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湖沼の分割

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境界線は、元々「陸地」を分割するものです。
海にも、低潮線から 12海里にある領海と公海との境や、200海里EEZなど、境界線めいたものがありますが、それらは、いずれも陸地からの距離に基づく「範囲」を示しているだけで、海岸線や陸の境界線とは、少し性格が異なるものです。

ところが、陸地の中にある「水部」、つまり「陸水部」と呼ばれる「河川」(常時水流あり)や「湖沼」(河川の流入または流出あり)は、固い地表を持つ「陸」と同じように、それ自身の位置が定義された本当の「境界線」が引かれる対象になります。この点は、海との大きな違いです。

しかし、普段は水がなく、いろいろと利用がしやすい河川敷はともかく、広い水面を持つ湖沼については、沿岸自治体の人々による入会漁業等のような利用がされ、明確な境界が定められていなかった事例が多数存在しました。

しかし、自治体の面積が地方交付税額算出[67271]の根拠になる以上、この「財源」を見逃すテはありません。
このようにして、平成になってから 10件(境水道を含む)もの湖沼が、沿岸自治体に分割されました[79313]
一部に境界未定が残るらしい風蓮湖を残して、大きな湖沼の分割はほぼ完了しました。

世界的にはカスピ海分割構想[66635]という大物があります。
国内湖沼の境界確定(乃至は境界画定)とは違い、「海」としての扱いで領海設定をするというものですが、複雑な国際問題のようです。

【2011/9/28】[79313]に誤記があり、訂正年表[79400] を追録しました。


記事数=15件 更新日:2011年9月28日
記事#記事日付
記事タイトル
発言者
[3015]2002年9月11日
Re: 湖沼 ゆう
[9293]2003年2月16日
内水面 ぷりぷり
[58389]2007年5月8日
B湖の境界線 小松原ラガー
[66509]2008年8月30日
十和田湖の県境確定へ 右左府
[66635]2008年9月7日
境界線について(5) 水面上の境界線 hmt
[66716]2008年9月12日
境界線について(6) 海か湖か hmt
[67279]2008年11月15日
国土面積統計の変遷 (12) 十和田湖の秋田・青森県境確定 hmt
[67707]2008年12月25日
十和田湖とその周辺の境界が確定しました。しかし、その面積は未公表です。 hmt
[67729]2008年12月27日
琵琶湖は昨年のことでした hmt
[68803]2009年3月10日
霞ヶ浦・北浦・鰐川の境界確定 miki
[68806]2009年3月10日
琵琶湖・十和田湖に続き霞ヶ浦・北浦も沿岸市町村へ分割 hmt
[74368]2010年3月17日
RE:浜名湖境界確定? oki
[75136]2010年5月18日
面積変更 hmt
[79313]2011年9月6日
湖沼の分割 hmt
[79400]2011年9月28日
湖沼分割年の誤記確認 hmt


[3015] 2002 年 9 月 11 日 (水) 18:03:50 ゆう さん
 Re: 湖沼
hmt 湖沼の分割 ARC 湖、池、沼、浦、湾、・・・水面を表すことばの定義について

[3011]雑魚さん
>面積最大の人造湖というと、どこになるでしょうか。
Web上をあたってみましたが、東北地方のダム湖のランキングは見つけました。
宝仙湖(玉川ダム)は湖山池よりも広いようです。
こういった資料が全国的にまとまっていると面白いのですが、ないですかね。
最上川ダム統合管理事務所http://www.thr.mlit.go.jp/mogami/rank/002.html

>これって湖沼扱いなんですか。宍道湖とは一線を画した位置関係だし、日本海に
>続く水路が 「境水道」 なので、入江の類と思っていました。ここは汽水湖では
>なくて塩水湖かな。
以前は私も海だと思っていたのですが、現地国道沿いに「一級河川 斐伊川水系 中海 建設省」の案内板をみつけ、調べてみたことがあります。
水面海抜数十cm(資料によっては0.0m)で、塩分濃度が約10‰の汽水湖だったと記憶してます(汽水湖の塩分濃度は場所・水深にもよるでしょうが)。
ちなみに「境水道」も斐伊川水系の河川扱いです。

京都府の「久美浜『湾』」も湖沼扱いのようですね。
日本海側は「潟」の湖沼名もめだちます。
国土地理院http://www.gsi.go.jp/MAP/KOSYO/kosyo.html

>以前にも言及した事ですが、
静岡県南葛市長さんは雑魚さんだったのですね。(^^;

>宍道湖および上流の斐伊川における洪水対策として、
>出雲市街の南部で斐伊川から神戸川に短絡する放水路の計画を、数年前に地元で
>聞いた事がありましたが、その後どうなったろう。
現在開削工事中ですが、斐伊川放水路は完成しても大橋川拡幅が済むまで分水しないことになっています。
で、大橋川改修は鳥取県側の反対によってまだ手付かず状態です。
いろいろ公共事業が絡み合って事態を複雑化させている様子。
島根県広報課http://www2.pref.shimane.jp/kouhou/photo/146/03.html
新日本海新聞社http://www.nnn.co.jp/tokusyu/focus/focus010415.html

[9293] 2003 年 2 月 16 日 (日) 00:14:13 ぷりぷり さん
 内水面
hmt 湖沼の分割 ARC 湖、池、沼、浦、湾、・・・水面を表すことばの定義について

[9287]uttさん
それより、湾との区別がなんだか気になります。

 閉鎖された水面の成因ではないかと。断っておきますが地形の専門家でないので憶測です。
 大村湾は確かに二つの細い海峡で外海と繋がる閉鎖水面ですが,成因としては海跡湖でもないし,火山にも関係ないし・・・。湾口をたまたま島が塞いでいるだけとみなしてこれは海扱い? 大村湾を湖とするならば黒海や地中海も湖か? なんてね。
 一方,挙げられていた久見浜湾や風蓮湖,中海は海跡湖(湾口を砂州が塞いだ)として湖扱いになっています。ただしどの程度塞いだら海から湖になるのかは決まっていないと思われ,結局地元の慣習や為政者の線引きのさじ加減のようなところが感じられます。


確か、湖は河川区域内、湾は河川区域外という話も聞いたことありますが、

湖となると内水面と呼ばれ,陸地の一部と見なされます。自治体の面積は国土地理院が2万5千分1から測定して公表したものを公式面積としていますが,とっても広い湖でもその水面の帰属(水面上での行政界)が決まっていれば当該自治体の面積に含まれます。ちなみに水面上の境界が未定の場合は水面の面積は除かれたものが公表されます。面白い例として鳥取・島根県に係わる中海・宍道湖があります。
 斐伊川をご存じですか。地図で見ると出雲国南部の中国山地を源として北上し平田市の南で宍道湖に注いでいます。当然ここが河口かと思いきや,国土交通省の管理としてはそうはいかないんですね。なぜなら宍道湖は内水面だから。宍道湖は大橋川で中海と繋がり,その中海も境水道をもって日本海と繋がっています。よって管理上の斐伊川河口は境水道になっています。斐伊川は鳥取県も流れているんですね。中海は「斐伊川水系中海」。安来市で中海に注ぐ飯梨川も斐伊川の一次支流。一般の感覚からはずれます。
 その中海・宍道湖は県・市・町界が決まっています。今から12,3年前に決まりました。古来から漁場の帰属などで諍いがあったそうですが,そんなに漁の盛んでもない現代になぜ決めてしまったかというと,自治体の面積そのものの増加が目的だったようです。つまり地方交付税の増額が目的だそうで。各々の自治体の湖岸線延長に比例して面積を配分して境界位置を決めたのだとか。一般の生活を営む者には直接関係ありませんな。当時の新聞に「ドル箱 琵琶湖を遊ばせるな」というようなタイトルで「地方交付税増額を目的に琵琶湖周辺市町による境界決定のための協議が始まった」というものがありました。だいぶん経ちましたが,決定したという話はないようです。どうなっているのでしょう。

 まとまりのないことを書きましたが,ほろ酔い書き込みということでご容赦を。

[58389] 2007 年 5 月 8 日 (火) 17:34:53 小松原ラガー さん
 B湖の境界線
hmt 湖沼の分割

小松原ラガーです。

[21667] オーナー グリグリさんの記事を代表として挙げますが、過去においてかなりの数の議論がされてきた自治体の境界についてですが、なんとasahi.comにこんな記事が出ていました。東京23区なみの面積の琵琶湖ですが、周辺14自治体で帰属に関する分割案の合意がなされたようで。これによって各自治体とも大なり小なり交付税が増加されることになる模様です。

これによって、市区町村プロフィールの関連自治体の面積の項目も変更される結果になるのでしょうか。

P.S.
思わず桜トンネルさんのクイズののりでタイトルを・・・

[66509] 2008 年 8 月 30 日 (土) 18:20:38 右左府 さん
 十和田湖の県境確定へ
hmt 湖沼の分割

先日話題になっていた十和田湖の秋田・青森県境ですが、昨日29日に関係4自治体首長による協議が行われ、提案されていた県境案に4者とも合意しました。これで長年の懸案に決着が付くこととなりました。(秋田魁新報HP:県境案の載った地図も見られます)
実際の湖面の境界線は今後国土地理院と協議をしながら画定するとの事ですが、上記リンク先の地図には目安となる境界線が示されています。

ちなみに本日付の秋田魁新報朝刊によると、
地方自治法では、県境の画定は、両県どちらかの知事が決める形になる。決定後に、両市町から意見を聞いたうえで国に届け出る。どちらの知事が決めるかは今後、両知事が協議して決める。すべての手続きが最速で行われた場合は年内にも県境が画定する。
との事です。

[66635] 2008 年 9 月 7 日 (日) 12:35:56 hmt さん
 境界線について(5) 水面上の境界線
hmt 湖沼の分割

境界線について 8月末に書き始めて一休みしている間に、水面上の隣接事例が話題になっていました。
[66592] 日本人 さん
この書き込みでの県境とは、陸上で隣接している場合のみです。
[66607] ぺとぺと さん
境港市と松江市の間を通る「境水道」が川なのか海なのか(もう一つ言うと中海は海なのか湖なのか)を一度調べてみてはいかが

“陸上で隣接”という場合は、陸上を流れる河川を境にする場合を含めるのが普通ですね。
地形図用語では、陸地内に存在する河川・湖沼などの水部を包括して 陸水部 と呼んでいます。
問題の「境水道」は本当に「海」なのか、「陸」ではないのか?というのが、日本人さんへの問いかけ。

水道コレクション にも書いてあるように、海と海をつないでいる潮の通り道のことを“水道”と呼んでおり、事実「境水道」は“中海”と日本海との間にあります。
しかし言葉に騙されて“中海”を「海」と断定してはいけませんよ。
(県境ではありませんが)天橋立で口を閉ざされた“阿蘇海”は京都府の面積に含まれる「陸水部」です。

もっとも、“陸上”だとしても、隣接に疑いの余地がなくなるわけではありません。山の中を含めて「境界未定の場所」は多数ありますから要注意。アーカイブズ帰属未定地

それはさておき、水面を分割して境界を確定したニュースとして最近報じられたのが、
[66428] 作々 さん
[66509] 右左府 さん
青森県と秋田県が十和田湖に関して「青森:秋田=6:4」で分割する内容で合意する見通しとなったそうです。
(2008年8月)29日に関係4自治体首長による協議が行われ、提案されていた県境案に4者とも合意しました。合意した県境案

このような境界画定による「湖水分割」は、地方交付税交付金の算定根拠になる自治体面積増加を図ることを主たる動機とするもので、5年半も前に次の記事がありました。

[9293] 2003 年 2 月 16 日 ぷりぷり さん
中海・宍道湖は県・市・町界が決まっています。今から12,3年前に決まりました。(中略)地方交付税の増額が目的だそうで。各々の自治体の湖岸線延長に比例して面積を配分して境界位置を決めたのだとか。
当時の新聞に「ドル箱 琵琶湖を遊ばせるな」というようなタイトルで「地方交付税増額を目的に琵琶湖周辺市町による境界決定のための協議が始まった」というものがありました。

後半の琵琶湖分割に関する結果を報じたのが
[58389] 2007 年 5 月 8 日 小松原ラガー さん
東京23区なみの面積の琵琶湖ですが、周辺14自治体で帰属に関する分割案の合意がなされたようで。これによって各自治体とも大なり小なり交付税が増加されることになる模様です。 琵琶湖に引かれる市町境界線

協議開始が[9293]の“12〜13年前”とすると1990年頃ですから、昨年の合意までにずいぶん時間がかかったわけですね。
境界確定による面積増加を示した平成19年10月1日の 滋賀県市町村面積

霞ヶ浦や浜名湖のように、沿岸市町村に分割されていない湖沼もあります。

国内の湖沼分割は、地方交付税を動機とするもので、最大の琵琶湖でも 670km2ですが、5ヶ国が関係し、日本の面積に匹敵する 37万km2のカスピ海を分割しようとする動きもあります。廣瀬陽子

先ず問題になるのが、「カスピ海は海か湖か」ということ。
石油を産出しているロシア、アゼルバイジャン、カザフスタンは「海」であるとして、海洋法を適用し、海岸線に応じて領海を設定して分割したい考え。トルクメニスタンもほぼ同調。
これに対して、沿岸から石油が出ず海岸線も短いイランは「湖」であるとして、海底の共有または5ヶ国の均等配分を主張。

石油の他にキャビア資源問題もあり、更にはパイプラインルートを巡るアメリカの政略もからみ、問題は複雑・深刻。

「領海」という制度のある国際問題ですから、「湖」ならば関係自治体の合意で分割可能だが、「海」に関しては地方自治体は手を出せないという国内問題とは事情が違うようです。

[66716] 2008 年 9 月 12 日 (金) 16:51:08 hmt さん
 境界線について(6) 海か湖か
hmt 湖沼の分割

東京の海と陸の境目、そして神奈川県と千葉県との境界など、主として東京湾を題材にた考察から始めた境界線についてのシリーズですが、第5回は湖水上の境界や湖水分割の話題に転じました。もう少し続けます。

中海・境水道の事例において、先ず問題になるのは「海か陸か」ですが、このことは既に6年前に話題になっていました。
[3015] ゆう さん
以前は私も海だと思っていたのですが、現地国道沿いに「一級河川 斐伊川水系 中海 建設省」の案内板をみつけ、調べてみたことがあります。(中略)
ちなみに「境水道」も斐伊川水系の河川扱いです。

国土交通省の 斐伊川水系河川整備基本方針 によると、斐伊川流域は 本川・宍道湖・中海の各流域からなり、次のように記されています。
斐伊川は(中略)出雲平野を東に流れ、宍道湖、大橋川、中海、境水道を経て、日本海に注ぐ、全長153km、流域面積2070km2の1級河川です。

そして中海・境水道の水面に地方自治体境界が決まったのは、[9293]ぷりぷりさんの記事から“12〜13年前”とのことなので、1990年頃と推測されます。湖水面に境界を確定させた比較的初期の事例ではないかと思われます。

境界は行政等の目的に応じて決められるものということを記しましたが[66510]、治水等の目的で「河川」として扱われていた中海が、地方自治の面でも「土地」と同様に自治体に分属する処分を受けたということでしょう。

もっとも、この境界確定により、すべての分野において、中海が鳥取・島根両県に分割されたというわけではありません。
“従来の入会慣行を尊重しつつ”2006年に締結された 中海及び境水道における漁業に関する協定書pdf を見れば、自分の県の許可を得ていれば相手の県で魚を取ってよい、つまり漁業に関しては事実上県境などないことを確認しています。

境界を作って分割するのは人間の都合ですが、自然はそんなことにお構いなし。海水も海の魚も中海に入ってきます。
上記 [3015]にもあった塩分濃度の記載は省略しましたが、中海の下層水は塩分が海水に近い3%程度で、(情況により変化するが)その半分くらいの塩分の上層水とは常に層を成しているようです(本庄水域は低濃度)。

「海か湖か」の扱いが、目的によって変る事例として、環境行政を挙げておきます。
赤潮など海洋植物プランクトンの著しい増殖のおそれに着目して、平成5年環境庁告示第67号で88の 閉鎖性海域 が指定されています。

このリストには「浜名湖」が入っています。
エ! 浜名湖は海なの? というわけですが、静岡県 は次のように説明しています。
浜名湖は、河川法上は2級河川都田川として位置づけられているのですが、湖の奥部まで海水が流入しており、魚など棲息しているものは海の生物が中心です。 従って、環境基準は海域の基準を指定しています。

過去記事を見ると、浜名湖に関して次のようなやりとりがありました。
[9348] ペーロケ[utt] さん
一般に湖と認知されている浜名湖は、塩分濃度が高いため、環境庁の水域指定では、湖沼ではなく「海域」だそうです。国交省では文句無く「湖」なのですが。
[9356] Issie さん
どうも話が噛み合わないのは,ここですね。
どうやら「地形学」の対象として問題にする場合と,環境問題の観点から話題にする場合とでは関心の対象が違うようです。

環境省の閉鎖性海域リストには、浜名湖以外にも「湖」として扱っているような水域がいくつも入っています。一方、塩分がかなり多くても「中海」は“閉鎖性海域”に指定されていませんでした。
島根県のHP を見ても、中海は湖沼A類型・湖沼III類型として環境基準値が定められているようです。

「海か湖か」の判定が微妙な事例を拾い上げるために、国土地理院の 湖沼面積調 の中から環境省の“閉鎖性海域”に指定されたものを拾い出し、面積(km2)の大きい順に列挙してみました。
サロマ湖 151.82、浜名湖 64.97、能取湖 58.41、風連湖 57.74、厚岸湖 32.30、久美浜湾 7.24、万石浦 7.20、松川浦 5.90、コムケ湖 4.94、加茂湖 4.90、阿蘇海 4.81
国土地理院の面積調では、猪鼻湖 5.38は浜名湖と別にカウント。阿蘇海も宮津湾と分けて単独でカウント。

[57151] オーナー グリグリ さんによって提案された、Mapionの水面に住所が入力されているか否かを用いる陸か海かの判定法。
これを上記11水面について確認してみると、阿蘇海・久美浜湾・松川浦[57407] には住所の入力なし。
阿蘇海は、水面の境界未定(面積調)という理由がありますが、他の2件の事情は不明。
単なる入力落ちか、市町村の意向か、それとも「実は海!」なのか?

北海道のサロマ湖・能取湖・風連湖・厚岸湖・コムケ湖、宮城県万石浦、佐渡の加茂湖、それに浜名湖の11水面には住所が入っており、 Mapionでも陸地扱いでした。
特にサロマ湖(佐呂間町・湧別町・北見市)と万石浦(石巻市・女川町)の場合は、連続する境界線によって水面が明らかに分割されていること中海と同様です。

おまけ
「海か湖か」とは無関係ですが、印旛沼の4市町村による分割は、ウオッちずで見られるように湖心からの放射線による水面上のグレートジャンクションだと心得ていたのですが、 [25592] みやこ♂さん の記事にリンクされた大縮尺のYahoo!地図では、成田市と本埜村とが接触していません。真相は?
琵琶湖の分割pdf で、高島市と東近江市とが惜しいところで接触していないことは、[66022] オーナー グリグリさん既報。

[67279] 2008 年 11 月 15 日 (土) 19:01:35 hmt さん
 国土面積統計の変遷 (12) 十和田湖の秋田・青森県境確定
hmt 国土の面積 hmt 湖沼の分割

[66535] オーナー グリグリさん
十和田湖の境界も確定する見込みなので、これを記念して(?)十和田湖近辺の秋田県での一泊オフ会を考えました。

秋田県鹿角郡小坂町と青森県十和田市とにかかる十和田湖の境界が確定し、青森県知事が、昨日(11月14日)総務大臣に届け出たとのニュースが入りました。総務大臣告示による効力発生は本年12月下旬の見込みとか。

東奥日報2008年11月14日
本県(青森県)と秋田県にまたがる十和田湖の県境問題で、本県は十四日、境界決定が同日確定したことを文書で総務大臣あてに届け出た。順調に進めば総務大臣が十二月下旬に官報告示し、正式に県境として認められる。

秋田さきがけ2008年10月15日 によると、行なわれた手続きは次の通りです。
県境決定事務を管理する三村青森県知事が関係市町議会に意見を聴き、小坂町議会は、両市町の決定に異議がないことを10月10日に議決。十和田市議会も14日に議決。同日境界決定書が交付されました。
かくして異議申し立て期間(30日)を経た11月14日に上記の届け出がなされました。

告示は年内に行なわれるとしても、国土地理院が2009年2月1日頃に発表すると思われる「平成20年全国都道府県市区町村別面積調」(10月1日現在)には間に合いません。
地方交付税増額が1年遅れるのはやむをえないとして、「都道府県市区町村」の面積データの修正も、同様に遅れるのでしょうか?
市町村の廃置分合と違い、面積調の数値の足し算で処理するわけにゆかないので、仕方がないか。

参考までに、琵琶湖水面の境界確定スケジュールも示しておきます。県政eしんぶん による。
滋賀県および関係市町で合意文書締結 2007年5月16日
滋賀県が境界を決定、関係市町へ決定書を交付 2007年7月23日
滋賀県知事から総務大臣への届出 2007年8月24日
総務大臣告示(効力の発生) 2007年9月28日
国土地理院が平成19年全国都道府県市区町村別面積調を公表 2008年1月31日
オーナー グリグリさんが面積データを更新 2008年10月5日[66937]

[67707] 2008 年 12 月 25 日 (木) 14:10:36【1】 hmt さん
 十和田湖とその周辺の境界が確定しました。しかし、その面積は未公表です。
hmt 湖沼の分割

[66535] オーナー グリグリさん
十和田湖の境界も確定する見込みなので、これを記念して(?)十和田湖近辺の秋田県での一泊オフ会を考えました。

本日の 総務省告示 で効力が発生しました。
正式には、「十和田湖及びその周辺地域における青森県十和田市と秋田県鹿角郡小坂町との境界」で、陸部を含みます。
別図 参照。

面積調 では、十和田市も小坂町も「境界未定」と表示され、データなしの状態でした。
但し陸部面積(688.60+178.00=866.60km2)については、「参考値」(総務省による推定面積)が示されていました。

今回の境界確定によって、県境において唯一「参考値」が示されておらず、都道府県面積の合計と全国面積の合計が一致しない原因となっていた十和田湖の「水部」面積(61.02km2)も、各市町につき確定したはずです(従来からの報道によると6:4に分割)。
しかし、この告示にはまだ正確な面積は示されていません。残念。
遅くとも国土地理院が発表する2009年4月1日現在の速報値には反映されるでしょうが、その前に特別の発表があるかな?

水面の境界が未定で沿岸市町村面積に含まれない例は、2007年9月28日に 琵琶湖分割pdf が実現した後も霞ヶ浦・浜名湖などに残っています。
これが、十和田湖のような県境の水面分割となると、10数年前の中海分割に遡るようです。

長期統計・都道府県別面積xls によると、1990年と1995年の間に、島根県の面積が80.46km2・鳥取県の面積が9.22km2増加しています。
[9293] ぷりぷりさん にも、“今(2003年)から12〜13年前に決まりました。”とあります。

十和田湖帰属に関係する 過去記事 をまとめておきました。
2003〜2004年にも協議が行なわれたが、この時は合意に至りませんでした。
[33059] オーナー グリグリさんの記事にリンクされたページを見ると、なかなか奥が深い問題であったようです。
ともかくも、懸案が解決したのはご同慶の至りです。

【追記】
翌日の デーリー東北記事 を追加します。
これによると、今回告示された境界のうち、南岸休平の神田川河口(ニ点)から絞ノ沢基準点(ヘ点)までは、過去に決定していたが、告示手続だけが遅れていたとのことです。
たしかに、ウオッちずを見ても、既に境界線が記入されています。

[67729] 2008 年 12 月 27 日 (土) 14:05:34 hmt さん
 琵琶湖は昨年のことでした
hmt 湖沼の分割

[67728] miki さん 今年の10大ニュース
「琵琶湖の境界決まる!」

「十和田湖」の誤記でしょうか?
琵琶湖における市町境界の確定は2007年9月28日でした。(滋賀)県政eしんぶん

[68803] 2009 年 3 月 10 日 (火) 09:45:23【1】 miki さん
 霞ヶ浦・北浦・鰐川の境界確定
hmt 湖沼の分割

今日の官報告示で茨城県の霞ヶ浦・北浦・鰐川における境界が確定したそうです。
http://kanpou.npb.go.jp/20090310/20090310g00047/20090310g000470001f.html
また、広島県警木江署が3/31限りで閉署されるそうです。
(呉市豊浜町、豊町→広署へ、大崎上島町→竹原署へ)

[68806] 2009 年 3 月 10 日 (火) 19:10:40 hmt さん
 琵琶湖・十和田湖に続き霞ヶ浦・北浦も沿岸市町村へ分割
hmt 湖沼の分割

[68803] miki さん  霞ヶ浦・北浦・鰐川の境界確定

2007年9月の琵琶湖(670.25km2)[58389]、2008年12月の十和田湖(61.02 km2)[67707] に続いて、霞ヶ浦(167.63km2)と北浦(鰐川を含む、35.16 km2)の沿岸市町村への分割も本決まりになりましたか。

昨年12月に沿岸市町村議会がそれぞれ境界決定案を可決して、茨城県知事から総務大臣に届出。本日の告示で効力発生。
新聞報道(2008/12/23読売)によると、沿岸市町村に対して面積増加に応じて配分される地方交付税は 8000万円。その記事を 紹介 しているのは、何故か大阪の土地家屋調査士。

これで、境界未定の内水面として残る大物は、浜名湖(64.97 km2)と風蓮湖(57.74 km2)だけになりました。

一応、その他も数え上げておくと、八郎潟調整池の一部(22.02)・児島湖(7.13)・阿蘇海(4.81)・本栖湖(4.70)・然別湖(3.61)・荒川河口部(1.15)です。括弧内面積km2。

些細なことですが、北浦の南に連なる鰐川と、神栖市境界について。

神宮橋から南を鰐川と呼ぶのかと思っていましたが、今回の告示の19号を見ると、別図9のP11点(Mapion の中心マーク)まで北浦となっており、鰐川という言葉が使われているのは、最南端(21号)だけでした。
Mapionでは鹿島市境界から鰐川橋までの間の神栖市境界線が脱落していますが、「面積調」で境界確定していることから、外浪逆浦を含めて神栖市と潮来市との間に確定境界を描いている Yahoo!地図の方が正しいものと思われます。
今回の告示が、神栖市と潮来市との境界について触れていないのも、神栖市境界が既に確定していたことを裏付けます。

[74368] 2010 年 3 月 17 日 (水) 18:43:01【1】 oki さん
 RE:浜名湖境界確定?
hmt 湖沼の分割

[74367] 小松原ラガー さん
なぜか神戸新聞にこんな記事が出ていたのですが、本当なのでしょうか。

国土地理院の発表で確認できます。

浜松市北区と西区との境界も湖面上に引かれることになるのですね。

[75136] 2010 年 5 月 18 日 (火) 18:19:49 hmt さん
 面積変更
hmt 湖沼の分割

「都道府県市区町村」で使われている面積データは、市区町村プロフィール に記されているように、国土地理院「面積調」による毎年10月1日のデータを基準としています。
最新のデータ更新は、2010年3月に行われました[74273]

全国の自治体を対象とした正式の 面積調 は毎年発表されますが、その間にも自治体の面積変更はあります。
最も顕著な変化は自治体の廃置分合ですが、これについては、オーナー グリグリさんにより、その都度修正が行なわれています。
「都道府県市区町村」の面積データと「面積調」との主な相違点は、廃置分合への迅速な対応、境界未定自治体についての参考値の採用、北方領土の扱いの3点でしょう。

廃置分合以外の面積変化もいろいろあります。過去記事
件数にして最も多いのは埋立等(埋立・干拓)ですが、最近は大規模なものは少なくなっています。
境界関係では、境界確定・境界画定・境界変更・境界修正の4種類があります。小規模なものが多いこのグループの中で、大きな面積変化を伴うものが、沿岸自治体による内水面の分割です。

2007年の琵琶湖分割に続いて、秋田県でのオフ会が行われた 2008年の末に 十和田湖の分割が実現しました。
しかし、平成20年面積調には間に合わなかったので、翌年春の速報値[70477]で、47都道府県の面積がすべて決まるという結果になりました。

平成21年面積調では、霞ヶ浦・北浦[68806]の湖面境界も確定し、青森県十和田市・秋田県小坂町に加えて茨城県の11市町村の新しい面積も発表され、既に市区町村プロフィールに反映されています。

残された大物・浜名湖も、グリグリさんの記事[74280]直後とも言える本年3月16日に分割されました[74368]
この浜名湖分割を含む 合併及び境界確定等による市区町村の面積(平成21年10月2日〜平成22年4月1日) が、国土地理院面積調のページに追加発表されています。

廃置分合関係は、原則として既に対応済だし、奄美大島における境界確定などは、従来の基準からすれば、次年度の更新まで待ってもよいような内容です。

浜名湖分割による面積データ変更も、十和田湖の場合と同様に次年度送りでもよいのかもしれませんが、細かいことを言うと、廃置分合のからむ湖西市の面積は、次のような経過をとっており、現在の市町村プロフィールに記されている 68.55km2 という面積の時期は、存在しなかったのでした。
湖西市 55.08→2010.3.16 浜名湖分割により 68.00→2010.3.23 新居町編入により 86.65(単位はすべてkm2)
新居町 13.47→2010.3.16 浜名湖分割により 18.65→2010.3.23 湖西市に編入消滅

更に、県境変更[73826](流路の変更で利根川南岸に取り残された南前小屋地区[54252])による埼玉県・群馬県の面積変更も、この機会に修正しておいたらいかがでしょうか。

ほんの僅かですが、相模原市中央区・南区の面積も違っています。

[79313] 2011 年 9 月 6 日 (火) 18:54:46【2】 hmt さん
 湖沼の分割
hmt 湖沼の分割

すっかり定着した 「温泉宿一泊型の落書き帳公式オフ会」がスタートした 2008年。
第五回オフ会のアナウンスに、十和田湖の境界確定記念 という言葉がありました。

[66535] オーナー グリグリ さん
十和田湖の境界も確定する見込みなので、これを記念して(?)十和田湖近辺の秋田県での一泊オフ会を考えました。

青森・秋田両県の間にあって「境界未定」状態であった十和田湖を、十和田市と小坂町とに 6:4の割合で 分割する手続き。
県知事から総務大臣への届け出がなされたのが、湯瀬オフ会直前の11月14日でした[67279]
「十和田湖分割」の効力が発生したのは、オフ会も終った年末の総務省告示です[67707]

十和田湖水面(61.02km2)は、県境未定地の中で 唯一面積の「参考値」[67271]が示されていなかった場所で、都道府県面積の合計と全国面積の合計が一致しない原因となっていましたが、これが解決したわけです。
もっとも、新しい面積の数値が発表されたのは翌2009年春の面積調速報値でした[70477]

湖沼面積2010【国土地理院の「面積調」の一部】を見れば、複数の自治体に関係する湖沼を拾い出すことができます。

「面積調」は 昭和63年 以来の資料が 公表されています。
湖沼面積の表はありませんが、これを調べることにより、十和田湖だけでなく、琵琶湖・霞ヶ浦・サロマ湖・猪苗代湖など100km2以上のものを含めた有名な数多くの湖沼が、沿岸の市町村に分割されきた歴史を知ることができました。

平成になってからの湖沼分割の年表。

サロマ湖 150.35km2 1991年境界画定 15コマ
猪苗代湖 103.32km2 平成11年(1999)9月21日202号 39コマ
境水道 2.13km2 平成14年(2002)5月25日95号96号 136コマ
中海 86.78km2 平成14年(2002)5月25日95号97号 140コマ
宍道湖 79.08km2 平成18年(2006)9月19日201号 135コマ
琵琶湖 670.25km2 平成19年(2007)9月28日546号 76コマ
十和田湖 61.02km2 平成20年(2008)12月25日721号 21,28コマ
霞ヶ浦 167.73km2 平成21年(2009)3月10日120号 36コマ
北浦 35.16km2 同上 
浜名湖 64.97km2 平成22年(2010)3月16日82号 3コマ

落書き帳発足以前に、サロマ湖・猪苗代湖の分割があったことは、初めて知りました。
サロマ湖だけは、関係市町村の合意による「境界画定」であり、告示対象でありません[68691]
中海・宍道湖の分割は、 [9293] の“12〜13年前”の1990年頃にが行なわれたものと考えていました。しかし、今回の調査によって [66635]で引用した分割時期は誤りであり、中海は 2002年、宍道湖は 2006年であると判明しました。

近年実現した湖沼分割の結果【注1】、2010年面積調で「境界未定」のまま残された最大の湖沼は、根室半島の付け根にあるラグーンの風蓮湖 57.74km2【注2】ということになりました。
【注1】
湖沼分割以外の原因で「境界未定」が消失した事例もあります。沿岸の町の合併した東郷池[36533]
【注2】
mapionで風蓮湖を見ると、湖面に置いた中心マークに 別海町または根室市が表示され、分割されているように見えます。
それどころか、境界線さえ引かれていますが、根室市北端部付近は途切れています。
この部分の境界が合意に至れば、風蓮湖も分割されるのでしょう。

境界未定がある湖沼の第2位は 八郎潟調整池 27.72km2の内22.02km2、第3位は児島湖 7.13km2です。
この2つは、[37037]海と隣り合う「ダム湖」として書いたことがあります。

余談
今回資料として用いた「面積調」は、1988年までしか遡れないので、その時点で既に分割されていた 諏訪湖や 印旛沼の過去は不明です。
地図で見ると 諏訪湖 は中心点から3本の放射線で分割、印旛沼 は旧河道跡であり、いずれも無難な境界線であることが、早い時期に分割合意に至った理由かもしれません。

更に余談
現在は干拓されて2つに分断されている印旛沼の明治初期の姿を見ようと、歴史的農業環境閲覧システム [65097] を開いてみたところ、印旛郡と下埴生郡との境界線らしきものが水面を横断しているのが見えました。
「湖沼の分割」には、更に長い歴史があることを思わせます。

[79400] 2011 年 9 月 28 日 (水) 12:40:34 hmt さん
 湖沼分割年の誤記確認
hmt 湖沼の分割

[79399] まなちゃん さん
境水道・中海・宍道湖の分割年について。[79313] hmt に誤記あり との連絡をいただき、ありがとうございます。
ご指摘のように誤記していたことを確認しました。
面積調の正しい頁にリンクしていたにもかかわらず、記事に分割年を書く段階のミスにより、3件共に誤記してしまったようです。

中海・宍道湖の分割は 1990年頃という予備知識があったにもかかわらず 10年違いの誤記に気付かず、“[66635]で引用した分割時期は誤り”というコメントまで付けていたのは、恥の上塗りでした。

平成になってからの湖沼分割の年表修正版【自治省告示の分割年を正し、年代順に入れ替え】。

サロマ湖 150.35km2 1991年境界画定 15コマ
境水道 2.13km2 平成4年(1992)5月25日95号96号 136コマ
中海 86.78km2 平成4年(1992)5月25日95号97号 140コマ
宍道湖 79.08km2 平成8年(1996)9月19日201号 135コマ
猪苗代湖 103.32km2 平成11年(1999)9月21日202号 39コマ
琵琶湖 670.25km2 平成19年(2007)9月28日546号 76コマ
十和田湖 61.02km2 平成20年(2008)12月25日721号 21,28コマ
霞ヶ浦 167.73km2 平成21年(2009)3月10日120号 36コマ
北浦 35.16km2 同上 
浜名湖 64.97km2 平成22年(2010)3月16日82号 3コマ

hmtマガジンにも、この訂正版を追録しておきます。




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