今回も十番勝負の感想文を書かせていただきます。
いろいろご指摘もありましたので、どこかで必ず答えた市の名前が「見える」ように少しスタイルを変えました。
では、例によって解答できた順に。
問四~雨音はショパンの調べ~(銅メダル)
まず、最初にわかったのがこれ。「鉄分がない」と。過去に類題が出ており、今度は前のときにNGとされたタイプの市(「ウルトラクイズ」で出していた……
[85046])も含む、と。静岡県内に3市残っている未解答市で答えたかったが…。先を越されたが、慌てることなし。○十年前の小学生時代に宿泊経験があった(でも泊まったホテルは今はない…)御前崎に。県内通算2度目のメダル獲得。
問六~三島は近年開けたる 豆相線路の分かれ道~
お題の広島シリーズから、もしかして「ま」の読みで終わる市? データベース検索で調べるとぴったり83市。「本当に?」と不安もあったが。ここはご当地の一宮の領地防衛を。
問五~菜の花畑に入日薄れ~
お題に過去のオフ会開催地が並んでいたが、そこから「温泉」の匂いを嗅ぎ分けるのは容易だった。去年の今頃に訪れた、風情のある寺町が残る、信州の市では人口最小の飯山市(
[92849])。欲を言えば、もう少し早く気づくべきだったが…。後になって、さざ波さんから
問五:島田市
(
[96108])が出てきたのを見て、思わず「シマッタ!」と…。静岡県の市部には該当するのがない、「大井川」に2つあるのは知っていたが、「上」のほうのと同じく川根本町にあるものと思い込んでいたのでした。
問十~御威(みいつ)は千代に燃ゆる火の 焼津の原はここなれや~(銅メダル)
ここまできて、何かどうも「仕掛け」がありそうな気配も見え始めたような…。後半6問は「まみむめも」? 想定解が多いので、「施行日」か?と、まず当たって見ると、「も」は「木曜日」か? そうしたらちょうど想定解と同じ112市。「博打」でもあったが、「合っていれば…」とメダル狙い。ここも静岡県から、遠洋漁業で名高い市に。これで本大会2個目のメダル。同一大会で同一県内から複数メダル獲得は初めてでした。
問一~ああ、初恋の君を…ギター爪弾く旅の鳥~
ここから最初の採点が出てから。お題が1市だけなのに、解答ラッシュに戸惑いながら、ふと見渡すと「あ」が入る市ばかりが…。試しにこちらもでもデータベースを検索すると、ぴったり合う。でもお題が1市だけでは危険と見て、まず採点が出るまで「待ち」とすることに。方向があっていたことで、「ご当地」の熱海が出ていなかったのを見て、満を持して。「天守閣もどき」もある、「虚構の世界の水軍の根城?」で1万石上積み。
♯問六もそうですが、この手の「読み系」と問題というと、その考察をk-aceさんが「お家芸?」にしていて、例えば「町村ではどこが該当しているか」などと、よくリストを作ったりしていたのですが…。
問七~沼津食わずに汽車の旅~
「み」で始まる市が並んでいたので、「迷彩」かもと疑い、「隣接関係では」と調べてみると、いずれもお隣同士。出てきた答えをよく見ると、二通りに分かれている。どっちが本当の共通項か、想定解数も多いので、とりあえずここは採点が出るまで模様眺めにしたのは、ぺとぺとさん
問七は2派にわかれているようだし、メダルも関係なさそうなので洞ヶ峠で行きます
(
[95808])と同じ。結局、それまで薄々感じてきた「仕掛け」がここではっきり見えてきたことで、「み」で始まる市と隣接、だと。三島市に接する2市から択一、と言うことになり、どちらも「市盗り」には直接つながらないので、より身近なほうを。その沼津と三島、近所であってもお互いにお隣同士でない、と感じていたのは、間に2つの町を挟んでいるから、と言うのが頭に入っているからでした。改めて地図を見て、南のほうでつながっていることが確かめられたのでした。
問八~怖いながらも通りゃんせ~(銀メダル)
お題が飛騨高山だけ、想定解33市と出ただ段階ではやはり絞りきれないので採点待ち。追加されたのが京都市、と言うところで、「高山→春と秋の屋台祭り」「京都→祇園祭」…ここで、以前に「タイムリーな引っ掛け問題」が出たアレか…?、と。「見えてきた仕掛け」から「む」…「無形文化遺産」か。それならhmtさんの
[92026]の書き込みに答えが全部出ている!。私の祖母の故郷の、埼玉県最古参の市「小江戸」川越がリストに入っている。その時点ではいまいち不安もあったのでひとまず見送ったが。翌朝起きてPCを開いたところで、「銀」が取れそうだ、とゴーサイン。朝一での解答は久々でしたが…。採点発表を見て、思惑通りに「銀」獲得。川越城の石高を3万石加増し、十万石の大台に王手をかけた。これで今大会3個目のメダル獲得。同一大会での3個のメダルは自己新記録。十番勝負「改革」で「メダルは高嶺の花」と書いたのだったが(
[93021])、あれからこれで4個を上積み…。
問三~結ぶ実の変わらぬ色の名も代々に 青梅の里の梅の一本(ひともと)~
最初に1市だけ出た「諸国漫遊などしていない」黄門様の水戸市と、その時点での想定解数・38市から、おそらく他の何名かの方も同じように考えていたように、まず思いついたのは、「明治22(1889)年の市町村制施行時に誕生した市」か、あるいはその中にある下関市が「赤間関市」から改称しているのでこれを外し、1年遅れで市町村制が適用された高松市が入るか。どちらかだとまず推測したが、採点が出てみると全く外れ。熱海市が加わって違う方向だとわかったが、まだこの時点では読みきれず。その次の採点で太宰府が出て、「梅」がキーワードだとわかる。熱海は確かに梅園も有名だけれど、温泉のイメージが強すぎて「梅」と結びつきにくかったのでした…。で、早速ここまで出てきた正答の市のHPを開いたが、「市の花or木」が「市の紹介」とか「市のシンボル」の記載が見つからなかったりして、調べられなかったのもいくつか。結局、「絶対安全」なところと言うことで、「鉄」の聖地もある、近年では「昭和レトロの町並み」で売り出し中(少し前まではこの市といえば「マラソン」でしたが…)の、ずばり「梅」の字が入る市に。
ところで、なぜ今頃「梅」なのか、という「疑問」がいくつか出てきましたが(
[96142] 白桃さん、
[96151] オーナー グリグリさん)、考えてみれば、梅の実の収穫時期は5~6月頃であり、間もなくやってくる「梅雨」の語源も「梅の実が熟する頃に降る雨」から来ていると言うことから見て、必ずしも時季外れとは言い切れないと思いますが。
問九~あれに見えるは茶摘じゃないか~
いきなり「三方ヶ原」から長距離砲?が飛んできて
問九:伊豆の国市
(
[95789] さざ波さん)、この時点では想定解「30以下」から見て、まず「現役の『おんな城主』(女性市長)」か、と思ったのですが、その後にさいたま・長崎と続くと何の脈絡もなく、いったいどこに共通項があるのは皆目見当がつきませんでした。それからいくつか出てきた答えを見ても共通項がつかめぬままで、見えてきた「仕掛け」から「め」に関係する何かとわかっても、「面積」などいくつかあたっても全て外れ。やっと共通項が見えたのは、ふとしたことで既出解を見回すと、どれも「この大会の他の問でメダルを取っている」と言うのに気づいたからでした。問四でタッチの差で逃がした牧之原市を、まさかここで答えられようとは思いもよりませんでした。これで静岡県内で未解答で残ったのは2市だけとなりましたが、実はこの2市、先月の連休での道中でいずれも重要なポイントになった市だったのでした。(道中記は忘れないうちに書き込みます)
ところでこの牧之原市、藤枝から出ていた「軽便」駿遠線(
HP)が廃線になって以来、既に半世紀を経過しているのですが、その駿遠線の沿線だった現・牧之原市の相良・榛原方面と静岡市内を結ぶ高速バスが大繁盛で、日中でも20分間隔、朝のラッシュ時には何と5分間隔でバスが走っている、ということを
[81107]のinakanomozartさんの記事で知り、「あのおとぎ列車のような『軽便』が走っていた沿線が、いまや70万都市・静岡市への通勤路線としてそんなに繁盛しているのか」と驚いたものでした(
[81115])。
この問九の疑問点に関しては、深く言及するのを避けることにしたいのですが、最初の3市については「どこを答えても、あてずっぽうで共通項を推測しても「まぐれ当たり」になってしまうこと、また、
[96135] でぺとぺとさんがおっしゃるように
条件と結果がごっちゃになりループしてしまっている
(例えば"excel"で表を作りデータ集計を行うときに、計算式の入力ミスなどにより起こる「循環参照」のような現象?)ということが起こる、となると、やはり「矛盾」を含んでいるように見えて、出題としては面白いとは思うのですが、果たして適切性は?、と言うことになるのでしょうか。
問二~大人の階段登る 君はまだシンデレラさ~
「仕掛け」から「い」に関係、と気づいたものの、ヒントの意味がよくわからないまま苦闘を強いられた今回随一の難問。最初のヒントは「上位にある」か「2以上ある」のどちらに見ても全く意味不明。第3ヒントが出てしばらくして閃いたもの。人口ランキングを見て、そこまで出てきた答えの市を見ると、人口ランキングのすぐ下位にいずれも「い」で始まる市が。「い」の意味がようやく理解できた。「井上さん」を探せ、つまり「い」で始まる市のすぐ上にランクしている市を答えよ、と言う問題だ!と。焼津市でもう一回行くとか、「吉祥寺のない吉祥寺」とかも考えたが、「上だ!」と言う「駄洒落」の意味もこめて、今例の問題で騒がしくなっている、タオル作りでも名高い、穴子家さんの故郷・今治市のすぐ人口上位にある、こちらは一昨年の春に訪れた(
[90510])真田氏の城下町・信州上田に。これで全問お手つきなしで完答となり、最終順位も6位と、2大会連続で1桁順位を達成。メダル3個獲得と合わせて、予想以上の成果を収めることができました。
この問二に、多くのベテラン勢も含めて苦闘を強いられた方が多かったのは、やはり複雑でわかりにくい共通項の設定によることに尽きるのでしょうか。
ところで、「『井上さん』の人口?」と言うのが感想文に出てきましたが(
[96143] 遠州太郎さん、
[96158] なると金時さん)、「井上」と言う苗字の分布について、後ほど書き込んでみようと思っています。
♭今回の選曲は次の通り。
問四:この市と直接関係ない選曲なので、説明を要します。私が○十年前に御前崎を訪れたとき、菊川駅からバスに乗った記憶があり、途中に「
雨垂」と書いて「うたれ」と読むバス停(旧浜岡町佐倉)があり、待合所には地名にちなんで「雨」をモチーフにした手書きの停留所標識もあって、「うたれ」という新鮮な響きと合わせて、旅情を誘ったものでした(
[70758])。その「雨垂」と言う字からショパンの名曲を思い出し、さらにそれから30年ちょっと前のヒットナンバー(外国曲のカバーバージョン)にたどり着くと言う、手の込んだ「こじつけ」でした。バス停は今もあるようですが、待合所は今はなく、古いタイプの丸い標識と時刻表が書かれたポールが両側に立っているだけの殺風景なものになっているようです(
Street View)。
問六:鉄道唱歌東海道編の16番ですが、この歌詞にある「三島」駅は今の三島駅ではなく、東海道線の国府津~沼津間が御殿場廻りだった頃の「三島駅」だった、特急とりあたまさんのお膝元・長泉町にある現在の御殿場線・下土狩駅でした(
[94655])
問五:昨年秋に飯山を訪れたときに見てきた「
菜の花まつり」を思い出して。でも、この歌の舞台は本当はお隣の市なのですが(
[92849])…。この飯山市にある「戸狩野沢温泉」駅は、北陸新幹線開業により、野沢温泉へのバスの発着が飯山駅に変更されたため、今では野沢温泉の玄関の地位を失っているようです(
[96145])。
問十:市名の由来となったと言われる、この地に伝わる日本武尊伝説を読み込んだ、鉄道唱歌・東海道編22番(
[89853])の、今回はその後半。
問一:例によって、私のカラオケ十八番(嘘)より(
[84609])。
問七:その昔、沼津駅で機関車付け替えのために長時間停車することが多かった時代を反映した?古い駄洒落(
[75051])。
問八:この地が発祥と言う、ご存知の童歌。
問三:地名の由来を詠み込んだ、「日野大納言」の和歌(「武蔵野むかしむかし」(朝日新聞社編・昭和60年初版)より)。この「日野大納言」について、「武蔵野…」にはいつの時代のどういう人物なのか記載がなく、ネットから「日野大納言 青梅」と検索すると、青梅市内の寺院のいくつかがヒットし、例えば
この寺院について開いてみると
京都の公卿「日野資枝」
と言う人物が出ているのと、公家に「日野家」があるので、さらに調べてみたところ、この「日野資枝」が
こちらでヒットし、
江戸後期の公卿・歌人。京都生。烏丸光栄の末子、資時の嗣子。冷泉為村・烏丸光胤・有栖川宮職仁親王に学び、儒学の日野家と文学の烏丸家の両派を一つにして、宮廷歌壇の主要な位置を占める。文書にも長じた。塙保己一の師。享和元年(1801)歿、65才。
と出てきたので、あるいはこの人物かもしれないのですが、詳細が調べきれません…。
問九:ブランドにもなっているお茶の特産地と言うことで。
問二:この市出身の男性2人組の、30年あまり昔のヒットナンバー。今も市民の間で歌い継がれているようです(
[90537])。