いつもの通り、十番勝負の感想文を書かせていただきます。
例によって、わかった順に。
今回は、まず該当市と非該当市を一つずつ提示すると言う、以前に物議をかもした、第46回で一部採用された形式と類似したタイプの、「連想ゲーム」のような感じの問題が並んでいたので、まずは「第一回採点が出て、問題市が追加提示されるまで模様眺め」という作戦を取ることになりました。
問五~富士は日本一の山~
お題に宇陀市が追加されたところで閃いたものでした。宇陀市→室生寺、その室生寺には法隆寺に次いで2番目に古い五重塔がある。名古屋市には八事にある、江戸時代に建立された、国の重要文化財に指定されている
興正寺の五重塔があることを知っており(これは昭和63年に山口市の瑠璃光寺にお参りしたときに買った「全国の五重塔」と言う本(
[71841])を見て知った)、一方NGとされた勝山市には、「越前大仏」にある昭和末期に建立された観光用の五重塔が、上田市にあるのは別所温泉にある八角三重塔。ここから「五重塔コレクション」を見ると、どうやら数が近そうだ、と言うことで、まだ正答が出ていなかったこの問で「金」狙いの「賭け」。こちらも「全国の五重塔」を見て知った、富士宮市にある、これも江戸時代に建立の
大石寺の五重塔。その後、「想定解数が一つ違うのでは」と言う声が出て(
[98279] シノレパシクソさん、
[98281] なると金時さん)不安がよぎりましたが、オーナーさんから訂正の記事が出て(
[98287])、ひそかに確信。前回・第51回に続いて2大会連続の「金」。自分でも驚く快挙でした。しかもどちらも「問五」。何か「奇遇」を感じたのでした…。
ところで、私は富士宮には12年前と6年前の2度訪れており、いずれも富士山の神の総本家・富士浅間神社を拝み、名物の焼きそばも召し上がっていますが、大石寺にはまだお参りしていません。この「大石寺」、皆さんご存知の大宗教団体の大本山としても知られていましたが、寺とその宗教団体が「喧嘩」して縁切り状態となり、かつては東京や関西方面などからも専用の臨時団体列車が富士宮まで運行され、富士宮駅(橋上駅になっている)には地上に直接出られる「臨時団体客専用?ホーム」もあって、「ご本尊」参りの団体客で大繁盛したそうでしたが、寺と絶縁状態となってからは、「お得意様」を失った富士宮駅の団体ホームは閉ざされた状態となって久しく、荒れ果てているような印象にも思えました。
問十~秋陣営の霜の色~
ここまで来れば「仕掛け」がはっきり見え、既出解とNG市から「漢字で10画」だと。想定解数も合っている。人口微増傾向が続き、このままでは必要石高増加によってせっかく盗った領地を「剥奪」される危機から逃れることを見越して、「青葉城」の石高積み重ね。
問四~その手は桑名の焼き蛤~
あれこれ考えているうちに「隣接関係」に行き当たり、四日市と八代が県内だけで4町と接し、NGの八戸市は県内4町と接しているが県外にも隣り合う町がある。「県内4町と隣接し、県外の町とは接しない」と言うことだと…。隣接市町村数リストを見るとぴったり合っている。その中に、平成最後の日に長島温泉に立ち寄り入浴した(
[97713])、Nさんのお膝元・桑名がある。Nさんがあえて「超・地元」を外して「お伊勢参り」したのは、市盗り合戦でライバルを突き放して領地固めに出た、と言うことからだ…。そこで、まず市盗り合戦が続く限り永久に答えるチャンスがなさそうな、駅のすぐ目の前に
「有楽町」があり、そこには「銀座」と言う名のアーケード街もある、その桑名で「焼き蛤」を味わうことに…。
問三~幾山河越え去り行かば~
ここまで出た市から、「三」のつく市がお隣と言うことだと。「ヌマヅ(飲まず)食わず」で「王手」を掛けた。過去問(それも2年前)に出ていたことは失念していて、他の方々の感想文を読んでいるうちにようやく気づいた。
問六~天に星座の冴ゆるとこ~
これは、NGとして出ていた城陽市からヒントが見えた。「城」の字は今まで小学6年で習う字だったのが、「都道府県名に使われる字は全て4年までに習う」と変わったからだ、と。「雑学」から「小学校で習う漢字を含む市」を見ていると、「宗」像、「盛」岡、「砂」川、「宇」土…みな「6年で習う漢字」のところにある。その中にあったのは、地元・町田市のお隣、相模原市。その相模原市を答えた
[98295]で
…実は、…
と書き込んだのは、実は私は相模原市のマンションに引っ越すことが決まり、来月早々にも新居に移ることになったのです。その引越しの「挨拶代わり」と言うことでした。…でも、「領主」が強すぎることもあり、「市盗り」狙いに来ることはまずないでしょう(笑)…。
問二~キリン一番搾り~
出だしに誤答が相次いだことも手伝って、共通項探しに迷走し、悔いが残った問題。人口の増減・順位・密度、合併、隣接、市制施行…もう「入賞」もなくなった時点でようやくわかってきたのが、「二」のつく駅名。「お家芸」なのに致命的に出遅れ。この問二で致命的に出遅れたことで痛かったのは、富士浅間神社と引き換えに三嶋大社を持って行かれたからではなくて、共通項が早いうちに見えてこなかったことからだったのでした。「幸せの青い鳥は我が家の軒先に居た」のでした…。「虎の巻」にしていたサイトが閉鎖された(
[98078])こともあって探しにくくなったのですが、あれこれ迷った末に選んだのは、名鉄「二ツ杁」駅がある、3ヶ月近く前に「職場の研修旅行」で見学した、麒麟麦酒の「名古屋市にない名古屋工場」がある清須市でした。
蛇足になりますが、この「二ツ杁」駅の名古屋よりの隣の駅が「西枇杷島」駅。この西枇杷島駅は、知る人ぞ知る「大都会のすぐ近くにある『閑散駅』かつ『超危険な駅』」として有名な駅で、"You Tube"などの動画に多数UPされ、リクエストもかなりな数に上っています。名鉄名古屋駅からわずか3駅・3kmあまりの場所にあるのに、本線系統も2駅先(二ツ杁駅の次)の「須ヶ口」駅で分岐する津島方面へも特急・急行・準急まで全て優等列車は通過し、停車する列車は30分に1本の津島線方面の鈍行のみ。岐阜方面・名古屋方面とも追い抜きができるタイプの「島式」ホームになっているのですが、跨線橋も地下道もなく構内踏切を渡ってホームに入る形式で、幅も非常に狭くしかも屋根もないので列車が通過するときは非常に危険、と言うことで「駅員の指示があるまでホームに入れない」という「恐怖感満点」の駅として有名な駅として知られていました(
こちら)。準急も止まる隣の二ツ杁駅や、「鈍行」しか止まらないものの日中1時間に4本の列車が来るJR枇杷島駅も近いので、これらの駅に利用者が流れ、駅周辺には住宅が密集しているのにもかかわらず、現在では1日の利用者が400人程度と言う「大都会近郊の超閑散駅」になっていると言う理由もうなずける、この「西枇杷島」駅も、近年のダイヤ改正で通過待ちをする列車がなくなることになり、近く両側の通過待ち線が撤去されてホームが拡張されることが決まり、かつてこの手の「超危険駅」の代表格だった、阪神「春日野道駅」(地下駅で、極狭小の島式ホームだったが、改築により解消された)に続いて、また一つこうした「超危険駅」が消えることになりそうです。
問八~谷間に八つの鐘が鳴る~
お題、NGに共に「八幡」が並んでいたので、「八幡」がらみでは、と推測は早くについたものの、境界線が絞りきれず、ようやく、ずばり「八幡」と言う町村が過去にあった、八幡浜や八幡平がNGなのは「余計なもの」がついているからだ、と納得。こちらも「総領主」が強すぎて答える機会が少ない千葉県から、過去に「八幡町」があったことが容易に見つけられた、今も「八幡宿」駅がある市原市に。市内には養老渓谷があり、最終日が敬老の日、という今回にふさわしい?市を選んだことになったのですが、周知の通り、台風の直撃で房総半島を中心に千葉県内は甚大な被害に見舞われ、結果的には「被災地お見舞い」と言った形になったのでした…。
問七~U.U.USA~
「七」関係を見つけるのに苦戦した問題。第一ヒントが出て「特定の月」と解け、「市制・市名誕生・市の誕生」のどれかが七月か、と。「九月なのに七月」と言う「時季外し」に「してやられた!」と…。市盗りに絡む市やお気に入りの市がなかなか見つからず、結局「領地の防衛」と「東京都(といっても実質「三多摩」ですが…)の総領主狙い」の両面から、字面も縁起がよい福生市を取ることに。
問九~雨ニモ負ケズ、風ニモ負ケズ~
想定解数が最も少なく常に「売り切れ」の恐怖と闘っていた上、「九」の意味がどこにあるのかなかなかつかめず苦戦を強いられた難問。何かの順位が9位、と言うところまではなんとかつかめて、「面積」で当たると外れ、「密度」を見ると…「市町村ひっくるめて上から9位だ」と。3年前の「みちのく独り旅」で訪れ、投宿した花巻市(
[91505])を。
問一~Fortune Cookie~
想定解数が最も多いのにもかかわらず、皆さん方も大いに苦戦したこの問、やはり私もこの問一が最後になりました。第一ヒントの「変わっていない」の意味が、いろいろ当たって行くうちに「市盗り合戦で初代領主が続いている」と読めて、ようやく共通項が見えたのでした。そこで前回・第51回終了時点での領主一覧を見ると、静岡県で最後に残っていた未解答市・袋井市がこの共通項に該当している。袋井市は問九で既に答えられていたので、「また今回もお預けか…」と思っていたところ、思わぬところでその袋井市を答えるチャンスが残っていたのでした…。既に前々回・50回大会で達成した「初代青葉城主盗り」に続き、49回大会で「リーチ」を掛けてから3大会目で、もう一つの「市盗り合戦の野望」、「静岡県の全市正答」をようやく達成したのでした…。
今回も、前回と同様、出だしでいきなり「金」を獲得して幸先はよかったものの、中盤以降に苦闘を強いられ、最終着順は前回と同じ12位に終わり、一桁順位復帰はなりませんでした。また、今回は後半戦で苦しんだこともあり、初回答の市が全体の半分の5市(そのうち市原市と袋井市は「クイ図」で答えたことがある(袋井市は入門コースでも)ので、全く初めてなのは3市)と、久しぶりに「分散派」だった「原点」に返ったところも見せたのでした。
♭今回の選曲は次の通り。
問五:もちろん富士山ですが、富士浅間神社にお参りした日はどちらも生憎の曇天で、境内から富士山を拝むことができませんでした。2度目のときはその前に同じ富士宮市内にある「白糸の滝」に立ち寄っており、その近くから辛うじて雲間から頂上を見ることができたのですが…。
問十:仙台出身の土井晩翠作詞の「荒城の月」。今回は、この季節にちなんで2番の歌い出しから。
問四:古くから知られた、当地の名物に引っ掛けた有名な駄洒落。
問三:晩年を沼津で過ごした歌人・若山牧水が詠んだ名歌(
宮崎県日向市・若山牧水記念文学館HPより)。
問六:甲子園でもおなじみの東海大相模高校の校歌より。私の新居は、その東海大相模高校からも割りと近所になります。
問二:清須市にある麒麟麦酒名古屋工場では、「一番搾り」を生産しており、このときの工場見学では、「一番搾り」とは何か、「一番搾り」以外のものとでは味や色がどう違うのか、説明して試飲もしましたが、正直言ってどこがどう違うのか、「二番搾り」とか「三番搾り」はないのか、いまいちよくわかりませんでした。
問八:市原市を走る小湊鉄道には、いまや「絶滅危惧種」となった旧式の「
鐘が鳴る踏切」が4ヶ所残っているらしく(関東ではそのほかには上毛電鉄の「
ミニ(偽)富士山」(
[83652] オーナー グリグリさん、他)と江ノ電の江ノ島駅東側の道路に出る区間にあるのみ)、その筋のマニアには知る人ぞ知る「録音名所になっているようです。踏切警報機は1ヶ所に両側にあるので、「鐘」の個数は2×4=8個、「問八」と共通項の「八幡」にも引っ掛けて、半世紀あまりも昔の"Oldies"のコーラスのヒットナンバー「谷間に三つの鐘が鳴る」のパロディでした。その小湊鉄道、先日の台風による被害で運休を強いられ、「鐘の音」も聞こえなくなっていました。現在も、まだ一部区間が復旧していないようです。
問七:福生は「進駐軍」の「門前町」、と言うことで昨年大ブレークしたダンスナンバーですが、あとで過去ログを見たら、私が福生市を答えたその次の書き込みが、デスクトップ鉄さんが答えた問六の「USA(宇佐)市」だった…。
問九:海を渡った二人の野球選手も気になりますが、花巻といえばやっぱり宮澤賢治ですね…。
問一:この選曲の意味がわからなかった人は、
[76154]と
こちらにヒントが隠されています…。
閑話休題。
[98498] の千本桜さんの道中記クイズ。私が推測したのは、
[98500] でシノレパシクソさんが考えていることと大体同じですが、文中に出てきた旧市町村について、私なりに書き込んでみます。
A市…この市名と同じ苗字の漫画の主人公が居るのは、その昔「下総国葛飾郡亀無村」と呼ばれていたところ。
C町…この町には江戸時代に建立された、重要文化財の五重塔があります。
E町…天気予報でこの地方の代表地点は、現在もA市ではなくてこのE町。同音同字の駅名が大阪の私鉄にあり、同音異字の町が、私が近々引っ越す市の隣にあります。
…いかがでしょうか?