではあまりにも簡単すぎます?
この国調で那覇が30万を、沖縄市が10万を超えたのですが、沖縄県諸都市の人口推移をみてますと、大都市圏の「衛星都市」が人口増加率トップを順番に交代していくのと同じ、そう、あのチームパシュートを見ている感覚に陥ります。那覇が、浦添や宜野湾、具志川、豊見城に「今度はキミがトップに立て」とか耳打ちしているのでしょうか?まさかネ
◎ 三県の1985年DID人口十傑
滋賀県----- 福岡県-----沖縄県
大津113,085 福岡市連合1,033,018那覇297,747
草津43,242北九州市連合862,812浦添69,429
彦根40,303久留米145,085沖縄64,973
唐崎坂本32,100大牟田117,277宜野湾62,460
長浜23,012春日69,085石垣29,568
近江守山15,697大野城47,494名護16,863
石山11,796中間42,358糸満16,497
近江八幡10,201飯塚37,079平良16,269
八日市9,848太宰府36,268嘉手納13,324
野洲8,585小倉下曽根31,144石川11,764
注:DIDの連担に関して、過去のデータについて検証していませんので、自治体の枠をこえることのない数字になっています。
[99090] 2020年 1月 18日(土)03:20:30白桃 さん
♪向日横丁のタバコ屋の~
[99087]千本桜 さん
町村制施行時に町になったということは、郡の中心町だったのでしょうが、そういうイメージが湧かないのは、大都市に近すぎるせいでしょうか。拠点性を感じませんね。その町を歩いたことはないけど。
向日町(向日市)に拠点性を感じないというのは全く同じです。ただ、拠点性が弱かったからこそ、どことも合併せず(出来ず)にきたのではないでしょうか。そして、単独市制は、やはり京都市の【おかげ】。
ところで、向日のように「村を知らない生まれながらの町」が単独で「市」となったケースはそんなに多くはないのでは?。本落書き帳の「市区町村変遷情報検索」では、塩竈や津島(愛知)も該当するようになっているのですが、同「履歴情報」にもある通り、人口異動を伴う境界変更を行っていますからアウトですね。
因みに、宮城県下の「村を知らない生まれながらの町」をザッと調べてみました。(さすがに錚々たる街が並んでいます。拠点性ということでは、石巻、古川の次に来るのは、大河原?佐沼?中新田?)
白石:市制施行時に6村と合併
角田:市制施行以前に合併
亘理:1955年に荒浜町ほかと合併
大河原:コメントは不要ですネ。( ´∀` )
岩沼:市制施行以前に合併
原:1928年、仙台に編入
塩竈:1938年に多賀城と境界変更(Wikiには七ヶ浜とも境界変更とある)
吉岡:大和町成立時に合併
中新田:中新田町時代に既に合併
古川:市制施行時に3村を編入
岩出山:現在は大崎市
涌谷:既に2度合併
岩ケ崎:現在は栗原市
若柳:現在は栗原市
登米:現在は登米市
佐沼:現在は登米市
石巻:宮城県では唯一該当か!
渡波:現在は石巻市
気仙沼:市制施行時に1町1村と合併
[99084] 2020年 1月 17日(金)04:10:32【1】白桃 さん
大ムコウ(合併ウォッチャー)を唸らせる市は?
ここんとこ、「町」(あるいは「村」)から「市」になるときの人口増加率(具体的には、市制施行後の国勢調査人口÷市制施行前の国勢調査人口×100-100)を調べているのですが、合併等があった場合は境域人口の組替作業をしなければならず、かなり面倒です。特に「○○村の一部を××町に編入」となると、1950年以前の国調報告書にはその数字が掲載されていないので、いろんな資料から引っ張ってこないといけない。もう気が狂いそう。でも、こんな報われない作業が嫌いじゃなかったりして。('◇')ゞ
こんな作業をしていてふと思ったのは、町村制施行時に「町」であって、以後どことも廃置分合を行わず、単独市制した立派な?市の中で、一番遅く市制施行した市はどこだろう・・・コレ、結構むずかしいようであんまり難しくなかったです。
[99074] 2020年 1月 15日(水)03:52:22白桃 さん
第53回十番勝負こうかい日誌
今回一番後悔したのは開始時にパソコンの前で眠りこけていたことです。勝負にモシ、タラ、レバは無いのですが、もしも、眠りこけていなければ、
問三:2015年国勢調査人口に対する2019年推計人口が都道府県で増加率が一番高い(減少率が一番低い)市
は間違いなく金メダル、そして待望の総社を領国に加えることが出来たのです。返す返すも残念。
一日目はこれ以外に解答の出足が早く、最近話題となっていた
問九:面積に増減があった市区町村(2018年10月1日vs2019年10月1日)
問七:難読地名あいうえおの住所地名がある市
問一:都道府県で総画数が最も少ない市(ひらがな市は除く)
を答えることができました。
二日目
問十:日本動物園水族館協会に加盟している動物園がある市
旭川、日野でピントこないあたり、今の白桃の実力です。因みに、未回答の岡山市の動物園は、白桃のご先祖であると自分だけ思っている岡山藩主池田家に深く縁のあるところで、岡山にいる頃一度だけ行ったことがあります。また、東かがわ市の しろとり動物園は、協会非加盟であることは前々から承知していました。
問五:都道府県の市役所の住所で郵便番号が最も大きい市
これは、[98840]桜トンネルさんの
復習したら見えてきました。
が大きなヒントとなりました。他人の発言をヒントにしたことも不本意ですが、銅メダル欲しさに、このような問題の答えに東かがわ市を選ばざるをえなかったことがそれ以上に不本意でした。

ここからしばらく、ネットに繋がらなくなり修理に来てもらう羽目に。仮にネットに繋がっていたとしても結果は同じだったとは思いますが・・・
ヒントがでたあと:
問四:都道府県の市の中でふるさと納税額が最も多い市(2018年)
これは、お題の泉佐野市で分からないとは情けないです。
問二:都道府県庁所在地の面積に最も近い市
これの類題は何度か出ているのですが、ここまで手こずったのは、[98861]シノレパシクソ さんの
あと問二は、参照ページが違うからかもしれませんが、想定解数50くらいになりました。
に惑わされ、想定解を数える問題、しかも、いくぶんファジーな要素のある問題と思い込み、「並び替え検索」をしなかったことにあります。[98885]N さんの
問二は紛れもなく46だと思いますが…
にもっと早く注目すべきでした。
問六:市制施行日の月日がユニークな市(他に同じ月日の市がない)
これ、過去問にあったのですね。デスクトップ鉄さんが金メダルなので、てっきり鉄関係、市盗り関係かな、♪かなかなかなかなか見つからない(スリーファンキーズ)。そのうち、[98915]EMM さんの
あの市があるのなら早めにこの共通項を疑うべきだった。
そして、前に数えてなかったっけ?と思って確認したら数えてなかった…
で、問二のような想定解数を気にしなくても良い「並び替え検索」が必要な問題ではなく、これこそ想定解数を数える問題だとわかったのですが、【あの市】 =野々市 であることがピント来ない、まったく情けない。
問八:市内のすべての鉄道駅に市名が含まれている市(字体の揺れやひらがなも許容・鋼索線は除く)
今回の一番「やられた!」と痛感した問題です。一市一駅も〇というのが、意表を突くというか、出題者の巧妙なところです。

ヒント前に四問も残してしまった今回、今の私の力だと言えばそれまでですが、次回はヒトの発言に左右されず、王道を歩みたい。でも、ちょっとは他者の発言で相撲をとる?('◇')ゞ 、そして山口市、周南市は取り返したい。だって、前々から周防は白桃、長門は、かぱぷうさん、そういう条約を結んでいなかった???

最後にグリグリさん、おかげさまで今年のお正月七連休はヒマをもてあますことなく随分苦労させていただきました。次回もよろしくお願いします。
[99020] 2020年 1月 11日(土)09:26:48白桃 さん
表記が同じ九つの八幡町
十番勝負の最中に失礼します。
現在までに【八幡町】と名乗ったところが九つあります。この9という数字は、【大和町】【大野町】の11に続き、【三和町】と並んで3位タイじゃなかったかと思うのですが、その多くが比較的早くに町制施行し、しかも現在はマルデ残っていない例として特筆ものではないでしょうか。下は1925年(大正14年)に行われた国勢調査における7つの【八幡町】の人口です。残り2つの八幡町はどうしたの、と疑問を抱かれる方もいるかもしれませんが、一つは当時すでに市制施行していた福岡県の八幡、もう一つは、このずっと後の1954年に合併して町となった山形県の八幡です。
1925年国調人口だけでお判りになる方は殆どいないと思い、簡単かつ親切な(少なくとも十番勝負よりは((´∀`)))ヒントを添えましたので、今は何市になっているか考えてみてください。
なお、多分ですが、今回の十番勝負のヒントには全くならないと思います。

町制年1925年国調人口-----ヒント
1922年9,408人有名な半島
1889年7,785人三大?盆踊り・私の城下町?
1889年7,573人徒然草、つい最近駅名変更
1889年7,374人近江商人・安土城
1889年4,517人本八幡
1889年4,160人八幡宿
1908年3,840人四国八十八箇所十番札所切幡寺

クイズではありません。答えはこちらを見れば大体お判りになると思います。
[98954] 2020年 1月 7日(火)02:03:51白桃 さん
十番勝負
問八:笠岡市

終ったかな?
[98945] 2020年 1月 6日(月)23:06:30白桃 さん
十番勝負
問六:赤磐市
[98934] 2020年 1月 6日(月)21:49:32白桃 さん
十番勝負
問二:真庭市


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