[63970]白桃さん
なんか明るいな!と思ったら駅のポスターが桜色一色。弘前、北上、角館、三春などにまじって「船岡」という字が目に入りました。完全な間違いではないと思いますが、これじゃ大河原の立場はどうなるの・・・。
[63975]まかいのさん
大河原町と柴田町のどちらか一方を選ぶわけにもいかなさそうなので、「船岡」表記で落ち着いたのでしょうか。
[63976]熊虎さん
ツアー名に「白石千本桜」が入っています。行程を見ると「白石川堤の千本桜」になっていて、
南東北を代表する桜の名所といえば「船岡城址公園」と「白石川一目千本桜」ですが、この二つは隣接しているので一括して扱われる場合が多いようです。二つの場所を一つの地名で表わすと船岡か大河原か、はたまた白石かという、よだれが出そうな究極の地理的判断を迫られて昨夜は眠れませんでした。得意の我田引水の術を使いたいのですが、なぜか今夜は理性が邪魔して使えません。客観的に見て、一目千本桜に船岡城址公園が加わると船岡に分があると言わざるをえないようです。ただし、一目千本桜単独だと大河原に脚光を浴びせたい。もちろん大河原・船岡の連記でも良いのですが、一つに絞ればやはり大河原でしょう。理由は次の点にあります。
1・一目千本桜は白石川の土手に延々8キロも続く桜並木ですが、ざっと見て大河原町域に5キロメートル。柴田町域(船岡)に3.5キロメートルの配分です。
2・一目千本桜が今日あるのは、大正時代に大河原町出身の高山氏が苗木を寄贈したのが始まりです。
3・
しばた桜まつりは
船岡城址公園を会場として行われ、
おおがわら桜まつりは一目千本桜と銘打って
白石川堤を会場に行われてきた経緯があります。
以上の点で一目千本桜は大河原に分があるのですが、花見客には行政界など関係ありませんね。ですから境界など取り払って大河原町金ヶ瀬の
ここから柴田町東船迫の
ここまで、てくてく8キロ歩いてみましょう。8キロも歩くのは苦手という人のためにハイライト区間3キロコースを紹介いたします。起点は大河原駅、船岡駅どちらでも良いのですが、ここでは大河原駅を起点にします。
大河原駅を出ると徒歩3分で
おおがわら桜まつり会場に着きます。河川敷には沢山の出店が並んで無料休憩所やトイレも仮設され、なぜか郵便局まで設けられています。最近人気のお花見遊覧船もここから出航します。お花見宴会には最適な場所ですが、ここで飲み食いだけして帰っちゃだめですよ。一目千本桜は桜並木の下を歩かなきゃ。直ぐそこの
末広歩道橋に行ってみましょう。この橋は少し揺れたりするのですが、中央に立てば両岸の桜並木を見渡せるビュースポットです。あ、橋の下を遊覧船が行きます。
韮神堰は一目千本桜随一の景勝地です。白い水しぶきを立てて流れる白石川、咲き乱れる桜並木の遠くには白い残雪の蔵王が見えます。錦絵!、そんな言葉が浮かんできます。このフォトジェニックな風景を収めにカメラマンが朝早くから集まってきます。右手に
萩の月の工場が見えると大河原町ともお別れで柴田町に入ります。行く手に
赤い水門が見えてきました。この辺りで地形が大きく変化します。北の
韮神丘陵と南の
館山丘陵が迫り、狭隘になった平地部を国道4号、白石川、東北本線、旧国道が束になって走って行きます。向こうから電車がきました。仙台発白石行の電車でしょうか。お花見サービスで徐行運転をしています。手を伸ばせば桜並木が届きそうな電車の窓から乗客が手を振れば、土手の花見客も手を振りかえす春のポエム。
川端揚水場の辺りも大木の桜が多いところです。永年の風雪に耐えた老木たちは風格に満ちた樹姿をしてボリューム感あふれる満開桜になります。行く手に美しいアーチを描いた
さくら歩道橋が見えてきました。行ってみましょう。この橋は一目千本桜と
船岡城址公園の桜を一挙に見渡せる新名所です。船岡城址公園の館山は麓から頂上まで桜色に染まり、さくら歩道橋の花見客はため息まじりの歓声をあげています。そろそろ3キロメートルの桜散歩も終わりです。さくら歩道橋から徒歩2分で
船岡駅の裏口に到着です。また来てくださいね。