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[82999] 2013年 3月 19日(火)00:35:08今川焼 さん
担当地名コレクション更新&「ロータリーコレクション候補」蔵出し
1月下旬以来、家庭の事情でバタバタしており、更新がたいへん遅くなりましたが、以下追加しました。情報ご提供ありがとうございました。

半島コレクション
 [82815]オーナーグリグリさん
 [82846]倉田昆布さん
 [82885]たもしまさん
丘陵コレクション
 [82885]たもしまさん
水底トンネルコレクション
 [82971]MasAkaさん

ところで、ロータリーコレクション候補を5~6年ほど前からため込んでいます。昨年、今年と相次いでパソコンのハードディスクが損傷しデータが一部失われるということがありました。幸い、だいたいバックアップがあったので事なきを得ていますが、おシャカになる前にこちらに書き込んでおくことにします。EMMさんもお忙しいようなので、またゆっくりと更新して下さい。

青森県八戸市大字河原木
福島県西白河郡西郷村長坂
東京都日野市日野台2丁目
東京都日野市豊田4丁目
岐阜県大垣市荒尾町
愛知県半田市相賀町
滋賀県湖南市柑子袋(その1)
滋賀県湖南市柑子袋(その2)
大阪府高槻市淀の原町
大阪府池田市旭岡2丁目
岡山県岡山市北区横井上
福岡県北九州市八幡西区春日台5丁目
福岡県北九州市八幡西区永犬丸南町
福岡県福岡市東区千早6丁目
鹿児島県霧島市国分上野原縄文の森・国分上野原テクノバーク
鹿児島県霧島市国分上野原テクノバーク(この西側に終端ロータリーあり)

微妙な物件
滋賀県大津市木の岡町(一方通行?)
大阪府柏原市旭ケ丘3丁目(ちょっと変則的)
兵庫県伊丹市南野5丁目(一方通行?)

ところで、先日話題になった飯田市のロータリーのニュースで、こちらの読売新聞の記事中に、
日本では、愛知県豊田市、茨城県日立市など約10か所に設置例がある。
とあり、豊田市はともかく、日立市はコレクションにはなく、どこかに新しくできた?と捜してみると、どうやら常陸多賀駅前広場が完成しましたということのようです。いわゆる「駅前ロータリー」はコレクション対象外なのですが、リンク先の写真を見る限り、車寄せなどがある広場とは別個独立した交差点のようにも見えます。いかがでしょうか?
[82998] 2013年 3月 18日(月)23:33:10k_ito さん
知多娘。
こんばんは。市町村擬人化といえば、愛知県には知多娘なんてのもありますがいかがでしょう。

# せっかく三河の地名についてのネタが出ているところなのに、こんな書き込みしかできず恐縮です。
[82997] 2013年 3月 18日(月)23:06:36今川焼 さん
都道府県擬人化
[82993]mikiさん
[82995]オーナー グリグリさん

擬人化と言えば、個人サイトですが「御かぞくさま御いっこう」があります。
作者は愛媛県在住らしく、とくに四国四兄弟の四コマ漫画は笑えます。一部は紙の本にもなっているようです。
[82996] 2013年 3月 18日(月)21:58:32オーナー グリグリ
元車交差点
[82991] EMMさん
元車交差点がロータリーだった、とのこと。
(中略)
グリグリさんはこのロータリーの事はご存じでしょうか?
高校生までの私の金沢生活には、残念ながらこのあたりは行動範囲に入っていませんでした。したがってまったく不明です。香林坊交差点の中央に円筒形の安全地帯っぽいものがあったのは何となく記憶にありますが、その頃は路面電車も走っていたと思いますので、その安全地帯がロータリーの役目をしていたかどうかまで記憶が定かではありません。
[82995] 2013年 3月 18日(月)21:49:21オーナー グリグリ
47都道府犬
[82993] mikiさん
ほかにも他県でこういうのがあったら、教えてくださいませんでしょうか?^^;
お久しぶりです、mikiさん。広島女学園、面白いですね。RCC中国放送の企画かな。
都道府県版では、テレビ愛知が発祥の地の47都道府犬があります。
[82994] 2013年 3月 18日(月)21:40:52にまん さん
ロータリー
[82983] EMM さん

八潮市木曽根(運用上はロータリーだけど形状的に微妙な物件なので、ロータリーもどきに追加)
もどきとはいえ、追加されたんですね。
きわめてあやしい物件だったので、没になったんだろうと思ったまま、きれいに忘れてました(笑)
投稿当時は、地図上に点線で高架下の道路の記載があったんですが、今見るとなくなっていますね。これでは、地図上でどこにロータリーがあるのか判別不能です。ストリートビューで確認とはナイスアイデアだと思います。
[82993] 2013年 3月 18日(月)20:13:41miki さん
広島県内市区町擬人化
お久しぶりです。^^

いいものを見つけました。
http://www.rcc.net/hirogaku/student/map_hcity.htm

広島県内の市区町を擬人化したものです。
ほかにも他県でこういうのがあったら、教えてくださいませんでしょうか?^^;
[82992] 2013年 3月 18日(月)20:06:28hmt さん
三河における「かいと」地名の漢字表記
『かいと』コレクション
「かいと」と読む地名には現在、カタカナの「カイト」を含めて22種類のパターンが見つかっています。
近畿地方で発生した「垣内(かいと)」地名が、表記が様々に変化して地方に伝搬して行ったのでしょうか。

近畿地方では「垣内」と「垣外」とが圧倒的多数ですが、東海道諸国など他の地方の表記において、いろいろな変種を見ることができるのですね。
近畿に次いで多い 25地名が収録されている愛知県の三河地方を例に取り、調べてみました。

25例の内6例が「カイト」ですが、これは古く使われた漢字表記が失われたものかもしれません。
とりあえず「カイト」を勘定外とすると、三河地方で「かいと」の漢字表記として使われているのが 19地名。
それが、なんと 12種類に分散しています。岡崎市が7種。西尾市が5種。
垣内 岡崎市
垣外 西尾市
垣戸 豊田市
海戸 岡崎市・西尾市
開戸 岡崎市・西尾市・蒲郡市
貝外 みよし市
貝戸 岡崎市・西尾市・設楽町
貝渡 岡崎市
門内 西尾市
谷戸 岡崎市
欠戸 豊田市
外外 岡崎市

東海道諸国に伝わった地名「かいと」は 発音主体の地名であり、各地で適当な漢字が当て嵌められたのでしょう。
その結果、三河国内に限ってさえも 驚くべき多数の変種が生じています。
地名が伝搬の過程で表記変化を伴うのはわかるが、それにしても見事に分化したものです。
垣内→かいと→垣外のように、正反対の意味の漢字が使われる例もあります。念入りなことに「垣外」に更に接頭語を付けて「内垣外」とした地名さえ6例も存在。

地名を考える際には、漢字表記に騙されてはいけない。
今回の実例により、私が再認識した教訓です。
[82991] 2013年 3月 18日(月)01:29:22EMM さん
ロータリーコレ関係レス
[82989] ぺとぺとさん

情報提供ありがとうございました。
確認したところ、過去に投稿されていない物件でした。
ストリートビューで確認したところちゃんと一方通行になっており、文句なく採用できる物件でした。ありがとうございます。
現在、古い投稿から順に対応していますので、コレクションへの反映はしばしお待ち下さいますようよろしくお願い申し上げます。

-----

さて、1件投稿を頂くと、その回りを探してしまうのが私の性。
そしたらば、同じ青葉区内で怪しげな物件を発見。
これなんですが…ストリートビューで見ても一方通行で運用されているかどうかが分からない。
形は良さげなんですが。

-----

ついでなので、しばらく前に見つけた物件をご紹介します。
見つけた、と言うか、家庭での会話の中で存在を知った…と言うのが正解。

事の発端は、2月頃に石川県内で発生した2件の逆走事故。
これがいずれも「曲がった先が中央分離帯のある道で、間違って右車線に入ってしまい事故を起こした」というものでした。
で、この件に関するTVニュースを見ながら父がこう言うのです。

「交差点で過度に小回りする車が多い。あれは逆走になっても不思議ではない」

「昔、香林坊の信号所([46545][46567][46584]参照)で大回りしなければならないのに小回りして、お巡りさんに怒られていた奴がかなりいた」

「香林坊はロータリーではなかったが、金沢市内の別の所にロータリー交差点があった」

思わぬ話の流れにビックリしつつ、父にその交差点がどこだったか聞くと、元車交差点がロータリーだった、とのこと。
国土変遷アーカイブズで航空写真を調べてみると、1946年の航空写真にロータリーらしきものが写っていることが確認できました。
1962年の航空写真にもそれらしきものがあるような気がするのですが、ちょっと写り方がイマイチではっきり確認できない。
1975年の航空写真では影も形もありません。
うちの父は60年代半ばにはバイクに乗っていまして、その事と航空写真の変遷を考えると60年代末~70年代頭に無くなったのかなぁ…と推測しています。
46年の写真を見る限り存在は間違いないので元ロータリーで登録しようと考えています。
グリグリさんはこのロータリーの事はご存じでしょうか?
[82990] 2013年 3月 17日(日)23:47:35EMM さん
EMMの地名コレクション編集メモ・第184号-2
[82985] オーナー グリグリ様
「海道」を「かいと」と読む地名は見つかりませんでしたが、確認している段階で「海道」地名がたくさん集まってしまいました。「海道」コレクションも手頃な感じです。北海道(きたかいどう)が八千代市と田原市に、東海道が八千代市と志摩市にありました。次いでの時にコレクション案に入れておいてください(私の担当で)。
「海道」コレで登録しておきました。併せて「コレクション案」コレにも記載しました。
ご確認をよろしくお願いいたします。
なお、先に「街道」コレが登録されているので、URLはちょっと変えてあります。
[82989] 2013年 3月 17日(日)22:52:49ぺとぺと さん
ロータリーコレクションへの情報提供
[82983]EMMさん
ロータリーコレクションに関する記事を見て思い出しました。
既に情報提供されているものかも知れませんが、まだ収録対象となっていないようなので情報提供させていただきます。お忙しいところ恐縮ですが、ご検討ください。

横浜市青葉区恩田町

先日、娘を連れて「こどもの国」に行った時に地図を見ていて発見しました。
[82988] 2013年 3月 17日(日)19:30:11【1】オーナー グリグリ
肉門内
"はさま"、"みさき"、"かいと"など、同音異字地名を探していて気が付くことがあります。同じ表記でも読みが違う事例がかなり出て来ることです。とくに、"かいと"ではそれが顕著です。例えば、"垣内"は"かいと"と"かきうち"の読みが混在していますし、"谷戸"では"かいと"は少数派でほとんどは"やと"です(島根県邑智郡川本町谷戸は"たんど"と難読)。

地域によって違う読みが存在するのは不思議ではないのですが、狭い範囲で読みが違っているケースもかなりあります。一つ例を挙げます。

西尾市西幡豆町北門内(きたかいと)
西尾市西幡豆町播摩門内(はりまがいと)
西尾市東幡豆町肉門内(にくもんない)

上記の3ヶ所は直線距離で2km以内の範囲に存在しています。"肉門内"という地名が上の2つの地名と由来が同じなのか、それともたまたま一致しただけなのか。調べてみると面白そうです。
[82987] 2013年 3月 17日(日)18:54:59オーナー グリグリ
Re:「かいと」地名
[82986] hmtさん
予想通り紀伊半島に多数の「○垣内」という旧村があったようです。
さっそく情報をありがとうございます。

垣内と垣外については調査が不十分でした。調査途中だったのを失念していました。垣内は近畿地方にまだまだたくさん存在しますが、「かいと」読み以外もたくさん含まれているようです。垣外の方はそれほど多く無さそうなのでこちらから調査を進めようと思っています。とりあえずいただいた情報は追加しました。ありがとうございました。
[82986] 2013年 3月 17日(日)17:34:41hmt さん
「かいと」地名
[82985] オーナー グリグリ さん
「垣内」を「かいと」と読む名は、地名や人名で何度も見た記憶があるのですが、具体例をなかなか思い出せません。
コレクションを見ると山城国南部が多いようですね。
とりあえず、紀伊半島の大和国吉野郡十津川村の2例を、読みの記された郵便番号データで示します。

奈良県吉野郡十津川村
谷垣内(タニガイト)
玉垣内(タマガイト)

両方共、町村制以前の村名だったと思うので、変遷情報検索を試みました。
予想通り紀伊半島に多数の「○垣内」という旧村があったようです。
どれだけの「○垣内」が現存しているかは調べていませんが、ご参考まで
[82985] 2013年 3月 17日(日)14:27:01【1】オーナー グリグリ
同音異字地名「かいと」リリース
地名コレクションリニューアルを記念(?)して、長年温めていた同音異字地名シリーズ第三弾(大龍エクスプレスさんのしめを入れると4つめ)「かいと」コレクションをリリースしました。はさまの25種類に次いで22種類の表記が見つかりました。追加情報があればぜひお知らせください。以下はコレクション説明文です。

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「はさま」「みさき」コレクションに続く、同音異字地名コレクションです。「かいと」と読む地名には現在、カタカナの「カイト」を含めて22種類のパターンが見つかっています。住所地名を集めましたが自治体名はありません。[24047]にも書きましたように、「地名から歴史を読む方法」の武光誠氏によれば、「かいと」とは元々近畿地方特有の言い回しで、本来の意味は「垣内」と書いて垣根に囲まれた武家屋敷の意味であり、他の地方では「堀の内」に相当するとのことです。近畿地方で発生した「垣内(かいと)」地名が、表記が様々に変化して地方に伝搬して行ったのでしょうか。

同書に書かれた表記([24047]参照)のうち、海道、開外、開道、会党、灰土については実際の地名を発見できませんでした。灰土については大分県中津市山国町草本灰土という地名が見つかりましたが、読みは「はいつち」のようです。海道は全国に数多く存在する地名ですが、読みが確認できたものはすべて「かいどう」でした。なお、開戸、門内、谷戸、外外、カイトは、同書には挙げられていません。外外に該当するのは、外の文字が三文字連続する非常に珍しい地名「外々外」です([78444]参照)。

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「海道」を「かいと」と読む地名は見つかりませんでしたが、確認している段階で「海道」地名がたくさん集まってしまいました。「海道」コレクションも手頃な感じです。北海道(きたかいどう)が八千代市と田原市に、東海道が八千代市と志摩市にありました。次いでの時にコレクション案に入れておいてください(私の担当で)。>EMMさん
[82984] 2013年 3月 17日(日)14:06:29オーナー グリグリ
Re:EMMの地名コレクション編集メモ・第184号
[82982] EMMさん
今回のリニューアルで、テキストデータ中に改行を入れると説明文やコレクションデータ中にそのまま反映されるようになっています。
<br>タグで改行させていた場合、タグが文字列として表示されてしまっていますので、テキストデータから削除して下さいますようお願いいたします。
(「コレクション案」コレがそのようになってました。説明文中に残っているのが見られた場合は、私の方で削除する場合もあります)
これはうっかりしていました。前の仕様と一部変わってしまっていましたね。申し訳ありませんでした。私の方で、一括して<br>(<BR>)タグを改行に置換するようにします。

と言うことで全コレクションの説明文を確認した所、<BR>タグは双耳峰コレの1ヶ所だけでしたので、改行に置き換えておきました。なお、
今回のリニューアルで、テキストデータ中に改行を入れると説明文やコレクションデータ中にそのまま反映されるようになっています。
この仕様はこれまでも同じです。今までも改行はそのまま反映されるようになっていました。今回配慮不足だったのは、<BR>タグを改行に自動的に置き換えていたことを忘れていました。なお、この仕様はもともと暫定的なものだったので、今回のリニューアル後は継承しないこととします。

EMMさん、ご指摘ありがとうございました。
[82983] 2013年 3月 17日(日)12:56:50EMM さん
ロータリーコレ関係レス
と言うことで(?)、ロータリーコレの登録の方も亀の歩みで進めております。
今回は2007年1~3月にあった情報提供のうち、未反映の4件を追加しました。

[56971]桜トンネルさん
瀬戸市陶生町(比較的最近ロータリー部分が撤去されたようなので、元ロータリーに追加)

[57012]にまんさん
八潮市木曽根(運用上はロータリーだけど形状的に微妙な物件なので、ロータリーもどきに追加)

[57227]桜トンネルさん
嬬恋村鎌原、同大前

なお、[55765][55913][56576]で情報提供されていた物件は登録済でした。

それから、[82866]でMasAkaさんにご紹介頂いた飯田市の物件ですが、[82875]投稿後にかすみさんがツイッターでリンクされていた記事中にロータリー部分工事中の写真が載っていました。
ロータリーとして固定されるので間違いなさそうなので、正式に採用の方向とします。
[82982] 2013年 3月 17日(日)12:56:39EMM さん
EMMの地名コレクション編集メモ・第184号
年度末の提出物に追われているのに、もう年度頭の仕事も飛び込んできて若干ヘロヘロなEMMです。

[82981] オーナー グリグリ様
地名コレクションのリニューアルを実施しました。これからも地名コレクションが充実するよう努力していきますので、企画にご協力いただいている編集長のEMMさんはじめ編集者の皆様と、地名コレクションをお楽しみいただいている訪問者の皆様には、今後とも当企画へのご支援をよろしくお願いいたします。
リニューアル作業お疲れ様でした。
いろいろな構想だけは有りながらなかなか手が付けられないでいる編集長ではありますが(新規コレクションのアイデアは10や20では効かない…その前に途中になっているコレクションを進めねば)、少しずつでも手を付けて行ければと考えておりますので、よろしくお願いいたします。

以下、各担当の皆さんへの事務連絡。
今回のリニューアルで、テキストデータ中に改行を入れると説明文やコレクションデータ中にそのまま反映されるようになっています。
<br>タグで改行させていた場合、タグが文字列として表示されてしまっていますので、テキストデータから削除して下さいますようお願いいたします。
(「コレクション案」コレがそのようになってました。説明文中に残っているのが見られた場合は、私の方で削除する場合もあります)
[82981] 2013年 3月 16日(土)16:27:20オーナー グリグリ
地名コレクションをリニューアルしました
地名コレクションのリニューアルを実施しました。これからも地名コレクションが充実するよう努力していきますので、企画にご協力いただいている編集長のEMMさんはじめ編集者の皆様と、地名コレクションをお楽しみいただいている訪問者の皆様には、今後とも当企画へのご支援をよろしくお願いいたします。では、ちょっと長くなりますが、リニューアル内容を説明します。

1.コレクションページのレイアウト改善
当サイト全体のレイアウト改善を進めていましたが、その一環で、地名コレクションページのレイアウトを改善しました。表示幅、表形式の見やすさ改善など、主に見易さの改善を行いました。これで、レイアウト改善の残る対象は落書き帳の大物を残すだけとなりました。

2.URL変更
これまではトップページだけが http://nam.uub.jp/ と独自ドメインでしたが、各コレクションも同一のドメインに統一しました。すなわち、半島コレクションの場合は、http://nam.uub.jp/hanto.html となります。なお、従来のドメイン(http://uub.jp/nam/)でもアクセスは可能です。

3.トップページ改善
ご覧いただければすぐに分りますが、コレクション一覧の表示を3列から縦に1列でずらっと並べる形式にし、コレクション毎に簡単な説明文を付けるようにしました。コレクション内容が一覧表からすぐに分るようになったと思います。さらに、一覧表の右側に5種類のランキングを表示するようにしました。このランキングは、毎日1回(深夜)、および、任意のコレクションの更新の都度、自動更新します。

4.トップページに表示するコレクション説明文
トップページに表示する説明文は、編集者の方が管理画面で編集することができます。今回は私が初期入力を行いましたが、キャッチの良い内容になるよう、お好きなように文章を再編集していただければと思います。編集方法など詳細は、ヘルプ(利用マニュアル)をご参照ください。従来通り、トップページ右下の編集管理ページへから管理画面ページに移動できます。なお、ヘルプにも書きましたが、トップページに表示する説明文につきましては、全体のバランスを調整するために、編集長(EMMさんと私)が再編集する場合がありますので、あらかじめご了承ください。

5.ランキング表示
(1) 昨日の人気コレ(前日の訪問者の多い順にトップ20をランキングします。同じ訪問者が複数回訪問してもカウントは1回です)(2) 最近更新したコレ(更新履歴の最近順に10件表示します。同じコレクションは最新の更新1件のみ表示します)(3) 訪問者ランキング(過去50日間の訪問者の多い順にトップ50をランキングします。1日毎の訪問者数の合計なので、同じ訪問者の違う日の訪問は別々にカウントします)(4) 地名件数ランキング (多)(採録している地名件数の多い順にトップ20をランキングします)(5) 地名件数ランキング (少)(逆に、採録している地名件数の少ない順にトップ20をランキングします)

6.SNSリンク
各コレクションのページ右上に、facebookのいいね!ボタンと、twitterのツイートボタンを設置しました。SNSの口込みによる訪問者を増やすために、ポチっとボタンを押すようにしましょう。皆さんよろしくお願いいたします。

7.管理機能の強化(説明文への引用機能)
あまり大きな機能強化はありませんが、コレクションページの説明文に、落書き帳の引用機能と同様の機能を追加しました。その際、少し補強して、文字色か背景色を指定できるようにもしました。詳しくはヘルプ(利用マニュアル)をご参照ください。

8.管理機能の強化(一覧表の改行抑止機能)
一覧表の見出し定義部に、改行をさせない指定を追加しました。"_"で指定します。こちらも、詳しくはヘルプ(利用マニュアル)をご参照ください。

以上がリニューアル内容になりますが、管理機能に関してはとくに説明していない細かな仕様改善もありますので、編集者の方は、念のため、ご自身のコレクションの表示をご確認いただければありがたいです。一応、私の方で大まかに確認はしましたが、何か不具合などありましたらお知らせください。なお、下記のコレクションにつきましては、表示を整えるために、私の方で勝手ながら見出し定義部を少し補正いたしました。ご確認いただければと思います。

見出し定義部を補正したコレクション補正内容
湿原カラム幅調整(W12%,W8%,W20%,W15%,W12% の部分)
アルプスカラム幅調整・改行抑止(W12%,W12%,_主な山 の部分)
2県にまたがる島改行抑止(_ の部分)
松原改行抑止(_ の部分)
官職名町名カラム幅調整(W18%,W26%,W8%,W48% の部分)
神代カラム幅調整・改行抑止(W36,W18%,W8%_種類,W38% の部分)
海獣カラム幅調整・改行抑止(W35%_,W25%,W40% の部分)
四神カラム幅調整・改行抑止(W38%_,W20%_所在地,W9%_種類,W34% の部分)
自治体の最高点改行抑止(_種別 の部分)

今回のリニューアルはレイアウト改善が主眼だったため、編集機能の強化は二の次になってしまいました。コレクションページをもっと柔軟に美しくレイアウト構成できるようにしたいと思っていますので、ご要望を出していただければと思います。例えば、説明文を複数箇所に配置できるようにしたい、一覧表の様式を複数定義したい(見出し定義を複数指定したい)、フォントサイズや色を指定したい、などです。写真や地図をレイアウトすることも効果的なのですが、私の現在の力量ではハードルが高い機能強化になります。こちらは将来の課題とさせてください。

では、今後とも地名コレクションおよび都道府県市区町村をよろしくお願いいたします。
[82980] 2013年 3月 16日(土)03:31:01山野 さん
只見線の駅(廃止&降格)
合併も終わりまして(岩舟の議決、気が付かなかった)、ネタも無いので取り合えず「廃駅」情報です。
本日のダイヤ改正により、一部区間が不通となっている「JR只見線」の内、田子倉駅(2001年度から臨時駅)が廃止され、
魚沼市穴沢にある柿ノ木駅が交代する形で「臨時駅」(全列車通過)になりました。

*情報は「田子倉駅 廃止」で検索すれば、ゾロゾロ出てきますので此処に「ソース」は載せません。
[82979] 2013年 3月 15日(金)19:23:26オーナー グリグリ
変遷情報更新
[82951] 山野さん、つくば市長の土浦市長への合併し中核市構想ラブコールの情報をありがとうございました。変遷情報に情報追加しました。また、ピーくんさんからはメールで栃木市と岩舟町の各議会での合併関連法案が3/4に可決されたとの情報を頂きました。こちらも情報追加しました。ありがとうございました。更新が遅くなり申し訳ありませんでした。今後ともよろしくお願いいたします。
[82978] 2013年 3月 15日(金)18:53:30オーナー グリグリ
次回十番勝負の予定
前回の十番勝負からもう二ヶ月近くになるんですね。次回は、4月28日(日)午後9時スタートで予定します。連休中の開催となりますがよろしくお願いいたします。なお、前回同様に入門コースと一般コースの同時開催です。
[82977] 2013年 3月 15日(金)18:48:16オーナー グリグリ
東横線リニューアル(地名コレクションリニューアル予告)
明日の東横線のリニューアルに合わせた訳ではありませんが、難航していました地名コレクションのリニューアルを明日中に実施する予定です。しばらくリニューアル作業に没頭していましたが、何とか目処が立ちました。地名コレクションの編集にご協力いただいている皆さんに作業していただく必要はありませんが、念のためリニューアル後のコレクションページをご確認いただけると幸いです。詳細は明日のリニューアル時にアナウンスする予定ですが、現在の編集仕様を継承しつつ、若干の仕様追加(強化)を行いました。基本は、レイアウトの改善です。では、よろしくお願いいたします。
[82976] 2013年 3月 15日(金)16:12:24hmt さん
Re:White City
[82975] 伊豆之国 さん
バレンタインデーの1ヶ月後ということで、日本の菓子屋さんが作ったという ホワイトデー。
話題になった機会に、禁令に背いて ローマの兵士とその愛人とを結婚させた「ウァレンティヌス」の記念日まで遡ってみました。

ところが、現在のカトリック教会の聖人暦では、2月14日に この記念日が掲載されていないのですね。
調べてみたら、信憑性が低いという理由で 1960年代に開かれた 第2バチカン公会議後の典礼改革で取り除かれたとか。

余談はさておき、「白」という字の付く市町村は、6市7町3村

その6市を、ある共通項により2つのグループに分けてみました。

人名又は駅名に関連するものという推測からスタートしたので、共通項を得るのは容易でした。
[82975] 2013年 3月 14日(木)23:38:04伊豆之国 さん
White City
今日は「白色の日」(もう残り時間が少なくなりましたが)。そこで、「白」の付く市にちなんだクイズを。

「白」の付く市は、つい最近まで4市でしたが、白岡市・大網白里市が相次いで誕生し、現在6市あります。その6市を、ある共通項により2つのグループに分けてみました。

「該当する市」白石市、白河市、白岡市、白井市
「該当しない市」大網白里市、白山市

…さて、この「共通項」とは何でしょうか?

▲いきなりヒントですが…。白川町も該当します。白川村は該当しません。
[82974] 2013年 3月 11日(月)21:33:45オーナー グリグリ
南相馬市小高区(旧小高町)へ行って来ました
[80527]で紹介した「ITで日本を元気にする!」のメンバー36名と被災地沿岸を回って来ました。巡回ルートは、仙台 - 石巻 - 東松島 - 名取 - 相馬 - 南相馬 - 飯館 - 福島、の順です。南三陸方面には何度か足を運んでいたのですが、名取や相馬方面の津波被害のあった平野部は初めてでした。テレビや写真だけでは決して感じ取ることのできない現実に、まだまだ復興できていない、人・もの・心に胸が痛みました。

「ITで日本を元気に!」石巻から南相馬(小高区)を辿る(2013年3月10日)

昨日今日とテレビや新聞は思い出したかのような震災特番の連続ですが、復興は現在進行形というよりも停滞中という印象が非常に強いです。日本中の少しでも多くの人に復興しない現況を知らしめたいというのが今回の目的でしたので、微力ながら当サイトでも情報発信させてください。多くの皆さんに被災地の状況をご覧いただければと思います。

津波で家族や家を失った悲しみも凄まじいことですが、小高区や飯舘村のように、家は残っているけど住むことができない現実も、まったく違った意味でショックです。飯舘村には暗くなってから訪問したのですが、家に明かりが灯らない街並は恐怖さえ感じる空間でした。都会では決して見ることのできない星空に、どのように感動していいのか戸惑ってしまいます。
[82973] 2013年 3月 10日(日)17:22:17【1】hmt さん
横浜みなとみらい21 (2)高島駅と高島埠頭
[82972] hmt
みなとみらい地区の北部には、高島駅や高島埠頭など 横浜造船所や海面とは異なる歴史を持つ土地もあります。

高島駅と高島埠頭についても記しておきましょう。

Old Map Room横浜 には、1999年当時のみなとみらい北部の地形図が示されています。
2003年開業の横浜高速鉄道みなとみらい21線は、まだ姿を現していません。
19日開通するトンネルが通る道路も、画面右端を僅かにかすめるのみで、殆んど見えません。

「大正11年測量」のボタンを押すと、関東大震災で罹災する直前の2代目横浜駅の隣に、高島駅が大きく描かれています。

脱線しますが、万里橋付近を通るカーブした道路は明治5年に開通した最初の鉄道が、海上を通った路線の遺跡です[79942]。Old Map Roomで「明治24年出版 1:20,000地形図」【追記】を見ると、よくわかります。
陸上を通れば遠くなる神奈川と横浜との間を海上築堤で短縮したこの工事を行なったのが 高島嘉右衛門で、彼の名は「高島町」など多くに残されています。高島易断でも有名な人物です。

本筋に戻って、横浜における鉄道貨物の拠点「高島駅」。
横浜港整備のために 20世紀初頭に造成された新港埠頭。ここには臨港鉄道も作られましたが、貨車入換作業用地がなく、初代横浜駅(後に東横浜駅)も不十分。
そこで表高島町の埋立地に新設されたのが、巨大な貨車入換作業設備を持つ高島駅です。
東海道本線からのアクセスとしては、鶴見駅から分岐して旅客線の少し南を通る約7kmの貨物線も作りました。

大正初年には、旅客線関係でも新設備が登場し、横浜の鉄道は 高島町を軸に 新時代を迎えました。
東京~横浜(高島町)間に専用線を作り、電車運転を開始したのが 大正3年(1914)12月[39140]
東京駅と同じように赤煉瓦造りだった 2代目横浜駅が 高島町にできたのが 大正4年8月[49808]
(本格的な国電の元祖だった 京浜間の院線電車運転は、初代横浜駅改め 桜木町駅まで 延長、平沼駅は廃止。)
高島駅ができたのが 大正4年12月。鶴見から複線の貨物線ができて横浜付近の貨客分離ができたのは大正6年。

このように、一時は横浜の鉄道の中心だったこともある 高島駅付近ですが、横浜駅は 1928年に現在の位置に移転。
高島駅が担った鉄道貨物輸送は 戦後まで繁栄したものの、1980年代には衰退。JR貨物の高島駅が廃止されたのは1995年でした。
その後、みなとみらい再開発が進められたわけですが、貨物線自体は 迂回や地下化【下記2006年撮影空中写真の中央付近】などの変化はあるものの、桜木町駅まで続いているようです。

高島駅があった1977年撮影の 空中写真
右下には「高島埠頭」も写っています。
高島埠頭の海面が陸地になった2枚目の写真(2006年撮影)。
右下でカーブしている道路が、トンネル開通[82971]の「横浜臨港道路」です。道路の左側には、みなとみらい高層ビル群の影が写っています。

1977年撮影の空中写真に示されているように、「高島埠頭」は高島駅の南東側に並行した埋立地です。
横浜市港湾局 の年表によると、昭和5年(1930)に 1号さん橋完成、昭和60年(1985)供用廃止とあります。
第二次大戦後 全設備が占領軍に接収された横浜港の中で、講和条約発効前の 1950年に接収解除された 高島埠頭は、横浜復興の さきがけ となったようです。しかし、廃止後30年近い現在、WEBを探しても高島埠頭の情報は少ないようです。

【追記】地形図について
リンクしたOld Map Room本文の地図は、横浜駅付近から高島町駅付近までの範囲でしたが、画像一覧 には、北は青木橋から南は桜木町駅までをカバーする広範囲の地形図が収録されていました。
残念ながら東側は拡がっていないので、トンネル開通により今回の話題の発端になったパシフィコ横浜前を通る「横浜臨港道路」には及んでいません。
それでも、この細長い地形図4枚により、下記の変遷が非常によくわかります。
H11地形図:ランドマークタワー等のみなとみらい地区、横浜桜木町間の鉄道は根岸線・東横線・市営地下鉄の3線
←S23地形図:三菱横浜造船所、高島埠頭、高島貨物駅、現在の3代目横浜駅
←T11地形図:横浜船渠会社、高島町の2代目横浜駅、高島貨物駅、トライアングル名残の旧直通線[49808]
←M24地形図:海面と築堤上の鉄路(万里橋)、スイッチバックの初代横浜駅(現・桜木町駅)
[82972] 2013年 3月 9日(土)19:56:57hmt さん
横浜みなとみらい21
現在東京メトロ副都心線で渋谷駅まで乗り入れている東武東上線・西武池袋線ですが、来週の土曜日 2013年3月16日から東急東横線・横浜高速みなとみらい線への乗り入れも始まることになっています。

私の居住地からは遠いと感じていた「横浜みなとみらい21」ですが、これで少しは身近になるかと思っていたら、電車の直通運転開始後3日後の3月19日 「みなとみらいトンネル」開通の記事 が落書き帳に現れました。

…というわけで、「MM21」とも略称されるこの地域について、少し調べてみました。

この地域の歴史を語る上で欠かすことができないのが造船所です。
渋沢栄一が地元の財界人と協力して横浜船渠を設立したのが明治22年(1889)。市制町村制と同じ年です。
三菱重工業に合併したのが1935年。占領下の財閥解体時代には、東日本重工業と名乗ったこともあります。
その後、船舶の大型化が進むと、横浜という立地ではこれに対応することができず、歴史あるドックも使われなくなり、横浜造船所自体も1980年以降に本牧・金沢地区に移転しました。

ところで、横浜市の本来の中心地は関内ですが、明治5年に開通した鉄道は この地区に入ることができず、初代横浜駅は町の手前で行き止まり。日本を東西に結ぶ幹線鉄道が東海道と決められた後も この事情は変らず、スイッチバックで凌いだりした時代を経て作られた 3代目の現・横浜駅[49808]の位置は、神奈川との境界付です。
こうなると、横浜駅付近には新たな都心部が形成されてきて、都心部の二分化をもたらします。

1965年 横浜市の飛鳥田市長は、分断された横浜都心部を一体化する再編成を提案したのですが、当時は盛んに仕事をしていた横浜造船所や鉄道貨物施設を移転させることができませんでした。

経済状況の変化を受け、「横浜市都心臨海部総合整備計画」が発表されたのは、1979年の細郷市長時代。
1983年の横浜造船所の移転完了と共に「みなとみらい21」事業がスタートしました。
造船所跡地に建設された横浜ランドマークタワーは 296mで、1993年に日本で最も高いビル(未開業の阿部野橋ターミナルビルは300m)としてオープン。石造の第2号ドックを復元したドックヤードガーデンも作られています。
なお第1号ドックは、これに先立ち「日本丸メモリアルパーク」(1985)として保存されています。

「みなとみらいトンネル」がその地下を通っている 横浜臨海道路(パシフィコ横浜前付近)を中心とする地図 を見ると、ドックのあった海岸線よりも数百m沖であることがわかります。
参考までに、横浜市三千分一地形図新港町(昭39) をリンクします。左端中央付近に第1号ドック(注記なし)があります。新港ふ頭の北西にあるMM21の主要部が海面であったことを、この地図で確認することができます。

なお、みなとみらい地区の北部には、高島駅や高島埠頭など 横浜造船所や海面とは異なる歴史を持つ土地もあります。

[81986]で紹介された新聞記事によると、横浜市の臨港幹線道路は、神奈川区恵比寿町―中区本牧ふ頭間を結ぶ全長10.5kmの市道として、1982年度に策定された港湾計画によるもので、今回のトンネルはその一部です。
トンネル開通発表資料 には 「開削トンネル」と記されていましたが、実は将来の交通量増大を見越して、海面埋立の土地造成に際して地下トンネルになる大きなコンクリ箱を埋めておいた「沈埋トンネル」であったようです。はまれぽ記事

20世紀末(1986-1999)に 約300億円(はまれぽ)をかけた 先行投資によるトンネル。
4車線構造のうち 当面は2車線のみ使用だが、ようやく生きることになりました。
もっとも、今回開通したのは大部分が道路の「地下路線」(一部に換気用の開口部)であり、水底部分は ほんの僅かです。
一部だけが水底になっている鉄道の「地下路線」(JR東京トンネルや東京メトロの各線)を除外している 前例 からすると、「水底トンネル」コレクションへの収録は難しいかもしれません。
[82971] 2013年 3月 9日(土)00:47:11MasAka さん
みなとみらいトンネル開通!
[79483]でN-Hさん、[81986]で私が話題に取り上げた横浜臨港道路のみなとみらいトンネルが、今月19日の午後2時頃から供用開始となる旨、横浜市港湾局のウェブサイト上に情報が掲載されていました(3月1日付)。

横浜市港湾局報道発表資料:国際大通り「みなとみらいトンネル」の開通について

N-Hさんが[79483]で紹介したサイト「はまれぽ.com」でもこのトンネルの開通に関する話題が紹介されており(記事へのリンク)、それによると完成は1999年なので、14年ぶりの供用開始となるようです。横浜ワールドポーターズに隣接する円形歩道橋、新港サークルウォークの上から現地を見てきましたが、出入口の整備工事がだいぶ進んでいました。

というわけで、いよいよ今川焼さんの水底トンネルコレクションに掲載される日も近い!?


話は変わって中高一貫の話題が出ていますが、私は同じ所に長く居続けるよりも、3年ほどのサイクルで次々と環境を変えて刺激を与えてやるのが人間の成長にとってベストだと思っていますので、普通に中学と高校は別々に通ったほうが良いと考えています。ちなみに、今仕事をしている部署に配属となってからすでに3年を越えてしまったため、いい加減早く他の部署に異動させて欲しいと願っているところなのですが、残念ながら4月の転勤はないようです……。数年前には経県値がいっちゃんさんに並ぶのも秒読みかと思っていましたが、ここに来て足踏み状態になってしまったのでなかなか追いつきませんね(笑)。
[82970] 2013年 3月 5日(火)02:00:48みかちゅう さん
大赤字のデマンド交通
民間の路線バスが廃止され、自治体運営のコミュニティバスでも乗客がほとんどおらず、最後の手段として導入される区域型のデマンド交通。多くの場合は住民限定で事前登録が必要となり、もはや「公共交通」と言えるものなのかとさえ考えてしまいます。

そんななか、千葉県袖ケ浦市の平川おでかけタクシーが3月末で廃止されるとのこと。平成23年11月~12月にかけて実施されたデマンド型乗合タクシー実証運行におけるアンケート調査(PDFファイル)によれば、1人1回当たりの市の負担額が7300円に上っていたとのことで、その後に袖ヶ浦駅などまでの運行や運行日の削減をしたものの、結局今年度限りで廃止することになったそうです。

利用実績(PDFファイル)は23年度で1日あたり5.4人、収支率は4.8%にとどまっています。片道は家族などの送迎に頼る人がいるとしても同一人物の往復利用もあることを考えれば、デマンド交通を必要とする人は極めて少ないことがうかがえます。自宅から目的地までのドアツードア方式の輸送をしてこの実績ですから、一般の自治体バスに比べてもさんざんな実績と言えるでしょう。特定少数に税金で支出するというのは許されないでしょうが、利用者にタクシー券を配る方が安く上がるくらいです。

そもそも袖ヶ浦市のコミュニティバスの導入が平成15年10月と、前年2月の道路運送法改正による「路線バス廃止の自由化」をうけて県内各地で廃止路線の代替交通を模索していたころでした。袖ヶ浦市では路線廃止による代替交通確保の必要性はなかったのですが、近隣自治体が自治体バス新設に走るのを見て「わが市にも自治体バスを作ろう」と安易にブームに乗っかったのではないでしょうか。22年9月の廃止まで、1日あたりの利用者は13人程度で収支率は3%前後という状況でした。
このような実態では当然「空気を運んでいるようなものだ」と批判され、運行継続の必要なしと判断されます。しかし廃止するとなると代替手段を手当てしろという声が出て、デマンド交通を導入せざるを得なかったのでしょう。デマンド化したら運行委託費は3割ほど圧縮できましたが、利用者は半分以下になってしまいました。自宅から乗れて便利なはずなのに、予約制が面倒で敬遠されたのでしょうか?

袖ヶ浦市の事例は「十分な計画をせずに安易に初めてはいけない」ことを表す例なのでしょう。定められた時刻・区間を走るコミュニティバスの廃止→デマンド交通化は千葉県内でも山武市(旧・山武町地域)や柏市(旧・沼南町)などで実施されているだけに、その後の様子は注目する必要があると感じます。
[82969] 2013年 3月 3日(日)23:23:10N-H さん
中高一貫校
私の娘は丁度今のおがちゃんさんと同じ学年で同じ環境、すなわち中高一貫校に通う中学三年生です。

たまたまここの記事を読まないでいて、昨晩娘とふたりで歩いていて「これで義務教育が終わるんだよ。そのことは少しは意識しないとね」と私から話題をふったところでした。
娘は中学が終わって高校生になるという意識はあったものの、義務教育が終わるんだという意識は私に言われて初めて持ったような次第です。

で、いま落書き帳を見たらまさにそのような話題になっていて、ちょっとびっくりしています(笑)。
うちの場合、実際には私立小学校からの持ち上がりなので、更に意識は違うのかもしれませんが、それだけに逆に割合とちゃんと区切りを考えさせるような教育は親としてできているんじゃないかと思っています。
それにしてもおがちゃんさんほどのしっかりした考えはうちの娘はできていないなあとつくづく思います。おがちゃんさんとは一面識もないのに、何年にも渡るここへの書き込みを見るだけで、ものすごく子供の成長というものを感じさせるのです。文字だけによるコミュニケーションというのはもどかしいことがある反面、神様が人間だけに与えてくださった高度に知的な作業なんだなとつくづく思います。

娘は中学卒業を機に、今月後半10日あまりアメリカにホームステイに行くのですが、昨晩そのホームステイ先のホストに英語で電子メールを書くという彼女にしてみれば一大作業をしました。
さんざん苦心して書いて送信して今朝見てみると、ホストから心のこもった英語の返事のメールが来ていました。
それにしても便利な世の中になったものです。
皆さんには想像がつかないかもしれませんが、私が最初に電子メールを海外宛に書いた頃(今から25年ぐらい前です)には、会社に「海外電子メール利用願」という決裁文書を事前に出す必要がありました。一通海外電子メールを出すごとに、会社に当時の国際電気通信業務を独占的に提供していたKDD(今のKDDIの前身)から国際通信利用料の請求が来ていたのです。

ちょっと話が脱線してしまいましたね。すみません。
[82968] 2013年 3月 3日(日)21:56:45【2】菊人形 さん
平成25年2月の役場巡りより
2月の役場巡りから、平成の大合併にて消滅した町村の庁舎ネタを中心に紹介します。
2月に足を踏み入れたのは、鹿児島県・宮崎県・京都府・滋賀県・三重県でした。

(以下、訪問順)
 ・鹿児島県)旧:姶良郡横川町役場 → 霧島市横川総合支所 → 移転/解体中
総合支所は横のプレハブ仮庁舎に移転済み。昭和42年竣工の旧庁舎は、ちょうど工期が平成25年2月28日までの解体作業中で、コンクリートの基礎がむき出しになっていました。解体後に新庁舎が建設されるようです。

 ・鹿児島県)旧:姶良郡隼人町役場 → 霧島市役所隼人庁舎 → 移転/解体/駐車場
平成17(2005)年の霧島市誕生後、旧:隼人町役場が”隼人庁舎”として使われていたようですが、平成20年以前に旧庁舎西側のコンクリート3階建ての建屋に移転しています。
旧庁舎は解体され駐車場になっており、前には「(☆)旧隼人庁舎跡地(旧隼人町役場) 昭和30年11月落成 平成22年5月解体」と刻まれた碑が立っていました。

 ・鹿児島県)旧:肝属郡串良町役場 → 鹿屋市串良総合支所 → 移転/解体/駐車場
総合支所は平成21年9月1日より、約50m離れた旧:串良保健センターへ移転済み。昭和27年落成の旧庁舎は平成21年10月に解体され、駐車場になっています。
跡地に「(☆)串良町役場の変遷」という案内板があり、参考になりました。


 ・滋賀県)旧:愛知郡愛東町役場 →東近江市愛東支所 → 移転/転用
支所は平成23年3月28日より、約100m離れた「愛東福祉センター じゅぴあ」内に移転済み。昭和62年竣工の旧庁舎は改修されて、平成24年3月17日から「滋賀県平和祈念館」として活用されています。

 ・滋賀県)旧:神崎郡永源寺町役場 → 東近江市永源寺支所 → 移転/解体/駐車場
支所は平成23年3月22日より、国道を挟んで反対側の「永源寺地域産業振興会館」内に移転済み。昭和46年竣工の旧庁舎は解体され、跡地は駐車場になっています。

 ・京都府)旧:相良郡木津町役場 → (木津川市役所) → 移転/解体/駐車場
昭和30年竣工の旧庁舎の隣に新庁舎が建設され、平成20年9月1日に開庁しています。その後旧庁舎は解体され、跡地は駐車場になっています。

以下は、京都市の区役所ネタを二つ。いずれも数年前の古い地図を見ながら訪問したため、行ったら庁舎が無かったという話です。地元の方が見られたら、間抜けな話なのですが…。

 ・京都府)旧:京都市左京区役所 → 移転/未使用
「京大正門前」バス停から歩いて行きましたが、(☆)昭和6年竣工の庁舎は残っているものの、フェンスが張られ立ち入り禁止になっていました。貼紙を見ると「松ヶ崎の新庁舎に移転」とのことで、再びバスで新庁舎に向かいました。帰って調べると、平成23年5月6日から新庁舎に移転していたようです。
建物の一部に”円型”が取り入れられた旧庁舎は、そのうち解体されてしまうのでしょう。

 ・京都府)旧;京都市上京区役所 → 移転/解体
地下鉄「北大路」駅から歩いて向かうと、「平成24年9月18日から仮庁舎に移転」との案内があったので、バスで元西陣小学校内に設けられた仮庁舎に行きました。
昭和13年竣工の旧庁舎は解体済みで、跡地に新庁舎が建てられるようです。

※2月には念願(?)の、「鹿児島県志布志市志布志町志布志2丁目1-1」にある、「(☆)志布志市役所志布志支所」にも寄ることができました。
※文中の(☆)については、こちらに関連画像を置きました。

【1,2】誤字を修正
[82967] 2013年 3月 3日(日)20:53:53【4】k-ace さん
冠「新」地名考
[66746][79056]グリグリさん
冠「大」地名考
ふと「新」だとどうだろうかと思い、調べてみました。

(1)の元地名の発展型を過去に存在した自治体名で拾い集めてみました。
「新」だと
自治体名都道府県・郡新設合併日対象自治体現在
新神足村京都府乙訓郡1889(M22).4.1馬場村, 開田村, 神足村, 勝龍寺村, 友岡村, 調子村長岡京市
新御厨町長崎県北松浦郡1941(S16).1.1星鹿村, 御厨村松浦市
新宇佐町高知県高岡郡1942(S17).4.1宇佐町, 新居村土佐市
新魚目町長崎県南松浦郡1956(S31).9.30魚目村, 北魚目村新上五島町
新上五島町長崎県南松浦郡2004(H16).8.1若松町, 上五島町, 新魚目町, 有川町, 奈良尾町新上五島町
新温泉町兵庫県美方郡2005(H17).10.1浜坂町, 温泉町新温泉町

新宇佐町は戦時合併で戦後分立([28051]花笠カセ鳥さん、[80416][80434]hmtさん)
長崎県上五島は魚目、上五島と2つ。

分立・分割例
分立・分割自治体名都道府県・郡分立・分割日自治体名現在
新松島村新潟県中蒲原郡1898(M31).2.4松島村新潟市東区
新加茂町岡山県苫田郡1951(S26).1.1加茂町津山市

新加茂町は過去記事(戦時合併、戦後分立)を参照。
北海道石狩郡新篠津村は二級町村制施行前に北海道石狩郡篠津村(現・江別市)から分立。

同名回避?例。()は現自治体名
北海道日高郡新ひだか町北海道沙流郡日高町
茨城県稲敷郡新利根村(稲敷市)茨城県北相馬郡利根町
愛知県海東郡新蟹江村(海部郡蟹江町)愛知県海東郡蟹江町(海部郡蟹江町)
京都府加佐郡新舞鶴町(舞鶴市)京都府加佐郡舞鶴町(舞鶴市)
山口県新南陽市(周南市)山形県南陽市
福岡県築上郡新吉富村(築上郡上毛町)福岡県築上郡吉富町

北海道樺戸郡新十津川町(←新十津川村)は奈良県吉野郡十津川村からの「新」([79314]k-ace、[80030]hmtさん)

群馬県(西群馬郡→)群馬郡新高尾村(現・前橋市、高崎市)、福井県今立郡新横江村(現・鯖江市)は合成地名のようですね。
[82966] 2013年 3月 3日(日)17:59:59おがちゃん さん
現役中高一貫校生の日常(?)より
こんばんは。おがちゃんです。

まさか、拙稿[82940]の挨拶文からここまで話題が発展するとは思っておりませんでした。

[82963] ペーロケ さん
皆さんの話が実に参考になります。
と言った声もあるようですので、もう少し掘り下げてみます。

[82956] オーナー グリグリ さん
職場の人に意識調査をしてみました。
調査お疲れ様です。
さて、この意識調査は世代ごとに結果が大きく変わりそうな気がします。
中三の冬にいわゆる『受験戦争』の中を過ごした方が多い世代と、少子化による学生減や中高一貫校の浸透によってそれほどピリピリしなかった方が多い世代では意識している、していないの比率も大きく分かれるのではないかと感じました。
まさに、
それは時代の流れであり、環境の違いによるもの
ですね。

やはり、中学卒業時点での現役生の意識調査データが知りたいですね。
まだ卒業はしておりませんが、一般中学の受験生達とは度々電車等で会ったりしますので、そういった話に発展することもありました。受験生達は人生で初めて入学試験を受けると言うこともあってなかなか緊張しておりました。どうやら、「入試で落ちると先が見えない。高校に行けても成績如何で学校に行けなくなるかもしれない」という意識をしっかり持っているようです。これこそが区切りの意識と言うものでは無いでしょうか。

[82962] みかちゅう さん
「高校受験がない」というのを一貫校は売りにしているので、中だるみはある程度織り込み済みでしょう。
一貫校の教師や学校が織り込み済みでも、生徒がそれをしっかり自覚して成績等を改善しようとするまではなかなか弛んでたりします。つまりは個々の自覚にかかってるのだと思います。

中学3年の時に受験がないのでスポーツや趣味に打ち込めるのは大きいと思います。学校によっては高校の学習範囲を中学校で先取りすることで、高校での勉強にも余裕が出るという利点もあります。
中だるみするという弱点は存在しますが、こういった利点もなかなか多いですよね。僕の学校も国数英は高校分野に突入しつつあります。大学受験に向けた余裕を作り出すのが主な目的となっておりますので、「高校での勉強にも余裕が出る」とは言えないのですが・・・。
とにかく、一般の中三が受験勉強に追われているところを他の事に活用できるのは大きな利点と考えて良いと思います。デメリットもありますが、本人の過ごし方しだいでどうにでもなります。

ま、学校によりけりで、「成績不良でレベルについていけないと判断したら中学の間でも退学勧奨をする」なんてところもあるようです。
そんな学校があるとは、恐ろしいですねえ・・・^^;
とは言え、僕の学校でも、高校生になってから退学してしまう人の話(校長室に呼び出されて云々・・・)は1年生の時から嫌でも聞かされるので、ある意味のプレッシャーと考えればよいのではないかと思います。
まあ、僕の先輩曰く「普通にしていればまず1は取らん(五段階評価で)」とのことなのですが(笑)

[82964] オーナー グリグリ さん
中高一貫校に子供がうまく馴染めば非常に良い結果が得られますので。
纏めるとすればまさにこれですね。
中高一貫校という特色を生かした学校生活に上手く馴染めれば周りからの刺激も多いですし、素晴らしい6年間が送れると思います。6年という月日は確かに長いですが、あっという間に終わってしまう短い青春の時間でもありますから、しっかりと考えて最終的には子供が行きたい方向へ親御さんが精一杯支援できる形が一番良いのではないでしょうか。

正直、かなり子供目線の文章ですが^^;
[82965] 2013年 3月 3日(日)13:44:53菊人形 さん
同名自治体サミット
[82933] グリグリさん
同名自治体サミット(大和、あさひなど)は、関連自治体が合併で激減したこともあり、活性化できていないんでしょうねぇ。
役場巡りの中で「どこかに有ったな~」と写真を探したら、1年ほど前に訪れた兵庫県丹波市役所春日庁舎(旧:氷上郡春日町役場)の裏にこんなモニュメントがありました。

平成7(1995)年に開催された「春日サミット」を記念して設置されたようです。当時の様子がどうだったのかは判りませんが、開催地を含めて5市町村が参加しています。

・兵庫県氷上郡春日町 →(2004/11丹波市)
・福岡県春日市
・岐阜県揖斐郡春日村 →(2005/1揖斐郡揖斐川町)
・愛知県春日井市
・山梨県東山梨郡春日居町 →(2004/10笛吹市)

当時存在した「愛知県西春日井郡春日町」や「埼玉県春日部市」は参加していないので、読みの”かすが”に拘ったんでしょう。
その後の”平成の大合併”で参加した3町村は全て廃止され、現存は2市のみ。これでは活性化しそうにありませんね。
[82964] 2013年 3月 3日(日)09:29:32オーナー グリグリ
中高一貫校とは?(文科省の学校基本調査の対象)
[82959] 紅葉橋律乃介さん
「中高一貫校」と「中高一貫教育」を一緒くたにするのは早計かと。
ご指摘ありがとうございます。そのとおりですね。資料を見た際に、千葉県の数字が変だなとは思ったのですが、確認を怠っていました。

あらためて、文科省の学校基本調査を調べてみたところ、文科省の学校基本調査の対象となる中高一貫教育を行う学校と、世間一般で言われている中高一貫校に違いがありました。文科省のこちらの資料からは、文科省の定める中高一貫教育を行う学校の区分が出て来ます。引用します。
(1) 中等教育学校
一つの学校として,一体的に中高一貫教育を行うものです。
(2) 併設型の中学校・高等学校
高等学校入学者選抜を行わずに,同一の設置者による中学校と高等学校を接続するものです。
(3) 連携型の中学校・高等学校
市町村立中学校と都道府県立高等学校など,異なる設置者間でも実施可能な形態であり,中学校と高等学校が,教育課程の編成や教員・生徒間交流等の連携を深めるかたちで中高一貫教育を実施するものです。
上記の学校は、学校教育法(71条、75条、87条など)により定義されていると考えられますが、認可登録など詳細までは確認していません。[82956]で引用した「高等学校教育の改革に関する推進状況(平成24年度版)」のページから引用されているPDF資料にある設置状況の表によると、平成24年度の全国の設置状況は以下の通りです。

区分国立公立私立合計
(1)中等教育学校4校28校17校49校
(2)併設型1校74校234校309校
(1)連携型0校82校1校83校
合計5校184校252校441校

私が最初に見つけた資料がこれだったのですが、千葉県の設置数が全区分合計でも3校(公立2校、私立1校)しかなく、私立の中高一貫校がもっと沢山あるのにおかしいなとは思いながら、よく確認しないまま[82956]を書いてしまった次第です。

じゃぁ、上記の調査対象の学校と一般に中高一貫校と呼ばれる学校との違いはいったいなんなんだろうと言うことで、もう少し調べてみたのですが、学校基本調査の用語の解説「中高一貫教育を行う学校」の説明に、
学則の変更等の正式な手続きを経て、中高一貫教育を行っている学校。
実態として中高一貫教育を行っていても、学校基本調査の「中高一貫教育校」としては計上されない。
とあり、学校教育法の正式手続きを経ていないが、実質的に中高一貫教育を行っている主に私立の中学校・高等学校は調査対象外ということが判りました。平成25年度の学校基本調査の手引きにある調査項目「中高一貫教育の実施形態」の注意書きにも
正規の手続を行った学校のみが該当します。実態として中高一貫教育を行っていても,正規の手続を経ていない学校は記入の必要はありませんので,注意してください。
と書かれていました。これでは、実質的な中高一貫教育の実態がつかみ難いですね。

このあたりはWikiの中高一貫教育の注釈5に詳細な説明がありました。それによれば、私立の実質的な中高一貫校は700校以上あることになります。

文科省の学校基本調査の統計資料には中高一貫教育を行う学校の設置数だけでなく、高校への進学者数のデータもありますが、上記の通り調査対象は実質的ではありません。
・49 中高一貫教育を行う学校数(Excel)
・213 高等学校(本科)への進学者のうち併設先または連携先の高等学校へ進学した者(Excel)


[82963] ペーロケさん
中高一貫校について、うちも公立中学には現時点で問題があるため、できれば子供を国立又は私立の中高一貫校へ受験させようと検討中です。とはいえ、まだ5年後の話ですが(^^;)皆さんの話が実に参考になります。
我が家では2人の子供を私立の中高一貫校へ進学卒業させましたが、その経験からのアドバイスです。
(1) 最も多感な10~12歳を中学受験で縛ることは子供の成長、とくに精神面での成長に影響を与える可能性がある
(2) 目指す学校の校風や教育方針が子供の性格に合うかどうか十分評価確認する必要がある
要するに、子供が自分の進路を十分判断できない時期に、高校受験を避けたい、大学進学を有利にしたい、公立中学は問題がある、という親の目から見た判断で中学受験を目指すことになるため、得てして子供の気持ちや希望が後回しになる可能性があります。子供を強制し過ぎずに、一方では目指す学校の実態を親が徹底的に調べることにより、上記のような問題は少なくなると思います。中高一貫校に子供がうまく馴染めば非常に良い結果が得られますので。
[82963] 2013年 3月 3日(日)02:16:07ペーロケ さん
都道府県代表駅
中高一貫校について、うちも公立中学には現時点で問題があるため、できれば子供を国立又は私立の中高一貫校へ受験させようと検討中です。とはいえ、まだ5年後の話ですが(^^;)皆さんの話が実に参考になります。

さて、時刻表では都道府県庁所在地の代表駅が二重四角の記載となっていますが、それが都道府県の代表駅と言うには無理があるかな~という駅について、別の「都道府県の代表駅」を考えてみました。ただし、県全体の交通の便も考慮していますので、必ずしも最大の駅を選んでいる訳ではありません。

都道府県JTB時刻表での代表駅都道府県の代表駅案備考
福島福島郡山会津、いわき方面にも接続
群馬前橋高崎上越、長野新幹線の停車駅。
埼玉浦和大宮説明するまでもないでしょう
東京東京+新宿新宿新宿駅はローカルな東京都の代表駅、東京駅は日本国の代表駅
三重近鉄四日市利便性や規模が違いすぎる。
滋賀大津米原北部も考慮に入れると新幹線停車駅に軍配。
兵庫神戸新神戸新旧交代。もちろん三宮も捨てがたい。。。
奈良奈良大和西大寺京都、大阪、橿原と結ぶターミナル
山口山口新山口小郡駅時代より徳山、下関を抑えての県代表
長崎長崎諫早佐世保や島原へも接続。

異論、反論受け付けます(笑)

[82961]伊豆之国さん
「北口」というのが若干引っかかるのですが、
阪急神戸線が開業した大正時代、名前のとおり北の外れにありました。当時の西宮市街地はかなり狭く、西宮北口駅どころかJRの西宮駅ですらも北東の外れ、という状況でした。阪神電車もかつて東川の東側、このあたりに西宮東口駅がありましたが、このあたりが市街地の東端であったようです。1949年の航空写真では、田んぼの真ん中に西宮北口駅と西宮球場、そして甲風園の住宅地がポツンとあるような状況でした。ところが、市街地が北に伸びるとともに、西宮北口の拠点性がどんどん増し、今ではかつてあったダイヤモンドクロスのごとく、西宮の中心と言っても過言ではありません。確か阪急西宮ガーデンズが開業した年は乗客数が一時三宮駅を抜いて2位になったんじゃないかなぁと記憶していますが。その三宮駅が「神戸三宮」と改称される機会に、西宮北口を「西宮中央」にすれば、利用者に「北の外れ」のような誤解がなくなるのかもしれません。西鹿児島駅を「鹿児島中央」に改称したような感じで。
 とはいえ、個人的には思い入れがある「キタグチ」の名前がなくなるのも寂しいですね。関西でも「ニシキタ」の知名度はかなり定着していますし、今更感が否めません。個人的には「西宮北口」のままで居て欲しいですね。関東にも、「西船橋」やら「北千住」のような、昔は街外れだったような感じの名前でも今はターミナルに成長している駅があるのでは?

そういや、ラララ下北以上~ラララ函館未満~♪って歌ありませんでしたっけ?
あれ、津軽海峡じゃん!!

松山の場合はこれらとは逆に「私鉄のほうが早くできた」ということを重く見るべきか
松山の場合は、市の代表駅は松山市駅、県の代表駅はJR松山駅と使い分けています。伊予鉄は日常の足としては便利ですが、行ける範囲が限られています。一方、JRは特急で県内他都市を結んでいますが、普通電車がかなり不便です。競合路線の松山~伊予市間で比較しても、伊予鉄は余戸、松前など市街化が進んだ地を通っていますが、JRは田んぼの真ん中を突っ走っています。今でこそ市坪に坊ちゃんスタジアムが完成し、少しはマシになったのでしょうが。。。
[82962] 2013年 3月 2日(土)22:22:41【1】みかちゅう さん
中高一貫校への進学率
[82940]おがちゃんさん
中高一貫という制度の都合上なかなか踏ん切りのつかない一面もあったりします。
私も中高一貫校の出身ですが、校舎は中高同じ場所だし、先生たちも多くはそのまま持ち上がりでした。部活・文化祭・体育祭も6学年合同だし、単に4年生になったのと変わりありません。意識させられるのは高校生料金になって入場料が上がることぐらいでしょうか。学割定期券もJRだと多少アップします。
「高校受験がない」というのを一貫校は売りにしているので、中だるみはある程度織り込み済みでしょう。中学3年の時に受験がないのでスポーツや趣味に打ち込めるのは大きいと思います。学校によっては高校の学習範囲を中学校で先取りすることで、高校での勉強にも余裕が出るという利点もあります。

同時に「いつ留年・退学になるかわからない」というプレッシャー
成績が少々悪くても補習を受けたり課題をこなしたりすればおまけしてくれる、かもしれません。私の学校はその辺は甘かったので数学なんかは救われました(汗)。ま、学校によりけりで、「成績不良でレベルについていけないと判断したら中学の間でも退学勧奨をする」なんてところもあるようです。

[82948]ただけんさん
特定の地域(ないし市区町村)在住の中高生を持つ親が、中高一貫に入れている比率
東京都の公立小学校の卒業生の進学先ならば教育委員会が公立学校統計調査報告書 公立学校卒業者(平成23年度)の進路状況調査編で明らかにしています。
例えば平成23年度の場合、都内の公立小学校の卒業生が94787人いて、
都内の市区町村立中学に進学…75615人(都内の公立から都内の都立を引いて算出・特別支援学校を含む)
都内の私立中学に進学…15655人
都内の国立中学に進学…432人
都内の都立中学に進学…1365人
都外の中学に進学…1558人
その他…162人
となっています。「都外」の中には転居を理由として都外の市町村立中学に進学している者も含まれますが、多くは国立や私立中学ではないかと思います。

国立や私立の中学校でも中高一貫でないところがあるかもしれませんが、1-(75615÷94787)≒0.2023→20.2%、が中学受験を経て中高一貫校に進んでいると推測できそうです。23区に限ると24.1%になります。
中高一貫校に通っている人数というと、国私立の小学校(いわゆる「お受験」)経由の者が入ってくるので、もう少し別の統計をあたる必要がありそうです。

ちなみに上の計算で出した「中学受験率」は、都心から離れるにしたがって減っていく傾向です。家計に余裕があって教育に熱心な層が多く住んでいる地域、ということですね。23区と市のそれぞれ上位と下位5つ(郡部を除く)を挙げておきます。

区名受験率市名受験率
文京区42.7%武蔵野市27.9%
千代田区42.4%三鷹市23.8%
中央区39.3%調布市21.7%
目黒区38.4%狛江市19.9%
港区38.3%国分寺市19.3%
墨田区18.6%東大和市10.8%
板橋区17.5%羽村市9.1%
葛飾区15.4%あきる野市7.2%
江戸川区13.3%青梅市6.2%
足立区13.3%武蔵村山市6.2%

市区単位ではこんな傾向ですが、小学校単位にすると「学区が隣接するのに大きく差が出る」場合もあります。大規模なマンションがあると似たような環境の家庭が集まって受験率が上がったりするためでしょう。
[82961] 2013年 3月 2日(土)20:47:07【2】伊豆之国 さん
時刻表「市代表駅」に異議あり!(延長戦~Borderline~)
[82924],[82931]と2回にわたって「時刻表の代表駅」についての考察をしてきましたが、やはりというか、皆様方からいろいろと反応が出てきましたのでこちらについての感想を書かせていただくことにします。

[82932]ペーロケさん
JRの西宮駅との対比で阪神の西宮駅を挙げられていますが、西宮北口には及ばないものの、阪神西宮駅より多い、阪神のあの駅をお忘れでは
あっ、あの「高校野球&猛虎隊の聖地」を失念していましたね…。その甲子園駅、'10年の乗降客数は52,575人と、阪神・JRのいずれの西宮駅を上回っていますが、阪急西宮北口駅には遠く及びません。「北口」というのが若干引っかかるのですが、ペーロケさんのおっしゃるとおり、西宮市の代表駅はやはり西宮北口駅がもっともふさわしい、ということになるのでしょうか…。

松山 7,238 松山市 27,175
私は、松山市は過去2度訪れており、確かに市街地の西の外れにあるJR松山駅よりも、市街の中心部にあり松山城にも近い伊予鉄松山市駅のほうがはっきり栄えていると思ってはいたのですが、JRの特急も多数発着する県都のターミナル駅が地方私鉄のターミナル駅にこんなに大差をつけられているとは予想外でした。地元ゆかりの方なので先刻ご承知でしょうが、「坊っちゃん」の時代の「松山駅」は現在の松山市駅であり(現在の伊予鉄関係のルートの変遷は複雑なのでここでは取り上げませんが)、国鉄予讃線が松山まで延びたのは昭和に入ってから、全国の県庁所在地では(那覇市を除き)最後。用地の関係から松山駅が今の位置になったのは致し方なく、私が訪れたときも「場末」といったイメージでした。地方私鉄とはいえ、松山市駅には各線の電車が日中15分間隔で運行され、デパートも入り、駅前の電停からは路面電車が頻繁に発着するといった状況が、同じく路面電車が駅前に入っているものの、立地条件で不利なJRに大差をつけているということなのでしょうか。[82931]では、神戸や奈良について「先輩」駅の「歴史の重み」を無視できない、と書いたのですが、松山の場合はこれらとは逆に「私鉄のほうが早くできた」ということを重く見るべきか、またまた「悩ましい市」が増えた、ということになりそうです…。

[82935] k_itoさん
岡崎市の中心駅についての件、さすが地元住民らしい鋭い考察をいただき、ありがとうございました。

[82944] オーナー グリグリ さん
翻って我が居住地佐倉市はどうなんだろうと考えてみました
佐倉市の「本当の代表駅」選びも相当悩ましい、ということらしいですが、近隣の市についてもかなり悩ましいものがいくつかありそうです…。これらの市について、以下に調べてみました(★印は乗降客数)。

市名時刻表の代表駅乗車客数その他の候補駅乗車客数備考
成田成田14,298('11)京成成田34,583★('11)成田空港(JR)5,061('11)
〃(京成)10,051('09)
八千代八千代中央10,487('10)八千代台47,259★('11)
京成大和田12,088★('11)
勝田台51,793★('11)東葉勝田台:15,591('10)
習志野津田沼101,327('11)京成津田沼93,502★('11)京成52,619+新京成40,883
流山流山1,422('10)南流山57,235('11)JR27,958+TX29,277
流山おおたかの森(東武)47,723★('11)
〃(TX)29,056('11)
江戸川台24,655★('11)
運河22,981★('11)
鎌ケ谷鎌ケ谷21,932★('11)新鎌ケ谷96,182★('11)東武・北総・新京成の合計
鎌ケ谷大仏14,408★('11)

成田市は、時刻表の代表駅は一貫して国鉄~JRの成田駅だったと記憶していますが、国鉄各線が未電化だった昭和40年代前半までは、京成のほうが圧倒的に優勢だったと思われます。その後、電化された国鉄の利便性向上により次第に差を詰め、現在ではなおも僅差で京成がリードを保っているものの、JR成田を代表駅として全く違和感はないと思われます。八千代市は、東葉高速線が開通する以前は京成大和田駅が代表駅でしたが、現在の代表駅である八千代中央駅とともに利用客数で見劣りが大きく(八千代中央は同じ東葉の八千代緑が丘より少ない)いずれも「不適切な代表駅」で、「真の代表駅」争いは八千代台と勝田台の一騎打ちになりそうです。以前は八千代台がダントツだったと思われますが、団地住民の高齢化が進んで近年は漸減傾向にあり、勝田台が東葉勝田台と合わせると乗降客の合計レベルでは8万人に達して市内首位に立っています。しかし、勝田台駅は佐倉市との境界線上にありぎりぎりで八千代市であることを考えると(八千代台駅も千葉市との境界線まで遠くないのですが)、市名を含んでいる八千代台のほうがより適切なような気がします。習志野市は、時刻表の代表駅であるJR津田沼駅が船橋市との境界線上にあり栄えているのがその船橋市側であることが引っかかったのですが([80191])、市役所の最寄り駅である京成津田沼駅に乗降客数でもダブルスコア以上の差をつけているので、現状どおりで問題なさそうです。流山市には、二昔あまり前に社用で訪れたことがあるのですが、駅前のあまりの寂しさに「本当に人口13万(当時)を数える市の中心なのか」と驚いたことがあります。流山駅周辺の「旧市街」の中心近くには、新撰組・近藤勇の陣屋跡や俳人・小林一茶ゆかりの史跡もあり、江戸川の水運で栄えた「夢の跡」を偲ばせているのですが、明治になって現在の常磐線のルートから外れたことで繁栄から取り残されたのでしょう。現在では2-3両編成の電車が1時間に3-4本発着するローカル私鉄の終着駅に過ぎない流山駅は、駅名と「市役所に近い」というだけで、いまや[82924] で取り上げた橿原市の畝傍駅と同様かそれ以上に「不適切な代表駅」になっており、代表駅争いは、TXの開業によりその沿線の発展が著しく、そのTXが武蔵野線と交わる南流山と、同じく東武野田線との乗換駅で駅前にスーパーなどが進出して飛躍が著しい「おおたかの森」の両者の、こちらも一騎打ちでしょうか。鎌ケ谷市は、北総線の開業以降交通の要衝となった新鎌ケ谷駅の発展が著しく、乗降客数は3社合計で鎌ケ谷駅の4倍に達し、市役所の最寄り駅も新鎌ケ谷駅で、鎌ケ谷駅に代わって実質中心駅になっていると思うのですが、この市ゆかりのBANDALGOMさんはどうお考えなのでしょうか? 市川市[82931]については、本八幡駅のほうが駅前の繁栄度で勝っているようで、市役所の最寄り駅もこちらであり、都営新宿線と、同線と北口でつながる京成八幡駅を足し合わせると市川駅を大きく上回りますが、JR駅の利用者数で僅差で上回り快速停車駅でもある市川駅が辛くも逃げ切り、となるのでしょうか。

加賀市の加賀温泉駅なども、地元民の感覚では、大聖寺駅から加賀温泉駅になるなんて考えられないのではないでしょうか
市の代表駅をどういう目的で設定するのかによって違ってくると思います。時刻表に表示される視点からは、市民向けというよりは訪問者向けと思われますので、大聖寺駅よりは加賀温泉駅の方が相応しいといえるかもしれません
これはまさに仰せのとおりです。加賀温泉駅は私も過去に2度利用したことがあるのですが、駅前には土産物屋が数軒店を構えているだけで、一歩出ると田園地帯の真っ只中になり、駅を降りた観光客が駅前広場に居並ぶ旅館の送迎バスに直行、といった「観光客専用」で、しかも「政治決着」でローカル駅の大改造という形で事実上「新装開店」したような駅
加賀温泉駅とは、喧嘩両成敗といった駅だそうで。
特急停車駅として片山津温泉等を擁する動橋駅と山代温泉等を擁する大聖寺駅が激烈な
誘致合戦を行い、折衷案として間にある「もと信号場でなにもない」作見駅を停車駅に
してそこから各温泉地へバス連絡させるということになってしまったと。
([2188]たけもとさん)が、いくら乗降客数や「駅の格」で上回っているとはいっても、大聖寺藩の城下町として繁栄してきた市街の中心駅を差し置いて「加賀市の代表駅」としてよいものか、と引っかかるものがあったからです。→映像(この中で「停車駅争いと加賀温泉駅の新装開店」の経緯も出てきます…[79599])。「観光客相手か、地元住民(あるいはビジネス客)相手か」といった視点の違いからは、加賀市の他、[65342]で「今市」納得できない、と書いた日光とか、新幹線が絡む那須塩原など。その他、やはり新幹線と合併絡みの山口([82932])や、合併で市役所が「隣町に引越し」した笠間…。県庁所在地といえば、以前話題になったことがある大津も相当悩ましい。「代表駅はどれか」ということが一概には決められないような市がまだまだ出てくるような気がします。

…ここまで「市の代表駅の基準はどこにあるのか」ということを3回にわたって書き込んできたのですが、今回はこのシリーズの締めくくりとして、「本家」の私鉄駅がJRを圧倒している、松山市(&東京都葛飾区)にゆかりの?歌手([81769])の初期のヒットナンバーをタイトルの副題に入れました…。

【1】加賀温泉駅に関する記事と映像を追記
【2】「悩ましい市」の例を追記
[82960] 2013年 3月 2日(土)19:02:26【1】白桃 さん
宮城県の都市圏
都市圏の例として宮城県を作成してみました

仙台市・・・2.88※七ヶ浜町
2.62※富谷町
2.09※利府町
1.50※名取市
1.38※多賀城市
1.09※塩竈市
1.01松島町
0.85※大和町
0.84※亘理町
0.83※岩沼市
0.82大郷町
0.66大衡村
0.61※山元町
0.52川崎町
0.46大河原町
0.44柴田町
0.38村田町
0.20角田市・・・0.67丸森町
0.17白石市・・・0.38蔵王町
0.24七ヶ宿町
0.14大崎市・・・0.94美里町
0.49涌谷町
0.42加美町・・・0.68色麻町
0.10栗原市
石巻市・・・0.98※東松島市
0.37女川町
登米市
気仙沼市・・・0.15南三陸町

※印は衛星市町村、数字は「通勤通学率」
大衡村に対する通勤通学率の首位は大和町0.79であるが、大和町が仙台の衛星町なので、仙台の衛星村とした。
[82959] 2013年 3月 2日(土)15:46:54紅葉橋律乃介 さん
連携型中高一貫校?
[82956] オーナー グリグリさん
文科省のデータを見ると、北海道をはじめ全国に町村立はかなりの数設置されています。

 道内では道立の中高一貫校は登別明日中等教育学校の1校のみ、市町村立も札幌市立の札幌開成高校を一貫校に転換する予定がある例しか知らないのですが、町村立は初耳でした。
 お示しの資料を読むと「連携型」となっていて、「設置者が異なる中学校と高等学校が教育課程の編成や教員・生徒間交流等の連携を深める形態」(北海道教育委員会のパンフレット「北海道の新しい高校づくり 2012」の「中高一貫教育とは」[PDF]より)ということで、中学校と高校では「連携」はしているものの、全く違う学校に見えます。
 また、1つの中学校と高校であれば一体感もありますが、複数の中学校と町内の高校が「連携」している場合もあり、私立に多く見られる「中高一貫校」とは大きく異なるように思います。

 「中高一貫校」と「中高一貫教育」を一緒くたにするのは早計かと。
[82958] 2013年 3月 2日(土)12:04:56千本桜 さん
Re:“母都市-衛星市”が成立しなかった組み合わせ
[82937]で白桃さんが挙げた“母都市-衛星市”が成立しなかった組み合わせ、興味深く読ませて頂いています。特に関心があるのは東根vs村山です。東根と村山を母都市と衛星都市に見立てるのは無理がありますが、それを承知で当てはめるなら、50年60年前は村山が母都市で東根が衛星都市でしたね。それが今では、東根が母都市で村山が衛星都市かと思えるまでに立場が逆転してしまいました。まだ、都市施設が郊外に転出しないで市街地の中に集積していた時代を懐かしみ、下に昭和のデータを掲出します。

昭和45年国勢調査と昭和47年事業所統計調査報告をリンクしたもので、人口集中地区を地域単位とした産業別従業者数の統計です。かつて北村山郡に属していた村山市(楯岡)、東根市(東根、神町)、尾花沢市(尾花沢)の市街地の戦いに、何故か大内町(三本松)と大河原町(大河原)の市街地までが参戦した6つのDIDによる都市間競争です。いずれの市街地も、市にしては田舎的で、町にしては少し都会的なところがマニアの心をくすぐります。なお、下の表組では“電気・ガス・水道・熱供給業”と書くのは長過ぎるので、省略して“電気ガス”にしました。

合計鉱業建設製造卸小売金融保険不動産運輸通信電気ガスサービス公務
楯岡3,98203397401,051287938616720434
東根1,26001962294647164242480
神町3,85201001075991244814942572,464
尾花沢3,014033576197617231671551471
三本松4,27101341,7839482833140841519124
大河原4,007322136441,427251945610782183
鉱業から公務までの合計、つまり非農林水産業の事業所従業者数が最も多いのは三本松で4,271人。三本松をトップに押し上げているのは製造業のようです。2位は大河原で4,007人。大河原を2位に押し上げているのは卸売小売業です。町が1位2位を占めて市が後塵を拝するあたりが市制町村制の嫌らしさであります。

町の後塵を拝する楯岡、東根、神町、尾花沢の面々のうち、従業者合計1,260人の東根は数値が低すぎて都市失格でしょう。当時は東根が村山市楯岡の都市勢力下にあったわけで、それが今では逆転し、村山市が東根市の商圏下に従属しているのですから大きな地域変化です。楯岡が北村山地方随一の商都で賑わった昔を思えば、今は寂れた楯岡に“なかにし礼”の♪石狩挽歌がオーバーラップしてきます。

同じく東根市の神町も都市失格でしょう。従業者合計3,852人は楯岡に肉薄した数値ですが、その64%を公務(具体的には自衛隊駐屯地従業者)が占めているのが難点です。建設業、製造業などの第二次産業や自衛隊駐屯地の集積は、都市の中心性を太らせる肥になるかもしれませんが、中心性そのものの“現れ”ではないと思うのです。上記の表の中で中心性が感じられる数値は、金融保険業の楯岡287人、三本松283人、大河原251人。卸売小売業の大河原1,427人。運輸通信業の大河原456人、三本松408人、楯岡386人。サービス業の大河原782人、楯岡720人などです。

何だか結論に至ることができず、書き込みに時間が掛かりすぎています。もう時間がありません。何を言いたかったかというと、早い話が、昼間人口が夜間人口を上回っていても、中枢機能の集積に厚みがなくて中心性の弱い都市は、ちょっと物足りない。それを言いたかっただけなんです。
[82957] 2013年 3月 2日(土)10:57:06白桃 さん
玉村は高崎の“衛星町”です
[82953]いさ さん
玉村町と群馬町がもし、市に昇格していたとすると、白桃さん定義では
ベッドタウンには違いないけれど、そこは高崎の衛星か、前橋の衛星か
(玉村では伊勢崎もか)ということで、定義にはあてはまらなそうですね。
旧群馬町を2005年国勢調査で確認しました。
群馬町内で従業・通学・・・4,991人
前橋市へ・・・4,403人、高崎市へ・・・5,064人
よって旧)群馬町は高崎市の衛星都市であった。

玉村町を2010年国勢調査でみますと
玉村町内で従業・通学・・・5,673人
前橋市へ・・・3,275人、高崎市へ・・・4,070人、伊勢崎市へ・・・2,992人
よって、玉村町は高崎市の衛星都市(衛星町)です。

以上のように、私の定義では一人でも多い方が母都市になるようになっております。
実際そこに住んでいる殆どの方は前橋か高崎かということなんて意識してないと思いますが、たまたま、旅行中にお会いした玉村町の方に「どちらから来られました?」と尋ねましたら、「高崎です。」というお返事が返ってきました。(笑)

[82954]ペーロケ さん
反応いただき有難うございます。ご質問の趣旨がちょっとわかり辛いのですが・・・
下松は徳山の衛星都市であるが、周南の衛星都市ではない、ということでしょうか。
いいえ、違います。下松は、旧)徳山市の影響を多分にうけてはいるものの、徳山市の衛星都市であった事はないと断言いたします。市制施行年をみても、徳山が1935年、下松が1939年とあまり変わりません。

名前は同じものの、前の富山市とは別の「富山市」になったため、母都市もリセット。それ以降、滑川市が人口増加しているとは言えないということでしょうか?2005年をピークに人口減少しているみたいですし。
「富山-滑川」については母都市-衛星市の関係にするかしないかについては大いに迷いました。滑川の人口推移も“急増した”というほどでもないのですが、富山県下では際立って着実に増えていた時期がありましたので。(私は旧)富山市/新)富山市は意識しておりません。)
これ以上に迷ったのが「徳島-小松島」です。

これは母である大牟田の人口が1960年をピークに一貫して減少しているのに、子の荒尾は1985年まで増加を続けていた、ということでしょうか。
荒尾のピークは1955年です。そして1970年を底に1985年まで盛り返しましたが、これは「自助努力」には違いないと思いますが、地方の中小都市に多くみられた「1985年人口回帰現象」です。
「通勤通学率」0.80の日立-高萩をはずし、0.63の大牟田-荒尾を入れたのは、自分自身でも良く解りませんですが・・・
[82956] 2013年 3月 2日(土)09:54:57オーナー グリグリ
義務教育の区切り
[82948] ただけんさん
そういう立場からすれば、「義務教育の区切り」を意識する中学生が多数のように感じますが、それを「どのみち」と、オーナーグリグリさんが言われるのは少し残念な思いがする、というのが個人的感想です。
ただけんさん、お久しぶりです。コメントをありがとうございます。

ただ、「少し残念な思い」と言われている真意がつかめずに戸惑っています。義務教育を軽視しているのではという意味合いだとしたら、[82942] の私の発言にはそのような意図はなく、単に中学卒業を義務教育の終わりと認識するかどうかという意識の有無を言っているだけです。ほとんどの人が高校進学する時代において、中学卒業を義務教育の修了として意識することはないだろうとの仮説でした。そう言う点から、ただけんさんが「多数のように感じます」と言われていることの方が逆に違和感を覚えました。

で、それだけでは私の勝手な思い込みかもしれませんので、昨日、職場の人に意識調査をしてみました。具体的には、
皆さんが、中学校を卒業した際に、義務教育の区切りを意識しましたか?
「義務教育が終わった」という意識です。
という質問を投げかけてみました。職場なので現役の高校生や大学生には聞けていませんが、20代から50代の社員、約100名くらいには聞いてみました。その結果は、ほとんどの人が「意識しなかった」という明確な回答でした。それでも約1割の人からは「意識した」との回答が得られました。

各々の回答にコメントもありましたので紹介します。まず「意識した」人からは、
・受験があるので。
・高校に行かず働く友人がいましたので。
・受験勉強と就職がありましたらから。
・親から「義務教育じゃないので、高校以降は行くも行かないも自由だ」と教えられていたので。
・受験する高校を選ぶ時に、公立と私立で学費が全然違うので。親からも「行きたいなら行かせてやるけどマジメに勉強しないなら金出さないから」と言われていたので。
・受験があって進路をどうするか考える必要があったので。
・高校になって自分で進路を考え、皆がバラバラになっていくときに、それまでとの違いを感じました。

次に、「意識しなかった」人ですが、こちらは単純でとくにコメントがない人が多かったのですが、そんな中でもいくつかを挙げると。
・大学まで行くの当たり前だったので。
・結構小さい頃から、大学までは行くんだろうなと思っていたので。
・「たいていの人と同じで大学までは行くんだろうな」と思っていたので。学校を自分で選べるという点だけ違っただけで、実質義務教育だよな、と思っていました。
・中高一貫校だったので。

意識するかしないかに影響を与える要因としては、
(1) 受験・進路
(2) 周りの状況(就職する同級生の有無・親のしつけ)
(3) 100%に近い高校進学率と大学への進学
(4) 中高一貫教育の普及
などが浮かび上がりました。意識した人は、おがちゃんさんのように進路や立場をきちんと考えている人が多いようにも思いますが、だからと言って意識しない人がいい加減であると言う訳ではないでしょう。それは時代の流れであり、環境の違いによるものであると思います。

以上なのですが、もう少し考察を深めて考えてみました。今回の私の調査は20代以降、すなわち中学卒業からはすでに10年以上を経過してから当時を振り返って考えています。
[82948] ただけんさん
もっとも「どのみち」というのが、中学生であるおがちゃんさんの発言を受けてではなく「高校に通わせなくてよいという選択肢はほぼ考えられない」という親の観点からの発言であれば、それは理解できなくもないので申し訳ありません。
と言われているように、親の観点と同じ観点で自分を振り返っている可能性があります。私自身、もう40年以上も昔になる自分の当時の意識を正確に覚えているとは思えません。今回の調査で「意識しなかった」と当然のように答えた人も、当時の意識ではなくその後の意識にすり替わっている可能性が十分あります。

やはり、中学卒業時点での現役生の意識調査データが知りたいですね。どうなんでしょう。ただけんさんの言われる通り、実際にはかなりの人が義務教育を意識しているのかもしれません。周りに中学三年生や高校一年生がいらっしゃる方は聞いてみてもらえないでしょうか。この件、かなり興味があります。無自覚の意識の変化という点で。

[82948] ただけんさん
ところで私立に限らず、都道府県市区立(町村立はありましたっけ?)でも中高一貫や中等教育学校がかなり見られるようになってきた最近、高校受験なく高校に進学している比率って、どこかで都道府県別の数字がでているところって、みなさんご存じですか?
あるいは特定の地域(ないし市区町村)在住の中高生を持つ親が、中高一貫に入れている比率など、これに類するものでもかまいませんが
軽く調べてみましたが、文科省の中高一貫教育設置・検討状況の資料はあるのですが、生徒数までのデータは見つかりませんでした。設置数からざっくりと類推することはできると思いますが、文科省や教育委員会などに直接問い合わせるのが早道かなと思います。文科省のデータを見ると、北海道をはじめ全国に町村立はかなりの数設置されています。
[82955] 2013年 3月 2日(土)09:13:23オーナー グリグリ
Re^2: 市の代表駅
[82952] デスクトップ鉄さん
[82919]で浦安市の駅について書きましたが、JRの統計は乗客数、私鉄は乗降客数です。だから、JR佐倉、京成佐倉、京成臼井、京成ユーカリが丘4駅の乗降客数はほとんど差がありません。
ああそうでした。失礼しました。お恥ずかしい。

では、JR佐倉駅の乗客数を2倍にして再掲してみます。
JR佐倉駅20,844人JR線唯一の佐倉市内駅、北側閑散、南側に商業施設
京成佐倉駅19,299人市役所に最も近い、特急停車、駅は古い、商業施設多い
京成臼井駅22,074人乗降客数No.1、大型店ジャスコ、駅ビル立派
京成ユーカリが丘駅21,384人山万開発、モノレール、駅前整備は一番
京成志津駅16,312人上記3駅からは1馬身遅れ
京成大佐倉駅422人首都圏の秘境駅とも揶揄されている
これだと、JR佐倉駅をとりあえず代表駅にしてもそれほど違和感はないかもしれません。ただ市民感覚から言うと、JR佐倉駅と京成佐倉駅の利便性・求心力を考えると京成佐倉に軍配が上がると思います。なので、[82944]に書いたように京成佐倉駅の再開発ができれば筆頭候補になると思うんですが。それにしてもJRと京成の計4駅が拮抗していますね。
[82954] 2013年 3月 2日(土)04:02:40ペーロケ さん
惑星都市
[82937]白桃 さん
実に面白い分析ですね。私も少し参加させていただきます。

周南 下松 0.54 ---徳山時代に影響は受けたが、下松は独立独歩で成長
確認ですが、下松は徳山の衛星都市であるが、周南の衛星都市ではない、ということでしょうか。もっとも、「徳山」は合併により「周南」という別の市になったのは間違いないのですが、周南は徳山を完全に含んでいるため、徳山の母都市としての性格を受け継いでいる、とも考えられなくもないですか?仮に新南陽がまた分離して、下松は徳山改め周南の衛星都市と思いきや、実は新南陽にも結構通勤・通学してる人が多かったから、分離した結果として衛星都市としての要件を満たさなくなった、というのなら分かりますが。

富山-滑川
富山市は2005年に新設合併し、新・富山市に生まれ変わりましたが、名前は同じものの、前の富山市とは別の「富山市」になったため、母都市もリセット。それ以降、滑川市が人口増加しているとは言えないということでしょうか?2005年をピークに人口減少しているみたいですし。市HP

大牟田-荒尾
これは母である大牟田の人口が1960年をピークに一貫して減少しているのに、子の荒尾は1985年まで増加を続けていた、ということでしょうか。もし同じ時期にピークを迎え、人口の増減がリンクしている、つまり、母が増加するときは子も同じように増加し、母が減少するときは子も同じように減少するのであれば、いいときも悪いときも「運命共同体」として衛星都市認定できそうですが、大牟田と荒尾の場合は、この25年のずれが気になりますねぇ。ピークが異なるのは、大牟田の影響とは独立して荒尾の自助努力なのかもしれません。
参考:大牟田(pdf)/荒尾(wiki)

[82945]白桃さん
「衛星都市は自ら母都市となって衛星都市を持つことはない」
白桃さんのイメージとは異なりますが、衛星都市の私のイメージとしては、大阪が絶対的な大黒柱である恒星都市、堺が恒星の周りを回る惑星都市、和泉は惑星の周りを回る衛星都市、と考えていました。木星みたいに、衛星が複数ある惑星もあるが、複数の恒星または惑星を回ったり、中にはどっちが母かわからないような双子の二重星もあったりする。色々な星が複雑に重力を及ぼしあってバランスが取れている、まるで太陽系のようなイメージです。
[82953] 2013年 3月 1日(金)21:59:39いさ さん
玉村町と群馬町
[82947]おがちゃんさん

県税事務所が無い県内の市は他にみどり市(平成合併後)だけですから
安中市は行政的でも安中市→高崎市の方向の依存度は強いですね。

玉村町と群馬町がもし、市に昇格していたとすると、白桃さん定義では
ベッドタウンには違いないけれど、そこは高崎の衛星か、前橋の衛星か
(玉村では伊勢崎もか)ということで、定義にはあてはまらなそうですね。
[82952] 2013年 3月 1日(金)19:25:12デスクトップ鉄 さん
Re: 市の代表駅
[82944] グリグリ さん

JR佐倉駅10,422人JR線唯一の佐倉市内駅
京成佐倉駅19,299人市役所に最も近い、特急停車
京成臼井駅22,074人乗降客数No.1、大型店ジャスコ、駅ビル
京成ユーカリが丘駅21,384人山万開発、モノレール、駅前整備は一番
京成志津駅16,312人上記3駅からは1馬身遅れ
京成大佐倉駅422人首都圏の秘境駅とも揶揄されている
[82919]で浦安市の駅について書きましたが、JRの統計は乗客数、私鉄は乗降客数です。だから、JR佐倉、京成佐倉、京成臼井、京成ユーカリが丘4駅の乗降客数はほとんど差がありません。
[82951] 2013年 3月 1日(金)12:39:04山野 さん
合併構想浮上
グリグリさんへ
以前、かすみがうら市が土浦市に対して合併の申し入れを行ったものの拒否されて即行破談となった事がありましたが、
昨日の定例記者会見に於いて、今回新たに「土浦市」と合併し「中核市構想」の議論を盛り上げたいと、
「つくば市」の市長が表明しました。(将来的には、政令市を目指す方針だとか。市原市長、土浦市と合併構想
[82950] 2013年 3月 1日(金)10:44:12白桃 さん
しょうゆ豆
[82949]白桃
ごぼうと黒豆
の“黒豆”は「丹波の黒豆」のつもりで書いたのですが、黒豆は丹波市ではなく、同じ丹波でも篠山市ですよね。
それで思い出したのが、香川県名産、しょうゆ豆。
香川県に出張したり旅行に行って、しょうゆ豆を買って帰る方が結構いますが、アレどこが美味しいのか今もってよく分からない。
郷土の名産品を貶すつもりは毛頭ないのですが、白桃、どうも苦手です。
[82949] 2013年 3月 1日(金)09:42:03白桃 さん
ごぼうと黒豆
[82945]白桃
ここから先は「都市圏」の話になります。
「都市圏」という言葉というか概念は地理学あるいは地域経済学の分野でもわりと古くからあり、その設定の仕方もいろいろあるようです。
白桃は従業地・通学地のデータを使用しましたが、卸・小売販売額を用いたものもあるでしょう。いずれにしろ、何層かの都市圏(都市圏の中に、子都市圏、孫都市圏・・・)が出来あがる場合があります。
(また話が脱線しますが、「都市圏」という考えには昔から関心ありましたが、市や町の余計なランク付けに繋がるのでは、と敬遠していました。)
話を戻して・・・
一方で、(市だけを対象とした場合)どこの都市圏にも属さないかわりに、自己の都市圏を持たない市が現われます。
“白桃方式”ではそういった市が109あり、その内訳は
A.昼夜間人口比が100%以上・・・70市
B.昼夜間人口比が100%未満・・・39市
です。
A.の“お山の大将”的な市を「独立市」とでも名付けましょうか?
では、B.の“淋しそう”な市は「孤立市」ですかね?
A.の代表格が御坊市、昼夜間人口比率113.0で
B.の代表格が丹波市、昼夜間人口比率95.6ですが、意外な市として下関市が入ります。


※母都市-衛星都市のときと同様、自市より昼間人口が少ない市の都市圏には属さない、というルールですので、昼夜間人口比率が100%未満でも都市圏を設定している市があります。
[82948] 2013年 3月 1日(金)01:34:30ただけん さん
ちょっと違和感が・・・
書き込みするときはいつも久しぶりですみません・・・

[82942] オーナー グリグリ さん
テストの終了と中学卒業、ちょっと早いですが、ご苦労様&おめでとうございます。中高一貫の都合上の踏ん切りのつかない一面とありますが、何が踏ん切りがつかないんでしょうねぇ。うちの子供たちも中高一貫だったのですが、義務教育の終了という区切りがはっきりしないという意味であればその通りなんですが、高校進学率が100%近い現状では(全日制で94%、定時制/通信制も入れると98%)、どのみち義務教育の区切りというのはほとんど意識されないように思います。

[82947] おがちゃん さん
高校受験を経て高校進学を果たすと、新しい学び舎で「高校生になった」という大きな実感を得ることができ、同時に「いつ留年・退学になるかわからない」というプレッシャーを得ることもできるのではないかと思います。個人的に、これこそが最大の『義務教育の区切り』だと考えております。
ですが、中高一貫校にいると通う学校が変わらなく、受験をしたわけでも無いですから、だらだらと高校生になってしまうのです。

おがちゃんさんの上記発言は自然でもっともなことだとおもいますし、[82940] でもそのような趣旨で発言されていたと理解しています。
他方中等教育学校または中高一貫(併設型含む)の方を別にすると、高校に入学するには推薦であれ受験(受検)しなければならず、その場合、中学校と高校のメンバーがだいぶ入れ替わります。単願推薦であれ、高校受験を経た中学生が日本全国を視野におくと多数のように思えます。
そういう立場からすれば、「義務教育の区切り」を意識する中学生が多数のように感じますが、それを「どのみち」と、オーナーグリグリさんが言われるのは少し残念な思いがする、というのが個人的感想です。
もしかしてわたしのように感じられた方もいらっしゃると思い、コメントさせていただきました。

もっとも「どのみち」というのが、中学生であるおがちゃんさんの発言を受けてではなく「高校に通わせなくてよいという選択肢はほぼ考えられない」という親の観点からの発言であれば、それは理解できなくもないので申し訳ありません。

ところで私立に限らず、都道府県市区立(町村立はありましたっけ?)でも中高一貫や中等教育学校がかなり見られるようになってきた最近、高校受験なく高校に進学している比率って、どこかで都道府県別の数字がでているところって、みなさんご存じですか?
あるいは特定の地域(ないし市区町村)在住の中高生を持つ親が、中高一貫に入れている比率など、これに類するものでもかまいませんが。
[82947] 2013年 3月 1日(金)00:29:52【1】おがちゃん さん
安中市民の日常より
こんばんは。おがちゃんです。

[82946] いささん
あまり安中に魅力がないような気がしてます。
住宅情報を見ても、旧群馬町など他の郊外のほうが
かえって地代が高くても生活の利便性がある気がしています。
実際に住んでいる者からしても安中市は旧群馬町にはとても敵わないと思います。
最近の両地域を商業と言う観点から考えてみると特にそう感じます。

かつて安中市は市内の多数の地区に商店街があって賑わっていたようなのですが、今となってはどこもみんなシャッター通りと化してしまっています。商店街が衰退していってからは国道18号沿いに多数の店が登場しているのですが、こちらもかなり短命で消えるところが多いのです。
一方の旧群馬町はイオンショッピングモールが建設されるなど、ここ最近の商業的な躍進振りは凄まじいものがあるのではないかと思います。現に、安中市民の多くの人々が旧群馬町でショッピングを楽しんでおります。

このような事例がある以上、生活の一部に必然的に商業が関わってくる以上、確かに安中市は旧群馬町に引けをとってしまっているのでしょうね。

安中は、鉄道が通っていても、群馬県民から見ると移動の中心は
自家用車なので、現在あまりベッドタウンとして見えない気がしています。
安中市民において鉄道と言うものはそれほど便利なものではありません。
自家用車が便利すぎると言うのも正にその通りなのですが、線路の通っている位置が悪いのです。
安中駅は市名駅ながらも市役所周辺の市街地からはかなりの距離が離れてしまってます。磯部駅は磯部温泉周辺ということなのですが、駅前にはシャッター通りが広がっていて利点らしきものを挙げることはできません。
安中榛名駅に至っては論外ですね。
地形的にも、信越線沿線は市役所などが存在する国道18号線沿いと比べてかなり低いところに位置しています。

ところで、旧群馬町や玉村町も安中市と同じで移動の中心は自家用車だと思う(それ以前に駅が無い)のですが、両地域はベッドタウンとして見る事はできないのでしょうかね?



[82942] オーナー グリグリさん
どのみち義務教育の区切りというのはほとんど意識されないように思います。
お祝いのメッセージありがとうございます。
例の文章ですが、少々説明不足でした。
義務教育課程がもうじき終わるのですが、高校受験が無いために中だるみが進行中なんですよね。
高校受験を経て高校進学を果たすと、新しい学び舎で「高校生になった」という大きな実感を得ることができ、同時に「いつ留年・退学になるかわからない」というプレッシャーを得ることもできるのではないかと思います。個人的に、これこそが最大の『義務教育の区切り』だと考えております。
ですが、中高一貫校にいると通う学校が変わらなく、受験をしたわけでも無いですから、だらだらと高校生になってしまうのです。
だから、あの文章はそうならないように気をつけなくてはという自分なりの思いゆえのものでございます。

[82942] オーナー グリグリさん
[82945] 白桃さん
そのような言葉を頂戴することができるとは本当に光栄です。
これからもご期待に答えられるように少しでも力が出せれば嬉しいです。
[82946] 2013年 2月 28日(木)23:34:54いさ さん
安中市と高崎市
安中市と高崎市の関係について話題になっているので
安中市から、妻を高崎市につれてきちゃった者として
個人的な感覚で書き込みますと

衛星都市をベッドタウンという意味で見ると
現在、高崎市から見て、家を買うとか移住した場合
あまり安中に魅力がないような気がしてます。
住宅情報を見ても、旧群馬町など他の郊外のほうが
かえって地代が高くても生活の利便性がある気がしています。

安中は、鉄道が通っていても、群馬県民から見ると移動の中心は
自家用車なので、現在あまりベッドタウンとして見えない気がしています。
[82945] 2013年 2月 28日(木)22:41:11白桃 さん
Re; 衛星都市とおがちゃんさん
[82942]グリグリさん
千葉市は東京の衛星都市にはならないようですが、堺市は大阪市の衛星都市になっていますから、和泉市は孫衛星都市とでも言ってはどうでしょうか。要件2は衛星都市の性格を表す際の排他条件にしなくてもよいように思います。
このようなご意見はごもっともです。
ただ、文章にしなかったのですが、自分の頭の中で以下、二つのルールを決めていました。
「衛星都市は自ら母都市となって衛星都市を持つことはない」
「衛星都市は複数の母都市をもつことはない」
千葉も堺も昼夜間人口比率が100%未満なので、母都市にはなれません。
しかし、通勤通学率(仮称)の関係から、堺は大阪の衛星都市ですが、千葉は東京の衛星都市ではありません。
後日書き込もうとしていたのですが、ここから先は「都市圏」の話になります。
B市の居住者で、A市内に通勤・通学する人数が、B市内に通勤・通学する人数の1割以上に達しているとき、「B市はA市の都市圏内の市」にしようと考えています。
ですから、
千葉は東京の衛星都市ではないが、東京都市圏内の市であり、2次都市圏である千葉都市圏内にある市は
市原、茂原、東金、八街、山武、四街道、大網白里(四街道、大網白里は東京の「衛星市」でもある)であり、
さらに、3次都市圏である市原都市圏には
木更津、袖ヶ浦があり、
4次都市圏である木更津都市圏には
君津があり、
5次都市圏である君津都市圏には
富津がある
だんだん、ややこしくなってきます。
この他、皆さまから異論が出ると想定されるのは、「通勤通学率」です。
1.なぜ分母がB市に居住する従業者・通学者の総数ではないのか?
2.B市内で従業・通学する者のうち、なぜ、自宅で従業する者を除くのか?
3.母都市-衛星市のとき、5割以上とする根拠は?(10割以上でも良いのでは・・・)
4.都市圏のとき、1割以上とする根拠?(3割以上でも良いのでは・・・)
こういった疑問に対して、2.以外はうまく説明できません。(汗)
3.と4.については「“決め”の問題です。」と逃げるしかありません。

頭の中がだんだんモヤ~としてきたので、なんだか自分でもよく解らない書き込みになりました。
それにひきかえ、
[82940]の安中市が衛星都市かどうかに関する書き込みは、分析内容、論理展開、文章表現、分かり易さと、中学生レベルを遥かに超えて素晴らしい完成度だと思います。
まったく同感です。
なんかもう、相模原や浦安の一時期の人口急増も影が薄くなるほどの成長ぶりですね。
[82944] 2013年 2月 28日(木)21:55:18オーナー グリグリ
市の代表駅
鉄っちゃんではないので知識と見識が足りないと思いますが、市の代表駅の書き込みで感じたことを書いてみます。(自分では勝手に自分のことを地理ちゃんと呼んでいます^^)

[82935] k_itoさん
駅の利便性向上により、駅周辺自体が住宅地として発展していることが、利用者増の主因ではないかと思います。駅近辺を学区とする市立中学校がマンモス化したため、今春に新しく中学校が新設されることもその傍証といえるでしょう。もともと、市の規模からみれば「僻地」と言ってもいいぐらいの立地だったので、ひとたび利便性が上がれば住宅地としての商品価値は抜群だった、というわけです。このような駅をあまり「代表駅」とは呼びたくない、というのが私の心情です。
この感覚はよく分かります。伊豆之国さんが[82931]で判定保留とされている加賀市の加賀温泉駅なども、地元民の感覚では、大聖寺駅から加賀温泉駅になるなんて考えられないのではないでしょうか(私は父の実家近くの動橋駅に一票入れますが)。とは言え、市の代表駅をどういう目的で設定するのかによって違ってくると思います。時刻表に表示される視点からは、市民向けというよりは訪問者向けと思われますので、大聖寺駅よりは加賀温泉駅の方が相応しいといえるかもしれません。岡崎の事情はよく分かりませんが、岡崎市民の視点からと同様に岡崎市訪問者の視点からでもやはり東岡崎駅が代表駅として相応しいように思います。

翻って我が居住地佐倉市はどうなんだろうと考えてみました。まず、佐倉市内にある鉄道全駅の乗降客数を佐倉市の統計書データで調べてみました。平成23年の乗降客数の1日平均です。各々コメントも付けてみました。

JR佐倉駅10,422人JR線唯一の佐倉市内駅
京成佐倉駅19,299人市役所に最も近い、特急停車
京成臼井駅22,074人乗降客数No.1、大型店ジャスコ、駅ビル
京成ユーカリが丘駅21,384人山万開発、モノレール、駅前整備は一番
京成志津駅16,312人上記3駅からは1馬身遅れ
京成大佐倉駅422人首都圏の秘境駅とも揶揄されている

現在代表駅として認定されているJR佐倉駅は乗降客数に限って言えば明らかに劣勢です。かといって京成佐倉駅が有利かというとそうでもありません。京成佐倉、京成臼井、京成ユーカリが丘は乗降客数で拮抗していますし、生活利便性では、臼井やユーカリがやや勝っています。旧市街地圏内という視点では京成佐倉駅がやや有利かもしれません。ということで、京成3駅に決定力がないため、JR佐倉駅が漁夫の利を得ているという状況ではないでしょうか。京成佐倉駅が駅ビル再開発をすればすんなり決定できると思います。
[82943] 2013年 2月 28日(木)21:13:02オーナー グリグリ
インターネット国勢調査
[82941] 山野さん
各世帯にIDを配布(再発行は不認可)しインターネットによる回答を原則とする方針とする模様。
東浦町の不正が政府の決定を後押しした可能性はありますが、山野さんが引用されている記事にもある通り、また、hmtさんの[76308]にも書かれている通り、東京都は2010年国勢調査ですでに導入しており、53万人(8.3%)が利用したとか。調査費用削減、データ精度向上、不正防止、申告し易さなど、どの要因からも推進すべき施策と思います。明日の閣議で決定される予定のマイナンバー制度と組み合わせればさらに効率化と精度向上が図れるでしょう。私はマイナンバー制度の必要性を早くから訴えていました。悪用によるプライバシー侵害や成りすましなどの弊害を心配する声もありますが、それを上回るメリットが、行政にも個人にもそして企業にも生まれます。むしろ、あまりのにも遅すぎた決定だと感じています。

ところで、一方ではやはりこういう事件も起きています。
「国勢調査かたる不審電話 和歌山・紀の川市が注意呼びかけ」2013/02/23
県職員を名乗って、預金額や年金の振込先、家族構成などを聞き出したという事件です。マイナンバー制度においても、その利用ルールや一般的な使われ方を常識化、慣習化する取り組みが必要でしょう。クレジットカード番号をむやみに教えないなどの習慣が定着しつつあるように。さらに、技術を利用した取り組みも必要で、生体認証などとの組み合わせでしかマイナンバーが分からないような仕組みを取り入れるなど、悪用されない工夫も取り組んでいくことになるでしょう。
[82942] 2013年 2月 28日(木)20:35:30オーナー グリグリ
衛星都市とおがちゃんさん
[82937] 白桃さん
近日中に、と言いながらモタモタしてしまいましたが、やっと昨日、白桃マガジンに「都市圏と衛星都市」なるテーマを新設し、特集「衛星都市を馬鹿にしちゃいけません」を組みました。
今後、このテーマの下に「都市圏」がらみの特集を組む予定ですので、おヒマなら、期待せずにお待ちください。
白桃マガジンの新テーマと新特集のリリースご苦労様&おめでとうございます。衛星都市の議論はこれまでもずいぶん語られていたんですね。最近は相当ボケが進行しているようで、あらためて読み返してみるととても新鮮です。

ところで、衛星都市の要件ですが、
2.A市は昼間人口が夜間人口(国勢調査確定人口)を上回っている。
これは、例えば千葉市では夜間人口の方が上回っているので決して母都市にはなれないということですね。白桃さんが[82937]で要件2が×として挙げられている四街道市や大網白里市は、感覚的には千葉市の衛星都市と言いたいですねぇ。[82916]で挙げられている倉敷市に対する浅口市や堺市に対する和泉市も同様だと思います([82937]の長浜に対する米原というのは意外というか想定外でしたが)。この場合、千葉市は東京の衛星都市にはならないようですが、堺市は大阪市の衛星都市になっていますから、和泉市は孫衛星都市とでも言ってはどうでしょうか。要件2は衛星都市の性格を表す際の排他条件にしなくてもよいように思います。


[82940] おがちゃんさん
学年末テストが無事終了しました。月日が経つのは速いもので、あと一月で高校生になります・・・。義務教育段階の終了と言えば大層なものに聞こえますが、中高一貫という制度の都合上なかなか踏ん切りのつかない一面もあったりします。
テストの終了と中学卒業、ちょっと早いですが、ご苦労様&おめでとうございます。中高一貫の都合上の踏ん切りのつかない一面とありますが、何が踏ん切りがつかないんでしょうねぇ。うちの子供たちも中高一貫だったのですが、義務教育の終了という区切りがはっきりしないという意味であればその通りなんですが、高校進学率が100%近い現状では(全日制で94%、定時制/通信制も入れると98%)、どのみち義務教育の区切りというのはほとんど意識されないように思います。

それはともかく、[82940]の安中市が衛星都市かどうかに関する書き込みは、分析内容、論理展開、文章表現、分かり易さと、中学生レベルを遥かに超えて素晴らしい完成度だと思います。最近のおがちゃんさんの書き込みに接していると、落書き帳デビュー当時からの著しい成長を実感させられます。これからも落書き帳メンバーとして、都道府県市区町村サイトの発展に関わっていただけることを大いに期待していますので、今後ともよろしくお願いいたします。
[82941] 2013年 2月 28日(木)12:19:17山野 さん
不正防止の為
東浦町の人口水増しが切欠なのか、次回以降(平成27年)からの国勢調査の仕方が変更されるとの事。
各世帯にIDを配布(再発行は不認可)しインターネットによる回答を原則とする方針とする模様。
PCに不慣れな高齢者にも配慮し、調査員による調査票の回収をする従来の方式も併用されるという。
[82940] 2013年 2月 27日(水)23:22:49【1】おがちゃん さん
安中は衛星都市なのか
こんばんは。おがちゃんです。

学年末テストが無事終了しました。月日が経つのは速いもので、あと一月で高校生になります・・・。義務教育段階の終了と言えば大層なものに聞こえますが、中高一貫という制度の都合上なかなか踏ん切りのつかない一面もあったりします。

さて。

[82937] 白桃 さん
おがちゃんさん、どうでしょうか?
マガジンではいつも楽しませていただいております。
とても興味深い内容で、データを見ていると時が過ぎるのも忘れてしまいそうです(笑)

安中市ですが、何とも難しいところです。
まず、旧安中市と旧松井田町では全く違った結果が出るのではないでしょうか。
高崎市の学校まで通学をする際に磯部駅~高崎駅で信越線を利用しておりますが、横川~磯部と磯部&安中では各駅での人の入りは全く異なります。
戦後の成長を見ても、安中と松井田では全く異なっているようですね。

旧安中市(現安中市域まで広げても同じ)は2度の人口ピークを経験しているようです。
1920年から15年おきの人口を比べてみました。

自治体名1920年1935年1950年1965年1980年1995年2010年
安中町7754855310578
原市町486950106497
板鼻町199919192613
磯部村361241425774
東横野村403343455161
岩野谷村240926743552
後閑村423943675502
秋間村346735564202
旧安中市合計323823456643879395174158147079
松井田町381743815979
臼井町367239294711
坂本町232222382858
西横野村291929613983
九十九村247124332953
細野村343233964347
旧松井田町合計186331933824831210061947717774
現安中市合計51015539046871060523610586485361053

御覧の通り、1950年と1995年に人口のピークを迎えております。
1950年の人口ピークは1930年代後半に東邦亜鉛安中工場と信越化学磯部工場ができた事が主な要因として挙げられると思われます。この2つの工場は今もなお大きな力を持っています。実際に、小学校のクラスのうち最低1人は親御さんがどちらかの工場で働いていました。
また、一方の1995年は高崎市の衛星都市としてのものだと考えることができます(他に理由が思いつかない)。

安中市は江戸時代より中仙道の通る町(碓氷峠越え)および養蚕・製糸の盛んな町(流石に富岡製糸場には敵いませんが)として栄えており、第一回国勢調査の行われた1920年の時点で既に旧市域だけで32000人、現市域に至っては51000人もの人口を有していたことから、衛星都市としての発展で成り立ったと考えるには早すぎるだけの歴史を有していると考えられます。

また、1920年からの増加率で比較すると、旧市域で45%程度、現市域で20%程度なので、衛星都市として『急増』と呼べるだけの人口増加があったのかと言われるとなかなか疑問です。
1980年から1995年までの人口増加は注目に値するものではあるでしょうが、それでも5000人程度の増加量なので、微妙だと言えそうです。
因みに、同じく高崎市と接している佐波郡玉村町は同期間に17000人も増加して人口が倍増しております。

しかし、大半の安中市民の生活は高崎に依存していると思って良いと思います。
安中市にもところどころにスーパーが有りますが、高崎駅前の高島屋やヤマダ電機に行ったという話はよく聞きます。
そういえば、小学校時代におがちゃんは高崎の歯医者に行ってました。小学校の友達に聞いてみると8割ぐらいが高崎の歯医者に通っていましたね。


まとまりが悪い文章となってしまいましたが、要約すると以下の通りです。

1.人口という観点から見た場合、もともと歴史を有する町であること。更には2大工場の存在が重要である。高崎市の衛星都市であることはそれほど重要な理由ではないのではないだろうか。

2.生活という観点から考えてみると、明らかに安中は高崎に依存している。高崎に行かずに生活するのはなかなか大変である。そういえばご当地ナンバー「高崎」の使用可能地域でもある。

果たして、こういった場合はどのように扱えばいいのでしょうか?

※おがちゃんの親は安中市に縁がある人ではありません。本来ならば、1980年ごろからの人口増加についての意見を聞ければよかったのですが・・・。
[82939] 2013年 2月 27日(水)20:39:10オーナー グリグリ
小崎・中崎
[82936]hmtさん、大崎詳説をありがとうございました。

大崎があるなら小崎はどうなんだろうと調べてみましたが、市制町村制施行後の自治体名にはありませんでした。市制町村制施行時前の町村として、京都府の小崎新田という町村名が見つかっただけです。ついでに、中崎も調べました。こちらも市制町村制施行時前の町村として、青森県と和歌山県の中崎村が見つかっただけで、市制町村制施行後の自治体名にはありませんでした。小崎新田、中崎村の変遷は以下の通りです。

青森県:中津軽郡中崎村→中津軽郡藤代村→弘前市中崎(なかざき)
京都府:何鹿郡小崎新田→何鹿郡以久田村→何鹿郡豊里村→綾部市豊里町小崎新田(おざきしんでん)
和歌山県:東牟婁郡中崎村→東牟婁郡明神村→東牟婁郡古座川町中崎(なかざき)

リンクした地図をご覧いただくと判りますが、綾部市の豊里町小崎新田(おざきしんでん)に隣接して栗町小崎(こざき)という地名がありましたが、元々あった小崎から新田が開発されてできたのが小崎新田でしょう。地形的にも由良川の支流、犀川の河川沿いに小崎新田は位置しています。

このように同一由来地名でありながら、読みが微妙に揺らぐというのは、自治体越えの地名の一覧の中にも下記の通り散見されますが、意図的に読みを変えている可能性もありそうです(大抵は単なる揺らぎだとは思いますが)。

茨城県筑西市下江連(しもえづれ)/栃木県真岡市上江連(かみえづら)
所沢市中富(なかとみ), 下富(しもとみ)/三芳町上富(かみとめ)
天王寺区下寺町(したでらまち)…/浪速区下寺(しもでら)…
宜野湾市上原(うえはら)…/中城村北上原(きたうえばる), 南上原(みなみうえばる)/西原町上原(うえはら)

ただ、これまでも読みの揺らぎや正確性については何回も話題になっている通り、地元では無頓着なのかもしれません。小崎新田(おざきしんでん)と小崎(こざき)、地元では実際どうなんでしょうね。

[82938] 白桃さん
竹島の場合は比較的単純だったので間違いないと思うのですが、全部の島の人口を調べるとなると確かに大変ですね。でも、宜しくお願いします。^j^)~~
そうなんですよねぇ~。なので、最初から全有人島を網羅するという野望は捨てて、面積1km2以上の島の一覧からスタートしようと考えています。それでもかなり大変ですが。ところで、日本最大の島である本州の人口も最後には求めてみたいですね。有人島を網羅できれば引き算で計算できることにはなりますが。
[82938] 2013年 2月 27日(水)18:20:10白桃 さん
竹島の人口
竹島と言っても、あの「竹島」の話ではありません。
鹿児島民謡をもとにした「南国情話」※([7243]白桃)の歌詞二番に出てくる
♪君は船乗り 竹島遥か~の竹島のことです。
この歌を知ったのは40年前のことですが、漁に出掛けたまま今日も帰らぬ君を薩摩娘が長崎鼻で待っている歌なのに、なんで“君”の漁場は日本海なのか不思議でならなかったのです。いったいどこの竹島なのかを調べようと思いながら40年間ほっぱらかしにしてしまいました。
鹿児島県三島村にある竹島だったのですね。
三島村は鹿児島県で人口最少(2010年国調人口:418人)の自治体なのですが、竹島より大きい島が硫黄島で、それでは竹島には何人いるのか?
2010年国勢調査の小地域人口によりますと、2つの基本地区単位をあわせ、83人ということでした。(明治期の竹島の人口については、YTさんが[82235]で触れておられます。)
こんな事をしているうち思い出したのが、
[82888]グリグリさん
国勢調査の小地域人口のうち、町丁・字等単位の人口データだと島単位に分離できないケースもあり、それだと、基本地区単位にまでブレークダウンする必要があります。平成22年の国勢調査では基本地区単位までの人口データはWeb公開されているのですが、基本地区単位の位置情報まではWebでは公開されていません。図書館で閲覧できるようなのですが、ちょっと手間ですね。
竹島の場合は比較的単純だったので間違いないと思うのですが、全部の島の人口を調べるとなると確かに大変ですね。でも、宜しくお願いします。^j^)~~

※「南国情話」は別の歌詞内容(長崎鼻ではなく佐多岬が登場する)で、こまどり姉妹が歌っておりますが、私が馴染みのあるのは、和歌山安芸ら(変換ミス)→若山彰・能沢佳子がレコーディングしている方です。
[82937] 2013年 2月 27日(水)14:17:28白桃 さん
“母都市-衛星市”が成立しなかった組み合わせ
本題に入る前に事務連絡を。
近日中に、と言いながらモタモタしてしまいましたが、やっと昨日、白桃マガジンに「都市圏と衛星都市」なるテーマを新設し、特集「衛星都市を馬鹿にしちゃいけません」を組みました。
今後、このテーマの下に「都市圏」がらみの特集を組む予定ですので、おヒマなら、期待せずにお待ちください。

さて、[82916]にて勝手に「母都市」と「衛星市」について定義付けっぽいことをしました。クドイようですが、もう一度。
母都市候補をA市、衛星市候補をB市とします。AとBとの間に母都市-衛星市の関係が成り立つためには、以下の要件すべてが当てはまらないといけません。
1.A市はB市より昼間人口が多い事
2.A市は昼間人口が夜間人口(国勢調査確定人口)を上回っている。
3.B市の居住者で、A市内に通勤・通学する人数(a)が、B市内に通勤・通学する人数(b)の5割以上に達している。(5割以上の市が複数ある場合は、最多であること)
※(a)÷(b)を仮に「通勤通学率」とします。
4.B市は、A市の影響下で一時的にしろ人口の急増があった。
一番問題になるのは、要件4.なのですが、その前に要件2.が×だったのは
---Aの昼夜間人口比率
千葉四街道97.5
千葉大網白里97.5
長浜米原98.5
和泉94.4
奈良木津川94.6
倉敷浅口98.9
では、他の要件はクリアだったが、要件4.が微妙というか、×と判断した組み合わせ
通勤通学率---理由にならない理由
山形上山0.88---上山の町制施行は1889年と古く、以後、人口が急増したとは言えない。
東根村山0.52---もともと、両市どっこいどっこい
日立高萩0.80---日立への通勤通学率は高いが、一昔前ほどの緊密性は?
鹿嶋潮来0.53---潮来花嫁さんは鹿嶋には行かなかった・・・
高崎安中0.51---おがちゃんさん、どうでしょうか?
館山南房総0.70---南房総自体、衛星都市と呼ぶには???
厚木伊勢原0.53---現段階で厚木の衛星市と言うには無理がある
長岡見附0.89---見附は三条、新潟の影響も受けている
上越妙高0.58---これはピンと来ない
三条加茂0.54---これもピンと来ない
高岡氷見0.52---高岡自体が富山の影響下にある
小松能美0.53---能美の人口増は金沢の影響も大きい
福井鯖江0.50---鯖江の人口増は好調産業が一因
甲府山梨0.58---山梨が人口増加したことはあったが、僅かでつかのま
長野須坂0.68---これは微妙ですが、決め手?に欠けます
岐阜羽島0.58---名古屋、大垣もあるでヨ(by 南利明)
美濃0.55---美濃の人口は減少一途
掛川菊川0.55---この組み合わせ、思いもつかなかった
刈谷知立0.75---やはり名古屋の影が・・・
豊田みよし0.87---これは悩んでしまう
姫路たつの0.54---龍野の頃から、人口の実質増はたいしたことない
和歌山海南0.70---今は母子ともに不健康?
周南下松0.54---徳山時代に影響は受けたが、下松は独立独歩で成長
高知土佐0.68---合併で市になった土佐への高知の影響力は大きいが・・・
飯塚嘉麻0.78---これはネェ
佐賀多久0.54---多久の人口急増期は石炭の黄金時代
大牟田みやま0.50---即、却下
[82936] 2013年 2月 26日(火)23:46:04hmt さん
ササニシキのふるさと 大崎耕土
[82933] オーナー グリグリ さん
山手線大崎駅に宮城県大崎市のガイドブックが置いてありました。

東京の信濃町駅で、信州 信濃町 のパンフレットを見たこともあります。

さて、「○崎」という地名ですが、“水面や低地に細長く突き出た陸地”(特にその先端)を意味する「崎」を使った自然地名は多数あり、居住地名にもよく使われます。長崎・川崎・尼崎・宮崎などがすぐに頭に浮びますが、現在の市町村名では 15市11町1村ありました。自然地名では犬吠埼など「○埼」と記されるものも多数ありますが、自治体名では「神埼市」だけでした。 検索結果
三浦市(三崎町)や さいたま市 のように、検索に出ない「崎埼関連」自治体は、まだある筈です。

2006年に誕生した 大崎市。元の郡に遡ると、古川市とその南の三本木・松山・鹿島台の各町が志田郡、北西の岩出山・鳴子の2町が玉造郡、東の田尻町が遠田郡でした。
「大崎」という名は、この志田・玉造・遠田3郡に 南の加美郡・北の栗原郡を加えた5郡の総称として、戦国時代からずっと使われてきた広域地名なのですね。

地名の由来となったのは 戦国大名「大崎氏」。南北朝時代(1346年頃)に 足利一門の斯波家兼が 奥州管領としてこの地に下向し、斯波氏始祖(鎌倉時代)の故地 「下総国香取郡大崎」 の地を名乗りました。
下総国には、町村制前に 香取郡大崎村 が存在しました。
斯波氏というと、室町時代に 越前・尾張・遠江の守護を世襲していた有力者でしたが、その前の鎌倉時代から 陸奥国斯波郡(岩手県紫波郡)を相伝し、奥州と深い関係の家柄だったのでした。

斯波大崎氏 は、その後葛西氏(これも名前から知れるように下総)や伊達氏と抗争。最後は小田原征伐に参陣しなかったことで、秀吉に領地を没収されて没落しました。

416年前に歴史から姿を消した大名。その名が「郡名」に使われることもなく、この半世紀は「村名」からさえ消えていた大崎氏の名が、2006年になって「市名」として全国に知られるようになったのは、珍しい出来事と言えるでしょう。

でも、歴史を振り返ると、秀吉による天下統一後に発生した葛西大崎一揆、その鎮圧を巡る伊達政宗の動き【鶺鴒の目の一件】やら領地替えやらと、大崎旧領は政局の目になりました。
江合川・鳴瀬川流域のこの地方、川内(河内)の地名が示すように水害の多い地でもありましたが、仙台藩領になってからは治水工事・新田開発の成果が挙がり、現在も「大崎耕土」と呼ばれる穀倉地帯になっています。

実は、この 大崎耕土 という表現、私には初耳でしたが、耕土という用語は、宮城県では普通に使われる言葉なのですね。資料

ササニシキ は、宮城県古川農業試験場で育成された品種だそうです。

山手線大崎駅。日本鉄道時代の1901年に開業。所在地は 1932年に東京府荏原郡大崎町から東京市荏原区へ。
大崎という地名は、台地末端の張り出しから名付けられた地形名でしょう。
環状運転を原則とする山手線ですが、車庫入りの場合は大崎止まりになります。
単なる中環駅だった昔と違い、埼京線・湘南新宿ライン・りんかい線の接続がある大きな駅になりました。

陸上地形名「大崎」の変種を一つ。
2005年に妙高市と改称した新井市は、1889年の町村制当初は中頸城郡大崎村でした。
関川と矢代川とが合流する中間にある平坦地です。水面の間に突き出た陸地に相違ありませんが、「大崎」地名としては、やや異色の存在と思われます。
[82935] 2013年 2月 26日(火)18:32:33k_ito さん
ヒガオカとオカエキ
[82931] 伊豆之国 さん
逆に、岡崎市の代表駅は、いったん市街地の中心に近い名鉄東岡崎駅に変更されながら結局元に戻ったものですが、中京地域におけるJRの躍進と名鉄の衰退を如実に現したものでしょうか。

確かに岡崎市では、岡崎駅の利用者が急増する一方、東岡崎駅の利用者は漸減し、肉薄しています。が、地元の感覚としては、市全体に対する強い求心力を持つ「代表駅」はやはり東岡崎駅なのではないかな、と思います。東岡崎駅は、鉄道路線こそ名古屋本線しかありませんが、名鉄バスの主要ターミナルとしての地位はいまだ健在です。城跡と市役所に近い、市の中心繁華街が東岡崎駅付近であることも間違いありません。

岡崎駅の利用者増は、ご指摘の通り、JR東海発足以降、東海道線の利便性が上がっていることに起因すると思います。が、もう少し細かく言えば、これは岡崎駅から市全体への求心力が上がったということは意味しません。駅の利便性向上により、駅周辺自体が住宅地として発展していることが、利用者増の主因ではないかと思います。駅近辺を学区とする市立中学校がマンモス化したため、今春に新しく中学校が新設されることもその傍証といえるでしょう。もともと、市の規模からみれば「僻地」と言ってもいいぐらいの立地だったので、ひとたび利便性が上がれば住宅地としての商品価値は抜群だった、というわけです。このような駅をあまり「代表駅」とは呼びたくない、というのが私の心情です。
[82934] 2013年 2月 26日(火)17:00:45白桃 さん
衛星市:その2
[82916]に続いて三大都市圏以外の母都市-衛星市の関係を探ってみました。
では一挙に
札幌(江別、北広島、石狩)、函館(北斗)、室蘭(登別)
弘前(平川)
仙台(名取、多賀城、塩竈、岩沼)、石巻(東松島)
秋田(潟上)
山形(天童)
福島(伊達)、郡山(本宮)
水戸(笠間、那珂)、土浦(かすみがうら)
宇都宮(さくら)
成田(富里)
新潟(阿賀野)
富山(滑川)
金沢(白山、野々市、かほく)
福井(坂井)
甲府(甲斐、笛吹、中央)
長野(千曲)、松本(安曇野、塩尻)、上田(東御)
岐阜(瑞穂、本巣、山県)
京都(宇治、亀岡、城陽、長岡京、八幡、向日)
神戸(明石)
和歌山(紀の川、岩出)
岡山(赤磐、瀬戸内)
広島(廿日市)
徳島(小松島)
高松(さぬき)
松山(伊予、東温)
高知(南国、香南)
北九州(中間)、福岡(春日、筑紫野、糸島、宗像、大野城、太宰府、小郡、古賀、福津)、大牟田(荒尾)
佐賀(小城、神埼)
熊本(合志、宇土)
大分(由布)
那覇(浦添、豊見城、南城)

()内の市が[82916]の“決め”に従う「衛星市」でありますが、
母都市に該当する市の影響下、一時的にしろ人口の急増をみたと明らかに認められる市
については、正直言って大いに迷いました。
例えば、富山-滑川、大牟田-荒尾・・・
[82916]で書いた周南-下松、以外にもこの書き込み直前に削除したのが、岐阜-羽島です。
ご意見等あればお願いいたします。
なお、「母都市」とした、土浦、岐阜、神戸については、「都市圏内母都市」としています。(都市圏内母都市については、稿を改めたいと思います。)
[82933] 2013年 2月 25日(月)12:38:21オーナー グリグリ
大崎つながり
昼休みにエキナカを使うことが多いのですが、山手線大崎駅に宮城県大崎市のガイドブックが置いてありました。「こちらの大崎もいいですよ!」という手書きキャッチとともに。置いてあったのは、大崎耳よりガイドブック Vol.6という70ページ以上もあるしっかりした情報誌でいい感じです。大崎市という市名は地元では馴染んできたのでしょうかねぇ。それでも、こういう同名地名つながりのミニキャンペーンは地名好きとしては嬉しくなってしまいます。

そういえば、同名自治体サミット(大和、あさひなど)は、関連自治体が合併で激減したこともあり、活性化できていないんでしょうねぇ。自治体に限定せずに地名で同名(同盟)するってのも楽しいと思います。事例がありそうですがどうでしょう。

■関連情報
同一名称の市区町村
大崎を含む現在の市町村(宮城県大崎市、広島県大崎上島町、鹿児島県大崎町)
過去に存在した大崎を含む市町村
[82932] 2013年 2月 25日(月)02:03:22【1】ペーロケ さん
代表駅交代(候補)
[82931]伊豆之国 さん
面白いデータですね。

西宮市の代表駅は、西宮北口がふさわしいなと思います。阪急の中でも梅田と三宮に次いで3位、あの烏丸や河原町、十三よりも多くなっています。一方、JRの西宮駅は新快速も停まらない、阪急と阪神に挟まれ、集客面積も限られているので、あまりぱっとしない印象ですね。ところで、JRの西宮駅との対比で阪神の西宮駅を挙げられていますが、西宮北口には及ばないものの、阪神西宮駅より多い、阪神のあの駅をお忘れでは?また、JR西宮駅も、wikiによるとつい最近まで、隣の駅の方が乗降客数が多かったという記載があります。

あと、伊豆之国さんが挙げられていない駅で、個人的に追加できるのではないかというのもあげておきます。

市名時刻表の代表駅乗車客数その他の候補駅乗車客数備考
廿日市廿日市3,325宮島口3,509
宮内串戸4,958
山口山口1,623(11)新山口7,416(11)
山陽小野田小野田1,268厚狭1,618
松山松山7,238松山市27,175

※乗車客数はwikiによる。特記なき限り2010。(嘘があったらすみません。)
[82931] 2013年 2月 24日(日)22:22:12【1】伊豆之国 さん
時刻表「市代表駅」に異議あり!(その2)
前回[82924]のに引き続き、「時刻表の『市の代表駅』についての大疑問」ですが、今回は[82924]の最後に書き込んでいた「悩ましい市」についていろいろ考察してみることにします。

[82924]で書いたとおり、私としては「市の代表駅」を決めるに当たっては、駅名の他に重視する要素として「乗降客数」「駅の格」「駅周辺の繁栄度」の「三大指標」を基準に選定し、時刻表の代表駅の選定が果たして適切かどうかを見てきたのですが、中には前記の「駅名&三大指標」だけでは単純には決められず、かなり悩ましい市も結構ありそうなのです。ここではまず[77750]
「代表駅」といえば、神戸(神戸or三ノ宮‥[67724]むっくんさん)、さいたま(浦和or大宮)、奈良(JR奈良or近鉄奈良)も「本当の代表駅」選びに頭を悩ませそう
と書いた、この3市を調べてみることにします(乗車客数欄の★印は乗降客数。JR駅には乗り入れる他の鉄道の分は含まず)。

市名時刻表の代表駅路線名乗車客数変更候補駅路線名乗車客数
さいたま浦和東北本線78,807('11)大宮東北本線235,744('11)
神戸神戸東海道本線67,562('11)三ノ宮東海道本線117,800('11)
奈良奈良関西本線18,161('11)近鉄奈良近鉄奈良線67,761★('10)

この表から見ると、さいたま市については大宮が浦和の約3倍。大宮駅には東武野田線・ニューシャトルも乗り入れているのに対し、浦和駅にはJRしかないので、その差はさらに開くことになります。駅の「格」でも、新幹線の主要駅である大宮に対し、浦和はかつては「汽車」もろくに停まらず、現在でも「湘南新宿ライン」がホームがないため素通りを余儀なくされ(来月のダイヤ改正でホームができるそうです)、こちらでも天と地ほどの差があります。しかし、浦和は県庁の最寄り駅であり、さいたま市の市役所も浦和にあり、駅前の繁栄度でも決定的な大差ではないような気がします。市制施行も、浦和は「県庁所在地の中で最後」とはいえ、大宮より6年も「先輩」であり、今すぐにさいたま市の代表駅を大宮駅に変えてよいのか、ちょっと躊躇したくもなります。
神戸と奈良は、共に時刻表の代表駅より「実質中心駅」のほうが約2倍。神戸については、むっくんさんが[67724]でおっしゃる通り
現在の市代表駅は神戸駅。しかし私個人としては明らかに三ノ宮駅の方が適切に思えるのです
新快速が出来た当初は三ノ宮駅のみ停車で神戸駅は通過、寝台特急もどちらか片方に止まるとなると三ノ宮駅が選択されるのが常でした。H19年度の乗車人数でもJR三ノ宮駅(119,392人)の方がJR神戸駅(71,855人)を大幅に上回ります
(中略)
神戸駅を中心駅とする意図が全く分かりません
まさかして、“神戸”駅、と市名と同じ“神戸”の文字を使っているからだったりして
ということで、神戸駅が優位に立つのは駅名ぐらいとなるのでしょうが、神戸駅はかつての官設東海道線の終点としての歴史の重みは無視できないところでしょう。奈良についても、近鉄奈良駅のほうが中心市街にも主な神社仏閣にもずっと近く、市街地のはずれにあって通勤通学客の利用が中心と思われるJR奈良駅に近鉄奈良駅の半分程度の乗客があるというのは、予想以上の健闘と感じたくらいですが、こちらも駅の開業と駅をめぐる当時の鉄道会社の思惑が絡み合い、現在の関西本線などの前身である関西鉄道は、現在のJR奈良駅への乗り入れがなかなかできず、苦肉の策として「大佛線」(線路跡探訪)を建設してようやく奈良駅乗り入れを果たしたという「苦難」の歴史があり、昭和初期に建てられた寺院風建築の2代目の駅舎は、つい最近まで現役でした(現在は移築保存)。

「大仏」といえば、鎌倉市。その「鎌倉市の中心駅(代表駅)は?」と聞かれたら、まず百人が百人「鎌倉駅に決まってる」と答えるでしょう。時刻表の代表駅も、当然ながら鎌倉駅です。しかし、鎌倉市内で最も利用者が多い駅は鎌倉駅ではなく大船駅です。JR東日本の平成23年度の乗車客数を見ると、鎌倉駅の40,041人に対し、大船駅は93,397人と2.3倍以上です。駅の格でも、大船駅には特急「踊り子」のほか、始発の成田EXも運行されているのに対し、鎌倉駅のある(線路の戸籍上の)横須賀線には普段は優等列車が走らず、駅前の繁栄度でも、確かに鎌倉駅周辺は平日でも観光客でごった返してはいますが、大船駅周辺にも賑やかな商店街があります。しかし、だからといって、横浜市との境界線上にありぎりぎりで住所が鎌倉市の大船駅を、「三大重要指標」で鎌倉駅を圧倒しているからといって「鎌倉市の代表駅」とするのは、いくらなんでも無理筋でしょう。鎌倉市ほど極端ではないにしろ、「主要三要素」以外の特別な事情が絡んでいたり、それ以外でも代表駅に疑問があったり選定基準が曖昧で論議を呼びそうな市について、下記にいくつか取り上げてみることにします。この表の中で、乗車客数の後に年度がないものはJRの平成23(2011)年度の数値を示し、駅名の後に○印をつけたのは、私が「代表駅として最もふさわしいのではないか」と思っている駅を示し、◎印は代表駅を変更すべきものを示します。「?」のついたものは、最有力候補駅としたものの、判断保留とした市です。

市名時刻表の代表駅乗車客数その他の候補駅乗車客数備考
堺東○59,343('11)33,429('11)
堺市11,763
相模原相模原27,858橋本?60,241
相模大野45,381('08)
那須塩原黒磯2,364那須塩原◎4,586
日光今市1,163日光815
東武日光◎2,593★('11)3,179★('10)
下今市2,442★('11)
市川市川○58,331本八幡56,644
浦安新浦安○53,655舞浜63,898
浦安73,021★('11)
印西木下2,206印西牧の原◎11,342★('08)
稲城稲城長沼6,577稲城◎10,066('08)
加賀大聖寺942('10)加賀温泉?1,952('10)
岡崎岡崎?16,415('10)東岡崎18,024('09)
鈴鹿鈴鹿市3,000★('10)鈴鹿220('10)
白子◎13,825★('10)
西宮西宮(JR)19,483西宮(阪神)40,068★('10)
西宮北口?96,066★('10)
大和高田高田2,552('10)高田市8,388★('10)
大和高田◎16,810★('10)
鹿児島鹿児島中央○20,037鹿児島1,655('10)

こうしてみると、代表駅を変更したほうがよさそうな市や、どれにしたらよいのか絞りきれない市が予想以上に多いような気がします。相模原市の代表駅としている横浜線相模原駅は、市役所に近く駅前もそこそこに繁栄してはいますが、駅の北側を広大な米軍基地が占めていることもあり、繁栄度でも駅の格でも橋本駅や相模大野駅の後塵を拝し、「不適切な代表駅」になっていると思われます。那須塩原市は、新幹線の開業以降それまでの地域の中心駅であった黒磯駅とすっかり入れ替わり、名実共に市の代表駅としてふさわしくなっていると思われます。昭和天皇もご贔屓にしていた黒磯駅の名物駅弁「九尾の釜飯」もすでに消えているそうです。東武日光駅の注記は、平成23年は震災の影響で観光客の利用が激減したことを示すものです。印西と稲城は、私鉄の開業によりニュータウンにできた新駅が在来の市街地にあったJR駅を逆転した例でしょう。逆に、岡崎市の代表駅は、いったん市街地の中心に近い名鉄東岡崎駅に変更されながら結局元に戻ったものですが、中京地域におけるJRの躍進と名鉄の衰退を如実に現したものでしょうか。鹿児島市の代表駅を新幹線開通に合わせて西鹿児島改め鹿児島中央駅に変更したのは妥当な措置で、むしろ遅すぎたくらいです。浦安市については、市内最多である「鼠の楽園」の最寄り駅の性格を考慮し、利用客数ではやや劣るものの、従来の市街の中心だった浦安駅と入れ替わって実質中心駅となた新浦安駅を、時刻表のとおり市の代表駅としてよいでしょう([82926]白桃さん)。
ところで、東京都の代表駅が東京駅と新宿駅の「二本立て」になっているようですが、私はこれについて、東京駅は「23区全体を一つの市とみなした場合の中心駅」、都庁の最寄り駅である新宿駅は「東京都全体(多摩・島嶼を含め)の代表駅」とみなしたらどうか、と考えています。これは、先に「代表駅選びが悩ましい」としたさいたま市について、もしかしたら大宮駅を「さいたま市の実質中心駅」、浦和駅を「埼玉県全体の代表駅」というようにして応用できるかもしれません。
[82930] 2013年 2月 24日(日)22:10:04hmt さん
Re:出羽国仙北郡・平鹿郡の天保郷帳石高のチェック
[82928] YT さん
膨大なデータの転記には気を使っておられることと拝察しますが、たまたま誤記に気がついたので、お知らせします。

タイトルと柱書の部分は「平鹿郡」と正しく記されているのですが、データ部分の最初と最後の2ヶ所が「平群郡」となっております。
[82929] 2013年 2月 24日(日)16:43:18YT さん
出羽国由利郡の天保郷帳石高のチェック
最後に出羽国由利郡です。ここでは石高を才(=10^-5石)の桁まで示します。
郷村石高郷村石高郷村石高郷村石高
小砂川村159.80520鹿爪村120.63400宮之内村280.92000中山村289.71900
大須郷村263.30700軽井沢村80.83300川西村563.41000八杉村299.82600
川袋村215.35300平岡村399.30400黒沢村467.05300指鍋村123.98400
大砂川村443.63350畑谷村489.06200川東村691.10500木在村216.70600
洗釜村120.02800柴野村370.92300屋舗村221.68400杉沢村494.38900
中野沢村242.25320川口村29.25000潟保村632.08000小坂村130.79500
関村188.62080中野目村237.54200川崎村364.74700下河内村537.18000
小滝村497.96500山田村269.01500沼田村542.04000伏見村185.22600
長岡村271.13770赤田村770.82400両前寺村71.84000上河内村1,027.56400
大飯郷村50.85180牛寺村169.49300琴浦村170.40700下笹子村560.60000
大野村751.22000女岡村172.99300室ヶ沢村294.91400上笹子村783.09600
神沢村88.10400中館村319.28800子吉村3,236.04900上直根村309.59500
芦川村141.64600漆畑村130.40000蟹沢村198.36100百宅村242.25100
親川村279.38900深沢村182.35000出戸村454.09800中直根村183.37700
大谷村205.42800院内村125.75000吉沢村150.62700前野沢村165.20400
米坂村56.67700黒瀬村408.14500山田村366.89200下直根村264.90800
下黒川村427.06400大浦村397.08300前郷村1,878.19300吉谷地村127.81500
上黒川村207.09600石脇村75.27800土蔵村236.13600猿倉村279.63000
下蛇田村205.15700川口村166.12300五十土村365.45900玉米村1,939.91500
上蛇田村391.47500町村642.01900窪田村301.95900下村1,782.92630
福俣村280.81800払川村128.71200川向村1,128.43200田代村847.90100
滝俣村454.34800増川村193.20100曲沢村354.98700黒渕村829.10050
赤寺村161.51700福田村305.34500芹田村853.50500本郷村248.34600
富田村527.95400道川村804.17000三森村436.49760横岡村536.14950
赤平村278.64600二古村300.99900黒川村684.98500寺田村78.24800
六呂田村208.70400君ヶ野村291.79000金浦村354.71800畑村250.22070
天鷺村82.00200勝手村262.28200飛村443.30700平沢村190.63400
中帳村288.20000新谷村345.24100赤石村353.14300長磯村121.46608
高尾村226.08200羽川村777.02300前川村489.94500鈴村79.36830
中野俣村290.98700長浜村491.60600塩越村974.36700田抓村339.56700
徳沢村302.98200桂根村81.88500大竹村495.26700院内村477.70320
大倉沢村216.38500名沢村265.27700百々目木村171.70900小国村532.37490
加賀沢村255.93700八田村590.60000樋口村152.79900石田村159.05440
葛葉見村267.63400繋村424.37800三日市村253.43500馬場村482.42460
及位村223.02700新波村449.09800中村103.51000水沢村31.90080
須山村98.87200神村676.57700立井地村141.76500麓村583.82000
長坂村328.41200碇田村448.83600中野村438.45200岩野目沢村202.39900
葛岡村534.47500萱沢村540.50900三十野村106.67300麓村638.73000
平岫村207.45500加津羅林村515.36100城内村581.15700伊勢井地村617.24780
中田代村633.56300福嶋村764.48200七日町村406.88600浜杉山村254.01992
小栗山村240.25000館前村1,027.20300荒沢村357.30800小羽広村62.75400
中向村72.68500滝ノ沢村787.04500新町村200.38500大羽広村183.78900
代内村65.07600鮎瀬村391.48400郷内村350.87500坂辺村278.36000
川倉村88.02200新輪村1,861.32200須郷田村203.77100横山新田43.40850
楢渕村19.84500沢村603.15000九日町村227.29400申開村222.61900
増沢村135.46000川口村368.49900小坂戸村63.92700由利郡合計72,674.44730
滝村103.21700横山村71.51600坂野下村260.40000
見岫村194.96300福田村188.21100平ヶ森村110.77300
芦渕村50.32200土屋村338.90300新庄村354.82300
『天保郷帳』記載の郡高は7万2670石3斗8升6合3勺でしたが、『解読篇』記載の村別石高合計は7万2674石4斗4升8合2才ですので、両者の間に4石6升1合7勺2才の差がありました。ところが改めて私がデジタルアーカイブの『出羽国郷帳 五』(125/130コマ目)で石高をチェックしたところ、長磯村の石高が『解読篇』記載の121石4斗6升6合8勺ではなく、121石4斗6升6合8才であることを見つけました([82913])。これにより7勺2才の違いは解消されましたが、まだ4石6升1合の違いが残っています。

以上出羽三郡について、天保郷帳に書かれた村高と石高の違いがあることを示しましたが、これらは全て同じ『出羽国郷帳 五』に収録されており、巻末に天保甲午五年十二月の作成年月、幕府の勘定奉行方役人の「明楽飛騨守・牧野中務・柑本兵五郎」の連名が記されています。天保郷帳の国郡別石高はそのまま天保国絵図の『出羽国秋田領』でも使われています。出羽国由利郡の内、4石余の違いはもしかしたら天保国絵図の村高を一生懸命読みとれば判明するのかも知れませんが、全ての村高が天保国絵図に載っているわけではなく、斗以下の端数が不明のままなので実行しませんでした。

久保田藩が幕府の役人に郷帳を提出する段階で間違えたのか、勘定奉行の秋田七郡担当役人が整理した際に間違えたのかは不明です。ただ少なくとも久保田藩の担当箇所だけで村数と石高を間違えていて、他地域では村数・石高の間違いが認められないことから、おそらく各地域の担当大名から提出を受けた石高を勘定奉行が全て再チェックして数字を修正したと思われ、秋田七郡担当の幕府役人がケアレスだったせいではないかと思います。それよりも全体として数字に誤りが少なかったことの方が驚きかも知れません。
[82928] 2013年 2月 24日(日)16:39:23【1】YT さん
出羽国仙北郡・平鹿郡の天保郷帳石高のチェック 【修正】
[82913]の続きです。

近世歴史資料研究会編『天保郷帳 : 天保五年甲午十二月石高帳 第3分冊 解読篇 (近世歴史資料集成)』(2009年)で再計算された村別石高の郡別小計と『天保郷帳』記載の郡別石高を比べた際、[76916][76917][76918][76919][76920][76921]に示したように一部の郡でズレが見られました。しかしながら石高が大幅にずれているケースでは、むっくんさんが示されたように、天保郷帳の冊子自体の綴じ方に間違いがあった結果と推測されます([79622][79623][82890][82891])。更に端数が違うケースでは、[82913]で示したように『解説篇』自体の転写間違いや、才の桁を落としてしまったことが原因と推測されます。ところが『出羽国郷帳 五』収録の出羽国仙北郡・平鹿郡・由利郡に関しては、デジタルアーカイブから直接私が読みとった情報と『解説篇』に纏められた数字の間に違いを認められず(最低五回は見直してます)、実際に原本の数字に誤りがあるものと思われます。以下三郡について郷村別石高をまとめます。

まずは出羽国仙北郡で、石高は合(=10^-3石)の桁まで示します。
郷村石高郷村石高郷村石高郷村石高
安本村300.346野中村426.492金沢寺田村806.119西明寺村469.175
飯詰村1,490.034椿村518.834岩野町村554.152鎌野川村246.926
佐野村414.701栗沢村249.325天神堂村471.086上荒井村729.835
六郷本館村732.114小沼村85.420二本柳村68.247西荒井村215.111
六郷高野村743.380白岩前郷村306.614上深井村333.492小渕野村582.010
六郷川内池村986.173卒田村465.287下深井村312.659熊野林村160.878
藤木村1,119.276梅沢村461.071六郷西根村663.689田中村204.619
鑓田村324.219刺巻村121.304川目村160.655米沢新田村473.799
中野村385.039生保内村713.176小貫高畑村773.717小館村91.274
畠屋村1,053.963田沢村423.473羽貫谷地村401.346角館東前郷村602.070
橋本村877.581小山田村690.125荻野目村112.633角館城面村366.317
戸蒔村327.112門屋村490.785野中村134.178山谷川崎村243.008
大曲村251.708院内村167.609六郷東根村1,682.792長戸呂村126.420
高梨村1,761.922国館村420.643大坂新田村165.373半道寺村736.608
土崎村865.809河原村607.618金沢東根村979.175刈和野村628.129
千屋村1,443.632勝楽村231.597宝門清水村96.982外小友村1,007.760
本堂城廻村1,060.001小勝田村297.425羽見内村108.927大曲西根村1,101.287
板見内村1,138.333雲然り村513.595東川村190.891蛭川村85.043
払田村904.295八割村220.323上野田村290.671宮林新田村758.950
戸地谷村793.539西長野村853.103安城寺村598.078金沢中野村2,159.768
四ツ谷村1,688.711稲沢村371.042小荒川村183.149飯田村603.950
鑓見内村1,130.816心像村628.850中里村258.393東長野村378.047
横堀村1,075.939今泉村354.849今宿村364.354上宮田村226.381
宮内村155.406小杉山村417.933堀見内村1,152.388神宮寺村1,742.343
駒場村793.030北楢岡村825.708高関下郷村1,614.897寺館尻引村305.072
沖野郷村1,107.736南楢岡村1,739.149高関上郷村1,260.204福部羅村25.884
野口村310.666内小友村1,619.041新谷地村389.062下淀川村641.940
横沢村473.112峯吉川村856.843大蔵村341.163中淀川村768.759
元本堂村560.925高城村32.749黒沢村186.976上淀川村465.763
川口村421.538九升田村135.343永代村107.512北野目村412.161
今泉村332.771金山沢村15.198大神成村278.187円行寺村446.395
大田村473.243強首村580.945金鐙村184.986木売沢村411.190
小神成村421.459小種村605.325長楽寺村140.898江原田1.748
斉内村750.280境村198.254館郷村412.330三条川原村61.236
谷地乙森村172.593荒川村542.104上鶯野村605.894玉川村36.230
村杉村371.233宿村970.718下鶯野村502.136大巻村32.113
黒土村652.329正手沢村81.216葛川村143.742松倉村51.716
長野村1,269.785寺村233.759白岩堂野口村59.347福田村299.607
袴田村261.270杉山田村67.604白岩広久内村298.931国見村1,026.479
野田村159.626金沢西根村2,465.510荒川尻村610.381八日市村117.968
下延村203.312金沢前郷村1,657.098上花園村156.517潟村69.260
八幡林村612.342境田村419.168下花園村386.817簗場新田村27.117
桜田村216.016逆高野村315.604上檜木内村335.989釣田新田村232.624
下桜田新田村355.282野荒町村218.354下檜木内村800.926仙北郡合計93,611.791
『天保郷帳』では9万3611石7斗9勺4合ですので、実際の村別石高合計との間に3合の差があります。おそらく五合と八合(五と八だと全然違うと思われるかも知れませんが、実際に使われている書体では、一見五は六や八と区別が付きにくい形になっています)をどこかで間違えたものと推測されます。

次に出羽国平鹿郡で、これも石高は合(=10^-3石)の桁まで示します。
郷村石高郷村石高郷村石高郷村石高
増田村1,464.023宮田村445.831下境村1,087.916猪岡村449.666
植田村1,473.869阿気村1,975.160角間川村298.449下吉田村485.645
今泉村1,346.832八柏村598.653新角間川村1,280.599下八町村573.309
別明村718.861八幡村682.132百万刈村302.792塚堀村429.840
今宿村629.171西野村324.112大松川村96.873中吉田村841.063
沼館村1,002.552真木村53.229小松川村37.522七日市村230.242
二井山村413.223下堀村168.797平野沢村122.939上樋口村657.137
大森村1,230.154柏木村373.223横手前郷村1,878.544三本柳村482.558
板井田村1,047.667道地村330.830三又村135.154上八町村401.864
黒川村1,657.536造山村202.261赤坂村620.512下河原村192.686
上境村1,139.143南形村275.628安田村317.149明永野村169.247
杉沢村684.294古内村185.175新藤柳田村582.850砂子田村241.563
黒沢村86.929新古内村306.563大屋新田村418.803客殿薊谷地村183.214
南郷村183.881梨木羽場村169.871大屋寺内村420.362小出村124.235
筏村187.759与作村470.500明沢村523.993常野村79.704
土渕村283.170新関村210.116腕越村241.523深井村415.315
大沢村333.077住吉荒田目村296.625亀田村1,211.690丹波村3.609
関根村494.966海蔵院村337.291縫殿村294.943源太左花馬村101.143
馬鞍村924.709越前村592.216静ヶ町村278.949赤川村148.037
石成村775.158志摩新田58.607杉野目村300.585東里村760.771
醍醐村876.269矢神村103.463二井田村516.051西石塚村370.334
上鍋倉村729.833田村899.101八木村257.244婦気大堤村296.908
樽見内村1,103.396門目村368.891下鍋倉村880.072見入新田村35.452
浅舞村2,997.892上溝村1,039.103木下村634.011根田谷地新田村54.579
深間内村288.899袴形村769.435平柳村111.483十五野新田村175.538
上吉田村1,093.553十日町村570.675下樋口村694.796平鹿郡合計59,949.662
大塚村475.377猿田村350.840外目村454.894
薄井村1,309.647八沢木村681.029桜森村254.108
『天保郷帳』では5万9950石2斗9勺2合ですので、実際の村別石高合計との間に6斗3合の差があります。おそらく七升と七斗の桁をどこかで間違えたものと推測されます。なお実際に郷帳に書かれた村の数は109で、集計されている107村と異なり、石高集計対象外の伊豆七島や蝦夷を除き唯一村数の集計が間違っています。

【訂正】 [82930] hmt さん

膨大なデータの転記には気を使っておられることと拝察しますが、たまたま誤記に気がついたので、お知らせします。

タイトルと柱書の部分は「平鹿郡」と正しく記されているのですが、データ部分の最初と最後の2ヶ所が「平群郡」となっております。

ご指摘ありがとうございます。郡名を修正しました。村名の漢字の方は『解読篇』の漢字表記をもとに一応2回はチェックしていますが、今回は一部の漢字(嶺と峰など)を除き新字体で統一しました。今回間違えた部分は記事投稿最後の段階で追加した部分で、うっかり大和国平群郡の方で変換してしまったような気がします。
[82927] 2013年 2月 24日(日)16:25:09blue-magic さん
Re:春近し、東浦・安し
[82926]白桃さん

その3万人以上で市になれたキャンペーンて、平成に入ってからもありましたよ。(現在は廃止)
あと、平成の大合併開始時点で市になっていた市は、合併して3万人を超えなくても、市としては維持することが出来たのです。
[82926] 2013年 2月 24日(日)13:35:48【1】白桃 さん
春近し、東浦・安し
今日の(東)浦安地方は少し風が強いものの快晴、穏やかな天候です。
[82912]hmt さん
[82915]菊人形 さん
[82919]デスクトップ鉄 さん
浦安市の「中心駅」に関する情報をいただき、有難うございました。
乗車人員では舞浜駅が多いようですが、通勤・通学での利用者に限ると新浦安駅が一番ではないかと推量いたします。(新浦安駅近くの駐輪場でバイトしていると、臨海部にある大学に通う学生が案外多い事に気が付きました。)

国勢調査人口水増し(データ捏造)が話題となっておりますが、あってはならない事です。
が、表に出ないけれど、そのような類の事はあるかもしれません。
国勢調査ではありませんが、だいぶ前に中国地方のある政令指定都市で、29年もの長きにわたり下水道利用人口を水増して交付金を不正受給していたという事件がありました。これには「統計法違反」は適用されなかったと思いますが、国民からの税金を“盗む”悪質なものですね。東浦町の場合は、直接金銭に絡むものではないと思いますが、国の統計をごまかすということは決して許される事ではありません。
さて、話は少し変わりますが、
上田市、大垣市、鳥取市、尾道市、福山市、丸亀市、飯田市、多治見市、
以上の8市に共通する事柄は何でしょう?
すべて、10万人を超えている???→オシイ
正解はというと、この名前で国勢調査人口3万人をきって登場した歴史がある、です。
では、これらの市が“正直者”ゆえに人口をごまかすことがなかったからなのか?
もちろん、そうではなく、これらの市の市制施行当時は人口25,000人以上で市になれたのです。
3万人以上で市になれた“昭和の大合併キャンペーン”期間中において、安芸、杵築、鶴崎の3市が1955年国勢調査で3万人を切っていたにもかかわらず市になりました。これは、3市それぞれの合併に参加した町村の人口の総計が市制施行前の1950年に行われた国勢調査において3万人超だったからです。
[82925] 2013年 2月 23日(土)21:17:50にまん さん
松?杉?
[82923] YT さん

引用部分なのですが
同町周辺の同郡松戸町、草加市、茨城県 猿島郡五霞村などから、
は、同郡杉戸町ですよね。
[82924] 2013年 2月 23日(土)19:40:38【3】伊豆之国 さん
時刻表「市代表駅」に異議あり!(その1)
[82904]菊人形さんの書き込み以来、落書き帳でちょっとした話題になってきている「代表駅」ネタですが、自称「鉄道マニアの端くれ」を名乗るこの私も、以前にこの手の話題を書き込んでいたことがありますので([67713],[67775],[77750])今回もこの「列車」に乗らせていただきます。

私が[67713]で書き込んでいた通り、JTBの時刻表の巻頭の地図に出ている◎印「市の代表駅」の選定には、疑問符がつくものが結構多く、中には素人が見てもはっきり「これはおかしい」と思えるものさえいくつかあるような気がします。「市名と代表駅の関係」については、デスクトップ鉄さんの渾身の力作があり、市名と代表駅との関係について興味深い話が読み取れます。私は、デスクトップ鉄さんのように「表」を作っているわけではありませんので、主観が混じってくる箇所があるのは承知願いますが、ここでは「この市の代表駅にはどの駅がふさわしいか」という観点から、この話を進めて行きたいと思います。

私が「市の代表駅」を決めるに当たって、まず第一に(a)「その市内にあること」、そして(b)「市名と同一駅名、又は(同一駅名がない場合)準ずる駅名(「○○市」「旧国名+市名」等)」を「大原則」とします。次に、前記(b)にあてはまる駅名がなかったり、あっても次項で挙げる各条件においていずれも市内の他の駅に大きく後れを取るなど、市の代表駅(あるいは玄関となる駅)として著しくふさわしくない場合については、[67713],[80191]でも取り上げた、(c)駅の乗降客数、(d)駅の「格」(特急停車駅、中心ターミナル駅など)、(e)駅周辺の繁栄度(最近では特に地方都市では市街地の空洞化が目立ってきてはいますが…)の各指標を「主要三要素」としてこれを基に選ぶのがよいかと思っています。なお、JTBの時刻表が妙にこだわっている「市役所の最寄り駅」は、私はほとんど重視していません。ただ、人口規模に大差のない市町村の合併による新設市などで、前記の「三大要素」のいずれにも決定的な差が見られない場合に限り、市役所に最も近い駅を代表駅として扱うのがよいかと思っています。また、市内に鉄道が走っているにもかかわらず、市の代表駅がバス停になっていたり、表示そのものがない例が見受けられますが([67755]ぺとぺとさん)、これについても原則として鉄道駅優先とし、鉄道駅が市域の外れにあって市の玄関としての役割も全く果たしていない場合(尾花沢・大田原など…[67775])に限り、代表駅表示をしないほうがよいと思われます。

今回は、まず上記(a)~(e)で挙げた条件を満たせず、明白に「市の代表駅」として不適切であるものについて例示することとします。
(a)「時刻表の代表駅がその市内にない」市には、志木・四條畷([67713])・射水([67775])の各市があります。志木市([68314]MasAkaさん)と四條畷市([68317]makiさん)については、それぞれ市内唯一の駅である柳瀬川・忍ヶ丘に当然変更すべきです(志木市については、同じ東上線にあるふじみ野市(ふじみ野駅はふじみ野市になくて富士見市にあり、ふじみ野市の代表駅は市内唯一の駅である上福岡駅)との整合性も取れていません)。射水市の代表駅については、どれにすればよいのか悩ましいところですが([67775])…。なお、以前には柳川市も「仲間」でした(現在の代表駅・西鉄柳川駅は旧三橋町。昭和62年の旧国鉄佐賀線廃線までは、その佐賀線にあった筑後柳河駅(こちらも旧三橋町)が代表駅だったと記憶しています)が、8年前の合併によりめでたく柳川市内になっています。

次に、時刻表の代表駅が市内の他の駅に比べて明らかに見劣りし、代表駅を変更するのが当然と見られるケースです。ここでは、[67713], [65342]で取り上げた四日市・横須賀と、やはり[67713]で取り上げ、[82912]でhmtさんも言及されている橿原の各市を見てみます。なお、「乗車客数」の欄の★印は、乗降客の数値です。乗車客数は単純にその半分と見てよいでしょう。

市名時刻表の代表駅路線名乗車客数代表駅として適切な駅路線名乗車客数備考
横須賀横須賀横須賀線5,710(’11)横須賀中央京急本線34,974(’08)
四日市四日市関西本線2,266(’10)近鉄四日市近鉄名古屋線20,633(’10)
橿原畝傍桜井線448(‘10)大和八木近鉄大阪線・橿原線37,335★(’10)(注)
(注)大和八木駅の乗降客数には八木西口駅([74479]hmtさん)を含む。橿原神宮前駅は19,660人★('10)

ご覧のとおり、横須賀は横須賀中央の約6分の1、四日市は近鉄四日市の1割強。駅前の繁栄度でも雲泥の差があります。畝傍にいたっては、大和八木のわずか40分の1と全くお話にもなりません。これらの市の代表駅がなぜそうなっているか、到底理解できません。四日市については、一応JRの特急「南紀」が停車していますが、有料特急の運行本数でも近鉄には足元にも及びません。橿原市内の現在の近鉄のルートの変遷は複雑ですのでここでは割愛しますが、かつては皇族方の利用のために貴賓室も備えていた畝傍駅は、大正後期から昭和初期にかけて現在の近鉄橿原線・南大阪線の相次ぐ開業により橿原神宮・神武天皇陵への最寄り駅としての地位を失って以来、衰退の一途をたどり、橿原市街の中心近くに位置しているにもかかわらず、現在では寂しい無人駅となって久しくなっています。

♯以前から時刻表の「代表駅」にはいくつか疑問を抱き、「この市の代表駅はおかしいんじゃないか?」と、巻頭の地図に◎を付け直す「落書き」をしたことがありました。…と、ここまでいろいろ書いてきましたが、中にはこうした要素だけでは代表駅を一方的には決められず、かなり悩ましいものも結構ありそうです。こちらについては次回で。
[82923] 2013年 2月 23日(土)15:52:03【1】YT さん
1980年の幸手町の人口水増しの件について 【訂正あり】
1980年(昭和55年)11月11日火曜日の読売新聞朝刊23/30頁からの引用です。

国勢調査で人口水増し
「市」になりたい幸手町
“町民が熱心の余り…”

【久喜】市制施行を目前にした埼玉県北葛飾郡幸手町(田口勝美町長)で、人口五万人以上という“市制の条件”を満たそうと、一部町民が先月一日に実施された国勢調査の際、人口を水増しして調査表を提出していたことが、十日までに明らかになった。町当局では、「町民が熱心のあまりやったことで、町としては関知してない」として、確認された水増し分を差し引いた人口「五万六人」を県に報告したが、それでも十月の人口増加が極めて不自然な伸びをみせていることから、事態を重視した県では、改めて調査票の綿密なチェックを進める一方、場合によっては幸手町の国勢調査のやり直しも検討している。

“幽霊”315人引きスレスレ5万

 水増しが発覚したきっかけは調査票を回収中の十月初め、同町周辺の同郡杉戸町、草加市、茨城県 猿島郡五霞村などから、「うちの住民が幸手町の住民として、でたらめな調査票を提出している」と県統計課や同町に抗議が相次いだことから。
 同町で調べたころ、周辺の市町村に住んでいながら、世帯ぐるみで幸手町の勤め先や親類宅などに住んでいるよう調査票に書き込んでいたり、同町に寮を持つ民間企業の社員がそれぞれ自宅で住民登録、生活しているのにこの寮で長期間寝泊まりしているようにして、調査票の住所を同町にしているなど、計三百十五人の“水増し”が明らかになった。
 同町の話では、この不正工作は市制施行を熱望している一部町民が、熱心さのあまり、近隣に住む地元出身者を手分けして探し出し“協力”を呼びかけたものらしく、調査員も抱き込まれていた疑いもあるという。
 町では、確認されたこの水増し分を差し引き、町人口を五万六人として県国勢調査対策本部に報告したが、同本部では訂正して提出したこの調査票の中にも、まだかなりの水増し分が隠されているのではないかという疑いを捨て切っていない。
 これは地方自治法で規定されている市制施行の条件の“五万人”をうまいことに六人だけ上回ったという“間のよさ”もさることならが、十月の人口増加がそれまでの同町の人口動態とは明らかに違った推移を見せているため。
 九月一日現在の同町の推計人口(県統計課調べ)は四万八千九百五十五人。町の修正報告が正確だったとすれば、十月一日までのわずか一か月間に千五十一人も増えたことになる。ちなみに、八月から九月にかけての人口増加は六十六人だけ。いろいろな条件を考慮に入れても、極めて異常な伸びであることは確かだ。このため、同本部では改めて調査票の再審査を行う一方、この審査結果によっては町に調査報告の再修正を求め、さらにひどい場合は改めて同町の国勢調査のやり直しも検討している。
 幸手町では、商店主ら約四十人で市制施行推進協議会が結成され、「市制が施行されてば、町のイメージアップになる」などと熱心に運動する動きもあった。
 田口町長の話「町としては、去る七日に町村合併二十五周年の記念事業をやったばかりで、人口を水増ししてまで今、無理に市制施行する気など全くない。町民が熱心さのあまりやったことだと思う」

新聞記事のアーカイブに検索をかけた限りでは、この事件に関して後に逮捕者が出たという記事がなく、調査員レベルでの捏造ということで済んだようです。

人口水増しに関する統計法違反では、羽幌町に関する新聞記事が見つかっただけです。松本敏治町長ら町幹部四人が統計法違反、虚偽有印公文書作成、同行使事件に問われ、旭川地裁で1973年6月27日に判決が言い渡されています。

町長:懲役一年六月、執行猶予三年
元助役:同一年、執行猶予二年
前総務部長:同八月、執行猶予一年
前庶務部長:病欠のため9月3日に判決言い渡し

【訂正】[82925] にまんさん

引用部分なのですが
同町周辺の同郡松戸町、草加市、茨城県 猿島郡五霞村などから、
は、同郡杉戸町ですよね

すみません。ご指摘通り本文を松戸町から杉戸町に修正しました。
[82922] 2013年 2月 23日(土)15:35:09【1】hmt さん
羽幌町の 1970年国勢調査データ捏造事件
[82918] オーナー グリグリさん
東京新聞の記事によると、国勢調査人口水増し事件は、1972年の北海道羽幌町の町長や幹部の逮捕、有罪判決以来

過去記事を調べてみたら、この事件に触れた記事がありました。さすが、落書き帳。

[3391] 夜鳴き寿司屋 さん
以前聞いた話ですが(中略)国勢調査のデータ-を捏造して市制(その時代の条件は3万人)しようとしたが、発覚
[3442] どさんこマイケル さん
国勢調査でインチキしたのは北海道の羽幌町です。
1970年国勢調査で、合併ではなく単独市制を狙っていました。

「羽幌についての詳細はこちらで」のリンク先は切れていましたが、別のサイトを見つけたのでリンクしておきます。
「羽幌町人口水増し事件」という前代未聞の大事件
北海タイムス社編『戦後の北海道 道政編』に基づくとのことです。
概要
羽幌町では昭和45年の国勢調査で実人口を出すと、それぞれの数字操作がばれ、羽幌港の整備事業の遅れや、地方交付税の減額などの影響が心配されると考え、公表人口に近づけるため人口の水増しを相談、A室長らが調査用紙に架空の居住者や転出者を現住所のように下書き、これを調査委員に書き直させるなど、1202世帯、5951人を水増しした。

国勢調査人口28,574人の2割以上にも及ぶ、東浦市未遂[80357]より はるかに大規模な捏造事件だったのでした。
一応、統計局のページ確認しました。北海道の調査により 水増しとされた数値 は、昭和45年国勢調査による 羽幌町の人口データには 反映されていません。
1970年のDID人口急増と捏造事件との関係 については分かりません。

196519701975
総人口302662857413624
DID人口6096116507457

この事件の背景となったのは、もちろん石炭産業の衰退です。
1960年代に閉山が進む石炭産業の中で、羽幌炭砿は 機械化などによる改良により 1968年に113万t という最高の産出実績を記録しました。ここ迄は頑張ったのですが、その先がいけません。

翌1969年には大断層のため築別東坑が閉鎖し、1970年には築別西坑も閉鎖して、羽幌坑、上羽幌坑の二山体制になりました。
羽幌町の人口は、昭和44年(1969)に 32,095人(6,958世帯)とピークを記録しました。
1970年から 1971年にかけて市になった 登別町・恵庭町・亀田町と並んでいたわけですから、「わが羽幌も」と考えたくなるのは無理もありませんが、4階建ての庁舎建設に着手したのは、上記3町との環境の違いを冷静に考えれば 勇み足だったと言えるでしょう。

1970年から坑内条件は急速に悪化し、閉山するかも という噂が飛び交うと、決まる前から人口が流出し始め、5ヶ月間に 1万人が去りました。この労働力低下により、経営維持は一層困難な状態になり、1970年9月会社更生法の適用を申請。11月に閉山。
国勢調査は、まさに 「ボロボロ羽幌」 が始まった この時期に行なわれたのでした。
おっと失礼。羽幌は北海道のスーパータウン[45605]なのでした。こんなギャグの尻馬に乗ってはいけませんね。

幻の北海道「羽幌市」については、[40475] ふぁいん さんの記事もありました。

羽幌と言えば、留萌と稚内とを結ぶ 長い長いローカル線[15201]が通じていましたが、国鉄が分割民営化する直前に廃止されました。羽幌沖の日本海には、焼尻島・天売島があります。
[82921] 2013年 2月 23日(土)12:59:15おがちゃん さん
きわめて情報量が少ないですが
[82918]グリグリさん
[82920]山野さん

調べてみると、埼玉県幸手町(現幸手市)も1980年に人口水増しを行っていたようです。
当時の人口は49704人と、市制施行ラインの50000人まではあと僅かだった模様です。

ここにテレビ埼玉でその事が取り上げられていた画像があり、検索してみると他にも何件か幸手町の人口水増しについて取り上げられていたので、情報量が少ないながらも信憑性は高いと思われます。
[82920] 2013年 2月 23日(土)12:05:10山野 さん
他にもあるのでは?「水増し疑惑」
[82918]グリグリさんへ
1972年の北海道羽幌町の町長や幹部の逮捕、有罪判決以来なんですね。
そういえば、羽幌町もやらかしてましたね。此方は数千人単位でしたっけ?
「水増し」はバレていないだけで、他にもあるんじゃないでしょうか。
特に5万数百~数千人単位で市に昇格した町村とか。(東浦は、バレた水増し事件2例目なので余計に疑いたくなります。)
それ以前にも例があるんでしょうか。
これは私が聞きたいです。他に詳しい方が居られましたらフォロー、お願いします。
[82919] 2013年 2月 23日(土)10:39:00デスクトップ鉄 さん
駅名改称、市代表駅
呼ばれたようなので...

[82906] 白桃 さん
合併に伴う改称を含め、駅名改称については過去にデスクトップ鉄さん他、多くの方が触れておられますが、私がスグ思いつくのは、八戸(尻内)、倉吉(上井)、西広島(己斐)ですかね。
毎日新聞福岡版の記事によると、小倉駅を「北九州小倉」に改称する動きがあるとか。昨年12月には、阪急が梅田、三宮、河原町駅の「大阪梅田」、「神戸三宮」、「京都河原町」への改称を検討すると発表(読売2012年12月14日)。「市名+地名」駅への改称は、大阪上本町、大阪難波で始まり、越前武生、筑後船小屋と旧国名市が続きましたが、今後一般化してゆくのでしょうか。

[82912] hmt さん
本屋で坐って読む代わりに、デスクトップ鉄さんのページにまとめられている「市代表駅」を見ました。
こちらは、市名と代表駅との関係が「A:駅名=市名」以下、BCDEの5種(他にF:駅なし)に分類されています。
ページのタイトルも「市名と駅名の関係(市代表駅)」に変更し、必ずしも中心駅を選択していません。例えば、香取市は香取、さいたま市はさいたま新都心です。
浦安市については、[82915] 菊人形さんが舞浜と新浦安の2011年の乗車人員をそれぞれ、63,898人/日、53,655人/日と紹介されましたが、デスクトップ鉄が採用しているメトロ浦安駅の乗降人員は73,021人となっています。乗車人員がその半分だとすると、やはり舞浜、新浦安よりも少ないのですね。
[82918] 2013年 2月 23日(土)09:25:57オーナー グリグリ
<国勢調査不正>人口水増し容疑で愛知県東浦前副町長を逮捕
[82917] 山野さん
このニュースは衝撃的ですね。今朝の東京新聞朝刊社会欄でも大きく取り上げられていました。統計法違反容疑というのは、一般人には馴染みがないでしょうし、犯罪としての感覚もつかみ難いでしょうね。

山野さん、本件は歴とした変遷情報です。[82887]と併せて、東浦町栃木市・岩舟町の情報に各々追記しました。いつも情報をありがとうございます。ついでですが、[82860]に書いた越生町の田島公子町長の24日の任期切れに伴う女性首長一覧の表記を、2日早いのですが忘れないうちに更新しました(背景色変更)。

ところで東京新聞の記事によると、国勢調査人口水増し事件は、1972年の北海道羽幌町の町長や幹部の逮捕、有罪判決以来なんですね。それ以前にも例があるんでしょうか。

先々週あたりから、地名コレクションのリニューアル作業に没頭しています。手こずっており、「離島架橋」「両替する」「島一覧」などのふぉろ~案件や他の作業はいったん保留しています。今しばらく猶予をお願いします。他にも色々やりたいことは沢山ありますが、順次片付けて行きたいと思います。
[82917] 2013年 2月 22日(金)15:32:41山野 さん
統計法違反
地理ネタに関係ありませんが、単独市制でのネタについて一時期話題となったお話のその後です。
(本題)
2010年度に行われた国勢調査に於いて、市制移行を目論み「人口水増し」疑惑があるとされた
愛知県知多郡東浦町にて当時の副町長が統計法違反などの容疑で、本日逮捕されました。(毎日新聞より)
[82916] 2013年 2月 22日(金)09:20:09【2】白桃 さん
衛星市:その1
2010年国勢調査における「従業地・通学地による人口集計」をもとに、東京特別23区を含む全国の市を対象に、母都市-衛星(都)市の関係を探ってみました。

まず、母都市の条件ですが、
1.当然ながら市である(東京を除く)
2.衛星市よりも昼間人口が多い
3.昼間人口が夜間人口を上回っている
4.「衛星市の要件1.」に該当する衛星市をもつ
次に衛星市の要件について
1.自市内で従業(自宅を除く)または通学する人数の5割以上を、従業・通学先とする人数がある市をもつ(ただし、該当市が複数あるときは、最多の市を母都市とする。また、該当市が上記母都市の条件1.2.3.のいずれかを満たさない場合は、次善の市を母都市とする)
2.1.の母都市に該当する市の影響下、一時的にしろ人口の急増をみたと明らかに認められる市

大変わかりにくいと思いますが、例えば
・取手市は、自市内の通勤・通学者が15,695人で、東京23区への通勤・通学者が13,018人、よって、取手市は東京を母都市とする衛星市とします。
・浅口市は倉敷市への通勤・通学者が自市内のそれの5割を超えますが、倉敷市の昼間人口は夜間人口より少ないので、両市の間で母都市-衛星市の関係は成り立たない。
・和泉市に場合は、数的には堺市が母都市に該当するのですが、倉敷市同様なので、次に多い大阪市を母都市とします。(以下の表の中で※印の付いた市)
・周南市と下松市の間に、数的には母都市-衛星市の関係が認められるのですが、下松が周南の影響下、人口を増やしたのかどうか大いに疑義がありますので、下松は周南の衛星市とはいたしません。
・千葉市の場合、数的には東京を母都市とする衛星市とは言えませんが、昼夜間人口比率が97.5であり、その人口増が東京の影響下にあると認められますので、「東京圏」の1市である事は違いないと考えます。

また、以上のような決め事なので、以下のような現象もおこります。
・門真市のように、昼夜間人口比率が111.2と100を超える衛星市があります。
・東温市は昼夜間人口比率104と高く、しかも、松山市への通勤・通学者より松山市からの通勤・通学者が多いのですが、松山を母都市とする衛星市になっています。

では、手始めに三大都市圏の母都市-衛星市をみますと・・・

東京・・・以下71市
取手、牛久、守谷、つくばみらい、さいたま、川口、所沢、越谷、草加、春日部、上尾、新座、久喜、入間、三郷、朝霞、戸田、
鴻巣、ふじみ野、富士見、八潮、和光、桶川、蕨、志木、鶴ヶ島、北本、吉川、蓮田、幸手、白岡、船橋、松戸、市川、柏、八千代、佐倉、流山、習志野、浦安、我孫子、鎌ヶ谷、印西、※四街道、白井、※大網白里、町田、府中、調布、西東京、小平、三鷹、
日野、立川、東村山、多摩、武蔵野、国分寺、小金井、東久留米、昭島、稲城、東大和、狛江、国立、清瀬、福生、川崎、座間、
逗子、鎌倉

名古屋・・・以下18市
春日井、稲沢、瀬戸、江南、東海、大府、日進、あま、知多、北名古屋、尾張旭、豊明、清須、津島、愛西、長久手、岩倉、弥富

大阪・・・以下34市
堺、枚方、豊中、吹田、茨木、八尾、寝屋川、※和泉、守口、箕面、門真、大東、松原、富田林、羽曳野、河内長野、池田、摂津
交野、泉大津、柏原、藤井寺、高石、大阪狭山、四条畷、阪南、西宮、宝塚、川西、芦屋、生駒、香芝、大和高田、葛城

訂正箇所:
母都市の条件
2.衛星市よりも人口が多い→衛星市よりも昼間人口が多い(2013年2月26日訂正)
[82915] 2013年 2月 21日(木)00:43:49菊人形 さん
Re:浦安市の中心駅は?
[82911] 白桃 さん
今はどこになっているのか教えてください。
既に、[82912] hmt さんよりご回答いただいているので、私からは教えません…^^;;

勝手ながら、この駅の隣の「大規模レジャーランド」最寄駅と、JR東日本のホームページの乗車人員で比べてみました。 (※2011年度)
・浦安市の市代表(中心)駅53,655人/日JR東日本エリアで85位 
・隣のレジャーランド最寄駅63,898人/日JR東日本エリアで64位
・(おまけ)二本松市の市代表(中心)駅2,019人/日JR東日本エリアで500位弱…

隣駅の北側/東側は住宅地のようなので、通勤・通学利用も含まれるのでしょうけど。
[82914] 2013年 2月 20日(水)23:46:16むじながいり さん
公式ツイッター
こんばんは。
八王子市の広報担当は3/1からツイッターを開始するようです。主に防災情報をツイートするようですが、防災課ではなく広報担当によるアカウントですし、プロフィール文を見る限り、いろいろな課の情報もツイートしそうですし、自治体を代表するアカウントとなりそうです。
[82913] 2013年 2月 20日(水)22:02:21YT さん
天保郷帳における石高の記述について:追加検証
[82890] むっくんさん

以前YTさんが[76916][76917][76918][76919][76920][76921]にて天保郷帳の複製本(編:史籍研究會、1984)(YTさんはこの本のことを『原本』と表記されています)とその『解読篇』についての詳細をまとめられていました。

そして[79622]拙稿にて村数の差異について推測を述べ、[79623]YTさんにおいて確認をして頂きました。その続きです。

天保郷帳の石高について、活字化された近世歴史資料研究会編『天保郷帳 : 天保五年甲午十二月石高帳 第3分冊 解読篇 (近世歴史資料集成)』(2009年)の石高と天保郷帳原本(『複製本』こと、史籍研究會編『天保郷帳(内閣文庫所藏史籍叢刊)』(1984年)にせよ、国立公文書館デジタルアーカイブの『天保郷帳』にせよ、国立公文書館所蔵の原本からコピーなり画像なりを起こしているので、そこに書かれている集計結果の石高は『原本』の石高と表現しても問題ないと思いますが)の石高を比較した際、両者に村数や石高の差が生じてました。『解読篇』の解説によると
(7) 村ごとの石高の集計をより正確にすることを目的として、改めて石高の再計算を行った。その結果、郡や國の石高が原本の数字と合致しない場合が確認された。この件に関しては、原本のではなく、再計算された数字を採用したことをお断りしておきたい。
とありましたが、改めて[79622][79623][82890][82891]で検証されたように、実際には原本における冊子のたたみ方の誤りが原因(『複製本』では一部の頁(信濃国伊那郡)が脱落し(『デジタルアーカイブ』では修正済)、一部の頁が誤った箇所に差し込まれ(『デジタルアーカイブ』で修正済:上野国碓氷郡⇒利根郡、土佐国高岡郡⇒吾川郡;『デジタルアーカイブ』でも誤ったまま:和泉国泉郡・日根郡⇔南郡、武蔵国入間郡⇒高麗郡、出雲国神門郡⇒飯石郡))で、少なくとも村数に関しては『出羽国郷帳五』収録の出羽国平鹿郡(2村多い)、扱いの特殊な伊豆諸島・蝦夷松前以外は天保郷帳の集計が正しく、石高についても郷帳の集計がかなり正確なことが示されました。

そこで『解読篇』と『原本』の石高が異なる他の旧国郡についても、『解読篇』の石高の数字と『デジタルアーカイブ』の郷帳の画像とを比較しながら、改めて石高のチェックをしてみたところ、『解読篇』の石高にいくつか間違いを見つけました。

まず手始めに以前[77085][77086]でまとめた出羽国置賜郡の石高をチェックしました。[77085][77086]で記載した天保郷帳の村別石高は、実際には『解読篇』で活字化された数字です。ところが『解読篇』で619.11899石とされている北和田村の石高は、『出羽国郷帳一』の5/36頁目では、「高六百拾九石壱斗壱升八合九勺八才」、つまり619.11898石となっており、『解読篇』の石高に1才の誤りがありました。よって出羽国置賜郡の村別石高の合計も216,161.22023石となり、完全に原本に記載されている出羽国置賜郡の石高と一致しました。一方『解読篇』による出羽国置賜郡の石高は216,161.2202となっていますが、これは本来なら加えるべき4才(正しくは3才)を脱落させてしまったものと考えられます。

以上を踏まえ、『解読篇』と『原本』の村高を比べたところ、『解読篇』において以下の村高の間違いが認められました。なお石高は毛(10^-6石)の桁で揃えています。

旧国郷村『解読篇』石高『原本』石高石高差デジタルアーカイブ参考コマ頁
尾張国中嶋郡横地村252.711000253.7110001.000000尾張国郷帳 74/134
武蔵国豊島郡穏田村94.57170094.571070-0.000630武蔵国郷帳 5/190
武蔵国豊島郡池袋村601.655700601.655070-0.000630武蔵国郷帳 7/190
武蔵国豊島郡2村合計696.227400696.226140-0.001260
上総国市原郡門前村220.798600212.798600-8.000000上総国郷帳 55/159
下総国千葉郡神窪村52.77860052.778060-0.000540下総国郷帳 97/213
下総国印旛郡寺崎村804.602000804.062000-0.540000下総国郷帳 141/213
下総国印旛郡馬渡村540.924600540.924060-0.000540下総国郷帳 144/213
下総国印旛郡2村合計1,345.5266001,344.986060-0.540540
常陸国茨城郡大故山村135.619500135.619050-0.000450常陸国郷帳 25/225
常陸国那珂郡湊村2,645.8160002,645.815000-0.001000常陸国郷帳 41/225
常陸國久慈郡真弓村218.505000218.055000-0.450000常陸国郷帳 62/225
常陸國真壁郡古殿村261.228300261.228030-0.000270常陸国郷帳 124/225
近江国甲賀郡小山村689.351700689.035170-0.316530近江国郷帳 90/201
美濃国加茂郡細目村464.818000465.8180001.000000美濃国郷帳 156/216
信濃国筑摩郡埴原村1,558.5656001,558.565060-0.000540信濃国郷帳 101/211
信濃国高井郡深沢新田村322.144000332.14400010.000000信濃国郷帳 202/211
上野国群馬郡大久保村1,237.1570001,237.151000-0.006000上野国郷帳 69/164
下野国河内郡東蓼沼村813.905000813.9605000.055500下野国郷帳 6/180
下野国芳賀郡堀越村740.477150740.477105-0.000045下野国郷帳 51/180
陸奥国田村郡守山村622.256620622.2566700.000050陸奥国郷帳二 50/71
陸奥国安達郡塩沢村1,881.1732701,881.1732900.000020陸奥国郷帳二 55/71
陸奥国宇多郡大坪村1,005.6090001,105.609000100.000000陸奥国郷帳三 73/76
出羽国置賜郡北和田村619.118990619.118980-0.000010出羽国郷帳一 5/36
出羽国村上郡松原村1,664.7541001,564.754100-100.000000出羽国郷帳二 20/58
出羽国村上郡幾右衛門新田15.40900015.049000-0.360000出羽国郷帳二 56/58
出羽国秋田郡新館村109.322000119.32200010.000000出羽国郷帳五 22/130
出羽国由利郡長磯村121.466800121.466080-0.000720出羽国郷帳五 125/130
越前国坂井郡大年村464.799000465.7990001.000000越前国郷帳 117/200
越中国礪波郡清水村1,057.2990001,157.299000100.000000越中国郷帳 152/179
越後国頸城郡下増田新田464.823000465.8230001.000000越後国郷帳上 119/141
越後国蒲原郡日出谷村1,086.0890001,186.089000100.000000越後国郷帳下 61/238
佐渡国羽茂郡小比叡村26.86100036.86100010.000000佐渡国郷帳 36/38
日向国諸県郡井崎田村1,312.6580001,312.7580000.100000日向国郷帳 17/67

一方下総国葛飾郡、下総国河内郡、出羽国村上郡、出羽国田川郡については、原本の才の桁(10^-5石)を有する村高を足した結果を比較したところ、原本が記載する郡高との才の桁の数字が等しくなり、原本の数字は正しく集計されているものと推測されます。おそらく出羽国置賜郡の例に見られるように『解読篇』でこれらの郡の才の桁の数字を脱落させてしまったと考えられます(出羽国置賜郡については省略([77085][77086]参照))。

旧国郷村『解読篇』石高『原本』石高石高差デジタルアーカイブ参考コマ頁
下総国葛飾郡鷲巣村443.943670443.9436700.000000下総国郷帳 11/213
下総国葛飾郡深輪村660.889550660.8895500.000000下総国郷帳 12/213
下総国葛飾郡尾崎村648.205970648.2059700.000000下総国郷帳 15/213
下総国葛飾郡舩形村1,907.5775801,907.5775800.000000下総国郷帳 15/213
下総国葛飾郡駒木村116.482740116.4827400.000000下総国郷帳 23/213
下総国葛飾郡市野谷村313.720730313.7207300.000000下総国郷帳 26/213
下総国葛飾郡幸谷村511.906480511.9064800.000000下総国郷帳 30/213
下総国葛飾郡岩瀬村132.228330132.2283300.000000下総国郷帳 35/213
下総国葛飾郡中矢切村174.620670174.6206700.000000下総国郷帳 37/213
下総国葛飾郡高根村341.956980341.9569800.000000下総国郷帳 38/213
下総国葛飾郡奉免村62.10033062.1003300.000000下総国郷帳 38/213
下総国葛飾郡11村合計5,313.6330305,313.6330300.000000『解読篇』は3才を脱落か
下野国河内郡五分一村294.223410294.2234100.000000下野国郷帳 14/180
下野国河内郡木和田島村845.212910845.2129100.000000下野国郷帳 19/180
下野国河内郡石名田村878.248360878.2483600.000000下野国郷帳 19/180
下野国河内郡大町村1,701.0133301,701.0133300.000000下野国郷帳 21/180
下野国河内郡坂之上村460.633570460.6335700.000000下野国郷帳 21/180
下野国河内郡下蒲生村347.050230347.0502300.000000下野国郷帳 22/180
下野国河内郡三間在家村915.673290915.6732900.000000下野国郷帳 23/180
下野国河内郡上川島村109.432930109.4329300.000000下野国郷帳 26/180
下野国河内郡中川島村137.226920137.2269200.000000下野国郷帳 26/180
下野国河内郡別当河原村136.474620136.4746200.000000下野国郷帳 26/180
下野国河内郡下坪山村852.756940852.7569400.000000下野国郷帳 27/180
下野国河内郡11村合計6,677.9465106,677.9465100.000000『解読篇』は1才を脱落か
出羽国村上郡山形町25,809.22647025,809.2264700.000000出羽国郷帳二 7/58
出羽国村上郡小白川村1,364.7636201,364.7636200.000000出羽国郷帳二 7/58
出羽国村上郡植野村608.216360608.2163600.000000出羽国郷帳二 13/58
出羽国村上郡大野目村831.572620831.5726200.000000出羽国郷帳二 13/58
出羽国村上郡落合村1,445.9008901,445.9008900.000000出羽国郷帳二 13/58
出羽国村上郡南青柳村698.002790698.0027900.000000出羽国郷帳二 13/58
出羽国村上郡北青柳村890.909710890.9097100.000000出羽国郷帳二 13/58
出羽国村上郡谷柏村1,855.0146101,855.0146100.000000出羽国郷帳二 20/58
出羽国村上郡8村合計33,503.60707033,503.6070700.000000『解読篇』は7才を脱落か
出羽国田川郡中野京田村463.629430463.6294300.000000出羽国郷帳四 12/86
出羽国田川郡南野村654.168970654.1689700.000000出羽国郷帳四 36/86
出羽国田川郡町村632.178930632.1789300.000000出羽国郷帳四 44/86
出羽国田川郡興屋村348.698950348.6989500.000000出羽国郷帳四 44/86
出羽国田川郡朝丸村234.822160234.8221600.000000出羽国郷帳四 44/86
出羽国田川郡茗荷瀬村463.700530463.7005300.000000出羽国郷帳四 44/86
出羽国田川郡払田村206.411650206.4116500.000000出羽国郷帳四 44/86
出羽国田川郡常万村350.897730350.8977300.000000出羽国郷帳四 45/86
出羽国田川郡西小野方村374.939370374.9393700.000000出羽国郷帳四 45/86
出羽国田川郡大野村209.764900209.764090-0.000810出羽国郷帳四 45/86
出羽国田川郡田谷村116.832730116.8327300.000000出羽国郷帳四 45/86
出羽国田川郡中野村201.576160201.5761600.000000出羽国郷帳四 45/86
出羽国田川郡南野新田村152.102400152.102040-0.000360出羽国郷帳四 45/86
出羽国田川郡13村合計4,409.7239104,409.722740-0.001170『解読篇』は1才を脱落か

以上より、『出羽国郷帳五』以外においては、天保郷帳記載の国郡別石高は、正しく束ねられた状態ではそれぞれの村高と完全に等しいと推測され、そこには村数(伊豆群島・松嶋を除く)・石高の計算間違いは存在しないと推測されます。残るは秋田久保田藩が責任をもってまとめたはずの『出羽国郷帳五』ですが、少なくとも秋田郡新館村と由利郡長磯村の村高が間違っていました。しかしながら秋田郡の合計石高の違いは解消したものの、由利郡の合計石高の違いを説明できません。また仙北郡、平鹿郡の村高については、現時点で間違いを見つけらずにおり、仙北郡・平鹿郡・由利郡においては、実際に天保郷帳記載の郡別石高合計に誤りがあるようです。これについては項を改めて検証します。
[82912] 2013年 2月 20日(水)19:26:42hmt さん
市の代表駅・市の中心駅
[82904] 菊人形 さん
時刻表巻頭地図の「市代表(中心)駅」の掲載有無を合わせて確認してみました。

最近の『JTB時刻』表索引地図の凡例では、“◎で示されている駅”は 「市代表(中心)駅」 となっているのですね。
手元にある古い時刻表(国鉄監修交通公社の時刻表)では、「都市所在代表駅」となっていました。◎になる前は、中に点の付いた○でした。
都道府県庁所在地駅は、赤◎で示していた時代もありましたが、現在は二重四角です。

一方 『JR時刻表』索引地図凡例を見ると、ここで ◎となっているのは “都道府県庁所在地駅(改行)代表駅”です。
2行に分けて記されているのが気になり、東京を確認してみたら、東京駅と新宿駅の両方が◎になっています。
そう言えば JTB時刻表の二重四角も、東京駅と新宿駅の両方に付いていました。

[82911] 白桃 さん
立ち読みがダメだからといって、本屋で坐って読む気にもなりませんので・・・^j^)~

本屋で坐って読む代わりに、デスクトップ鉄さんのページにまとめられている「市代表駅」を見ました。

こちらは、市名と代表駅との関係が「A:駅名=市名」以下、BCDEの5種(他にF:駅なし)に分類されています。
千葉県 を見ると、浦安市の場合は、Aを優先するローカルルールに従い 東西線の浦安駅 としていますが、次のような備考が付けられていました。
JTB時刻表の代表駅は新浦安(JR東日本京葉線)

JTB時刻表には選択ルールが明記されていません。JR優先かとも思いましたが、現在の堺市の代表(中心)駅は、南海電気鉄道高野線の堺東駅です。
そう言えば、ずっと前に堺市の代表駅についての記事[21049]を書いたことがありました。
1934年の「汽車時間表」では堺駅に「市所在主要駅」マークがありますが、戦後の時刻表では、南海線における事実上の主要駅(急行停車駅)になっていた「龍神駅」(1955/4/21堺駅と統合)にマークがあったと記憶しています。
これは、手元の1952年12月時刻表で確認できました。

都市所在代表駅が、1955年の統合後の堺駅(戦前より少し南)に戻っていた時代に、堺に住んでいました。

阪和線の「堺市駅」が堺の都市所在代表駅になっていた時代もありますが、どう考えてもこれは不自然ですね。

国鉄阪和線の金岡駅が堺市駅に改称された 1965年に、都市所在代表駅になったものと推測します。
この時代は「国鉄優先」ルールだったのでしょう。国鉄民営化後の1990年2月時刻表でも ◎堺市駅 を確認できますが、2001年10月時刻表では ◎は現在と同じ堺東駅に移っています。

堺東駅は、堺市役所の最寄駅です。
橿原市の JTB時刻表◎駅が JR西日本桜井線畝傍駅 であることも、橿原市役所に近いことが影響しているのかもしれません。
もっとも、上越市役所に最も近いのは 春日山駅であるにもかかわらず、「市代表(中心)駅」は 高田駅 ですから、市役所最寄りも絶対的な基準ではありません。

橿原市の代表駅に戻ると、デスクトップ鉄さんの表では、ABCDEの順に従い、区分Dの 橿原神宮前駅(近畿日本鉄道南大阪線)が選ばれています。
そう言えば、近畿日本鉄道橿原線の 八木西口駅[74479]は、前記JR桜井線畝傍駅よりも 市役所に近いかもしれません。
でも、鉄道交通の要である 近畿日本鉄道「大和八木駅」(大阪線・橿原線)こそが、橿原市の代表駅と呼ぶに 最もふさわしい駅 なのではないでしょうか。
[82911] 2013年 2月 20日(水)02:28:48白桃 さん
浦安市の中心駅は?
[82904]菊人形 さん
時刻表巻頭地図の「市代表(中心)駅」の掲載有無を合わせて確認してみました。すると、鉄道だけでなくバスや航路の”◎”を含めても、以下の21市が掲載されていません。
以前、JTB時刻表を見ていると、浦安には◎印がなかったのですが、今はどこになっているのか教えてください。
三本松駅に◎がない時刻表を、立ち読みがダメだからといって、本屋で坐って読む気にもなりませんので・・・^j^)~
[82910] 2013年 2月 19日(火)23:50:25【2】菊人形 さん
”恥ずかしい話”の続き
[82905] EMM さん
[82906] 白桃 さん

私の「恥ずかしい話」にお付き合いいただき、ありがとうございます。
改称から20年近く経っていますので、若い方からすると「平」駅ではピンとこないでしょうね。
私の年代に当てはめると、「尻内」駅ではなく「八戸」駅のように。(昭和46年改称)

なぜ「平」駅が染み着いているかというと、やはり「特急ひたち」の影響でしょう。
昭和50年代前半、上野駅の地平ホームで、各地に向かう特急/急行が並んでいる姿は圧巻でした。ここで、写真を撮るのが大好きで、優等列車の愛称は、自然に終着駅名とセットで覚えていました。
自身の筆頭格「はつかり=青森」をはじめとして、「ひばり=仙台」、「やまばと=山形」、「つばさ=秋田」、「とき=新潟」など。
そのころの話なので、当然ながら「ひたち=平(原ノ町行や仙台行もありましたが)」となり、「県庁所在地でないのに、終着駅になれる”平”って、どういう所だろう?」と不思議に思っていました。実際に”平”に降り立ったのは、高校生になってから(その時の印象は、特に無しですが…)。それ以降、何度かこの駅を利用した記憶はありますが、「いわき」駅になってからは、鉄道で降り立ったことが無かったようです。
現在だと、「スーパーひたち=いわき」になるのでしょうね。でも、おじさん世代には、やっぱり”平”、、、、、しつこくなりそうなので、これぐらいで止めときましょう…。

鉄道でもう一つ
[82851]山野 さん
可部線(廃線区間)一部復活へ
昨年10月の役場巡りで広島市安佐北区役所を訪問した際、廃線跡が目に入り、少しだけ寄り道しました。区役所の南側を西に向かって一直線に線路が延びており、踏切に柵があることを除けばいつ列車が来ても大丈夫そうな状態でした。片面ホームが残る、旧:河戸駅の先で引き返しましたが、沿線には民家が連なっており、人通りもそこそこあったと記憶しています。
帰って調べて、約10年も前に廃止されたことを知り、「なんで線路が残ってるのかな~」と思っていましたが、復活計画があったのですね。訪問直後の話だったので、びっくりしました。
なお、JR西日本の事業概略図(pdf)によれば、復活区間の中間駅は、旧:河戸駅の位置ではなく、やや東寄りの安芸北区役所近くに設置されるみたいです。

追伸(お詫び)
[82904]菊人形
本屋で立ち読みしたところ
これはいけませんね。それに、堂々と書き込む事ではなかったです。ごめんなさい。

※駅名を訂正
[82909] 2013年 2月 19日(火)22:49:31千本桜 さん
Re:地理の入試問題・補足
[82901] みかちゅう さん
「この地図が2万5000分の1の地図であるとわかる理由を説明せよ」という問題が定番です。簡単だとは思いますが、こちらもぜひ挑戦を。

等高線間隔が10mで、しかも50mラインの等高線が計曲線として描かれているから2.5万分の1地形図である。ツーカーの仲なら、これで通じ合えるはずですが、入試の解答となると不十分なんでしょうね。等高線を10m間隔で描くことや、50mラインを計曲線で表すことが2.5万分の1地形図特有のものであることを立証しなければならない。この設問は2.5万分の1地形図と5万分の1地形図の比較を求めているのでしょうね。つまり、5万分の1地形図の等高線間隔は20mであり、50mラインの等高線は補助曲線として描かれることがあっても、主曲線や計曲線として描かれることはありえない。したがって、この地図は5万分の1地形図ではなく、2.5万分の1地形図である。こんなふうに解答すれば良いのでしょうか。

ところで、2.5万分の1地形図を縮小編集して5万分の1地形図を作ると、寸法は縦横2分の1、面積は4分の1になります。4分の1の広さの中に2.5万分の1地形図と同量の情報は描けませんから、情報の取捨選択が行われます。河川や島などは、小さな物でもなるべく省略せずに5万分の1地形図に描き移しますが、等高線は1本おきに間引かれて本数が半分になります。独立建物は大幅に間引かれて3分の1程度に激減します。

ここから先は架空の話です。受験生の智津男君は集落の戸数を調べるのが大好きで、調査結果を地形図に書き入れては各地の集落のあれこれを想像していました。そんなことを重ねているうちに、戸数100戸程度の集落なら、2.5万分の1地形図では独立建物が90個ほど描かれ、5万分の1地形図では30個ほどに減少することを、誰に教わるわけでもなく感覚的につかめるようになっていました。

そんな智津男君に渡された入試問題は、「この地図が2万5千分の1の地図であるとわかる理由を説明せよ」というもので、地形図の一部分が掲載されていました。集落おたくの智津男君は、自然地形よりも先に山の麓の小さな塊村に着眼しました。その塊村状の集落は六本木と注記してあります。智津男君は集落おたくですから、六本木の戸数が50戸であることは以前から知っていました。掲載してある地形図で独立建物を数えると、六本木集落には44個の独立建物が描画してありました。そこで智津男君は次ぎのように解答しました。
「六本木集落の戸数は50戸である。50戸程度の集落の場合、2.5万分の1地形図に描画される独立建物は45個前後であり、5万分の1地形図では15個前後になるのが一般的である。問題の地図で六本木集落の独立建物の数を確認したところ44個であった。したがって、この地図は5万分の1地形図ではなく、2.5万分の1地形図だと判断しました。」
智津男君のこの解答は、どんな採点を受けるのでしょうか。
[82908] 2013年 2月 19日(火)19:11:41【2】k-ace さん
都道府県庁所在地と隣接した最後の村
題名の通り調べてみました。
東京都は新宿区ではなく東京特別区全体で。さいたま市は前身の浦和市に遡って。
都道府県庁所在地隣接村廃止日廃止理由
仙台市1967年10月1日利府村が町制施行(→利府町)
山形市1967年4月1日【宮城県】秋保村が町制施行(→秋保町)
福島市1966年6月1日福島市が信夫村を編入
水戸市1992年3月3日水戸市が常澄村を編入
宇都宮市1994年7月1日上河内村が町制施行(→上河内町)
浦和市1964年4月1日富士見村が町制施行(→富士見町)
千葉市1961年4月1日市津村が町制施行(→市津町)
東京特別区1964年10月1日【埼玉県】八潮村が町制施行(→八潮町)。三郷村が町制施行(→三郷町)
横浜市1958年2月1日【東京都】町田市誕生(鶴川村廃止)
金沢市2005年2月1日白山市誕生(河内村、吉野谷村廃止)
福井市2006年2月13日永平寺町と上志比村の合併
岐阜市2003年4月1日山県市誕生(伊自良村廃止)
大津市2005年1月1日高島市誕生(朽木村廃止)
京都市2005年1月1日【滋賀県】高島市誕生(朽木村廃止)
大阪市1956年9月30日門真町が二島村を編入。三島町誕生(味生村廃止)
神戸市1958年2月1日神戸市が淡河村を編入
和歌山市1960年11月1日【大阪府】東鳥取村が町制施行(→東鳥取町)
鳥取市2005年3月1日【岡山県】鏡野町と上齋原村の合併
松江市2005年3月31日松江市と八雲村の合併
岡山市2005年3月22日総社市と山手村の合併
広島市1974年11月1日広島市が熊野跡村を編入
山口市2005年3月6日萩市と旭村の合併
高松市1962年1月1日牟礼村が町制施行(→牟礼町)
松山市1968年10月25日松山市が久谷村を編入
高知市2005年1月1日高知市が鏡村、土佐山村を編入
福岡市2006年3月20日【佐賀県】神埼市誕生(脊振村廃止)
佐賀市2006年3月20日神埼市誕生(脊振村廃止)
長崎市1973年3月31日長崎市が三重村を編入
熊本市1971年11月1日飽田村が町制施行(→飽田町)
大分市1957年4月1日大分村が町制施行(→大分町)
宮崎市1963年4月1日宮崎市が生目村を編入
鹿児島市1973年5月1日西桜島村が町制施行(→桜島町)
那覇市2002年4月1日豊見城村が市制施行(→豊見城市)

なお、現在も村に接している都道府県庁所在地は以下の通り
都道府県庁所在地隣接村
札幌市赤井川村
青森市蓬田村
盛岡市※滝沢村
秋田市上小阿仁村
前橋市榛東村
新潟市弥彦村
富山市舟橋村
甲府市【長野県】川上村
長野市麻績村、生坂村、筑北村、白馬村、小谷村、小川村
静岡市【長野県】大鹿村
名古屋市飛島村
津市【奈良県】曽爾村、御杖村
奈良市山添村、【京都府】南山城村
徳島市佐那河内村
※滝沢村は2014年1月1日市制施行予定(→滝沢市)。

#先日、名古屋市に宿泊し、愛知県が●(訪問)→○(宿泊)になりました。先月の第三十六回・十番勝負問六の該当町(市ではないのです)である中山道御嵩宿(岐阜県御嵩町)の街並みも散策しました。
[82907] 2013年 2月 19日(火)13:59:56blue-magic さん
明治の大合併以前に地図上から消滅した村
はじめまして。
私は、合併により大字として継続せず、そのまま消滅した地名の一覧を作ろうと思います。
それぞれの村はその後、合併先の村(大字)から分割して復活したケースもありますが、とにかく今回は異なる郡に所属していた町村が合併して、以前の町村の地名を大字として新たに誕生した町村に引き継がなかった地名を投稿しようと思います。
[82906] 2013年 2月 19日(火)09:31:26白桃 さん
駅名改称/芦屋の母都市は?
[82904]菊人形 さん
[82905]EMM さん
平駅→いわき駅
のように、合併してから何年かを経て、中心駅を新市名あわせ改称した例として阿南駅があります。
高徳線に続く牟岐線の駅として親しんでいた「阿波富岡駅」をなぜ阿南にしたのか、ちょっぴり不満でした。
徳島県内では、鳴門線の鳴門駅(旧・撫養駅)も同じような例ですが、そのときは幸い?にも私、生まれていませんでした。(余談ですが、この鳴門線、教会前駅の次が金比羅前駅なので、面白い。)
JR四国には、阿波池田駅を間違っても「三好駅」とか「三好市駅」に改称しないようお願いしたいです。
合併に伴う改称を含め、駅名改称については過去にデスクトップ鉄さん他、多くの方が触れておられますが、私がスグ思いつくのは、八戸(尻内)、倉吉(上井)、西広島(己斐)ですかね。
JRだけでも「改称した駅がある市」として、十番勝負の問題にでてきそうですね。(笑)

話変わって、精道村時代から「芦屋駅」のあった芦屋市ですが、日本を代表する「衛星都市」でしょうね。で、芦屋は大阪、神戸のいずれの衛星都市か?
そんなの、決めなくても良い事だと思うのですが、2010年国勢調査によると・・・
芦屋市に常住する従業者・通学者のうち、
芦屋市で従業、通学者:7,547人(自宅で就業を除く)
神戸市で従業、通学者:10,309人
大阪市で従業、通学者:11,136人
よって、クビ差で大阪市の衛星都市に決定。(異論、反論、受け付けます。)
[82905] 2013年 2月 18日(月)00:16:59EMM さん
平駅→いわき駅に気づいた瞬間
[82904] 菊人形さん
実は、その時まで常磐線と磐越東線の接続駅は「平」だと思っていました。ところが、今から約20年前の平成6(1994)年に「いわき」に改名していたとのことで、「本当か!?」と時刻表を確認する始末。
私が金沢から東京まで電車で行く時には、今ははくたか+上越新幹線を利用していますが、ほんのちょっと前までは急行能登や寝台特急北陸を頻繁に利用していました。
で、東京都内における能登・北陸の発着駅は言わずと知れた上野駅。
上野駅に到着した直後、あるいは金沢行きに乗る際に上野駅に早く着いた時には17番ホームにいる特急ひたちが目に入ることが多かったのですが、その行き先は「平」であることが結構多かったような記憶があります。
ところがある時、いつものように無意識に17番ホームに目をやると、何か違和感が。
違和感の正体は、そこに停まっていた特急ひたちの行き先が3文字だった事。
平以外の終着駅は水戸(はあんまり無かったかな)、勝田、仙台…のはずなので、3文字であることにすごく違和感を感じました。
そう、それが「平駅」が「いわき駅」に変わっていたことに気付いた瞬間。
それがいつの話だったかは…すいません、忘れてしまいました。それじゃダメぢゃん!By春風亭昇太

ちなみに常磐線で行ったことがある一番北は勝田まで。
平駅も、名前が変わった後のいわき駅もまだ行ったことがありません。
[82904] 2013年 2月 17日(日)23:44:11菊人形 さん
◎ 市の代表(中心)駅 …過去に何度も話題になってますが…
小学生の頃から、「時刻表(JTBパブリッシング社)」好きでした。車の免許を所持してからは、鉄道での旅行は激減しましたが、今でも年に3~4回は購入して、空想旅行を楽しんでいます。
先日、自身の”認市度”をチェックする中で、時刻表巻頭地図の「市代表(中心)駅」の掲載有無を合わせて確認してみました。すると、鉄道だけでなくバスや航路の”◎”を含めても、以下の21市が掲載されていません。
当落書帳でも、本ネタは過去に何度も話題になっており、代表駅の選定基準に疑問がある市もいくつかありましたが、今回はその点には触れません。

なお、下記は私の手元に有る最新時刻表「平成24(2012)年12月号」時点での情報になります。また、所持している「昭和47(1972)年3月号」の時刻表の「市の代表駅」掲載状況も併記しておきます。

都道県施行日人口(国勢調査)昭和47年3月号の◎
1北海道歌志内市S33.7.14387人国鉄歌志内線 歌志内駅
2茨城かすみがうら市H17.3.2843,553人-
3茨城神栖市H17.8.194,795人-
4茨城行方市H17.9.237,611人-
5栃木大田原市S29.12.177,729人東野交通(バス) 大田原
6千葉富里市H14.4.151,087人-
7東京武蔵村山市S45.11.370,053人-
8神奈川綾瀬市S53.11.183,167人-
9山梨南アルプス市H15.4.172,635人-
10岐阜山県市H15.4.129,629人-
11兵庫宍粟市H17.4.140,938人-
12徳島阿波市H17.4.139,247人-
13高知土佐市S34.1.128,686人-
14福岡八女市S29.4.169,057人国鉄矢部線 筑後福島駅
15福岡大川市S29.4.137,448人国鉄佐賀線 筑後大川駅
16福岡嘉麻市H18.3.2742,589人※国鉄上山田線 上山田駅(山田市)
17長崎南島原市H18.3.3150,363人-
18沖縄宜野湾市S37.7.191,928人宜野湾
19沖縄浦添市S45.7.1110,351人浦添
20沖縄豊見城市H14.4.157,261人-
21沖縄南城市H18.1.139,758人-
 ・本日、本屋で立ち読みしたところ、大網白里市は大網駅が◎になっていました。

時刻表なので、鉄道が通っていない市が載らないのは判りますが、バス路線を載せる/載せないの基準はどうなっているんでしょうね。巻末の長距離バスの経路まで載せることになれば、神栖市・富里市・綾瀬市・宍粟市なども”◎”で掲載される可能性があるのでしょうが、見辛くなっちゃいそう…。
ちなみに、高知県土佐市はもう一冊持っている「昭和39(1964)10月号」の時刻表にも載っていませんでした。

<おまけ>
冒頭にも書いたように、小学生から時刻表を愛読(?)しており、「鉄道には詳しい方だ」と自負しておりました。
ところが、今年に入って入手した「消えた駅名」という本を斜め読みしていたところ、あるのページで愕然…。
実は、その時まで常磐線と磐越東線の接続駅は「平」だと思っていました。ところが、今から約20年前の平成6(1994)年に「いわき」に改名していたとのことで、「本当か!?」と時刻表を確認する始末。
大震災後にも当地を訪れ、駅前の居酒屋で飲んで宿泊したことあるにも関わらず、駅名に気付かないとは…。
鉄道を使って「いわき」駅に降り立ったことが何年も無かったにしても、全くお恥ずかしい話です。
[82903] 2013年 2月 17日(日)19:25:10ゆう さん
入試問題作成者も落書き帳を見ている!?
[82901]みかちゅうさん

どこかで見たような問題です。
あの先生が明大に転職されたのではなければ、[22156]を見たのか、単なる偶然か。
[82902] 2013年 2月 17日(日)18:39:50菊人形 さん
第三十六回 全国の市・十番勝負(振り返り)
遅くなりましたが、第三十六回の十番勝負を振り返ってみます。
今回も、最後までとても楽しませていただきました。ありがとうございます。

今回の出題時間は、ちょうど新年初出勤の途中。駅でタブレットに問題を取り込み、午前中は忙しくなかったことを幸いに、デスクで問題市と睨めっこをしていました(笑)。
当然、私は入門コースへ。午前中を終えて解ったのは5問。昼休み時間に回答し、初日の採点を迎えました。結果、何と問Kで初の”金メダル”を獲得!。他の4問も、銀1・銅3と上々の滑り出しです。

しかし、以降が続きません。問Aは、早い段階から「梅」のキーワードが浮かび、「梅園」や「梅の名所」で探しましたが、どうも理由が出てきません。それでも、二日後に何とか「市の花(木)」に辿り着き、問Gと合わせて2問回答。
直後に当落書帳の「市区町村雑学」をパラパラ見ているうちに、問Bの「施行日」が判り、連続で回答。この時点で8問回答して8問正解と、自分としてはまずまずのペースでした。

その後、問Cも「市区町村雑学」から正答に辿り着き、残りは問Eのみ。問題市や他の方の回答で、「県の中央にあるな~」と感じるも、共通項に至らず。数日間、問題市が暗記できるほど考えましたが閃かず。さらに、入門コースの誤答0のプレッシャーもあり、冒険せずに慎重に考える続けるうちに第一ヒントが提示されます。アナグラムは解けたのですが、接する市町村ばかりに目が行ってしまい、ここでもダメ。そして第二ヒントが出て、ようやく「県境」と関連することが判り、役場巡り中の瀬戸内海に浮かぶ魚島から回答。ようやく完答となりましたが、地図をあれだけ見ていたのに、ヒント前に気付けなったのは悔しかった…。

一般コースでは、ヒント前に問六と問七は何となく解りましたが、ヒントが出ても他は完全にお手上げ状態。なので、諦めていましたが、第三ヒントまで出て問一を調べると、461位が我が心の故郷(?)の「二本松市」といことが判明。なので、急遽参加させていただき、一発完答も体験できました。
後から考えると、問九の「筑後市」の代わりに、「柏市」か「日向市」で回答していれば、「平成の大合併で、何らかの動きがあった市」で揃えて一発完答になっていたのですが…。

次回こそ、ヒント前に「完答!」といきたいな~。もちろん、入門コースでの話ですけど。
[82901] 2013年 2月 17日(日)00:23:31みかちゅう さん
地理の入試問題・補足
昨日の入試問題ですが、出典は明治大学文学部(25年2月13日実施)の地理の問題です。地図読み問題に関する部分だけ原文を出しておきます。

[1]次のA図とB図は、ともに25,000分の1地形図(原寸大、平成18年及び平成19年発行)である。両図をよく見て、以下の設問に答えよ。なお、A図の示す範囲はB図のそれの下流部にあたる。

問3 A図上、石田川が注ぐ水域は滋賀県の琵琶湖である。そのことを知らないという前提で、この水域が湖沼であると判断できる理由を、解答欄の枠内に簡潔に述べよ。

なお、こちらが地図Aが写っている範囲です。問題添付の地図の範囲は北側は「今津町桂」のあたり、南側は近江今津駅付近、西側はバイパスの西に「石田川」と書かれているあたり、東側は石田川の河口から250mほどとなっています。また、地図の原本はカラーですが、問題では白黒になっています。

さて、問題の模範解答としては「海岸線のそばなら標高は0m近くのはずなのに、岸辺からすぐのところに標高が87.2mの水準点があるから。」というように、標高に注目することになります。解答欄の大きさ次第では、これに加えて「水面へ向かって一気に崖になってもない」ということも書けるかもしれません。
問題文の意図を「地名で判断せず、地形から根拠を挙げるのが条件」ではなく「具体的な湖の名前は分からないのが条件」ととらえるならば、「おうみいまづ駅は滋賀県の駅である。滋賀県は内陸県なので海岸ということはありえない」なんていうのもアリか? 地理受験者なら問3の注意書きを読む前に滋賀県の地図と分かった人も多いのではないかと思います。


[82893]にまんさん
霞ヶ浦のように湖岸の標高が1ケタだったら成立しなかったでしょう。地図を切り取る場所次第では、標高以外の観点で作問することができるかもしれません。たとえば、「海面ならば一方的に海へ向かって流入するだけなのに、水面に向かって流れているA川と水面から流れ出ているB川の両方が存在するから。」といった具合です。
実は、パート2として瀬田川が流出する部分の地図を挙げて「標高以外の観点から水域が湖面であると分かる理由を説明せよ」という問題を出したかったのですが、B5判程度の範囲の地図ではなかなか川の流れる向きが分からないのでボツになりました。

[82894]じゃごたろさん
[82897]ペーロケさん
[82900]hmtさん
地形図を読むのではなく、地形図の様式に注目して「等深線が書かれているのは湖沼のみで、海ならば等深線は書かれていないから」という解答は意表を突いたものですね。意外性があって面白いとは思いますが、こんなところに普通は注目しないはず。
地形図の様式に注目させる問題としては「この地図が2万5000分の1の地図であるとわかる理由を説明せよ」という問題が定番です。簡単だとは思いますが、こちらもぜひ挑戦を。

[82896]ぺとぺとさん
[82897]ペーロケさん
「水門がないこと」は添付の地図ではちょっと分からないのではないかと。「堆積状態から波が穏やかなのが推測される」というのも、湾の中という可能性があるのでダメそうです…。

[82898]千本桜さん
高校生にとっては難問だと思いますが、正解率が何パーセントになるのか気になります。
大学受験のために地歴科目を選択するとなると、普通は日本史か世界史です。センター試験のみで合格する気ならばともかく、各大学の個別入試で地理の試験を実施するところは限られてしまいます。いくつかの大学を受験することを考えると、日本史や世界史は「入試に必要だから仕方なく勉強」という人も多いでしょうが、地理選択は「地理の学習が好きで入試対策も苦にならない」でなければなかなかメリットを感じないところ。日本史・世界史に比べると参考書も予備校の授業も手薄感は否めません。
それに加え、時事問題や時々変化する統計資料を使った問題も多く、参考書に依存した学習では高得点につながりにくいものです。常日頃からネタに触れておくという意味では学問のあるべき姿なのかもしれませんが。変動がある「ナマモノ」という点は政治経済も同じですが、受験対策なら地理よりも充実しています。
そんな不利なことを考えたうえで「好きだからあえて地理を選択した」高校生が受験するので、標高に注目していた解答は結構多かったのではないでしょうか。「標高が0m近くではない」や「標高が80m以上もある」程度の解答だと不十分とみなされそうなので、もう少し詳しく書けたかで差が付きそうな気がします。
[82900] 2013年 2月 16日(土)19:33:07【1】hmt さん
等深線 湖沼と海
[82892] みかちゅう さん  地理の入試問題から
この地図を見て、「東側に書かれている水面は湖である」と分かる理由を説明しなさい。
[82894] じゃごたろ さん
国土地理院の地図を見ると、海には水深の等高線が記載されていません。しかし【問題の】地図には水深の等高線がある。

国土地理院の解説 を確認してみました。

地形とは、陸部および湖底等の起伏の状態をいい、…
地形は、等高線、等深線によって表現するほか、これらによって表現することが困難、または不適当な場合は、…
等高線とは、平均海面から高さの等しい点を結んだ地図上の線をいい、等深線とは、水深の等しい点を結んだ地図上の線をいいます。

地形図が対象とする「地形」は、原則として陸地と陸水部であり、海は対象外のようです。
航海用の海図は水深を点の集合で示しています。
等深線で示さないのは、万一見逃した浅瀬が、海難事故の原因になることを避けるためでしょう。

もっとも、海図においても等深線が全く使われないわけではないようです。(サンプル
等深線で表示された詳細な海底地形図 もありますが、航海目的の海図としては 利用できません。

[82897] ペーロケ さん
朱鞠内湖 人工湖には表記がないようです。
久美浜湾 湾という名前なのに、何故か等深線の記載があります。地理院としては湖扱いなのかもしれません。
中海 境水道の中途半端な場所で途切れています。ここから先が境港の港湾区域なのでしょうか?

国土地理院の 湖沼湿原調査 によると、わが国には、面積1km2以上の自然湖沼がおよそ100(合計約2,300km2)あります。
湖沼面積調 の表もあります。人造湖は、この表からも除外されています。
八郎潟調整池【注】は 大規模干拓地の南部に残された部分ですが、自然の八郎潟に由来する水面であり、自然湖沼の扱い。
【注】
秋田県HP内では、八郎潟調整池・東部承水路・西部承水路を合せて 八郎湖 と呼んでいるようですが、[29789] スナフキん さんにとっては、“どうも「八郎湖」という呼び方がしっくりきません”とのことです。

○○湾、○○海というような「呼び名」は、海と湖水とを区別する基準にはならないようです。
湖沼面積調の 117湖沼中には、久美浜湾・阿蘇海[28898]・中海の他にも 鳥の海 があり、浦【注】も 霞ヶ浦 を始めとして、宮城県の長面浦(ながづらうら)・万石浦から 日本水郷の与田浦 に至るまでの本州東岸4県に 7つもあります。
【注】
浦の本来の意味は湾や入り江・海岸 [2956] 。霞ヶ浦も、大きな入り海(香取海)であった[65806]

潟は、かつては琵琶湖に次ぐ面積だった 八郎潟 を別としても、河北潟など 日本海側に5つ(北潟湖を含む)。
池は、八郎潟調整池の他には 鳥取県の湖山池と東郷池(最近は東郷湖とも呼ばれるとか[3010])、それに揖宿の鰻池[23902]だけ。

湖、池、沼、浦、湾、・・・水面を表すことばの定義については、アーカイブズが作られています。

大村湾 やっぱり海みたいです。個人的には、久美浜湾が湖なら、ここも湖だと思うんですけどね~。

海と湖沼とにつき、普通の地理(地形学)では、成因による区別が妥当とされています。[9291] Issie さん
沿岸流の作用により運ばれた土砂により、外海から切り離された潟湖(せきこ、ラグーン)は、地形上では「湖沼」扱い。
ところが,大村湾の場合はそうではありません。
逆に「海の方が陸地の中へ入り込んだ」と認識されているようです。
本質的には八代海や有明海,あるいは瀬戸内海,さらに大きく見れば日本海と変わらない。
違いは外海との出口の幅の違いだけ。
だから,大村湾は「海」として扱われる…

しかし、閉鎖性海域の水質汚濁とか、環境問題からの切り口では、地形学と異なる見方も出てきます。
関与している分野により異なる見方があってもよいでしょう。しかし、[28898]の後で 重ねて大村湾がラグーン並みの湖水であると主張したいのならば、数字的な裏付けがあった方が説得力があると思います。

平成5年8月27日付環境庁告示第67号により定められた 日本の閉鎖性海域リスト を見ると、64 大村湾の閉鎖度指標は 54です。
88海域中の 11海域は 国土地理院が湖沼であるとしているもので、その番号 名称 閉鎖度指標(括弧内)を列挙します。
3 能取湖(閉鎖度指標50)、4 コムケ湖(204)、5 風蓮湖(14)、6 サロマ湖(43)、8 厚岸湖(14)、
19 万石浦(8)、27 松川浦(42)、31 加茂湖(117)、39 浜名湖(116)、49 阿蘇海及び宮津湾(2)、50 久美浜湾(527)

塩分データはありませんが、大村湾の閉鎖度指標(54)は、久美浜湾には及ばないまでも、浜名湖や加茂湖、サロマ湖という 湖水並みの水域である とは言えそうです。


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