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伊豆之国さんの記事が20件見つかりました

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記事番号記事日付記事タイトル・発言者
[87432]2015年3月29日
伊豆之国
[87399]2015年3月15日
伊豆之国
[87388]2015年3月14日
伊豆之国
[87372]2015年3月7日
伊豆之国
[87301]2015年2月15日
伊豆之国
[87275]2015年2月11日
伊豆之国
[87263]2015年2月8日
伊豆之国
[87248]2015年2月1日
伊豆之国
[87207]2015年1月25日
伊豆之国
[87169]2015年1月18日
伊豆之国
[87064]2015年1月10日
伊豆之国
[87007]2015年1月6日
伊豆之国
[86988]2015年1月5日
伊豆之国
[86943]2015年1月4日
伊豆之国
[86896]2015年1月4日
伊豆之国
[86858]2015年1月3日
伊豆之国
[86857]2015年1月2日
伊豆之国
[86856]2015年1月1日
伊豆之国
[86850]2014年12月31日
伊豆之国
[86833]2014年12月27日
伊豆之国

[87432] 2015年 3月 29日(日)14:50:18伊豆之国 さん
Wood River & White Town
[87422] hmt さん
どうやら「紀川」から「紀ノ川」になった後、最近では「紀の川」の表記が使われるようになったようです
過去記事検索で「紀ノ川」と「紀の川」の両方を同時に含む記事を検索したところ、全部で8件。意外にも?最も古い記事が、私が[76738]で書き込んだ「妹背山」の話題。書物からの引用記事で、和歌の中では「紀の川」、その解説文などには「紀ノ川」と書かれていたという、半ば偶然性によるものでした。そして、8件のうち5件が「紀の川市にはなくて和歌山市にある紀ノ川駅」の記事で、そのうち私の[85544] など4件が、「第2回ペアシティ七番勝負・問四」の共通項に関する記事でした。「木曽三川・宝暦治水工事」([82282])で引用した、昭和44年初版の「南紀の旅・伊勢志摩」(松本清張・樋口清之両氏著)という新書本には、「紀の川」という項目があり、文中の表記も、「紀の川」に統一されていました。
「○ノ△/○の△」という表記の「揺れ」は、「丸の内」「江ノ島」など相当な数に上り、「きのかわ」のように地元でも表記が混乱している例もかなり多そうです。川崎市の「みぞのくち」のように、駅名の表記がJR「武蔵溝ノ口」、私鉄「溝の口」と異なり、更に地名の正式表記はどちらも入らない「溝口」というように、「三本立て」になっているといった例も見られます。
hmt さんが[87422] でリンクされている「国民学校・初等科地理」のページをめくってみると、「霞浦(かすみがうら)」「関原(せきがはら)」「駒岳(こまがたけ)」というように、「○が△」という地名でも、「ヶ・ケ・が」のいずれも入らない表記に統一されているようです。その当時は、「公式表記」とは違っていても、「国定教科書」ではこのような表現に統一していたのでしょうか。蛇足ですが、宮城県「しおがま」の表記が「塩竈」でも「鹽竈」でもなく「塩釜」になっており、この教科書が発行された昭和18年の時点では既に「塩竈」が公式の統一表記となっていたはずですが(塩竈市HP)、こうした「表記の揺れ」には、そんなご時勢の中でも案外緩やかだったのでしょうか。

ところで、[87388] で出したクイズ
【問】南房総市、白山市、南アルプス市、北杜市、東かがわ市…さて、この各市の共通項は何でしょうか?
ですが、
[87400] 白桃 さん
[87388]伊豆之国さんのクイズのキーワードは■に入る漢字だと感じます。
   自
   ↓
紅→■→金
   ↓
   桃
…まさにその通りです。
[87391] 白桃 さん
郡上市で金メダル
[87397] オーナー グリグリ さん
「沼田市」で銀メダル
いずれもご名答でした!!
この共通項、「縛り」も入れて長々と説明すると本物の十番勝負になってしまうので、後は皆さんで考えていただきましょう。
[87399] 2015年 3月 15日(日)16:47:01伊豆之国 さん
第40回十番勝負を振り返って~牛に引かれて善光寺参り~
もうすっかり忘れられた頃になってしまいましたが、今頃になってようやく十番勝負の感想文を書き込む暇ができました…。スタイルは[86710]と同様に。

問四~祇園精舎の鐘の声~
「鉄」か「道」か、ある一本の「筋」に沿って並んでいる。総社市を山陽新幹線がわずかにかすっていることに気づく。最初に選ぼうとした市が直前に答えられていたので、今年の(3年前も)大河ドラマにもゆかりの、時折適切なアドバイスをいただいている中堅メンバーのお膝元に。

問九~敷島の大和心を人問はば~
4番目の読みが「か」か「が」のどちらか。拾ってみるとちょうど40市だった。昨夏の道中でいろいろとお世話になった、超ブランド牛でも名高い、豪商と国学者ゆかりの、甲子園準優勝校の地元([86335])に。

問十~箱根八里の半次郎~
同音異字の市町村がある。過去問に類題がいくつかあり、NGの市との「境界線」の違いが微妙な「綾」だった。余りにも単純すぎるようなので、何かの別海だったのかとも思ったりした。箱根駅伝の「山登り」で超人的な記録を達成した「三代目・山の神」の出身地が、何と可住地率100%のこの市であることがスポーツ新聞に書いてあった。

…ここまでの3問は、最初の答合わせが出る前に、一気に。

問一~味は椎茸、可愛や苺~
濁音が含まれている市で人口上位。地元の市が入っていたので、これで7度目。

問六~東は宇治の翠巒を~
「○○市」駅がある市。問九からの流れで。その道中の最終目的地、日本国中の神々の総元締めの地。

問八~象潟の雨に西施がねぶの花~
「金」の字が付く駅がある。奥の細道ゆかりの地を。後になってみて、「やはり、これはいつかは出る問題だろう」と…。

問二~牛に引かれて善光寺参り~
問一と同じく濁音を含む市で、こちらは面積の広い順。「そば県」の県都がそんなに広くなっていたとは、今更ながら…。

問三~想い出酒に酔うばかり~
人口が少なく過疎地域にある市が並んでいたので、最初は「過疎地域指定」かと思ったが違っていた。人口密度のランキングを見ると当たっていた。よく見ると濁音が入らない市ばかり。お気に入りの市があまり残ってなく、結局2回目だったが、新潟県の市を答えたのは随分久しぶりのような…。

問七~富士の高嶺に雪は降りける~
共通項がさっぱり浮かばず、「苦しいときの地図頼み」で、お題とこれまで出てきた市を片っ端から当たってみたら、いずれも「『三』の字が付く町村と隣接」というのに気づいた。第37回の問五と同様、「またも『外し』か…」([83509] みかちゅう さん)と唸る。隣県にある該当する市がまだ出ていない。博学を誇る落書き帳の大御所のお膝元を。

…このところの難度UPが目立ってきたことへの「揺り戻し」なのか、皆さん方がおっしゃるように今回は打って変わって平易で素直な問題が多く、解答のペースの速さに引きずられる形にもなって、ここまでノーヒントで9問。今まで2番目の速いペースでしたが、残る問五がどうしてもわからず、第30回に続く2度目のノーヒント完答は成らず…。

問五~来たぞ、我らがウルトラマン~
第一ヒントから、「施行日ではない」。そこで「雑学」から調べて、ようやく「市の誕生日が3月31日」であることが…。「こちらは『時季外し』…」と。「東北支援」で福島県から。
…この市名を書いた瞬間、少年時代の正義のヒーローの主題歌が脳裏から離れなくなって…。

♭今回の選曲は…
問四:第2回「七番勝負」と同様。壇ノ浦の海に消えて行った平家一門を偲んで。
問九:この地で生涯の長い時期を過ごした、本居宣長の代表的な和歌。
問十:この市と直接無関係ですが、箱根駅伝で大記録を樹立した神野選手の快挙を称えて。
問一:今では「幻の名産」になっているであろう、かつての農村時代の特産物を歌いこんだ「町田音頭」の5番の歌詞より。
問六:三重高校の校歌の歌い出しに出てくる、神々しいお伊勢さんの森([86336] いろずー さん)。
問八:往年の景勝地を詠んだ芭蕉の名句。
問二:これは説明の必要はないでしょう。
問三:この地出身で、若くして世を去った演歌歌手の地元だそうですが([68934] Issie さん)、私はさっぱり知らないので、代わりに同じファーストネームの、同じく越後出身の誰でも知っている大物のほうの名曲を。
問七:この市と直接には関係はないのですが、市名の由来でもある富士山を詠んだ萬葉の名歌の、改作されていない「元歌」のほうを。
問五:「ウルトラマン」を初め「特撮・怪獣映画」で名高い円谷英二監督は、この須賀川市出身。…「円谷」さんといえば、東京五輪で銅メダル、次のメキシコを目前にして「もう走れません」と自殺した悲劇のランナー・円谷幸吉選手も同郷でした。

♯前に書いたとおり、今回は難度が大幅Downしたこともあって解答のペースが速く、メダル争いには絡めませんでしたが、半数以上の6問で「入賞」を果たし、まずまずの結果だったと思います。また、今回は静岡県からの解答がありませんでしたが、これは第32回以来8大会ぶりでした。

…さて、今回は「鉄」系2問の考察文を長々と書いているうちに、「戦国十番勝負・市盗り合戦」なる新企画が登場して、今後の戦術に影響してきそうです。今までのペースを守るか、作戦を練り直すか。まだ方針は固まっていません…。

さて、
[87387] オーナー グリグリ さん
北陸新幹線開業記念クイズ
「村」限定バージョンでやってみました。まず、同一県内だけでできる組み合わせから。
(原村、白馬村、王滝村、大鹿村)
(阿智村、朝日村、木島平村)
(平谷村、中川村、小谷村)
(渡嘉敷村、今帰仁村)
あと、
(上北山村、東吉野村、北山村、黒滝村)←3番目が惜しい!!
(嬬恋村、猿払村、喬木村)
(南阿蘇村、水上村、筑北村)
(栄村、生坂村、葛尾村)
(高山村(群馬)、曽爾村、大潟村、昭和村(群馬))
(中島村、明日香村、上野村)
(小菅村、野田村、利島村)
(鶴居村、丹波山村、小笠原村)
(鶴居村、丹波山村、西米良村)
…このパターンだと、どうしても不可能なものがありますね。

それから、
(佐倉市、さくら市、桜区)
は反則でしょうか?

[87388]のクイズの答えは、後ほど。
[87388] 2015年 3月 14日(土)10:21:47伊豆之国 さん
祝!北陸新幹線開業記念・十番勝負異聞
本日、北陸新幹線・長野~金沢間が開業しましたが、これに伴い、「十番勝負」のいくつかの過去問について、想定解に変化が生じたものがあります。

■第37回・問五「『三』の字がつくJR駅がある」→長野市にある信越本線の「三才」駅が「しなの鉄道」に移管されるため、長野市が該当しなくなります。
■第27回・問五「JRの駅が13以上ある」→並行する各在来線の移管により、上越市・糸魚川市・富山市が該当しなくなります。なお、青森市と八戸市は、平成22年12月4日の東北新幹線青森延伸に伴う東北本線八戸以遠の「青い森鉄道」移管により、既に該当しなくなっています(青森市のJR駅は現在12駅なので、「惜しいところで該当しない市」になっています)。震災の被害により、気仙沼線と大船渡線の一部が不通になったままになっている気仙沼市も、第40回の問八や、「五番勝負」第3回の問四でも物議を醸した「代行バス」を「鉄道とはみなさない」と定義すれば、「該当しない市」ということになります。また、宮古市は、昨年3月の岩泉線の廃止後も、市内に14のJR駅が残っていたのですが、やはり震災で運休中の山田線の海側の区間が復旧後は三陸鉄道に移管されることが決まったため([86828] スカンデルベクの鷲 さん、[87385] じゃごたろ さん)、「磯鶏」「津軽石」の両駅がJRから外れ、「該当しない市」になることが決定的になっています。
■第25回・問一「『温泉』の付くJR駅がある」→北陸新幹線「黒部宇奈月温泉」駅の開業により、黒部市が該当する市に加わります。一方、前項の通り東北本線八戸以遠の移管によって「浅虫温泉」駅がJRの駅ではなくなっているため([76969])、青森市は既に該当しなくなっており、想定解の数は出題当時と差し引き同数となっています。
■第21回・問三「『新+市名』駅がある」→北陸新幹線「新高岡」駅の開業により高岡市が該当します。また「黒部宇奈月温泉」駅に隣接して富山地方鉄道本線に「新黒部」駅が既に2月26日に先行開業しているため(「北陸の駅」より)、黒部市も該当する市になっています。一方、その富山地方鉄道市内線にある「新富山」駅(路面電車の停留所)が「富山トヨペット本社前」と改称され(富山地鉄HP関連記事)、富山市は該当しなくなります。このほか、平成23年3月12日の九州新幹線の全通(あの大震災の翌日だったため、全然話題にならなかった…)により、大牟田・鳥栖・玉名の各市が既に該当する市に加わっています。
♯北陸新幹線に「上越妙高」駅ができましたが、この駅名、以前に話題になったことがある「市名+市名=駅名」になっているのですね…(駅の所在地は上越市)。

…ところで、今日はもう一つ別の意味で「特別な日」です。そこで、これにちなんだ「一番勝負」風のクイズを。
【問】南房総市、白山市、南アルプス市、北杜市、東かがわ市…さて、この各市の共通項は何でしょうか?
[87372] 2015年 3月 7日(土)14:50:08伊豆之国 さん
Re:駅名と人名
[87360] 白桃 さん
「ウメナイ(梅内)産婦人科」を発見したときは、笑うに笑えませんでした
「お名前博士」として知られた佐久間英氏の本の中に、こんな笑い話のような記事があったのを思い出しました…。
「この歯医者さん、痛い!」
…看板を見ると、「板井歯科医院」
佐久間氏によると、これはどうやら実在の話らしいです…。
「板井」さんは、全国に8千人以上もあり、その3割以上が大分県に集中しています。「おお痛」県の「痛い歯医者さん」、本当にいたら、洒落にもならない怖そうな顔を思い浮かべそうですが、実は案外優しい方だったりして…(これは勝手な想像です)。

もう一丁…[87367] 白桃 さん
城東氏は今、出羽国(仙北・上山)上野国(高崎・沼田)武蔵国(秩父・桶川)薩摩国(日置)計35万石の領主
高崎市のお隣、幕末になってようやく十万石の大台を回復したものの、既に廃藩置県はもう目の前に迫ってきていた「悲運の大名」松平大和守家([72830] hmt さん)の城下町には、そのメンバーと同名の駅がありますね…。
他に「現役」のメンバー(紹介文が書かれている方)と同名の駅を探したら、ここ(又はここ)とここがありました…。
[87301] 2015年 2月 15日(日)23:12:34【1】伊豆之国 さん
戦国市盗り合戦・雑感
「戦国~江戸期にかけての時代に対しての関心が最も高い」というだけあって、今回立ち上げられた新企画「十番勝負・戦国市盗り合戦」にはまさに興味津々、現時点で武蔵国小山田城(町田市)・伊豆国韮山城(伊豆の国市)等、6カ国12城の主・領国における石高34万石の「大名」ということになっている「自称・落書き帳界の知恵伊豆」こと伊豆之国でございます。

さて、このほど武蔵国の住人・デスクトップ鉄 殿による迅速なる集計の結果、各大名?の石高・領地・領民数の「番付」が出来上がりましたので、早速拝見させていただきました。獲得した領地の分布状況については、デスクトップ鉄 殿、それに讃岐国の人で現在は下総国在住の重鎮・白桃 殿がご感想を述べられておりますが、私として一つ雑感を述べさせていただきます。

まず、「石高番付」を見ると、首位の桜トンネル 殿を初め、上位にはずらり「西軍」のつわものどもがずらり顔を並べていることに気づきます。十傑の中で「東軍」に属すると見られるのは、いっちゃん 殿(下野国の人、武蔵国在住)と、生国こそ摂津国であるものの、現在は相模国に本拠を構え、獲得領地の傾向からもその相模国で圧倒的な強みを見せていることから今は「東軍」と見られる、ぺとぺと 殿の2名だけ。20傑まで広げても、やはり「西軍」が優位であることには変わりはなく、領国数や領民数の上位を見ても似た傾向にあって、「関ケ原合戦」とは逆の状況になっているのが面白いところです。
(※東西の区分けは、まず関ケ原を中心として、北陸道5カ国(越後・佐渡を除く)と畿内・南海道以西、それと東山道のうち近江、東海道のうち伊賀を「西」、以東を「東」とし、各「武将」の領地獲得傾向と居住歴、郷土愛などを基に判断しました。)

「領国獲得状況」を見ると、やはり多数の領民を抱える大都市の「領主」がまだ決まっていないのは必然でしょうか。新興の「成り上がり」で江戸の昔には「影も形もなかった」札幌とか横浜はともかく、盛岡城、青葉城、久保田城(秋田市)、宇都宮城、岩槻城(さいたま市)、松代城(長野市)、駿府城、浜松城、名古屋城、伏見城(京都市)、大坂城、熊本城、府内城(大分市)、鶴丸城(鹿児島市)…意外な?ところではわずか3万石?の松江城も「城主不在」が続いています。一方、その「城主不在」の中で最も「大物」の大坂城は、深夜特急 殿が「あと6万石」でリーチを掛けており、殿の「浪速激愛」の強さから見ても、「初代・大坂城主」の地位を獲得するものも「時間の問題」であるような気がします。

さて、吾輩ですが、先にも書いたように、6カ国・12の領地を得ていることになっていますが、自分自身、「十番勝負」では「分散派」と目されているように([87230] デスクトップ鉄 殿)、同じ城(市)を何度も繰り返して指名することが少なく、地元・町田市の7回のほかは、最大で3回まで。そんな中で、ルーツの地である「伊豆国」からは、6城(市)のうち、韮山城・山中城(三島市)・伊東氏の館、それに実在しない「天守閣もどき」の見世物「熱海城」の4城を押さえているのですが、まだ修禅寺(伊豆市)と下田城が残っています…。中でも下田城は「領主狙い」にも届いていない状態で、ライバルは強力とあって「難攻不落」の様相。領主に納まっているところにしても、伊東に行くなら○○○の入浴中を狙って隣国から「妖怪・曽我兄弟」が討ち入りしてきそうで気が抜けない…(伊東市観光協会HPより)。やっぱり「伊豆の武将」というと、どうしても「戦国」よりも「源平・鎌倉」のほうが「伊東」ゆかりが深くなりますねぇ。
当家の母方にゆかりの、武蔵国川越城主「松平大和守」([72830] hmt 殿)の名を得ているのは、3度指名してそのうちの最後での「銀賞」が効いている、といった状況。中には合戦の「取り決め」によって「名目だけの一夜城主?」になっているところもいくつあって、こうしたところは「にわか城主」としていずれ「明け渡し」になることは必至であろうということで、全く執着はしていません。「城主狙い」ということになっている「青葉城」は、十番勝負で唯一の「金賞」(それも「取り直し」)に輝いたのが効いている、というだけで、本気で「白鳥」、じゃなくて「城盗り」に攻め込むことなどは毛頭考えておりません(笑)…。

「戦国市盗り合戦」の話題はこれくらいにして…(ここからはいつもの文体に戻します)
[87282],[87284],[87289] ニジェガロージェッツ さん
[87283],[87285] ペーロケ さん
[87290] オーナー グリグリ さん
神戸&西宮の
一里山
論争ですが、これを見て「あれ?どこかで見たような…」と思っていたら、[87263]で書き込んでいた「忍城下」行田駅付近の地図を見ると、駅の北側に「壱里山町」という地名がありました。摂津の「一里山」の由来について、「一里塚に関係するのでは」([87284])という説 が出ていましたが、行田の「壱里山」を見ると、現在「中山道」と呼ばれている国道17号線(隣町の「押上町」との境目)が通っています。しかし、本来の中山道(旧道)はわずかの差で行田市域を通過しておらず(旧中山道地図([82759]),[82767])、「中山道の一里塚」説は成立せず、「忍城からの道のりが一里」も考えられますが、旧中山道から忍城下への街道「行田道」の分岐点は吹上(鴻巣市)にあったとのことなので、この街道の沿道ではないのでこちらにも該当しないと見られます。はたしてこの「壱里山」の由来はどこにあるのでしょうか? ちなみに「壱里山」という地名は、この一帯の合併前の旧村「太井村」が昭和30年に行田市と熊谷市・吹上町(→鴻巣市)とに3分割して合併したときの大字にはなく、明治の町村制施行時の旧村名にもないので、おそらく北側にある「門井村→太井村大字門井」の小字か何かであったのが、南側の「清水町」・北側の「押上町」と共に、行田市の町名として独立したものと思われます。
[87275] 2015年 2月 11日(水)12:25:32【1】伊豆之国 さん
自治体越え地名(伊勢国)
建国記念の日にちなんで、というわけでもありませんが、今日は神々の故郷・伊勢国より。昨夏の遠征でいろいろとお世話になった(新春の十番勝負でも)、「大和心」を説いた国学の大家・本居宣長ゆかりの地より、これまで未登録と見られる「自治体越え地名」が見つかりました。

津市木造町/松阪市嬉野川原木造町

「木造町」はいずれも「こつくりちょう」と読むようです。
津市側に比べ、松阪市側は狭い範囲に限られているので、おそらく間を流れている雲出川の流路が変わったことによって対岸に取り残された地域のような感じがします。

>オーナー グリグリ さんへ
大阪市([86857])、横浜市([86858])の区境越え地名もお忘れなく。

♯十番勝負の感想文も、忘れないうちに書くことにします…。
[87263] 2015年 2月 8日(日)14:57:18【2】伊豆之国 さん
City Station~第40回十番勝負・問六について(vol.3)
ところで、市名と同じ「○○」駅と「○○市」が共に存在している市が、次の14市あります。この各市について、「どちらが市の『代表駅(中心駅)』にふさわしいか?」ということを、比較してみました。なお、乗車客数は原則として最新(年度、wikiより)の数値とし、★印は乗降客数(乗車客数は単純にその半数と見て差し支えないものとみなします)を示します。今回は、この乗客数の値を基にして、その中からいくつかの市について比較・考察をしてみることにしました。

○○駅乗車客数○○市駅乗車客数備考
和歌山(JR)19,179('12)和歌山市(JR)3,088('11)★
(和歌山電鉄)5,016('11)★(南海)17,569('13)★
16,924('12)堺市11,851('12)市内で乗客数最多の駅は「堺東」駅(29,202人('12))
<[82931]の数値は乗降客数だったため、訂正>
佐野(JR)3,542('13)佐野市764('12)★
(東武)1,495('11)
足利3,471('13)足利市6,810('12)★
川越(JR)37,754('13)川越市34,702('10)★本川越駅(西武):47,138('11)★
(東武)60,739('11)
行田6,962('13)行田市898('13)
刈谷(JR)29,915('12)刈谷市4,895('07)★
(名鉄)22,635('12)★
鈴鹿220('10)鈴鹿市1,799('12)市内で乗客数最多の駅は「白子」駅(7,510人('12))
守口8,019('13)守口市22,106('11)
高槻63,289('13)高槻市33,961('12)
茨木45,194('13)茨木市34,936('12)
倉敷18,478('12)倉敷市2,089('09)
松山7,373('13)松山市27,175('10)[82932] ペーロケ さん
摂津2,252('12)摂津市4,636('12)市内で乗客数最多の駅は「千里丘」駅(18,410人('12))

「○○」駅と「○○市」駅が並存している市の中には、駅名の変遷その他に複雑な経緯があるものがいくつかあります。[82961]で書き込んでいた松山市は、その代表例ですが、その松山市と同様、「お上の威光」で半ば強引に駅名を変えさせられた私鉄の駅に、「行田市」駅があります。「行田市」駅は、大正10年(1921)に「北武鉄道」の「行田」駅として、当時の「忍町」内に開業。駅名が「行田」になったのは、当時足袋の産地として知られていた「行田」の名を採用したのでしょうか([5052] でるでる さん)。「北武鉄道」はその翌年に秩父鉄道に合併し、現在に至っています。一方、国鉄高崎線は、合併で広くなった市域の、まさに「端っこを掠めて通る」形になったことから、この部分に駅を設置しようという地元の要望を受けて、昭和41年に新駅が開業したのですが、この駅がそれまでの秩父鉄道の駅名を「強奪」して「行田」駅を名乗り、それまでの「行田」駅はその1ヶ月前に現在の「行田市」駅となったのです([27175] むじながいり さん)。現在の両駅の利用状況を比較して見ると、市域の端っこにあって市街の中心から遠い「行田」駅のほうが、「忍城跡」や市街地の中心に近い「行田市」駅の8倍近い利用者数があり、これは私にもやや予想外でした。私は、その行田市を一昨年の夏に訪れたのですが([84083])、行田市の駅前は意外なほど閑散としており、駅前には土産物店もなく商店街にも思ったほど活気が見られず、市内を走るバスの本数も少なく稲荷山古墳の資料館まで猛暑の中を歩かされるなど、隣の熊谷駅から1両だけのディーゼル車が走っていたあの超ローカル線「東武熊谷線」([84083])に沿ったルートを通っている妻沼方面へのバスが予想以上に繁盛していたのと比べると、その落差に驚いたものでした。「行田」駅と「行田市」駅の大差は、通勤通学客の利用が多い幹線と、ローカル私鉄との差もやはり大きいのでしょうが、「行田市の玄関としてふさわしい駅(代表駅・中心駅)はどちらがふさわしいか?」と言った場合、利用者数で圧倒的に大差をつけているとはいえ、文字通り半島のように突き出した市域の端っこにあって、駅前には電器メーカーの大工場が広い敷地を構え、どちらにも少し歩けばそれぞれ熊谷市と鴻巣市の市域に入り、その両市の住民の利用もかなりの数に上ると見られる「行田」駅を、果たして「行田市の代表駅」としてよいのか、という疑問が沸いてきそうな気がしますが、かといって中心市街に近い「行田市」駅にしても、現状を見ると「代表駅」とするにはいささか心もとないように思えます。

同じ埼玉県の、最古参の市である川越市の場合は、かなり複雑な経緯をたどっています。(川越町→)川越市の中心部で最も古く開業したのは、現在の西武新宿線の「本川越」駅で、明治28年(1895)に「川越鉄道」の「川越」駅として誕生しています。その次に古いのが、大宮との間を結んでいた「川越電気鉄道」という名の路面電車の終点として、明治39年(1906)に開業した「川越久保町」(この辺り…wikiより)という駅です。この「川越電鉄」は、後に「(旧)西武鉄道」の路線となって「西武大宮線」と呼ばれていましたが、昭和15年(1940)の国鉄川越線の開業でまともに影響を受け、翌年に廃線となっています([61836] hmt さん)。一方、東武東上線の「川越市」駅が、「東上鉄道」の「川越町」駅として開業したのが大正3年(1914)の5月。そして、意外にも最も遅く開業したのが、現在の「川越」駅。同じ路線の「川越町」駅に遅れること1年弱、翌4年の4月に「川越西町」駅として開業しています。国鉄川越線の開業はさらに遅く、既に戦時体制に入ってきていた昭和15年。東北線と東海道線を、都心を通らずに迂回する路線として急遽建設が決まったとされ、沿線に航空士官学校(現在の自衛隊入間基地)ができたこともあって、軍事路線として重要な意味があったとされているようです。現在の「川越駅」は、その川越線が東上線と交わる位置にあった「川越西町」駅に同居する形で開業し、東上線の駅名も同時に「川越」と改称、それまであった西武新宿線の「”元祖”川越」駅は、その駅名を取り上げられ、現在の駅名「本川越」に改称させられています。したがって、「市」駅のほうではありませんが、川越の場合も、松山や行田と同様、「お上の権勢」によって「それまでの私鉄の駅名を国鉄が強奪した」と言えるのでしょう([41513] hmt さん)。

西武大宮線の廃線跡歩き(平成14年)
旧川越久保町駅の廃屋(昭和42年。その後ほどなくして取り壊されたようです)
昭和31年の川越駅・川越線etc

埼京線の開通と同時に、ようやく全線電化された川越線は、このときに事実上川越駅を境に運転系統が東西に分断され、東側の大宮~川越間は埼京線、さらには現在では「りんかい線」とも直通運行され、西武新宿線、東武東上線に続く、「大江戸」と「小江戸」を結ぶ「第三のルート」が出来上がりました。この埼京線の直通運転も加わって、川越駅の利便性はさらに高まり、現在では川越駅が、乗り換え客数を考慮に入れても、利用者数で他の2駅を圧倒し、名実ともに川越市の中心駅(代表駅)の地位を確立したと言えそうです。これに対し、西側の川越~高麗川間は、八高線の南側との直通運転に変わり、現在に至っています。士官学校の最寄り駅であり、皇族方のために貴賓室が設けられていた武蔵高萩駅の駅舎も、改築により惜しくも取り壊されてしまいました([70706] スナフキん さん)。川越・川越市・本川越の3駅は、徒歩でもそれぞれせいぜい十数分という距離にあり、以前から駅の統合の話が浮かんでは消える、というようですが、おそらく商店街の反対なども根強く、実現の可能性は低そうです。
川越には、私もこれまで何回か訪れていますが([81983])、川越の象徴とも言える「土蔵の町並み」を初め、中心市街や川越城跡・喜多院などにもいずれもその「元祖・川越駅」である西武本川越駅のほうがずっと近く、現在の「川越」駅はかつて「場末」であったことが読み取れるようです。ところで、現・川越駅がかつて名乗っていた「川越西町」という駅名。この駅は「川越市」「本川越」の両駅のいずれから見ても経度ではわずかに東にあり(地図)、「品川駅の南にある北品川駅」に似た状況になっていました。現在、川越駅の近くに「西町」という町名はなく、その後の住居表示などによる町名の整理統合により消滅したと思われます。その「川越西町」の駅名の消滅と同時に、国鉄川越線に「西川越」という駅が開業して、現在も同じ駅名で営業しています。
なお蛇足ですが、伊勢電鉄(現在の近鉄名古屋線の前身→記事集)にも、かつて「川越」という駅がありました。当時の三重郡川越村(現・川越町)内で、昭和4年の四日市~桑名間の延長開通と同時に開業しましたが、戦時中に隣の「富洲原」駅との統合により廃駅、現在はその「富洲原」駅が移転・改築して「川越富洲原」駅になっています。駅の開業時には既に西武線に「川越」駅がありましたが、私鉄同士でお互いに遠方であり、混乱の恐れも少ないため問題にされなかったのでしょう。

守口市の場合も複雑です。京阪「守口市」駅は、明治43年(1910)の路線開業と同時に「守口」駅として開業し、市制(昭和21年)から25年後に現在の「守口市」駅に改称し、現在に至っています。一方、大阪市営地下鉄谷町線の「守口」駅は、路線の延伸によって昭和52年(1977)に開業した駅ですが、実はかつて大阪市電に「守口」という駅(停留所)がありました。昭和6年(1931)に都島方面から延長開業して市外に「越境」し、当初は「守口町」と名乗り、戦時中に「町」を取って「守口」と改称していますが、京阪の「守口市」駅もまだ「守口」駅で、場所はすぐ近くですが、それぞれ別の場所に同名の「守口」駅があった形になっていて、これは今でも関西ではよくあるケースになっていたのでした。「守口」駅があった市電の路線は、昭和44年3月末限りで廃線となったのですが、これは市電で最後まで残っていた路線の一つでした。その2年後に京阪の「守口」駅が「守口市」と改称し、「守口」という駅名が消えていたのですが、さらにその6年後になって今度は地下鉄の駅として駅名が復活したのでした。現在、駅の利用者数は、「守口市」駅が「守口」駅の3倍近くに達しており、それぞれの路線の現状、経緯やその性格から見ても、「守口市」駅が市の玄関としてふさわしい(代表駅、中心駅)ことには異論はないと思われます。

鈴鹿市の場合も、「鈴鹿」の駅名は、「初代」は現在の関西本線「河曲」駅が名乗っており、現在の「伊勢鉄道」の鈴鹿駅は、駅名も社名もともに「二代目」ですが、どちらも利用客数は少なく「市の玄関」としての役目を果たしておらず、市役所もある神戸地区にある近鉄「鈴鹿市」駅が一応「市の代表駅」と言うことになっているようですが、関西線のルートから外れ、「初代・伊勢鉄道」→伊勢電鉄でも支線の駅に甘んじることになった([86355])こともあり、現在では鈴鹿サーキットの最寄り駅として特急も多数停車する、近鉄名古屋線の本線上にある「白子」駅が市内で利用者の多い駅となっています。
足利市は、JR「足利」駅のほうが、足利学校や鑁阿寺などがある市街の中心に近いのですが、渡良瀬川の対岸にある東武伊勢崎線の「足利市」駅が、東武の特急で浅草から一本で行けるので、利用者数では互角になっています。ただ、「市の代表駅」としては、やはり市街に近い「足利」駅のほうが適切でしょうか。松山市については、[82963] のペーロケ さんの認識がまさにその通りでしょう。和歌山駅・和歌山市駅と駅名・路線の変遷に関しては、[75010]で書き込み、その記事で過去の記事にもレスしているので、ここでは割愛することとします。

…ということで、「○○」駅と「○○市」駅の両方がある14市において、「どちらが市の代表駅(中心駅)」としてふさわしいか、と言うことを私なりに判断すると、次のようになると思われます。

「○○」駅和歌山、足利、佐野、川越、刈谷、高槻、茨木、倉敷
「○○市」駅守口、松山
どちらでもない堺(堺東駅)、鈴鹿(白子駅)、摂津(千里丘駅)
行田市については、文中に書いた理由により、判断が難しかったのでとりあえず保留としました。

こうして見ると、「○○」駅のほうが中心駅として優位に立っている駅のほうが多いというのは、やはり「○○市」駅のほうが後発である(国鉄の駅と区別するために「○○町」と名づけた駅が、市制施行により「○○市」駅に改称するなど)ことが多く、国鉄の駅のほうが(開業当時は市街の外れであっても)幹線にあることなどで既に「市の玄関」としての地位を確保していた市が多かったことからでしょうか。

かつて「○○」駅と「○○市」駅が共にあった市には、「美濃市」もありました([27173] 実那川蒼 さん])。
1999年に廃止された、名鉄美濃町線の終点は「美濃駅」でした。それに隣接する長良川鉄道(旧・国鉄越美南線)の駅は「美濃市駅」ですが、美濃市の市制施行前はそれぞれ「新美濃町駅」と「美濃町駅」でした。なぜか、名鉄美濃町線の線名は美濃市が市制施行し、一部廃止になって美濃市に行かなくなってもそのまま残されています。
その美濃町線も、当時まだ残っていた区間も含めて全て廃線となった今は、「美濃市」駅が名実共に市の代表駅となったということでしょうか。

♯以上、ここまで長々と書きましたが、とりあえず今回のシリーズはこれで締めくくりとします。
何かありましたら、文章の訂正・追加、あるいは新たに記事を書き込むことにします。
[87248] 2015年 2月 1日(日)23:22:57伊豆之国 さん
City Station~第40回十番勝負・問六について(vol.2)
今日は、前回[87207]の書き込みで約束した続編、まず「○○市駅への改称時期」と「改称前の旧駅名との関係」について書き込むことにします。
前回のリストを見ると、開業当初から「○○市」という駅は3駅だけ(ほかに開業時に「仮の駅」のような形で短期間存在した「岡山市」駅と、やはり開業当初の短い時期だけ現駅名と同じ駅名を名乗っていた「堺市」を加えると5駅)で、市名誕生と同時かそれ以降に改称した駅がほとんどです。そしてその中でも「市名誕生日」と同日に駅名を「○○市」に変えた、というのは意外に少なく、「市名誕生日」より後れて駅名を改称したケースが圧倒的に多くなっています。特に国鉄・JRには皆無(長良川鉄道に転換された越美南線の美濃市駅を含む)で、「即日改称」組は全て私鉄の駅です。
その「○○市」に改称した現存37駅について、それ以前の駅名がどのような名称だったかを見てみると、次のようになります。

タイプ旧駅名総数市名
A)「○○」5行田、交野、寝屋川、守口、松山
B)「○○町」10伊那、佐野、足利、野田、川越、刈谷、八幡、高槻、茨木、美濃
C)その他で現市名(またはその一部)を含む名称6土岐、大田、枚方、門真、倉敷、大阪狭山
D)全く違う名称16出雲(※)、伊予、伊勢、熊野、山梨、長門、日向、堺、西脇、和光、入間、都留、豊田、鈴鹿、狭山、東大和

この表の中で(※)印を付した、「出雲今市」から改称した「出雲市」は、形式的には「C」ですが、実質的には「D」タイプと思われるのでこちらに計上することとしました。「松山市」([82932][82963] ペーロケ さん,[82961])と「行田市」は、いずれもずっと後れて開業した国鉄が、それまであった私鉄の「○○」駅の名を「強奪」したため、やむなく「○○市」駅と改称されたケースです(この2市については、後で詳述します)。また、「○○」駅から「○○市」駅に改称した駅は、その「特殊事情」がある「松山市」と「行田市」以外は全て京阪電鉄にあり、ある意味で「京阪独特のポリシー」があるのでしょうか。
また、「市名誕生日」から「○○市」駅への改称までの「時間差」を調べると、次のようになりました(前記の「特殊事情」2市は除外)。

タイプ駅名改称までの日数総数市名
A)即日7佐野、野田、川越、和光、八幡、高槻、茨木
B)1年以内5伊那、入間、豊田、寝屋川、美濃
C)1年超~3年以内4伊予、刈谷、枚方、大阪狭山
D)3年超~10年以内7伊勢、熊野、山梨、長門、足利、交野、東大和
E)10年超~12出雲、日向、堺、土岐、大田、西脇、都留、鈴鹿、門真、守口、倉敷、狭山

こうして見ると、市名誕生日から10年以上を経過してようやく「○○市」駅になった、という駅が意外に多く、その中には市名と直接関係ない従前の駅名から市名に合わせて「○○市」駅に改称したものが6例(出雲市を含む)もあり、やはり「それまでなじんできた駅名を変える、ということには抵抗も多い」ということも読み取れそうです。「○○町」から「○○市」になっても駅名をすぐに「○○市」に変えず、しばらくの間「○○町」駅のままだった、というのも4市ありました。一方、「野村」から駅名を変えた「西脇市」駅は、同日に「西脇」駅があった鍛冶屋線が廃線となって、新たに市の玄関となった駅を市名に合わせて改称したということでしょうか(この辺の事情は、ご当地の近所の方が詳しいかもしれませんが…)。

♯前回書き忘れましたが、「消滅した○○市駅」には、名古屋市との合併で消滅した「先代・守山市」にあった、名鉄瀬戸線の「守山市」という駅もありました。昭和21年(1946)にそれまでの「二十軒家」駅から「守山町」駅となり、29年6月1日の市制の翌年2月に「守山市」駅となって、38年(1963)年2月の名古屋市への編入後もしばらく「守山市」の駅名はそのままでしたが、市名消滅から3年余りも経った41年3月になって現在の「守山自衛隊前」に改称されています。現駅名の由来である守山駐屯地は、戦前の陸軍歩兵33連隊がその前身に当たります。守山区内には、JR中央本線の「新守山」駅(名古屋市編入の翌年、昭和39年4月に開業)、「鉄道とは認められない」と思われる名古屋ガイドウェイバス([80185],[85670],[87169])には「守山」という停留所?(平成13(2001)年開業)もあります。なお、滋賀県の「二代目」守山市にあるJR東海道本線の「守山」駅は、明治45(1912)年の開業で、当初から現在まで駅名は変わっていません。

…まだまだ長くなりそうなので、その続きは次回に書き込むことにしました。
[87207] 2015年 1月 25日(日)20:09:25伊豆之国 さん
City Station~第40回十番勝負・問六について(vol.1)
今回の十番勝負では、もう一つ「駅名問題」がありました。問六、市名と同じ「○○市」駅がある市、という共通項です。この共通項に関連して、これまでも私がしばしば引用している「時刻表名探偵」(石野哲氏著・昭和54年(1979)3月10日初刊)に、その「市のつく駅名」というページがありましたので、今回はそれと照らし合わせながら書き進めて行こうと思います。
現在、全国にある、市名と同じ名の「○○市」という駅がある市は、JRとそれ以外にある駅とを合わせると、ちょうど40市。これに対し、36年前に出版された「名探偵」にあるリストに載っているのは、国鉄に13駅(市)、私鉄に26駅(正式には南海電鉄の所属であるため([75010])重複掲載されている和歌山市駅と、市名の一部が駅名になっている高田市駅(大和高田市)を含んでいるため、実際にはこの2市を除いた24市)。合わせて37市ということになっていました。この「名探偵」に載っているそれぞれのリストを基に、その後の駅名・市名の消長による変動と合わせて、下記の表にまとめてみました。なお、「名探偵」には、国鉄の駅のみ「市制」と「駅名改称」の年月日が書かれていますが、この「市制年月日」は「市の誕生日」になっていて「市名誕生日」にはなっていない(伊勢市は「市の誕生日」である「旧・宇治山田市の市制期日」になっている)ため、今回の表ではJR以外の分も合わせて「市名誕生日」を載せることとします。また、この表で「駅名誕生日」とは、元の駅名から「○○市」駅に改称した場合はその日、開業当初から「○○市」を名乗っていた駅(この場合は「旧駅名」が空欄)はその開業期日を示します。

【JRの「○○市」駅】
番号駅名=市名路線名駅名誕生日旧駅名市名誕生日備考
1和歌山市紀勢本線1903.3.211889.4.1「戸籍上」は南海電鉄所属
2伊那市飯田線1954.11.10伊那町1954.4.1
3出雲市山陰本線1957.4.1出雲今市1941.11.3
4伊予市予讃線1957.4.1南郡中1955.1.1
5伊勢市参宮線1959.7.15山田1955.1.1市の誕生日は1906.9.1(宇治山田市)
6熊野市紀勢本線1959.7.15紀伊木本1954.11.3
7山梨市中央本線1962.1.15日下部1954.7.1
8長門市山陰本線1962.11.1正明市(しょうみょういち)1954.3.31
9日向市日豊本線1963.5.25富高1951.4.1
10堺市阪和線1965.3.1金岡1889.4.1阪和電鉄として開業時(1932.2.2)に「堺市」を名乗っていたことがある(wikiより)
11土岐市中央本線1965.7.1土岐津1955.2.1
12大田市山陰本線1971.2.1石見大田1954.1.1
13西脇市加古川線1990.4.1野村1952.4.1鍛冶屋線廃止による「西脇」駅消滅と同日に改称

【JR以外の「○○市」駅】
番号駅名=市名路線名駅名誕生日旧駅名市名誕生日備考
1佐野市東武佐野線1943.4.1佐野町1943.4.1
2足利市東武伊勢崎線1924.8.25足利町1921.1.1
3野田市東武野田線1950.5.3野田町1950.5.3
4川越市東武東上線1922.12.1川越町1922.12.1
5和光市東武東上線1970.10.31大和町1970.10.31
6行田市秩父鉄道1966.6.1行田1949.5.3高崎線「行田」駅開業に伴いその1ヶ月前に改称
7入間市西武池袋線1967.4.1豊岡町1966.11.1
8都留市富士急1965.3.1谷村横町1954.4.29
9豊田市名鉄三河線1959.10.1挙母1959.1.1市の誕生日は1951.3.1(挙母市)
10刈谷市名鉄三河線1952.3.1刈谷町1950.4.1
11鈴鹿市近鉄鈴鹿線1965.7.1伊勢神戸(かんべ)1942.12.1
12八幡市京阪本線1977.11.1八幡町1977.11.1
13枚方市京阪本線1949.10.1枚方東口1947.8.1現「枚方公園」駅が旧「枚方」駅(同日改称)
14交野市京阪交野線1977.11.1交野1971.11.3
15寝屋川市京阪本線1951.8.20寝屋川1951.4.1
16門真市京阪本線1975.3.23新門真1963.8.1
17守口市京阪本線1971.6.20守口1946.11.1
18高槻市阪急京都線1943.1.1高槻町1943.1.1
19茨木市阪急京都線1948.1.1茨木町1948.1.1
20倉敷市水島臨海鉄道1970.-.-社倉敷1928.4.1
21松山市伊予鉄道1927.3.1松山1899.12.15[82932][82963] ペーロケ さん,[82961]
22狭山市西武新宿線1979.3.25入間川1954.7.1
23東大和市西武拝島線1979.3.25青梅橋1970.10.1
24美濃市長良川鉄道1954.11.10美濃町1954.4.11986.12.11に旧国鉄より長良川鉄道に転換
25瀬戸市愛知環状鉄道1988.1.311929.10.1
26大阪狭山市南海高野線1990.4.1狭山遊園前1987.10.1
27摂津市阪急京都線2010.3.141966.11.1

【消滅した(該当しなくなった)○○市駅】
番号駅名=市名路線名該当しなくなった日理由備考
1十和田市十和田観光電鉄2012.4.1路線廃止[79425][79485] 山野 さん
2上野市伊賀鉄道2004.11.1新設合併で伊賀市に市名消滅後も駅名は変更なし。2007.9.30以前は近鉄伊賀線
3平田市一畑電車2005.3.22出雲市との合併で市名消滅同日に元の駅名「雲州平田」(1970.9.30まで名乗っていた)に戻る。旧平田市の「市の誕生日&市名誕生日」は1955.1.1

…「平成の大合併」時期以降に消滅あるいは該当しなくなった「○○市」駅は、上記の3駅ですが、「名探偵」には、過去に存在した「○○市駅」の「元祖」として、現在の津山線の前身「中国鉄道」が1898年(明治31年)12月21日に開業した「岡山市駅」のことが書かれています。この「岡山市」駅は、中国鉄道が岡山から津山(現在の津山口駅)まで開業した際、山陽線(当時は山陽鉄道)岡山駅への乗り入れ工事が間に合わず、「仮の駅」として岡山駅の西方約500mの位置に設けられた駅で、岡山駅への乗り入れが完成した6年後の1904年11月15日に廃止された、とあります。また、「国鉄編」の欄外記事として、天理駅(1965.9.1現駅名に改称)が一時期「天理市」駅を名乗った(1963.5.25に「丹波市(たんばいち)」より改称)ことが書かれています。この「天理駅」は、現在のJR天理駅が「奈良鉄道」の「丹波市駅」として開業(1898.5.11)の17年後、現在の近鉄天理線の前身にあたる「天理軽便鉄道」が1915年(大正4年)2月7日の開業当初から「天理」駅を名乗っていて、1965年の国鉄駅との統合により、国鉄の「天理市」駅も近鉄にあわせて「天理」駅に統一されています。余談になりますが、「天理軽便」は現在の近鉄奈良線などの前身「大阪電気軌道」への合併後に東側の平端-天理間が1435mmゲージに拡幅・電化され、橿原線との直通も行われるようになって現在に至っていますが、「軽便」・非電化のまま取り残された西側の新法隆寺-平端間は、戦時中に運休となり、そのまま廃線となっています(こちら)。
このほか、伯陽電鉄(→日の丸自動車法勝寺線)に「米子市」駅(1967.5.15廃止)がありました。

♯「○○市駅への改称時期」「○○駅と○○市駅の関係」等々、まだまだ書きたいことがいろいろとありますが、長くなりましたので次回に書き込むことにします。
この記事を作成するに当たっては、デスクトップ鉄 さんのこちらのサイトも参照させていただきました。それと重複する内容も多いとは思いますが、デスクトップ鉄 さんには、ここに改めて感謝を申し上げます。
[87169] 2015年 1月 18日(日)22:02:23【1】伊豆之国 さん
Gold Station~第40回十番勝負・問八について
今回の十番勝負「問八」の共通項は、「金」の字の付く駅がある、というものでした。そこで、今日はこの「金の付く駅」について調べてみることにしました。
こちらによると、全国の鉄道駅で、「金」の字の付く駅としてヒットしたのは76駅。このリストを見ると、「金沢八景」がこの駅に集まる3路線がなぜか別々に計上されていること、また「鉄道」とは認められないと思われる「名古屋ガイドウェイバス」にある「金屋」駅(所在地は名古屋市、市内に「普通の鉄道」で該当する駅が複数あるため想定解には影響なし)を除外すると、73駅となります。この中には、「市」でない自治体にある駅、同一市内に複数ある市(金沢市内に5駅あるなど)があるので、この問に該当する市の数は、41市(※)ということになります。これらの市と、その市内にある「金」の付く駅のリストを下記の表にまとめてみました。この配列は、便宜上、お題の市、回答が出た市(回答順)、未回答市(都道府県配列順)の順としています。(落ちがあったらご教示を)

番号市名駅名(路線名)駅数累計
1二戸金田一温泉(いわて銀河鉄道)1
2小金井武蔵小金井、東小金井(中央本線)、新小金井(西武多摩川線)4
3名古屋金山(中央本線・名鉄本線・名古屋市地下鉄名城線)、金城ふ頭(あおなみ線)、大森・金城学院前(名鉄瀬戸線)、黄金(近鉄名古屋線)8
4新金岡(大阪市地下鉄御堂筋線)9
5浅口金光(山陽本線)10
6五所川原金木(津軽鉄道)11
7島田金谷(東海道本線)、新金谷(大井川鉄道)13
8金沢金沢、東金沢、西金沢(北陸本線)、北鉄金沢(北陸鉄道浅野川線)、新西金沢(北陸鉄道石川線)18
9伊達(北海道)黄金(室蘭本線)19
10にかほ金浦(羽越本線)20
11大阪狭山金剛(南海高野線)21
12下呂飛騨金山(高山本線)22
13善通寺金蔵寺(土讃線)23
14福岡金山(福岡市地下鉄七隈線)24
15東金東金(東金線)25
16鳴門金比羅前(鳴門線)26
17伊万里金石原(筑肥線)、金武(松浦鉄道)28
18久留米金島(西鉄甘木線)29
19江津千金(三江線)30
20小平花小金井(西武新宿線)31
21横浜黄金町、金沢文庫、金沢八景(京急本線)34
22下野小金井(東北本線)35
23橿原金橋(桜井線)36
24浜松金指(天竜浜名湖鉄道)37
25八戸金浜(八戸線)38
26富津浜金谷(内房線)39
27飯田金野(飯田線)40
28甲府金手(身延線)41
29入間金子(八高線)42
30渋川金島(吾妻線)43
31北見金華(石北本線)44
32那須烏山大金(烏山線)45
33新発田金塚(羽越本線)46
34むつ金谷沢(大湊線)47
35気仙沼小金沢(気仙沼線)※震災により運休(バス代行)48
36山形東金井(左沢線)49
37福島金谷川(東北本線)50
38ひたちなか金上(ひたちなか海浜鉄道)51
39栃木東武金崎(東武日光線)52
40松戸北小金(常磐線)、小金城趾(総武流山電鉄)54
41岡山金川(津山線)55

今回の共通項に該当する市は、以上41市、「市」にある「金」駅の数は合計 55となります。
現在、「金」の付く駅が最も多いのは、やはりというか、金沢駅を初め5駅がずらりそろっている金沢市。これに次ぐのは、「金のしゃちほこ」つながり?の名古屋市の4駅。横浜市と小金井市が3駅で続きます。
上記の表にあるうち、にかほ・下野・那須烏山・下呂・浅口の各市は「平成の大合併」で新たに誕生した市、北見・五所川原・気仙沼・栃木・新発田・島田・浜松・岡山・久留米の各市は、その「平成の大合併」によってそれまで市外だった「金」の付く駅が新市域に入り、「該当する市」に入ったものです。
※ 想定解に「栃木市」が抜けています。旧西方町にあった「東武金崎」駅が、平成23年の栃木市への編入合併により、市内に入っています。(→[87166] スカンデルベクの鷲 さんのご指摘)
一方、「大合併」の時期(平成13年=2001年)以降の路線の廃止によって「金」の付く駅が消え、「該当しなくなった」市には、平成17年に名鉄の岐阜地区4路線の一斉廃止によって「金町(こがねまち)」「金宝町」「金園町四丁目」「金園町九丁目」と一挙に「金」4駅が消滅して「無冠」になった?岐阜市のほか、これらと同時に「白金」駅が消えた関市、名鉄三河線末端部の廃止(平成16年)で「西中金」駅が消えた豊田市、長野電鉄屋代線の廃止(平成24年…[77584]Issie さん)により「金井山」駅が消えた長野市があります。
また、震災により復旧のめどが立たず長期運休中(バス代行)となっている気仙沼線の件ですが、このような路線・駅の扱いについては、先の「第3回クイ図五番勝負」の「問四」でも物議を醸しており([86686] スカンデルベクの鷲 さん、[86689] N さん)、微妙なことになってくると思われますので、これに関しては後日私なりの意見を書き込む、ということもあるかもしれません。

ついでに、「市」以外で「金」の付く駅がある自治体を下記に挙げておきます。
2特別区・11町・1村が該当し、駅数は計18駅あります。

区・町村名駅名(路線名)駅数累計
東京都港区白金高輪、白金台(東京メトロ南北線・都営三田線)57
東京都葛飾区金町(常磐線)、京成金町(京成金町線)59
北海道南富良野町金山、下金山(根室本線)61
北海道当別町石狩金沢(札沼線)62
青森県深浦町北金ヶ沢(五能線)63
岩手県金ヶ崎町金ヶ崎(東北本線)64
秋田県三種町北金岡(奥羽本線)65
山形県中山町羽前金沢(左沢線)66
茨城県大子町西金(水郡線)67
神奈川県大井町相模金子(御殿場線)68
新潟県関川村越後金丸(米坂線)69
石川県中能登町金丸(七尾線)70
福岡県香春町勾金(平成筑豊鉄道田川線)71
福岡県福智町金田、上金田(平成筑豊鉄道伊田線)73

今回の十番勝負では、もう一つ「駅名問題」がありました。問六、「その市内に『○○市』駅がある市」という共通項でした。この「問六」についての検証も、次回に書いてみようと思っています。

【1】駅名誤記訂正、気仙沼線の扱いに関して追記
[87064] 2015年 1月 10日(土)15:07:49伊豆之国 さん
十番勝負
問五:須賀川市
[87007] 2015年 1月 6日(火)22:32:31伊豆之国 さん
十番勝負
問七:富士見市
[86988] 2015年 1月 5日(月)23:31:30伊豆之国 さん
十番勝負
問二:長野市
問三:村上市
[86943] 2015年 1月 4日(日)23:25:38伊豆之国 さん
十番勝負
問一:町田市
問六:伊勢市
問八:にかほ市
[86896] 2015年 1月 4日(日)15:50:24伊豆之国 さん
十番勝負
問四:下関市
問九:松阪市
問十:津島市
[86858] 2015年 1月 3日(土)11:40:33伊豆之国 さん
区境を越える町名(From横濱)
十番勝負のスタートが4日と遅いせいなのか、新年早々なのに書き込みペースが全然上がってこないですねぇ…。
昨日に続いて、「政令指定都市の区境越え町名」でまだ出ていないと思われるものを。駅伝のコースを地図でたどっているうちに見つけた、横浜市から。

鶴見区東寺尾(○丁目・~東台・中台・北台)・北寺尾/神奈川区西寺尾(→[61173] スピカ さん)
…落書き帳の記事では、2ヶ月半ほど前にすぐ近くまで来ていたのですが(こちら)…。
神奈川区菅田町/保土ヶ谷区上菅田町(→同上)

♯昨日に続いて「駅伝ランナーの苗字」ネタ。順天堂大に「栃木県栃木市出身の栃木選手」([72007])が出ていました…。
[86857] 2015年 1月 2日(金)16:20:36伊豆之国 さん
区境を越える町名(From浪速)
>オーナー グリグリ さんへ
「鉄」ネタ関係のブログを見ていているうちにふと気づいた、未登録と思われる大阪市の「区境越え町名」。

阿倍野区帝塚山/住吉区帝塚山東・帝塚山中・帝塚山西
住吉区長居・長居東・長居西/東住吉区長居公園

「阿倍野区帝塚山」は一丁目しかありません。
阿倍野区と東住吉区は、共に「昭和18年に住吉区から分区」とあるので、同一地域の分断と見てよいと思われます。

♯今日の箱根駅伝をTVで見ていたら、グリグリ さんと同郷、「石川県野々市市出身」と紹介された選手が出ていました。
東洋大で「山登り」の5区を走っていた、五郎谷 俊 選手です。(箱根駅伝公式サイトには出身地の記入なし)
[86856] 2015年 1月 1日(木)12:21:17伊豆之国 さん
メリーさんの羊
新年明けまして、…と言いたいところですが、母の喪がまだ明けていない([86749])ので失礼させていただきますが、ともかく今年もよろしくお願いいたします。
さて、今年は未年。と言うことで、干支にちなんで「羊」「未」のつく地名にまつわるお話からはじめることとします。

「羊」も「未」も、共にこの字がつく地名は非常に少なく、稀少価値と言ってもよいくらいです。日本には、元々野生の羊がいなかったとされ、家畜としての羊は古くから入ってきたかもしれませんが、本格的に飼育されるようになったのは明治以降になってからと見られます。江戸時代以前には羊を身近に見ることができなかったから「羊」地名が少ない、と言うことになるのでしょうか。
ところで、「羊」のつく地名で最も有名なのは、「蝦夷富士」とも呼ばれる北海道の名峰「羊蹄山」と、同じく北海道は札幌市豊平区の、クラーク博士にもゆかりの「羊ヶ丘」ではないでしょうか。
「羊蹄山」は、古くは「後方羊蹄山」と書いて「しりべしやま」と呼ばれ、その由来は遠く「日本書紀」の「蝦夷『征伐』」の記事にも遡るといわれますが、真偽は定かではないようです。「しりべし」の読みは、「しりへ」に「後方」を当て、「羊蹄」が「し」で、これは「ギシギシ」という植物の古い呼び名で、その漢名を当てたようです(谷有二氏著「富士山はなぜフジサンか」([84027])より)。「後志」の地名も、この「しりべし山」と関係すると思われます。後になって、「後方」が方角を表しているものと誤解され、この2文字が外されて「羊蹄山」と書かれ、音読みされるようになったのが定着したようにも思われますが、本当はどうなのでしょうか。
埼玉県秩父市には「羊山公園」があり、春になると一面の芝桜で埋め尽くされる観光名所になっています(秩父市HPより)。この「羊山」の由来にも関係ありそうなものとして、現在の群馬県高崎市にある「多胡碑」と、この碑文に見える、人名と思われる「羊」という人物にまつわる伝承について、梅原猛氏の「塔」という著書(集英社・昭和51年発行)に詳しく書かれています。この「羊」という人物は、奈良時代の初め、和銅4年(711)に置かれた上野国多胡郡を賜って支配した豪族とされ、渡来人の一族ではないかと言われているようです。「羊」という人物は、秩父地方にも深いゆかりがあり、「羊太夫」という名で呼ばれて多くの伝承が残り、秩父市黒谷にある「和同開珎」鋳造の遺跡にも、「羊」が深くかかわっていたという話が伝わっているようです。秩父市の「羊山」も、この「羊太夫」伝説とつながっているのでしょうか。「羊」という人名は、昭和58年に東京都国立市の遺跡からの出土品に「武蔵国多磨 羊」と文字が書かれていたものがあり(国立市HPより)、「羊」と名乗る複数の人物が関東地方各地にいたのかもしれません。
熊本県天草下島には、「羊角湾」があります。

「未」のつく地名として、島根県安来市伯太町に「未明」と書いて「ほのか」と読む風雅な地名があります。まだ夜が明け切れていない空の、ほのかな明かりを表したものでしょうか。広島県庄原市東城町には「帝釈未渡(みど)」と言う地名があり、景勝地「帝釈峡」の一角を占めています。「地理院地図」では、このほかに小字クラスの地名や、河川名などでいくつかヒットするようです。「つくばみらい市」や横浜市「みなとみらい」の「みらい」は「未来」の意味でしょうが、漢字が当てられていません。

最後に脱線して、「星座」の話を。星占いでもお馴染みの「牡羊座」。春分の日から1ヶ月間が当てられていますが、長い間の地軸の「首振り運動」により、現在では実際の春分点は隣の「魚座」に入っているようです。「牡羊座」は、秋から初冬にかけて南の空高く見えますが、明るい星が少ないため、都会の空では見つけにくいでしょう。
[86850] 2014年 12月 31日(水)15:27:21伊豆之国 さん
今年末の各種経県値
昨年([84609])と同じく、今年の経県値と、今年末時点での「認市度」(市の経県値)の変化を示しておきます。
今年の経県値は、32点となりました(こちら)。
認市度(市の経県値)の変化は次の通り、いずれも8月の奈良~伊勢遠征[86317]によるものでした。

 △→○ 松阪
 ▲→● 草津
 ▲→△ 大垣

新規市制の滝沢市は▲です([84609])。
この結果、今年末時点での認市度(全国790市+東京特別区(全体で1市として計上))とその増減は下記のようになりました。

 ◎:2(±0)、○:118(+1)、●:259(+1)、△:52(±0)、▲:267(-1)、×:93(±0)

生涯経県値は昨年8月([84083])、都道府県庁所在地は一昨年8月([81852])以降変化がなく、政令指定都市についても[75901]で書き込んでいたのより変化していません。「県庁所在地とのギャップ」も、[84083]で埼玉県が1点増えてからは変わっていません。「県内人口最小市」については、[76068]で書き込んだ時点より、水俣市が×から▲になったのですが([82368])、実はこの時点で埼玉県の人口最小市が幸手市から白岡市に交替していた([82398] k-ace さん)のを見落としていたため、幸手市(△)→白岡市(▲)となって、結局[76068]と差し引き0となっています。
宿泊経験がある市で、現在人口最小なのは、珠洲市([76068])、訪問した市では室戸市。町村ではそれぞれ風間浦村と白川村([61094])となっているようです。
なお、中核市(特例市も)については、[81852]で鹿児島市と宮崎市が○になったことにより、未踏はなくなっています。現時点で、未踏である市で人口が最大の市は、帯広市(168,170人)になっているようです。
[86833] 2014年 12月 27日(土)13:47:30伊豆之国 さん
業務連絡(若い市長・更新情報) & クイズの答え
[86800],[86807] オーナー グリグリ さん
若年で当選した首長の一覧を更新
ですが、最新情報を2件ほど、追加をお願いいたします。

・阿久根市長・西平良将氏…21日投開票の市長選挙で、復帰を目指した元市長を退け再選されています。(前回はリコール合戦で世間を大いに騒がせたこの市ですが、今回は打って変わって、県外ではほとんど話題に上らず…)→こちら
・元酒田市長・阿部寿一氏…2年前の総選挙で衆議院に初当選しましたが、14日の選挙で落選した模様です。→こちら

…誰も飯能がなかった[86798]のクイズ
A) 山梨県、佐賀県、沖縄県
B) 石川県、奈良県、宮崎県
ですが、
[86818] のアナグラムヒント
不通線カット(ふつうせんかっと)
の解は、「復活当選」(ふっかつとうせん)。答えは、14日の総選挙において、県内の小選挙区での「落選」候補が
A) → 県内の小選挙区全てで、比例で復活当選した候補が出た
B) → 県内の小選挙区での落選者が、誰も比例で復活当選しなかった
と言うことでした。[86798]
沖縄県は「いかにも無駄がない」
と書いたのは、沖縄県の全4選挙区で、「落選」者が全て比例で復活当選しており、皮肉なことを言えば「沖縄県で小選挙区に投票した人には、『無駄な一票』が無かった」と言うことになるのでしょうか?

♯今回は「選挙ネタ」記事ですが、以上の通り、客観的事実のみを記入しました。


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