[91581]JOUTOUさんの記事に刺激されて、私も忘れないうちにオフ会紀行をしたためましょう。
今回のオフ会は九州ふっこう割を利用し、杖立温泉ひぜんやの宿泊費用をかなりお得に利用することができました。加えて、私自身も宮崎県のふっこう割を利用して前後の宿泊と航空券とレンタカー代をお得に調達できました。使えるものは使わないとね。
オフ会前の私の経県値は宮崎県と鹿児島県が未宿泊県で、鹿児島県は接地までと実質未踏県でした(宮崎県は福岡オフ会の際に高千穂を訪問)。そこで、宮崎県か鹿児島県の宿泊を目論み、ANAの旅作でふっこう割を使ったツアーを物色しました。旅作は、往復航空券に宿泊とレンタカーを自由に組み合わせられることと、宿泊も1泊のみ予約すれば残りの宿泊を自前調達にできる自由度があるので気に入っています。
物色の結果、宮崎空港往復で鹿児島県指宿宿泊のツアーを確保しました。以下、具体的な行程です。こちらの
オフ会写真集と一緒にご覧ください。
■一日目:9月17日(土)
羽田7:25の出発時間に合わせて自宅を始発電車で出発。台風の影響は何とか最小限になりそうで一安心。三連休初日とあって、羽田に6時半過ぎに到着しましたがすでにかなり混み合っていました。保安検査場も混雑しており、出発時間に余裕のないお客さんを係の人が声を張り上げて優先レーンに案内していました。無事保安検査を通過し搭乗口の手前でモーニングセットで朝食。機体はA320で予定通り離陸。ほぼ満席。座席は35Kで主翼やや後方の窓側。途中、雲はそれほど多くなく、富士山、紀伊水道、室戸岬、豊後水道など望めました。ほぼ予定通り宮崎空港に9:10に到着。手荷物だけなのですぐにニッポンレンタカー宮崎空港営業所で、熊本ナンバー501わ4146フィットを調達。
実は、オフ会企画の準備に夢中で、前後の行程はフライトと宿以外は何も計画していませんでした。私は、街歩きにはあまり関心が無く、自然景観を堪能する方が好きなので、指宿までは景色の良いところを選んでドライブしようという程度の考えでした。とりあえず、少し前に読んだ雑誌に書いてあった日本一低い峠のドライブコースと紹介されていた日南海岸の堀切峠へ向かうことにしました。すぐに青島の看板が見えてきたので、一度は見ておかなければと立ち寄ることに。美しい砂浜と青島を取り囲む鬼の洗濯板が印象的で、昭和40年代後半の新婚旅行のメッカと呼ばれただけの観光地だなと思いました。写真にも撮りましたが若いカップルも結構見かけました。可愛い赤い三輪車が観光客を乗せて島を一周していましたが、後から調べたら、無料だったんですね。乗るんだった、残念。台風の影響も感じられず、青空にいい感じで雲が浮かび、JOUTOUさんも言われているようにかなり暑かったですが、気持よくゆっくりと青島を一周しました。
その後、青島亜熱帯植物園に立ち寄りましたが、時間があればじっくり鑑賞してみたい植物園でした(植物園やお花畑も好きです)。植物園の無料駐車場に気付き、民間の1日500円駐車場を使わなくてすんだのにとちょっと残念に。国道220号(日南海岸ロードパークとも日南フェニックスロードとも呼ぶようです)は天気もよく快適なドライブコースです。途中、いるか岬など眺めの良いところに立ち寄りながら、次は、都井岬を目指すことにしました。国道220号を南郷まで進み国道448号に乗り換えて海岸線を都井岬までと思っていたら、途中でナビ君が迂回ルートを案内するではありませんか。どうやら、7月の大雨で串間市市木の海岸線2箇所で448号が通行止めになっているようです。ナビ君の言う通りに、220号で串間市街まで行き、そこから448号で都井岬を目指しました。
都井岬の入口料金所で都井御崎牧組合に400円を払いましたが、都井岬一帯を牧場として野生馬と呼ばれる御崎馬を飼育している組合だそうです。粗放な飼い方から風貌や習性あるいは体形や資質が野生状態を思わせることから、都井の野生馬と呼ばれるようになったそうです。野生馬と言えば、青森県尻屋崎の寒立馬を随分昔に見たことがありますが、同じような野性的な放牧状態でしたね。都井岬でも天気は素晴らしく良く、九州で唯一参観可能な都井岬灯台からは日向灘や志布志湾方面の絶景が眺められて、大満足でした。灯台の駐車場には親子を含め数頭の野生馬が普通にうろついており、車を出そうとしたら目の前にも2頭の野生馬が。バックで脱出。
青島でのんびりしていたこともあり、指宿まではまだかなり距離があることにようやく気が付いて、都井岬に心を引かれながら先を急ぐことにしました。448号を串間市街まで戻り、再び220号で鹿児島県志布志市に入りました。志布志市志布志支所(旧志布志町役場)は志布志市志布志町志布志にあるので志布志が3回連続するというのを売りにして支所前に看板もあるとのことで(
落書き帳関連記事)、地名好きとして記念撮影のために立ち寄ることにしました。
志布志支所を後にして、後は真っ直ぐ指宿を目指すことにしました。ナビ君の言う通り、曽於弥五郎ICから東九州道に入り、加治木JCTで九州道を南下しました。高速道路に入った頃から雲が少し多くなり、鹿児島市付近では少し雨もぱらつきました。ところで、鹿児島県はほとんど初めての経験で(
[47131]参照)、志布志市に入って志布志湾、錦江湾を回り込むように走った印象は、「鹿児島って山なんだなぁ」ということでした。シラス台地の特徴なのかどうか分かりませんが、平地が少なく山が海(カルデラ湖が陥没した湾)に迫っているという印象でした。これは実際に行ってみないと実感できないことだなと変に感心した次第。
桜島はやはり雲に隠れて麓の方が確認できるだけでちょっと残念。九州道の終点、鹿児島ICで一般道に降りて、国道225号から国道226号へと指宿に向かいます。谷山を過ぎて、翌日指宿スカイラインから撮影したJX石油基地のスケールに驚きながら南下を続けます。この辺りで一度、かなり激しい雨に遭遇。それもすぐに止みましたが、指宿市街に入ろうとする手前で事件が発生。ナビ君があらぬ方向にガイドするのです。おかしいと思いながらも言う通りにしていたらどんどん山の中に入って行きます。さすがに変だと思い車を停めて目的地を確認し再設定しますが、やはり目的地は山の中。
なんと原因は私の勘違い。旅作で予約したホテルを指宿市街地の海岸線にあるものとばかり思っていました(それらしいホテルもあったため)。実際は、山の中にあるホテルでした(指宿ベイテラスHOTEL&SPA)。ナビ君は間違っていませんでした。それでも、事前にホテルをよく調べていなかったので、少し薄暗くなり始めた山道をくねくねと登って行くので不安は消えませんでした。ところが着いてみると、指宿市街を見下ろす山上にあるとんでもなく立派なホテルでした(旧グリーンピアとのこと)。ホテルの中に生け簀というかプールのような池があり、錦鯉が優雅に泳いでいたり、大勢の若い従業員がアロハでお出迎えと、ビジネスホテルのちょっと上程度を予想していたため、少し焦ってしまいました。ちなみに、指宿市は
アロハ宣言しているそうです。案の定ホテルのお客さんは、ファミリーかカップルばかりで、お一人様は私以外には見かけませんでした。
温泉に入り、指宿市街の夜景を見ながら美味しいコース料理を食べて、次の日の予定も決めずに眠りにつきました。ということで、一日目は天候にも恵まれて充実したドライブを楽しみました。(二日目に続く)